mesimarja
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(゚、゚トソン自殺志願者大集合のようです
1 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 21:48:28.50 ID:9zchXHHc0

(゚、゚トソン「今日こそは、死ぬ。電車に轢かれて死ぬのです」

私はトソン。
自分で言うのもなんですが、若干十四歳にして自殺志願者の大物です。

……いや、もう死ぬから大物も小物も将来有望もないんですけどね。

さて。
どうして、まだまだ若いミソラの私があえて自ら命を絶とうと思ったのか。

この世から永遠のさようならをする前に、思い出しておくことにしましょう。



4 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 21:53:42.74 ID:9zchXHHc0
No1. (゚、゚トソン


私は自分で言うのも何ですが、勉強はできる方です。
また、人間関係もそれなりに順調で、そこそこ楽しい学園生活を現在進行形で送っていると自負しています。

が、しかし。

問題は家庭です。自殺の動機は、ほんのすぐ傍らに落ちているものなのです。

私の母は、つい先日、交通事故で死にました。
突然です。
泣きました。

母子家庭だったので、私は一人きりになってしまいました。
もし天国と言うものがあるならば、母はきっとそこで私を待っているのでしょう。
母は寂しがりやでしたから。

故に。
私は自殺するのです。いわゆる後追い自殺というやつです。



6 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 21:58:04.61 ID:9zchXHHc0

(゚、゚;トソン「ハァ……今日こそ……特急列車がきたら、勢いよく……」

私はぶつぶつと一人で呟きます。
飛び込み自殺、というのは中々どうして勇気のいる自殺方法です。

轢かれたらばらばらです。ぐちょぐちょです。
それくらい、中学生の私にだって分かります。

(゚、゚トソン(けど……私はすぐにでも死ななきゃ。母さんも待ちくたびれてしまいますよね?)

ふと、駅のホームに子供とその母親らしき人物が手を繋いで、楽しそうに会話しているのが見えました。
不意に心が痛みました。
今から起こる惨劇を、彼らは否応なく見てしまうでしょう。

ああ、身勝手な私を許してください。
なーんて、そんな事は知ったこっちゃありません。どうせ私は死ぬのです。
今、ここに生きているものがどうなろうと、何を感じようと、知ったことじゃ――

('A`)「君」

(゚、゚トソン「――え?」

不意に、背後から肩を叩かれました。
私は驚いて、振り返りました。

7 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 22:03:08.50 ID:9zchXHHc0

(゚、゚;トソン「……!?」

声になりませんでした。
紺のマントを羽織り、いかにも少年が好きそうな感じにデザインされた羽根つきヘルメット。
ボタンを押したら光りそうなベルト。腰につけているのは、CMでやっている玩具のビームサーベルでしょうか?

そこにいたのは、日曜日の朝九時前後にやっている特撮番組のヒーローでした。

……いえ、ヒーローの格好をしている、頬のこけたいかにも不幸そうな若者でした。

私は「何この人不審者なの?」という言葉を必死に喉の奥に押さえ込め、答えました。

(゚、゚;トソン「な、何……?」

('A`)「俺はドクオという者だが、名も知らない君に頼みがある」

ドクオさんと名乗った謎のコスプレイヤー? は、そう言って、腰につけているビームサーベルを取り出しました。

(゚、゚トソン「え?」

いえ。
それは玩具のビームサーベルなどではありませんでした。


ぎらりと刃の部分が輝く、日本刀でした。


9 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 22:05:41.65 ID:9zchXHHc0

('A`)「俺を殺してくれないか?」

(゚、゚;トソン「……はい?」

私は状況が理解出来ませんでした。
ドクオさんは、日本刀を私に押し付けます。思わず、私はそれを握ってしまいました。

('A`)「出来れば、首をどすんと一刀両断お願いします。一撃で、かっこよく殺してください」

(゚、゚;トソン「は……え? ええ?」

そう言うと、ドクオさんは私の返事も聞かずにその場に正座を始めました。

特急電車がまもなく到着するというアナウンスが、ホームに鳴り響いていました。


11 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 22:09:39.62 ID:9zchXHHc0
No2.('A`)


('A`)「糞親父……ッ!」

俺は目の前で無残にも刃物で刻まれ、死んでいる猫、アルツを見て涙を流していた。
歯を食いしばり、ぐるぐると回る思考の連鎖を何とか止めようと試みる。

俺は猫が好きだった。
親父は猫が嫌いだった。

俺は庭にやってくる野良猫にこっそり餌を挙げていた。
親父はそれを知って、俺が留守にしている間に猫を殺した。

ただ、それだけだ。それだけの理由でアルツは殺されたのだ。

('A`)「狂ってる……。世の中狂ってるよ。なんであんなくずが、政治家なんてやってんだよ」



13 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 22:12:31.89 ID:9zchXHHc0

親父は屑だった。
息子の俺が言うんだ。間違いない。

己がのし上がる為ならば、平気で人をつぶし、けしかけ、煽り。
時にはやくざと絡んでまで立ち塞がる敵を踏み潰し今の地位を築き上げてきた。

母親が死んだ時も

「あっけなかったな」

長年連れ添った妻を見て、親父が言った言葉はよりにもよってそれだった。
奴は他人のことなど、そこらへんに落ちている石ころくらいにしか思っていないのだ。

当然、家族である俺や母親に対しても、だ。


14 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 22:16:03.56 ID:9zchXHHc0

('A`)「復讐してやる。絶対に……!」

殺すだけじゃ物足りない。
地面を這い蹲らせてやる。生き地獄を味合わせてやる。

そうだ。
親父には刃物を集める唯一で不気味で非合法の趣味が合ったはずだ。

それを公にしてやろう。
いや、それだけじゃ弱い。

そうだ。

('A`)「俺がその刃物で、死ねばいいんだ……!
    いや、自殺じゃもみ消されるな。ならば殺人! そうだ、人気のつくところで殺されればいいんだ」

人気のつく所ならば、もみ消そうにももみ消せないだろう。
有名政治家の息子の死と、非合法の趣味の暴露。格好のゴシップだ。
だが、それだけではまだ弱い。

('A`)「……そうだ。オタクだ! 今のマスコミはオタク叩きが好きだからな。
    丁度、大学時代にブーンから貰ったコスプレ衣装があったはずだ」


16 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 22:20:09.85 ID:9zchXHHc0

俺はすぐに押入れからコスプレ衣装を取り出し、装着。
そして、人気の着く場所――近くの駅へと向かった。

無論、凶器となりえる刃物、日本刀を選んだのは単に鞘も付いており、公になったときに話題になると思ったからだ。

――そして、犯人役。
とりあえず、虚無っぽい瞳をしている女子学生に頼んでみた。

最近の女子学生は、ミステリーが好きだときく。
ならば、日本刀を渡せば「チョーミステリー笑」などと言って、安易に振り下ろしてくれるに違いない。

これは、俺からの親父への――しいては日本社会への宣戦布告だ。

さあ、腐った政府ども。

――これでもお前らは、のうのうと税金で宴会しやがりますか?


17 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 22:24:27.75 ID:9zchXHHc0

(゚、゚;トソン「いや、あのちょっと待って下さい」

('A`)「何だ。早くしないと警備員来ちゃうだろ? ささっとパパっと頼むよ」

(゚、゚;トソン「あなた、頭大丈夫ですか!?」

女子学生が、血相を変えて叫び始めた。
あれ? おかしい……。何故、彼女は怒っているんだ。

(;'A`)「お、おい。何だよ。最近の女子高生は日本刀も振り下ろせないのか?」

(゚、゚;トソン「女子高生は日本刀なんて振り下ろしません! というか、私はまだ中学生です!」

('A`)「ちゅ、中学生だと!?」

なんというミス・リードだ。俺は驚愕のあまり、思わずのけぞってしまった。

高校生ならともかく、中学生というのは妙に正義感に溢れており、まだまだ子供な所が多い。
汚い現実が見えていないくせに、わかったような口ぶりで物事を話す。

つまるところ、中学生の九割は日本刀を振り下ろさないのだ。
完全に選択ミスだった。
高校生であれば、ケータイ本格ミステリーとかに影響されていて、やりやすいというのに。

不覚だった。


18 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 22:28:23.53 ID:9zchXHHc0

(;'A`)「何て事だ……。クソッ!」

俺は拳を地面に叩きつける。

(゚、゚;トソン「ちょ、ちょっと、どうでもいいですけど、これ何とかしてくださいよ!
      ……こ、これ本物の日本刀じゃないですか!」

('A`)「当たり前だ! これで、その日本刀が偽者だったら俺はいい笑いものになるだろうが!
    親父はなぁ、不当に凶器を所持してるんだよ! だから、俺は……それを公にしたいんだ!」

もうこうなったら、彼女に頼むしかない。
俺は土下座をした。

('A`)「頼む! 日本社会のために、俺をその日本刀で殺してくれ!」

(゚、゚;トソン「は、はぁ!? 困ります! ていうか、私今から自さ――凄く大切な用事あるんで!」

('A`)「日本の未来がかかってるんだぞ!?」

(゚、゚;トソン「私にはもう未来がないからいいのです!」

(#'A`)「意味わかんないこと言ってんじゃねえ! 未来は誰にだって平等にあるだろうが!」

(゚、゚#トソン「はあ? 平等なんて言葉、私は反吐が出るくらい嫌いですけど何か!?」




20 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 22:31:35.54 ID:9zchXHHc0

俺と女子中学生との口論が続く。
その時、一人の男がぶらりと俺の前に現れた。

(´・ω・`)「君達」

(゚、゚トソン「え? ……キャーッ!」

(;'A`)「なっ」

その男はしょぼくれた眉毛をした、中年だった。
コートを着ていた。それを俺達の前で惜しげもなく広げていた。

予想通り、その下は全裸だった。

ただし、腹の部分に爆弾らしきものが仕込まれていた。

(´・ω・`)「僕を爆破してくれ」

変質者、もとい爆弾魔はぽつりとそう言った。

22 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 22:36:02.02 ID:9zchXHHc0
No3 (´・ω・`)

僕は天才である。
いや、元天才と言うべきか。

かつては日本最高峰の火薬使いの一人と言われていた。

今は、ただの人間だ。いや、もとより僕なんてその程度の人間だったのだ。

そしてその程度の人間が背負った罪は、あまりにも大きすぎた。

(;´・ω・`)「爆発……!? パーティー会場でですか!?」

「そうだ。あんたの作った仕掛けが、暴発したんだよ」

今から三ヶ月ほど前。
火薬を使った新しい仕掛け、エクスイリュージョンと呼ばれる商品が暴発した。



24 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 22:39:47.47 ID:9zchXHHc0

(;´・ω・`)「そ、それで被害は!?」

「死傷者五十名。死者二名……だ、そうだ。
 間もなく警察が来るらしいから、逃げるなら今のうちに尻尾巻いて逃げるんだな」

(´・ω・`)「そんなバカな……」

僕は火薬を扱う免許を持っていて、自分の実力には絶対の自信があった。
映画やドラマでつかう演出用の火薬物など、あらゆる場数をこなしてきた。

だが、とうとうやってしまった。
前代未聞の大事件を起こし、パーティーを楽しみにきた人を傷つけ、二名も殺してしまった。

(´・ω・`)「お、終わりだ」

僕は怖くなった。
今まで失敗なんて一度もしたことなかったのに。

僕は逮捕されるのだろうか? 牢屋に入って臭い飯を食わなければならないのだろうか?

何故だ。
僕が何故そんな事にならなければならないんだ。

(´・ω・`)「……」

気付いた時にはもう、僕は荷物をまとめて逃げる準備をしていた。



27 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 22:43:21.14 ID:9zchXHHc0

人は重大な責任を一挙に負わされた時、まず間違いなく逃避に走るという。
それは人間の本能なのだ。

(;´・ω・`)「ぼ、僕は、僕は……悪くない……」

愛車のBMWを運転しながら、必死に逃げた。
現実や自分の犯した罪や遺族や憎しみや好奇心の目など様々なものから逃げた。

この世から消えるというのは、中々難しいものだった。
今に至る三ヶ月間は、まるで生きた心地がしなかった。

僕はあの話を聞いた時、もうすでにこの結末を悟っていたのかもしれない。
罪から逃げるには、死しかないと。

(´・ω・`)「……」

僕は、人一人が死ねる程度の火薬がつまった小型爆弾を取り出して、ため息をついた。


28 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 22:46:17.53 ID:9zchXHHc0

(´・ω・`)「死か……」

不思議と、恐怖はなかった。
だが、妙な人恋しさが死への引き金を止めていた。

(´・ω・`)「死ぬならせめて、人の温かみを知ってから死にたいな」

そうだ。どうせ死ぬんだったら、楽しく死のう。
僕はエンターテイナーなのだから。

(´・ω・`)「どんな演出がいいだろう?」

人の死を楽しく魅せる。
中々の難題だ。
そうだ、露出狂と死を組み合わせたらどうだろう?

裸と死は美の最大のテーマだと聞いた事がある。
もしかして、露出したまま爆発で死ねば、そこに最高の芸術があるのではないだろうか?



29 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 22:48:14.31 ID:9zchXHHc0

(´・ω・`)「こ、これだ! 二十一世紀最高の美を持って、僕は死のう!」

美は、罪すらもかき消してしまう。
美人は古来より罪に問われなかった。ならば。

(´・ω・`)「僕がビーナスになれば……罪は許される。そうだ、そうに違いない!」

僕は、さっそく行動に出た。
とりあえず、美を司る場所として駅を選んだ。

始まりと終わりを告げる場所には、そこがいいと思ったのだ。

やっぱり、僕は天才だ。



33 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 22:51:32.90 ID:9zchXHHc0
No.final


(゚、゚;トソン「……」

(´・ω・`)「さあ、僕を爆破してくれ! このコードを切れば僕はぶっ飛ぶ!
      宇宙の果てまで吹っ飛んでいけるのだ!」

私の頭には、もはや自殺の事など一ミリたりとも浮かんでいませんでした。
とりあえず、今の状況がわからない。

わからないけど、逃げ出したい。
本能が危険信号をこれでもかと発していました。

('A`)「おいおいおい、ちょっとまて。あんた何なんだ? 変態か?」

(´・ω・`)「変態? 愚かな。僕は美を司る神になる男だよ」

(;'A`)「狂ってやがるぜ……ハハ」

(゚、゚;トソン「あなたも人の事言えないと思いますけど!?」

思わず突っ込んでしまいました。

34 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 22:58:37.68 ID:9zchXHHc0

「間もなく、特別急行VIP行きが――」

(゚、゚:トソン「ああ、まずいのです!」

アナウンスを聞いて、私はすぐにホームの黄色い線内に進入。
シミュレーションどおり、タイミングを計る体勢になりました。

が、謎の自殺志願者二人組みが私の後を追います。

('A`)「おい! 何やってんだ! 早く俺を切ってくれ!」

(´・ω・`)「爆破されるなら少女がいいな。ロリと美術はいつだって一体なのだ」

(゚、゚#トソン「ええい、うるさい! どっか行って下さい! 注目されたらやりにくいんですって!」

('A`)「何がだよ! ポエム作りか?」

(゚、゚#トソン「誰がポエマーだっつったんですか! 自殺ですよ自殺! 飛び込み自殺!」

(;'A`)「飛び込み自殺だと!? 馬鹿な真似はよせ!」

(゚、゚#トソン「ええい、離せ畜生! バカはあんたらでしょうが!」

私は羽交い絞めにされてしまいました。
意味がわかりません。何でこいつは私の邪魔をするんですか・・・!


37 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 23:03:30.57 ID:9zchXHHc0

(;'A`)「頼む! そんなことされたら俺の野望が……!
     せ、せめて俺を切ってからにしてくれないか? 頼むよ、なあ!」

(゚、゚#トソン「はぁ!? いやいやいや、絶対嫌ですから! 何で私があんたを切らなきゃいけないんですか!」

(´・ω・`)「待て、とりあえず僕を爆破してからでも遅くないだろう?
      僕は罪から逃げたいんだ。頼む、爆破してくれ。出来れば、ヴィーナスによく似た君の手で」

(゚、゚#トソン「あんたはいいから服を着ろ! そして勝手に爆発してろ! ああもう!」

私は黄色い線の内側で暴れます。
と、その時。ようやく騒ぎを聞きつけたのか、駅員さんがこちらに向かってとんできました。

(;^ω^)「お客様、危険ですから暴れるのはやめて下さいお! 間もなく列車がきますから!」

('A`)「く、きやがったか! おい、早く俺を切れ! ほれ、スパッと!」

(´・ω・`)「爆破! 爆破! さっさと爆破!」

(゚、゚#トソン「うるせぇぇぇ! 私は死ぬんだ、母さんの元に行くんだ――!」

駅のホームで騒ぐ私とその他数名。
はるか遠くから、列車が汽笛をならしながら近づいてきます。
私はとにかく線路内に落ちたくて仕方有りませんでした。もはや意地でした。

40 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 23:07:59.05 ID:9zchXHHc0
と、その時でした。

('、`;川「ああ、ヘリカル!」

不意に、近くに居た女性が叫びました。
何事かとそちらに目線をやると、

*(‘‘)*「痛い……痛いよおおおおおお!!!むあああああ!!!
     ぷぎゃああああああああああああああ!!!」

子供が線路内で泣き叫んでいました。
どうやら、落下したようです。

(゚、゚;トソン「ちょ……今のタイミングで落ちたら速度が落ちて死に切れなくなっちゃうじゃないですか!
      何勝手に落ちてんですか!ガキ!」

(;'A`)「い、いかん! くそ! おーい、つかまれ!」

(´・ω・`)「日本刀を差し伸べるだと!? しかも刃の部分……鬼畜かっ!」

(゚、゚;トソン「アホですかあんたは! 降りて助けた方が早いでしょうが!
      ちょっと、駅員! ……駅員?」

私は慌てて駅員に目を向けます。
が。

( ^ω^)「……」

とんでもない状態でした。
白目をむいてぶるぶると震えていたのです。

41 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 23:10:11.57 ID:9zchXHHc0

( ^ω^)「……」

(゚、゚;トソン「どんだけ役立たずなんですか!? ええい、もう!」

('A`)「お、おい!」

私は線路内に降りて、少女の元へと走りました。
鉄の塊が、轟音を鳴らしながら近づいてきます。

(゚、゚トソン「早くそっちの線路に逃げなさい!」

*(‘‘)*「いやあああああああ!!!足が痛いのおおおおおおおお!!!」

(゚、゚#トソン「めんどくさいっ……! ふんぬ! 重っ! 予想以上にピザだとっ!?」

私は持ち上げようとしましたが、体重六十キロ超と判断。
無理でした。


45 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 23:13:42.08 ID:9zchXHHc0

(;'A`)「ば、バカがっ! くそったれ!」

(゚、゚;トソン「ドクオさん! 早く手を貸してくださいよもう!」

ドクオさんが線路に下りてきて、私に手を貸します。
せーの、で持ち上げると、ピザは何とか転がりました。

ほっとしたのも束の間、電車という名の破壊神が寸前まで迫ってきていました。

(゚、゚;トソン「うわあああああ! は、早く私達も避難をっ!」

('A`)「腰が……抜けた」

(゚、゚;トソン「はああああ!?」

('A`)「尿も……漏れた」

想像以上の役立たずです。
ゴミです。あああ、もう。生きるか死ぬかの瀬戸際に腰を抜かすとかどんだけアホなんですか。

(゚、゚;トソン「うぎゃああああ!! 死ぬぅぅぅ!!!」

('A`)「糞も……漏れた」

私は目を瞑りました。
――死にたくない。私は心の中で無意識にそう叫びました。


46 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 23:17:51.68 ID:9zchXHHc0

(゚、゚トソン「――……あ、あれ?」

轟音がすぐ近くを通り過ぎました。
……生きてる?
一体、どういう事なのでしょうか。

不意に、私は首根っこを誰かにつかまれている事に気付きました。

(´・ω・`)「まさか……これが罪滅ぼしになるとでも思ったのか、僕は」

(゚、゚;トソン「へ、変態だ」

そこにたのは、全裸の爆弾魔でした。
コートはとっくのとうにどこかへ飛ばされており、色々と丸見えで目のやり場に困ります。

(;A;)「こ、こ、怖かったぉぉ……おおおお!!!生きてる!!生きてるぞぉぉぉぉん!!
    あひゃあああ……」

異臭を放ちながら、ドクオさんは泣いていました。
私はその場に力なく座り込んでしまいました。

(゚、゚;トソン「……あ、ありがとう、ございます」

(´・ω・`)「……フ。僕は一体、どうしたかったというのだろう?
      罪から逃れたくて、美を求めて、あげくのはてに最も醜い行為――偽善なんてしでかすとはね」



50 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 23:21:59.17 ID:9zchXHHc0

一体何を言っているのかよく分かりませんが、とりあえず。

(゚、゚;トソン「生きて……ますね」

('A`)「……あっ」

私は自殺に失敗したのは、確かなようです。
そして同時に、何だか全てがどうでもよくなってしまいました。

('、`*川「ヘリカル!! あああ、よかった、私の可愛い子豚ちゃん……」

*(‘‘)*「おばちゃあああん! ぐす、ごめんね。ヘリカル、誘拐されてるのに……」

('、`*川「いいのよ、あなたさえ無事なら! ようやくあちらさんの身代金も揃ったのに今になって貴方に何かあったら
     っておぉぉぉぉい! それ言わないでっていったでしょぉぉぉがあああ!!」

(´・ω・`)「ふ……凡人の人生にも、色々あるんだな」

(゚、゚;トソン「……何だか、私の人生って一体、という疑問が浮かんできました。ええ」


53 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 23:27:10.16 ID:9zchXHHc0

――……その後。

私達はすぐさまやってきた警察官によって色々事情聴取をされました。
無論、全裸のあの人は即刻逮捕されてたり、誘拐犯が紛れ込んでいたりと、色々騒動があったようです。

私はとりあえず、巻き込まれたごく普通の女子中学生、という事で通し切りました。

(゚、゚;トソン「……ハァ」

何だか、自殺とか、天国にいる母さんとか。
すごくちっぽけな事なんだなって思いました。

だってそうでしょう?
ごくごく普通の駅に、日本刀を持った特撮ヒーロー、変態爆弾魔、誘拐犯が潜んで?いたのですから。

とりあえず。

(゚、゚;トソン「もう自殺はこりごりですね……。生きてみますか、だらだらと」

もう二度と、あんな出来事には巻き込まれたくないものです。
事実は小説よりも奇なり。いやはや、私なんてまだまだ平凡なほうですよ、ね?

Fin

58 名前:1 ◆zpW0mlvJcY :2008/12/10(水) 23:29:41.34 ID:9zchXHHc0
__
    ̄ ̄ ̄二二ニ=-
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