mesimarja
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( ^ω^)ブーンは死の洋館を訪れたようです
1 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 19:52:06.82 ID:S5iVv4S30
( ^ω^)「ここが例の洋館かお。事件の匂いがするお」

ブーンは宿泊すると誰かが必ず死ぬと言われる洋館に、
ツアー客として生きる気満々で訪れたのでした。

( ^ω^)「3日間滞在すると必ず1人はしぬ。誰がしぬお」

ツアー客を見渡し、いかにも死にそうな人物を探していると、
一人の少年と目が合います。

「あれれー、あのおじさん、顔が変だよー」


2 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 19:53:41.88 ID:S5iVv4S30
(# ^ω^)「最近の子供は失礼だお。きっとあいつがしぬお」

少し気にしていた容姿を指摘されていらだちを隠せないブーン。
自室に案内されて、一人になると壁を殴りつけるのでした。ベコッ!

( ^ω^)「うわっ、ヘコんだ!ヘコんだお!ベニヤ板かお!」

慌てて隠すものを探すブーン。

( ^ω^)「壁が薄すぎるお。これじゃ隣に会話が筒抜けお、あれ?」

ヘコんだ壁を良く見ると、奥に人が入れるほどの空間があることに
気づきます。

( ^ω^)「これはまさか覗き道!誰かが各部屋を覗いているお!」

3 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 19:55:06.00 ID:S5iVv4S30
ブーンはツアー客の中にわがままな肉体をもてあましている女性が
居たことを思い出し、あらぬ妄想にかき立てられるのでした。

( ^ω^)「な、生着替えを覗けるお、デュフフ」

ブーンは壁の穴を押し開きます。メリリッ、プルプルンッ!

( ^ω^)「大きな音を立てすぎたお。誰かにばれてないかお」

恐る恐る覗き道を進んでいると、光が差し込む小さな穴を見つけます。
話し込んでいる声も聞こえ、誰かが外側にいるようです。

( ^ω^)「こ、これは覗き穴お。やっぱり覗くための道だったお!」

あらぶる気持ちを必死に抑え、覗き穴へと顔を近づけるブーン。

( ^ω^)「な、な、なにをしてるお!」

5 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 19:56:36.04 ID:S5iVv4S30
そこには熱い口づけを交わす男性二人が居るのでした。

「かわいいよ。まさき」
「よして下さい、まだ着いたばかりなのに」
「バスの中でもギンギンだったじゃないか」
「そんなつもりじゃ」

( ^ω^)「くっ、しょっぱなからヒドい貧乏クジお」

イモムシを奥歯で噛み潰して、原色の体液が口中に広がっている
ような懐かしい感覚に襲われながら、次の部屋を探すのでした。

( ^ω^)「はやく口直しをするお!今より下はないお」

再び光の差す小さな穴を発見するブーン。
今度は女の話し声がするようです。

( ^ω^)「見つけたお!きっとあのわがまま女お!フヒヒ」

6 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 19:58:06.26 ID:S5iVv4S30
部屋の中を見渡すと女の姿はありません。確かに女の声はするのに。
よくよく見てみるとノートパソコンの影に隠れて誰か居るようです。

( ^ω^)「あんなところに居たお!声かわいいお!あ、あれ?」

ヘッドセットをつけた男がノートパソコンに向かって
女の声で話しかけています。手にはスタンガンが見えます。

( ^ω^)「つ、釣られたお!なにしてるんだお!」

隠し切れない動揺といらだちで、思わず壁を突き破りたくなるも、
バチバチいうその武器が怖くてスゴスゴと立ち去るのでした。

( ^ω^)「こんなところでめくるめく未来を捨てられるかお!」

気を取り直して次へと進み始めるブーン。
女の声がする部屋を再び見つけたようです。

( ^ω^)「どうせまた男だお。期待せずに見るお!フ、フヒヒ」

7 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 19:59:36.22 ID:S5iVv4S30
目前に突如現れた女の胸元、今度こそ女性の部屋のようです。
細工の凝った白い下着がほのかにピンク色の柔肌に映えます。

( ^ω^)「うわっうわぁああ、はわぁあああおぁああお」

期待以上の出来事に思わず声をあげてしまうブーン。

「!?なにか聞こえたような……」

小さな穴を見つける女性。覗いてみるとそこには誰かの目があったのでした。

( ^ω^)「こ、こんにちわお!」

「きゃああああああああああああああ!」

女性は悲鳴とともに、予想もしない柔軟さを見せて、片足を天高く
舞い上げ、ブーンの頭上あたりへと鋭く振り下ろすのでした。

( ^ω^)「あっパンツ履いてな、ぐわあお!」

薄れゆく意識の中で、ブーンの顔を笑った少年の駆け寄る声が
遠くから聞こえ、やっぱりあいつはしぬべきだと思うのでした。

8 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 20:02:12.04 ID:S5iVv4S30
目が覚めると椅子にくくり付けられて動けないブーン。

( ^ω^)「なにが起こったお!?」

「あんたねー!覗き魔の上に人殺しなんて!」

( ^ω^)「!?なんのことかお」

「まー待ってよ。この人の話も聞いてみようよ」

割り込んできた少年はわくわくしたような顔でこちらを見ています。

( ^ω^)「いったい何が起こってるお!人殺しって」

「おじちゃんはあの抜け道で何をしていたの?」

( ^ω^)「抜け道お?まだ抜いてないお。あ、覗き道のことだお」

集まっているツアー客達の刺すような疑いのまなざしの中、
ブーンは自分が知っていることの成り行きを説明するのでした。

9 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 20:04:22.71 ID:S5iVv4S30
「つまり、おじさんはこの建物の抜け道を発見して、
もてあますほどのお宝を探していた、そういうことだね?」

( ^ω^)「……かいつまんで言うとそうだお」

「嘘ばっかり!私の体をねっとり舐めまわしてた癖に!」

「まー待ってよ。このおじちゃん、初めから抜け道を知ってたわけじゃ
なさそうだし、財宝のことを知ってるから、覗き目的じゃなさそうだよ」

( ^ω^)「お宝が本当にあるのかお?」

少年につきそっていた男性が話始める。男性は実は有名な名探偵であり、
この洋館の主に頼まれて、先祖伝来の財宝を探しに来ていたのでした。

( ^ω^)「そうだったのかお。でも人殺しってなんだお?」

10 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 20:07:24.09 ID:S5iVv4S30
「ツアー客の一人が毒殺されたんですよ」

名探偵の男性が説明をする。友達二人で遊びに来ていた男性のうち、
一人が何らかの毒物によって死亡した。事件のあった部屋、その友人の
男性の身体検査もしたが、何も見つかっていない。

( ^ω^)「それでなんで疑われてるお?毒なんてもってないお」

「覗き穴から吹き矢のようなものを飛ばした可能性を考えていたんだが、
毒物反応は口の中から見つかってね。何かを食べさせられたらしいんだ」

名探偵が説明を終えるより先に少年が口をはさむ。

「もしくは何かをしゃぶらされたか」

( ^ω^)「!?」

「ねーおじちゃん、なにか見たんじゃないの?」

12 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 20:09:53.99 ID:S5iVv4S30
( ^ω^)「な、なにも見てないお!でも、確かバスの中でギンギンだとか」

「!?……そうか!?」

「なにを言っているんだ?捜査の邪魔をするんじゃない。ガキは向こうに行ってろ」

部屋から追い出される少年。すぐに抜け道に回って覗き穴から何かを飛ばしたようです。

( ^ω^)「!?ぐっ……なんか急に…ねむく……」

「おい!まだ話は終わってないぞ。のんきに寝るんじゃない!」

名探偵が揺り起こそうと近づくと、突如不気味な笑い声をあげるブーン。

( ^ω^)「ふふふ。犯人が分かりましたよ。みなさん」

13 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 20:12:28.61 ID:S5iVv4S30
( ^ω^)「犯人はやはり同室にいた友人の男性、まさきさんです!」

「だから、身体検査もしたが毒物は見つからなかったんだよ」

( ^ω^)「毒物はすでに捨ててあったんですよ。バスの中でね」

「……!?」

( ^ω^)「バスの中である部分に塗りたくり、毒の入れ物は窓から捨てた。
そしてその塗っているところは、被害者に見られている。ギンギンであったと」

「まさか!そんな……」

うろたえる名探偵を尻目に説明を続けるブーン。

( ^ω^)「一体どこに塗っていたと思います?そこの女性!答えて」

「おい、まてその女は私の娘で」

( ^ω^)「これは重要な検証です。邪魔しないで下さい!」

14 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 20:19:38.13 ID:S5iVv4S30
「え、あの、ち、ちんぽ」

( ^ω^)「はい?聞こえないんですけどー」

「ちんぽ!ちんぽこです!勃起した陰茎に塗りたくっていたと思います!」

( ^ω^)「よろしい!なかなか面白い意見がでました。調べてみましょう」

連れて来られたまさきは暴力によって脱がされ全裸にされたのでした。

( ^ω^)「ではあなたも脱いで下さい。勃起状態を調べますので」

「え?」

「だから、その女は私の娘だと」

止めに入った名探偵の後頭部にどこからか飛んで来たサッカーボールが炸裂する。

15 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 20:26:19.51 ID:S5iVv4S30
「やだ……見ないでぇ…そんな……」

( ^ω^)「もっと奥まで見えるようにして下さい。勃起してませんよ」

ぴくりともしないちんぽに悲しくなる女性。

「どうして……こんなに頑張ってるのに……」

( ^ω^)「つまりまさきさんはホモなのです」

「……!?なんで脱いでたの私!」

( ^ω^)「検証ですよ!とにかく勃起させて下さい。あっ口は使わないで」

手で必死にしごくもびくともせず、床で気絶している名探偵を脱がし、
M字開脚させることでようやく勃起にこぎつけたのでした。

17 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 20:35:07.53 ID:S5iVv4S30
( ^ω^)「さて、よく見てください。毒物の痕跡はありますか?」

「あれ?……ない?全部しゃぶらせてしまったんじゃないの?」

( ^ω^)「違いますね。そもそも陰茎に毒なんて塗りたくっていたら
染み込んで自分も死んでしまうじゃないですか」

「え?」

( ^ω^)「なんでちんぽだと思ったんです?下ネタ大好きだなお前」

「ちがっ…ちがいま…す……そういう流れだったから」

( ^ω^)「みなさーん!見て下さい。ここにしゃぶる=ちんぽな女がいまーす」

「やめて…大きな声を出さないで……」

( ^ω^)「毒を塗っていたのは、よく冷えたアイスです」

19 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 20:44:07.05 ID:S5iVv4S30
( ^ω^)「クーラーボックスの中に入っていた、ギンギンに冷えた
スティックアイスに毒を塗り、食べさせた。それが事件の真相です」

犯人のまさきはうなだれて罪を認めたのでした。

( ^ω^)「う……うーん、どうしたお?なんか頭が痛いお」

気づくと顔を真っ赤にした女性がこちらを見ている。

「ブーンさんてひどい人ですね…でも……///」

慌てて走り去る女性。

( ^ω^)「一体なんだお?とにかく事件解決したようだお」

事件は解決したように見えたが、これは始まりに過ぎなかったのである。

20 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 20:53:12.65 ID:S5iVv4S30
死の洋館で1日目の夜を過ごした。すでに1人殺され犯人も捕まって
いたので、3泊のツアーは中止されることもなく続行されたのでした。

( ^ω^)「すがすがしい朝だお!朝食はなにかお!」

食堂に行ってみるとすでに人が集まっていた。
ブーンはなぜか名探偵と呼ばれ一目おかれているようでした。

( ^ω^)「よく分からないけど、悪い気はしないお!」

「いやーなかなかやりますな。私ほどではありませんが」

旧名探偵が話しかけてくる。

「朝食の後、さっそく財宝を探す予定なんですが、ブーンさんも
良ければどうです?実は娘があなたのファンになってしまったようで」

( ^ω^)「興味ないお!勝手にするから構うなお!」

21 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 21:01:09.84 ID:S5iVv4S30
旧世代の遺産をそっけなくあしらい、軽い朝食を済ませると、
ブーンは洋館の周囲に作られた自然公園へと足を運ぶのでした。

( ^ω^)「……ここか」

ブーンの脳裏に小さな女の子の姿が映し出される。
今はもう会うことのできない遠い日の姿。

( ^ω^)「動物がいるお!」

木々の陰にうごめく小動物の気配が現実へと引き戻す。ガサガサッ!

「おや?ブーンくんではないですか?」

草陰から顔を出したのは洋館の庭師のようでした。

22 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 21:07:07.01 ID:S5iVv4S30
( ^ω^)「おっさん……まだ生きてたのかお」

「ここは相変わらずですよ…あの場所から移っても動物達は変わらない」

( ^ω^)「平和そうでなによりだお……」

しばし静かな時が流れるも、洋館から到底良い知らせとは思えない
絶叫が聞こえるのでした。

( ^ω^)「!?」

大急ぎで洋館に駆けつけると、どうやらキッチンに人が集まっている
ようです。入り口付近に青ざめたツアー客が立ち尽くしていました。

( ^ω^)「な、なんだお!これは!?」

24 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 21:13:09.21 ID:S5iVv4S30
キッチンを覗いて見ると、あたり一面血の海となり、壁や天井まで
飛び散った血の跡が凄惨な何かがあったことを物語っているようでした。

( ^ω^)「なにが起こったんだお?まさかまた人殺し?」

「どうやら人は死んでいないようですな」

名探偵があざとく物陰から現れる。指差す先には小動物の死骸が。

「こいつらの血をぶちまけたんでしょう。悪質な嫌がらせですな」

(# ^ω^)「……」

「まあ一応、ツアー客全員に集まってもらって安否確認をしますか」

館内放送が流され、全員が食堂に集まることになった。

25 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 21:19:07.25 ID:S5iVv4S30
「よかった、死んだ人はいないんだ」

顔を赤らめた女性がブーンに話しかけてくる。

(# ^ω^)「……」

ブーンはなぜか不機嫌そうにするばかりで口を開こうとしない。
ガタッガシャーン、ギギギ。突如、窓のシャッターが下り始める。

「なんだなんだ?勝手なことをするなよ」

名探偵が洋館の職員に詰め寄るが、そんな予定は聞いていないそうだ。

「ようこそ、わが死の洋館へ。ここは傀儡が彼岸へと旅立つ別れの館」

その不吉を漂わせる館内放送によって、辺りは緊張に包まれていった。

26 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 21:25:12.30 ID:S5iVv4S30
「失楽の舞台は整いました。もう元の世界へ戻ることは叶いません。
ともに死へと繋がるこの道を、ゆらりゆらりと進みましょう」

不気味な放送が流される中、ツアー客の間に徐々に不安が広がり、
外に出ようとしますが、ドアも外側から鍵が掛けられているようです。

ふと、食堂のテーブルの下から何かが外れるような音がして、
一匹の大きな熊が飛び出して来ました。

「ぎゃああああ!」

近くに居たツアー客は、その大きな熊の一振りで、ひとたまりもなく
吹き飛ばされ、密閉されたその空間に戦慄が走ります。

「しぬっ!終わったー!俺の人生おわったーっ!」

取り乱す名探偵の前に、空手少女とサッカー少年が立ち上がります。

27 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 21:31:10.61 ID:S5iVv4S30
「きゃああああ!」

野生の恐怖を振りまくその熊はテーブルを吹き飛ばし、
空手少女とサッカー少年を巻き込んで壁へと打ち付けました。

( ^ω^)「お前…クマーじゃないかお……」

興奮している熊はブーンにも突進し始め、牙をむき出しにすると
無抵抗に立ち尽くすブーンの胴体めがけて飛び掛ります。

( ^ω^)「ぐわっ…ぐぐぐぐぐぐ」

ブーンに噛み付くと、その怒り狂った熊は鼻をヒクヒクさせて、
急に動かなくなりました。

( ^ω^)「やっぱりお前クマーだお……大きくなったお」

その野獣にしか見えない熊はブーンを口から吐き出すと、悲鳴にも
似た咆哮をあげ、壁に体当たりをし始めます。徐々にヒビが入り、
ついに大きな穴を開けて、自然公園のほうへと走り去るのでした。

28 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 21:37:07.57 ID:S5iVv4S30
「どうやら致命傷で済んだようです」

洋館に常駐していた動物のお医者さんの見立てによると
ブーンの傷は大したことは無さそうです。

ブーンが気を失っている間に事件はすべて解決していました。
事の顛末は、財宝の独り占めを恐れた家督争いで、
捜索を打ち切らせるための身内の犯行だったようです。

( ^ω^)「……被害者は無関係な…あいつらだお」

今のブーンにとっては人間の争いなどどうでも良かったのでした。

「あの…ブーンさん…自身を犠牲にして…助けていただいて…」

顔を赤らめた人間がまた何かを話している。

( ^ω^)「人に大切に使われてこそ…そうでないならただの……」

「え?」

遠く自然公園のほうから何か動物の鳴き声が聞こえた気がしました。

29 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 21:43:10.17 ID:S5iVv4S30
人間達の寝静まった夜更けの森の中、病院を抜け出したブーンの姿が
そこにありました。

( ^ω^)「GURURURURU……」

ブーンは奇妙な声を上げ、森の中で何かを探しているようです。

( ´∀`)「MOMOMOMYU」
(*゚ー゚)「HUYUHUYUYU」
ミ ゚Д゚彡「SYAAAAYAAAA」

小動物が集まっている場所を見つけると、ブーンは嬉しそうに駆け寄ります。

( ^ω^)「BOOOOOOOOOOOOOON!!」

驚いた動物たちは飛散して逃げます。必死に追いかけるブーン。
しかし服を着て両手を広げ二本足で走るブーンは、動物達にとって
ただの人間でしかありませんでした。

30 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 21:49:09.97 ID:S5iVv4S30
( ^ω^)「BOO……N BO……ON」

辺りには生き物の気配は無くなり、ブーンだけが静かな森に立ち尽くすのでした。

「ブーン?ブーンくんじゃないか!」

懐中電灯を持った庭師が驚いた様子でブーンを照らします。

「そうか君も…もう。いや、まだ間に合うのかも知れない」

庭師は生気を失ってされるがままとなったブーンを引き連れ、
遠くに見え始めた、小さな建物へと案内するのでした。

「さあ、中へ入って」

31 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 21:55:08.92 ID:S5iVv4S30
建物の中はとても甘い匂いがして、いつもより鼻の利くようになった
ブーンの食欲をそそります。

( ^ω^)「……BOO」

「ちょうどスコーンを焼いているところだったんだ。そこへ
腰掛けて食べていてくれ。食べ方は分かるよね?」

ブーンは言われた通りに大人しく椅子に腰掛け、上手に
スコーンを割って、ジャムを乗せて食べるのでした。

( ^ω^)「紅茶はアールグレイで頼む」

「!?…あ、ああ、すぐ用意する。……習慣とは恐ろしいものだな」

庭師は少し安心して奥の部屋に入ると準備を始めた。

32 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 22:01:10.07 ID:S5iVv4S30
ブーンのささやかな食事が終わると、庭師による治療が
行われることになった。

「万が一失敗することになっても私を恨まないでくれ。
私はただの庭師なのだから」

ブーンは一室につれて来られ、映写機にて古い映像を
見せられることになる。

「これが君達の本来の姿だ。一度外側へ出てしまった君は、自分の
本当の姿を知るしかないだろう。そしてその宿命も受け入れなければ、
誰にも使われることの無い、そう、記号の一つとなってしまう」

( ^ω^)「ああ、分かっている。そうなればしんだも同然だ」

33 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 22:07:09.32 ID:S5iVv4S30
ブーンの目の前に様々な情景が浮かび上がる。たくさんの人達の
思いに彩られた世界の数々。それが一つに集約し、重なりあって
辺りはまばゆい光に包まれる。

( ^ω^)「ここは……」

目を開けるとよく整備された草花の庭園に立っていた。
かつてすべてが遊びとして共有されていた楽園であった。

いずれこの地にはもてる者が現れ、もたざる者は閉ざし、
生み出された労働にさえ影を落とすことになろう。
だが忘れないでいて欲しい。ここは誰もが見返りを求めずに、
誰の中にもそれが宿る楽園であったことを。

( ^ω^)「大丈夫だお。この世界が続く限りこの遊びは続くお」


おしまい。

34 名前: ◆clite/Wn.A :2010/10/16(土) 22:11:50.88 ID:S5iVv4S30
おつかれさまでした。皆さまのごBOONが長く続くことを。
またねー。

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