mesimarja
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(-_-)ストライクヒッキーズのようです
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 13:52:26.88 ID:JzAZFOdH0
スレタイに惹かれた
期待


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 13:58:29.23 ID:gJLkrR1iQ
>>3 その期待には、確実に応えられない
俺 ストパン 知らない


>>1 ありがとうございます!
このスレは、

~~~~~~

725:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/31(金) 13:13:39.28 ID:gJLkrR1iQ
代理スレ立て頼みたい

スレタイは自由に決めてくれ
スレタイに使うAAはテンプレ1か2から選んでほしい

即興・ながらで書いていく

よろしくお願いします!

~~~~~~

という試みのもとに立てていただきました

俺 ストパン 知らない
ウィキペディア 見ても よく分からない
だから あのアニメ 関係ない話 なる
ごめんなさい

ながらで、ゆっくりゆったりじっくりのそのそだらだら進めていきます
なるべく短くなるように頑張ります

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:06:45.70 ID:gJLkrR1iQ

 諸君には、このような経験は無いだろうか。

 寝坊し、慌てて学校ないし会社に行く準備をする。
 かなり慌てて、だ。

 そうだな、冬の日であることを念頭に置いてほしい。

 コートを着て、荷物を持ち、家を出る。

 走る、走る。
 間に合うか間に合わないか、それだけを考えて。


 ようやく目的地に到着する。一安心。


 そしてコートを脱ぐ。




13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:09:21.65 ID:gJLkrR1iQ

 すると。


 慌てるあまり、すっかりズボンを穿き忘れていたことに、今更気付く。


 下半身はパンツ一枚。


 皆の目に晒される、己の下着。




 諸君には、このような経験は無いだろうか――






19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:16:27.12 ID:gJLkrR1iQ

 え? 無い? は? ふざけんな、あるだろ。

 あるだろ!! あるって言えよ!

 ……僕はあったんだよ、畜生!

 教室のど真ん中! ふうやれやれと息をついてコートを脱いで!

 女子の悲鳴! 男子の笑い声! 先生なんか手を叩いて大笑いだ。


 そうして僕についたあだ名が、










          (-_-)ストライクヒッキーズのようです







22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:24:26.16 ID:gJLkrR1iQ

 それが去年の話。

 あだ名の元となったアニメを、僕はよく知らない。
 が、馬鹿にされたあだ名であるのは確かだ。
 これは良くない。

 さらに良くないことに、僕はクラスでもちょっと浮いてる、ぼっちだった。

 結果、どうなるか。
 まあ分かってくれると思う。



爪'ー`)y‐「おいストライク、パン買ってこい」



 うん、こうなるわな。



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:29:36.95 ID:gJLkrR1iQ

 ちなみに「ストライクヒッキーズ」じゃ長いので、
 省略されて「ストライク」と呼ばれている。

 ストライク、だけ聞くと、ちょっと格好良い。
 由来はどうしようもないけど。



 辛抱強い人は、こんな状況でも学校に通い続けられるだろう。

 でも僕は、身体的な痛みにも、精神的な痛みにも、とても弱かった。



 だから――部屋に、引きこもった。





29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:45:59.17 ID:gJLkrR1iQ





ハハ ロ -ロ)ハ「ヒッキー、学校、来てくれまセンカ」

 僕の部屋。
 向かい合って座り、僕に話しかける女性が1人。

 僕が通う高校の、英語の先生。ハロー先生。
 若くて、美人で、スタイルがとても素晴らしい先生だ。

 僕の担任でもないのに、引きこもった僕のもとに毎日のように来てくれる。

 不思議。だけど、少し嬉しい。
 そして申し訳ない。

(-_-)「……僕のことは、放っておいて下さい」

ハハ ロ -ロ)ハ「ドーシテ」

(-_-)「嫌なんです。みんなに馬鹿にされる。パシリにされる。たまに、殴られる。
    もう、嫌なんです」

ハハ ロ -ロ)ハ「アー……」



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 14:56:51.22 ID:gJLkrR1iQ

ハハ ロ -ロ)ハ「デモ、アナタ、来年から受験生デショウ」

(-_-)「いいです……もう、どうなっても……」

 かっくん、ハロー先生が首を傾げる。
 その拍子に、胸がほんの少し揺れた。
 何食ったらこんなんになるんだ揉みてえ。

ハハ ロ -ロ)ハ「……困りましたネェ」

(-_-)「……」

ハハ ロ -ロ)ハ「――『ストライク』でしたっけ」

 身構える。
 先生まで、僕を馬鹿にするのか。

ハハ ロ -ロ)ハ「ドーシテそう呼ばれてるのか、ワタシは知りまセン。
      デモ、『ストライク』ッテ、かっこいいデスよネ」

(-_-)「……そんなことない」

ハハ ロ -ロ)ハ「ありマスヨ。辞書で調べてごらんナサイ、
      タクサンの意味がありマスヨ」



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:05:54.40 ID:gJLkrR1iQ

 たくさん意味があるからって、何なんだ。
 由来はパンツ事件でしかない。
 格好よさのカケラもない。

ハハ ロ -ロ)ハ「――ジャア、明日、試してみまショウ」

(-_-)「……?」

 にこり、笑って、先生は立ち上がった。
 軽快な足取りで僕の部屋を出ていく。

(-_-)「明日? 試すって――」

 問い掛ける僕を無視し、
 先生はウインクを一つかまして、帰っていった。





*****




34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:13:24.61 ID:gJLkrR1iQ



ハハ ロ -ロ)ハ「起きナサイ」

(-_-)「……」

 翌朝。
 何故か、先生が僕の部屋に居た。
 引っ張り起こされ、服を脱がされる。

(;-_-)「いっ、いやぁああ! 犯される!?」

ハハ ロ -ロ)ハ「ホラ、制服着て!」

 パンツ一丁の僕に、先生は制服を投げつけてきた。
 ――まさか。

(-_-)「……学校に、連れてくつもりですか……?」

ハハ ロ -ロ)ハ「そうデス」

(;-_-)「やっ、やだやだ! ぼ、僕、」

ハハ ロ -ロ)ハ「早く着ろ朝飯食ってとっとと登校しろカス」

 うわあ、急に日本語が流暢に。



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:23:55.20 ID:gJLkrR1iQ



*****


 ――結局、流されるがままに学校へ来てしまった。

(-_-)「やだ……僕、校内歩いてたら10歩に1回くらいの頻度で絡まれるんですよ……」

ハハ ロ -ロ)ハ「ドンダケー。
      デモ、ワタシがイッショじゃ、あんまり絡まれないカモしれまセンネ」

(-_-)「まあ、さすがに先生が一緒にいたら……」

ハハ ロ -ロ)ハ「というワケで、ワタシは物陰に隠れマス。1人で歩いて下サイ」

(;-_-)「ええっ!? 絡まれろってことですか!?」

ハハ ロ -ロ)ハ「イッテラッシャイ」

 昇降口。
 先生は下駄箱の陰に隠れ、僕の背中を押した。

 この時点で、既に何人かの生徒は僕を見て笑っている。
 ……ああ、嫌だ嫌だ。

 さっさと靴を履き替えて、保健室にでも逃げ込もう。



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:32:59.45 ID:gJLkrR1iQ

(-_-)「はあ……」

爪'ー`)y‐「あ、ストライクじゃん」

(-_-)


 早速だよ。

 まだ靴履き替えたばっかじゃん。ろくに歩いてすらないじゃん。
 畜生。


爪'ー`)y‐「久しぶりだなあ、ええ?
      パシリがいなくて困ってたんだよ。
      おかえり、ストライク」

 にやにや笑って、僕に煙草の煙を吹き掛ける男子生徒。
 ――フォックス。

(;-_-)「あ、あ、や、あの、」

爪'ー`)y‐「今日はちゃんとズボン穿いてますかーwwwww」

 僕のコートをじろじろ見て、フォックスは大笑いした。

 嫌だ嫌だ。

(; _ )「あ――」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:43:20.52 ID:gJLkrR1iQ


ハハ ロ -ロ)ハ「『ストライク』!」


 そのとき、後ろから飛んできた、先生の声。

 ――何が起こったか、分からなかった。


( ^ω^)

 僕の右手に乗っかる、よく分からない生き物。

 腕が引っ張られる感覚。

 そのまま。


爪'ー(⊂≡(-_- )


 フォックスを殴り抜く、僕。


(-_-)

(゚_゚)

ハハ ロ -ロ)ハ「イエスッ!」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 15:54:36.45 ID:gJLkrR1iQ

爪#'ー`)y‐「……てめえ……」

(;-_-)「ちっ、ちがっ、違う! 僕じゃない! ほら、何かこいつが……」

 右手に乗っていた謎の生物を見せようとするが、
 そいつはすっかり消えていた。

 周りに居る生徒達が、呆然とした顔で僕とフォックスを眺めている。
 そりゃそうだ。片や校内でも有名な不良、片やパンツ事件を起こした笑われ者。

爪#'ー`)y‐「おい、こっち来いや!」

(;-_-)「ひっ……」

 首根っこを掴まれ、どこかに連れていかれそうになる。
 そこへ、チャイムの音が響いた。

ハハ ロ -ロ)ハ「ホーラ、皆さん、早く教室に行きナサイ」

 先生が陰から現れ、フォックスの手を叩く。

ハハ ロ -ロ)ハ「タバコ」

爪#'ー`)y‐「……チッ」



54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 16:04:01.88 ID:gJLkrR1iQ

 フォックスは舌打ちをし、煙草を床に落として踏みつけた。
 僕を突き飛ばすように放す。

(;-_-)「あう」

 そして、そのまま教室――あるいはサボるためのどこか――へ去っていった。
 周囲のみんなも、チャイムの音に慌てて駆け出している。

 残ったのは、僕と、先生。

ハハ ロ -ロ)ハ「1限はサボっちゃいまショウ」

 そう言って、先生は僕の腕を引っ張り歩き始めた。

 僕はともかく、先生がサボるのはどうなんだ。



*****



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 16:23:35.01 ID:gJLkrR1iQ



 資料室。
 埃っぽく狭苦しい部屋で、2人きり。

ハハ ロ -ロ)ハ「『strike』、たとえば一つ。『殴る』トイウ意味がありマス」

(-_-)「……ハァ……」

ハハ ロ -ロ)ハ「そういうコト。言葉のチカラは偉大デス」

(-_-)「全然分かんないです」

ハハ ロ -ロ)ハ「理解しろ」

(-_-)「流暢に無茶言いよった」

ハハ ロ -ロ)ハ「……『ストライク』」

(;-_-)「うえっ!?」


( ^ω^)


 再び僕の右手に現れる生物。
 腕が引っ張られ、目の前の本棚に拳が向かう。



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 16:32:38.38 ID:gJLkrR1iQ

(;-_-)「っ、だっ、から!!」

 棚に触れる寸前、僕は、左手で生物を握りしめた。

(;^ω^)「!?」

 右手が止まる。
 左手の中でもがく、小さな、人形のような変なもの。

(;-_-)「こいつ! 何なんですか!」

ハハ ロ -ロ)ハ「アナタの『ストライク』の内の、1人デスよ」

(;-_-)「分かんないって!」

ハハ ロ -ロ)ハ「言葉には力が宿る。知りまセン?」

(;-_-)「……言霊?」

ハハ ロ -ロ)ハ「イエスイエス。正解デス。
      ゴホービにキスしてあげまショウ」

(-_-)「なんだと」

ハハ ロ -ロ)ハ「ジョーク」

(´-_-`)



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 16:46:39.41 ID:gJLkrR1iQ

ハハ ロ -ロ)ハ「つまり、その『コトダマ』デス」

(-_-)「……うーん……」

 気付くと、左手に握っていた生物は消えていた。
 ある程度の時間が経つと消えてしまうのだろうか。

ハハ ロ -ロ)ハ「何ヨリ、『ストライク』はアナタの名前みたいなモノ。
      思いを込めて口にすることで、アナタ自身に大きな力を与えてくれマス」

(-_-)「思いって?」

ハハ ロ -ロ)ハ「……たとえば、『マッチをする』という意味もありマス。
      そのことを考えナガラ、『ストライク』と言ってごらんナサイ」

(-_-)「……」

 半信半疑。
 とりあえず、やってみる。

(-_-)「『ストライク』」

 ――途端。

 僕の人差し指に、火が灯っt(;-_-)「ぁあっつぅ!!?」



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 17:00:35.35 ID:gJLkrR1iQ

 ばたばた、手を振って火を消した。
 熱い。勘弁して。

ノパ⊿゚)

 しかも、肩に小さいのが乗っている。
 さっきのとは違う奴だ。
 「ストライク」の姿は、それぞれ違うらしい。

ハハ ロ -ロ)ハ「意味を思い浮かべながら『ストライク』と言えば、
      その通りのコトが起こりマス。
      今日ダケ、このチカラを貸してあげまショウ」

(-_-)「今日だけ」

ハハ ロ -ロ)ハ「イエス。ダカラ、今日の内に、イロイロ頑張りナサイ」

(-_-)「……先生は何者なんですか」

ハハ ロ -ロ)ハ

 かっくん。首を傾げる。胸が揺れる。

ハハ ロ -ロ)ハ「ただの、エーゴの先生デス」




*****

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 17:12:00.12 ID:gJLkrR1iQ



 電子辞書で「ストライク」を調べながら、教室へ向かう。

 今なら、2限から受けられるだろう。

(-_-)「……」

 教室に入ると、騒がしかったクラスメート達が一瞬静まった。

 自分の席に着く。
 きょろきょろ周りを見るが、フォックスの姿はなさそうだ。
 やっぱり、サボっているのか。

(-_-)

 電子辞書に目を落とす。
 くすくす笑う声が不愉快だ。

 帰りたい。
 部屋で横になっていたい。



77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 17:21:39.81 ID:gJLkrR1iQ

 そもそも、ストライクで何をしろって言うんだ。
 こんな力があったって、僕に何が出来る。

(-_-)「……」

 今日だけ。
 今日だけ、やり過ごして。
 明日からまた引きこもろう。

 僕は机に突っ伏した。





*****



(-_-)「んあ」

 眠っていたようだ。
 顔を上げる。

 ……少し、驚いた。もう昼休みじゃないか。



79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 17:33:32.42 ID:gJLkrR1iQ

(-_-)「……」

 財布を持ち、購買を目指す。
 教室で食べるのは嫌だな。
 トイレ……も、ちょっと。

 保健室。そうだ、保健室に行けばいい。
 最初からそうするつもりだったんだ。

 そうと決まれば、早くパンか何かを買ってこよう。

(-_-)「――……」



 ストライク。
 せっかく、先生が「貸して」くれた力なのに。
 僕は、それを無駄にしようとしている。


 これでいいのか。


(-_-)「……」



80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 17:39:38.69 ID:gJLkrR1iQ

 わざわざ電子辞書で調べたくせに、結局、使わずじまいで。
 このまま今日をやり過ごして。

 ……これでいいのか?

 先生が、チャンスをくれたのに。

(-_-)「……『ストライク』」

 掌を広げて呟く。
 すると、小さな、猫みたいなのが現れた。

(,,゚Д゚)

 たとえば、こいつは「出くわす」という意味を持つストライク。

 せっかく、彼らが僕の手助けをしてくれるというのに――



爪'ー`)y‐「あ」

(-_-)「あ」



 畜生。

 出くわした。

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 17:46:43.33 ID:gJLkrR1iQ

 これを人は、自業自得と言う。


爪#'ー`)y‐「てめえ、朝はよくも……!」

(;-_-)「あああああっ、や、だから、それは!」

爪#'ー`)y‐「来い!!」

(;-_-)「ひああああああああああああ!」

 みんな、僕らから目を逸らす。
 ハロー先生もいない。

 これは。


(;-_-)(\(^o^)/)





*****





85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 17:55:57.43 ID:gJLkrR1iQ





(;-_-)「あ゙、っはぁっ!!」

 顔に衝撃。
 そのまま、地面に吹き飛ばされる。

 ここは、所謂校舎裏。こういうことにうってつけの。

爪#'ー`)y‐「糞が! 糞が!」

 フォックスが、倒れた僕を何度も踏みつける。
 痛い。
 体も。心も。

(;_;)「ご、ごめ、ごめんなさい、ごめん――」

爪#'ー`)y‐「――あああっ! ほんっと、見てて腹立つ奴だな!!」

(;_;)「ひ、ぐっ!」

 爪先が、顎を蹴り飛ばす。

 痛い、やめて、お願いだから。



86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:05:02.18 ID:gJLkrR1iQ

 学校になんか来なきゃ良かった。
 こんなこと、望んでない。

 あの暗い部屋に、ずっと閉じこもっていたかった。

 外に出たって、傷付くだけ。


(;_;)「あ、ああう、うあ」

爪#'ー`)y‐「……糞が」

 フォックスが、火がついたままの煙草を僕に落とした。

 煙を上に流しながら、僕の顔めがけて落下する煙草。

 熱いんだろうな。

 避けたいけど、フォックスが僕を踏んづけているせいで動けない。

 煙草が、すぐそこに迫る――




89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:11:07.26 ID:gJLkrR1iQ




(; _ )「――『ストライク』ッ!!」



(#・∀・)



爪'-`)「!?」



 黄色い、猫みたいなストライク。
 そいつは手に持った釣竿を振りかぶり、
 先端、釣り針を煙草へ突き刺した。



   ――【strike:(餌についた魚を)針に引っ掛ける】――





93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:31:00.50 ID:gJLkrR1iQ

 煙草は軌道をずらされ、黄色いストライクの方へ引っ張られた。
 フォックスはストライクを見ずに、煙草にのみ視線を向けている。

 フォックスには見えない?
 それなら、さぞ奇妙な光景が彼の目に映っていただろう。
 煙草が不自然な動きで横に飛んでいくという光景が。

爪;'ー`)「な……っ」

(;-_-)「『ストライク』!!」


ξ゚⊿゚)ξ


爪;'ー`)「うあっ!?」

 金髪の、小さな少女。
 その子がフォックスの顔に向けて両手を広げた。

 瞬間、フォックスの目に襲い掛かる閃光。



   ――【strike:照りつける】――




96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:44:30.52 ID:gJLkrR1iQ

 よろけたフォックスの足が、僕の上から退く。
 素早く立ち上がり、僕はフォックスと距離をとった。

爪;∩ー`)「っつ……な、何だ、お前……」

(;-_-)「はっ、はあ、はあ……」

 次は、次は――

 必死に記憶を探る。
 辞書に、何て書いてあった?
 ええと、たしか、

(;-_-)「『ストライク』!!」


【+  】ゞ゚)


爪;'ー`)「――っ……!」

 フォックスの足が、一度大きく震えた。




   ――【strike:(恐怖・不安などを)〔人・人の心に〕しみ込ませる】――



100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 18:55:54.62 ID:gJLkrR1iQ

 恐らく効いた、と思う。
 フォックスは、きっと、僕にビビったのだ。


(;-_-)「……『ストライク』!!」


 フォックスに向かって駆け出す。


(#^ω^)


 右手に乗るそいつは、力んだような顔をしていた。
 僕も、同じような顔をしているかもしれない。


 そして、僕の拳はフォックスへ到達――


爪#'ー`)「……調子に乗んな!!」

(;-_-)「!!」


 ――する前に、フォックスの手が、僕の右手を掴み上げた。



104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:10:29.06 ID:gJLkrR1iQ

 フォックスの空いている方の手が、僕を殴りつける。

 それから、お腹の辺りへ膝蹴りを入れられた。

(;-_-)「あ、」

 ろくに声も出ない。

 膝をつき、蹲る。

爪;'ー`)「……ったく……妙なトリック使いやがって――」

 早く、何かしなきゃ。
 ストライク。どれ?

 何があった? どんなのがあった?

 ストライク。ストライク。

 殴る。

 他は?

 あれ、あれ、あ、頭、回らない。

 何があった。

 ストライク。何。

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:15:52.85 ID:gJLkrR1iQ

 土を擦る音がした。

 蹴られるのか。踏まれるのか。

 恐い。

 痛いのは嫌だ。

 嫌だ。

爪#'ー`)「……この『ストライク』が――」

 ストライク。
 フォックスが呼ぶそれは、侮蔑でしかない。

 嫌だ。嫌だ。



(; _ )「……やめ、て……」





109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:32:38.68 ID:gJLkrR1iQ

爪#'ー`)「――」


(; _ )「やめて……呼ばないで、ぼ、僕を、ストライクって、呼ばないで……」

(; _ )「恥ずかしい、嫌だ、嫌だよ……」


 こんなことを言ったところで、やめてもらえる筈もない。

 だけど、言わなきゃいけない気がした。

 反抗しなければいけない、気がした。


(; _ )「僕、僕は、友達がいなくったって、
     静かに毎日を過ごせれば、それでいいんだ……」

(; _ )「なのに、どうして、こんな」

(; _ )「……お願いだから、僕に構わないでよ……。
     僕を、」


 僕を。




111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:36:14.06 ID:gJLkrR1iQ





(#-_-)「――僕を馬鹿にするのを! やめろ!!」





 今、思い出す。

 ストライク。

 『ストライキをする』。

 ストライキって言うほどのもんじゃないけど。



 ――僕は、ストライクの、彼らの力を借りずに。



 自分の力で、反抗した。





113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:44:19.17 ID:gJLkrR1iQ

 言い切ってやった。
 すごく、すっきりした。

 もういい。
 蹴るなり踏むなり殴るなり、好きにすればいい。


(-_-)「……」


(-_-)「……?」


 なかなか、衝撃が来ない。

 恐る恐る顔を上げる。


爪'-`)


 フォックスは、つまらなそうな表情を浮かべて、腕を組んでいた。
 しばらく睨み合う。

 手を出してこないことを確認して、僕は立ち上がった。



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 19:49:24.40 ID:gJLkrR1iQ

(-_-)「……えと」

爪'-`)「白けた」

 そう呟いてフォックスは踵を返した。

 遠ざかる背中を、僕はぽかんと口を開けながら眺める。



 予鈴が鳴るまで、僕は、ずっとそうしていた。










*****




119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 20:04:43.89 ID:gJLkrR1iQ



ハハ ロ -ロ)ハ「ソウ。頑張りまシタネ」

 学校も終わり、僕の部屋。
 僕の話を聞き終えたハロー先生は、そう言って僕の頭を撫でた。

ハハ ロ -ロ)ハ「エラいデス。予想外デスヨ、ぶっちゃけキタイしてませんデシタし」

(;-_-)「こ、ここでぶっちゃけんなよ!」

ハハ ロ -ロ)ハ「ゴホービにキスを」

(-_-)「ジョークでしょ」

ハハ ロ -ロ)ハ「うん」

(;-_-)「イ、イエスって言えよ! おちゃらけろよ!
     素で返されると、少しでも期待した僕が馬鹿に思えるよ!!」



129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 20:47:25.76 ID:gJLkrR1iQ

ハハ ロ -ロ)ハ「……フフ、ヤッパリ、エラいデス。
      最後はコトダマの力を借りずに、自分で立ち向かったんですカラ」

(-_-)「……」

ハハ ロ -ロ)ハ「イチバン強い『コトダマ』はネ。ヒッキー。
      自分で考え、自分で選び、自分の最大の思いを込めた、ソノ言葉なんデスヨ」

 ぎゅうっと、抱きしめられた。
 胸やわらかい。

ハハ ロ -ロ)ハ「ウレシイ。アナタが、そんなにも頑張れたコトが、とても、ウレシイ」

(-_-)「……」

(*-_-)「……ありがとう、ございます……」



 先生は何者ですか、と再び訊ねたけれど。

 やっぱり、返ってきたのは「ただのエーゴの先生デスヨ」という答えだけだった。




*****



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 20:55:20.04 ID:gJLkrR1iQ



爪'ー`)y‐

(;-_-)


 誰か教えてくれ。

 僕は、勇気を出して、翌日も学校に来てみたんだ。
 やっぱりみんなからくすくす笑われたんだけど。

 そしたら。

 そこに現れたフォックスが、笑ってる奴らを睨みつけた。

 「なに笑ってんだ」とフォックスが凄みをきかせた声で言うもんだから、
 みんな怯えて逃げ出したよ。


 誰か教えてくれ。

 何この状況。



133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 20:59:32.71 ID:gJLkrR1iQ

(;-_-)「……あの……」

爪'ー`)y‐「なあ」

(;-_-)「ひゃいっ」

爪'ー`)y‐「昨日みたいに言えばいいじゃん」

(;-_-)「え?」

爪'ー`)y‐「馬鹿にすんなって」

(;-_-)「……」

爪'ー`)y‐

(;-_-)

爪'ー`)y‐

(;-_-)「……が、んばる」

爪'ー`)y‐「おう」



137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 21:07:35.55 ID:gJLkrR1iQ

 何だ、この空気。
 フォックスが恐くないぞ。いや、恐いは恐いんだけど。

 黙ってフォックスの顔を眺めていると、フォックスが僕の肩に腕を回してきた。
 覆いかぶさるぐらいの勢いで。
 危うく転ぶところだった。

(;-_-)「うわっ」

爪'ー`)y‐「昨日のアレ、あの手品どういう仕掛けだ?」

(;-_-)「手品?」

爪'ー`)y‐「煙草飛ばしたり、急に光ったり」

(;-_-)「手品……っていうかなあ……」

爪'ー`)y‐「何だよ、勿体ぶんな」

(;-_-)「うーん」


 そのとき、前方――少し遠くを、ハロー先生が横切った。



138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 21:12:13.25 ID:gJLkrR1iQ

ハハ ロ -ロ)ハ

 ハロー先生は立ち止まり、しばらく僕を見つめて。


ハハ ロ -ロ)ハ b そ


 親指を立てて、満面の笑みを浮かべた。


(;*-_-)


 おわあ。

 何か、顔熱い。どうしよう。
 どきどきする。どうしよう。


爪'ー`)y‐「どうしたヒッキー」

(;*-_-)「な、なんでも、ないよ」


 あ。
 「ストライク」じゃなくなってる。



141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 21:26:50.58 ID:gJLkrR1iQ

(-_-)「……ふふ」

 嬉しくて、思わず笑みが零れた。

爪'ー`)y‐「気持ち悪いな」

(;-_-)「酷い!」

 少しして、フォックスも笑い始めた。
 楽しそうに。
 僕も、再び笑ってしまう。

 仲よさ気な僕とフォックスを、みんな、奇妙な表情で見てきた。
 僕も、この現状は奇妙だと思う。

 でも――楽しいから、いいか。




 しかし、それはともかくとして。

(;*-_-)(これは何なんだ……)

 ハロー先生のことを考えると、妙にどきどきする。
 何でだ。




145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 21:32:56.39 ID:gJLkrR1iQ



strike
 (struck; struck, stricken)


  be struck on…
     …に夢中になる, ほれる.










          (-_-)ストライクヒッキーズのようです



                 おわり







152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 21:36:20.78 ID:gJLkrR1iQ
今年最後の投下おしまい!

スレ立ててくれた方、読んでくれた方、レスしてくれた方、
皆さんありがとうございました!

ちなみに俺は英語は得意ではない

あのアニメのネタを期待してた人、ごめんなさい


質問・指摘ありましたらお願いします

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 21:37:42.10 ID:U6lN4xKi0
>>152
なんで最近になって活発に投下始めたの?

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 21:44:08.68 ID:gJLkrR1iQ
>>154
みんなで振り返る~スレでも質問してくれてたか。答えるの遅れてごめん

俺もよく分からない
なんか、ここ最近色々書きたくてたまらなかった
楽しくてたまらん

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 22:42:21.10 ID:/RQVFji5O
>>1
そろそろブログやツイッターでもしてみたら?


167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 22:45:06.71 ID:8RBHz3Xq0
>>157
トリップとかも付けて欲しいな
利便性的に

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 22:50:23.41 ID:gJLkrR1iQ
俺のブログとか誰得


酉か……前にも言われたな、そういえば

ちょっとキー考えてみる

171 名前: ◆EpvQephXIa3b :2010/12/31(金) 23:00:07.91 ID:gJLkrR1iQ
酉テス



ブログは、いつか気が向いたら

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