mesimarja
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('A`)と川 ゚ -゚)ともう一人のようです
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 01:40:30.83 ID:4sNbWT0q0
この作品は「('A`)は川 ゚ -゚)に謝りたいようです」の続編のようです。先に前作を読まれることをお勧めします。
「('A`)は川 ゚ -゚)に謝りたいようです」は別府ログまとめ様、7xまとめ様にて紹介させて頂いてます。
この場を借りて別府ログまとめ様、7xまとめ様に深く感謝致します。

「また」です。周囲の視線が痛くなってまいりました。
書き溜めが少ないので途中からながら+規制が怖いので本当にゆっくり投下します。ごめんなさい。


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 01:42:08.65 ID:4sNbWT0q0
ここはとあるアパートの一室、ドクオの部屋だ。
駅から徒歩30分。築15年。家賃2万5000円。
駐車場は無いけど風呂トイレ付き、2DKでベランダも付いてる。
元々は実家から遠い高校へ入学したドクオのために両親が借りてくれた部屋だ。
ドクオの父親がこのアパートの大家と古い付き合いで、本来の家賃の半額で借りている。
辺鄙というわけではなく、近くにコンビニがあればスーパーもあるし、カフェもある。
端部屋なので日当たり良好。とても良い部屋だ。
現在はクーと同棲している。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 01:46:29.72 ID:4sNbWT0q0
川 ゚ -゚)「それにしても暇だな」

('A`)「暇だな」


日曜の昼。本日の天気は快晴。
春のポカポカとした良い休日だ。


('A`)「何もやってないな」


寝転がりながらテレビのチャンネルを回す二人。
せっかくの休日だというのに家でゴロゴロしている。


川 ゚ -゚)「日曜だし……借りてきたDVDでも見ようか」

('A`)「おー、そうしよう。パイレー○オブカリビアン見ようぜ」

川 ゚ -゚)「なっ……チャーリーと○ョコレート工場だろ!?」


シザー○ンズ、マイ○ミ・ホット・リゾート、しまいにはプラ○ーンまで借りてきた。
ようするにジョニー・○ップ特集だ。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 01:50:30.22 ID:4sNbWT0q0
(#'A`)「お、おま、海賊だろ!?世はまさに大航海時代だろ!?」

川#゚ -゚)「ウンバルンバ族を見るんだ!」

(#'A`)「ふざけんな!あんな小人なんざ樽に詰めて流してやらあ!」

川#゚ -゚)「なんだと!何が海賊だ!ゴムなのに伸びてもパンチ力が下がらないってどういう理屈だ!」

(#'A`)「はっ!そもそもリメイクされた作品なんかに興味無いね!誰が見たがるんだよ!」

川#゚ -゚)「チャリ○ョコの良さがわからないだと!?全人類の半分を敵に回すぞ!」

(#'A`)「そんなに信者いねえだろ!」

(*゚∀゚)「チャーリーとチョコレー○工場がいいな!」

川#゚ -゚)「ほら見ろ!ちゃんとわかる子がいるじゃないか!」

(#'A`)「んだと!そんなのお前が……ん?」

川 ゚ -゚)「……」

('A`)「……」

(*゚∀゚)「ねえねえ、チャーリーと○レート工場が見たい!」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 01:53:30.42 ID:4sNbWT0q0








              ('A`)と川 ゚ -゚)ともう一人のようです。










7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 01:56:12.80 ID:4sNbWT0q0
(;'A`)「……クー」

川;゚ -゚)「な、なんだドクオ」

(;'A`)「その……お前にも見えるのか?」

川;゚ -゚)「そうか、これは私の幻覚や幻聴じゃないんだな?」


改めて言うが、ここはドクオの部屋である。
住んでいるのはドクオとクー。他には誰もいない。


(*゚∀゚)「どうしたの?チョコ○ート工場見ようよ!!」


では、目の前のこの女の子は誰だろう?


(;'A`)「……」

川;゚ -゚)「……」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 02:00:16.53 ID:4sNbWT0q0
(;'A`)「……なあ」

川;゚ -゚)「な、なんだ?」

(;'A`)「まさかとは思うけどさ……隠し子とか言わないよな?」

川 ゚ -゚)「……」

(;'A`)「いや、俺達はまだ、その、ほら、してないでしょ?」

川 ゚ -゚)「ドクオ」

(;'A`)「はい?」

川 ゚ -゚)「右肩から先と左肩から先、失うならどっちがいい?」

(;'A`)「すみませんごめんなさい僕が間違っていました」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 02:05:27.07 ID:4sNbWT0q0
川;゚ -゚)「えっと……お嬢ちゃん?」

(*゚∀゚)「なあに?」

川;゚ -゚)「その、どうしてここにいるのかな?」

(*゚∀゚)「わかんない」

川;゚ -゚)「えっと……お名前は?」

(*゚∀゚)「あたしつー!おねえちゃんは?」

川;゚ -゚)「あ、ああ、私はクーだ」

(*゚∀゚)「くー姉ちゃん?名前に似てるね!」

川*゚ -゚)「そうだな、そっくりだ(姉ちゃんって呼ばれた)」

(*゚∀゚)「そっちのおじちゃんはだれ?」

(;'A`)「お、おじちゃん!?」

川 ゚ -゚)「これはドクオ」

(;'A`)「これ!?」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 02:10:42.43 ID:4sNbWT0q0
つーと名乗る女の子と楽しく会話しているクー。
それを横目に俺は脳をフル回転させていた。

話を聞くと、つーはこの部屋に両親と一緒に住んでいたらしい。
近くの小学校に通っていて小学2年生。
夏休みに家族で旅行に出かけた。
朝早かったせいか、眠くなり行きの車で寝てしまったそうだ。


川 ゚ -゚)「で、目が覚めたらここにいたと」

(*゚∀゚)「うん、お父さんとお母さんどこに行ったのかな」

(;'A`)「……」

川;゚ -゚)「……」


沈黙。
玄関の鍵はかかっているし窓も閉まっている。というかここは2階だ。
来たのではなく現れた。


(;'A`)「まさか幽霊とかじゃ」

川;゚ -゚)「……はは、まさか」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 02:16:55.41 ID:4sNbWT0q0
(*゚∀゚)「ねえ!チョコレー○工場見ようよ!」


クーの袖口を掴んでブンブンと振るつー。


川;゚ -゚)「ん?そうだな。いいだろ?ドクオ?」

(;'A`)「あ、ああ……」

(*゚∀゚)「やったー!」


DVDを再生すると、つーはテレビの前に座った。


川;゚ -゚)「幽霊じゃないみたいだな」

(;'A`)「いや、まだわからないぞ」

川 ゚ -゚)「だって袖を掴んだよ?幽霊って実態が無いというのが常識じゃないか」

('A`)「常識は人それぞれ。自分が納得できるものを常識にしてる。だから争いが起きる」

川 ゚ -゚)「誰の言葉?」

('A`)「パンツ一丁でこれ書いてる作者」

川 ゚ -゚)「常識以前に人としてなってないな」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 02:23:41.01 ID:4sNbWT0q0
(*゚∀゚)「チャーリーだ!あれチャーリーだよね!?」

('A`)「ああ、そうだよ」

(*゚∀゚)「お菓子おいしそー」

川 ゚ -゚)「つーはお菓子は好きか?」

(*゚∀゚)「好きー!クッキーが好きー!」


可愛い。なんていうか、可愛い。
俺達の子供にもこんな子が欲しい。


('A`)「良い子だな」

川 ゚ -゚)「そうだな」

('A`)「どうする?とりあえず警察に届け出しとくか?」

川 ゚ -゚)「まあ。人様の子供だし……あとで私が行ってくるよ」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 02:29:57.66 ID:4sNbWT0q0
(*゚∀゚)「ウンバルンバだ!」

川*゚ -゚)「ウンバルンバだ!」


目をキラキラと輝かせながら画面に見入る二人。
画面では小さいおっさん達が奇妙な歌を歌いながら何やら作業をしている。
正直に言おう。何が面白いのか全くわからない。


('A`)「ほれ、ジュースとお菓子だ」

川 ゚ -゚)「すまないな」

(*゚∀゚)「クッキー!おじちゃんありがとう!」

(#'A`)「どういたしまして」


握ったコップにヒビが入る。


川;゚ -゚)「ドクオ、相手は子供だから」

(#'A`)「わかってる」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 02:35:48.80 ID:4sNbWT0q0
(*-∀-)「ん……むにゃ……」


物語も後半を過ぎた頃、静かな寝息が聞こえてきた。


('A`)「寝ちまったな」

川 ゚ -゚)「そうだな。ベッドまで運んでやろう」


起こさないようにそっと抱き抱える。


(*'A`)「(うっわやべー女の子!柔らけー!軽いし!)」

川#゚ -゚)「……」

(*'A`)「(しかも近っ!顔近っ!鼻こすってるし!やべー!可愛い!)」

川#゚ -゚)「その子を降ろすまでに懺悔をしろ」

(;'A`)「僕が悪かったです。僕はクーだけに尽くします」

川 ゚ -゚)「よろしい」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 02:39:56.25 ID:4sNbWT0q0
つーをベッドに寝かせ、布団をかける。
どこからどう見ても普通の女の子だ。


('A`)「幽霊じゃないな」

川 ゚ -゚)「幽霊ではないだろう」


疑問が消化されたわけではないが、とりあえずそういうことにしておこう。


川 ゚ -゚)「さて、とりあえずそこの交番まで行ってくるよ」

('A`)「そうだな……でもなんて話す?」

川 ゚ -゚)「家の中に女の子が現れました」

(;'A`)「間違ってはいないけど……それで納得してくれるかね」

川;゚ -゚)「……しないな」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 02:46:14.47 ID:4sNbWT0q0
('A`)「迷子として連れて行くのは?」

川 ゚ -゚)「ああ、それでいこう」

(*-∀-)「くー……」

('A`)「……」

川*゚ -゚)「今呼ばれた!」

('A`)「寝言だろ」

川 ゚ -゚)「……」

('A`)「……」

川 ゚ -゚)「まあ、寝てるから明日でもいいだろう」

('A`)「そうだな」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 02:51:02.35 ID:4sNbWT0q0
つーはそのまま寝続け、結局起きたのは18時を過ぎた頃だった。


(*゚∀゚)「くー姉ちゃん!おじちゃん!おはよう!」

川 ゚ -゚)「おはよう」

('A`)「もう夕方だぞ」

(*゚∀゚)「あ、チャーリー……」


途中で寝てしまったのを思い出したのか、急に元気が無くなった。


(:'A`)「……」

川 ゚ -゚)「つー、明日お姉ちゃんと一緒にもう一度見ようか」

(*゚∀゚)「見る!」

川 ゚ -゚)「うん、またウンバルンバ見ような」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 02:57:59.57 ID:4sNbWT0q0
そんなこともあり、今夜はお泊りの流れになった。
いや、元々ここがつーの家らしいし、追い出しても行く所が無いだろう。
家族が一人増えたと思えば嬉しいものだ。

で、夕食の時間。


(;'A`)「ほら、落とす……落とした」

(*゚∀゚)「あ、エビフライ……」

川 ゚ -゚)「ほら、私のをあげるから」

(*゚∀゚)「お姉ちゃんありがとう!」

('A`)「落としたの食っといてやる」

川;゚ -゚)「ちょ、汚いよ!」

('A`)「30分ルールだ」

川;゚ -゚)「長っ」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 03:06:43.30 ID:4sNbWT0q0
(*゚∀゚)「お風呂!お風呂!」

川 ゚ -゚)「ほら、頭洗ってあげるからそこに座って」

(* ∀)「目が痛いー!しみるー!」

川;゚ -゚)「わ、ごめん!」


こちらはドクオ。


('A`)「そういうわけなんだけどさ」

(;^ω^)『それなんてエロゲだお?』

('A`)「そうなりますよね」

( ^ω^)『おっおっ、とりあえず明日ツンに向かわせるお』

('A`)「あー悪いな。クーも一人だと大変だと思うからさ」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 03:12:29.28 ID:4sNbWT0q0
(;'A`)「で、やっぱり3人で寝るんですか」


元々2人用で買ったベッドに3人が寝ると流石に狭い。
ちなみに壁側からクー、つー、ドクオの順番だ。


川 ゚ -゚)「まあ、いいじゃないか。家族が増えたみたいで」

(*-∀-)「すかー……」


あれだけ熟睡していたのに、幸せそうな顔で寝息を立てるつー。


(*'A`)「それにしても可愛いな」

川*゚ -゚)「まったくだ」

('A`)「……親御さん、心配してるだろうな」

川 ゚ -゚)「そうだな……早く帰してやったほうがいいだろうね」

('A`)「ま、明日はツンも来てくれるらしいし、俺が帰ったら一緒に交番まで行こう」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 03:16:21.31 ID:4sNbWT0q0
('A`)「それじゃ、行ってくるぞ」

川 ゚ -゚)「行ってらっしゃい」

('A`)「なるべく早く帰るようにするからさ」

川 ゚ -゚)「わかった。気をつけてね」

('A`)「ああ、そっちも頑張ってな」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 03:23:35.95 ID:4sNbWT0q0
川 ゚ -゚)「ふう。洗濯も終わったし、掃除機……はまだやめとくか」


時刻は10時27分。
ベッドにはまだ眠ってるお姫様がいる。

(*-∀-)「ぐー……」

川 ゚ -゚)「……もう少し寝かせておいてあげるか」

『ピンポーン』

チャイムが鳴る。
ドアから覗くとツンが立っていた。


川 ゚ -゚)「やあ、いらっしゃい」

ξ゚⊿゚)ξ「おはよう。それで、女の子がどうしたの?」

川 ゚ -゚)「ああ……まあ、とりあえず上がってくれ」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 03:33:22.70 ID:4sNbWT0q0
川 ゚ -゚)「……というわけなんだが」


昨日の出来事を説明するクー。


ξ゚⊿゚)ξ「まったく、わかってないわね」

川 ゚ -゚)「ん?」

ξ゚⊿゚)ξ「○ョニー・デップっていったらシザーハン○でしょ!」

川;゚ -゚)「いや、そうじゃなくてだな」

ξ゚⊿゚)ξ「とりあえず話はわかったわ……正直、信じられないけど」


そう言ってベッドへ顔を向ける。


(*-∀-)「くー……」

ξ*゚⊿゚)ξ「……可愛いわね」

川*゚ -゚)「可愛いよね」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 03:39:52.59 ID:4sNbWT0q0
時計が12時を指す。そろそろ昼食の時間だ。


川 ゚ -゚)「適当に作ろうか」

ξ゚⊿゚)ξ「悪いわね」

川 ゚ -゚)「そうだ、そろそろつーを起こしてやってくれ」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、アタシが?」


つーの隣に座るツン。
ぷにぷにと頬を突付く。


ξ*゚⊿゚)ξ「ほ、ほら、置きなさいよ」

(*-∀-)「んー……」

(*゚∀゚)「……」

ξ*゚⊿゚)ξ「……」

(*゚∀゚)「おばさん、だれ?」

ξ#゚⊿゚)ξ「ブッチーン」

川;゚ -゚)「ツン!普通の人はブッチーンなんか言わない、じゃなくて相手は子供だ!その手を離してやってくれ!」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 03:47:44.46 ID:4sNbWT0q0
川 ゚ -゚)「わかったか?ツンはおばさんじゃなくて、お姉さんだ」

(*;∀;)「えぐっ……ひっく……ごめんなさい」

ξ゚⊿゚)ξ「わかればよろしい」

川 ゚ -゚)「ところで、つーはお昼何がいい?」

(*゚∀゚)「えっとね、オムライス!」

川 ゚ -゚)「よし任せろ」

ξ゚⊿゚)ξ「お料理できていいなあ」

川 ゚ -゚)「ん?ツンもするだろ?」

ξ゚⊿゚)ξ「……ほとんどブーンがやってるわ。それ以外は外食か出前」

川 ゚ -゚)「作らないのか?」

ξ゚⊿゚)ξ「一度だけ作ったわよ」

川 ゚ -゚)「ブーンも喜んだろうに」

ξ#゚⊿゚)ξ「口に入れた途端『( ゚ω゚)異臭がするお!』って吐き出したからブン殴った」

川;゚ -゚)「(いったいどんな料理が……)」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 03:56:05.83 ID:4sNbWT0q0
(*゚∀゚)「オムライスだー!」


スプーンを振り回して喜ぶつー。


ξ゚⊿゚)ξ「ほら、危ないから振り回さないの」

(*゚∀゚)「おいしー!」

川*゚ -゚)「そうか、よかった」

ξ゚⊿゚)ξ「どうやったらこういう風に卵焼けるの?」

川 ゚ -゚)「ああ、少し牛乳を入れて……ってつー?何してるんだ?」


オムライスにケチャップで何やら描いている。


(*゚∀゚)「お父さんとお母さんとつー!」

川 ゚ -゚)「……上手だな」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 04:00:04.05 ID:4sNbWT0q0
昼食の片付けも終わり、掃除機もかけ終わる。
午後の暇な時間だ。


(*゚∀゚)「クー姉ちゃん!チョコレート工○見ようよ!」

川 ゚ -゚)「あ、そういえばそうだな」

ξ゚⊿゚)ξ「えー、シザーハンズにしようよ」

川 ゚ -゚)「つーとの約束なんだ」

(*゚∀゚)「ツン姉ちゃんごめんね……」

ξ*゚⊿゚)ξ「べ、別にチョコレート○場でも構わないわよ!」


どうやらつーには敵わないようだ。

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 23:11:36.29 ID:4sNbWT0q0
(*゚∀゚)「ウンバルンバ!」

ξ*゚⊿゚)ξ「ウンバルンバ!」

川*゚ -゚)「ウンバルンバ!」


画面の中の小人と同じように踊る3人。
つーが踊る分には可愛いで済むのだが、後ろの女性二人は如何なものか。
かつてドクオとブーンが公園で踊っていたのに匹敵するだろう。

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 23:16:37.22 ID:4sNbWT0q0
そんな楽しい午後のひと時を過ごし、気が付けば17時前。
そろそろドクオが帰ってくる時間だ。


川 ゚ -゚)「もうすぐか」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね」

(*゚∀゚)「どうしたの?」

川 ゚ -゚)「つー、あとで少しお散歩に行こうか」

(*゚∀゚)「行くー!」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 23:23:58.32 ID:4sNbWT0q0
('A`)「確かこの辺りだと思うけど……」


仕事を終えたドクオは、つーの話に出てきた小学校を探していた。
もしも迷子であれば親から学校にも連絡が入っていると踏んだのだ。


('A`)「お、あったあった」


目的の小学校を見つけた。時刻は17時30分過ぎ。校庭にはまだ遊んでいる生徒が見える。


('A`)「いきなり入るのもな……あ、そこの君」


正門から出てきた生徒に声をかける。


(=゚ω゚)「なんだょぅ」

('A`)「えっと、職員室に行きたいんだけど」

(=゚ω゚)「あっちだょぅ」

(;'A`)「できれば連れて行ってほしいんだけど……」

(=゚ω゚)「だらしないおじさんだょぅ。連れて行ってあげるょぅ」

(#'A`)「あ、ありがとう」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 23:29:38.18 ID:4sNbWT0q0
昇降口から校内へ入る。スリッパが欲しいところだが、まあいいだろう。
校内に生徒はほとんどおらず、静まり返っている。


(=゚ω゚)「ここが職員室だょぅ」

('A`)「ありがとう。お礼にこれをあげよう」


ポケットからキャラメルを出す。ドクオの大好物だ。


(=゚ω゚)「知らない人に何かもらっちゃ駄目だって言われてるょぅ」

(;'A`)「そ、そうか。とりあえずありがとう」

(=゚ω゚)「それじゃあ、僕は帰るょぅ」

('A`)「気をつけてねー」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 23:35:39.61 ID:4sNbWT0q0
2回軽くノックをし、扉を開ける。


('A`)「すみませーん」

/ ,' 3「おや?どうなさいました?」


スーツを着た初老の男性が出てきた。


('A`)「急にすみません、少し伺いたいことがありまして」

/ ,' 3「保護者の方ですか?」

(;'A`)「そういうわけではないのですが……少しだけお話を聞かせて頂けませんか?」

/ ,' 3「ふむ……まあ、こちらへどうぞ」

('A`)「失礼します」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 23:42:06.30 ID:4sNbWT0q0
応接室らしい部屋へ案内された。
中央にテーブル、それを挟むようにソファーが据えてある。


/ ,' 3「そちらにお掛けください。今お茶をお持ちしますね」

('A`)「いえ、お構いなく。少しお話を聞きに来ただけですので」

/ ,' 3「……そうですか」


男性がソファーに座るのを見て自分も腰掛ける。


/ ,' 3「それで、話というのは?」

('A`)「はい、こちらの学校に……つーという子はいらっしゃいますか?」

/ ,' 3「!」


男性は眉を細めた。


/ ,' 3「……失礼ですが、お名前をお聞きしてもよろしいですか?」

('A`)「ドクオと申します」

/ ,' 3「ドクオさんですか。私はこの学校の教頭を務めております荒巻です」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 23:52:38.37 ID:4sNbWT0q0
('A`)「それで……つー、という子はいますか?」

/ ,' 3「……その前にこちらからも質問をいいですか?」

('A`)「あ、はい」

/ ,' 3「そのつーという子と貴方はどんな関係ですか?」

(;'A`)「どんな関係と言われましても……」

/ ,' 3「……」

(;'A`)「(こりゃ不味いな)」

/ ,' 3「……まあ、よいでしょう。確かにこの学校にはつーという生徒はいました」

('A`)「いましたって……今はどちらに?」

/ ,' 3「……5年前に、○○市の海岸線で事故がありましてな」

('A`)「事故?」

/ ,' 3「親子3人の家族が車で旅行に出かけ、その行きの途中、トラックと衝突したのです」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/31(金) 23:58:45.78 ID:4sNbWT0q0
(;'A`)「(親子3人……旅行って、まさか)」

/ ,' 3「それは酷い事故でした。トラックの運転手も、家族のほうも……」

('A`)「……」

/ ,' 3「その車に乗っていたのが、つーちゃんの家族でした。もちろん、つーちゃんも……」


急に現れた少女。名前はつーと言った。
家族で旅行に行く途中に寝てしまい、気が付いたらドクオの家にいた。


('A`)「その……写真とかありますか?」


尋ねると、隣の部屋からアルバムを持ってきた。


/ ,' 3「2年前の卒業アルバムです」


持ってきたアルバムをめくり、あるページで止める。
クラス毎の顔写真。一人だけ幼い顔の写真がある。
それはそうだ。クラスメイトは成長していくけど、つーの時間は5年前で止まったままなのだから。

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 00:06:30.66 ID:/wvRmc0s0
('A`)「……」


学校を出たドクオは、ただ呆然としていた。
あの子が死んでいただなんて。
誰が信じる?あんな可愛い子が5年も前に死んでいた?
それじゃあ、今うちにいるのは誰だよ?
ベッドに寝かせたとき、あの子は確かにそこにいたぞ?
DVDを見て笑ってたぞ?嬉しそうにクッキーを頬張ってたぞ?


('A`)「……とりあえず帰ろう」


まだ上手く働かない頭を無理矢理動かし、家へと向かった。


84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 00:13:24.44 ID:/wvRmc0s0
川 ゚ -゚)「ドクオ遅いな」


時計はもうすぐ19時を示そうとしている。
いつもなら1時間前には帰宅しているはずだ。


ξ゚⊿゚)ξ「それにしてもお腹減ったわね」

川 ゚ -゚)「何か作ろうか」

ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと待ってて」


鞄から携帯を取り出すツン。リダイヤルからブーンの番号を呼び出す。


ξ゚⊿゚)ξ「もしもし?」

( ^ω^)『おっおっ、ツンかお?』

ξ゚⊿゚)ξ「もう仕事終わったわよね?帰りに駅前の『森の小屋』でプリン買ってきてよ」

(;^ω^)『おっ……もう家に着いたんだお』

ξ゚⊿゚)ξ「えー?なにー?聞こえないなー。20分以内に買ってきてねー」


少し大きめの声でそう伝え、携帯を閉じた。

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 00:21:51.34 ID:/wvRmc0s0
('A`)「ただいまー」

川 ゚ -゚)「おかえり、遅かったね」


ツンが携帯を切って間もなくドクオが帰宅した。


('A`)「ああ……つーの通っていたという小学校に寄ってきたんだ」

川 ゚ -゚)「……そうか」

('A`)「それより、つーは?」

ξ゚⊿゚)ξ「ベッドで眠ってるわよ。アンタの帰りを待ってたんだけどね」

('A`)「ツン、今日はすまなかったな」

ξ゚⊿゚)ξ「別にいいわよ。で、何かわかったの?」

('A`)「……真面目な話なんだけどな」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 00:31:17.77 ID:/wvRmc0s0
学校で荒巻教頭から聞いてきた話を伝えた。
確かにつーという生徒は存在したこと。旅行での事故のこと。


('A`)「……ということなんだが」

川 ゚ -゚)「……」

ξ゚⊿゚)ξ「……」


二人とも視線を床に落として喋らない。
ドクオは立ち上がり、ツーが眠っているベッドへと向かった。


(*-∀-)「くー……」


相変わらず可愛い寝顔だ。
……死んだ?冗談だろう?確かに目の前にいるじゃないか。
抱き抱えることだって、ご飯を食べることだって、風呂にだって入れる。


(*-∀-)「ん……」

こうやって頬に触れれば暖かさだって感じる。
何かの悪い冗談だろう?

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 00:38:53.35 ID:/wvRmc0s0
ξ゚⊿゚)ξ「それで、その子をどうするの?」


ツンが口を開いた。


('A`)「どうするって……」


この子の家族はもういない。
家だって、今では俺達が住んでいるんだ。


川 ゚ -゚)「なあ、ドクオ」

('A`)「ん?」

川 ゚ -゚)「その……なんだ」


何を言いたいかはわかっていた。
長い付き合いだし、これでも彼氏なのだ。なんか自分で言うと恥ずかしいな。


川 ゚ -゚)「つーと一緒に暮らそうよ」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 00:44:28.20 ID:/wvRmc0s0
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、ちょっとクー?その子は幽霊なのよ?」

川;゚ -゚)「いや、幽霊と決まったわけでは……」


言葉が続かなかった。
過去に死んだ人間がここにいる。
葬儀には荒巻教頭も出席した。間違いようが無い。


('A`)「一人ぼっち、か」


おそらくつーは自分が死んだことさえも気付いていないだろう。
幼い子に「お前は死んだんだよ」なんて言えるか?
「両親と一緒に5年前に死んだんだよ」なんて誰が言える?


('A`)「明日会社休むわ」

川 ゚ -゚)「え?」

ξ゚⊿゚)ξ「は?」

('A`)「つーの生活用品揃えなきゃいけないだろ」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 00:51:53.27 ID:/wvRmc0s0
川 ゚ -゚)「ドクオ……」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっとドクオ!本気で言ってるの?」

('A`)「別に一食分増えるくらいどうってことないぞ?」

ξ;゚⊿゚)ξ「そうじゃなくて」

('A`)「いいじゃないか。お前やブーンでも同じことしてただろうし」

ξ*゚⊿゚)ξ「そ、そんなわけ……あるかもしれないけど」


勢いよく玄関の扉が開き、ブーンが駆け上がってきた。


(;^ω^)「お、お待たせ、しましたお」


手には駅前のケーキ屋のロゴが入った袋が握られている。確かプリンが絶品だったはずだ。


ξ#゚⊿゚)ξ「……20分と7秒」

( ゚ω゚)「ひぎゃあああああああああああああああああ」

テーレッテー

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 00:58:33.06 ID:/wvRmc0s0
ブーンの断末魔が響き、それのおかげでつーが起きた。


(*゚∀゚)「あ、おじちゃんお帰り!」

('A`)「おう、ただいま」

ξ゚⊿゚)ξ「はい、プリンよ」

(*゚∀゚)「プリン!ありがとう!」

川 ゚ -゚)「……とりあえずこの子には黙っておこう」

('A`)「そうだな……」

(*゚∀゚)「ねえ、そこに転がってるのは何?」

ξ#゚⊿゚)ξ「ゴミ」

(;'A`)「これはブーンだ。仲良くしてやってくれ」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 01:06:36.75 ID:/wvRmc0s0
゚∀゚)「そういえばお散歩は?」

川 ゚ -゚)「ああ、今日はもう遅いから明日にしよう」

(*゚∀゚)「えー!お散歩行きたい!」

('A`)「明日だったらアイスクリーム買ってやるぞ」

(*゚∀゚)「明日でいい!」

川 ゚ -゚)「(素直だ)」

ξ゚⊿゚)ξ「(素直ね)」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 01:11:31.81 ID:/wvRmc0s0
結局、時間も遅いのでその日はみんなで夕飯を取ることにした。
女性陣は台所へ。男性陣はつーの相手をしている。


ξ;゚⊿゚)ξ「ハンバーグって難しいわね……なんで形が纏まらないのかしら」

川;゚ -゚)「な、慣れれば大丈夫だよ(なんであんな奇怪な形になるんだろう)」


(*゚∀゚)「きゃはは!伸びる伸びる!」

(;^ω^>「ちょ、引っ張らないでくれお!」

('A`)「おー、確かにこりゃ伸びるな」

<;^ω^>「ドクオまで何するんだお!」

(;'A`)「なんかうちの会社にこんなやついたな」





<ヽ`∀´>「ブエックシュ」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 01:17:10.07 ID:/wvRmc0s0
(*゚∀゚)「ハンバーグ!ハンバーグ!」

('A`)「おー美味そうにできたな」

ξ*゚⊿゚)ξ「ぶ、ブーン!どっちが私が作ったやつでしょうか!?」


お皿を二枚差し出すツン。
右手の皿には綺麗な楕円形のハンバーグ。左には……なんだあれは?
沙耶のなんとかってゲームで見たような塊から、何やら黒い煙が立ち昇っている。


(;^ω^)「おっ……」

ξ*゚⊿゚)ξ「当たったら食べさせてあげる!」


どう見てもわかる。が、当たりを引く=死に繋がっているのだ。
ハズレを引いても死ぬかもしれない。


(;'A`)「……ほら、頑張れよブーン」

川 ゚ -゚)「骨は拾ってあげるよ」

( ω)「……ヒダリデオネガイシマス」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 01:20:14.05 ID:/wvRmc0s0
一心不乱に肉塊……もといハンバーグを口に詰め込むブーン。


( ゚ω゚)「僕はこれを食べなきゃ死ぬ!僕はこれを食べなきゃ死ぬお!」


自己暗示だろうか。



( ゚ω゚)「ハムッハフハフッ」


最後の一切れ……というか一片を口に詰め込み、そのまま倒れるブーン。


(*゚∀゚)「あれ?ブーンが倒れてるけどどうしたの?」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと、どうしたの?」

( ω)「あま……りの美味しさに……感動しちゃったんだ……お」

ξ///)ξ「そ、そんな……ありがと」

('A`)「愛だな」

川 ゚ -゚)「愛だね」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 02:47:36.36 ID:/wvRmc0s0
ξ゚⊿゚)ξ「それじゃ、ごちそうさま。また今度料理教えてね」

川 ゚ -゚)「ああ、いつでもおいで。今日はありがとう」

ξ゚⊿゚)ξ「いいわよ、楽しかったし」

(;'A`)「……あー、ツン。やっぱり手伝おうか?」

ξ゚⊿゚)ξ「大丈夫、引きずって行けるわ」


ツンの右手にはブーンの足。更にその先には真っ青な顔をしたブーン。


(;'A`)「そうか……気をつけてな」

(*゚∀゚)「ツン姉ちゃん、またね!」

ξ゚⊿゚)ξ「はーい、またねー」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 02:54:41.45 ID:/wvRmc0s0
気が付けばもう0時が近い。


川 ゚ -゚)「さて、つー、お風呂に入ろうか」

(*゚∀゚)「今日はシャンプー目に入れないでね!」

川;゚ -゚)「あ、ああ、努力するよ」

('A`)「シャンプーハットでも買うか」

(#゚∀゚)「あれは子供がするんだよ!」

(;'A`)「いや、そうだけど」

(*゚∀゚)「シャンプーくらい大丈夫だもん!頑張って目瞑るもん!」

川 ゚ -゚)「偉いな、つー」

(*゚∀゚)「えへへ!」

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 03:03:51.92 ID:/wvRmc0s0
川 ゚ -゚)「上がったぞ」

(*゚∀゚)「上がったぞー!」


服が無いため、クーのパジャマを着ているつー。
もちろんサイズは合わないのでブカブカだ。


(*'A`)「やっべ……萌え」

川#゚ -゚)「……」

(;'A`)「風呂入ってきます!」


湯船に浸かって頭を整理する。

つーは過去に死んだ。でも、こうやって俺達の目の前に現れた。
幽霊という言い方はどうかと思うが、実際それに近いのだろう。
だけど実体がある。幽霊は実体が無いってのがデマなのか?
何故つーだけが?両親はどうなったのだろうか?
……いつか、つーとも別れる時が来るのだろうか?


('A`)「……駄目だ。やっぱりやめた」


今は今のことだけを考えよう。いつかその時がくれば、また一つずつ考えればいい。

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 03:11:33.47 ID:/wvRmc0s0
昨日と同じく、ベッドに川の字になって寝た。


(*-∀-)「くー……」

(;'A`)「それにしても良く寝るな」

川 ゚ -゚)「ドクオ」

('A`)「ん?」

川 ゚ -゚)「その、ありがとう」

('A`)「何が?」

川 ゚ -゚)「つーのこと。賛成してくれて、ありがとう」

('A`)「ああ、別に構わないよ。良い子だしな」

川 ゚ -゚)「そうだな」

('A`)「さて、明日は買い物だし、早めに寝とくか」

川 ゚ -゚)「ん、おやすみ」

('A`)「おやすみ」

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 03:23:23.19 ID:/wvRmc0s0
午前10時。会社には父が危篤なのでと連絡した。
……おかげで1週間も休暇をもらえたのだが、うちの会社は何か根本的な部分がおかしい気がする。
まあ、今はそれに甘えるとしよう。


('A`)「ほら起きろー」

(*-∀-)「ねむいー……」

川 ゚ -゚)「買い物に行くよ?置いてっちゃうぞ?」

(*-∀-)「もう少しだけー……」

('A`)「アイスクリーム食べるんだろ?」

(*゚∀゚)「アイス!」

川 ゚ -゚)「素直だな」

('A`)「素直だ」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 03:32:23.36 ID:/wvRmc0s0
駅前の商店街に来た。


川 ゚ -゚)「えっと、まずは服から見ようか」

(*゚∀゚)「アイスはー?」

('A`)「先に買い物だ」

(*゚∀゚)「えー」

('A`)「ダブルサイズ買ってやる」

(*゚∀゚)「チョコのトッピングも!」

('A`)「任せろ」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 03:36:05.99 ID:/wvRmc0s0
(*゚∀゚)「つかれたー!」

(*'A`)「着せ替え人形みたいで可愛かったな」

川 ゚ -゚)「さて、これで大体揃ったかな」

('A`)「歯ブラシ買ったし……あとは大丈夫かな」


子供一人分とはいえ、結構な量になってしまった。
両手は買い物袋で一杯だ。


(;'A`)「結構な出費だな」

川 ゚ -゚)「へそくりでなんとかしたから大丈夫だ」

(;'A`)「へそくりあったんですか」

川 ゚ -゚)「ドクオのな。洗面所の鏡台の裏に貼り付けていただろう?」

( A) ゚゚

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 03:41:21.03 ID:/wvRmc0s0
アイスクリーム屋前。


(*゚∀゚)「アイス!アイス!」

('A`)「好きなの選べ」

(*゚∀゚)「キャラメルと、ストロベリー!」

('A`)「もう一つ選んでいいぞ」

(*゚∀゚)「なんで?」

('A`)「トリプルで買ってやる」

(*゚∀゚)「ほんと!?」

川 ゚ -゚)「……」

(;'A`)「……ほら、クーも選べよ」

川 ゚ -゚)「わーい」

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 03:47:26.85 ID:/wvRmc0s0
川 ゚ -゚)「さて、そろそろ帰るか」

(*゚∀゚)「うん!」

(:'A`)「トリプルサイズ、2個ずつ食いやがった……しかもクレープ食ってるし」

(*゚∀゚)「……ねえ、クー姉ちゃん」

川 ゚ -゚)「ん?」

(*゚∀゚)「お父さんとお母さんはどこにいるのかな?」

川;゚ -゚)「えっと……」

('A`)「……ちょっと仕事で遠くまで行ってるって、昨日電話があったよ」

(*゚∀゚)「そうなの?」

('A`)「ああ。だから、しばらくうちで俺達とお留守番しててくれって」

(*゚∀゚)「そっか……わかった」

川 ゚ -゚)「ドクオ……」

('A`)「……つーの両親は元々共働きで、家にはあまりいなかったらしい」

川 ゚ -゚)「…・・・そうか」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 03:56:29.26 ID:/wvRmc0s0
(*゚∀゚)「それじゃあ、クー姉ちゃんとおじちゃんがお父さんとお母さんだね!」

川 ゚ -゚)「しばらくそういうことになるな」

(;'A`)「そろそろおじちゃんって呼ぶのやめてくれないか」

(*゚∀゚)「じゃあなんて呼べばいいの?」

('A`)「……」

(*'A`)「ドクオお兄ちゃんとか」

川 ゚ -゚)「ドックンでいい」

(*゚∀゚)「ドックン!」

('A`)「もうそれでよかです」


こんな嘘で、いつまで持つだろうか。

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 04:02:36.95 ID:/wvRmc0s0
(;'A`)「あーもう無理。もう動けねえ」


駅前から大量の荷物を担いで、やっと家に着いた。
ドクオは荷物を放り出して倒れている。


(*゚∀゚)「ドックンだらしないぞ!くらえ!」

(゚A゚)「ゲボアッ」


ドクオに膝から飛び乗るツー。


川;゚ -゚)「つー、ドクオ本当に死にそうだから降りてやってくれ」

(*゚∀゚)「だらしないなあ」

(;'A`)「……父親って大変だな」

(*゚∀゚)「隙あり!」

(゚A゚)「へぶし!」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 04:11:34.18 ID:/wvRmc0s0
翌日から、3人での生活が始まった。


(*゚∀゚)「くらえ!」

(#'A`)「てめえ、赤甲羅は卑怯だぞ!」

(*゚∀゚)「ドックン吹っ飛んだ!」

(;'A`)「ああ……荒地地帯まで飛ばしやがって」

川 ゚ -゚)「通りますよ」

(#'A`)「わざわざコース外れてまでスターで突っ込むんじゃねえ!」

(*゚∀゚)「やった!サンダーだ!」

(#'A`)「うおおおおおい!せめてコースに戻ってから撃て!」

川 ゚ -゚)「スターだから問題無し」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 04:18:36.53 ID:/wvRmc0s0
(*゚∀゚)「ねえ、この漢字はなんて読むの?」

('A`)「ん?ああ、ゼロキョリシャゲキだ」

(*゚∀゚)「それなに?」

('A`)「銃口を直接当てて撃つことだよ。ほら、伍長がやってるだろ」

(*゚∀゚)「ほえー」

川;゚ -゚)「小学生に読ませる本じゃないだろ」

('A`)「そうか?面白いぞ?」

(*゚∀゚)「面白いよ!」

川;゚ -゚)「……まあ面白いけどさ」

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 04:23:01.02 ID:/wvRmc0s0
(*゚∀゚)「シチューできたよ!」

('A`)「おー、今日はつーも手伝ったのか」

(*゚∀゚)「皮むき手伝ったよ!あと牛乳入れた!」

川 ゚ -゚)「今度はカレーを一緒に作ろうな」

(*゚∀゚)「うん!」

川 ゚ -゚)「ドクオはカレーにうるさいから頑張ろうな」

('A`)「甘いの駄目。でも辛すぎても駄目。具は大きめ、たまねぎは溶けるくらい。少しゆるめ」

(*゚∀゚)「ドックンうるせー」

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 04:31:19.19 ID:/wvRmc0s0
( ^ω^)「ちゃんと掴まってるんだお」

(*゚∀゚)「いいよー!」

⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン

(*゚∀゚)「きゃっきゃっ」

川 ゚ -゚)「楽しそうだな」

ξ゚⊿゚)ξ「ブーンは子供好きだしね」

('A`)「俺も肩車とかしたいな」

ξ;゚⊿゚)ξ「ドクオ潰れるんじゃないかしら」

('A`)「ちょっと明日から腹筋するわ」

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 04:37:18.55 ID:/wvRmc0s0
そんなこんなで休暇の1週間を消費してしまった。
なんというか、働きたくないでござる。もっとつーと一緒にいたいでござる。


('A`)「マンドクセ」

川 ゚ -゚)「ほら、シャキっとしてくれ」

(*゚∀゚)「シャキっとしろー」

('A`)「やだーつーと遊ぶー」

川 ゚ -゚)「つー、ごにょごにょ……」

(*゚∀゚)「ドックン」

('A`)「ん?」

(*゚∀゚)「つーのために仕事頑張って!」

('A`)「おういえ行ってくるぜべいべー」


スキップしながら玄関を出ていくドクオ。


(*゚∀゚)「魔法の言葉ってすごいね!」

川 ゚ -゚)「すごいだろ」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 04:44:38.91 ID:/wvRmc0s0
(*゚∀゚)「ねえ、クー姉ちゃん」

川 ゚ -゚)「ん?」

(*゚∀゚)「お父さん達はいつ帰ってくるの?」

川;゚ -゚)「そうだな……まだ時間がかかるって聞いたが」

(*゚∀゚)「そっかー」

川 ゚ -゚)「つーはお父さんとお母さんは好きか?」

(*゚∀゚)「うん、大好きだよ。お母さんも働いてるから、おうちに一人ぼっちの時もあったけど……。
でもね、お休みの日にはみんなで色んなとこに行くんだ!遊園地とか水族館とか!」

川 ゚ -゚)「……そうか」

(*゚∀゚)「お父さんとお母さんが帰ってきたらね、クー姉ちゃん達に一杯遊んでもらったこと教えるんだ!」

川 ゚ -゚)「つー……」

(*゚∀゚)「だから、もっと沢山遊ぼう!」

川 ゚ー゚)「ああ、遊ぼうな。今度の休みには遊園地にも行こうか」

(*゚∀゚)「ほんと!?」

川 ゚ー゚)「ドックンをジェットコースターに乗せてやろう」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 04:48:30.02 ID:/wvRmc0s0
(*'A`)「つー、クー、ただいまー!」

(*゚∀゚)「ドックンおかえりー!」

川 ゚ -゚)「おかえり、お疲れ様」

(*'A`)「ほれ、お土産だ」

(*゚∀゚)「あ、プリンだ!」

川 ゚ -゚)「『森の小屋』のかい?」

('A`)「そ。前にブーンが買ってきたやつ美味かったしな」

(*゚∀゚)「おいしー!」

(*'A`)「……」

川 ゚ -゚)「私のは?」

('A`)「ああ、あるぞ。ほら」

川 ゚ -゚)「……」

(;'A`)「……ほれ、アーン」

川*゚ -゚)「おいしー」

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 04:52:25.08 ID:/wvRmc0s0
仕事疲れも忘れて3人で遊び、夕飯を食べて、風呂。
3人でいるとあっという間に時間が過ぎる。


川 ゚ -゚)「おやすみー」

(*゚∀゚)「おやすみ!」

('A`)「おやすー」


5分としないうちに寝息を立てるつー。


川 ゚ -゚)「ドクオ、今度の休日に遊園地に行かないか?」

('A`)「構わんが、急にどうした?」

川 ゚ -゚)「……つーが、両親とよく遊びに行ってたそうだ」

('A`)「そうか……」

川 ゚ -゚)「もう……つーには父親も母親もいないからさ」

('A`)「そうだな……亡くなった両親の代わりっちゃなんだが、できる限りのことはしてやろう」

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 04:55:04.23 ID:/wvRmc0s0
(*-∀-)「(……)」


つーは、寝てはいなかった。

お父さんとお母さんがもういない?
お仕事で遠くにいるって言ってたけど……。
なくなった?無くなった……亡くなった……?

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 18:17:39.47 ID:/wvRmc0s0
翌日、ドクオ達が目覚めた時にはつーが起きていた。


川 ゚ -゚)「おはよう、今日は早いな?」

(*゚∀゚)「あまり眠れなかった」

('A`)「大丈夫か?」

(*゚∀゚)「大丈夫」

('A`)「元気が無いな……風邪でもひいたか?」

(*゚∀゚)「大丈夫だよ」


つーの額に手を添えようとして……つーに叩かれた。


(#゚∀゚)「大丈夫だってば!」

(;'A`)「わ、悪い」

(*゚∀゚)「……ごめんなさい、少し寝るね」

川;゚ -゚)「つー……」

203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 18:25:07.46 ID:/wvRmc0s0
('A`)「つーの奴、大丈夫かな」

川 ゚ -゚)「そっとしておいてあげたほうがいいのかもしれないな」

('A`)「何か……傷つけるようなことしちまったかな」

川 ゚ -゚)「わからない……でも両親がいないから、寂しいのもあるんだろう」

('A`)「……所詮は両親ごっこ、か」

川 ゚ -゚)「とりあえず、今日はツンも呼んでなんとかしてみるよ」

('A`)「何かあったら携帯のほうに連絡くれ」

川 ゚ -゚)「わかった、行ってらっしゃい」

('A`)「行ってきます」

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 18:31:13.38 ID:/wvRmc0s0
ξ゚⊿゚)ξ「朝から不機嫌なわけね」

川 ゚ -゚)「不機嫌というか……なんだろうな」


午前9時。ツンはすぐに来てくれた。
つーは布団に潜っているが、寝てはいないようだ。


ξ゚⊿゚)ξ「つー?大丈夫?具合悪いの?」

(*゚∀゚)「大丈夫、なんでもないよ」

ξ゚⊿゚)ξ「具合悪く無いなら、一緒に買い物に行こうか」

(*゚∀゚)「いい」

川 ゚ -゚)「アイスクリーム買ってあげるよ?」

(*゚∀゚)「いらない」

ξ゚⊿゚)ξ「『森の小屋』のプリンでもいいわよ?」

(*゚∀゚)「いらないってば!」

川;゚ -゚)「……」

ξ;゚⊿゚)ξ「……」

207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 18:40:52.76 ID:/wvRmc0s0
川 ゚ -゚)「お昼できたぞ」

ξ゚⊿゚)ξ「今日はフレンチトーストよ」

(*゚∀゚)「食べたくない」

川 ゚ -゚)「美味しいよ?」

ξ゚⊿゚)ξ「ほら、ココアも入れたから」

(*゚∀゚)「いらないってば!」

ξ#゚⊿゚)ξ「ちょっとつー!アンタ何を拗ねてるのか知らないけどね!」

川;゚ -゚)「ツン、いいんだ」

ξ#゚⊿゚)ξ「よくないわよ!反抗期だか何だか知らないけど、普通にしてなさいよ!」

(#゚∀゚)「お姉ちゃんたちはつーの親じゃないでしょ!命令しないでよ!」

川 ゚ -゚)「……つー」

(;゚∀゚)「あ……」

209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 18:49:20.35 ID:/wvRmc0s0
一瞬戸惑った表情を見せ、そのままつーは部屋を出ていった。


ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと!つー!」

川 ゚ -゚)「……」

ξ;゚⊿゚)ξ「追いましょう!」

川 ゚ -゚)「いや……いいんだ」

ξ;゚⊿゚)ξ「何がいいのよ!」

川 ゚ -゚)「私はあの子の親じゃないんだ」

ξ;゚⊿゚)ξ「でもあの子の親はもういないのよ!?一人なのよ!?」

川 ゚ -゚)「……」

ξ#゚⊿゚)ξ「ああ、もう!」


ツンも家を飛び出した。

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 18:56:48.02 ID:/wvRmc0s0
('A`)「はいこちらドックン、只今吉野家で優雅な昼食中でs」

ξ;゚⊿゚)ξ『ドクオ!大変なの!つーが家を出て行っちゃったの!』

(;'A`)「つーが!?」

ξ;゚⊿゚)ξ『子供だし、そんなに遠くには行かないと思うんだけど……どうしよう』

(;'A`)「俺も今から向かうよ。クーは?」

ξ゚⊿゚)ξ『……家にいるわ』

(;'A`)「そうか……とりあえずツンは俺の家の周辺を探してくれ」

ξ;゚⊿゚)ξ『わかった』


携帯を切る。


(;'A`)「残してすみません!お会計お願いします!」

212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 19:03:54.24 ID:/wvRmc0s0
ブーンの携帯へ電話をかける。
ツンとブーンは大学へ通っていたが、ドクオ達の生活が羨ましくなり(主にツンが)二人とも中退、ブーンはバーボンハウスで働いている。
ショボンさんは新しい彼氏?ができたとかでブーンの尻を追うのはやめたそうだ。


( ^ω^)『おっおっ、ツンかお?』

ξ゚⊿゚)ξ「急いで帰りなさい」

(;^ω^)『おっ、まだお昼休みだお』

ξ#゚⊿゚)ξ「帰ってこい」

(;^ω^)『……どうしたんだお?』

ξ#゚⊿゚)ξ「つーがいなくなったの!探すの手伝いなさい!」

( ^ω^)『把握したお』


( ^ω^)「ショボンさん、早退しても大丈夫かお?」

(´・ω・`)「ああ、いいよ。電話はツンちゃんかい?」

(;^ω^)「そうですお……ちょっと急用が入ってしまったんですお」

(´・ω・`)「人生は若い頃が一番大事だ。行ってあげなさい」

214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 19:11:33.91 ID:/wvRmc0s0
(;'A`)「どこに行ったんだよ、つー」


駅周辺を走り回るドクオ。
平日の昼なのでそんなに人が多いわけでもないが、それでも子供一人を見つけ出すのは困難だ。


(;'A`)「つー!いないのか!?つー!」


大声でつーの名前を呼ぶ。
もちろん返事は無く、返ってくるのは「なんだこいつ?」という周囲の視線だけだ。
小さい子供が家出したらどこに行くだろうか。
……わからない自分が悔しい。


(;'A`)「行きそうな場所……あーもう、とりあえず探すしかねえ」

216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 19:21:54.52 ID:/wvRmc0s0
(*゚∀゚)「……」


当ても無く、つーは歩いていた。
両親に会いたくて、どこかにいるんじゃないかと思って、ただ歩いていた。
クー達は今頃何をしているだろうか。酷い言葉を投げたから傷付いてるかもしれない。怒ってるかもしれない。
……もしかしたら、探してくれているかもしれない。
でも会う気にはなれなかった。どんな顔をして会えばいいのかわからない。


(*゚∀゚)「……お腹空いたな」


朝も昼も、拗ねていて食べなかった。
せっかくクーが作ってくれたのに、拒否した。


(*゚∀゚)「……アイスクリーム食べたいな」


3つ重ねて、チョコでトッピングしたアイスクリーム。
自然と商店街へと向かった。

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 19:27:26.41 ID:/wvRmc0s0
ξ゚⊿゚)ξ「まだ見つかってないんだけど……」


ツンはブーンと合流していた。
状況を説明する。


( ^ω^)「じゃあ、駅周辺はドクオが探してるのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「そうなの。遠くには行かないと思うけど……」


ツンの目にはうっすらと涙が溜まっていた。


ξ゚⊿゚)ξ「アタシ、心配で……」

( ^ω^)「ツン、ドクオの家に戻るお」

ξ゚⊿゚)ξ「でも……」

( ^ω^)「必ずボクとドクオが見つけるお。それに、クーも一人で寂しがってるはずだお」

ξ゚⊿゚)ξ「……わかった、必ず見つけてよね」

( ^ω^)「任せるお」


220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 19:35:03.42 ID:/wvRmc0s0
(;'A`)「……どこだよ、つー」


午後2時を過ぎ、駅前にも人が増えてきた。
かれこれ1時間近く走り回っているが、つーどころか子供すら見かけない。


(;'A`)「あとは……」


商店街。つーの買い物に来た場所だ。


('A`)「……嬉しそうな顔してたな」


服を選んで、お揃いで色違いのマグカップを買って、アイスクリームを食べて。
本当に家族みたいだった。つーはどう思っていたかわからないけど。


('A`)「……」


何も考えず、商店街へ駆け出していた。つーの姿を探して。

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 19:41:25.72 ID:/wvRmc0s0
ドクオのアパート。
ブーンに言われた通り、ツンは戻っていた。


ξ゚⊿゚)ξ「クー」

川 ゚ -゚)「ツン……その、つーは?」

ξ゚⊿゚)ξ「まだ見つかってない……でも、ブーンとドクオが探してくれてる」

川 ゚ -゚)「……そうか」


クーの目は真っ赤だ。頬には何本かの線が見える。


ξ゚⊿゚)ξ「なんだかんだで心配してるんじゃない」

川 ゚ -゚)「当たり前だろ……本当の親じゃなくても、自分の子のように接してたんだ」

ξ゚⊿゚)ξ「本当の親じゃないとか自分の子じゃないとか関係ないでしょ。
今はアンタ達があの子の親なんだから。しっかりしなさいよ」

川 ゚ -゚)「……実際に子供ができたら大変そうだ」

ξ゚⊿゚)ξ「まあそれも楽しみの一つよ」

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 19:45:56.56 ID:/wvRmc0s0
(;'A`)「……」


アイスクリーム屋。
店の前にはいくつかのベンチがある。座って食べれるようにと店側の配慮だろう。
ベンチの一つに見慣れた顔が。


('A`)「つー」


声を掛けられたつーがこちらを向く。


(;゚∀゚)「あ……」


怯えた顔をしている。


('A`)「……アイス、何がいい?」

(*゚∀゚)「……」

('A`)「キャラメルとストロベリーと……あとなんだっけ?」

(*゚∀゚)「ラムレーズン!チョコのトッピングも!」

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 19:50:40.47 ID:/wvRmc0s0
アイスクリームを食べ終わり、家へと向かう。


(*゚∀゚)「つかれたー」

('A`)「ほら、頑張れ」

(*゚∀゚)「つかれたー!」


駄々をこねるつー。


('A`)「ほれ、おんぶしてやる」

(*゚∀゚)「前にドックン潰れたじゃん」

('A`)「大丈夫だから、ほれ」


背中につーを背負い立ち上がる。


(*゚∀゚)「すごーい」

('A`)「子供一人背負えないで父親なんか語れないしな」

(*゚∀゚)「……」

227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 19:57:22.51 ID:/wvRmc0s0
(*゚∀゚)「ねえ」

('A`)「ん?」

(*゚∀゚)「……昨日ね、お話聞いちゃったんだ」

('A`)「話って?」

(*゚∀゚)「……ドックンとクー姉ちゃんが話してたこと。お父さんとお母さんが、亡くなったって」

('A`)「……聞いてたのか」

(*゚∀゚)「うん」

('A`)「……」

(*゚∀゚)「あのね、本当のことを教えてほしいんだ」

('A`)「本当のこと……」

(*゚∀゚)「……お父さんとお母さんは、どこにいるの?」

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 20:04:58.84 ID:/wvRmc0s0
話していいのだろうか。
お父さんとお母さんはもうこの世にはいない。つーも死んだんだよ、と。
それはあまりに残酷過ぎやしないか?
いや、ここで隠してもいつかは話す時が来るのかもしれない。
小さく溜め息を吐き、口を開く。


('A`)「あのな、つー」

(*゚∀゚)「うん」

('A`)「最初に話してくれたよな?家族で旅行に行ったって。行きの車で眠ったって」

(*゚∀゚)「うん」

('A`)「そして、目が覚めたらうちにいた」

(*゚∀゚)「そうだよ」

('A`)「その、つーが眠ったっていう、行きにな」

(*゚∀゚)「うん」

('A`)「……つーたちの車は、事故に遭ったんだ」

(*゚∀゚)「え?」

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 20:12:32.01 ID:/wvRmc0s0
('A`)「トラックと衝突したそうだ。トラックの運転手も、つーのお父さんも、お母さんも……」

(*゚∀゚)「……」

('A`)「……」

(*゚∀゚)「お父さんと、お母さん……死んじゃったの?」


声が震えていた。
背負っているからわからないけど、泣いてるんだと思う。


('A`)「……嘘をついててすまなかった」

(*゚∀゚)「……つーは?」

('A`)「ん?」

(*゚∀゚)「つーだけ助かったの?」

(;'A`)「それは……」

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 20:17:18.79 ID:/wvRmc0s0
真実を告げるべきだろうか?
俺だってまだわかってない。なんで死んだはずのつーがここにいるのか。
そこにいる人間に「お前は死んだんだよ」って言われて納得する奴がいるだろうか。


(*゚∀゚)「ドックン?」

('A`)「……」

(*゚∀゚)「どうしたの?」

('A`)「つー」

(*゚∀゚)「うん?」

('A`)「その時の事故でな……お前も、死んでいるんだ」

(*゚∀゚)「え?」

('A`)「俺にもわからない。でも、つーは死んだはずなんだ。
つーが通っていた小学校があるだろう?そこの荒巻教頭先生に聞いたんだ」

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 20:25:05.28 ID:/wvRmc0s0
(*゚∀゚)「……」

('A`)「その……隠しててごめん」


でも、返ってきたつーの言葉は明るかった。


(*゚∀゚)「ありがとう」

('A`)「へ?」

(*゚∀゚)「ありがとう。本当のことを話してくれて」

('A`)「……感謝されることじゃないよ」

(*゚∀゚)「でも嬉しいよ」

('A`)「そりゃつーが子供だからじゃねえか?」

(#゚∀゚)「子供じゃないよ!」

(;'A`>「いてー!引っ張るな!」

(#゚∀゚)「くらえ!」

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 20:31:40.82 ID:/wvRmc0s0
(#)'A`メ)「ただいまー」

川;゚ -゚)「おかえ……どうしたんだ?」

(#)'A`メ)「つーに殺されかけた」

ξ;゚⊿゚)ξ「ってことは、つーは?」

(#)'A`メ)「ああ。つー、出てこいよ」


玄関の影に隠れているつーを呼ぶ。


(*゚∀゚)「……」

川 ゚ -゚)「……」

(*゚∀゚)「ご、ごめn」

川 ゚ -゚)「おかえり、つー」

(*゚∀゚)「た、ただいま!」

236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 20:37:31.19 ID:/wvRmc0s0
一方、その頃。


⊂二二二(;^ω^)二⊃「つーちゃん、どこだおー!」


近所を走り回るブーン。
つーが見つかったと報告が来たのは、ドクオ達が帰宅した5時間後だった。

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 20:43:07.59 ID:/wvRmc0s0
あの騒動から2ヶ月、つーはうちの家で暮らしている。俺とクーの子供として。
つーの戸籍を移動したり保険証を作ったり、学校へ通わせたり……色々と大変だった。
ツンの親の知り合いのおかげで何も問題は無くスムーズに進んだ。金持ち怖い。
少し不安なこともあったのでつーの身体検査も行ったのだが、異常は無い。成長もしているそうだ。

つーはたまに寂しそうな表情をするけど、なんとか馴染んでくれたみたいだ。
両親の代わりは難しいし、無理だとは思う……まあ、今は、な。

童貞で一児の父親になるというのも少し複雑だが、まあいいさ。
色んな人生があるんだ。こういう人生も悪くない。

そうそう、つーの両親の墓にお参りに行ったのだが、何故かつーの名前は彫ってなかった。
住職にも聞いたのだが、前までは彫ってあったらしい。卒塔婆も無くなっていた。
つーの骨壷も無く、まったくの謎だ。もしかして最初から死んでなかったのか?

今思えば、もしかしたらつーの両親が願ったことなのかもしれない。
つーだけは助けて欲しい。なんとかして欲しい。って。
はは、そりゃ都合が良いか。



不思議な御伽噺はここで終わりだ。
いや、訂正、終わっちゃいない。これから始まるんだもんな。

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 20:46:20.87 ID:/wvRmc0s0
(*゚∀゚)「お父さん!次はあっちのジェットコースター!」

(;'A`)「ちょ、おま、あれはもう3回乗っただろ!?」


いつか約束していた遊園地。
平日に狙って来たので客も少なく、アトラクションはすぐに楽しめた。
……のだが、着いて1時間も経ってないのにフラフラである。


川 ゚ -゚)「ほらお父さん、頑張れ」

(;'A`)「お前は下で見てるからいいけど、大変なんだぞ!」

(*゚∀゚)「はやくー!乗るのー!」

(;'A`)「わ、わかったよ!乗る!乗るから少し休ませてくれ!」

(*゚∀゚)「やーだー!今すぐ乗るのー!」

(;'A`)「誰か助けてくれ」


な?こういう人生も悪くないだろ?

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 20:49:04.84 ID:/wvRmc0s0





                 ('A`)と川 ゚ -゚)ともう一人のようです
                       ~Fin~







242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 20:51:44.93 ID:/wvRmc0s0
またやらかしやがりました。>>1です。長々とgdgdとお疲れ様でした。
保守、支援してくださった方々、本当にありがとうございました。
残りは雑談や質問や>>1の友人生きろで消費したいと思います。

244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 20:53:05.87 ID:81y8qAWIO
おつー
お涙成仏エンドじゃなくて良かった

248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 21:03:17.41 ID:/wvRmc0s0
成仏エンドも書いたのですが、書いてたら「これどこのエロゲだよ?」ってことになったのでこちらにしました。
もしかするとどこかでそちらのほうも書くかもしれないです。

252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 21:49:19.22 ID:/wvRmc0s0
それじゃあ、そろそろ退散します。
またご縁がありましたら。

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