mesimarja
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( ^ω^)デジタルワールドシヴィルウォーのようです
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 20:35:06.93 ID:3tlgTBar0
ジリリリリリ……と鳴る目ざまし時計をBGMに、僕は目を覚ました。
寝ぼけた目をこすりながら体を起こし、気だるさを感じる体に鞭を打ってベッドから出る。
ふらふらと不安定なあしどりで部屋のドアを開け、階段を下りて、リビングに向かう。


( -ω-)「おはおー……」

J( 'ー`)し「おはよう。ほら、ご飯出来てるわよ」

( ^ω^)「おお……今日もビューティフォーな朝ごはん」


僕はいつも座っている椅子に腰をかけた。
今日の朝ごはんは食パンと目玉焼き。
焼きたてのおいしそうな匂いのおかげで、完全に僕は目を覚ました。


( ^ω^)「いただきますお!」


ハムッ、ハフハフ、ハフッ! という擬音が聞こえそうな勢いでご飯を食べる。
うん、やっぱりカーチャンの手料理はおいしい。
……手料理って言ってもまあ 目玉焼きだけども。


3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 20:37:20.75 ID:3tlgTBar0
ピンポーンピンポピンポーン


(;^ω^)「っと、ドクオもう来たのかお」


3回決まったリズムでインターホンが鳴った。
この独特な鳴らし方はドクオしかいない。

ちなみになぜ3回鳴らすのか聴くと「美しいから」らしい。
……何が美しいやら僕にはさっぱり。というか正直うるさいので止めて欲しい。


J( 'ー`)し「ほら、さっさと顔洗って制服に着替えなさい」

( ^ω^)「お、そうするお」


そう言って僕は食べ終えた食器をほったらかにして、
椅子を蹴飛ばす勢いでドタドタと洗面所へ駆けていく。
蛇口をひねり、ざばざばと出てくる水を両手ですくい、意を決して顔にかける。
……うん、冷たい。

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 20:39:34.08 ID:3tlgTBar0
歯磨きも終えて、制服にも着替え終わり。
ドタドタと大きい音を立てて二階から降りる僕。


(;^ω^)「ごめんドクオ!! 遅くなったお!」


玄関のドアを押して開ける。
見慣れたどこかダルそうな顔と、赤髪のロングという特徴的な髪型が――


( ^ω^)「……って、あれ?」

('A`)「おうブーン」

ノパ⊿゚)「おっす! 今日もいい天気だな!」

(;^ω^)「ああいい天気だね……って、なんでヒートがいるんだお」

('A`)「ああ、さっき近くの道で会ってな ブーンの家に行くつったらブーンも来るって」

ノハ*゚⊿゚)「ブーン……来ちゃった」

( ^ω^)「いや来ちゃった、じゃねーお」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 20:41:46.80 ID:3tlgTBar0
玄関のドアを押して開けると、
どこかダルそうな顔のした男と、灼熱のような赤い長髪の女。
このダルい奴がドクオで赤髪の女がハイン。

ドクオはいたって普通のブサメンだけど、ヒートは違う。
整った顔立ちにおっきいおっぱい。その上頭もそれなり、運動神経抜群。
自分でもこんな完璧超人とともだちをやってるかわからないぐらい。
ちなみに目下片思い中……だったり。


( ^ω^)「ドクオ、ちょっとこっちこい」

('A`)「なんだよブーン」


( ^ω^)「なんでヒート連れてきたんだお」ヒソヒソ

('A`)「だからここに来る途中で会ったんだって」ヒソヒソ

(;^ω^)「いやでも」ヒソヒソ

('A`)「別にいいだろ、お前も別に嫌じゃないだろ?」ヒソヒソ

( ^ω^)「……お」ヒソヒソ


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 20:43:39.43 ID:3tlgTBar0
パ⊿゚)「なにコソコソ話してるんだ?」

('A`)「ちょっと民主党の行く末のことでな……
    っと、ブーンお前ちゃんとデジヴァイス持ってきたか?」

(*^ω^)「もちろんだお!!」


そう言って僕は不機嫌そうなヒートをスルーして
制服のポケットから手のひらサイズの物を取り出した。

デジヴァイス。

昨日、学校の帰り道に、数人で行ったいきつけの玩具屋。
馴染みの店長から「処分品」としてもらったデジヴァイス。
どういうわけか僕たちはそのデジヴァイスにすごく心が惹かれたんだ。

お金もいらない、ということで、僕たちはその場にいたメンバー、
4人分のデジヴァイスを受け取って、店を後にした。


不透明で、手のひらサイズのデジヴァイス。


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 20:45:14.86 ID:3tlgTBar0
パ⊿゚)「……まあいいか」

ノハ*゚⊿゚)「そうだ、私も持ってきたぞ! ほら」


そう言ってヒートは嬉しそうにポケットからデジヴァイスを取り出した。
かわいらしいキーホルダーをぷらぷらと振る。


ノパ⊿゚)「でもまだタマゴから孵らないんだよね」

( ^ω^)「僕もまだだお」


そう言って僕もデジヴァイスのボタンを押す。
ドット絵のタマゴが表示されたままで、ボタンを押しても左右に動くだけ。
まだまだ孵化しそうな気配なない。


ノパ⊿゚)「これ本当に孵化するのか?」

( ^ω^)「このままずっとタマゴだったりして」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 20:47:49.33 ID:3tlgTBar0
('A`)「俺はもうタマゴから産まれたぞ」

( ^ω^)「えっ」

('A`)「えっ」

ノパ⊿゚)「えっ」

('A`)「見ろよ、ほら」


そう言ってドクオはポケットからデジヴァイスを取り出して僕らに見せる。
確かにさっきのタマゴの形状じゃなく、
グミみたいで、頭から触覚が何本か生えているように見える。

……なんか変な奴だな。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 20:49:53.49 ID:3tlgTBar0
( ^ω^)「これもその、"デジモン"っていうやつなのかお?」

('A`)「おう、えーっと、名前なんだっけな」


そう言ってドクオはデジヴァイスのボタンをポチポチと押し出した。
ふと隣のヒートを見てみると、目がキラキラしていてどうやら興味津津のようだ。
……こういうところが子どもっぽくてかわいいというか。

まあ、そんなこと口に出したら間違いなく殴られるだろうけども。


('A`)「プニモン、っていう名前らしいぜ」

ノハ ⊿ )「……すっ」

('A`)「酢?」

ノハ*゚⊿゚)「すっっっごいかわいいなこいつ!!!
       ドクオ、私のデジヴァイスと交換してくれ!!」

(;'A`)「は?」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 20:51:52.83 ID:3tlgTBar0
ノハ*゚⊿゚)「お願いだドクオ!! なんでもするから! な?」

(*'A`)「な、なんでも……」


ヒートがドクオに顔を寄せてそうお願いする。
その一方ドクオは"なんでもするから"という言葉に反応したらしい。
……さすがドクオさんやで。


( ^ω^)(お、このままだと間違いなく学校に遅刻するお」


携帯を開くとすでに8時25分ごろ。
もう少しでHRが始まってしまう。


( ^ω^)(先いこうかしら……)


ふとドクオ達の方を見るとまだわーわー騒いでる。
……うん、放って行こう。


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 20:53:27.81 ID:3tlgTBar0
(;^ω^)「っと、ギリギリセーフだお」


あそこから走ってきた甲斐があった。
教室に入ると、まだ教室に先生は来ていないらしく
ガヤガヤと少しうるさかった。


从 ゚∀从ノシ「お、ブーンおいすー」

( ^ω^)ノシ「おいすー」

从 ゚∀从「今日はドクオと一緒じゃないんだな」

( ^ω^)「ああ、さっきヒートとイチャイチャしてたお」

从 ゚∀从「オーケー、後で刺しとく」


後ろからグサっと行くのもいいかもな。
と付け加えるハインをよそに僕は自分の椅子に座り、荷物を整理する。
……ああ、そういや今日からテストかぁ。全然勉強してないや。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 20:57:07.88 ID:3tlgTBar0
( ^ω^)「ハインはデジヴァイス持ってきたかお?」

从 ゚∀从「ああ、もちろん持ってきたぞ。みるか?」


僕はハインからデジヴァイスを受け取った。
ボタンを押して液晶にドット絵を表示させる……って


(;^ω^)「ってええええええええええええ!!?
       なんでハインのはこんな凄いのになってんだお!?」

从*゚∀从「むふふ、いいだろー」


な、なんだこいつ? 二刀流? 武器持ってるのかお?
ボタンをぽちぽちと押して、状態を確認。
……どうやらこのデジモンは、『でゅーくもんくりむぞんもーど』と言うらしい。

どうしてハインはこんな凄いもんもってんだお。
まだ僕とヒートはタマゴから産まれてすらいないというのに。


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 20:59:18.98 ID:3tlgTBar0
ハインと二人で話をしていると、きーんこーん……とチャイムが鳴った。

それと同時に先生が教室に入ってくる。
「座りなさいー」というテンプレートなセリフを聞いて、
ああ、今日もまためんどくさい学校が始まるんだなあ。としみじみ感じる。

ちなみにヒートたちはまだ来ていない。ちくしょう。


('、`*川「なに? ドクオとヒートはまだ来てないの?
      今日からテストなのにあいつらなにしてんのよ……」


ペニサス先生がそう言って出欠を取ろうと出席簿を開く。
……と同時に、教室のドアも勢いよく開いた。


ノハ;゚⊿゚)「「すいません遅れました!!」」('A`;)

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:01:26.19 ID:3tlgTBar0
その大声に固まる僕ら生徒。
そして、ドクオたちの方を見るペニサス先生。
面に出すのも酷なので、心の中で合掌。ご愁傷様でした。


('、`*川「…………」

(^、^*川「あら、二人とも遅刻はダメだゾ~☆☆☆」ニコッ

(;'A`)「そ、そうですよね~。あはは、すいません」

ノハ;゚⊿゚)「すみません、寝坊しちゃいました!」

(^、^*川

(^ー^*川ニコヤカ

(;'A`)!!

ノハ;゚⊿゚)!!

ノハ;゚⊿゚)。c(こ、このままじゃ殺られる……なんとかして回避しなければ!)

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:02:16.94 ID:3tlgTBar0
(^ー^*川

ノハ;゚⊿゚)「え、えっと~そのですね」

ノハ;゚⊿゚)「じ、実はドクオに押し倒されたんです!」

('、`*川「えっ」

('A`)「えっ」

ノハ;⊿;)「えぐっ、必死にて、抵抗したのにぃ……ドクオが、ひぐっ」


そう言ってざめざめと教室のドアの前で泣き出すヒート。
ざわざわとざわめきだす教室内。

(;^ω^)(いや、流石に無理があるお)

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:04:12.10 ID:3tlgTBar0
('、`*川「ヒート、もう大丈夫よ……」

ノハ;⊿;)「せ、先生……」

('、`*川「なんて言う訳ねーだろjk」

ノパ⊿゚)「ですよねー」('A`)

('、`*川「ちょっと廊下に出な……久し振りにキレちまったぜ」

('A`)「oh...am I dead?」

('、`*川「Yes」

('A`)「Crazy...You are crazy woman」



('、`*川「……とまでは言わないけど、次遅刻したら張り倒すからね
      後ドクオ、女に飢えてるのは分かるけど手は出さないこと」

('A`)「えっ?」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:06:52.98 ID:3tlgTBar0
('A`)「いや、俺手なんて出してないですよ、何言ってんですかハハh」

('、`*川「おいやめろ私に近づくな」

('A`)「え」


('、`*川「じゃあもうそろそろHR終わるから、テストは真面目に受けるのよー」


一言残して先生が教室から出て行く。
と、同時にチャイムが鳴り、しばらくすると別の先生が入ってきた。
いつものように皆席につき、テスト用紙が配られるのを待つ。
ちなみにドクオは……

('A`)ウツダシノウ


…………
ご愁傷様です。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:08:33.52 ID:3tlgTBar0
( ^ω^)(ふー、今回はなかなか点数とれそうだお)


3時間目が終わる5分前。
今日の分のテストはこの時間で終わる。
あんまり勉強はしてなかったものの、比較的に僕の得意分野が多かったし、
これならなんとか70点以上は見込めそうだな。


ブブブブブブ……

(;^ω^)(お? 誰だおこんな時にメールしてくる奴は……
       これでカンニング扱いされたらかなわんお)


なんて思いつつも、バレないようにポケットから携帯を取り出し、
先生の目線を気にしつつ僕は携帯に視線を送る。
ぽちぽちと携帯のボタンを押して、受信メールを開いた。

そこには見たことのないアドレスと、よく分からない本文。

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:10:50.09 ID:3tlgTBar0
( ^ω^)(『オナカスイタ』……? どういう意味だお?)


訳の分からない文字列が並べられたアドレス。
そこから送られてきたメールの本分は『オナカスイタ』の6文字だけ。

( ^ω^)?


件名にもアドレス変更、みたいなことは書かれていない。
ドクオとかジョルジュの悪戯かな?
と思って2人の席の方を見るが二人とも寝ている。
バレないように周りを見渡すけどあやしそうなのは一人もいない。

( ^ω^)(別のクラスから? いやでもあんまり別のクラスに友達いないし……)


まあ、いいか。

そう思って僕は携帯をポケットに閉まって、テストの見直しをすることにした。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:12:22.85 ID:3tlgTBar0
キーンコーンカーンコーン…・

(`・ω・´)「よし、後ろからテスト用紙集めてきてくれ。
      それが終わったら帰ってくれてもいいぞー」



( ^ω^)「ふー、疲れたお……」

('A`)「ブーン、テストどうだったよ」

( ^ω^)「お。まあぼちぼちって感じだお」

('A`)「そうか……俺は今回も赤点ギリギリっぽいわ」

(;^ω^)「またかお。ちょっとくらい勉強しろ」

('A`)「勉強する暇あったらエロゲー消化するわ」


と、言い切るドクオ。どうやら朝のことはキレイサッパリ忘れたらしい。

……それにしても彼女いるのにエロゲするってのはどうなんだろう。
ハイン的にはありなのかな……また機会があれば聞いてみよう。
もう帰ってしまって教室にはいないが。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:13:36.26 ID:3tlgTBar0
('A`)「まあそれはともかく帰ろうぜ」

( ^ω^)「そうするかお」

('A`)「今日もお前ん家寄っていっていいか?」

( ^ω^)「私は一向に構わんッ」


そんなこんなで僕たちは学校を出て帰路についた。



ブブブブブブブ……


( ^ω^)(ん、またメールかお)

(;^ω^)(……って、なんだこれ……)


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:16:00.11 ID:3tlgTBar0
From xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx@K.ne.jp

Sub  アソボ
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アソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボ
アソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボ

        -----END-----

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36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:18:21.95 ID:3tlgTBar0
さきほどと同じ見たことのないアドレスと大量の同じ文字。
気味が悪い。
メールを削除しようとするとまた新しいメールがとどいた。

これまた同じメールアドレス。
内容は添付ファイルのみ。
僕は隣のドクオに感づかれないようにしつつ、意を決して開いた。


( ^ω^)「これは……」

('A`)「ん、どうした?

( ^ω^)「いや、別になんでもないお」


その添付ファイルの中身はドット絵。
クルクルとちっちゃな悪魔が回っていた。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:20:18.64 ID:3tlgTBar0








( ^ω^)デジタルワールドシヴィルウォーのようです







42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:21:18.58 ID:3tlgTBar0

( ^ω^)(なんだこれ? ポケモン? ジュぺ○タみたいな感じのやつ?)

( ^ω^)(いやそれでもあっちの方がかわいらしさはあったお……)

( ^ω^)(いやまあこれドット絵だけどあんまり分からないけど)

( ^ω^)(……ドット絵と言えば……ドット絵?)


そう思ってポケットの中に手を突っ込む。
デジヴァイスを取り出し、携帯に表示されてる奴と比べる。


( ^ω^)(……もしかして、これってデジモン?)


まさか。
デジモンからメールが送られてきたってか?
まさかそんな馬鹿みたいな話が……


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:23:16.53 ID:3tlgTBar0
('A`)「おい、どうしたブーン? いきなり黙り込んで。
    もうお前んちついたぞ)

(;^ω^)「お、すまんお。ちょっと考え事してた」

(;'A`)「そんなんでテスト大丈夫なのか?」


ドクオに呼びとめられ、僕たちは家の玄関まで足を運ぶ。
デジヴァイスをひとまずポケットに直す。


( ^ω^)「到着! ほら、入っていいお」

('A`)「さんきゅ。お邪魔しまーす」


そしてドクオと僕は僕の家の中へ入っていった。
この間も、僕はさっきの携帯のことで頭がいっぱいだった。


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:25:09.88 ID:3tlgTBar0
( ^ω^)「適当に座っててくれお 今飲み物とってくる」

('A`)「おう、いつもすまんこ」



( ^ω^)(確か冷蔵庫にコカコーラが……)


自分の部屋を出て冷蔵庫の中を物色。
……あったあった。やっぱりコーラはコカコーラだよね!


( ^ω^)「ほらもやしっ子、コーラ持ってきたぞ」

(;'A`)「おうさんくそ。
    つーかちょっとPC見てみたが凄い数のメール来てるぞ」

(;^ω^)「お? PC点けたのかお?」

('A`)「いや。俺がこの部屋に来た時からついてた」


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:27:05.74 ID:3tlgTBar0
おかしい。
朝、僕が出かけるときは起動してなかったはず……

とりあえず僕はそのメールとやらを見ることにした。
PCの受信ボックスを開く。


(;^ω^)「な、なんだおこれ……」


開くと30件ほどのメール。
しかも差出人は、さっき携帯にメールをだしてきた奴。

そう、つまりデジモンだ。


(;^ω^)「…………」

(;^ω^)(デジモンって、自分の意思とかあるのかお?)


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:30:28.11 ID:3tlgTBar0
このまま放置しててもしかたないので、
僕はとりあえず一番上のメールを開いた。
件名はさっきの携帯の本文と同じ、『アソボ』。


メールを開くと別のウィンドウが表示された。
さっき携帯で送られてきたドット絵と同じデジモンの姿。


(;'A`)「な、なんだこれ……」

(;^ω^)「わからんお……たぶんデジモンだろうけど」

(;'A`)「で、デジモン!? これがか?」


そう言ってドクオはポケットの中からデジヴァイスを取り出した。

透明じゃない、何故か青い色のしたデジヴァイスを。

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:29:08.38 ID:3tlgTBar0
(;'A`)「あ、あれ、俺のデジヴァイスってこんな色してたか?」


その言葉を聞いて僕もさっきしまったデジヴァイスをひっぱりだす。
すると僕のデジヴァイスは透明から黄色に変化していた。


(;^ω^)「ぼ、僕も何か黄色に……ってこれデジモン表示されないお?」

('A`)「そういや俺のプニモンも姿を消しとる」


2人であたふたとしながらデジヴァイスをいじくる。
PCのメールはどんどん増えていく。
ど、どうかにかしないと……


55 名前:安価ミスした死にたい:2010/06/18(金) 21:31:50.59 ID:3tlgTBar0
「……オ」

「……クオ、ドクオ、ドクオ!!」



('A`)「なんだブーン、俺の名前呼んだか」

( ^ω^)「いや、呼んでないお」

('A`)「そうか、気のせいかな、呼ばれた気がしたんだが」



「……ン」

「ブーン! ブーンこっちだ!!」



( ^ω^)「ん、ドクオ呼んだかお?」

('A`)「いや呼んでねえけど」

( ^ω^)「そうかお、なんかさっき呼ばれた気が……」


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:34:00.72 ID:3tlgTBar0
「ブーン!! ドクオ!」

「こっちだって! おーい!」



(;^ω^)「…………」

(;'A`)「…………」


僕らは思わず顔を見合わせた。
口を動かしてないのにどこからか声が聞こえる。

(;^ω^)「な、なんかさっき聞こえたおね」

('A`)「ブルータスお前もか……」

('A`)「あれだろ、ついに俺らも能力者になったんだよ言わせんな恥ずかしい」

( ^ω^)「お前のその顔のほうが恥ずかしいけどな」



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:36:07.09 ID:3tlgTBar0
「ブーン、ドクオ! こっちだよ! ほら!!」


再びその声が聞こえたかと思うと、PCにまた新しいウィンドウが表示された。
黄色い恐竜みたいなデジモンと、角の生えた狼みたいなデジモン。
僕たちのデジヴァイスの色とひどく似ている。

半信半疑ながら僕はおそるおそる尋ねることにした。


(;^ω^)「も、もしかして君たち、デジモン、ってやつかお?」

「そうだぞ! 僕はアグモンって言うんだ」

黄色いやつはそう言って胸を張る仕草をした。

「俺はガブモン、ドクオのデジモンだ」

こんどは青い狼がそう言って話しかけてきた。
じゃあ朝見たプニモンはこのデジモンだったのか……

そんなことを考えていると、ガブモンが口を開いた。


「あまり時間はないんだ、心して聞いてくれ」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:38:04.93 ID:3tlgTBar0
そして数分間、長くて短いガブモンの話が続いた。
要約すると、

・今、あるデジモンのせいで世界が危機にさらされている。
・データを主食とするデジモンで、現在進行形でいろんなものが食い荒らされてる
・数分後に電話とか使えなくなり、世界は混乱に陥る可能性大
・成長がすさまじく、進化するに連れて被害が拡大していく

……ということらしい。


(;^ω^)「………」

(;'A`)「…………」


あまりにも想定外のせいで上手く言葉を発することができない。
最初は夢かと疑ったが、携帯のことといい気味悪いほどに現実味を帯びていて。


64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:40:09.06 ID:3tlgTBar0
;'A`)「お、俺たちはどうしたらいいんだ?」

「僕たちといっしょにアイツと戦ってほしいんだ」


ドクオの問いにアグモンが答える。


(;'A`)「た、戦うってどうやってたたかうんだ?」

「僕たちがアイツを攻撃するから、ドクオとブーンは戦闘の指示とか、
 その他諸々のことしてくれたら助かるぞ!」

(;^ω^)「ぼ、僕たちにできるのかお……?」

「俺たちのマスターであるお前たちにしかできないんだ」


ガブモンがそう言って、真剣なまなざしで僕たちを見つめる。
アグモンも僕たちを見て頷いた。

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:42:59.01 ID:3tlgTBar0
('A`)「……やろうぜブーン」

(;^ω^)「ど、ドクオ、それマジで言ってるのかお?」

('A`)「マジもマジ、大マジだ。それに俺は思ったんだよ」

(*'∀`)「これ成功したら世界から大金貰えるんじゃね?wwwwwwwww」

(*'∀`)「それに女の子にもモテモテだぜwwwwwwうはwwwwwwwwww
     人生バラ色やんwwwwwww人生バラ色やんけwwwwwwwwwwwww」


そうだ、ドクオと言うやつは絶賛厨二病だったんだ。
しかもこいつはこういう奴だった……ってお前にはハインいるじゃん。いいのかお。

……でも、嫌いじゃない。
親友がそう言うなら、僕も同じ意見だ。


( ^ω^)「…………」

(*^ω^)「せやねwwwwwwwwwいっちょやってみっかwwwwwwww」


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:45:50.53 ID:3tlgTBar0
ほ、本当かブーン、ドクオ!!」

( ^ω^)「本当、10000%くらい本当だお」

('A`)「俺たちもまだまだ生きていたいからな」

「あ、ありがとう……流石僕たちのマスターだ!」


……マスターって言われるのはちょっと恥ずかしい。
まあ、それは置いといて。


( ^ω^)「これからどうするんだお?」

「今アイツは一定の場所に止まって今なおデータを食い続けてる。
そこを俺たちが一斉に叩くって訳だ」

('A`)「スキを見て一斉に攻撃するってことだな」


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:47:50.11 ID:3tlgTBar0
「向こうまでの道、ゲートは俺たちが繋ぐ。
 じゃあ、準備はいいか? ブーン、ドクオ」


ガブモンがそう言って僕たちに確認を取る。
ちょっと不安はあるけど、非現実なこの瞬間、
この時間を楽しまないわけにはいかない。


( ^ω^)「もちろんだお」

('A`)「ちょっと緊張するけど、いつでもいけるぜ」

「わかった、じゃあ行くよ!!」


そうアグモンが言った後、二匹はネットの海を泳いで行く。

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:50:09.26 ID:3tlgTBar0
「行くよ……ッ!!」

( ^ω^)「いつでも来いお!!!」


PCを境に、僕らはアグモンとガブモンを見つめる。
最後のゲートをくぐると、一面真っ白な空間。
そこらへん中に記号やら文字列が浮かびあがっていて、
あのデジモンはその空間の中心で止まることなくデータを食っていた。


「いた、あそこだ!!」

「行くぞ、アグモン!」


そうガブモンはアグモンに言う。
ほぼ同時に口から火の弾丸を吐く二匹。

その弾はアイツに直撃し、大きな黒煙が僕たちの前に上がった。



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:54:29.60 ID:3tlgTBar0
(*^ω^)「おお!」

(*'A`)「直撃したな! 以外とあっさり倒しちまった」


もくもくと上がる煙。
数分たったが、黒煙からはデジモンが飛び出る気配はない。


「あ、あれ。本当に倒しちゃったの……?」


アグモンが不安そうにそう呟いた。

黒煙が少しずつ晴れていき、視界もクリアになっていく。
そして数分、完全に煙が晴れた。
しかしさっきのデジモンは姿を消していた。


77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 21:58:54.49 ID:3tlgTBar0
(;'A`)「な――」

「き、消えた?」


ドクオとほぼ同じタイミングでガブモンもそう言う。
さっきの煙の中にデジモンがいない。

もしかして、逃げられた?

いやそんなことはないはず。
僕もドクオも、アグモンもガブモンもちゃんとこの目で視認した。
ちゃんと二匹の攻撃はアイツに直撃した。

となるとやっぱり……


(;^ω^)「!!」

(;^ω^)「アグモン、ガブモン!! 後ろだお!!!」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 22:02:18.46 ID:3tlgTBar0
気づくのが遅すぎた。
僕の言葉を発するのが、遅すぎた。
僕が言った次の瞬間、姿が変わったさっきの奴が二匹に攻撃を仕掛けた。
さっきとは比べものにならない爆風と轟音。

煙が晴れた時にはもうアイツは完全にこの空間から逃げていて、
アグモンとガブモンは深い傷を追ってグッタリしたまま宙に浮いていた。


(;^ω^)「そ、んな……」

(;'A`)「…………」


悲惨な光景に僕たちは絶句してしまった。

力不足。

いくら僕たちがこれが初めてとはいえ……
何もできなかった。力になれなかった。

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 22:09:15.61 ID:3tlgTBar0
(  ω )「僕たちは……アグモンたちがこんなひどい目にあってるのに、
      こうやって、見てることしかできないのかお……」

('A`)「ブーン……」

(  ω )「畜生、昔から僕は誰も守れないままで……あの時もこんな風に……」


もうあんな思いはしたくない。
目の前で大切な人を失うのはもう十分だ。

僕も力になりたい。

こうやって外から眺めてるだけじゃなくて、
彼らの。デジモンらの。アグモンと、ガブモンの力に。

僕も――

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 22:14:16.42 ID:3tlgTBar0
(  ω )「あ……ああ……」


僕は無意識にPCに手を差し伸べていた。
ディスプレイに写る二匹のデジモン。
僕も向こう側に行きたい。一緒にあいつらと戦いたい。

気づいたら右手に握りしめたデジヴァイスが光っていた。
ドクオのデジヴァイスも同じ様に。

光のレールのようなものがデジヴァイスとPCの間をつなぐ。


僕たちの体とPCをつなぐ架け橋になる。


( ;ω;)「アグモン! 起きてくれお!」

(;'A`)「ガブモン! 大丈夫か、おい!!」


気づくと僕たちは二匹の前にいた。
PCの中に入れたとか、デジヴァイスがどうたらとか、そんなのはどうでもいい。


87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 22:19:04.82 ID:3tlgTBar0
「う、うう……ぼ、僕たちどうなっちゃったの……?」

「ドクオと、ブーン、か?」

( ;ω;)「大丈夫かお! アグモン!」


必死で僕は傷だらけのアグモンを抱きよせる。
ガブモンも目覚めたようで、なんとか一命は取り留めていたようだ。


( ;ω;)「よかった、よかったお……生きてて良かったお」

「何言ってるんだよブーン、僕たちはこんな簡単にしなないさ」

「そうだ、俺たちはデジモンなんだから」


そう言って立ち上がる二匹。
よかった、なんとか大丈夫そうだ。

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 22:24:31.07 ID:3tlgTBar0
 うω;)ゴシゴシ

( ^ω^)「……あいつ、逃げちゃったおね」

「だめだ、追いかけなきゃ……」

(;^ω^)「だ、駄目だお! そんな怪我でいったらまた返り討ちに……」

(;'A`)「そ、そうだ。こんなこと言うのもあれだがお前たちとは力の差が――!」

「だ、大丈夫だ。俺たちも進化すれば!」


( ^ω^)「し、進化……?」

「うん、僕たちデジモンはマスターの思いに比例にして力が増幅するんだ」

「俺たちに対する思いをそのデジヴァイスに込めてくれれば……!}


デジヴァイスに、思いを込める。
僕たちの思いを、この小さな機械に、ありったけ。


91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 22:29:49.98 ID:3tlgTBar0
( ^ω^)「やってみるかお……!」

('A`)「辺り前だろ!」


そう言って僕たちはデジヴァイスを両手で包み込む様に持った。
目をとじて、祈るように思いを込める。


( -ω-)「…………」

(-A-)「…………」


勝ちたいと思う気持ちも、勝つ、という気持ちも。
負けるかもしれない、という気持ちも、どうしようという不安も。
なにもかも、僕たちの全てを、全身全霊を。

この世界の為に、僕たちの未来の為に、このデジヴァイスに。

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 22:40:06.88 ID:3tlgTBar0
(#^ω^)「アグモン進化ああああぁあ!」

(#'A`)「ガブモン進化!!!」


そして僕らはこう言い放った。
そのセリフに反応してアグモンとガブモンが白い光に包まれ、
姿を変えていく。
アグモンは半機械化した黄色い人型のデジモンに。
ガブモンは半メタル化した青い狼に。

('A`)「どうやら、成功したみたいだな」

( ^ω^)「らしいおね」

('A`)「メタルガルルモン、あいつの場所は分かるか?」


名前なんて分からないはずなのに。
なぜだか僕たち昔からそのことを知っていたような気がする。


「もちろん、すでに補足済みだ」

( ^ω^)「……行くかお」

('A`)「ああ。こんどこそあいつに一泡ふかせてやろうぜ」


96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 22:46:05.10 ID:3tlgTBar0
バシュン、バシュンと次々ゲートをくぐる僕たち。
進んでいくと同時に、
不思議とあいつのおぞましい気が肌にビリビリと伝わってくる。


「もう少しだ、もう少しであいつの場所につく」

( ^ω^)「そうかお」


次第にゲートが黒色に染まっていき、
やがて辺りは真っ黒になっていくのを感じた。
RPGとかによくあるラスボスのいるダンジョンみたいに。

そして最後のゲートをくぐろうとした時、声が聞こえた。


「おいおい、私たちを忘れてないかあああああああ?」

「こんなことあるなら俺たちにも連絡よこせよ!」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 22:55:43.87 ID:3tlgTBar0
振り向くとつい今日の朝学校で出会った人たちがいた。


(;^ω^)「な……」

(;'A`)「なんでお前らここに……」

从 ゚∀从「なんでって……なあ?」

ノパ⊿゚)「私たちも一応デジヴァイス持ってるからな!」


そういって彼女たちは僕たちにデジヴァイスを見せた。
ヒートのは燃える炎のようなデジヴァイスで、ハインは赤くなったデジヴァイス。


( ^ω^)「お、ヒートもデジタマから孵ったのかお」

ノパ⊿゚)「おう! フレイドラモンって言うんだぞこいつ!!」


そういって胸を突き出し誇らしげに語るヒート。
燃える様な色をした足といい手といい、ヒートぴったりなデジモンだな。

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 22:58:57.81 ID:3tlgTBar0
从 ゚∀从「っと、こんな悠長に話してる時間ねーぞ」

( ^ω^)「? どういうことだお?」

从 ゚∀从「さっきこっちに来る前にテレビで見たんだが、
      どうやらピースメーカーっていうミサイルが誤射されたらしい。
      テレビもこの話題でもちきりで、今世界の人々はパニック状態だ」

(;'A`)「もしかしてそれを発射したやつって……」

从 ゚∀从「ああ、たぶんあのデジモン……ディアボロモンだろうな」

(;^ω^)「ま、まじかお――
      タイムリミットまであと何分くらいあるんだお?」

从 ゚∀从「もう3分もない。さっさと倒してそいつが持ってるスイッチを停止させるしかないな」

(;'A`)「そんなことできるのかよ!?」

ノパ⊿゚)「できるんじゃなくて、しないと私たちはいなくなってしまうぞ」

(;'A`)「あの野郎……ふざけやがって」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 23:08:24.41 ID:3tlgTBar0
从 ゚∀从「行こうぜ。あいつは俺たちが止める」

( ^ω^)「……お」


ハインの強い意志に僕たちは頷いた。
僕が、僕たちが、この電脳世界のシヴィルウォーを止める。
やってやる。絶対に止めてみせる。

そして目の前にアイツがいる場所へのゲートが開いた。


( ^ω^)「行くお」

('A`)「ああ」

从 ゚∀从「おう」

ノパ⊿゚)「いいぞ!」


ゲートをくぐって、僕たちはあいつの場所へ向かった。


103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 23:14:58.78 ID:3tlgTBar0
さっきまで闘っていた場所と違い、背景がほとんど黒い場所。
その黒がすべて、デジモンと分かるまで時間はかからなかった。

僕たちに気づくとあいつらは全方位から僕たちに攻撃を仕掛けてきた。
紅い雨のように降り注ぐ攻撃を紙一重でよけていき、
黒い塊に向かってこっちからも攻撃を放つ。

一発撃つと汚れがとれていくように黒が消えていき、
真っ白の壁が顔を出すが、すぐさま黒で埋め尽くされていく。


(;^ω^)「も、もしかしてこいつら――」

ノハ;゚⊿゚)「増殖、してる……」


いくら攻撃を加えても数が増えていくんじゃ意味がない。
どんどんと数は増えていく。

最初に来た時は白い場所も少しあったのだが、
殲滅が追い付かない今ではもうそれも無くなってしまい、
完全に真っ暗な世界になってしまった。

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 23:23:58.48 ID:3tlgTBar0
一斉に放出される紅い閃光。
避ける体力も何もかも無くなった僕たちが避けれるはずもなかった。

次々と破壊されていくデジモンの装甲。
ガガガガガと鈍い音を立てくずれていくウォーグレイモン。

ドシャ、と音を立て倒れるデュークモン。
ドクオを守るように丸まって攻撃を耐えるメタルガルルモン。
反撃をしようと試みるが連撃を食らってしまったフレイドラモン。


気がつくとそこはまさに地獄みたいなもので。
笑うように音を発するディアボロモンに囲まれて
完全に身動きがとれなくなってしまった。


僕たちも、デ、ジモンた、ち……m……。


107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 23:30:45.84 ID:3tlgTBar0
「……ルモン! ルルモン!!」


声が聞こえた。
毎日の様に聞こえる友達の声。


「……ガルルモン! メタルガルルモン!!」


大声で何かの名前を叫んでいる。
ガルルモン、ってなんだっけ……?
なにかのゲームのキャラクター? ……思い出せない。


「起きろよメタルガルルモン! 起きてくれ!!!」


……メタルガルルモンか。
メタルガルルモン? そういやメタルガルルモンってあの狼の?
――そうだ、僕たちは……

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 23:38:24.11 ID:3tlgTBar0
(;'A`)「メタルガルルモン!! 頼むから……」


叫び続ける友の声。
そうだ、僕たちは立った今まであいつら闘ってて……
世界を救うために……

世界を救う、か。まるで中学生の授業中にする妄想みたいだ。
例えこれが妄想でもいい、現実じゃなくてもいい。
この妄想の世界を救うために。

ウォーグレイモン……

もっかい僕に、力を貸してくれるかお?


このクズみたいな僕と僕の友人と、
家族と好きな人たちの為に。

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 23:47:24.85 ID:3tlgTBar0
(#^ω^)「うううあああああああああああ!!」


傷ついた体に鞭を打って立ち上がる。
不思議と痛みは感じなかった。

('A`)「ブーン……」

( ^ω^)「ドクオ、準備はできてるかお?」

(;'A`)「は? ブーン、お前いったいなにを」

(#^ω^)「デジヴァイスに力を込めるんだお!!!
      ただそれだけ、ドクオはそれだけしてくれ!」

(;'A`)「わ、分かった」



(#^ω^)「おおおおおおおおおおおおおお!!」

(#'A`)「だあああああああらああああああ!!!」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 23:53:17.08 ID:3tlgTBar0
再びウォーグレイモンとメタルガルルモンが光に包まれた。
二つの巨体が少しずつ近づいていって、やがて1つの体になる。
さっきまでの傷が嘘のように癒えていて、
右手にはメタルガルルモンが、左手にはウォーグレイモンが。


( ^ω^)「ウォーグレイモンとメタルガルルモンが……」

('A`)「合体した……のか?」


光は収まり、たなびくマントと白いからだが浮かび上がった。
そして、不意に右手を前に突き出したと思ったら弾丸が発射された。

爆発。

一気にそこにいたディアボロモンを消し去ってしまう。
それをまた数発別の場所に打ち込む。

穢れた黒の世界が美しい白の世界に生まれ変わっていくようで、
美しかった。

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/18(金) 23:59:13.82 ID:3tlgTBar0
(#^ω^)「後一匹だお!」

('A`)「あいつがピースメーカーのスイッチを持ってるのか!!」


白き世界に黒一点。
黒子のようなディアボロモンが一匹だけ存在した。


( ^ω^)「もうちょっとで……!」

('A`)「いくぜブーン!!」

( ^ω^)「把握!」


時間はもうないはず。
もって数秒ってところだろうか。

この一撃が当たれば僕たちの勝利。
この一撃が外れれば僕たちの敗北。

思いを、力を、僕たちの全部をこの一撃に。

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 00:03:52.84 ID:D1C72PoH0
(#^ω^)「おおおおおおおおお!!」

(#'A`)「あったれええええ!」


僕たちが出せる最高の速度でディアボロモンに攻撃を仕掛ける。
頼む、あたってくれ……!


(#^ω^)「射程内に入った!」

(#'A`)「その左手で切り刻めえぇえ!」


ドクオの命令通りに黄色の左手を振りかざしてディアボロモンに突きをくりだす。
これで、やっと僕たちの戦争は終わって――






(;^ω^)「は、外れた……」

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 00:08:30.37 ID:D1C72PoH0
(;'A`)「う、嘘だろ……?」


左手はかすかにディアボロモンの頭をそれた。
少しかすっただけで致命的な攻撃は与えれていない。


(;^ω^)「も、もう時間が無――」


そう口に出した瞬間。
左右から大きな影が飛来してきた。
二つの攻撃はディアボロンの体と頭を貫く。


从;゚∀从「な、なんとか間に合ったか?」

ノパ⊿゚)「お、おおおおお! 当たってくれた!」


121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 00:14:48.17 ID:D1C72PoH0
ズズズズと崩れるディアボロモン。
時計の形をしたスイッチの時刻は00:01と表示されていて、
なんとか時間には間に合ったみたいだ。


(;^ω^)「や、やったのかお……」

ノハ;゚⊿゚)「なんとかギリギリ間に合ったみたい……」

('A`)「終わったんだな……」

从 ゚∀从「勝ったんだな、俺たち」

( ^ω^)「そうだお、僕たちはこの戦いnI――」



ザ……ザザザ……



ザ――――――――――――――

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 00:23:00.18 ID:D1C72PoH0
ジリリリリリ……と鳴る目ざまし時計をBGMに、僕は目を覚ました。
寝ぼけた目をこすりながら体を起こし、気だるさを感じる体に鞭を打ってベッドから出る。
ふらふらと不安定なあしどりで部屋のドアを開け、階段を下りて、リビングに向かう。


( -ω-)「おはおー……」

J( 'ー`)し「おはよう。ほら、ご飯出来てるわよ」

( ^ω^)「おお……今日もビューティフォーな朝ごはん」


僕はいつも座っている椅子に腰をかけた。
今日の朝ごはんは白米とハムと目玉焼き。
焼きたてのおいしそうな匂いのおかげで、完全に僕は目を覚ました。


( ^ω^)「いただきますお!」


ハムッ、ハフハフ、ハフッ! という擬音が聞こえそうな勢いでご飯を食べる。
うん、やっぱりカーチャンの手料理はおいしい。
……手料理って言ってもまあ ハムと目玉焼きくらいだけども。


124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 00:24:06.05 ID:D1C72PoH0
ピンポーンピンポピンポーン


(;^ω^)「っと、ドクオたちもう来たのかお」


3回決まったリズムでインターホンが鳴った。
この独特な鳴らし方はあいつらしかいない。

ちなみになぜ3回鳴らすのか聴くと「美しいから」らしい。
……何が美しいやら僕にはさっぱり。というか正直うるさいので止めて欲しい。


J( 'ー`)し「ほら、さっさと顔洗って制服に着替えなさい」

( ^ω^)「お、そうするお」


そう言って僕は食べ終えた食器をほったらかにして、
椅子を蹴飛ばす勢いでドタドタと洗面所へ駆けていく。
蛇口をひねり、ざばざばと出てくる水を両手ですくい、意を決して顔にかける。
……うん、冷たい。


125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 00:25:12.19 ID:D1C72PoH0
歯磨きも終えて、制服にも着替え終わり。
ドタドタと大きい音を立てて二階から降りる僕。


(;^ω^)「ごめん! 遅くなったお!」


玄関のドアを押して開ける。
見慣れたどこかダルそうな顔と、赤髪のロングの髪型、
銀髪で片目を隠すという特徴的な人たちが僕を待っててくれた。


( ^ω^)「……って、あれ?」

('A`)「おうブーン」

ノパ⊿゚)「おっす! 今日もいい天気だな!」

( ^ω^)「だおね、もう嫌ってくらい暑い」

从 ゚∀从「おいす、どうよ? 昨日よく眠れたか?」

( ^ω^)「うーん、ぼちぼちかなぁ」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 00:29:50.49 ID:D1C72PoH0
('A`)「ブーン、ちゃんとあれ持ってきたか?」

(*^ω^)「当たり前だお、ほら」


そう言って僕はポケットから透明の物体を取り出した。
僕に続いて、3人ともポケットから取り出す。


从 ゚∀从「なんか夢見たいな出来事だったな」

('A`)「大金貰えなかったことが俺にとってかなり辛い」

(;^ω^)「別にいいじゃないかお……代わりに大切なもの手に入れられたんだし」


そう言って僕はデジヴァイスのボタンを押して、アグモンにエサをあげた。
あの事件から数日、デジモンというものが世界的に知られてなかったせいで、
大金なんてもっての他、謝礼さえされなかったという仕打ち。

……おかげで、「僕たちが世界を救った」なんて言っても誰も信じてくれない。

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 00:31:09.93 ID:D1C72PoH0
……まあでも


('A`)「おいブーン、早く行こうぜ!」

从 ゚∀从「遅刻するぞー」

ノパ⊿゚)「ほら、学校まで走るぞ! ダッシュだ!!」


こうして僕たちの仲も深めれた。


もしいつか、僕が誰かと結婚したとして、
もう嫌だって言うくらいに言い聞かせてあげるんだ。



「父ちゃんな、昔世界を救ったんだお」


130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 00:34:27.96 ID:D1C72PoH0
えーと、最後までお付き合いありがとうございました。

半分あたりからずっとながらでしたが、なんとか終わらせることができました。
ありがとうございました。

元ネタはもちろん「ぼくらのウォーゲーム」です。
……どうせやるならキチンと書き溜めてからの方がよかったかな、
とか思ったり思わなかったり。



「なんでディアボロモン倒した後ノイズ入ったの?」

とかいろいろ質問あると思いますが……まあそこは脳内保管で。

では、改めて見ていただいてありがとうございました。


ちなみにスレ立て、投下は代理が行いました。

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