mesimarja
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( ^ω^)はミカンの空き箱を食べているようです
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:01:09.79 ID:W+/rjH+s0

初めに悪意があった。

何かをめちゃくちゃにしなきゃおさまらない悪意があった。

これは、そういう話だ。


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:04:31.27 ID:W+/rjH+s0
( ^ω^)「腹が減った」

呟いてみて思ったのは、実はそれほど僕のおなかは減っていないんだなってこと。

たまの休日なんかに、何を思ったのかぶらりと散歩に出てみたものの、一人になる時間というものに慣れていないから

よくこんな独り言を僕は呟く

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:07:52.07 ID:W+/rjH+s0
( ^ω^)「暇、暇だお」

暇なんかない。本当だ。

今日のおかずのこととか、明日の風呂蝦蟇のこととか、先週の花瓶のこととか、兎に角僕には考えなきゃならないことが沢山ある。

暇だ、というのはそうやって呟けば少しでもいろんなもろもろが軽くなるかな、なんて思ってのことだ。多分。

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:10:49.58 ID:W+/rjH+s0
('A`)「おや、散歩かね」

目の前を、五十代半ばくらいのおじいさんが歩いている。

誰に話しかけてるのだろう。

独り言かな。

('A`)「バンカーにはまった気分だ」

なんだかさみしそうなその背中を見送りながら、僕は鼻水をすする。

知らず知らずのうち、僕の性器は痛いくらいに勃起していた。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:14:58.72 ID:W+/rjH+s0
ξ゚⊿゚)ξ「あなた、どこかで見たことがあるわ」

気が付くと、僕の幼馴染とよく似た顔の女の人が、僕のワイシャツの裾をつかんでいた。

ξ゚⊿゚)ξ「どこだったかしら、思い出せないわ」

女の人は、とても困ったような顔をして考え込んでいる。

( ^ω^)「どうでもいいじゃないですか、そんなこと」

ξ゚⊿゚)ξ「そうは言うけどねえ」

あまりにも女性がうんうん唸るものだから、退屈になってきた僕はサンドペーパーで爪を磨きながら明後日の方角を見ていた。

映画館の看板が、とても煌びやかだった。

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:18:10.79 ID:W+/rjH+s0
( ^ω^)「退屈、だお」

もう一度、今度は意図的に独り言を呟く。

マンホールの蓋の上で呟いたものだから、僕の足は滑って尻もちなんかをついてしまった。

( ^ω^)「うむ、堅いお」

マンホールは、思っていたよりも堅くて、僕は少し涙目になりながら立ちあがった。

やれやれ。



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:21:52.54 ID:W+/rjH+s0
(´・ω・`)「意味なんかないよ。そういうものさ」

喫茶店のマスターは、顰め面をして僕にそう言った。

なるほど、と思う。

( ^ω^)「やかんが鳴いてますよ」

(´・ω・`)「おや、ほんとだ」

嘘だった。

我ながら、優しい性格だと思う。

(´・ω・`)「はい、アツアツのコーヒーだよ」

マスターは上機嫌でカップを差し出してくる。

やめてくれ。そんな泥水、飲むつもりはない。

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:25:00.39 ID:W+/rjH+s0
爪'ー`)y‐「どうしてかねえ、自分でもわからんね」

煙草の煙を吐き出しながら、お兄さんはそう言った。

なるほど、と思う。

( ^ω^)「妹さんが読んでましたよ」

爪'ー`)y‐「うそこけ」

本当だった。

我ながら、残酷な性格をしていると思う。

爪'ー`)y‐「やっぱり嘘だったじゃないか」

ああそうか。少し残念だった。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:26:09.29 ID:W+/rjH+s0
次いで、悪意があった。

何もかもをぐちゃぐちゃにした、そんな悪意。

これは、そういう話だ。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:29:21.49 ID:W+/rjH+s0
( ^ω^)「えーと、どこまで来たんだお?」

振り返って来た道を確かめようと思ったけど、そこには田んぼしかない。

常夜灯が立ち並んだ夕暮れの田んぼだ。

トンボなんかが飛んでいれば最高の景色なんだけど、残念ながらカエルの鳴き声もしない。

( ^ω^)「もう嫌だ、ここから出してくれ」

僕は走って走って振り返った。でも、後ろには古井戸しかなかった。

('A`)「仕方ないさ。これがバンカーなんだ」

おじいさんが、段ボールを片手に立ち尽くしていた。

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:32:28.63 ID:W+/rjH+s0
( ^ω^)「なるほど」

頷いて、それでも僕は納得がいかなかった。

(´・ω・`)「違うんだよ。それは、チョコレートなんかじゃない」

喫茶店のマスターが、僕の肩に手を置いて言った。

ξ゚⊿゚)ξ「どうだったかしら」

女の人はまだ考え込んでいる。

爪'ー`)y‐「わかったかい?わからなかったかい?」

お兄さんが、蝶の羽を掴んで引きちぎった。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:35:32.89 ID:W+/rjH+s0
赤と青がいっしょくたになった世界は紫色なのだろうか。

多分違うんじゃないか、と僕は思う。

(*゚ー゚)「じゃあどういう世界のなの?」

とあの子に聞かれて、僕は凄く困った。

だってきっと、僕の頭の中にある世界は言葉で言っても君には伝わらない。

(*゚ー゚)「今度会う時まで、ちゃんと答えを考えてくること」

そう言って、あの子は僕の前から姿を消した。

あれ以来、僕は彼女と会っていない。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:38:03.50 ID:W+/rjH+s0
僕は三週間と一カ月を暗い部屋の中で過ごしたのち、こたつの上に登ると自分の胸に誓った。

全て、めちゃくちゃにしてやろう、と。

胸の中は、なんだか灰皿みたいな色だった。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:43:04.16 ID:W+/rjH+s0
从 ゚∀从「ようするに、お前は自殺願望があるのか?」

道端にしゃがみ込んだお姉さんは、僕の顔も見ないでそう言った。

僕は多分違うんじゃないかと思ったけど、曖昧に首を振っておいた。

从 ゚∀从「じゃあなんだってんだよ?」

( ^ω^)「わかりませんお」

从 ゚∀从「へえ」

わからないんじゃない。考えようとしないだけだ。

でも僕は優しいから、黙って曖昧に頷いた。

お姉さんは空き缶を蹴飛ばすと、舌打ちして言った。

从 ゚∀从「はっきりしねえやつ」

じゃあ、はっきりしている人なんてこの世の中にいるのだろうか。

言葉にしようとして、僕はまた曖昧に頷いた。

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:44:51.98 ID:W+/rjH+s0
僕の我慢の限界が近かった。

その日から、僕はミカンの空き箱を口にするようになった。

むしゃむしゃ。むしゃむしゃ。

味は、あまりしなかった。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:47:52.04 ID:W+/rjH+s0
ミセ*゚ー゚)リ「ふーん。どうでもいいけど」

あまり頭の良くなさそうな女の子は、僕の言葉をさえぎってそう言った。

( ^ω^)「そうかお。それは残念だお」

僕はそんな彼女がどうでも良かったので、適当な返事をした。

ミセ*゚ー゚)リ「でさー聞いてよー」

( ^ω^)「あ、ごめん用事を思い出したお」

ミカンの空き箱が食べたくなった僕は、適当に話を切り上げるとそそくさとその場を後にした。

少し、後悔した。

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:50:05.54 ID:W+/rjH+s0
ぼくは ミカンの空き箱を食べる。

むしゃむしゃ。むしゃむしゃ。

君は、そんな僕を見て少し笑う。

むしゃむしゃ。むしゃむしゃ。

僕は、少し嬉しくなってもっとミカンの空き箱を食べる。

むしゃむしゃ。むしゃむしゃ。

君は、段々どうでもよくなってきて視線を逸らす。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:52:12.06 ID:W+/rjH+s0
ぼくは くらいへやのなかで ミカンの空き箱を食べる

どうして ぼくはあきばこをたべる

しらないけど ぼくは食べる

むしゃくしゃ

むしゃくしゃ

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:54:04.82 ID:W+/rjH+s0
もう限界だった。

僕は一切合財を投げ打って家を飛び出すと、十メートルくらい走って立ち止った。

知らないうちに、僕の体力はここまで落ちていたのかと思うと、ミカンの空き箱が食べたくなった。

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 22:57:13.75 ID:W+/rjH+s0
暗い部屋の中で、僕がミカンの空き箱を食べる音だけがむしゃむしゃと響いている。

むしゃむしゃ。むしゃむしゃ。

僕は家から出ないで、今日もミカンの空き箱を食べている。

外は晴れているのだろうか。それとも大雨なのだろうか。

僕は口の端についたボール紙を舌で舐めとると、口の中の段ボールを咀嚼するのにまた集中した。



‐了‐

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/25(日) 23:25:55.87 ID:W+/rjH+s0
とりあえず思わせぶりなセリフ並べとけばいいだろ、と考えながらキーボードを叩いてたらこんな感じになりました

前衛芸術何かくそくらえ!

コメント

好きよ。
[2014/03/28 08:59] URL | #- [ 編集 ]


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