mesimarja
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( [+]∀゚) 綺麗な殺意のようです
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 21:49:18.42 ID:hwmsqd6x0
そこそこ短い
中二&ジャンキー展開注意
…若干グロいかも?

お暇な方、支援お願いします
では投下します

読者の皆様に、どうかひとときの愉しみとなりますように。




2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 21:50:30.16 ID:hwmsqd6x0
アナタ ノ 殺意 ハ ナニ色 デスカ ?


( [+]∀゚)綺麗な殺意のようです


シゲキ的なことが知りたいかい?

…たとえばそれは、都心から少し離れたオフィス街。
南ブロックの、占い通りの、三番地の、角のビル。
そこの二階は、バイク便の事務所がある。

( ゚∀゚)「あ゛~…、退屈だ」

汚れた室内。
そこで机に足を上げて座っているのが、桐生丈だ。
通称ジョルジュ。後ろで縛った茶髪と、右手のみの手袋、黒ずんだ青のコートがトレードマーク。
このバイク便の唯一の社員兼…

…殺し屋、だ。


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 21:53:19.88 ID:hwmsqd6x0
殺し屋。ヒットマン。
金を貰い、目標を殺す非正規の稼業。
…無論違法。捕まれば長い刑務所生活が待っている。

( ゚∀゚)「あ゛~……」

…しかし、ま、頻繁に仕事が入るわけではない。
平和でなにより。
本日も彼に殺される不幸な人間はいないのかと思われた。

…が。

リリリリン! リリリリン!

突然電話が鳴り出した。
ちなみに未だ黒電話。
古過ぎて逆に価値が出るんじゃないかと思ってしまうような代物。

( ゚∀゚)「…はい、ジョルジュ。誰だァ?」


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 21:56:06.17 ID:hwmsqd6x0
『情報屋のペニサスお姉さんだよー』

受話器から響くのは、聞きなれた声。
ジョルジュの仕事の斡旋を行っている情報屋、ペニサスだ。
…言うまでもなく違法行為。

( ゚∀゚)「そのおねぇさんが俺になンのようだァ?」

『もう分かってるくせに~~。いけずねぇ』

( ゚∀゚)「るっせぇ無駄乳女が。こっちは忙しいンだよ」

ウソである。
ここ三日、表の仕事も裏の仕事もまったくない。
バイトを始めようか本気で悩んでいたジョルジュである。
そんなことはお見通しのようで、艶かしい声は言う。

『仕事よ。いい感じの…、ね』

( ゚∀゚)「………」


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 21:59:05.78 ID:hwmsqd6x0
その日の夜。
事務所には客人があった。

o川*^ー^)o「んん~…。お仕事疲れたなぁ~…」

そう言い伸びをする女性は、キュート。
帝都新聞のエリート記者。
今日ここに来ているのは取材の為だ。

( ゚∀゚)「なンだァそりゃ。非正規稼業の俺に対する皮肉かァ?」

o川*゚ー゚)o「そんなわけないじゃん。君がいないと、私の本は完成しないもん」

( ゚∀゚)「…フン」

キュートの目的は取材だ。
新聞ではなく、自身の小説の。
彼女のポリシーは「本物を知る人間は、偽物に騙されない」。
つまり、殺し屋にリアルな話を聞くことで、自身の執筆活動に役立てよういうわけだ。
…勿論、こちらも捕まる。


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:02:10.33 ID:hwmsqd6x0
o川*^ー^)o「さぁ、今回の仕事の話を聞かせてちょーだい」

( ゚∀゚)「決行日は明日だぜ?」

o川*゚ー゚)o「どんな奴がターゲットかなのかだけでもいいから」

( ゚∀゚)「…ハァ?ンなこと聞いて、何が楽しいンだ」

o川*゚ー^)o「決まってるじゃない!」

2人は少し前に知り合った。
そして、ジョルジュは彼女は自分と出会う前から、どこかしらおかしかったんじゃないかと思っている。
いや、確信している。
なぜなら。

o川*^ー^)o「…だって、他の人より一足早く、真実を知れるんだから」

…「人が死んだこと」への後ろめたさがないからだ。
飽くなき真実への欲求。尽きない知的好奇心。
もしかしたら彼女は、殺し屋であるジョルジュより遥かに、狂っているのかもしれない。
…まったく。笑えない冗談だ。


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:05:07.36 ID:hwmsqd6x0
…浮かんだ考えを振り払うように軽く首を振る。
そして一息つき、話し始める。

( ゚∀゚)「…今回の目標は、帝都で近頃話題のシリアルキラーだ」

o川*゚ー゚)o「ああ、アレね。あの気儘な通り魔さん」

…昨今、帝都VIPには通り魔が出没していた。
適当な人物を通りすがりに、グサッ。
現在被害者は5人。うち、4人は死んだ。
テレビゲームならハイスコアが出るかもしれない。

( ゚∀゚)「依頼者はァ…、調べた結果、3人目の被害者の友人?らしい。…ま、興味ねーが」

微妙に正確ではない。
調べたのは彼ではなく、情報屋のペニサス。

o川*^ー^)o「友達の敵討ちってワケね…。いい話じゃない」

( ゚∀゚)「あンなやっすい金で雇われるコッチの身にもなって欲しいねェ」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:08:06.06 ID:hwmsqd6x0
当たり前だが、殺し屋はタウンページには載っていない。
彼等を探しだして仕事を頼むのは金がかかる。
…故に主な依頼者は金持ちばかりになる。

( ゚∀゚)「(……。俺等は『独善家』でも『仕事人』でもねェ。単なる『殺し屋』だ……)」

しかし今回は例外だ。
ただの学生が金を工面してきた。
友達の、仇をとる為に。

必死だっただろう。
あらゆる方法で金をかき集めたのだろう。
法に触れることもしたかもしれない。
全てを擲ってでも取り戻したいような、そんな、大事な友達だったのだろうか…。

…ジョルジュは一瞬、ガラにもないことを考えて、苦虫を噛み潰したような顔になる。
コートのポケットからタバコを取り出し、銜え、火をつける。
それを燻らせながら思案する。


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:11:09.15 ID:hwmsqd6x0
( ゚∀゚)y‐「(『いい感じ』、か…。アイツは俺を偽善者にでもしたいのかねェ……)」

ペニサスの言葉。その真意は分からない。
しかし、止めるわけにはいかないのだ。
自分をこんな身体にした、あの女を殺すまで。

…つまらないことを考え過ぎて、ジョルジュは苛々してくる。

( ゚∀゚)y‐「…チッ。あの年増のババァが……」

思わず舌打ち。
心中を吐露してしまう。
…その瞬間。

リリリリン! リリリリン!

電話が鳴る。
ジョルジュが伸ばした手を振り払い、キュートが出る。

o川*^ー^)o「はい、もしもし」

( ゚∀゚)y‐「なんでお前が出るンだよ」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:14:06.84 ID:hwmsqd6x0
至極当然な突っ込みは無視され、キュートは会話を続ける。

o川*゚ー゚)o「…うん。…あー…。…わかった」

彼女は受話器を離し、問いかける。

o川*゚ー゚)o「なんかペニサスさんが『年増じゃない』ってさ」

( ゚∀゚)y‐「…ハァ?」

o川*^ー゚)o「あと、『一応言っておくけど、次ババァって言ったら警察差し向ける』って」

(;゚∀゚)「………」

絶句。二の句が継げない。
とりあえず、机の下を見て盗聴器がないか探してみる。
…なかった。

( ゚∀゚)「(…アイツは超能力者かなんかなのかァ?)」

…知り合いへの不信感が募る、春の夜。


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:17:05.48 ID:hwmsqd6x0
o川*゚ー゚)o「話を戻しましょう」

三十分後。
盗聴器探し(結局なかった)を終えたジョルジュに、キュートは問いかける。

o川*゚ー゚)o「一般人である私から見れば、君も、通り魔さんも、同じように見えるんだけど…」

( ゚∀゚)「まずお前は一般人じゃねェな」

殺し屋と知り合いの奴が一般人の社会など、どこのアンダーグラウンドだ。
「友達が殺し屋ですー」が冗談になるのは、精々イタリアぐらいのもの。
ま、それは冗談だが、殺し屋がウヨウヨいるなど、一応先進国であるこの国ではありえない。
…多分。

o川*゚ー゚)o「それはどうでもいいのよ」

(;゚∀゚)「よくねェだろ…」

間違いなくどうでもいいことではない。
こういう時にジョルジュは、彼女が狂っていると思うのだ。


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:20:06.32 ID:hwmsqd6x0
o川*゚ー゚)o「だから、とにかくね、『殺し屋』と『シリアルキラー』の違いをハッキリして欲しいの」

( ゚∀゚)「…違い、だァ?」

ジョルジュはさも当然のように言う。

( ゚∀゚)「ンなもん、決まってる」

一応、彼も超一流(自称)の殺し屋。
それなりにプライドはある。
故に言う、この言葉。

( ゚∀゚)「アイツの殺意は…、全然美しくねェんだよ」

確信を持って、そう言った。
しかし。

o川;゚ー゚)o「…はぁ?」

…無論、伝わらなかった。


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:23:08.24 ID:hwmsqd6x0
翌日。
ジョルジュは早速目標を見つけていた。

(=゚ω゚)ノ「~~♪」

街をご機嫌に歩くその姿は、まさか通り魔とは思えまい。
ジョルジュとてそうだ。
…情報屋の情報様々である。

( ゚∀゚)「……」

尾行する彼は、今日も群青色のコート。
…暑くないのだろうか。中も長袖だし。
ついでに手袋つけてるし。

( ∩∀゚)「(さァて…、さっさと終わらせて、さっさ帰るとするかァ…)」

そんな第三者の視線など意に介さず、ジョルジュは仕事に取り掛かる。


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:26:07.58 ID:hwmsqd6x0
目標が路地裏に入ったのを確認し、後を追う。
彼奴が近道の為にここを通るのは調べがついている。

入ると同時に片目のコンタクトを外す。
現れたのは、どう考えても正規のデザインではない義眼。
ジョルジュの特注だ。

( [+]∀゚)「…おーい。通り魔さーん」

(=゚ω゚)ノ「…」ピク

驚くべきことに反応された。
普通、立ち止まらないだろう。普通。馬鹿か、馬鹿なのか。

…なんにせよビンゴ。
コイツは、件の通り魔だ。

( [+]∀゚)「どーも。テメェを殺す為にやって来た殺し屋でーす」

(=゚ω゚)ノ「…殺し屋?」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:29:05.70 ID:hwmsqd6x0
(=゚ω゚)ノ「良かったよぅ。ちょうど、退屈してたんだよぅ」

軽く手を振るう。
次の瞬間には、右手にナイフが握られていた。
…サバイバルナイフだ。
こんなものでいきなり刺されて、死なないわけがない。

( [+]∀゚)「あ゛~…。…愉快なショータイムの始まりってわけかァ?シッゲキ的ー♪」

(=^ω^)ノ「そういうことだよぅ」

声を殺し、笑う二人。
ジョルジュは懐からピルケースを取り出し、薬を飲む。
彼流の準備だ。

(=゚ω゚)ノ「準備できた?…なーんて、聞かないよぅッ!!」

通り魔であるその男は、腰を屈め、突き刺さんと突進してくる。
狙いは無論心臓。
あっという間に距離を詰め、ナイフが刺さるかと思われたその瞬間――


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:32:05.74 ID:hwmsqd6x0
( [+]∀゚)「…遅すぎて、欠伸が出るぜェ……。…いっぺん言ってみたかったんだよなァ、この台詞」

(=;゚ω゚)ノ「なっ…」

――彼は、ナイフを受け止めていた。
…右手で。
思わず後退する男。

(=;゚ω゚)ノ「お前、まさか……」

( [+]∀゚)「ああ。そのまさかさ」

右手の手袋を脱ぎ捨てる。
そこにあったのは、人の手ではなかった。
――義手。

(=;゚ω゚)ノ「ちぃぃっ!!」

再び接近し、ジョルジュの息の根を止めんとナイフを振るう。
しかし、結果など火を見るよりも明らかだ。


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:35:07.55 ID:hwmsqd6x0
( [+]∀゚)「だから、おせーっての」

刃の軌道を読み、避ける。
そして、一瞬の隙をつき……

( [+]∀゚)「やっぱァ、駄目だな。テメェの殺意は、ぜーんぜん、綺麗じゃねェ」

バチバチバチィ!

男の首筋に右手を当て、義手より電流を流し込んだ。
声にならない叫びが木霊する。

(=;゚ω)ノ「ガッ…、あっ……」

膝を折り、地面に這い蹲る男。
ジョルジュは俯けに倒れたソレを、乱暴に蹴って仰向けにする。

( [+]∀゚)「なァ、お前…。こーんな都市伝説聞いたことねェか?」

馬乗りになり、男を殴る。
殴る、殴る、殴る…。


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:38:15.31 ID:hwmsqd6x0
( [+]∀゚)「右手義手の違法サイボーグの男がよォ、夜な夜な人殺してまわるんだと。FOXの屑共に復讐するためによォ…」

ガッ ゴッ バキッ

路地裏には痛々しい音が響く。

( [+]∀゚)「だーれも姿は見たことなく、それでいて、いつもそこにある…」

彼が拳を振るうたびに、ミッドナイトブルーのコートがはためく。

( [+]∀゚)「だから『ワンダリング・シャドウ』…なーんて呼ばれてるンだが……」

ジョルジュは殴るのを止め、左手で首を押さえつける。

( [+]∀゚)「ソイツが、どうやって人を殺すか知ってるかァ?」

(=;゚ωメ)ノ「あ…、あぁ……」

答えることはできない。
答えられるわけがない。
なぜなら…


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:41:04.71 ID:hwmsqd6x0
( [+]∀゚)「…知ってるか、って、……言ってンだよ」

グチュリ

(=; ω。)ノ「あぁぁあああぁああッ!!」

…答えてしまえば、自分もその方法で殺されるからだ。
ま、答えなくても殺すわけだが。仕事だし、…趣味だし。

( [+]∀゚)「ソイツはよォ、こーゆーふうに両目潰して…」

(=; ω)ノ「やっ、やめ…」

…「殺し屋」は目標に情などかけない。
かけるとすれば、「非情」ぐらいだ。

( [+]∀゚)「脳ミソに直接、電流を流し込ンじゃうんだと」

ジョルジュは言う。
個人的に広めたい(小学生とかに)と思っている、彼の決め台詞。
ラストコールであり、死の宣告。


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:44:05.88 ID:hwmsqd6x0
( [+]∀゚)「死劇的にィ…、」

(=; ω)ノ「助け……」

( [+]∀゚)「……激死しな」

バリバリバリバリィ!!

今日最高の電圧。ざっと電気イスの10倍強。
…男は、悲鳴を上げる暇もなく殺された。
肉が焼ける匂いがたちこもり、男の頭部から煙が上がる。
…吐き気を誘うその光景に目もくれず、ジョルジュは呟く。

( [+]∀゚)「あ゛~…。なーんで、広まらねェんだ……?決め台詞……」

…簡単なことだ。
彼の決め台詞を聞いた人間で、生きている奴はほとんどいないからだ。

…それに元ネタも終わっているし。


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:47:07.17 ID:hwmsqd6x0
( ゚∀゚)「…と、今回の殺しの話は終わりだァ」

夜。
ジョルジュは電話にて、キュートに仕事の首尾を報告中。
さわりだけの簡易な説明。

…つまり、この後あった、
うっかり警察に見つかりコートを脱ぎ捨て遂には占い師に逃げ道を聞いた、という失態は話していない。
彼にもプライドがある。

( ゚∀゚)「(やーっぱ、街外れと言ってもアレはまずかったかァ…)」

右腕を摩りながらそんなことを思う。
いくらサイボーグと言えども、無茶は無茶なのだ。
肉体の限界をブチ壊す薬で、力を補っているとしても。

彼は魔法使いでもなければ、超能力者でもない……、ただの人間なのだから。

『ねぇ…、1つ、聞いていい?』

今まで楽しそうにしていた彼女は、急に湿っぽい声になる。
訝しむジョルジュ。


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:50:05.63 ID:hwmsqd6x0
『あんまり時間がないから手短に言うね』

帝都出版社はてんてこ舞いであった。
あの連続通り魔が殺されたのだ。
今夜は残業だろう。

『綺麗な殺意、って、なに?』

ジョルジュには、殺し屋としての美学がある。
それ故に「アイツの殺意は美しくない」などという発言が出る。
常人にはまず理解できないし、したくもない、彼の考え。

ジョルジュはゆっくりと話し出す。
言葉を選ぶように。噛み締めるように。

( ゚∀゚)「…俺はよォ、思うんだよ。多分、この世の中のヒトゴロシには、色んな理由があるんだと」

『………』

( ゚∀゚)「戦争なら国と家族の為、みたいにさ」


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:53:07.28 ID:hwmsqd6x0
( ゚∀゚)「今日街で起こった1つ1つの殺人に、憎悪、悲哀、劣情、純愛、みたいな感情があると思うンだ……」

人が「人を殺す」という禁忌を犯す理由は千差万別。
本人しか理解することのできない、ある意味で崇高なモノ。
…それを理解し、代理することが「殺し屋」の意義だと彼は(勝手に)思っている。

( ゚∀゚)「だがなァ、無差別だけは違うと思うンだよ」

声色を変える。
重く、冷たい声。
まるで今日もどこかで繰り返される、理由無き殺戮への怒りのようだった。

( ゚∀゚)「『血が見たい』だけの殺人は、全然よォ、綺麗じゃねーんだ……」

ポツリと言ったその言葉。
至極自分勝手で独善的な考えだが、なぜか……

…キュートは納得することができた。


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:56:04.83 ID:hwmsqd6x0
『…そっか……。…うん、ありがと。』

( ゚∀゚)「どーいたしまして」

『…じゃ、仕事に戻るね。お休み、どこまでも狂ったロマンチストさん』

ブチ

…電話が切れ、事務所には独りの静けさが戻った。
最後に言った言葉の意味、最後に言われた言葉の意味を考え、彼は苦笑する。

( ゚∀゚)「狂ったロマンチストねェ…。くっくっく……。面白いなァ、オイ」

ジョルジュはもうしばらく、この愉快な余韻に浸っていたかったが、それは叶わない。
すぐに電話が鳴り出したからだ。
相手はペニサス。仕事の話。

( ゚∀゚)「随分景気がいいじゃねェの」

その言葉に答える人間はいない。
そして何を思ったか彼は、窓の傍まで行く。
…夜の街角には多くの人が行き来していた。


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 22:59:07.03 ID:hwmsqd6x0
…それを見下ろしジョルジュは笑う。
まるでこの世の全てを達観したかのように。
まるでこのろくでもない不確かな世界で、宝物を見つけたように。

( ゚∀゚)「さぁーって、死劇的に行きましょうかァ…」

…世の中の多くの人間は、世界が退屈なモノだと思っている。
そう信じ込んでいるのだ。
本当は、こんなにも愉快でシゲキ的なのに。

( ゚∀゚)「なァ、お前。…お前の殺意は何色だァ?」

…窓に映った自分に問いかけてみても、答えは返ってこない。
ジョルジュは軽く鼻で笑い、踵を返す。
最後に手袋をはめると、部屋を出ていった。

…彼は殺し屋。「綺麗な殺意」の理解者であり代理人。
群青色の影は、今夜も街を彷徨っている。

END


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 23:01:20.40 ID:hwmsqd6x0
以上で終了です
ご支援ありがとうございました
個人的には中二具合がよく出せたと思うのですが…、どうでしょう?
ジョルジュの本名の元ネタや、決め台詞やポリシーの元ネタ、前書きの元ネタ…
それらが分かった人は、クスッと笑えたでしょうか?

…もしそうなら幸いです
では、さっさと退散しようと思います
本当にありがとうございました


また別のお話で、彼の出番があるように……

シッゲキ的ー♪


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 23:10:08.24 ID:cuh5GpAqO
乙!
もしかして(-_-)「俺の占いは~」の人か?


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 23:15:44.03 ID:f6xMBYJkO
エヘン虫もどき?
乙!

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 23:17:14.61 ID:hwmsqd6x0
>>49
そーですよー
ネタバレ作者です


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/27(土) 23:18:28.36 ID:hwmsqd6x0
>>50
おー、正解です
あの作品、大好きなんです

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