mesimarja
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/*゚、。 /だし!だし!ダイオードだし!のようです
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 21:58:14.29 ID:5QAcRIpU0





私と、私の娘を愛してくれたすべての人に

深い感謝を送り、永い幸福を祈ります




 


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 22:01:33.13 ID:5QAcRIpU0


( "ゞ) カチカチ

( "ゞ) カチカチ

( "ゞ) カタカタ カタタ


( "ゞ)「よし、これで今月分の記事はまとまったかな」

 「デルター!」

( "ゞ)「?」

/*゚、。 /「デルタ!」ヒョコッ

( "ゞ)「どうしたの、ダイオード? 嬉しそうにして」

/*`、、 /「ふふん、聞いておどろくなし! ダイオードはさっき道で良いモノ拾ったんだし」
 

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 22:04:26.00 ID:5QAcRIpU0


/*゚、。 /っ@ ヒョイ


( "ゞ)「? 何ソレ?」

/ `、、 /「ちちち、デルタあほだし! これは貝だし!」

( "ゞ)「貝って……。道に落ちているようなものなのかな?」

/ ゚、。 /「でもぐるぐるしてるし! かたいし! きっと貝だし!」

/*`、、 /「ダイオード知ってるし! 貝は耳をあてると海の音が聞こえるんだし!」

( "ゞ) )) フンフン
 

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 22:07:36.48 ID:5QAcRIpU0

/*゚、。 /「さっそく海の音を聞いてみるし!」

/ `、、 /@ ピトッ

/ `、、 /@

/ `、、 /@

/ `、。 /@

/ ゚、。;/@ノ” ニョロッ

( "ゞ)「お、かたつむりだ」


 「にゃあああああああ、貝じゃないしぃい!!」


 

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 22:09:47.92 ID:5QAcRIpU0


                         『/*゚、。 /だし!だし!ダイオードだし!のようです』



                            副題:ダイオードは海の声をさがしに行くようです
  / ̄ ̄\ 。 。
  / /二\ 丶/ /
 ||(の丶Y/⌒ヽ
(((\\二ノノ ・ω・)
  \ ̄ ̄ ̄ UノU
    ̄ ̄ ̄ ̄
 

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 22:13:36.60 ID:5QAcRIpU0

/ ゚、。;/ ハァーハァー

/ ゚、。;/「コイツ貝じゃないし! タカツムリだし!」

( "ゞ)「かたつむりです」

( "ゞ)「大体言ったじゃないか。道端に貝が落ちてるわけないって」

/ ゚、。;/「でもぐるぐるしててそっくりだったし! ダマされたし!」


 (( ...@ノ” ニュルニュル


/ ゚、。 /「こっちにちかづいてくるし! おのれ、タカツムリ!」

/ ゚、。;/「デルタ! やっつけるし!」

( "ゞ)、「こらこら、かわいそうじゃないか」
 

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 22:18:54.83 ID:5QAcRIpU0

( "ゞ)「このかたつむりだって、知らない所に連れて来られて不安なんだよ」

( "ゞ)「それなのにやっつけろ!なんて言っちゃかわいそうだ。逃がしてあげよう」

/ ゚、。 /「うっ」

/ `、、 /「ふん、デルタがそこまで言うならゆるしてやるし、タカツムリ」

/ ゚、。 /ノシ「どこへなりとも行くがいいし!」

( "ゞ)「だってさ」

@ノ” ニョロルーン

( "ゞ)「じゃ――」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄」
―――――――――――――‐┬┘
                        |
       ____.____    |
     |        |        |   |   
     |        |       |   |   「そーれお逃げ!」
     |        |  ( "ゞ)つ ミ |
     |        | / ⊃ ノ |   |
        ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄    |    ミ@ノ”  ポイン

 

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 22:22:04.41 ID:5QAcRIpU0

/ ゚、。 /そ

:/ ゚、。;/:「さすがのダイオードもそれはないし! デルタの方がヒドイし!」

( "ゞ)「え、そうかな」

/ ゚、。;/「だってココ二階だし! タカツムリ、いまごろ“こっせつ”してるし!」

( "ゞ)「大丈夫大丈夫、だってかたつむりは骨がないから」

/ ゚、。 /「ほねがないから“こっせつ”しないし?」

( "ゞ) )) コクコク

( "ゞ) (……多分)

/*`、、 /「なぁーんだ、じゃあ安心したし」
 

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 22:25:38.10 ID:5QAcRIpU0

 * * *


/*`、、 / オチャ ウマイシ!
 っ旦o


/ ゚、。 /「でも貝は道に落ちてなかったらどこに落ちてるし?」

( "ゞ) カタカタカタ

( "ゞ)「海かなぁ」

/ ゚、。 /「海に行ったら貝がいっぱい落ちてるし?」

( "ゞ) カタカタカタタ

( "ゞ)「落ちてるって言うか、海は貝のおウチだからね」

/ ゚、。 / フーン

/ `、、 /

/*゚、。 /「デルタ! ダイオード海に行きたいし!」

( "ゞ) (言うと思った……)
 

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 22:30:26.23 ID:5QAcRIpU0

( "ゞ)「海に行ってどうするの?」

/*゚、。 /「貝を捕まえるし!」

/*゚、。 /「それで海の音がどんなのか聞くし! 聞くし!」

( "ゞ)ξ

( "ゞ)「でも僕は忙しいしなぁ……それに、貝なら海に行かなくても手に入ると思うよ?」

/ ゚、。 /そ「どこだし? それどこだし?!」

( "ゞ)ь「お魚屋さん、というところです」

/ ゚、。 /

/ ゚、。#/「嘘だし! 魚屋さんは魚がいるし! 貝がいるのは貝屋さんだし!」
 

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 22:33:06.88 ID:5QAcRIpU0

( "ゞ)ヾ チッチッチ

( "ゞ)「勉強不足だね、ダイオード。実は魚屋さんには貝もいるのだ」

( "ゞ)「魚と貝は仲良しだから一緒のお店に住んでいるんだよ? 知らなかった?」

/ ゚、。 /そ ガーン

/ ゚、。;/「すごいし! 魚屋さんすごいし! ふとっぱらだし!」

/*゚、。 /「じゃあダイオード魚屋さん行くし! 貝捕まえに行くし!」

( "ゞ)「いやいや、魚屋さんはお店だからお金がいるんだって」
 

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 22:36:58.62 ID:5QAcRIpU0

/ ゚、。 /「魚屋さん、お金と貝で交換だし?」

( "ゞ)「そう、お金と交換。魚と一緒」

/*゚、。 /「じゃあお金くれし!」

( "ゞ) (すごく自然な流れで金をせびられた……!)

( "ゞ)ξ ウーン

( "ゞ) (はじめてのおつかい、かな?)

( "ゞ)‐3「よし、じゃあダイオードに作戦を命じる。魚屋さんに行ってこれと貝を交換して来るのだ!」


( "ゞ)つ[5000]⊂/ ゚、。 / パシッ


 

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 22:41:31.48 ID:5QAcRIpU0

/*゚、。 / オォー!

/*゚、。 /「ダイオード知ってるし! これ“いちよう”だし!」

( "ゞ)「そ、樋口一葉さんだよ。落としちゃダメだからね!」

( "ゞ)「魚屋さんの場所は分かる?」

/*`、、 /‐3「わかるし! 魚屋さんは本屋さんの向こうにあるし!」

/ ゚、。 /「双子のアンチャンたちが“きりもり”してるとこだし!」

( "ゞ)「そうそう、よく出来ました」

( "ゞ)ь「出かける時に気を付けることは?」

/*゚、。 /ノシ「クルマ! イヌネコ! 変なおっさんだし!」

( "ゞ)「特に変なおっさんには全力で注意するように」
 

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 22:46:27.98 ID:5QAcRIpU0

( "ゞ) (魚屋ならそんなに遠くないし、広い道路もないから大丈夫だよね)

( "ゞ) (念のために五千円も渡しちゃったけど……まぁいいか)

( "ゞ)ゝ「ではダイオード隊員、健闘を祈る!」

/*゚、。 /ゝ「だし! クールよりホットだし!」


    ‐=三/*`、、 /っ[5000] テテテー


( "ゞ)-3 フー

( "ゞ) (よぅし、もうちょっとしたら後をつけてみよう。やっぱ心配だしね)

/*゚、。 /「あー! ネコだしー!」

                       ヨシヨシ 
           ヒラッ
    [5000]~       /*゚、。 /っ(ФωФ*) ゴロゴロ


(; "ゞ)そ (早速――っ?!)
  

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 22:50:38.30 ID:5QAcRIpU0

/ ゚、。 /「えーっと、本屋さんを曲がってー」

/ ゚、。 /「おうだんほどうは、右右左の右左~」


从'ー'从「フガフガ、おばあちゃん荷物が重くて困っちゃうよ~」


/ ゚、。 /´

/*゚、。 /「ばーちゃん、ダイオードが手伝うし!」

从'ー'从「あらら~、ちっちゃいのにエラいのね~ありがとう~」

/ `、、 /‐3「エッヘンだし!」


    コソッ

 "ゞ) (大丈夫かなぁ……)
⊂)
 

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 22:58:52.23 ID:5QAcRIpU0

/*゚、。 /「魚屋さんついたし!」


( ´_ゝ`)ノノ「はいはい! いらっしゃいらっしゃい安いよ!」

(´<_` )「新鮮な魚をあなたのご家庭に! 流石魚市だよー!」


/ ゚、。 /「アンチャン、アンチャン!」

(* ´_ゝ`)「お、ダイオードちゃん! 今日もちっさくて可愛いねぇ」

/ ゚、。#/「ダイオードちっちゃくないし!」

(´<_` )「ダイオードちゃん一人かい? デルタ君は一緒じゃないの?」

/*`、、 /「そうだし。ダイオードは一人でおかいものできるオトナなんだし!」

(* ´_ゝ`)「大人っぽさをやたらと主張する幼女ハァハァ」

(´<_` ;)「やめんか」
 

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:04:58.14 ID:5QAcRIpU0

( ´_ゝ`)「それで? 今日は何をご所望だい?」

(´<_` )「エビ、サバ、イワシにイカ、タコ、ナマコ。何でも揃ってるよ!」

/*゚、。 /「ダイオード、今日は貝を買いに来たし!」

(´<_` )「ほほぉ、貝かい」

(* ´_ゝ`)「ハァハァ……幼女の桜貝たまんないよう」


 「いい加減にしろ」

(´<_` )┌┛)゚_ゝ`)・。゚. ムソウインサツ!?


(´<_` )「しかしダイオードちゃん、貝ってどんな貝が欲しいんだい?」

(#:::)_ゝ`)「アワビ、シジミ、アサリ、色々あるけど?」

/ ゚、。 /?

/ ゚、。 /「ダイオード、海の音が聞こえる貝が良いし!」

( ´_ゝ`)´_>`)「???」
 

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:11:53.75 ID:5QAcRIpU0
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「ほほぅ、だったらそりゃあダイオードちゃん、アンタ二枚貝じゃ駄目だね」

(; ´_ゝ`)「あぶはぁ! ビックリした、パンチパーマの超人ハルクが出てきたのかと!」


\\
 \\\   @@
   `、⌒`ヽ.@_、_@
    \ ヽヽ( ,_ノ`)@
     {!!!J`、`Y"  ⌒\
      i. 、∩¥ ▲ノ/ /
      (  | |∧_∧!!!}
  /\丿 | (    )   うぁぁあぁぁ、すいませんごめんなさい!!
  (___へ_ノ ゝ__ノ


(´<_` )´「あ、なるほど。耳にあてて音が~……って奴のことか」

(´<_` )「そりゃ確かに二枚貝じゃ意味がないな。巻貝じゃないと」

/ ゚、。 /「巻貝、何があるし?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「エフッエフッ! 巻貝ならサザエがあるさ! とびきり新鮮なのがね!」
 

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:14:20.06 ID:5QAcRIpU0

(;::)_ゝ(#)「またそんなお高いモノを……ダイオードちゃんのこづかいで買えるわけねーじゃん」

/*`、、 /「心配ないし! ダイオード、今日はデルタから“いちよう”預かって来てるし!」

(( /*゚、。 / )) ゴソゴソ

(( / ゚、。 / )) ゴソゴソゴソ

/ ゚、。;/「あ、あり?」

(´<_` )「どうかしたのかい?」

/ ;、. /「お、おかね……デルタからもらった“いちよう”ないし……?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「落としちまったのかい? そりゃ大変じゃないか!」


( "ゞ) (!) コソッ
 

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:20:33.14 ID:5QAcRIpU0

(´<_` )「どうする、母者?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「サザエうんぬんよりまず落とした五千円だね!
       あたしがダイオードちゃんと探すよ! あんたら二人は他のお客さんの相手しときな!」

/ ;、. /「うぃ、う、うっ……“いちよう”ないし、ない」

(; ´_ゝ`)「大丈夫だよダイオードちゃん~! 母者の動物並みの視覚と嗅覚ならすぐお金も見つかるって」


\\
 \\\   @@
   `、⌒`ヽ.@_、_@
    \ ヽヽ( ,_ノ`)@
     {!!!J`、`Y"  ⌒\
      i. 、∩¥ ▲ノ/ /
      (  | |∧_∧!!!}
  /\丿 | (    )   あひぃいぃいい何で褒めたのにぃい!!
  (___へ_ノ ゝ__ノ


( "ゞ)-3 (言わんこっちゃない。あんなに気を付けてって言ったのに)

( "ゞ)、 (……まぁ、今回は赤点だけど、かわいそうだしね)

 "ゞ)っ ~[5000] ヒラヒラ
 

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:26:23.65 ID:5QAcRIpU0


 ~[5000]   / ;、. /´


/ ゚、。;/「あー! “いちよう”! “いちよう”!」

(´<_` )「良かったじゃないか! 案外近くに落ちてたんだな」

(::メ::#::)ゝ(:ナ::)「いやぁ~良かった良かった! ダイオードちゃんの泣き顔なんて見たくないもんな!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) (ちょいと殴りすぎたかねえ……)


 マイドアリヤッシター エフッエフッエフ!


/*゚、。 /っ華 ババーン!

▽ダイオードは、サザエ×2をてにいれた(1600円也)


 

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:34:24.89 ID:5QAcRIpU0

 * * *


( "ゞ) ジュウジュジュウ

(; "ゞ)、「げほ、むは、くっそー七輪ケムいなぁ」

/ `、、;/「ケムケムだし! サザエ、どうしてコンロで焼かないし?」

( "ゞ)「七輪の方が美味しいよ、雰囲気的にも」

(; "ゞ)「でも勢いで押し入れから引っ張り出してきた七輪は失敗だったかも、ゲホッ」


/*`、、 / キョウノ バンゴハンハ サザエノツボヤキダシ!
 っ華o


/ ゚、。 /「なんかサザエの中身ってウンチみたいだし」

( "ゞ)・。゚. ボッフゲボォ

/ `、。#/「きちゃないし!」

(; "ゞ)「人が食べてる時にウンチなんて言うからでしょ!」
 

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:37:21.97 ID:5QAcRIpU0


 カナカナカナカナカナ


/ ゚、。 /「もう、カラ熱くないし?」

( "ゞ)σ華 ツンツン

( "ゞ)「うん、大丈夫」

/*゚、。 /「じゃあさっそく海の音聞くし!」


/*`、、 /華 ピトッ

/*゚、。 /華

/ ゚、。 /華 シーン


/ `、、 /「あんま、よく聞こえないし?」

( "ゞ)華「ん……そうだね、確かにあんまり聞こえないなぁ」
 

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:41:06.67 ID:5QAcRIpU0

/ ゚、。 /「なかみ食べちゃったからだし?」

( "ゞ)ξ「よくわかんないね」

/ `、、 /「残念だし……やっぱ海に住んでる貝のが聞こえるし?」

/ ゚、。 /「デルタぁ、海行きたいし!」

( "ゞ)「ははは、うん、そうだね。いつか海にも行きたいね」

( "ゞ)「今度はちゃんと海の音がする貝を探しに行こう」

/ ゚、。 /「だし!」


/*゚、。 /「でも今日びっくりしたし! なくした“いちよう”が自分で帰ってきたし!」

/*`、、 /「“いちよう”エラいし! おりこうさんだし!」

(; "ゞ)、「ははは……」
 

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:45:21.73 ID:5QAcRIpU0


 カポーン


( "ゞ)「こらこら逃げるな。煙かぶったんだからちゃんと頭洗いなさい!」

/ ゚、。;/「ダイオードあたま洗うのキライだし! 髪長いから、めんどいし!」

( "ゞ)「つべこべ言う奴には冷水シャワー攻撃だ!」

/ ;、. /「ぎゃあ! ちべたいし! ちべたい!」


ピンポーン


( "ゞ)、「あ、あれ? お客さん、こんな時間に?」

( "ゞ)「ごめんね、ダイオード。一人でお風呂入ってて。湯船に入ったらちゃんと二十まで数えること!」

/ `、、;/「うんにゃぁ」ゴシゴシ

( "ゞ) (でも、誰だろう。こんな時間に……?)
 

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:47:54.06 ID:5QAcRIpU0


 ピンポーン


(; "ゞ)「はいはい、今出ます今出ます!」

(; "ゞ)「うわっとっと、ぱ、パンツどこだっけ? 洗濯し終わったのが……」

( "ゞ)「あったあった! もうすぐ出ますよー!」


 ガチャ


( "ゞ)、「いやぁすいません、ちょっと娘と風呂に――」


( ´∀`)


( "ゞ)

( "ゞ)「入って、て」

 

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:53:00.72 ID:5QAcRIpU0

(; ´∀`)「はは、どうも夜分に、申し訳……ございません」

( "ゞ)「あ、も、モナー先生?」

 「デルター!」

( "ゞ)「!」


 ドタドタドタ


/*゚、。 /「デルタ! ちゃんと二十数えたし! 髪拭いてし!」

/ ゚、。 /「ドライヤーも持ってき――」

/ ゚、。;/「え、あ、え、モナ先生?」

(; ´∀`)「あぁ、やぁダイオード、久しぶりだね、ハハ」


/ ゚、。 /

:/ ゚、。 /: ガタガタガタ

:/ ;、. /:「うぶ、ぇ、げ」
 

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:55:00.78 ID:5QAcRIpU0


                「えぼ」

                         「おえ゛ぇぇえ、げっ、げぶ」


   「げぶぉえ、えぼ、げほっ、げぼっぉえ」

                                 「ダイオード! ダイオード!」


     「あぁぁあぁ、すいません、すいません私のせいで、あぁ!」
                                                       「そんな、違います、先生のせいじゃ」


                「ダイオード、ほら、しっかりして!!」

                                                                「ダイオードっ!!」
 

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 23:58:37.92 ID:5QAcRIpU0


/ `、、 /


(; ´∀`) チラッ

(; ´∀`)「その、ダイオードさんは……大丈夫でしょうか?」

( "ゞ)「え? あ、はい」

( "ゞ)「大丈夫、です……今は落ち着きましたし。その、こちらこそすいません」

( "ゞ)「服にかかりませんでしたか? 何か拭くものを……」

(; ´∀`)ノシ「いえ、いえいえいえ、いいんです、いいんです!」

(; ´∀`) ハァハァ

( "ゞ)、

( "ゞ)「すいません、こんな夜中にまでご足労いただいてまで」

( ´∀`)「いえ、当然です。教師の責務です。子供たちのためなら……全然」
 

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 00:02:40.47 ID:v7eVwJNE0


(; ´∀`)「これ、その……今日が終業式でしたので」

( ´∀`)「クラスの子たちがダイオードさんにお手紙を書いたんです。クラス全員分です」

(* ´∀`)「ほら、折り鶴まで添えてくれてる子なんかもいて……」


( "ゞ)


(; ´∀`)´

( ´∀`)「いえ、すいません。ただ、クラスの子たちは皆ダイオードさんが好きで」

( ´∀`)「彼女がクラスに帰って来ることを待ち望んでいることをお伝えしたくて……」

( "ゞ)

( "ゞ)「えぇ……はい、親としてもすごく嬉しいです」
 

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 00:08:15.71 ID:v7eVwJNE0

( ´∀`)「お勉強の方は、自宅学習でも十分追い付けると思います」

( ´∀`)「結局一学期は不登校のまま……という形になりましたが、二学期からでも遅れは取り戻せます」

(; ´∀`)「何よりダイオードさんのためにも、学校には来ていただきたいんです」

(; ´∀`)「確かに、一部の子たちが心無いことをして彼女を傷つけてしまったことは否めません」

(; ´∀`)「それに最後まで気付いてやれなかった私にも責任はあります」

(; ´∀`)「ですが――」


( "ゞ)

( "ゞ)「ありがとうございます、先生」

( "ゞ)「でも、学校に行くか行かないかを決めるのはダイオードです」

( "ゞ)「僕じゃありません。あの子が行きたくないなら、僕は無理強いは出来ない」

 

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 00:10:58.24 ID:v7eVwJNE0

(; ´∀`)「…………」

(; ´∀`)、「そう、ですか」

(; ´∀`)「ですが、そのイジメに加担していた子たちも、今は深く反省しています」

(; ´∀`)「それだけ、それだけをお伝えしたくて」


( "ゞ)


(; ´∀`)、

(; ´∀`)「押しかけて申し訳ありませんでした。ではこれで……私は失礼します」

(; ´∀`)「ダイオードちゃんにも、どうかよろしくお願いします」


( "ゞ) )) コクッ


 ガチャ バタン


 

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 00:15:55.10 ID:v7eVwJNE0

/*゚、。 /「『ダイオードがイチバン好きなのは、ママとデルタです!』」

/*゚、。 /「『ママはもう死んじゃったし、デルタは本当のパパじゃないけどずっとずっと大好きです!』」

/*゚、。 /「『今はデルタと二人でくらしているけど、ダイオードはしやわせです!』」

/*`、、 /「『だからダイオードの夢は、いつか大きくなってデルタのお嫁さんになることです!』」


(  ∀ )ノシ「いやぁ、いい作文でしたモナね! ダイオードさん、座ってください」


/*゚、。 /‐3 エッヘン

(,, Д )ノ ガタッ

(,, Д )「先生、どうしてダイオードにはお父さんがいないんですか」

(;  ∀ )「え、ぎ、ギコ君? 急にどうしたモナ?」

(,, Д )「変だと思ったからです! どうしてダイオードさんはお父さんじゃない人と一緒にくらしているんですか?」
 

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 00:19:55.50 ID:v7eVwJNE0

ξ ⊿ )ξノ「私も思いました」

(* ー )ノ「わたしもです!」

(;  ∀ )「こ、コラコラ、君たち……」

/ ゚、。 /「?」

(* ∀ ) ガタッ

(* ∀ )「ねえダイオードちゃん! お母さん死んじゃったの?」

/ ゚、。 /「え、う、うんだし」

(* ∀ )「じゃあお父さんも死んじゃったの? 一緒に?」

/ ゚、。 /「し、知らないし」

(* ∀ )「えー? 何で自分のお父さんのこと知らないの? おかしくない?」

/ ゚、。 /

/ ゚、。 /「だって、ダイオードは」

/ ゚、。 /「ずっとずっと、ずっとデルタといっしょだったし……」
 

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 00:23:48.56 ID:v7eVwJNE0

(* ∀ )「でもその人ってお父さんじゃないんでしょ?」

(,, Д )ノシ「だからお父さんじゃない人とどうして一緒にくらしてるんだよー」

(* ∀ )「おかしいと思います。もしかして、ダイオードちゃんは“こじ”なんですか?」

/ ゚、。 /「こじ?」

(; ∀ )「こら! つーさん、何てこと言ってるんだモナ!」

/ ゚、。 /「? こじ……? こじってなんだし?」

(* ∀ )「私もねー、よく知らないけどテレビで言ってたよー」

(* ∀ )「“こじ”に人はねー、お母さんもお父さんもいなくて一人ぼっちでかわいそうな人なんだってー」

(* ∀ )「フコウな人なんだってー」


/ ゚、。 /

/ ゚、。 /「だ」

/ ゚、。#/「ダイオードはフコウじゃないし!」


 

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 00:29:22.33 ID:v7eVwJNE0


 キャーキャー    イタイ イターイ!
                          ハナシテヨ!
        チガウシ チガウシ!

   イヤァァァ               ヤメナサイ!

            イタイヨ カオタタカレタヨー 
                                 ウァァァァァン


(,, Д )「ダイオードって“こじ”のくせにナマイキだよな!」

ξ ⊿ )ξ「あの子、算数がちゃんとできないのよ! 2ケタの足し算でツマるの!」

(* ー )「教室の金魚にもエサをわすれて、おなかすかせてたの。ひどいわー」

(* ∀ )「ていうか、ことばがヘンだよあの子! だし、だしってヘンなの! あとカオ叩かれた!」

(   )「ダイオードは“こじ”で乱暴もので、友達になりたくないなー」

 「イスの上にオシピン置いてやろうぜ」

 「うわばき捨てちゃえ」

 「もう学校くんなよ!」
 

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 00:32:24.87 ID:v7eVwJNE0

カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエ/ ;、. /エレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
 

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 00:35:08.92 ID:v7eVwJNE0


/ `、、 /「ダイオード、“こじ”じゃないし……」


 ――ダイオード


/ `、、 /「ダイオード、“フコウ”じゃないし……」


 ――ダイオード、起きて


/ 、 /「でもダイオード、パパ知らないし。ママも死んじゃったし」


 ――風邪ひいちゃうよ、ダイオード


/ ;、. /「デルタ、デルタ、ダイオードひとりぼっちだし?」


 ――……そんなことないよ、そんなことない


 ――僕がいるよ


 

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 00:38:20.75 ID:v7eVwJNE0


/ `、、 /

/ `、。 /

/ ゚、。 /


( "ゞ)

( "ゞ)「起きた? もう先生帰ったよ」

( "ゞ)「もう大丈夫だよ。学校の臭い、もうしないから」


/ ゚、。 /

/ ;、。 /「え、ぐ」

/ ;、. /「うぃ、う、うやぁぁぁぁぁああ、でる、デルダぁあぁあぁ……」

 

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 00:40:08.82 ID:v7eVwJNE0



 僕はダイオードをもう一度お風呂に入れてあげて

 一晩中、泣き止むまで添い寝して

 気が付いたらカーテンの隙間から朝日が差し込んでいた

 でも全然辛くなんてなかった

 だって、本当に辛いのはこの子の方だから


  

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 00:46:08.20 ID:v7eVwJNE0


/ `、、 /~゚

/ `、、 /「眠いし……目もシバシバするし」

( "ゞ)´「起きた? まだ眠っててもいいよ?」

/ `、、 / )) フルフル

/ ゚、。 /「ごはん食べるし。お腹すいたし」

( "ゞ)「うん、そっか、そうだね」

( "ゞ)「じゃあ、顔洗っておいで。パン、焼いておくから」

/ ゚、。 /「だしっ」
 

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 00:48:50.89 ID:v7eVwJNE0


 チチチチ……


/ `、、 / モソモソ

( "ゞ) パクパク

/ `、、 / モソモソ

( "ゞ) パクパク


/ `、、 /

/ `、、 /「デルタ、ごめんだし」

( "ゞ)「? どうしたの、突然?」

/ `、、 /「ダイオード、昨日モナ先生の前で戻しちゃったし」

/ `、、 /「カッコ悪いし、デルタも恥ずかしいし。ごめんだし」

( "ゞ)

( "ゞ) パクパク
 

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 00:52:01.77 ID:v7eVwJNE0

( "ゞ)「先生も、いいって言ってたよ」

( "ゞ)「玄関も掃除しといたから、大丈夫」

( "ゞ)、「でも、せっかく食べたサザエがちょっともったいなかったかもね」

( "ゞ)「ハハハ」


/ `、、 /


( "ゞ)

( "ゞ)「ねえ、ダイオード?」

( "ゞ)「もし良かったらさ、今日にでも海に行こうか?」

/ ゚、。 /「!」

/ ゚、。;/「え、え、海、うみ? 海だし? 昨日言ってた海だし?!」

( "ゞ)「うん、海。せっかく早起きしたし、イイ天気だしね」
 

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 00:55:18.63 ID:v7eVwJNE0

/ ゚、。 /

/ `、、 /「ムリだし……デルタお仕事あるし、いそがしいし」

( "ゞ)「無理じゃないよ。昨日はちょっとイジワルでそう言ったけど」

( "ゞ)「ちゃんと電話して頼めば、少しくらい余裕持てるから」

( "ゞ)「一日ぐらいならなおさらね」

/ ゚、。 /

/*゚、。 /

/*゚、。 /ノシ「じゃあじゃあ! じゃあ行けるし? 海行けるし?!」

/*゚、。 /「貝捕まえられるし? 海の音聞けるし?」

( "ゞ)「聞けるよ」

/*`、、 /「やったし! やったし!」
 

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 01:05:46.93 ID:v7eVwJNE0

/*゚、。 /「サンダルいるし? ウキワもいるし! 麦わらボウシもいるし!」

( "ゞ)そ「え、ちょ、泳ぐ気満々?!」

/ ゚、。 /「ダイオード海行ったことないし! 泳ぎたいし!」

( "ゞ)ξ「こ、この時期の海ってもう泳げるのかな……? ちょっと早いような」

ヾ/*゚、。 /ノシ「泳ぎたいし泳ぎたいし! 貝もつかまえて泳ぐんだし!」

(; "ゞ)‐3 フー

( "ゞ) (ウキワか……押し入れにあったかな?)

( "ゞ)「よし! じゃあごはん食べたら押し入れひっくり返してウキワを探そう!」

/*゚、。 /「探すし! んで海行くし!」


 ブルルルル キキィ


/*`、、 /「ダイオードもう食べ終わったし! 先行くし!」

( "ゞ)「ちゃんと歯磨きしてから行きなさいよー!」


 ピンポーン
  

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 01:10:15.91 ID:v7eVwJNE0

( "ゞ)´

( "ゞ) (またお客……って言っても、学校関係じゃないし)

( "ゞ) (宅配かな? 朝から熱心だなぁ)


 ピンポーン


( "ゞ)「はいはい、今出ますよー」


 ガラッ

  _
( -∀-)y━・~ フー
  _
( ゚∀゚)´y━・~
  _
( ゚∀゚)「よう、デル公。元気そうだな。俺の娘はいるか?」

( "ゞ)


 ガララッ ピシャッ!
 

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 01:14:22.15 ID:v7eVwJNE0

(; "ゞ) ハァハァハァ

(; "ゞ) ゴクッ

(; "ゞ)「何でまたこんな時に……!」

 「おいおい、何で閉め出すんだよ薄情者」

(; "ゞ)「うるさい! 早く消えろよ! 何で、何で僕の家を訪ねて来るんだ!」

 「娘を預かってもらってる家なんだ。訪ねない父親がいるかよ」

(# "ゞ)「ダイオードは僕の娘だ! お前のじゃない!」


ミ/ ゚、。 / ヒョコ

/ ゚、。 /「お客さんだし、デルタ?」


(; "ゞ)そ「な、何でもないよ、何でもない!」

 

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 01:18:23.96 ID:v7eVwJNE0

 「おーい、俺だー。ダイオード! ジョルジュだよ」

/ ゚、。 /そ

/*゚、。 /「ジョル? ジョルだし? ジョル遊びに来たし!」

 「そーなんだけどよー。お前の父ちゃんドア開けてくんねーんだわ」

 「何とかしてくれよー」

/*゚、。 /「うんうん!」

/*`、、 /「デルタ、デルタ! 開けてあげるし! ジョル遊びに来たし!」

(; "ゞ)「じょ、ジョルジュは」

(; "ゞ)「ジョルジュはすぐ帰るよ。だから、ダイオードはウキワ……ね?」

 「外あっついんだよー! ダイオードー、入れてくれよー!」

/ ゚、。 /「やっぱりジョル入りたがってるし! 開けてやるし!」
 

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 01:21:22.65 ID:v7eVwJNE0

(; "ゞ)「あ――」


 ガララッ

  _
(* ゚∀゚)「おーっほほー! 久しぶりだなダイオードぉ!」

/*゚、。 /「ジョル!」
  _
( -∀-)「ハッハッハ、おいおい抱き付くなよ。お前相変わらず軽いなー。メシ食ってんの?」

/*`、、 /「いっぱい食ってるし! 昨日もサザエ食べたし!」
  _
( ゚∀゚)「ヘッヘェ、イイもん食ってんじゃん? なぁ、デルタ!」


(; "ゞ)


/ ゚、。 /「?」
 

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 02:00:00.75 ID:v7eVwJNE0

/*゚、。 /「ジョル~、ダイオードたち今日は海に行くし!」
  _
( ゚∀゚)「へぇ、海ねえ。なかなか風流じゃん」

/ ゚、。 /「フーリュー?」
  _
( ゚∀゚)「“イカしてる”って意味だよ! ダイオード、お前イカしてるぜ?」

/*゚、。 /「イカしてるし? そうだし! イカだし、海にはイカもいるし!」
  _
( ^∀^)「ハハハハハ、そうそう、イカだイカ!」


( "ゞ)

( "ゞ)「ダイオード、ちょっと僕はジョルジュと話があるから」

( "ゞ)「ウキワ、探しておいで」


/ ゚、。 /「話、するし?」
  _
( ゚∀゚)「…………っ」

 

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 02:03:34.84 ID:v7eVwJNE0
  _
( -∀-)-3 ハッ
  _
( ゚∀゚)「うん、そうだな。ウキワ取ってこいや、ダイオード」
  _
( ^∀^)「すぐ終わるからヨ」

/*゚、。 /‐3「分かったし! ウキワ探してくるし!」

/*`、、 /ゝ ラジャー!


 テテテテ……

  _
( ゚∀゚)「さて、と。これで問題なしだな?」

( "ゞ)
  _
( -∀-)「とりあえず、お茶淹れてくんね? 喉がもうカラカラだわ」

( "ゞ)

 

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 02:06:47.44 ID:v7eVwJNE0
  _
( ゚∀゚) シゲシゲ
  _
( ゚∀゚)「小さいけど悪くない家じゃん。貸家だっけか?」

( "ゞ)「…………」
  _
( ゚∀゚)「なに? そんなことも言いたくないくらい俺が嫌いなわけ?w」

( "ゞ)「親戚筋に借りた。それだけだ」


 ガタッ

  _
( -∀-)「お、早いね。早速いただき――」
  _
( ゚∀゚)「ってなんだよ水か。ひどいねーデルタ君は」

( "ゞ)「何でもいい。聞いたろ、今日は忙しいんだ。早く用件を言え」
  _
( ゚∀゚)
  _
( -∀-) ゴクッゴクッ
 

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 02:12:23.26 ID:v7eVwJNE0

  _
( ゚∀゚)つ[] スッ

( "ゞ)「封筒……? 中身は?」
  _
( -∀-)y━・「開けてみればわかる」

( "ゞ)「……家の中でタバコを吸うな。ダイオードがいるんだからな」

( "ゞ)     ガサッガサッ
 つ[]o ))

(; "ゞ)そ「!?」

(; "ゞ) (なんだこの金の量……すごい)

(; "ゞ) (僕の稼ぎ半年分より多いぞ……)
  _
( ゚∀゚)「ま、今日の要件はその金とダイ公の顔を見に来ただけなんだけどね」

(; "ゞ)「この金……な、何のつもりなんだ」
 

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 02:18:28.22 ID:v7eVwJNE0
  _
( ゚∀゚)y━・「お前アホだなー。養育費じゃん。つってもこれまで放りっぱなしだったこと考えると安いもんだけどね」

(; "ゞ)「こんなにも、一体どうやって!」
  _
( -∀-)「んまーテキサスとかで牛追っかけながら副業して、その結果?」

(; "ゞ)「ふざけるなよ!」
  _
( ゚∀゚)「あ、あと出来たらさ、口座教えてよ。これから二月に一度は金入れるようにするから」
  _
( -∀-)「もちろんその額以上で考えとくから。それはまぁ、君への報酬? 慰謝料?w」
  _
( ゚∀゚)「もらっといてよ。それでダイオードに可愛い服でも買ってやれば?」


:(# "ゞ): フルフル


(# "ゞ)「ふざけるな! こんな金いらないし、これからも貰う気はない!」
  _
( ゚∀゚)「なぁーに怒ってんのキミ?」

(# "ゞ)「自分の子供を6年も7年もほっといてから、金払って父親面するのかよ!!」
  

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 02:26:47.00 ID:v7eVwJNE0
  _
( ゚∀゚)「仕方ねーじゃん。俺だってそんなつもりなかったんだもの」
  _
( ゚∀゚)「でもこうなった以上? 今さらダイオードに『パパだよー』なんて言えねーもんな」
  _
( ゚∀゚)「だから、今はお前が“パパ”なんだろ? デルタ君?」


:(# "ゞ):


 バキッ ガタン

     ガッシャン バコッ


/ ゚、。;/「ど、どうしたし? おっきい音したし! デル――」
  _
( -∀-)「つつつ……」

:(# "ゞ): フー フー フー フー

/ ゚、。;/「?? なに? なんだし? ジョル?」

/ ;、. /「で、デルタ顔怖いし、どうしたんだし? 喧嘩しちゃダメだし!」
 

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 02:31:01.96 ID:v7eVwJNE0
  _
( -∀-)「あー、いって。アゴの噛み合わせズレたかも……」

/ ;、. /「ジョル! 痛くないし?」
  _
( ゚∀゚)「あー、うん、大丈夫。いいんだ、ダイオード。俺がパパに酷いこと言っただけだから」

/ ;、. /「ジョル口から血出てるし! ティッシュいるし、ティッシュ!」
  _
( -∀-)ノシ「いいからいいから……」

       _
(# "ゞ)  (-∀- ) ズイッ

  _
( ゚∀゚)「ま、でも一発は一発だからな」


 ドゴッ!


/ ;、. /「ぅいやぁぁあ――っ! デルタぁあ――っ!!」
 

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 02:37:00.30 ID:v7eVwJNE0

(; "ゞ)「ぶはっ、げほ、げほ!」

/ ;、. /「デルター! デルター!」
  _
( -∀-) )) コキコキ
  _
( ゚∀゚)「文系ぼっちゃんのくせにカッコつけすぎだよー? パンチに腰入ってねえから」
  _
( -∀-)「まぁ、殴った後でってのも変だけど? 悪かったな、言いすぎた」

/ ;、.#/「ひどいし! ひどいし! ジョルどうしてデルタをいじめるし?!」

/ ;、.#/「デルタをイジめるジョルはキライだし! あっち行くしー! 行けー!」
  _
( ゚∀゚)ノノ「ちげーよぉ、ダイオード。イジめてないよ、俺とデルタは仲良しだもん」

/ ;、.#/「じゃあなんでデルタを叩くし!」
  _
( ゚∀゚)「大人の男ってのは、時々こうやって殴り合わないと自分の中身を整理できない生き物なんだよ」
 

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 02:43:25.86 ID:v7eVwJNE0

(; "ゞ)「げほ、がっは……いい、よ、ダイオード、ジョルジュは、いいから」

/ ;、. /「ぅ、ぅい、うっうっ、イタくないし? おなかイタそうだし」

(; "ゞ)「大丈夫、痛くないよ、痛くない、げほっ、痛く、ないから」
  _
( ゚∀゚)
  _
( -∀-)-3 フゥ
  _
( ゚∀゚)「デル公、お邪魔みたいだし俺はこれで失礼するよ」
  _
( ゚∀゚)「また機会があったらダイオードの顔見に来るから。金は……」
  _
( -∀-)「ま、渡した分くらいは受け取っといてくれ」

(; "ゞ)「…………」
  _
( ゚∀゚)「じゃな、ダイオード。また遊びに来るぜ」

/ ;、. /「もう来んなし――っ! キライだし――っ! うぁあぁあん!」
  _
( ^∀^)


 ガララ ガチャン
           バタン ブロロロロロ……

  

216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 10:18:19.45 ID:v7eVwJNE0

(; "ゞ) (ハァハァ……くそ、痛い、腹がジンジンする……)

 ――デルター! デルター!

(; "ゞ) (殴った手も痛い……。よく考えたら、初めて他人を殴ったんだよな、僕)

 ――しっかりするしー! イタいの飛んでけだしー!

(; "ゞ) (くそ、ジョルジュの奴……遠慮なく殴りやがって……)

 ――飛んでけー! 飛んでげぇ! えーん! えーん!

(  ゝ) (そういえば……あいつが最後に訪ねて来たのっていつだっけ……?)

 ――デルダァ! うぇええ、うわぁぁあん! 死んじゃダメだしー!

(  ゝ) (そうだ……確か、ダイオードが入学したての、頃、だ、っけ――)

 ――デルタぁ!!

(  ゝ) (…………)



 ハインさん、僕はちゃんとダイオードの父親をやれているのかな?


 

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 10:22:05.89 ID:v7eVwJNE0








从 -∀从「ねえ、デルタ。どうして巻貝を耳に当てると、波の音が聞こえるか知ってる?」







 

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 10:27:44.97 ID:v7eVwJNE0


( "ゞ)


( "ゞ) パラ……パラ……

( "ゞ)「どうしてって、そういうものだからですよ」

( "ゞ)「周りから発生する暗騒音などが、貝の中で反響・増幅しているだけです」

( "ゞ)「スピーカーみたいに。巻貝の構造上、偶然そうなっただけですよ」

( "ゞ)「ただそれが、波の音のように聞こえるだけです」

( "ゞ)「本物じゃありません」

从 ゚∀从 ))「違うよ、違うチガウ」

从 ゚∀从「私が言ってるのはね、どういうカガクテキなことじゃあないの」

( "ゞ)、

( "ゞ)「じゃあ、どうしてなんですか?」

从 ゚∀从

从 -∀从「簡単だよぉ」
 

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 10:32:18.77 ID:v7eVwJNE0


从 ゚∀从「貝は海が大好きだからだよ」


( "ゞ)


从 ゚∀从「貝はね、綺麗でひんやりして真っ青な、あの海が大好きなの」

从 -∀从「海を恋い慕っているの。波の中でころころ転がされるのが好き」

从 ゚∀从「時々、乱暴に打ちつけられたりするのも好き」

从 ゚∀从「だって海は大きくて、本当はとっても優しいから、ね?」

从 ^∀从「海をね、貝は愛しているの」


( "ゞ)

( "ゞ) パラ、パラ……

( "ゞ) パラ

 

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 10:36:18.51 ID:v7eVwJNE0


从 ゚∀从「だからね、浜に打ち上げられても海が恋しいから」

从 -∀从「好きよ、好きよ――……って、貝は唄うの」

从 ゚∀从「その歌声が、私たちの耳には波の音みたいに聞こえる」

从 ゚∀从「ラブソングって奴だね」


( "ゞ) パラ パラ

( "ゞ)「そう、ですか」

( "ゞ)

( "ゞ)「やめてくださいよ。ハインさん、理系だったじゃないですか」

( "ゞ)「おとぎ話みたいなこと考えるのは僕たち文系の仕事ですよ」

( "ゞ)「だからほら、もう休みましょうよ」


从 ゚∀从

从 ^∀从


  

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 10:40:16.24 ID:v7eVwJNE0


从 ゚∀从「この病院、海が見えないものね」

从 ゚∀从「恋しくなっちゃうよねぇ」

从 -∀从「海が見たいなぁ。海、海が恋しい」

( "ゞ)

( "ゞ)「ハインさんの言っている海は、本当の海じゃないでしょう?」

( "ゞ)「ジョルジュのことでしょう?」

( "ゞ)「どうして? 連絡すればいいじゃないですか」

从 -∀从 )) フルフル

从 ゚∀从「ジョルジュは同じ場所に長い間留まらないから」

从 ゚∀从「携帯電話も持ってないし、ね」

从 -∀从「だから、フラッと来てくれることだけを期待してるんだけどねぇ」

( "ゞ)
 

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 10:45:39.24 ID:v7eVwJNE0

( "ゞ)「ジョルジュのこと……」

从 ゚∀从´「んー?」

( "ゞ)「ジョルジュのことです」

( "ゞ)「恨めしくないんですか? こんな、こんな大切な時に」

( "ゞ)「大変な時に、放り出されて、連絡もくれないのに……」

从 ゚∀从

从 ^∀从「デルタは優しいねぇ」

从 ゚∀从「でも、いいの。元々そういう人だっていうのは分かっているから」

从 -∀从「全然、苦じゃないの。だって、今にもそのドアを開けて、ここにやって来そうなんだもの」

( "ゞ)、「そんなの……ダメですよ」

( "ゞ)「だって、だってあいつは父親なのに!」
 

229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 10:50:43.89 ID:v7eVwJNE0

从 ゚∀从「だめ? かなぁ?」

从 -∀从 サスサス

从 ゚∀从「だってね、ジョルジュがいなくちゃこの子も、きっと生まれなかったもの」

从 ゚∀从「私は大切なものをジョルジュからいっぱいもらったよ?」

从 -∀从「だからね、いいの。寂しいけど、いいの」

( "ゞ)、

从 ゚∀从「ねぇ、デルタこそ、毎日訪ねて来なくていいのよ?」

从 ゚∀从「大学があるでしょ? せっかく国立に行けたんだから、ちゃんと授業受けなきゃ」

从 ^∀从「ね? イイ子だから、ね?」

( "ゞ)


 ――大学なんて、あなたを追いかける過程の一つに過ぎなかったのに

 

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 10:55:19.06 ID:v7eVwJNE0

 「どうして先輩は理系なのに文芸部に入部したんですか」

  「本が好きだからだよ?」

  「理系がモンゴメリーを読んでいたら変なのかな?」

 「別にそんなことないです」

 「ただ、文系の僕にはよく分からなくて」

  「リケイ、ブンケイってヘンな事を気にするんだねえ」

  「デルタはヘンな子だねぇ」

 「ヘンなのは先輩の方ですよ」



 僕たちの青春は二人だけの閉じた世界で、そこは美しくて儚い場所だった。

 僕は多分ハインさんが好きで、でもハインさんはそうじゃなかったと思う。


 今でも、きっと未来も彼女のことを好きであり続けるのだろう。


 

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 11:01:26.55 ID:v7eVwJNE0

 「好きな人が、出来た?」

  「そう、二つ上のジョルジュ長岡って人。留年した三年なの」

 「……そんなヤツ、ハインさんに相応しくないですよ。きっと」

  「そうかなぁ。そうかもねぇ」

  「でも、好きだからなぁ。仕方ないかなぁ」

  「デルタにも会わせてあげるね。三人で遊ぼうよ、それが良い」

  「そしたら、デルタもジョルジュのこと好きになれ――ゴホッ、ゴホッゴホッ」

 「ハインさんっ」


 ハインさんは不思議で魅力的な人だったが、身体が弱かった。

 そしてジョルジュと付き合い始めてから、目に見えて彼女は変わっていった。

 体も、心も、取り巻く環境も。

 二人で目指していた同じ国立大を諦める、と彼女が告げてきたのはそれから一カ月後だった。

 

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 11:03:07.45 ID:v7eVwJNE0


  「ジョルジュね、普段はとても素っ気ないけどすごく優しい時があるの」


 ハインさんは、まもなく学校を中退した。


  「あまりジョルジュを嫌いにならないであげてね。全部、私が悪いんだから」


 孤独になった僕は黙々と勉強に打ち込んで、当初の通り国立大の法学部に合格した。


  「デルタのこと好きだから、幸せになって欲しいなぁ。私の分も」

  「あのね、赤ちゃんが出来たの。ジョルジュの子よ、あの人の子供なの」

  「……最近ね、ちょっと目まいと咳が多くなってしんどいな。赤ちゃんがいるからかなぁ?」


 妊娠してから8ヶ月目、遂に彼女は山奥の病院に入院した。

 そこは海が見えない、寂しい場所だった。

 海のいない孤独に、ハインさんは毎晩泣いていたそうだ。

 

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 11:09:18.65 ID:v7eVwJNE0


僕はハインさんに巻貝の話を聞いた後、大学ではなく海に行った。


そして、出来るだけキレイで大きな巻貝を探した。

夏の浜は熱くて、乾いた砂地に僕の汗が何度も染み込んだ。

でも、辛くなかった。

妙に気分が高揚していた。

なにか、かたちの見えない希望のようなものを、その砂浜に求めていて。

巻貝を見つければ、巻貝をハインさんに贈ってあげれば。

この理不尽な世界が、もっと良い方向に巻き返していくような。

そんな幸せな妄想を抱いていた。

嗚呼、僕はやっぱり文系だったんだなぁ。

 

 

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 11:13:09.70 ID:v7eVwJNE0


 そして、とびきりキレイで大きな巻貝を見つけた僕は、

 喜び勇んで病院の自動ドアをくぐった。


从 ∀从


( ゚ω゚)「高岡さん? 高岡さん! 聞こえますか? 高岡さん?!」

(;'A`)「バイタル乱れています! 母子共に危険な状態です」

川 ゚ -゚)「先生!」

( ゚ω゚)「オペ室へ。ショボン先生も呼んで、早く!」


( "ゞ)


僕は巻貝を落としてしまった。

かたちのない希望は、そこで粉々に砕け散ってしまった。


 

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 11:19:28.04 ID:v7eVwJNE0

( "ゞ)「あ、あぁ、あぁ、ああぁあぁ、あぁぁあぁ」

( "ゞ)「はい、ハインさん、嫌だ、行っちゃ嫌だ」

( "ゞ)「何で、行かないで」

川 ゚ -゚)「!」

川;゚ -゚)っ「すいません、ここはオペ室です。親族の方も入らないでください!」

( "ゞ)「見つけたんだ、だから、待って、行かないで」

( ;ゝ;)「ハインさん! ハインさんハインさんハインさん! いやだ、行っちゃダメだ!」


 「ショボン先生、どうしますか? 事態は一刻を争います」

 「母親か胎児か、どちらかを優先しなくては」

  「……あらかじめ、彼女から緊急時の意思決定は伺っています」

  「胎児を優先して下さい、と」

 「……分かりました。ドクオ君、準備して! 帝王切開!」

   「はい!」


 

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 11:23:28.24 ID:v7eVwJNE0




ハインさんは死んだ。

まだ若くて未来も希望もある、23歳だった。




そして、彼女の死と引き換えに生まれきたのが――



 / `, 、/



まだ小さな小さな、ダイオードだった。


 

249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 11:32:23.40 ID:v7eVwJNE0

ミ,, Д 彡「厄介なことになった」

( 、 *川「どうするのよ……ウチは子供なんて引き取れないわよ?」

ミ,, Д 彡「それくらいわかっている!」

ミセ; ー )リ「兄さんのところで何とかしてよ! 長男でしょ!?」

ミ,, Д 彡「バカを言え、もう三人も子供がいるんだ。そういうお前は子供がいないだろう?」

ミセ; д )リ「生活が苦しいから作りたくても作れないのよ! それが他人の子を育てろって?」

( д )「他人じゃなかろう! 姪の子供だろうが!」

ミセ# 皿 )リ「姉さんはとっくに病気で死んだじゃない! その子供が産んだ赤ん坊の面倒見ろって? いやよ!」

( 、 *川「ミセリちゃん、そういう言い方はないんじゃないかしら?」

ミセ; д )リ「ペニサスさんだって結局兄さんと同じでしょ? 下の私たちに厄介払いさせようとして!」


( "ゞ)


/ `, 、/「ふぎ」

/ `, 、/「ふぎゃあ、ふぎゃあ」

 

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 11:40:21.99 ID:v7eVwJNE0

ミ,, Д 彡「母娘そろって病に倒れるなんて……まったく、なんてことだ」

( д )「兄貴、俺は無理だからな」

ミ,, Д 彡「いい加減にしろ、俺だって無理なものは無理だ!」

( 、 ;川「病院が少しの間は預かってくれるらしいけど、限界はあるしねえ……」

ミセ; - )リ「それまでに何とかしなくちゃ。いっそ里親に出すのはどう?」

ミ,, Д 彡「家の体裁的にあまりしたくないが……まずは他の親戚筋を当たってからだな」

( д )「多分、どこも似たような反応だろうな」

ミ#,, Д 彡「だまっとれ!」


( "ゞ)´

( "ゞ)「ほら……うん、寂しいのかい? 泣かないでね、頑張って」

/ ;, ./「ふぇ、ふぇぇ、ふぎゃ、おぎゃ」

 

258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 11:45:40.28 ID:v7eVwJNE0

 「くそ、うるさい! あの泣き声を何とかしろ!

 「まったく、なんだって! ロクでもない奴の子を産みよって、ハインは!」

 「やめてよ! 兄さんこそ騒がないで! ここは病院よ」

 「もういやだわ……どうしてこんな……」

 「すまないが明日仕事がある、用がないなら俺は行くぞ兄貴」

 「待てミルナ! 話は終わってないぞ!」


( "ゞ)

( "ゞ)「あの」


 「?」

 「何だ君は? さっきからずっとそこにいるが」

 「ほら、あなた……あの子はその、ハインの学生時代のね」

 「あぁ、なるほど……。君? デルタ君だっけか?」

 「すまないがこれは親族の問題だ。部外者は出ていってくれ」
 

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 11:50:40.01 ID:v7eVwJNE0

( "ゞ)「し」

( "ゞ)「親族?」

( "ゞ)「なにが、親族だって?」

(# "ゞ)「こんな小さな子供を! 物みたいに押し付け合ってどうしてそんな偉そうなことが言えるんだよお!!」


 「…………っ、なんだこいつは」

 「あのね、デルタ君。これは仕方のないことなの。私たちみんな生活に余裕があるわけじゃないんだから」

 「……いいとこ育ちのおぼっちゃんはこれだから……」

 「そうだ、父親の方に任せればいい。君、ジョルジュとかいう奴のこと何か知らないのか?」

 「連絡先は? どこに住んでる?」


(# "ゞ)「知らない! 知るか! 知りたくもない、あんな、あんな奴のことなんて!」

(# "ゞ)「それに知っていたら、知っていたらお前ら何かよりも先に、先に!」

(# ゝ)「ハインさんに、ハインさんに教えてる。クソ、クソぉお!!」

 

261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 11:54:42.50 ID:v7eVwJNE0


 「いい加減にしろ、何さまだお前!」


(# "ゞ)「いい加減にするのはお前らだ!」

(# "ゞ)「ハインさんの子供を、この子を里親に出すって? そんなの許さない!」

(# "ゞ)「この子はハインさんが最後に、最後に残した命なんだ!」

(# "ゞ)「お前らなんかに渡すもんか! お前らにも、ジョルジュにも!」

(# "ゞ)「誰にも渡さない、渡さない! この子は、この子はハインさんの子供なんだ!!」

(#;ゝ;)「ハインさんの、最後に残ったハインさんの、欠片なんだ……渡してたまるか……!」


 「ね、ねぇ、ちょっと落ち着きましょう、デルタ君……」


(# ゝ)「この子は、この子は僕が育てる!!」


 

267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 12:02:37.64 ID:v7eVwJNE0
 

                               なにをくだらないことを

       いい加減にしたまえ 君では話にもならない

                                       ねえ、でも悪くないんじゃない?
              だってどうせ厄介者には違いないし
                                            兄さんはいつもいつも頭が固いのよ
    バカな、赤の他人に任せていいことがあるか

                           でも、孕まされて逃げられた娘の子なんて

     預かる身としても                       体裁
                                                  どうせ他人よ他人
                          世間体が

                                                知るか
          本当に最後まで                     親権                   養育費
                     面倒を掛けさせる




                      「……どうせなら母娘仲良く、死ねれば良かったのにねぇ」



 
 

272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 12:07:53.70 ID:v7eVwJNE0


( "ゞ)

( "ゞ) ニコッ

/ ゚, 、/

/ ゚, 。/「うゅー?」

/ ゚, 。/「うゃあー、あう、おー」

( "ゞ)「うん、うん、そうだね。大丈夫だよ、僕が守るよ」

( "ゞ)「誰にも渡さないよ。渡さない。僕が、ちゃんと父親として頑張るから」

( "ゞ)「だから、幸せになろうね、うん」

/*゚, 。/っ「あゅー!」

( ;ゝ;)つ「はは、ちっちゃい手だね。壊れちゃいそうだ」



 「イイ子だ、ダイオード」


 

276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 12:13:53.06 ID:v7eVwJNE0







 愛情も、恋人という立場も 幸せも、命も、未来も

 僕はきっと、何一つ手に入らなかったハインさんのものを

 ジョルジュや、理不尽な運命なんかに奪われていった彼女のものを


 取り返したかった 奪い返してやりたかったんだと思う


 そして唯一、取り戻せたものがダイオードだったんだね


 ごめんね、ハインさん

 ごめんね、ダイオード





 

279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 12:18:58.90 ID:v7eVwJNE0
 ――――――

 ――――

 ――


(  ゝ)

( "ゞ) パチッ

( "ゞ)「あ……うん……暗い?」

( "ゞ)「もう夜? あ、そうか……僕、ジョルジュに殴られて……」

( "ゞ) (気絶して、夢見てたのかな……? カッコ悪い)

( "ゞ)そ

(; "ゞ)「そうだ、ダイオード、ダイオードは?」


/ `、、 / スースー


( "ゞ)

( "ゞ)、(寝てる……目の周りが赤い。泣き疲れたんだ……)
  

295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 13:05:47.84 ID:v7eVwJNE0

/ `、、 /。°「うにゃぁ……」

/ `、。 /´ パチッ

/ ゚、。 /「デルタ……?」

/ ゚、。;/「デルタ? デルタ! デルタデルタデルタ!」

( "ゞ)、「うわ、どうしたの、ほら、そんな落ち着いて」

/ `、、;/「心配したし! ジョルに叩かれて、うわーってなって、デルタ起きなかったし!」

/ ゚、。;/「もうイタくないし? イタくない?」

( "ゞ)「大丈夫、大丈夫だよ」

( "ゞ)「ダイオードこそ、ごめんね……お昼も食べてないんでしょ?」

( "ゞ)、「海にも行けなくて……約束破ってごめんね」
 

301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 13:12:51.33 ID:v7eVwJNE0

/ ゚、。 / )) フルフル

/ ゚、。 /「ダイオードはデルタが元気な嬉しいし」

/ ゚、。 /「だから大丈夫だし! ごはんも……おなかヘリヘリだけど大丈夫だし!」

/*゚、。 /「海も! 海は大きいからにげないし!」

/*`、、 /‐3「ダイオードもう大人だし! 我慢できるし!」


( "ゞ)

( "ゞ)。 グスッ

( "ゞ)「あ、あぁ、くそ、どうして……」


/ ゚、。;/そ「デルタ! やっぱりおなかイタかったし?」

:(  ゝ):「ち、ちがうよ、違う、大丈夫、でも、……あ、でも大丈夫じゃないかも、しれない」
 

304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 13:17:29.45 ID:v7eVwJNE0


 ガバッ


/ ゚、。 /「ほわっ! デルタ?」

/ `、、;/「急に何だし? ビックリするし! 苦しいし!」

( ;ゝ;)「ごめんね、ごめんね、ダイオード、ごめんね!」

( ;ゝ;)「僕、僕が一番ヒドい奴だったよ。ジョルジュより、ハインさんの親戚よりも!」

( ;ゝ;)「僕が一番自分勝手だったんだ……僕、自分のことしか考えてなかった」

( ;ゝ;)「何も無いのが怖くて仕方なかったんだ……」

( ;ゝ;)「ハインさんが消えてしまうのが、怖かったんだ……」

/ ゚、。 /「?」

/ ゚、。 /「ハイン、ママ……?」
 

306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 13:21:31.92 ID:v7eVwJNE0

:(  ゝ):「だから、ダイオードを引き取ったんだ、僕は」

:(  ゝ):「君をハインさんにしようとしたんだ、代わりにしようとしたんだ」

:(  ゝ):「最悪だよね……君のこと、誰よりもモノとして見ていたのは僕だったんだ」

:(  ゝ):「君を慰みモノにして……」

:(  ゝ):「自分が孤独で死なない為に、君を利用したんだ、あ、あぁ、あ……」

:(  ゝ):「ごめんね……謝っても、死んでも、許してくれないよね……?」


/ ゚、。 /

/ `、、 /

/ ゚、。 /っ「うん、うん、いいこー、いいこー」 ナデナデ


( ;ゝ;)´「?」
 

310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 13:27:02.46 ID:v7eVwJNE0

/ ゚、。 /「ダイオードよくわかんないし。でも、泣いちゃダメだし」

/ `、、 /っ「だから、いいこー、いいこー」

:( ;ゝ;):

:( ;ゝ;):「ダメだよ、僕に優しくなんかしないで。怒っていいんだよ?」

:( ;ゝ;):「僕のせいで、僕のせいで……何もかも、ぜんぶ……」

/ ゚、。 /「?」

/ ゚、。 /「何もデルタのせいじゃないし! デルタはイイやつだし!」

/*`、、 /「ダイオード、生まれてきて良かったし。デルタ優しいし。デルタといると楽しいし」

:( ;ゝ;):
 

313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 13:32:40.33 ID:v7eVwJNE0

/*゚、。 /「デルタと食べるごはんおいしいし! デルタと読んだ本おもしろいし! デルタとすごす毎日はしやわせだし!」

/*゚、。 /「ダイオード、ママなくしちゃって、パパのこと知らないけど、フコウじゃないし」

/*`、、 /「ダイオード、ママとパパにありがとうって言いたいし!」

/*゚、。 /「デルタに会わせてくれて、ありがとうって!」


( ;ゝ;)

( ;ゝ;)「ぼくの、ぼくのせいで」

( ;ゝ;)「パパの、本当のパパのこと、知らずに終わってしまうかもしれないんだよ……?」


/*`、、 /「いいし! パパはパパだし!」

/*゚、。 /「いまのダイオードにとって、本当のパパはデルタだし!」
 

318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 13:39:37.36 ID:v7eVwJNE0





/*`、、 /「だからね! パパ、だーいすき!」





 僕の中で、あの日壊れてしまったはずの巻貝が、かたちを取り戻していった


 無くしてしまったと思っていたものが、希望が、未来が

 愛し愛されてきたものが

 ハインさんが

 僕の中に帰ってきた 


/*゚、。 /


 小さな女の子の、かたちになって

 

321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 13:45:23.17 ID:v7eVwJNE0
ヾゞ,.ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: lヽ ::::::::::::::::::::::::: / /   /
;;;;ゞ;;;ゞ;;ヾゞ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::。::::::::::::::::::::::::::::::、__,,ノ  l::::::::::::::::::::/ /   //| /
ゝ;;;;ゞゞヾ;;;;;;;ゞ;ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、__,ノ ::::::::::::::::: |/_ //. /
;;;ゝ;;;;;;;;ヾ;;;;;;ゞ;;;;ゞゞ;ゞ:::::::::::::。::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l  |/
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;;;;;ゞヽ;;ゞ:,ゞゞ;ゞゞヾゞ; ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゚::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::: /    /  /
;;;;;//;;;;;ゞゞ;ゞ;;;;;;;ヾ;ゞゞ;ゞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|.    /  /
;;;;;/;;;;;;;;;;;ゞヾ;ゞゞ;ゞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|   /  //|
;ゞゞ;ゞ;;;;;;;;;;;ヾゞ, :::::::::::。:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l/_.//  .|/
/ゝゞゞヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |  | . /
:ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::.::: ::: ::::  . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |  |/
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::.. ... :. .:::| : |    |::.. ....::./l::.. .     ::./| ̄ ̄l::| |::.. ... :. .:::::: ::.... .:|   ..:: :. ..| |.: . . '|
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  _
( ゚∀゚)y━・~ フー
  _
( ゚∀゚)「相変わらずちっちぇー墓石だなー。ハインよ」
 

323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 13:49:06.09 ID:v7eVwJNE0
  _
( ゚∀゚)「案外キレイじゃん? デルタが掃除に来てくれんの?」
  _
( -∀-)「お前愛されてるねー。あいつ俺よかずっとお前のこと好きだったのにな」
  _
( ゚∀゚)
  _
( -∀-)「はい、花。饅頭。線香は……あー、忘れちった」
  _
( ゚∀゚)y━・~「わり、タバコで我慢してくれ」


 カナカナカナカナカナ……

  _
( -∀-) スッ……
   人
  _
( ゚∀゚)-3 フー
  _
( ゚∀゚)「今日、俺らの娘を見てきたよ」
 

327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 13:53:48.04 ID:v7eVwJNE0
  _
( ゚∀゚)「お前に似てよー、きっと美人になるわ、あいつ」
  _
( ゚∀゚)「前見た時は、豆粒みてーにちっさかったのになー?」
  _
( -∀-)「はえーよなぁー、だってお前が死んでもう七年だぜ?」
  _
( ゚∀゚)「世界も人間も駆け足過ぎるよ。死んでるお前にゃ、関係ない話だろうけど」
  _
( ゚∀゚)「でも、世界は回るし人は生きるから」
  _
( ゚∀゚)「安心していいよ? デルタはきっと、いい父親になってやれるし」
  _
( ゚∀゚)
  _
( -∀-)「俺? 俺かぁー……俺はどうしようかなー」
  _
( ゚∀゚)「去年までは散々アメリカを練り歩いたし、今度はアジアにでも行くかなー」
 

330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 13:58:06.22 ID:v7eVwJNE0
  _
( ゚∀゚)「うん、そだな。そーかもな」
  _
( ゚∀゚)「またそうやってフラフラして、大事な時には遅刻しちまうんだろーな」
  _
( -∀-)「ごめんなー。まぁ、そういう性分だから」
  _
( ゚∀゚)「今は携帯持ってるよ? デルタにも……ほら、金に番号書いたメモ挟んどいたからさ」
  _
( -∀-)「いつ呼んでくれるかな―? ダイ公の結婚式とかかなー?」
  _
( ゚∀゚)「長いなー。結構長いよなー。もしかしたらもう死んでるかも」
  _
( ゚∀゚)
  _
( ゚∀゚)「その時は、天国のお前んとこに行くのにも遅刻するかもだから、ごめんな」
  _
( -∀-)「へへへっ」
 

331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 14:02:02.24 ID:v7eVwJNE0
  _
( ゚∀゚)y━・~ フー
  _
( ゚∀゚)「じゃあ、そろそろ行くかな……飛行機の時間もあるし」
  _
( ゚∀゚)´
  _
( -∀-)「へへ、そうそう。ダイオードな、俺のことキライだって」
  _
( ゚∀゚)「でも、お前とデルタのことはこの世で一番愛してるって」
  _
( -∀-)-3「うらやましー」


 ――……そっかー、愛してるかー。照れるなー。

 ――……でも嬉しいよねぇ。母親冥利だよねぇ。へへへ。

 ――……ありがとね、ジョルジュ。

  _
( ^∀^)y━・~ ニッ


 

334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 14:05:24.00 ID:v7eVwJNE0
                        
       
       ~ え ぴ ろ ー ぐ ~

                            
                                    / ̄ ̄\ 。 。
                                    / /二\ 丶/ /
                                   ||(の丶Y/⌒ヽ
                                   (((\\二ノノ -ω-)
                                     \ ̄ ̄ ̄ UノU
                                        ̄ ̄ ̄ ̄
 

337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 14:08:30.21 ID:v7eVwJNE0


 キーンコーンカーンコーン


(; "ゞ) ゴクッ

/ ゚、。;/ ゴクッ

( "ゞ)「ついに二学期だね」

/ ゚、。 /「そうだし……」

( "ゞ)「忘れものとかないかな? 大丈夫? 教室まで一緒に行こうか?」

/ ゚、。 /ノシ「大丈夫だし! ひとりでがんばるし!」

( "ゞ)「うん、うん……そうか、そうだね。もう大人だもんね」

/*`、、 /「だしっ!」
 

339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 14:11:40.37 ID:v7eVwJNE0

/ ゚、。 /

/ `、、 / )) モジモジ

( "ゞ)´「どうしたの? お手洗い行きたい?」

/ ゚、。 / ))「ちがうし、ちがうし!」

/ ゚、。 /「デルタ! ちょっと屈むし! ひそひそ話するし!」

( "ゞ)「んっ? んん、わかった」

/ ゚、。;/「もっと低く! 届かないし!」

( "ゞ)、「はいはい、ちょっと待って待って」


 ワイワイガヤガヤ……

 

343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 14:17:26.52 ID:v7eVwJNE0

( "ゞ) (届く?)

/*゚、。 /b (バッチリだし!)

/ ゚、。 / (んーで、あのねあのね、ダイオード言っときたいことあるし!)

( "ゞ) (何?)

/*゚、。 / (ダイオード、デルタのこと好きだし! ママとおんなじくらい大好き!)

( "ゞ)、(ハハ、ありがと)

/*`、、 / (でね、でね? デルタ、ダイオードの将来の夢、知ってるし?)

( "ゞ) (え、えっとえっと……)

(; "ゞ) (ごめん、何だっけ?)

/*゚、。 / (デルタあほだし! じゃあ教えてやるし!)
 

347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 14:22:17.01 ID:v7eVwJNE0

/*`、、 / (ダイオードの~、将来の夢はぁ~)

/*゚、。 /9m (デルタのー!)

( "ゞ)、 (僕の?)

/*゚、。 / (お嫁さんになることだしーっ!)



( "ゞ)`、、 / チューッ



( "ゞ)

( "ゞ)

( "ゞ)・。゚. ボベラバフゥ

/ ゚、。;/「ぎゃあああ、きちゃないし!」

(; "ゞ)ノノ「い、いきなり変なことするからでしょーッが!」
 

355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 14:29:15.48 ID:v7eVwJNE0

 ヒソヒソ……
                  ナニカシラアレ……

           ロリコンカシラ……     
                             ザワザワ……
   ペドカシラ……
                     ツウホウシマスタ……


:(; "ゞ):「うぅうわぁあぁぁぁあ、世間の目が、世間の目が痛い!」

/ ゚、。 /「?」

(; "ゞ)ノシ「ととと、とにかく行ってらっしゃい。遅刻しないよーに!」

( "ゞ)「きっと、きっとこれから何もかもうまくいくようになるから」

( "ゞ)「……頑張ろうね」

/*`、、 /「だし! 行って来るし!」


 ‐=三/*゚、。 / テテテー


( "ゞ)-3 ホッ

(; "ゞ) (さ、変な目で見られない内に早く帰ろう……)
 

358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 14:34:01.67 ID:v7eVwJNE0


 ガララ


( "ゞ)-3「ホー、危うく通報されかけるところだったー」

( "ゞ) チラッ

( "ゞ)「……色々あって、夏の間はあまり掃除する暇なかったな」

( "ゞ)q「よし、じゃあダイオードが帰って来るまでに家をピカピカにしておいてやろう!」


 パタパタパタ


(; "ゞ)ノシ「ゲホッゲホッ、すごいホコリだな。我ながら酷い有様」

(; "ゞ)「タンスの上とかほとんど触らないから……」


 ドサッ

 

364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 14:42:16.42 ID:v7eVwJNE0

(; "ゞ)、「あ、あれ? 何か上に乗ってたのかな?」

( "ゞ)「とっとっと、これもすごいホコリだ……お菓子の箱?」


 カパッ


( "ゞ)

( "ゞ)「あ、あぁ……これ、こんなところに……」

( "ゞ)「ハインさんの遺品……まさかタンスの上でホコリ被ってたなんて」

( "ゞ)、(でも、そうだ中身は本がいくつかあっただけだし……)

( "ゞ) (ドストエフスキー、カフカ、コナン・ドイル。病院でも……色々読んでいたんだな)

( "ゞ)、(『赤毛のアン』もあるよ。はは、こんなの読み飽きてるだろうに) パラパラパラ


 ヒラッ
       ~□
        

370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 14:51:51.39 ID:v7eVwJNE0




 ――まず最初に、この手紙を見つけてくれてありがとうございます。



 ――自分で書いておいてなんだけど、分かり難い所に隠しちゃうだろうなぁと思って。

 ――それで、多分この手紙が読まれているという時、すでに私はこの世にいないでしょう。

 ――それはいいんです。仕方のないことだと思います。私はお母さんと似て、生まれつき病弱だったし。

 ――こういう最後が訪れることに対して、それほどショックを抱きませんでしたから。

 ――なんだか、遺書代わりの手紙にしたら変な前置きだけどねぇ。


( "ゞ)「…………っ」

( "ゞ) パラッ パラッ

 

374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 14:55:43.81 ID:v7eVwJNE0


 ――ただ、やっぱり死んじゃうってことになると。

 ――もしかしたら今このお腹にいる、私の娘を命の危機に晒してしまったんじゃないか。

 ――そして、幸い無事に産まれても、その後の人生で彼女に辛い思いをさせてしまったんじゃないか。

 ――そういう心配で、いまも胸がいっぱいです。

 ――あぁ、そうそう、それに娘の顔を拝めずに死んじゃったとなると、ちょっと寂しいかなぁ。

 ――やっぱり、気になるものね。私に似てるのか、ジョルジュに似てるのか、とかさ。

 ――女の子なら私に似て欲しいなぁ、なんて。ジョルもブサイクじゃないけどね。

 ――えへへ。

 

376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 15:03:00.67 ID:v7eVwJNE0


 ――私は、早くにお母さんもお父さんも亡くしてしまったから。

 ――親のいない不幸っていうのは、なにより娘にあって欲しくないものなの。

 ――それなのに、どう頑張っても長く生きられない自分には憤りを感じる。

 ――ジョルジュにも、文句をつけたいところはある。でも、それはいいの。

 ――ジョルジュは元々、そういう奴だから。

 ――でもね、私はこの手紙を書くにあたり、絶望なんかしてはいない。

 ――だって、多分この手紙を読んでいるあなたは、きっとすごくすごくイイ人。

 ――イイ人って……信じたい。責任を押し付けるようで、申し訳ないけど。


 

378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 15:07:50.21 ID:v7eVwJNE0


 ――死んでいく私の言葉が、生きているあなたに重すぎることは重々承知です。

 ――でも、お願いします。中途半端に死んじゃう、私の願いです。

 ――私の娘を、幸せにしてあげてくれませんか?

 ――彼女を抱きしめてあげてください。

 ――彼女を褒めてあげてください。

 ――彼女を叱ってやってください。

 ――彼女の生きる姿を、見守ってあげてください。

 ――それが、死に際した私の唯一の願いです。

 ――この子の幸せ以外、もう何も望みません。


( "ゞ) パラッ

:( "ゞ): パラッ

 

382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 15:12:28.63 ID:v7eVwJNE0


 ――やっぱり、無理難題かなぁ。

 ――頼むのは簡単だものねぇ。いっぱい、いっぱいあなたに迷惑かけてしまうものねぇ。

 ――でも、きっときっと、彼女はあなたの愛に応えてくれると思います。

 ――あなたが与えてやった愛を、きっと最高の形でお返ししてくれると思います。

 ――私がもらえなかった、私の娘からの愛を、

 ――あなたにお譲りすることにします。


:( "ゞ):「はは、ひどいなぁ……」

:( "ゞ):「なんだよハインさん、ホント、無理難題だよ」

:(  ゝ):「だって子育てって、すごく、大変だもんね」

:( ;ゝ;):「でも、確かにお返ししてもらったものも、すごく、すごく素敵だったよ……」
 

386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 15:19:31.63 ID:v7eVwJNE0


 ――ちょっと、手がしびれて来ちゃったよ。

 ――もうあまり長い文章を書けそうにないな。まだ、書きたいこといっぱいいっぱいあるのに。

 ――そう、そうだ! それともしあなたが関ヶ原デルタ君を知っているなら、


( ;ゝ;)´


 ――病室に積んでいる、私の蔵書を彼に譲ってあげてください。

 ――私はもう読み飽きたような本ばかりなので、せっかくなら彼にあげたい思ってたのよね。

 ――その本たちには、色んな物語と、知識と、他にも素敵なものがいっぱい。

 ――それできっと、私の小さな想いとかも詰まってるから、ぜひ彼に。

 ――彼には娘と同じくらい、幸せになって欲しいから、ね。


:( ;ゝ;):「ハイン、ざん……ハイ、ン、さんっ」


 ――それじゃ、最後に一言!

 

387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 15:21:38.49 ID:v7eVwJNE0





 ――私と、私の娘を愛してくれたすべての人に

 ――深い感謝を送り、永い幸福を祈ります




                                           Heinrich.



 

402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 15:34:54.92 ID:v7eVwJNE0

 * * * 


(* ´∀`)「さてさて、始業式も終わりましたモナね!」
   人


( ´∀`)「これから夏休みの宿題や、通信簿を提出したりしてもらいますが」

( ´∀`)「その前に、皆さんへ大事なお知らせがあります!」


 エーナニナニー?


(  ´∀)「ささ、入ってくるモナよ。ダイオードさん」


 ガララ


/ ゚、。;/ ドキドキ


 

405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 15:38:52.18 ID:v7eVwJNE0


*(‘‘)*「あーっ!」 ガタッ


/ ゚、。;/そ ビクッ

*(‘‘)*ノシ「ダイオードちゃんだー! 久しぶりだねー! 元気になったのー?」

川д川「ホントだー、ダイオードちゃん学校に来れたのねー」

(・∀ ・)ノシ「おかえりーダイオードちゃん!」

/ ゚、。 /

/*゚、。 /ノシ「た、ただ、ただいまだし!」


 ワイワイキャッキャ


(* ´∀`) )) ウンウン

( ´∀`)「ねえ、ダイオードさん? ちょっといいモナか?」

 

406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 15:41:26.73 ID:v7eVwJNE0

/ ゚、。 /「は、はいなんだし! モナ先生」

( ´∀`)「実はね、ダイオードさんに折り入ってお話したいって言う子たちがいるんだモナ」

( ´∀`)「その子たちのおはなし、聞いてあげてほしいモナ。イイモナ?」

/ ゚、。 /

/*゚、。 /「いいし、聞くし」

(* ´∀`)「ありがとうだモナ。それじゃ……」

( ´∀`)「ギコ君、ツンさん、しぃちゃん、つーさん」

( ´∀`)「ちゃんと、自分で言えるモナね?」
 

409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 15:46:16.78 ID:v7eVwJNE0

(,,-Д-) ガタッ

ξ;⊿;)ξ ガタガタ

(;゚ー゚) ガタッ

(*;∀;) スッ


/ ゚、。;/、

/ `、、;/「うぅ……」

/ `∩、;/ (ダメだし、戻しちゃダメだし……。ダイオード、デルタと約束したし)

/ ゚、。;/ (逃げちゃダメなんだし、ガンバって、前をむくんだし)


(,,゚Д゚)「ダイオードさん」

ミ(,,-Д-)「ごめんなさい!」 ペコッ


/ ゚、。 /「!」

 

413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 15:49:43.41 ID:v7eVwJNE0

ミξ-⊿-)ξ「ごめんね、ダイオードちゃん!」

ミ(*;ー;)「私もごめんなさい。反省してます、本当にごめんね」


/ ゚、。 /


(*;∀;) ウッウッ

( ´∀`)「つーさん、ホラ」

(*;∀;) )) コクコク

ミ(*-∀-) 「ご、ごめす、ごめん、めんな、ざい゛」


/ ゚、。 /

/ ゚、。 /「だし……」

/ ゚、。 / (ちょっと、むねが苦しくなくなった……)

/ ゚、。 / (吐き気、こないし?)

 

419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 15:55:12.45 ID:v7eVwJNE0

(,,;Д;)「オレら、ダイオードさんにヒドイこと言ったの、よく分かってなかった」

ξ;⊿;)ξ「それなのに、い、イジメたりとか、仲間ハズレ、しちゃって」

(*;ー;)「お母さんやお父さんに怒られて、初めてきづいたの。ごめんなさい」

(*;∀;)「うぇ、うぇう、えぶ、えぅ~」

(; ´∀`)「つーさん、しっかりしっかり」

(*;∀;)「う、ごべ、ごべんね、ヒドイこと言って、ごべんね゛」

(*;∀;)「私、イミよく知らないのに、ヒドイ言葉使って、ごめんなざい」

(*;∀;)「ダイオード、ぢゃん、のキモチ、考えてなかったの、サイアクだった!」


/ ゚、。 /、

 

420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 16:00:22.72 ID:v7eVwJNE0

(*;∀;)「でも、いろんなひとに゛、いっぱい怒られて、気付きましだ」

(*;∀;)「おとうざんにも、アタマ叩かれて、すごぐイタかったの」

(*;∀;)「そぢだら、もしかじて、ダイオードちゃんは、もっと、イタかったのかなっで」

(*;∀;)「ヒドイことされで、心とかが、い、いだ、いだかったの゛、がなって!」

(*-∀-)。 グシグシ

(*;∀;)「だからね、その、いっぱいあやまりたくて、いっぱい」

(*;∀;)「ダイオードちゃん? わだし、ゆるしてくれるぅ? んで、んで」

(*;∀;)「もっかい、おともだちに、なって、くれます、か?」


/ ゚、。 /

/ ゚、。 / (もう、ムネ苦しくないし。スーっとするし)

/*゚、。 / (もう、戻さなくていい。もう、ダイオード学校行ってもいいんだし!)


/*`、、 /「モチロンだし! 仲直りだし!」

 

426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 16:05:58.01 ID:v7eVwJNE0


/*゚、。 /っと(;∀;*) ニギニギ


/*`、、 /「仲直りのあくしゅだし! もうこれで、つーちゃんとトモダチだし!」

/*゚、。 /「ギコ君とも!」

/*`、、 /「しぃちゃんとも、ツンちゃんとも!」

(*;∀;)「う、うゅ、う、あ、ありがど、う、ダイオードちゃん!」

/*゚、。 /「だしっ!」

(* ´∀`)「つーさん、頑張りましたモナね!」

(* ´∀`)「ダイオードさんもお帰りなさい! また一緒に授業しましょうね!」
   人

               オカエリー

 パチパチパチ                        パチパチパチ
                         ワーイ
            ヨカッタネー
                      パチパチ

 

432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 16:10:06.57 ID:v7eVwJNE0


( ´∀`)「それじゃ! みんな通知簿を集めるモナよー。席に着くモナー」


(( .../*゚、。 / テテテ

/*゚、。 / (ここ、ダイオードの席だし! なつかしいし、ちょう嬉しいし)

(*゚∀゚) )) ガタン

(*゚∀゚)「ダイオードちゃん、エヘヘ……お隣だね」

/*`、、 /「そうだし!」
 っ華o

(*゚∀゚)´

(*゚∀゚)σ「ねぇねぇ? その、持ってるのって貝がら?」

/*゚、。 /「そうだし! 貝だし!」
 

437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 16:19:01.47 ID:v7eVwJNE0

/*゚、。 /っ華「耳に当ててみるし!」


/*゚、。 /っ華(*゚∀゚)´ ゴーッ


(*゚∀゚)「ゴゥゴゥ、って音がしてる! 波の音みたい!」

/*゚、。 /「これはー、夏休みにダイオードがデルタと海に行った時に見つけたんだし!」

/*`、、 /「海の声だし! 貝がらが、海がスキ、海がスキよ~って! うたってるんだし!」

(*゚∀゚)「へぇ~! すごいねぇ! うたなんだぁ!」

(*゚∀゚)「でも、それを教えてくれたのって、だぁれ?」

/*゚、。 /「デルタだし!」

(*゚∀゚)、「デルタさん、ってダイオードちゃんの……お父さんだよね!」

/*`、、 /「そうだし! パパだし!」
 

440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 16:22:15.73 ID:v7eVwJNE0



   「ダイオードが世界でいっちばん、だいすきなパパだし!」



           (* "ゞ)っと/*`、、 /っと从∀^*从


                                       ┼ヽ  -|r‐、. レ |   
                                        d⌒) ./| _ノ  __ノ  ...@ノ”


 

282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 12:23:53.08 ID:zVgBwOMpO
海を想像する/*゚、。 /だし
/*゚、。 /だし!だし!ダイオードだし!のようです
http://imepita.jp/20100704/406780
この隙にイメージ崩しまくってやんよ

375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 15:02:33.38 ID:i8hJPYteO
支援だし!
/*゚、。 /だし!だし!ダイオードだし!のようです
http://imepita.jp/20100704/539721

450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 16:25:37.87 ID:Lnctpd260
おつだし!!
/*゚、。 /だし!だし!ダイオードだし!のようです
http://up3.viploader.net/news/src/vlnews017197.jpg

おまけ
/*゚、。 /だし!だし!ダイオードだし!のようです
http://up3.viploader.net/news/src/vlnews017198.jpg

459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/04(日) 16:35:24.29 ID:v7eVwJNE0

    )`ヽ,,__
   /*゚、。 /
   l    / <あとがきっ!
   | /
   l/

 とりあえず支援とか保守とか絵(>>282さん、>>375さん、>>450さん、あとシベリア図書館の方!)

 もう色々本当にありがとうございました 死にそう! 支援と絵にイチイチ死にそう!!

 ながらではこの時間・量は初体験です いつも下らないギャグでお茶を濁していましたが今回は突っ走りました

 どうにも養子の仕組みとかうやむやなままの部分もあります 拙くて申し訳ない……

 ともかくありがとう! みんな好きよ、愛しているわ!

 願わくば、「こんなダイオードもありかな」とか思って、だしだし言わせてみてください

 ホント、10時間近い投下にお付き合い頂きありがとうございましたアル……
 

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