mesimarja
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J( 'ー`)し「初めまして。ローゼンの妻です」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 19:39:48.48 ID:LUKXgGNv0
J( 'ー`)し「こちらに娘達がお世話になっていると知り、御挨拶に参りました」

ジュン「は!?」

のり「ひ!?」

真紅「ふ!?」

翠星石「へ!?」

蒼星石「ほ!?」



※単行本派に多少のネタバレ在り


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 19:41:39.21 ID:LUKXgGNv0
J( 'ー`)し「つまらないものですが、これを」

ジュン「あ、あの……」

J( 'ー`)し「お口に会うかは知りませんが地元の銘菓ですの。主人も大好物でして……」

のり「まあ! これはこれは立派な今川焼きを……すいません」

真紅「ちょ! ちょっと待つのだわ、のり!」

翠星石「そうです! 翠星石達はこんな人知らないですぅ!!」

蒼星石「ドールに母親なんていないはず……!」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 19:43:06.94 ID:LUKXgGNv0
J( 'ー`)し「ひどい! あんた達、誰が産んであげたと思ってるの!?」

真紅「お、お父様が私達を作って下さったのよ!」

翠星石「お前みたいな、おばばが介入する余地なんてないです!!」

J( 'ー`)し「まあ! なんて口の聞き方!? やっぱり男手一つで育てられると駄目ね!
      まるで自分達が木の股からでも生まれてきたかのような口ぶり!」

蒼星石「いやまあ、実際はそれに近いものだと思ってるんですけど……」

J( 'ー`)し「夢見る少女を気どるのはおよし! 今時、小学生でも
      ○○○が×××に△△して、そんでもって□□して
      赤ちゃんが出来ることぐらい……!」

のり「ちょ、ちょっとお母さん(?)落ち着いて」

ジュン「放送禁止用語を玄関前で叫ばないで下さい!!」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 19:44:23.88 ID:LUKXgGNv0
真紅「と、とにかく私達はあなたが母親だなんて認めないのだわ」

翠星石「そうです! 帰れですぅ!」

J( 'ー`)し「なんたる親不孝! なんたる不良娘!
      これは徹底的に再教育が必要の様ね」

蒼星石「だから、その、なんて言うか、僕達は人形ですから……」

J( 'ー`)し「駄目じゃないの! 蒼ちゃん! 女の子が僕だなんて言っちゃ!」

蒼星石「え……!? あ、ご、ごめんなさい」

翠星石「何、素直に謝ってるですか! 蒼星石!」

蒼星石「い、いや、なんでだろ? 体が勝手に」

J( 'ー`)し「DNAには逆らえないのよ」

真紅「人の話を全然聞かないおばさんね。私達にDNAなんてものは……」

J( 'ー`)し「あなた達がいくら嫌がろうとも
      私がお腹を痛めて産んだ子には違いないの。証拠見る?」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 19:45:46.41 ID:LUKXgGNv0
ジュン「証拠……て?」

J( 'ー`)し「よいしょ」ペローン

ジュン「うわ、いきなり何するんですか!?」

J( 'ー`)し「あらやだ。おばちゃんのお腹なんて見て赤くならないでよ。
      見せてるこっちが恥ずかしくなるじゃない。ワシャシャシャシャシャ!」

真紅「腹なんて出してどうするつもり!?」

翠星石「中年女の腹踊りなんて誰も得しねぇですよ!」

J( 'ー`)し「ほら、ここに傷があるでしょ?」

蒼星石「え? ええ、確かに」

J( 'ー`)し「これね翠ちゃんと蒼ちゃんを出産した時の帝王切開の跡なの」

翠&蒼「ハァーーーーッ!?」

J( 'ー`)し「二人とも産まれる前から仲良しだったみたいで
      お腹の中でがっちり握手してて、産道通らなかったの」

のり「そ、それは難産でしたね」

J( 'ー`)し「仲が良いのは結構だけど、カーチャン超迷惑。マジ死ぬかと思った」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 19:47:47.33 ID:LUKXgGNv0
翠星石「大ぼら吹きにも程があるです!」

蒼星石「ちょ、ちょっと待って翠星石、彼女の傷の縫合跡を良く見るんだ」

翠星石「へ?」

J( 'ー`)し「おや? ようやく気付いたかい?」

真紅「こ、これは……まさか!? ローゼンサインが!? お腹に刻印されている」

J( 'ー`)し「そう、私のお腹を切ってくれたのはトーチャン、つまりローゼンなんだよ。
      昨今の草食系男子は妻の出産にもビビッて立ち会わないみたいだけど
      うちの旦那は率先して帝王切開までやってくれたんだから」

ジュン「それはローゼンだからこそできるわけで……」

のり「え!? ということは本当にお母さんなの!? この人が」

真紅「こ、このローゼンサインは間違いなく私達にあるものと同じ……」

翠星石「そんな馬鹿な……」

ジュン「マジかよ」

J( 'ー`)し「ようやく信じてくれたようだね」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 19:50:21.91 ID:LUKXgGNv0
のり「こ、ここで立ち話もなんですから、お上がりください」

J( 'ー`)し「そうかい? じゃ、遠慮なく……」


※リビング※


のり「さ、先程は失礼しました。粗茶ですが、どうぞ」

J( 'ー`)し「あら、すいませんねぇ。でも仕方が無いことでもありますから
      なんてったって、私が産みっぱなしで放置プレイしてたせいですし」

翠星石「そ、そうですぅ! 今さら母親面して何しにきたですか!」

J( 'ー`)し「……話せば長くなるんだけど、聞いてくれるかい?」

ジュン「……」

真紅「……」

蒼星石「仕方が無いね、この場合」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 19:51:44.89 ID:LUKXgGNv0
J( 'ー`)し「今を遡ること百年以上前、藤宮(旧姓)亜梨子は花も恥じらう……」

翠星石「ちょ、ちょーーっと待ったぁ!!」

J( 'ー`)し「なに?」

翠星石「フジミヤアリスって誰ですか!?」

J( 'ー`)し「私に決まってるじゃない。藤は藤原氏の藤。宮は涼宮ハルヒの宮。
      亜は亜空の瘴気ヴァニラアイスの亜。
      梨(り)は洋梨の梨。子(す)は子供の子よ」

真紅「ア!? アリスゥ!?」

ジュン「アリスって面じゃねぇぞ! どう見ても!?」

蒼星石「ていうか、AV女優みたいな名前じゃないか」

J( 'ー`)し「失礼ね。全国の藤宮亜梨子さんに土下座して回りなさい。蒼ちゃん」

ジュン「それと百年以上前ェ!? あんた、今いったいいくつだよ!
     とてもそこまでの老人には……」

J( 'ー`)し「カーチャン、波紋法をマスターしてるから」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 19:53:24.08 ID:LUKXgGNv0
J( 'ー`)し「こほん。とんだ邪魔が入ったけどもう一度最初から話すわね。
      今を遡ること、百年以上前。藤宮(旧姓)亜梨子は花も恥じらう若き乙女。
      欧州はドイツの超お嬢様学校に通う絶世の美女だったの」

のり「絶世の美女……?」

ジュン「超……お嬢様?」

J( 'ー`)し「ある日、不覚にも寝坊した私はクロワッサンを咥えて
      少女マンガの主人公のごとく走っていたわ。
      そしてローゼンと運命的な出会いを果たしたの」

真紅「曲がり角でぶつかったとか?」

J( 'ー`)し「よく分かったわね真ちゃん。その通りよ」

翠星石「ベッタベタな展開ですぅ。そんなの現実にあるわけが……」

J( 'ー`)し「あの人はバイクに乗ってたからおもいっきり跳ね飛ばされたの。
      痛かったわぁ……」

蒼星石「それ交通事故じゃないか!」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 19:55:26.90 ID:LUKXgGNv0
ローゼン『やっべ』



J( 'ー`)し「意識が朦朧とする中、聞いたあの人の第一声がそれだった」

真紅「……」

翠星石「……」

蒼星石「……」

J( 'ー`)し「その時、私の体中に電流が走った」

ジュン「激痛の間違いだろ」

J( 'ー`)し「惚れた。誰からも、藤宮の家柄を気にした、あたりさわりのない対応しか
      されてこなかった私に、ここまで猛烈なアタックをしてきた男性は初めてだった」

真紅「それはひょっとしてギャグで言っているの?」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 19:56:44.17 ID:LUKXgGNv0
J( 'ー`)し「折れた肋骨が何本も肺に刺さって、体中の穴という穴から血を吹いていた私を
      彼、ローゼンは優しく運んでくれた」

翠星石「何気に瀕死の超重症じゃないですか!!」

蒼星石「そりゃ優しく運んでくれるよ! むしろ動かさない方が良かったんじゃない!?」

J( 'ー`)し「その時、お姫様抱っこされたのも初めてだった。
      本当、天にも昇る気持ちとはあのことね」

真紅「できれば、そのまま昇天して欲しかったのだわ」

J( 'ー`)し「そしてブラックジャックもびっくりの
      ローゼンの超絶医療技術で私は一命をとりとめた」

翠星石「ま、まあ流石はお父様と言うべきところですか」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 19:58:08.27 ID:LUKXgGNv0
J( 'ー`)し「怪我の治療の為、私は設備の整ったローゼンの家で養生することとなった。
      彼は不思議な人だった。当時はまだそれほど流通してなかったオートバイを
      自分で作り上げ、乗り回していたのも、その時初めて知った」

ジュン「……」

J( 'ー`)し「結構広い家にもかかわらず住んでいるのは彼一人。
      そして医療を始め、多くの科学に精通した謎の男性。
      私より年下の少年のようでもあったし、ずっと年上の人のようにも見えた」

のり「……」

J( 'ー`)し「彼の話す内容は、それまで箱入り娘だった私には到底理解できないような
      荒唐無稽な話ばかりで、本当に驚かされっぱなしだった。
      鉄から金を作る技術。不老不死になる薬。自分の意思を持って動き回る人形……」

真紅「……」

J( 'ー`)し「私はいつの間にか彼無しでは生きていけないと思えるほど
      彼に夢中になってしまっていた。まあ実際、両腕も骨折していたから
      彼に世話してもらわなきゃ何も出来なかったんだけど」

蒼星石「……」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 19:59:21.07 ID:LUKXgGNv0
J( 'ー`)し「そして決めたの。私の体が完治した暁には……」

のり「ローゼンへの愛を告白しよう……と?」

J( 'ー`)し「ええ、そして誘惑しよう……と!」

ジュン「おいおい」

J( 'ー`)し「彼は私の包帯を代える時、オッパイばかり見てたのよ。
      これは脈アリだと思ってたわ」

翠星石「……」

J( 'ー`)し「そして運命の日、私は全ての思いを打ち明け、こう言ったわ
      『抱いてよローゼン』……と」

ジュン「うわぁ」

のり「そ、それで!? それで!?」

真紅(昼ドラみたいな展開にのりが大興奮なのだわ!)

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:00:33.73 ID:LUKXgGNv0
J( 'ー`)し「ふふふ、大成功よ。あ、これは成功と性交をかけたギャグじゃないからね。
      カーチャン下ネタとか苦手な方だから。ワシャシャシャシャシャ!」

蒼星石「……」

J( 'ー`)し「ちなみに、その時に当てた子が水銀燈よ」

真紅「えぇ!? まさかの驚きの真実!?」

ジュン「当てたとか言うな!!」

J( 'ー`)し「トーチャンったらあっちの方もマエストロでねぇ。一発で大当たりさ」

翠星石「やめろ! やめてくれですぅ!」

蒼星石「聞きたくなかった! そんな話ぃ!!」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:01:51.54 ID:LUKXgGNv0
のり「それから! それからどうしたんです!? おばさん!」

ジュン(……姉ちゃんもよくよく好きだなこういう話)

J( 'ー`)し「落ち着きなさい。そんなこんなで、未成年の上
      時代を先取りしすぎた出来ちゃった婚なんて
      格式ある藤宮家は許してくれなかった。そこで……」

のり「そこで?」

J( 'ー`)し「駆け落ちよ。若い二人は愛だけを信じて他の全てを捨てた。
      本当、若いっていいわよねぇ」

のり「素敵! 素敵過ぎます、おばさん!」

翠星石(のりだけどんどんヒートアップしてるですぅ……)

J( 'ー`)し「身重の私をつれてあまり動き回ることも出来ないローゼンは
      ドイツの片田舎で、ひっそりと小さな店を出したの」

のり「うんうん! それでそれで!?」

J( 'ー`)し「元気な赤ん坊(水銀燈)も生まれ、
      貧しいけれども愛に溢れた生活だったわ。
      愛に溢れ過ぎて、すぐ二人目(金糸雀)当てたけど」

ジュン「だから当てるって表現使うなっちゅーのに」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:03:21.56 ID:LUKXgGNv0
J( 'ー`)し「二人目も女の子だったのはちょっと残念だったけどね。
      カーチャンは男の子が欲しかったから」

真紅「あ、そう」

J( 'ー`)し「そんなわけで金糸雀を出産後、気合入れて再仕込みしたんだけど」

ジュン「仕込みって言うな」

J( 'ー`)し「トーチャンたら気合入れる方向性間違ってたみたいで、今度は双子」

翠星石「やめてぇ~! お願いですからもうそれ以上は言わないでぇ~」

蒼星石「聞きたくなかった! 聞きたくなかったよ~!」

J( 'ー`)し「その後も何度かトライしたんだけどねぇ……結局、女の子ばかり」

真紅「……」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:05:12.94 ID:LUKXgGNv0
J( 'ー`)し「けれども幸せな時間は長くは続かなかった。雪華綺晶が生まれて間もなく
      藤宮家に見つかった私は生家に連れ戻されてしまった。
      そして家族はバラバラに……」

のり「そんな悲しいことが……!」

J( 'ー`)し「それからずっと私は藤宮家の恥部として軟禁され続けていたけど
      藤宮家の没落と共に、私は自由を取り戻した。
      以来、なんとか夫や娘達の居場所を探し続けて……至る現在」

真紅「ね、念のために聞くけどお父様、ローゼンについては……」

J( 'ー`)し「残念だけど私の愛の力をもってしても、夫の現状はまだ分からないのよ」

翠星石「肝心なところで役に立たないカーチャンですぅ」

J( 'ー`)し「!? 今、翠ちゃん! 私のことを……カーチャンて!?」

翠星石「か、勘違いするなです! まだお母様だと認めたわけじゃないですよ!
     と、取り敢えずのあだ名として……」

J( 'ー`)し「そうだね……急には、難しいわよね」

のり「おばさん……」

J( 'ー`)し「決めた! カーチャンもここで暮らす!」

ジュン「え!?」

真紅「はぁ!?」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:06:28.19 ID:LUKXgGNv0
J( 'ー`)し「いいでしょ!? 親子の絆を取り戻したいの」

ジュン「で、でもだな! そんな……」

J( 'ー`)し「お願い。家事全般なら何でもこなせるから私」

のり「え? 本当ですか!?」

J( 'ー`)し「下調べで知っているんです。お宅は今、ご両親が不在だとも。
      大人がいなくて何かと不便も多いでしょう?」

のり「そ、それは……」

ジュン「ね、姉ちゃん……!?」

翠星石(まずい! ボス猿が篭絡されそうですぅ!)

J( 'ー`)し「勿論タダでとも言いません。娘達も散々、迷惑をお掛けしたでしょうし
      少ないですが、これは今までのお礼も兼ねて……」

のり「通帳!? そんな、受け取れません!」

J( 'ー`)し「没落した藤宮家から私がどさくさ紛れに分捕った財産です。
      できれば受け取ってくれた方が嬉しいです(ロンダリング的な意味で)」

のり「そ、そういうことでしたら……」

蒼星石(ああ、金の力でのりさんが転んだ!)

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:08:50.60 ID:LUKXgGNv0
J( 'ー`)し「それじゃあ早速、のりちゃん、今晩の夕飯の支度は私に任せてください」

のり「え!?」

J( 'ー`)し「所謂おふくろの味を、皆に堪能してもらいたいんです」

のり「で、でも……」

J( 'ー`)し「いいからいいから! ほら、弟さんとテレビでも見てくつろいで下さい。
      あ、でも台所の使い方だけは教えてくださいね」

のり「は、はい……」


※テレビ視聴中※


のり「な、なんだか不思議な感じね。いつもは夕飯の支度しているのに。
   こうしてテレビを見てダラダラしてるなんて……」

真紅「そんなことより信用していいの? あの人」

翠星石「なーんか納得いかないです。胡散臭ぇ香りがプンプン匂うです」

ジュン「そうか? いい匂いだと思うが」

蒼星石「夕飯の準備の匂いのことじゃないよジュン君」

のり「お姉ちゃんには、悪い人にはとても見えないんだけど」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:10:09.18 ID:LUKXgGNv0


※夕食※


J( 'ー`)し「できたわよー! カーチャン特製和風ポトフ」

のり「和風……ポトフ?」

J( 'ー`)し「ジャガイモとソーセージの単純な奴だけど、カツオブシでダシをとってるの」

翠星石「なんだか生臭そうですぅ……」

J( 'ー`)し「そんなことないわ。トーチャンだってこれが大好物だったんだから」

蒼星石「お父様が!?」

J( 'ー`)し「騙されたと思って食べてみて。おかずは他にも色々あるから」

真紅「見た目は一応、どれも美味しそうなのだわ」

のり「折角作ってくださったのに、そういう言い方は失礼よ真紅ちゃん」

ジュン「とにかく、いただこうじゃないか」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:11:22.36 ID:LUKXgGNv0
全員「いただきまーす!」



のり「あ! お、美味しい!!」

真紅「これは!」

翠星石「この味は!」

蒼星石「郷愁を誘いながら、それでいてどこかホっとする!」

ジュン「姉ちゃんの料理とはまた違った美味しさ……そうだ、うちの母親の味に似ている!?」

のり「そうよ! これ、お母さんの味よ! どうして? メニューはぜんぜん違うのに!?」

J( 'ー`)し「ふふ、カーチャンの味は全国共通なのよ」

真紅「悔しいけれど、この味は認めざるを得ないのだわ」

翠星石「ご飯がすすむです」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:12:35.27 ID:LUKXgGNv0
蒼星石「……あの、ところで」

J( 'ー`)し「?」

蒼星石「食器が一人分多いんだけど、これはいったい?」

J( 'ー`)し「今日だけは……最初だけは特別にね。雛ちゃんの分も……」

のり「ヒナちゃんのこともご存知なんですか!?」

J( 'ー`)し「ええ、勿論よ。カーチャンは何でもお見通し。
      まさか雪ちゃんが雛ちゃんを食べちゃうなんてね」

真紅「……」

J( 'ー`)し「これも私が雪ちゃんをちゃんと食育する前に
      家に連れ戻されたせいだろうねぇ……」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:13:47.80 ID:LUKXgGNv0
全員「ご馳走様でした」

J( 'ー`)し「お粗末様でした。それじゃあ片付けようかね」

のり「あ、後片付けぐらいは私がしますから!」

J( 'ー`)し「いいからいいから! カーチャンに任せて」

のり「で、でも」

J( 'ー`)し「子供の世話をするのは親の仕事。遠慮しないで、ね。
      それより、のりちゃんはやることがあるんじゃないの?」

のり「え?」

J( 'ー`)し「学校の宿題とか、もう済んだの?」

のり「あ、いや」

J( 'ー`)し「じゃあ、そっちを早くしなくちゃ。子供はお勉強が仕事よ。
      そうだ、お風呂も先に入っちゃいなさいよ!」

のり「は……はい」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:15:01.84 ID:LUKXgGNv0


※ジュンの部屋※


翠星石「いやあ、それにしてもおったまげたですねぇ」

蒼星石「本当にあの人がお母様なんだろうか? 真紅?」

真紅「分からないのだわ。今のところ害意は一切感じられない」

ジュン「いいお母さんじゃないかと僕は思うけどな」

翠星石「チビ人間はいいですねぇ、気楽で」

ジュン「……今さ、姉ちゃんは宿題やってる」

真紅「? そうね」

ジュン「いつもは家事を全て済ませて、もっと夜遅くになってからやってるんだ。
     それが今日は、あのおばさんのお陰で……
     本来ならそれが姉ちゃんにとっても普通の生活のはずだったんだ」

翠星石「そう思うのなら普段から少しは家事手伝っとけよ、です」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:17:10.71 ID:LUKXgGNv0
J( 'ー`)し「入るわよ」

ジュン「あ、おばさん」

J( 'ー`)し「水臭いね。カーチャンと呼んでおくれ」

ジュン「そ、それじゃあカーチャン……」

J( 'ー`)し「うんうん。ジュン君はいい子ね。コーヒー淹れたからみんなで飲んで頂戴」

真紅「コーヒー?」

J( 'ー`)し「ジュン君は学校に復帰するため毎日夜遅くまで勉強してるんでしょ?」

ジュン「あ、いや、まあ……そうだけど」

J( 'ー`)し「だからこれ飲んで頑張って。あら? それとも今勉強中だったかしら?」

ジュン「え?」

J( 'ー`)し「そうよね勉強中よね。パソコンが点いているもの」

ジュン「これは……(通販見てただけだけど)」

J( 'ー`)し「カーチャン、機械はピコピコぐらいしかよく分からないんだけど
      パソコンでお勉強なんてジュン君は賢いわね」

ジュン「……」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:18:54.86 ID:LUKXgGNv0
J( 'ー`)し「あらやだ、カーチャンたらお勉強の邪魔しちゃ駄目よね。これで退散するわ。
      のりちゃんにもコーヒー差し入れしなくちゃいけないし……
      翠ちゃん、蒼ちゃん、真ちゃんもジュン君の邪魔しちゃ駄目よ?」

翠星石「わ、分かってるですよ!」

蒼星石「……」

真紅「……」


※カーチャン退室※


ジュン「……なんだこの罪悪感は」

真紅「何だかよく分からないけど凄いパワーなのだわ。
    世の母親とはみんなああなのかしら」

蒼星石「とりあえず、コーヒーを飲んじゃおうか」

翠星石「そうですね……」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:21:11.07 ID:LUKXgGNv0
真紅「ふあぁああああ。なんだか急に眠くなってきたのだわ」

翠星石「翠星石もです。ちょっと早いけど今日はもう寝るですぅ」

蒼星石「僕もそうしよう。だけど、なんでこんなに眠いんだろう?」

真紅「急に色々あって精神的に疲れたのかも……ともかく、眠くて仕方が無いのだわ」

ジュン「く……、どういうことだ。僕まで……この眠気はいったい?
     これからがギンギンに冴える時間帯のはず……なのに」

真紅「……zzZ」

翠星石「……zZZ」

蒼星石「……zZZ」

ジュン「だ……めだ、瞼が重く……て……zzZ」



のり「……zzZ」



J( 'ー`)し「みんなよく眠ったようね。これで朝まで何があろうと目は覚めない。
      さて、どう料理してくれようかしら」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:22:43.68 ID:LUKXgGNv0


※そして翌日※


ジュン「げ!? もう昼前!?」

真紅「信じられないほど爆睡してしまったのだわ」

翠星石「眠り過ぎて頭が痛いですぅ」

蒼星石「やっぱり、何か……変だ。胸騒ぎがする」

ジュン「そうだ!? 姉ちゃんは? カーチャンは!?」

翠星石「ひょっとしてメチャクチャ手の込んだ昏睡強盗じゃ……!?」

真紅「そんな!?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:24:05.20 ID:LUKXgGNv0


※ダイニング※


J( 'ー`)し「あらあら、お寝坊さんね。のりちゃんはとっくに学校へ行ったわよ」

翠星石「ほぁあああああああああーーっ!?」

真紅「ものっそい豪勢な朝ごはんが用意されているのだわ!!」

ジュン「ホテルのバイキング並みだぞ」

蒼星石「前のマスターの家でもこれほどのものは……」

J( 'ー`)し「夕食の準備は時間が取れなかったから、その分頑張っちゃった。
      一晩中調理でガタガタうるさくてごめんね」

ジュン「い、いやずっと寝てて気づかなかったから」

J( 'ー`)し「なら、いいんだけど」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:26:09.75 ID:LUKXgGNv0


??「たのもうかしら~」ピンポーン



J( 'ー`)し「あら? お客様?」

真紅「あの声は……」


※玄関※


金糸雀「おはようかしら! お邪魔するかしら!」

水銀燈「……」

蒼星石「金糸雀、それに水銀燈まで? どうしたんだい?」

金糸雀「蒼星石が新生活に馴染んでいるか様子見に来たのかしら」

翠星石「水銀燈は何の用です?」

水銀燈「……」

金糸雀「なんかこの家の前でウロウロしているのを見つけたから連れて来たかしら!」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:27:57.56 ID:LUKXgGNv0
蒼星石「まさか、君も僕の事を?」

水銀燈「か、勘違いおしで無いわよ。
     私はただ……末妹、雪華綺晶について何か新情報が無いかどうか……」

真紅「結果的にちょうど良かったのだわ。会わせたい人がいるのよ」

水銀燈「会わせたい人?」

J( 'ー`)し「銀ちゃん! 金ちゃん! 会いたかった!」

水銀燈「な!? だ、誰よ? このおばさん! 馴れ馴れしいわね」

金糸雀「ジュンのお母さんかしら?」

真紅「ジュンじゃないわ。私達のお母さんよ」

銀&金「ハァアアアアアアアアーーーッ!?」

翠星石「自称ですけどね」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:29:12.07 ID:LUKXgGNv0
J( 'ー`)し「初めまして。ローゼンの妻です」

水銀燈「……ッ!?」

金糸雀「す、水銀燈……!」

水銀燈「分かってる。私達に母親なんていない。いるはずない」

J( 'ー`)し「ひどい! 銀ちゃん金ちゃんなら覚えていてくれるかもと思ったのに」

水銀燈「あのねぇ……」

J( 'ー`)し「でもいい! カーチャン負けない。二人もご飯食べて行きなさい」

水銀燈「は?」

金糸雀「そう言えばさっきからいい匂いがするのかしら~」

水銀燈「私はあんた達と家族ごっこなんてゴメンなんだけど」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:30:25.28 ID:LUKXgGNv0
金糸雀「ちょっと水銀燈! こっち来て見るのかしら! 超リッチなメニューよ」

水銀燈「え……? あ……!!」

J( 'ー`)し「好きなだけ食べていいのよ」

水銀燈「う……く……」

真紅「あの水銀燈が動揺しているのだわ」

翠星石「普段よっぽどロクなもの食べてないみたいですね」

J( 'ー`)し「さあ」

水銀燈「ど、どうしてもって言うなら食べてあげなくないことも無いわぁ」

蒼星石(ああ、水銀燈が食べ物の力で転んだ!?)

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:31:57.18 ID:LUKXgGNv0


※ダイニング※


全員「いっただきまーすっ!」



金糸雀「これは! この味は!?」

水銀燈「……!!」

真紅「昨晩のと同じで素晴らしい味なのだわ」

ジュン「何かこう、心に訴えかけてくるものがあるな」

翠星石「まさに料理のマエストロですぅ」

水銀燈「ガツガツムシャムシャ」

J( 'ー`)し「駄目よ銀ちゃん。女の子がそんなにがっついちゃ」

蒼星石「しかし、どうして? 見た目はただの料理なのに? 味付けに秘密が?」

J( 'ー`)し「愛よ。愛こそ全てなの」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:33:13.58 ID:LUKXgGNv0
水銀燈「は! 笑わせないで頂戴」

J( 'ー`)し「!?」

真紅「ちょっと! 水銀燈!?」

水銀燈「よくもまあそんな浮いたセリフが吐けるわねぇ」

翠星石「口の周りご飯粒だらけで何を悪ぶってるですか」

水銀燈「……!」ゴシゴシ

J( 'ー`)し「銀ちゃんはカーチャンの事が嫌いなの?」

水銀燈「ええ、大嫌いよ。いつまでもこんな茶番に付き合うつもりはない」

蒼星石「おかわりを2回もしておいて今さら?」

水銀燈「ふん。料理を食べて確信も持てた。今、化けの皮を剥いであげる」

J( 'ー`)し「?」

水銀燈「メイメイッ!!」

J( ><)し「キャアッ!?」ドグシャアア

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:34:49.93 ID:LUKXgGNv0
真紅「ちょっと!? カーチャンの顔面に人工精霊をぶつけるなんてッ!!」

金糸雀「黄金の回転がかかっていたのかしら!!」

翠星石「なんというドメスティックメイデンですか! あんたってお人はーーっ!?」

水銀燈「いい加減に目を覚ましなさいあんた達も。ほら、あいつの顔を良く見て」

J(  )し「あいたたた……なんてことするのよ銀ちゃん」

蒼星石「か、顔が!?」

ジュン「無くなってる! のっぺらぼう!?」

J(  )し「カーチャンは皆の事を愛しているのに、どうして分かってくれないんだい!」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:36:20.29 ID:LUKXgGNv0
水銀燈「夢女(むおんな)。Nのフィールドに漂う、子と死に別れた母親達の情念が
     凝り固まって生まれた……有体に言うなら妖怪ね」

ジュン「よ、妖怪ィ!?」

J(  )し「ラブ・イズ・オーバー! ラブ・イズ・ジャスティス!」

真紅「ど、どうしてそれが私達の所に」

水銀燈「まだ分からないの? 平和ボケするのが早すぎるわね真紅。
     末妹の差し金に決まってる」

翠星石「し、白薔薇の!?」

蒼星石「雪華綺晶の罠!? 何のために!?」

J(  )し「愛、それは尊く! 愛、それは気高く!」

水銀燈「自分の体勢を立て直すための時間稼ぎってところかしらね。
     搦め手は末妹の得意技でしょ。もう忘れたっての?」

ジュン「やけに僕達の事情に詳しかったのも、雪華綺晶の入れ知恵だったのか?」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:37:43.51 ID:LUKXgGNv0
J(  )し「ああ……愛! 愛! 愛!」

水銀燈「メイメイの回転が効いてきたようね。
     あと10分としない内に形象崩壊して9秒前の白に飲み込まれるはず」

真紅「そ、そんな……」

翠星石「可哀想ですぅ」

金糸雀「……残念だけど、それが雪華綺晶の罠かしら」

蒼星石「僕達を彼女に感情移入させて……弄ぼうと……?」

水銀燈「如何にも末妹の考えつきそうなイヤらしいことね。
     でも、夢女に同情は無用よ。彼女には愛を注ぐということにしか関心が無い。
     そのため、それ以外の感情は持ち合わせていない。死の概念もね」

J(  )し「あばばばばばばば」

ジュン「カーチャン……」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:39:18.50 ID:LUKXgGNv0
水銀燈「……夢女の料理、美味しかったでしょ?」

ジュン「え? あ、ああ」

水銀燈「記憶の海の水を混ぜてたのよ。夢女の常套手段」

真紅「記憶の海の!?」

ジュン「そんな! あんなのを入れてこんな料理が!?
     僕は以前、記憶の海でかなりひどい目に……」

水銀燈「毒も薄めれば薬となる。記憶の海水が混ざった料理は
     その人の味の記憶を呼び覚ます。
     大概は、おふくろの味だなんていうマザコン臭いものに行きつくわ」

蒼星石「僕達にとっても美味しかったのに……」

J(  )し「あびゃびゃびゃびゃびゃっびゃびゃ」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:40:32.91 ID:LUKXgGNv0
水銀燈「逆もまた然り」

真紅「?」

水銀燈「薬も過ぎれば毒となる。夢女の愛はやがて対象を呑み込み腐らせる。
     過ぎた愛情が、歪んだ人間を作った例は枚挙に暇がない」

J(  )し「む……娘! あびゃぶばっ!? 子供ぉぶっ!」

水銀燈「なかなかくたばらないわね。もう一撃喰らわせようかしら」

翠星石「や、やめるですぅ! これ以上、苦しめる必要は!」

水銀燈「だから、ひと思いに楽にしてあげようってのよ!」

蒼星石「……何にそんなにイラついているんだい? 水銀燈?」

水銀燈「イラついている? 私が!?」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:41:45.65 ID:LUKXgGNv0


水銀燈「不快な事を言う。いいわ、帰る。そこまで言うのなら
     後始末はあんた達でなさい。行くわよ! 金糸雀!」

金糸雀「え? カナも!?」

水銀燈「いいからついて来なさい!!」

金糸雀「あいたたた!? 引っ張らないで欲しいのかしら~~」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:43:17.11 ID:LUKXgGNv0


J(  )し「ゲフッ……グ……ガ……」

蒼星石「お母様……」

J(  )し「ああ、誰? 蒼ちゃん? 私のことをお母さんと……」

翠星石「カーチャン……」

J(  )し「でも、ゴメン、カーチャン嘘ついてたの。駄目なカーチャンで……ゴメン」

真紅「……そんなことは」

J(  )し「これはその報いよね。うん、カーチャンが全部悪いの。
     でも、たった半日だけど、親子でいられて嬉しかったわ」

ジュン「……」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:44:38.88 ID:LUKXgGNv0
蒼星石「あなたが僕達をお腹を痛めて産んだわけでは無くとも
     心を痛めてくれたことは、この半日で充分伝わりました」

J(  )し「優しい嘘ね。蒼ちゃん、でも嬉しいわ。こんな崩れゆく最期でも……」

蒼星石「なればこそ安らかで、お母様」

..........)し「ありが……と……」





ジュン「夢女、愛に縛られた妖怪か」

翠星石「可哀想な奴だったですぅ」

真紅「……えげつない真似を、白薔薇」

蒼星石「きっとこれからもまだまだ仕掛けてくるだろうね。油断は出来ない」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:46:08.85 ID:LUKXgGNv0


水銀燈「全く、私のどこがイラついてるって言うのよ! 蒼星石は!」

金糸雀「どう見てもイラついているのかしら」

水銀燈「ち……」

金糸雀「見返りのない無償の愛を発し続ける夢女の姿が
     鏡を見ているようで嫌だったのかしら?」

水銀燈「は!?」

金糸雀「だって、私達もお父様に対して……」

水銀燈「何抜けたこと言ってんのよ。無償の愛なんて
     聞いたことは何度もあるけど、見たことは一度も無い」

金糸雀「それは……」

水銀燈「愛とは全て見返りを求めての行為。親子といえども例外は無い」

金糸雀「水銀燈」

水銀燈「そんなものが本当にあればアリスゲームなんて必要無い」

金糸雀「……」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:47:26.07 ID:LUKXgGNv0
水銀燈「私がイラついているとしたら、真紅達の腑抜けっぷりによ。
     あんなアホみたいな罠にコロっと引っかかっちゃって」

金糸雀「水銀燈はいつから雪華綺晶の罠に気付いていたのかしら?」

水銀燈「愚問ね。最初からよ。金糸雀、あんただって気付いていたでしょ」



J( 'ー`)し『初めまして。ローゼンの妻です』



水銀燈「母親が実の娘に『初めまして』だなんて言うわけがない」





終わり

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