mesimarja
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从*゚∀从ハインはお兄ちゃん、本当に、大好き!のようです
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 09:58:11.26 ID:NecagSvc0
うわ、マジかよ
立ったよ

テーマはVIPSTARで


3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 10:00:09.50 ID:NecagSvc0
 私は夜が嫌いです。

( ∵) クスクス
真っ黒で真っ暗なくらやみにいて。私はいつも独り膝を抱えています。
押し寄せる夜の塊りが私のベッドの隅を徘徊している。
彼らは私の呼吸に合わせ寄せてはかえす波の様に、私の爪先に軽く触れては、
楽しげに笑いながらもとの闇に戻っていきます。
从 ゚-从
 目を開けるといつもと何も変わらない天井の木目と、オレンジ色の蛍光灯が揺れていました。

( ・∀・) 「…ん?起きたのかハイン」
从 ゚-从「兄さん…」

 兄さんはいつもの様にベッドの脇に設置された丸椅子に座って何かの小説を読んでいました。

( ・∀・) 「もう遅いからそのまま寝ろよ。俺もこれ読んだら戻る」
从 ゚-从 「眠くないです」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 10:01:36.95 ID:NecagSvc0
 私が兄さんに敬語になってしまうのには、少し複雑な事情があります。
 私達がまだ幼い頃、父と母が別れました。兄さんは父に、私は母にそれぞれ引き取られました。
 それから六年間、もともと身体の弱かった私が体調に違和感を覚え出した頃、母が事故で他界しました。
 そして葬儀にやって来た兄さん達に再会してすぐ、母を追うように私の病が発症し、
 なし崩し的に1人での生活に困難になった私は父の家に引き取られる事になりました。

 兄さんは、小さい頃とは何もかも変わり過ぎていて、昔のように話す事が躊躇われてしまうのです。
 でも、それでも

( ・∀・) 「眠くないのか…?」
从 ゚-从「はい、眠くないんです」

 兄さんはそんな私を見て少し困った顔で頬を掻きました。

( ・∀・) 「じゃあ、ちょっとだけな」
从*゚∀从「はい!」
( ・∀・) 「じゃあ、今日はな…」

 兄さんは、昔はいつも私が眠る前にお話しをしてくれていました。


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 10:06:09.81 ID:NecagSvc0
 兄さんは、昔はいつも私が眠る前にお話しをしてくれていました。
内容はうろ覚えの昔話、めちゃくちゃで無意味に怪獣とか出てたのを覚えています。
 小さい兄さんはお話しに収拾がつかなくなるといつも自分で考えたヒーローを出して
 無理矢理おじいさんとかを倒して終わらせていました。
 流石に今の兄さんがするのは昔話とかじゃなくて、今日の家での出来事だったりだとか、
 読んでいる本の話しですけど。
 それでもこうやって、ベッドに横になる私にお話しを聞かせてくれるのは紛れもなくあの兄さんなんです。

( ・∀・) 「――という訳で親父、自分では目玉焼き一つ作れん事が発覚…ん?どうした」
从*゚∀从「えっ?」

  どうやら気付かないうちに顔が蕩けていたようで、私は慌てて取り繕います。

从;゚∀从「あ…えと、昔から料理は兄さんとお母さんの仕事でしたもんね!」

 変に捲し立てる私を兄さんが不思議そうに見ます

( ・∀・) 「…お前にも良くなったら教えてやるよ」
从;゚∀从「め、目玉焼きくらい作れますよ」
( ・∀・) 「卵焼きは?」
从; ∀从「………」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 10:07:21.32 ID:NecagSvc0
( ・∀・) 「くくっ…!」

 お前は親父の娘だよ。兄さんは意地悪そうに笑いながら私の頭をワシワシと撫でます。
( ・∀・)つ从*`-从 ワシワシ

 それがなんだか子供扱いされてるみたいで少しだけ、恥ずかしいです。

从*゚-从「…兄さん」
( ・∀・) 「ん」
从*゚-从「眠れそうです」
( ・∀・)「そうか」

 兄さんは微笑んで席を立つと、扉の横に設置されたスイッチを
 指で挟んだ文庫本の角で弾いて電気を消しました。部屋を出る直前、兄さんが言います。

( ・∀・)「ハイン」
从*゚-从「はい」
( ・∀・) 「また明日」
从*゚∀从「はい兄さん、また明日」


  バタン


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 10:08:37.83 ID:NecagSvc0






从 ゚∀从「兄さん、覚えてますか?」

 日曜日です。今日は三人揃って朝食を食べました。
 学校が休みの兄さんは朝からいつもの席で本を読んでいます。

( ・∀・) 「なにを?」

 兄さんが本から顔上げます

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 10:12:24.90 ID:NecagSvc0
从 ゚∀从「小さい頃、皆で凧上げしましたよね」

 窓から覗く秋空を見ていたらふと、思い出しました。

( ・∀・)「ああ、良く覚えてるなそんな昔の事」
从 ゚∀从「兄さんが、凧を電線に引っ掛けて」
( ・∀・)「滅茶苦茶に怒られたな」
从 ゚-从「あ・・・それで何故か私、兄さん叩かれました」
( ・∀・)「お前がしたり顔でにやついてたからだよ」
从 ゚-从「そうでしたっけ?」
( ・∀・) 「そうだよ…くくっ」
从*゚∀从「ふふっ」

 何気無い景色の中から、不意に浮かんでくる水泡のような記憶の泡。
 家族四人が揃ってた頃のなんでもない事。でも不思議なんです。
 小さな私は、あんなに小さいのに、今の私より沢山、その小さな腕に抱えきれないほどのそれを、
 確かに持っていたんです。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 10:16:27.54 ID:NecagSvc0
从 ∀从「あ」

 気が付いた時には私はポロポロと涙を溢していました。
 驚いて目をこすりますが、涙は一向に止まりません。

( ・∀・) 「………」

 そんな私を見て、兄さんは何も言わず席を立ち、部屋を出ていきました。

从 ;∀从「あ……」

 やってしまった。馬鹿だ私は。兄さんも、お父さんもこんなに良くしてくれているのに私は。
 私は虚空を相手に、何度も謝りながら唇を強く噛みます。

 すると突然、扉が勢い良く開かれました。

(´・ω・`;) ( ・∀・)

 兄さんと、お父さんです。


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 10:18:33.75 ID:NecagSvc0
( ・∀・) 「行くぞ」
从 :Д从「えっ?」

 慌てて布団で顔を隠す私に向かって、兄さんは手に持ったそれを、
 見せつけるようにしてニヤリと笑います。

( ・∀・)「凧だ」

 それは、昔兄さんが自分のヒーローを落書きした、埃まみれの白い凧でした。






(;´・ω・`)「おい、本当に大丈夫なのか?」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 10:22:58.33 ID:NecagSvc0
( ・∀・)「余裕だ、そうだろハイン?」
从;゚ー从「はい!」

 私は兄さんに車椅子を押してもらい土手にやって来ました。
 お父さんは凧を持って終始不安そうに、私と手にした凧に目線をさ迷わせます。
 その凧の紐束を今、私は強く握っています。

( ・∀・) 「それじゃ行くぞハイン。親父、しっかりついて来いよな」
(;´・ω・`)そ 「ちょっとま、ウオォオッ!?」
从;゚∀从「キャッ」

 兄さんはランニング中のおじさんや、紅葉を始めた街路樹を
 次々と吹き飛ばして凄いスピードで道を直進します。

从; ∀从「わぁ!」

 正直、冗談にならないくらい恐かったです。
 でも私の服を、髪を、全身に当たる風がはためかせます!

从*゚∀从「あははっ!」

 吹き飛ばされそうな身体をグッと支えて、後ろを振り向きます。
 お父さんが凧を上に持ちあげながら息を切らして走っています。
 お父さんには悪いけど、ちょっと笑っちゃいます。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 10:29:07.31 ID:NecagSvc0
(;´゚ω゚`)「い、いくぞォ!」

 お父さんが苦し気に声を上げると、手に持った紐がピンと張りつめ。

(# ・∀・) 「うおおおおっ!!!」

 気合いの叫びと共に兄さんが一心不乱に車椅子を押して、吹き飛ばされた景色が、
 兄さんの背中でどんどん広がっていきます!
 向こうで、息を切らしたお父さんが道に腰を下ろして。
 お父さんの手を離れた白い三角形が沢山の風を受けて、息をのむ様に青い空へと昇って行きます。
 そして空から伸びる白い紐は、私と、その景色全てとを結んでくれていました!

 私は嬉しくなって車椅子にもたれる兄さんに興奮気味に笑い掛けます。
 兄さんは荒げた呼吸を整えながら、ニヤリと笑って私の頭をまた、ワシワシと乱暴に撫でました。



  空ではヒーローが、気持ち良さそうに泳いでいます。

( *^ω^) ブーン♪

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 10:32:23.88 ID:NecagSvc0
  兄さんは不思議です。

優しい言葉をかけてくれる訳でもないし、部屋に来てもいつも黙々と本ばかり読んでますし、
目付き悪いですし意地悪ですし。
それなのにどうしようもなく

( ・∀・)

 優しい。




クス

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 10:42:30.69 ID:NecagSvc0
( ∵) ∵) クスクス 

从 -从(…また君達)

 暗闇はいつものようにベッドの隅で、はしゃぐ様に嫌な嘲い浮かべ、
 さも当然の様に私の身体を撫でます。
 私は自身の肩をギュッと抱いてそれを耐えます。

从 -从  (もう少しだけ、もう少しだけ待ってて……)

 彼等は知っているのでしょう、私にもう振り払うだけの力が無くなりつつある事を。

从 -从(駄目……お願い……)

 私はベッドの上で、自らの影に腰まで沈み込んでいました。
 足掻こうにも、粘着質な闇はタールの沼のように重く。
 瞬間、背中から絡み付いた闇が私を一気に引き摺り込みます。

从 ヮ从(あ……)

  トポン

  池に小石をなげうったような感触と共に、私はその影の中へと沈みました。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 10:45:24.29 ID:NecagSvc0
从 -从(・・・寒い……)

  どこまでも落ちて行く墜落感の中。痺れるような寒気だけが身体を覆っていきます。
从 -从(お母さん……)

  左脚が闇に溶ける

从 -从(お父さん……)
  右足が下半身が

从 -从(助けて……)
  左腕が胸が首が

从 ;ヮ从「……お兄ちゃん」

 右腕が、そして全てが溶ける。

 ____その殺那。

 ぼんやりと闇に浮かんでいた右掌を誰かが強く握りました。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 10:49:02.37 ID:NecagSvc0
私がそれを握り返すと今度は強烈な上昇感覚を感じます。

从 う∀从つ(……風)

 全身を叩くような心地良い風。絡み付いていた闇を次々と背後へと吹き飛ばして、
 私の髪を、服を、乱暴に、それでいて何処か優し気にはためかせます。
 そして夜の膜を突き破った私の目に飛び込んできたのは、何処までも広がりをみせる、

 あの青空でした。

 私の手を握る彼は、どうだと言わんばかりに得意気にこちらを伺います。
 その様子が、小さい頃の兄さんみたいで私は吹き出してしまいました。

从*゚∀从 「ありがとう!ヒーロー!」

( *^ω^) おっおっおっお!

 ヒーローは大空に腕を広げ嬉しそうに笑いました。


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 10:53:11.88 ID:NecagSvc0






 私が目を開けると、いつもと違う真っ白な天井が飛び込んで来ました。
 無意識のうちに兄さんの姿を求めて横に目をやると、
 兄さんがいつもの席で私の右手を握って俯いていました。

从 ∀从「兄さん…」
(;・∀・) 「っ!ハイン!目が覚めたのか!?今親父を…」
从 ゚∀从「待って、兄さん」

  席を立とうとする兄さんの手を、力いっぱい握ります。

(; ・∀・)「っどうした?」
从*゚-从「ちょっとだけ、お話ししよう」



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 10:59:02.26 ID:NecagSvc0

从*゚∀从「兄さん、明日は卵焼きの作り方、教えて下さい」
( ・∀・) 「ああ、そうしよう」
从*゚∀从「兄さん、昔お話ししてくれたヒーロー、覚えてますか?」
( ・∀・)「…?ああ、あの浦島太郎が助ける前に亀を助けて
      そのまま着払いで亀送り返したりするあいつか」
从*^∀从「ふふっ、またあの話し、してください」
( ・∀・)「考えとくよ」

从 ∀从「兄さん、凧上げ楽しかったです」
( ・∀・)「俺もだ。だけど一番ハシャいでたのは結局親父だったな」
从* ∀从「あははっ…………兄さん」
( ・∀・) 「なんだ?」
从 -从「また・・・昔みたいに、呼んでも、いいですか?」

( ・∀・)「………」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 11:01:46.41 ID:NecagSvc0
从; -从「…駄目?」
( ・∀・)「……良いに決まってんだろ、アホ」
从* ∀从「へへへっ……!嬉しいなぁ」


 「お兄ちゃん」



 「本当に」





  大好き
「      」


「   」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 11:05:06.76 ID:NecagSvc0


(  ∀ ) 「・・・・・・ハイン」

 耳障りな電子音を立てて、妹の傍に置かれた医療機器が
 画面上に直線を描き続ける。

(  ∀ ) 「……眠ったのか?」

从 ー从

 俺の可愛い妹は安らかな顔で眠っている。

(  ∀ )「また、明日」

 目が覚めた時、怖がりなアイツは俺を探すだろう

 だから、それまでは、この夜が明けるまでは、俺は妹の手を離さない







「 」

とぽん。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 11:12:31.73 ID:NecagSvc0
おしまいです

ぶっちゃけVIPSTARはブーンの場面書いてる時に聴いてただけで
テーマでもなんでもないです。
この手の話は書くの結構苦手なんですがどうだったでしょうか?

平日の昼にわざわざご足労いただき有り難うございました

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/15(木) 14:47:44.65 ID:bXJNwyhHO
他に書いた話ってある?

37 名前:ID:NecagSvc0:2010/04/15(木) 15:28:36.47 ID:9t7bf2KF0
やっぱID昼で変わんのか

>>35

http://naitoutekiseikatu.blog31.fc2.com/blog-entry-23.html
 http://boonstyle.web.fc2.com/karasawa/karasawa.html

書いたっていうか書いてる話だけんども 

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