mesimarja
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( ^ω^)ブーンはやめるようです
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:24:21.62 ID:va+hFKAO0
僕はいつも弱くて、何も冷静な判断ができなかった。

保育園から小学校へ。小学校から中学校へ。
中学校から高校へ。高校から大学へ。大学から会社へ。

習い事を始めるときも。負けるときも。
高校を決める時も。大学を決める時も。会社を決める時も。

好きといえないことも。好きといったことも。恋人と別れるときも。

そこに残るのはいつも身がちぎれるような後悔。

行き着く先は、社会の底辺。

嘆き、苦しみ、悔恨、絶望。
そこにはそれしかない。

その人間は生きている者ではない。死んでいない者だ。
社会にいてもいなくても大丈夫な亡霊だ。

――だから僕は、やめることにした。


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:25:15.71 ID:va+hFKAO0
僕には友達が多くない。
友達というのは小さなころから作っていくものだ。

普通の人間は"友達を作る"という行動に慣れて簡単にそれをこなしていく。

無論、それに慣れることが中々出来ない人間はいる。
僕もそういう類の人間で、いつまでたっても友達は少なかった。

保育園の頃から、僕は筋の通らないことが嫌いだった。

暴力的な友達がそこには存在していた。
名前はプギャーと言った。

( ^Д^)「それおれのだよ」

そういって彼は僕の遊んでいた玩具を力ずくで奪い取って、
彼自身の友達と一緒に遊びだす。

僕はその理不尽が許せなくて、自分の嫌いな暴力で相手を制すしかなかった。
それしか方法を知らなかった。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:25:36.02 ID:8jn1jsKU0
    ∩  ∩     人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
    | | | |    < テメェはインデックスを助けたくないのかよ?                      >
    | |__| |    < てめぇらずっと待ってたんだろ!?インデックスの記憶を消さなくてもすむ、    >
   / == ~~ \  < インデックスの敵にまわらなくてもすむ・・・そんな誰もが笑って、誰もが望む最高 >
  /  (゚) (゚)  |  < なハッピーエンドってやつを。今まで待ち焦がれてたんだろ?こんな展開を・・・  >
  |  _~~_  |  < 何のためにここまで歯を食いしばってきたんだ!?てめぇのその手でたった一人 >
  \__ヾ . .:::/__ノ  < の女の子を助けて見せるって誓ったんじゃねえのかよ?お前らだって主人公の  >
     しw/ノ    < 方がいいだろ!?脇役なんかで満足してんじゃねえ、命を懸けてたった一人の >
              YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY YYYY YYYY


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:28:42.94 ID:va+hFKAO0
(#^ω^)(ふざけるなお! それをさきにつかってたのはぼくだお!)

そんなことすら言わずに、無言で相手の頭を殴った。
無論相手も僕を殴り返す。

騒ぎは段々大きくなって、最後は先生が来て僕らを制す。

ζ(゚ー゚*ζ「2人とも、ケンカはいけません!」

先生は指を立てて、胸を張って僕らに説教を始めた。

( ^Д^)「殴りかかってきたのはこいつだ!」

( ^ω^)「……」

ζ(゚ー゚*ζ「いいですか――」

先生の説教はいつも戦いだ。
何故、戦いかというと僕は1対1で話すことに弱かったのだ。
説教をされるといつも涙がでそうになる。

だからそれを我慢する戦い。

でも僕はそんな戦いが終わった後、必ず泣いた。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:30:35.92 ID:8jn1jsKU0
パー速でやれ、繰り返す、オナニーはパー速でやれ
移動しないのならばちんしゅスレにする

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:32:06.06 ID:va+hFKAO0
けっして先生が僕だけを悪いといったわけじゃない。
プギャーに殴られたところが痛かったわけじゃない。

本当のことはわからないが、自身の心が傷ついていたのかもしれない。

泣くのはいつも一人になってからだ。
先生が僕を見なくなって、親が僕を迎えにくるまでの間にである。

( ;ω;)「別に、僕は独り占めがしたわけじゃなかったんだお。
      でも先にちょっかいかけてきたのはあいつだお」

子供の理屈。
そんなことを誰にも聞こえないように、心の中でだけ呟いた。
いつも後悔がそこにまとわりついていた。

僕はいつもプギャーとケンカになって、暴力的な奴というレッテルを貼られた。
そんな僕と友達になりたがる奴はそう多くは無かった。

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:34:05.88 ID:8jn1jsKU0
>>1にいいたい
お前は何をのぞんでこんな糞ありふれたのを書いてるんだ?
反応なしでたのしいか?パー速なら構ってもらえるぞ
だからパー速でshine

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:35:28.93 ID:va+hFKAO0
だが、父はそんな僕を面白がって

( ・∀・)「腹が立ったら殴っていい」

などと言った。
父のその発言の真意は未だに僕にはわからない。

それからもプギャーとはよく殴りあいのケンカをした。
先生に説教された時に、父に言われたことをそのまま言ったら、父は保育園に出頭することになった。

父は出頭した後、ふざけたことを言っていた。

( ・∀・)「お前の保育園の先生、可愛いな。母さんには全然かなわないけどな」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:38:36.14 ID:8jn1jsKU0
出頭とかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
警察かよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ゆとりは勉強でもしとけwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:38:59.25 ID:va+hFKAO0
それから数年がたった。

僕は小学校に入った。

宿題は帰って直ぐに終わらせ、翌日習う部分の予習を毎日した。
体育の時間のための体力作りに、毎日犬の散歩をするようになった。

そんな真面目な子供に、壁がやってきた。

――作文だ。

たまに寝る前に親に本を読んでもらっていたので、国語自体は嫌いではなかった。

|゚ノ ^∀^)「自分がやったこと、楽しいと思ったこと、なんでもいいから書いてください」

非常勤の先生にそんな言葉を言われ、思ったままに全てをかいた。
小学1年生の書く文に対して、先生は全てを赤字で訂正していた。

子供の書く文章。
意味のわからない単語が多くて、読めない部分は多かっただろう。

しかし、その先生が訂正したのは内容そのものだった。
書き換えられていたといっても過言ではない。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:40:56.55 ID:8jn1jsKU0
頭悪いのに無理やりかっこつけた文とか要らないからw
言っとくけどこれは過言(キリッじゃないからwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:42:39.28 ID:va+hFKAO0
( ´ω`)「思ったまま全てを書いてはいけない」

小学1年で、そんな固定観念を頭に植え付けられた。

それからというもの、作文の時間になると僕は決まってなにもかけなくなった。
授業の時間が終わる頃には、原稿用紙を破いてグシャグシャに丸めて、ゴミ箱へ捨てるようになった。

( ;ω;)「先生の所為だお。思ったままに書けといったのはお前だお。
      今の僕が思っていることは書けないお。だからこの行動が全てだお」

拒否。
圧倒的な拒否。
頭の中で非常勤の先生を嫌った。

「ダメな自分になっているなぁ」とこの頃から思うようになった。

そして、もう一つの壁が現れた。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:45:33.37 ID:8jn1jsKU0
いや、小さければ小さいほど固定概念に囚われやすいよ
やっぱり君は本当にゆとりみたいだね

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:46:27.69 ID:va+hFKAO0
――写生大会だ。

小さな頃、僕が何かを書くと決まって母親は「こう書くんだよ」と書き方を教えてくれた。
でも、そのおせっかいが僕に絵への興味を削いだ。
ちなみに母の学生時代の美術の成績は5段階でずっと5だった。

絵なんてお腹の足しにもなりはしないし、頭が良いとほめられるものでもない。

( ^ω^)「うまい人が書けばいいお。だから僕はもう絵を書かないお」

今思えばこう言ったのも、自分が絵をかけないのを母親の所為にしかったからだと思う。
絵を描いてもうまくかけやしないし、うまく描けても「だから何?」程度にしか思っていなかった。
体育館に佳作や入選作が飾られていたが、僕にはどうでもよかった。

ただ、作文と違って紙を破り捨てることはしなかった。
真っ白な紙を緑一色で埋め尽くして、精一杯の反抗をした。

一年生が終わりに近づいてくると、妙な噂がたった。

「ブーンが気に入らない奴の教科書をグシャグシャにしてゴミ箱に捨てた」

親同士の会話にそんなものが混じっているらしかった。
僕も両親もそんな根も葉もない噂を気にしなかった。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:47:55.64 ID:8jn1jsKU0
きもい、厨二病にかかってるみたいですね^^
あとつまんないから終われよ

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:49:51.44 ID:va+hFKAO0
2年生になって、僕は習い事を始めるようになった。
そろばんと空手だ。

そのどちらもが、既に親に習うことを決められていたものだった。
ただ、唯一僕が決めることがあった。

僕の地元にはそろばん塾が2箇所あったのだ。

片方は、自分の兄の行っているそろばん塾。
もう片方は、同じ地区に住んでいる同級生が多く行く予定のそろばん塾。

J( 'ー`)し「兄ちゃんと一緒だと送り迎えが楽でいいわぁ」

当時の僕は二つ上の兄と遊ぶことが多かったし、
母にもその言葉を言われたのでそちらにいくことに決めた。

J( 'ー`)し「でも皆と一緒じゃなくていいの?」

僕は迷いもしなかったので「いいお」とだけ答えた。

( ^ω^)(友達が少ないのは、母ちゃんがそちらへ誘導したからだお)

と頭の中でだけ呟き、他人の所為に出来ることがまた増えた。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:51:23.67 ID:8jn1jsKU0
うわw実体験かましてるんですかwwwwwwwwwww
どんだけっすよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
Sine


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:52:39.40 ID:va+hFKAO0
そのそろばん塾では、僕はかなり成績が良かった。
同級生の誰よりも早く正確に計算し、先生に見せた。

从'ー'从「ブーン君は頭がいいねぇ~」

そんな賞賛を受けるのが当たり前になっていた。
学校の授業においても、そんな賞賛を受けるのが当たり前だった。

6年生になると、初めてカンニングというものを目撃した。
僕より計算の早い子はハインとクーくらいだったのに、ミンナが僕より先に席を立ったのだ。

おかしいと思い、時間計測中にそちらを見ると、ミンナは答えの欄を丸写ししていた。

( ゚д゚ )「こっちみんな」

ミンナは学校でも成績が良くて「100点とか当たり前じゃん」とか言っていた。
そんなミンナがズルをしていた。

だが、筋の通ってないことが嫌いな僕でもミンナは嫌いではなかった。
話は面白くて、運動も出来る。
学校のクラスにおいても、いわば人気者ポジション。
何より5年間同じ学び舎へ一緒に通った仲だったからだ。

ただ、少しの失望の念はあった。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:55:18.04 ID:8jn1jsKU0
( ゚д゚ )「こっちみんな」

うわぁ…
受け狙いですか?みんなが「ワロタwwww」とかいってくれると思ったんですか?
滑りまくりm9。゚(゚^Д^゚)゚。プギャーッハハハハヒャヒャヒャヒャ

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:56:40.74 ID:va+hFKAO0
空手において、僕には何の決定権もなかった。
僕の学校の区とは全然違うところで、会う奴会う奴知らないやつばかりだった。

結局、そこにおいても僕は友達を作れなかった。

その空手は道場でなく、学校の体育館で教えられた。
皆は稽古が始まる少し前にきて、バスケットなどをして遊んでいたが、
僕は壁際に座ってそれを見ているだけだった。

立ち方やカタやクミテなどを習った。
えいッとか掛け声を上げながら、相手を殴ったりした。

初めてクミテをしたとき、僕は空手のルールを無視して、殴る蹴るを繰り返した。
圧倒的な勝利――但し、それはケンカの場合。

そんな僕に対して、師範は説教した。

(´・ω・`)「空手は拳を寸止めしなきゃならない。なんでか? 君は――」

またくだらない戦いをしなければならなくなった。
保育園の時のように、僕は説教が終わった後泣いた。

まるで成長していなかった。

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:58:52.64 ID:8jn1jsKU0
つまんねえええええええええええええええええええええええええええ
まじつまんねえええええええええええええええええええ
時間返せこのカス低能クソ野郎があああああああああああああああああああああ

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:00:48.98 ID:va+hFKAO0
それからというもの、僕は必ず相手の顔の1~3センチ手前で拳を止めるようになった。
僕は師範のいうことを素直に聞いていたのだ。

言われたことを寸分たがわず実行した。
師範が父親へ「素直な子です」という話をしているのも聞いた。


だが、それ以降一度もクミテで勝つことはなかった。


年上、同級生、年下、相手が誰であっても僕は負けた。
カタにおいても「演技っぽい」などと、何度も言われるようになった。

結局、僕は中学に入って空手をやめるまで、一度も試合で勝たなかった。
手にしたのは紙面上での1級と黒帯だけだった。

( ^ω^)「こんな紙と紐なんかあってもうれしくないお。
      そもそも空手なんかやっても暴力的だって噂に拍車が掛かるだけだお」


「勝てないのは寸止めしろと言った師範の所為」


そういって僕は師範を心の中でだけ、批難し、軽蔑した。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:03:12.03 ID:8jn1jsKU0
全部オチがいっしょだけど才能ないって分かんないかな~

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:04:06.38 ID:va+hFKAO0
中学生になった。

僕が通うのは公立の中学校で小学校の頃の仲間がそのまま持ち上がってきただけで、
他所の学区から来る子はいなかった。

僕は小学校の頃と同様に成績は常に上位だったが、先生に嫌われるようになった。
何故かはわからない。
「目つきがいつも悪い」だとか、「バカにしたような発言をする」だとか、くだらないことだと思う。

テスト時の国数英理社は常に3位以内にはいっていたのだが、内申はいつも中の下だった。

現在の絶対評価と違って、相対評価だった当時は、
"先生にどれだけ好かれるか"が内申点において重要だった。

実際に、僕より成績が良かったのは、クーとハインくらいなものだった。

( ^ω^)「先生が僕を嫌ってる所為だお」

そんな根拠の無いことを思っていた。
まぁ、実際に嫌われてはいたんだけれど。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:06:06.37 ID:8jn1jsKU0
きんめええええええええええええええええええええええええええええええええ
ゆとりはでてけやああああああああああああああああああああああああ

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:07:45.27 ID:va+hFKAO0
部活動には真剣に取り組まなかった。
野球部ではあったのだが、その練習が何か意味のあることに思えなかった。

朝練には「眠いから」と遅れて行き、放課後は走りこみだけ参加した。
他の奴らが球拾いしている間も、僕は一人で勝手に走りこみを続けた。

( ´ー`)「あいつは自称野球部のマラソン部だーヨ」

顧問はそんなことを行っていた。
僕は顧問のことを嫌っていたし、顧問も僕のことを嫌っていたので別段問題なかった。

そうそう、中学生といえば思春期だ。

部活動が一緒だった――といっても僕はほとんど練習に参加していなかったのだが――
ジョルジュ長岡という男が走りこみの時に声をかけてきたのだった。
  _
( ゚∀゚)「おっぱい、いいぞ! 深夜にやってるTV番組! おっぱい! おっぱい!」

(;^ω^)「そ、そんなにいいもんかお?」
  _
( ゚∀゚)「そりゃおめぇ……吸い付きたいだろ? 揉みたいだろ?」

( ^ω^)「別に……」

侮蔑の表情を浮かべ、ジョルジュにそう答えると、
彼は狂気に満ちた顔をして吐息を立てながら口を開いた。

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:09:37.72 ID:8jn1jsKU0
ああああああああああああああああああああああ
イライラさせんなああああああああああああああああああああああああ
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:11:00.61 ID:wNoLXzhNO
つ④

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:11:16.96 ID:va+hFKAO0
 _
(#゚∀゚)「ハァハァ……お前は、ハァハァ……
     おっぱいを、ハァハァ……侮蔑、クッ……しているな!
     ハァハァ……絶対今日の深夜の番組、フゥ……見ろよ!」

それだけいうと、ジョルジュは路上でコケた。

鬼気迫るその表情に押されて、僕はその夜初めてオナニーというものを覚えた。

(*^ω^)「おちんちんきもちいいお!」

が、猿のように毎日やることはなかった。
何か白い液体はでるわ、臭いわ、何よりその時間まで起きているのがしんどかった。

3年生になると、なぜかクーとハインが僕の口癖を真似るようになった。

( ゚д゚ )「――だ!」

( ^ω^)「わかったわかった。ミンナは――と言いたいんだお?」

从*゚∀从「わかったわかった」

川*゚ -゚)「わかったわかった」

(;^ω^)「なめてるのかお?」

从 ゚∀从川 ゚ -゚)「「なんでもないよ」」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:12:39.40 ID:8jn1jsKU0
>>42
お前もつまらないと感じてるんだお?
だったら>>1に言ってあげようお
ここはお前のオナニーする所じゃないって

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:14:41.86 ID:va+hFKAO0
そんな彼女らの言い分が凄く鬱陶しかった。
声は真似るわ、文化祭や修学旅行では一緒の班になろうと言うわ、鬱陶しかった。

また、当時流行ったTVゲームの話をミンナとしていると

从 ゚∀从川 ゚ -゚)「「本体ごと貸せ」」

と2人同時に鬼のようなことを言った。

当時の僕にはTVゲームくらいしか趣味はなく、
更にゲームソフトを買ってくれることも1年に4、5回あるかないかだった。

彼女らの鬱陶しさに負けて、結局貸してやることになった。
代わりに、彼女らからは少女マンガを借りた。

最初こそ「少女マンガかお」と嫌そうな声を出していたのだが、
次第に僕の方から貸してくれというようになった。

これが後にヲタク街道に足を進めるきっかけになったのだと思う。

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:18:24.07 ID:va+hFKAO0
3年生の後半にもなると、進路のことを考えるようになった。

最初に言った通り教師には何故か嫌われ、内申はひどいものだったので、
担任には「当日の試験の点数だけで勝負しろ」とふざけたことを言われた。

高校を決めたのも「母の母校だから」とかいう意味のわからない理由だった。
というより、母に小さな頃よりそう洗脳されていたといっても過言ではない。

肝心な人生の岐路でさえも、他人にゆだねていた。
自分で考えようともしていなかった。

ハインもクーも内申は良かったので、僕よりずっと上の高校を志望した。
僕は彼女らについていきたかったが、無理な話だった。

結局入試で満点をとり、内申点の全く届いていない「母の母校」へ行くことになった。

卒業式では、何事もなかった。
皆と会えなくなるんだなと思うと、少しだけ悲しかった。

同級生達はてきとーなグループで、飯を食いに行こうと元々約束していたらしく、
誰にも誘われていない僕は一人ぼっち、歩いて家に帰った。

歩いている間ハインとクーの顔を思い出したが、直ぐに霧散した。
もしかしたら、僕は2人のことを好きだったのかもしれない。

( ^ω^)「やっぱり僕には親友とも友達とも呼べる奴はいないんだお」

そんな言葉が頭をよぎり、誰かの所為にして2人のケータイ番号を聞くこともなかった。

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:21:57.49 ID:va+hFKAO0
高校に入った。

入学直後に学力テストがあり、僕は難なく1位を取った。
周りからは「頭いいんだね」と声をかけられることはあった。
女の子も「ケータイの番号を教えて」と挙って聞きに来ていたが、教えなかった。

( ^ω^)「バカの相手はしてられないお」

そんな思いが頭の中にあったからだ。

だが、そんな人を寄せ付けないオーラを出す僕に、男が一人寄ってきた。

('A`)「よう。プリント見せてくれ」

ドクオだ。

( ^ω^)「お断りだお」

('A`)「弁当の卵焼きやるから見せてくれ」

( ^ω^)「お断りだお」

('A`)「売店のジュースも一本つけよう」

( ^ω^)「おこt('A`)「ああ、ありがとう」

無茶苦茶な奴だった。

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:23:45.62 ID:lt6mGzOTO
ドクオwwwww

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:24:59.48 ID:8jn1jsKU0
>>49
頭大丈夫か?

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:25:24.82 ID:va+hFKAO0
ドクオに釣られてペニサスという娘も、僕のプリントを見た。

('、`*川「ありがとう。内藤君、字綺麗だね」

僕はクラスの誰の名前も覚えていなくて、あぁとかうんとかしか答えていなかった。
ただ、彼女の長い髪がクーに似ていて、胸の動悸が激しくなったのを覚えている。

高校生活で彼女と話をしたのはこれのほかに数回だけだった。
その数回も「誕生日いつ?」だとかそういうくだらないことだったはずだ。

なぜなら僕が自発的に彼女を無視したからだ。
無視した原因は、僕が同級生に暴力を振るったことにあった。
その暴力の原因はくだらない冗談だった。

(・∀ ・)「内藤てめー頭いいけど問題児だよな」

いわゆる不良タイプの斉藤だ。
その時既に優等生という猫をかぶっていた僕にとって、その一言は非常に腹立たしいことだった。
自分でもよくわからないが、非常に腹が立った。

なので、後ろから殴った。
後先考えずに殴った。

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:28:56.89 ID:va+hFKAO0
(#・∀ ・)「ふざけてんじゃねーぞッ!」

その後、掃除用具要れに入っていた箒で頭をぶったたかれた。
血は出ずに、箒の方が折れた。

結局最後は保育園の頃と変わらず、担任の説教モード。

普通はこんなことをしたら停学をくらうものだろう。
だが、成績が良い僕を停学にしたくないという学校側の思惑により、
成績の悪い斉藤も停学にならなった。

それからの僕は誰とも話さなくなった。
僕と話すと斉藤に嫌な噂を流されるからだ。

事実無根であったが、他人に迷惑はかけたくなかった。

次第に誰も僕に話しかけなくなっていった。
ただ、ドクオだけは無視しても何故かめげずに僕に話し続けていた。

そして、年号の変わったある日。

('、`*川「内藤君、誕生日おめでとう」

ペニサスが遠くから僕にそう声をかけた。
無視し続けていたペニサスが僕の誕生日を覚えていたことが以外だったが、何も答えなかった。

('A`)「おい、ペニサスがああいってるぞ?」

( ^ω^)「……」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:32:35.13 ID:va+hFKAO0
それからの高校生活はくだらなかった。

体育祭や学祭の手伝いは一度もしなかったし、部活動にも入らなかった。
学祭の一般公開の日にクーとハインを見つけたが、声をかけなかった。
成績も段々落ちていった。

3年になると、また進路の話があった。
なりたいものもなく、ぼーっとして毎日を過ごす僕には、どうでもいいことだった。

(=゚ω゚)「君の成績ならこのくらいの大学に行けるょぅ。大学は出ておいたほうがいいょぅ」

担任のそんなセリフで、大学へ進学することを決めた。

進路指導室から教室へ戻る。
放課後の教室には、女の子が一人いるだけだった。

(;、;*川

理由は知らないが、ペニサスが泣いていた。
僕はそれを見ないフリして、教室を出た。

だが、逆側の入口でペニサスをずっと見ている角ばった男を見つけて、歩みを止めた。
名前は覚えていないが、確か同級生だったはずだ。

<ヽ`∀´>「ウェーハッハッハッ。ウリを侮辱した罰ニダ」

何か楽しそうに笑っていたので、
気づかれないうちに近づいて、背中を全力で蹴飛ばして逃げた。
「ウリの鼻が――ッ!」という叫び声が遠くで聞こえた。

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:37:15.44 ID:va+hFKAO0
進学のことを親に話すと、両親はあっさり認めてくれた。

( ^ω^)「私立の推薦なら楽だけど、お金の負担が大きいお……」

両親はその言葉を放つ僕を「子供は金の心配するな」と一蹴した。
結局、大学は偏差値の低い私立を推薦してもらった。

大学進学という岐路でさえも、僕は他人の示した道を歩いていた。
最後に決めたのは僕だが、「誰かの所為」にできるポジションは用意できていた。

高校の卒業式は別に何も思わなかった。

好きな子がいたわけでもなければ、僕を見ていた子がいたわけでもなかった。

ドクオについても3年になってからクラスが変わり、疎遠になっていた。
そのため、大した話もしなかった。
彼が進学したのか、就職したのかも知らなかった。

そうそう、ドクオといえば、彼にプリントを見せて、貰ったお礼のジュース。
パックジュースの『バナ納豆・オ・レ』
今でもあの狂った味を思い出せる。

中学の時と違い、クラスの打ち上げに呼ばれはしたが、式の後に高熱を出してしまいいくことはなかった。

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:41:14.28 ID:va+hFKAO0
大学へ入ると、ねんがんのひとりぐらしがはじまった。

家事は苦にも感じなかったし、
何よりも2chとネットゲームを出来る時間ができたのがうれしかった。
「2chもネットゲームもやればやるほど時間の無駄だ」とは気づいていたが、続けた。

バイトもせずにそんなことばかりやっている僕は、
いつまでたってもどんな仕事をしたいのか考えなかった。

一人暮らしに慣れてきたころ、
高校時代一度も話したことの無い、同級生の女の子からメールが届いた。
名前はなんとなく覚えていたので何の疑問も持たなかった。

lw´‐ _‐ノv「ドクオからアドレス聞いた。
       高校の頃から気になってて……良ければ友達になってほしい」

( ^ω^)「別にかまわんお」

それ以来、彼女とはメールを数回送るだけの仲になった。
他の事は別段何も無かった。

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:44:03.38 ID:va+hFKAO0
大学ではゼミに入った。

ξ゚⊿゚)ξ「えーっと名前は?」

( ^ω^)「内藤ホライゾン・ブーンだお」

ξ゚⊿゚)ξ「私はツンデレよ」

(`・ω・´)「おっさんはシャキンだ」

(-_-)「え、えーとヒッキーです」

( ФωФ)「杉浦ロマネスクである」

ノパ⊿゚)「私は素直ヒートだぞおお!」

仲が良かったのはこの5人だ。

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:48:20.90 ID:va+hFKAO0
ロマネスクとシャキンは他のゼミ生にも話しかけていて、人気者だった。
ヒッキーは最初、全然喋らなかった。
確かロマネスクと僕が「うはwww盛り上がってきたwwww」と話をしていたら、
やたらと食いついてきて仲良くなった。

ロマネスクやヒッキーとは2chとネットゲームの話題で盛り上がってよく話した。
シャキンは「ついていけない」と口では言っていたが、笑顔でよくついてきた。
ツンとヒートとはロマネスクがカラオケに誘って以来、よく一緒に行った。

ξ゚⊿゚)ξ「内藤君歌うまい……。
       っていうか音程はたまに外れるんだけど、高音と低音の差とか迫力が凄い。
       いや、多分それが魅せる歌い方なんだと思うけど」

ノパ⊿゚)「なんかライブ行ってるときみたいな感じだぞおおおおっ!」

僕はテキトーにJ-POPを歌っていたと思う。
音域が広いことは知っていたが、ここまで賞賛されたことはなかった。
ヒッキーはこういうところを苦手だと思っていたのだが、彼もまたうまかった。

僕とは違い、迫力はないが、音程が完璧だった。

ξ゚⊿゚)ξ「おー100点だ」

ノパ⊿゚)「うぉおお! 飯をおごってやるぞおお!」

ヒッキーは洋楽を好んで聴いていた。
僕もその趣味に引っ張られて、この頃から洋楽を聴くようになった。

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:52:16.32 ID:va+hFKAO0
それからというもの「フタカラすんぞ!」とツンに耳を引っ張られて良くやった。
ヒッキーとヒートも同じく仲良くフタカラをしていた。

バイトをしてないので、遊ぶお金は食費を削って捻出した。

(*゚ー゚)「あら、今日も彼女とカラオケ? 私も一緒にカラオケ行く恋人ほしいなぁ」

ξ゚⊿゚)ξ「違うわよ! なんでこんな肉だるまの恋人に!」

(;^ω^)「ちょw彼女じゃないおw」

ξ ⊿ )ξ ……

カラオケのカウンターのお姉さんとも仲良くなった。

(*゚ー゚)「あーあー彼女がかわいそう」

(,,゚Д゚)「しぃ。お客さんとくっちゃべってないで仕事しろ仕事」

(*゚ー゚)「あー、はいはい」

しぃは4つ年上だった。
フリーターで、最近は恋人もいないらしかった。
僕は彼女のことが気になっていた。

その後、僕はツンとケンカして、カラオケに行くことがほとんど無くなった。
それでしぃと話すこともあうことも無くなった。

「しぃにあえなくなったのはツンとケンカした所為」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:55:38.33 ID:va+hFKAO0
それから僕は2chとネットゲームにどっぷりはまる日々に舞い戻った。
いわゆる学生ニートという奴だ。

いつの間にか20歳になった。
地元で行われる成人式に参加するため、かなりひさしぶりに地元に戻った。

見知った顔が着物やスーツを着ており、どうでもいいことをくっちゃべった。
成人式の後、中学の同窓会が開かれた。

川 ゚ -゚)「昔な、ブーンのこと好きだったんだぞ」

( ^ω^)「今はどうだお?」

川 ゚ -゚)「さてな?」

从 ゚∀从「恋人一度もできねぇんだよ~」

( ^ω^)「ハインは可愛いから直ぐできるお。久しぶりにあったらびっくりしたお」

从///从「そういうお世辞はよせ、本気にするから」

(;^ω^)「悪かったお。言ってるこっちもかなり恥ずかしいお」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:59:31.52 ID:va+hFKAO0
月日がたつのは早いもので、その間の記憶はほとんど残らず、
就職活動の時期――つまり3年の後半に差し掛かった。

就職について何も考えていなかった僕は、
仲の良かったロマネスクに何になるか聞き、それと同じ職種を受けることにした。

結局また、人生の岐路で他の人の所為に出来る状況を作りだしたのだった。
自分で考えず、他人の考えを間借りして、面接もそれっぽくこなした。

/ ゚、。 /「大学生活で一番打ち込んだことはn( ^ω^)「キーボードです」

大学3年間、全講義で1位~5位を往来していたので、内定もたくさん頂いた。
悩んで悩んで、親に押された"最初に内定をくれた会社"に入ることにした。

やはりここでも、僕は誰かの所為にできるものを選んだ。

本当に救いようの無いバカだと今更思う。

その結果は皆様のご想像の通り、零細ブラック企業だったというのは後の話。

67 名前:これはひどい>>66 訂正:2009/12/03(木) 22:02:23.28 ID:va+hFKAO0
大学4年の夏、僕はバイトを始めた。
単位も卒業に必要なもの+αとり、やることが無く、実家に戻るのもなんだかバカバカしかった。

その頃になるとネットゲームには飽きて、
すいすいと車の間を縫うように走るバイクにあこがれた。
そのバイクの免許をとり、車体を買うためバイトを始めたのだった。

('(゚∀゚∩「ばいくはたのしいよ! おいしいものたべてうんこすればめんきょとれるよ! こっちのせかいへおいでよ!」

(-@∀@)「私も今度合宿で免許とりにいくんですよ!
       その間、一人前になって店のことをよろしくお願いします!」

なおるよもアサピーも年下だったが「ゆとりでサーセンwww」などと言い出す愉快な奴らだった。
そのため、仲良くなるのは造作も無いことだった。

(=゚д゚)「内藤君。もう内定もらってるんだっけ?」

トラギコさんは僕の3つ上で、一度ブラック企業に勤めて、フリーターに戻っているらしい。
バイト先の正社員登用間近らしく、僕の面接をしたのもトラギコさんだった。

( ^ω^)「そうですお」

(=゚д゚)「内藤君は電話って大丈夫?」

(;^ω^)「え? 別に大丈夫だと思いますお」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:05:15.86 ID:va+hFKAO0
(=゚д゚)「いやねぇ、前勤めてたとこで電話番させられてさ。
     電話とったらいきなり『バカヤロ――ッ!』とか『ふせろ――ッ!』言われてねぇ
     給料安いわ、休み無いわ、上司は『休みがほしけりゃサー残しろ』とかいうわ」

( ^ω^)「うはwwwwブラック企業じゃないですかおwwww」

(=゚д゚)「まぁそんなことがあって今じゃ電話苦手になったんだ。
     内藤君も内定決まってる会社、一度調べなおしたほうがいいかもしれんよ」

トラギコのそんな忠告もしっかり聞かず、自分には当てはまらないと勝手に決めていた。

僕はバイクの免許と車体を買える金額だけ集めて、バイトをやめた。

その間に店長も変わり、トラギコさんは別の店の店長となった。
アサピーもなおるよも就職活動でバイトをやめてしまった。
残るギリも無かったので、やめた。
ただそれだけだった。

その後、直ぐに教習所へ行った。

そこである人物と邂逅した。
運命の邂逅――とでも言えば聞こえは良い。

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:08:14.13 ID:va+hFKAO0
(*゚ー゚)「あれ? ブーン君じゃない」

( ^ω^)「お? しぃさんだお。久しぶりだおー」

しぃも僕と同日にバイクの教習を受けに来ていた。
カラオケのバイトは辞めて、バイクで旅でもしたいらしかった。

何かあったのかと聞くと一瞬暗い顔をしていたが、はぐらかされた。

( ^ω^)「バイク楽しいお」

(*゚ー゚)「楽しいねぇ」

しぃのアパートは僕のアパートからそれほど距離が無く、
よく一緒に教習所に行っては帰りにスーパーで食材を買って飯を食った。

そして、そんな関係が数日続いた後、妙な視線を感じるようになった。

(*゚ー゚)「ブーン。あの、その……」

( ^ω^)「どうしたお?」

(*゚ー゚)「最近身の回りで変わったことない?」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:12:21.96 ID:va+hFKAO0
しぃが何のことをいっているのかわからなかったが、僕は妙な視線のことを話した。
その話をしたとき、しぃの表情は青ざめていた。

(*゚ー゚)「あのね……。もう会わないほうがいいかもしれない」

( ^ω^)「どうしたんだお?」

しぃと僕は友達で、それ以上でもそれ以下でもない。
友達の会うのにそんな気遣いがいるのだろうか。

(*゚ー゚)「実は、実はね……」

カラオケのバイトをやめた理由と、旅をしたい理由を聞いた。

簡単に話せば、バイト仲間のギコが彼女に執拗に迫った。
「好きになってくれなきゃ死ぬ」だとか、戯けたことを抜かして、彼女に迫ったのだ。

しぃは優しいので、死ぬとか行っている人間に全力で拒否も出来るわけもなく、
中途半端に一緒にご飯にいくこともあったそうだ。

結局しぃは彼を振ったのだが、それ以来何か妙な視線を感じるようになったとか。
それは最近僕の感じている視線と同一のものだと思った。

平たく言えば、彼はいまどき珍しいストーカーというやつだった。

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:16:38.83 ID:va+hFKAO0
そして、僕は同時にある念が強くなった。

しぃを誰かに取られたくない、という念だ。

誰かが掠め取ろうとしている彼女を奪いたくなったのかもしれない。

何よりも彼女が好きだったから沸いた感情だとは思うが、
この『しぃが好き』という感情を確かなものにしたのは、ギコの存在だった。

つまり、僕はしぃを好きだという感情さえも、ギコの所為にすることが出来た。

人に好きだという。それさえも僕は考えなしだったのだと今更ながら思う。

( ^ω^)「しぃ。僕はしぃが好きだお。だから、彼とちゃんと話をつけるお」

(*゚ー゚)「えっ? えーと……うん。私はブーンのこと大好き。優しいしね。
     できればちゃんと付き合いたい。ま、今そんなような感じだけどw」

しぃは顔を赤らめていった。僕も似たような顔をしていたと思う。
人生で初めての告白が、こんなにすんなりいくとは思わなかった。

(*゚ー゚)「彼との話はちゃんとつけるよ。だからブーンは来なくて大丈夫」

( ^ω^)「でも……心配だお」

それからしぃとは毎日電話したり、会って話をするようになった。
いつの間にか彼女のことが凄く好きになっていた。
多分愛という感情だったのだと思う。

それは続いていた――あの光景を見るまでの間。

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:17:48.73 ID:8jn1jsKU0
支援し

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:20:13.15 ID:va+hFKAO0
バイクの免許を取得した日、しぃがギコを部屋に招き入れている光景を見た。
ギコと話をつけるためなのかもしれないし、
僕のことを「バカが釣れた」とギコと一緒になって笑ってるのかもしれない。

その日電話をかけると、彼女は普通に電話にでた。
そこにギコの声が聞こえていたのは言うまでもない。

しぃとギコが会っている時間は、僕としぃが会っている時間より次第に長くなっていった。
そんな日が何度も続いていくうちに、愛は薄れ、彼女を信じることが出来なくなった。

そして、切り出した。

( ^ω^)「別れよう」

(*゚ー゚)「……え?」

( ^ω^)「ギコと部屋で会ってるの知ってるお。
       電話の向こうでギコの声がしてたお。
       僕のことを大事に思っていないのなら、中途半端なことしないでほしいお」

(*゚ー゚)「あれは、別に何かしてたわけじゃない!」

( ^ω^)「でも、僕よりギコと会ってる時間のが長いお!」

(*゚ー゚)「信じてよ! 私が好きなのはブーンだけなのよっ!?」

そんな問答が何分続いたかわからない。

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:21:30.80 ID:5XRrtTrFO
>>74
煽るなら最後までやれクズ

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:22:34.56 ID:fap56Jzi0
一体ID:8jn1jsKU0になにがあったんだwwww

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:23:53.11 ID:va+hFKAO0
(* ー )「わかった」

(* ー )「でもね。これだけは真実」

( ^ω^)「なんだお?」

(* ー )「今もあなたが好き。愛してる。抱きしめたい。抱きしめて欲しい」

(  ω )「僕もしぃが好きだお。今までであった誰よりも。
      抱きしめたい。傍に居たい。
      でも僕はもう、君の事を信じられない。だから傍に居る資格は無いお」

彼女が納得して、僕らは恋人という契約をお互いに破棄した。
僕が生きてきた中で唯一幸せだと思った時間は遠くに行き、散っていった。
僕は夜中一睡もせずに泣いた。

もう教習所にもでる必要がなかったし、やることもなく、
部屋で泣いているだけで1週間たった。
飯も喉を通らなかったし、水も飲みたくなかった。

でも、体の方は正直で、雪の降った日の深夜に水が欲しくなった。
冷蔵庫には何もなくて、コンビニに飲み物を買いにいくことにした。

夜空を見上げると、大きな満月が分厚い雲の合間から僕を見下していた。

「誰かの所為にしなきゃ、生きられない滑稽な男」

月自身が白目、一番大きなクレーターが黒目に見えて、
そういっているようにしか見えなかった。

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:27:25.59 ID:va+hFKAO0
コンビニまで雪を踏みしめながら歩いていくと、赤い光が見えた。
その点滅は深夜だというのに、うるさく音を鳴らして走っていった。

それを無視して、コンビニの店内に入った。
店内にはいつも2人いるはずの店員が1人しかいなかった。

僕はコーラのペットボトルを一本持って会計を済ます。
すると、自動ドアが開いて、店員らしき男が入ってきた。

(;´_ゝ`)「女の子が刺されたって! 犯人はまだ捕まってないらしい」

女の子――その言葉をきいて、1週間前に別れた彼女を思い出した。
店員の服の袖を掴み、口を開く。

(  ω )「ちょっと現場まで案内してくれお」

語調も変えず、力弱くその言葉を放った。

(;´_ゝ`)「ん? あんただれよ」

(´<_` )「兄者空気嫁」

( ´_ゝ`)「俺は男型の空気嫁なんぞ要らん」

(´<_`#)「もういい、俺が行く」

店員に腕を引かれて、雪道を歩く。

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:30:53.23 ID:va+hFKAO0
結果を急ぐバカと、自分の頭で考えないバカに、幸せは舞い込んだりしない。

そんな言葉が頭を巡った。
どこかできいた借り物の言葉だったと思う。

(´<_` )「ついたぞ……。うわぁ、雪が真っ赤というか黒いというか……」

(  ω )「ここまでありがとうだお」

しぃのアパートの前の道。
僕と彼女が一緒に歩いたことのある道だった。

今は雪でその道は隠されていて、
その雪の上に赤とも黒ともいえない色のものが掛かっていた。

まだ警察も傍にいた。

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:33:57.37 ID:va+hFKAO0
(  ω )「あの、刺された子は?」

N| "゚'` {"゚`lリ「ん? 君たちは?」

(  ω )「もしかしたら、こいb……かも知れない」

はっきり恋人とはいえなかった。
もう袂を別っていたのだから。
それでも警察はそれに気づいたのか、気づかなかったのか、答えてくれた。

N| "゚'` {"゚`lリ「被害者の名前はしぃ。このアパートに住んでる子だよ。
         お腹と腕をざっくりやられていた。
         まぁ、死なんだろうが恐ろしい事件だよ」

その言葉で空手を習っていたときに喰らった、鳩尾への衝撃を思い出した。

声がでなくて、息もすえなくて、腹から何かが出てくるわけでもない。

ただ、痛いという感覚だけがそこに残って、僕は膝から崩れて、積もった雪とキスをした。

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:37:51.02 ID:va+hFKAO0
(´<_` )「あの、搬送された病院は……?」

そう警察に聞きながら、店員は僕の腕を引っ張り、体を起こしてくれた。

N| "゚'` {"゚`lリ「まだ情報は入っていないが、多分ニューソク病院だと思う」

(´<_` )「ありがとうございます。では」

店員は僕を背負い、踵を返した。

N| "゚'` {"゚`lリ「あ、君。何か知っていたら、教えてくれ」

店員も僕も警察に背中を向けたままだ。
だが、店員は足を止めたまま、僕の言葉を待っていた。

「知らないでも、何でも、答える義務がある」

と、店員は背中で僕に話していた。

僕はその優しい大きな背中に、ちゃんと答えたいと思った。

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:41:39.49 ID:va+hFKAO0
(  ω )「……ギコ」

N| "゚'` {"゚`lリ「ギコ?」

(  ω )「ストーカー」

N| "゚'` {"゚`lリ「わかった。その線で当たってみる」

(´<_` )「あ、そうだ。あなたの名前は?」

N| "゚'` {"゚`lリ「阿部だ」

(´<_` )「次から警察に世話になった時は阿部さんを呼ぶことにする」

N| "゚'` {"゚`lリ「や ら な い か」

店員は阿部のその言葉を無視し、歩き出す。
そして、数歩進んだところで、背中越しに一言だけ漏らした。

(´<_` )「V I P で や れ」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:42:38.48 ID:8jn1jsKU0
>>84
おまえはパー速でやれ

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:44:59.37 ID:va+hFKAO0
店員はそのまま僕をコンビニまで背負ってくれた。
そのまま店内に下ろされるのかと思っていたら、車の助手席に乗せられた。

(;^ω^)「え? どこへ向かうんだお?」

(´<_` )「おいおい、病院に決まってるだろ?」

(;^ω^)「あ、あの仕事は?」

(´<_` )「大丈夫、アホの兄が2倍働く」

乗せられるときに一瞬確認したが、
この車は雪用のタイヤも履いてなければ、チェーンも巻いていない。

つまり、ノーマルタイヤで雪道を走るということだ。

(;^ω^)「ちょwこんな雪の中、走ったら滑るお!」

(´<_` )「なぁにかえって免疫が付く」

(;^ω^)「で、でも!?」

言葉をかき消そうとする僕をとめるように、店員が口を開いた。

(´<_` )「……一生後悔するかもしれないぞ?」

静かに、低く、その言葉が車内に響いた。

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:48:05.30 ID:va+hFKAO0
それから僕は何も言葉を発しなかった。
何度もすべり、信号を無視し、病院へとたどり着いた。

事故が起こらなかったのは、深夜という特性上、車がいなかった所為だと思う。

病院の裏口から入り、夜勤の人に話を聞いた。
一瞬怪訝な顔をされたが「恋人だ」とだけ答えた。

――嘘だ。

が、今はついて良い嘘だと思った。

今はまだ手術中だからなんともいえない。
手術が終わって落ち着いたら連絡する。

それだけ聞いた。

店員にはこれ以上迷惑をかけられないと思ったので、無理に帰らせた。

(´<_`;)「俺はあの帰り道で死ぬかもしれん。俺、帰ったら仕事の続きするんだ」

彼はその言葉だけ残してかえっていった。
僕は手術室の前にあるベンチにかけて、手術の終了を待つことにした。

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:51:27.97 ID:va+hFKAO0
それからどれだけの時間がたったのかはわからない。
ただ、僕にとってその時間は彼女との思い出を振り返るには十分な時間だった。

誰よりも、何よりも大切だった。
誰かのために何かをしたいと思ったのは初めてだった。
これからも出来れば彼女を支えたいと思った。
もちろんSEXもしたいと思ったし、望めばそれをかなえられただろう。

でも僕はそれをしなかった。彼女をそんなに軽いものだと見ていなかったから。

僕がそれらの思い出を壊した。

目覚めた彼女に何を言われるかは大体わかるし、
僕と彼女のヨリが戻ることが無いということも理解していた。

彼女はよっぽどまでに頑固だ。
例えば、僕が腕一本切り落とす覚悟があるといっても、
彼女は頑として自分の考えを曲げたりはしない。

一度決めたらそれだけは守る。

だから彼女と僕のヨリが戻ることは絶対に無い。
そういう僕に無いところも、彼女を好きになった一端なのだと思う。

僕の心は真綿で首を絞めるかのごとく、少しずつ、少しずつ、軋んでいった。

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:54:14.58 ID:va+hFKAO0
彼女が好きで好きで仕方なかったからだ。

なくしてはじめてわかる。
なくしそうになってはじめてわかる。

僕はそんな大切なものに一度たりとも気づいたことが無かった。

自分が愛されていると思ったことも一度も無かった。
でも彼女は間違いなく僕を愛してくれていた。

よく考えてもみれば、いつも彼女は僕に優しかったし、時間があるときは僕のところに来てくれていた。
何も考えてなくて、愚かしいのは僕の方だった。

でも、もう遅い。

ぶっ壊したのも自分、後悔しているのも自分。

だから、僕は彼女が目覚める前に病室を後にした。
クリスマスプレゼントとして買ってあったものを置いて。

僕が望んで彼女に会うことは2度とないと思う。
彼女もまた、僕に連絡を取ることは無いだろう。

そして……僕が彼女以上に人を愛することはもう当分出来ないだろう。

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:00:51.68 ID:va+hFKAO0
それから虚無の毎日を続けていたら、いつの間にか大学の卒業式だった。

寝坊して、5分ばかし遅刻。
卒業式は欠席扱いとなってしまった。

こういうところまで爪が甘い。
自分が愚かしくて、死にたかった。

卒業式に来たヒッキーやロマネスクたちの進路を聞いた。

ヒッキーは未だに就職が決まっていなくて、当分ニートみたいなもんだといっていた。

ロマネスクは僕と同じ業界だったが、彼の方が良い会社のようだった。

シャキンはラジオ局に最終選考まで残っていたが、最後の面接を葬式で欠席してしまった。
ちゃんと電話かければ何とかなったものを、とシャキンを弄ったが、
「ゼミの先生のおかげで大学院にいけるからおk」とだけ答えた。

ツンはブライダル関連の会社に勤めるらしい。
カラオケの時にネタで歌ったのを思い出して、「幸せ掴め」と轟き叫んだ。
それに対して、ツンは「恥かしいからやめて」と涙を流しながら言った。

ヒートは出版関連の会社に行くらしい。
「プロレス誌に回されたら最悪だああああっ!」と叫んでいた。

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:05:33.71 ID:va+hFKAO0
こうして、僕は大学を卒業し、ブラック企業へ入社した。
卒業式から1日あけて、研修のために山奥へと隔離された。

しかも泊まるところの費用以外は全部自費で。

ふざけた研修を受け、新たな仲間たちとであった。

(;><)「バカじゃないんですかこの会社」

( ,,^Д^)「あぁ、明らかに騙されてるな」

(;^ω^)「弱ったお。いきなり職歴に傷がついたお」

(^o^)「人生オワタ」

( ,,^Д^)「なんとか3年……いや、1年持てばいいほうか」

(;^ω^)「失業保険でも貰ってめくるめくニート生活するかお……」

結局、年の途中から世界的に景気が悪くなり、1年目の社員の多くは、

「会社からは君に回す仕事は無い」

といわれ、自分から辞めるように圧力が掛かるようになった。

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:10:20.87 ID:va+hFKAO0
それから3年耐え、さらに半年たったある日。
僕以外に残っていた同期の社員はたった一人だけだった。

(;^ω^)「え? リストラ……?」

( ,,^Д^)「うそだろぉ」

そして仲良く2人してリストラをくらった。

( ^ω^)「タカラはどうするんだお?」

( ,,^Д^)「バイトしながら一人暮らしかなぁ。お前は?」

(;^ω^)「僕はバイトのあてがないから、とりあえず家業の手伝いでもするお」

( ,,^Д^)「そうか。親孝行もいいよな。
      ただ、親御さんは会社で働いてくれたほうが喜ぶと思うがな」

(;^ω^)「ちょっと、会社……というか世間が信じられんくなってきたお」

( ,,^Д^)「ま、世間なんて信じられんよ。決めるのは自分。選ぶのも自分。
      腐った人生歩くことになっても自分で決めたなら仕方ないって諦められるさ」

タカラのその言葉が僕の心を薙いだ。

ヒッキーに「ニートになった」と連絡を取ったが、音信不通だった。

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:15:15.95 ID:va+hFKAO0
それから半年がたった。
僕は実家の世話になっている。

仕事は父親のコネで紹介があった。
僕が「行く」という二文字を言えば、それは手にはいった。

ただ、父のコネで入るということは、

"自分で決めたこと"なのか、
"自分でやりたいこと"なのか、

わからなかった。

――腐った人生を歩くことになっても諦められる。

タカラの言葉が心に響く。

時間はそれほど無かった。
相手側も直ぐに人材が欲しいという話だったからだ。

仕事が無い。
収入がない。
親には迷惑をかけている。
そんなところにコネで仕事が転がってきた。

一人暮らしを初めて、自分をリセットしたいという気持ちもあった。
だが、人生においてリセットなんて無い。そんなことは重々承知していた。

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:19:32.55 ID:va+hFKAO0





                『だから僕はやめることにした』






97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:21:13.04 ID:va+hFKAO0





    『誰かの所為にして、提示されたものをそのま受け取る人生を』






98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:23:55.69 ID:hAp7w/oD0
ここで痛恨の誤字

99 名前:>>98これはひどいwwwww:2009/12/03(木) 23:24:31.26 ID:va+hFKAO0
自分の頭で考え、自分の考えで選び、自分の選択で勝ち取る。
そんな当たり前のことを1からはじめてみようと思った。

それが結果破滅となっても自分自身が決めたこと。

誰の所為にも出来ない。
それが現実だ。

貯金はたったの150万。
1からはじめるのには心もとないが、
今の僕には追い詰められたネズミの前歯のようなものだった。

最後の武器。
ただそれだけを手にとって、この世界にまた1から飛び出す。

正しい選択をしたのかどうかはわからない。
世の中の正しきことが何かはわからないし、正しさは自分自身で決めることだ。

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:26:16.22 ID:va+hFKAO0

『醜くも儚いこの世界で、信じられるのは自分だけ』

その考えを頭に植え付ける。
社会の底辺――亡霊になるかもしれないというリスクも背負って。
金は無し、宿は無し、それでもいつまでも弱いままでいるわけにはいけない。

そして、朝露の混じった日差しの中、僕は外へと飛び出した。












おわり

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:26:42.54 ID:hAp7w/oD0
え、続かないのか

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:29:10.28 ID:va+hFKAO0
>>102
短編ならこんなもんじゃないか

続けてあとがき

元ネタはカイジのセリフ。
原作9話、28話、158話など。
アニメ版で言えば2話、船井に騙された直後。

『苦しく難しい決断になると投げちまって、それを他人に預ける。
 自分で決めない。そうやって流され流され生きてきた
 その弱さがこの土壇場で出た…… この結果は言うなら必然。
 これまでのオレの人生のツケ……!』など

執筆時間は4時間程度。
「リアリティ」と「地の文重視」を念頭において書いた。
地の文重視するとキャラを立たせるのが難しくなって色々オワタ。

途中で自分語りという人がいたが、「一人称進行」「心情重視」で書くとこんなもんじゃないか?
自分語りっぽくみえたならそりゃ、計画通り(AAry だがな
情景描写とかを書きすぎると心情の方の印象が薄れるし。
3人称で書くと心情描写で1人称と混ざってうまいこと書けない、それは作者の腕の所為だが。

やれやれ、そんなことよりなによりID:8jn1jsKU0の心情の変化の方が僕は気になる。
でも、投下終了した僕にとってもうそんなことはどうだっていいことだ。
そしてぼくは射精した。

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:31:06.01 ID:Ynb5V8jt0
最後wwwwww


107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:35:02.07 ID:8jn1jsKU0
乙乙乙乙乙乙ですぞ~!

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:35:16.97 ID:Bw+NihRYO
しぃは?

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:37:08.59 ID:FXc/O+rJO
リアリティあった 
途中まで実体験かと思ってた 
面白かった、乙

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:38:09.62 ID:va+hFKAO0
>>108
しぃは生きてます。
投下してから気づいたけどちょっとわかりにくいね。

ブーンがしぃと思い出を云々いっている時、

最初はベンチに座ってたはずなのに、最後の方に病室を後にした。

と言ってるあたりから想像してほしかったんだけど、無理だった。

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:43:37.91 ID:va+hFKAO0
>>110
あえて実体験したのを上げるとそろばんを習ったことくらい。
手の動きが早かったのは事実だが、カンニングみたとかそんなイベントは無い。

空手は良く知らん。1級で黒ってのは知ってるが他はよくしらんwwww
空手を取り上げたのは小学生だった当時に習ってる奴が多かったからってだけ。

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:51:22.33 ID:p1O8bqlPO
>>107
こいつめwww

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