mesimarja
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lw´‐ _‐ノvちょっと自殺してくるようです
5 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:03:08.16 ID:+WLj6aJm0
例えば、貴方が本を読んでいたとしよう

貴方は本を読んでいる
展開的に言えば 今は『転』の辺りだろう
結末はわからない
まだ読んでいないから

だがしかし 貴方は、もうすぐこの物語が終わることを知っている

何故なら 本の残りのページが残りわずかだから
この残りわずかな中に 物語は加速し、終焉を迎える
貴方はそれを知っている
結末はわからない
しかし『終わりを迎える』ことを知っている


人生を この『本』に例えてみよう
人の命には必ず終わりがあり、
長いか短いか 濃いか薄いか
個人差はあれど、それはそれぞれの物語である

さて、
もし……―――  己が人生という『物語』の、終焉に気付いてしまったら…?






7 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:06:08.04 ID:+WLj6aJm0
Lw´‐ _‐ノv「なぁ、今度の連休を使ってちょっと自殺してみようと思うんだが」

ノパ⊿゚)「…………ん?」

川 ゚ –゚)「一緒に温泉行きたい?仕方がないなぁ付き合ってやろう」

Lw´‐ _‐ノv


Lw´‐ _‐ノv「期待通りの展開をありがとう」





lw´‐ _‐ノvちょっと自殺してくるようです





9 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:09:10.27 ID:+WLj6aJm0
Lw´‐ _‐ノv「帰宅―っと 華麗にパソコン起動」

帰宅 アパートの自室に入るなり、パソコンの電源を入れた
立ち上げの間に部屋着へと着替えを済ませ、パソコンの前に陣取る



  /~ ̄ ̄ヽ 
 (〒ソwVw"
 |w´-_-ノv      「自殺 方法……教えてグーグル先生!」
 /_>H」\
`/ / / ̄ ̄ ̄ ̄/
_Lニつ/しゅーる/    カチッ
 \/____/ 

グーグル先生って 偉大だと思うの


11 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:12:04.68 ID:+WLj6aJm0

Lw´‐ _‐ノv「身近なものは煙草。
ニコチンが1mg以上の煙草、ショートピースなどを50~70本くらい水につけて
沸騰させると約70%前後のニコチン水溶液が出来る。これを飲めば死ぬ…」

Lw´‐ _‐ノv「……インパクトが足らん!」

そんなちんけな毒みたいなもので死ぬつもりはない
私は良案を探し続ける

Lw´‐ _‐ノv カチカチ

Lw´‐ _‐ノv「一時期流行った練炭
『一酸化炭素は酸素の250倍以上の親和性でヘモグロビンと結合する』
…凄いな一酸化炭素
『一酸化炭素と結合し酸素は運搬されず、全身が酸素欠乏状態になる。
脳や心臓、肺が酸素需要が高く、意識障害を起こす。
また脳内では、生命維持を担っている脳幹が損傷を受け、死に至る』
『一酸化炭素で酸欠状態となったとしても息苦しさを感じることはない。
500ppmで中毒症状が現れはじめ、1500ppmで死に至るとされている。』」

簡単 お手軽 苦痛なし
しかも みんなで逝けば恐くない な複数可能型

Lw´‐ _‐ノv「……こりゃ、流行るわけさね」



12 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:12:50.79 ID:+WLj6aJm0
Lw´‐ _‐ノv「用意するもの  七輪 練炭 睡眠薬 吐き止め 薬缶に水」


Lw´‐ _‐ノv「…薬缶に水?」

意味がわからない
何故水

Lw´‐ _‐ノv「こういうのは専門家に聞くべきだよね」


自殺の専門家 そんなものが居るはずはないのだが、
心当たりとしてとある人物が脳裏に浮上する
失礼な話だが、顔からして詳しそうだ
早速電話をかけてみる


Lw´‐ _‐ノv】  トゥルルルル…

Lw´‐ _‐ノv】「もしもしこちら素直 応答せよ」

(‘A`)】『どの素直だよ』

Lw´‐ _‐ノv】「もっと気の利いたツッコミは出来んのかね」



17 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:16:34.43 ID:+WLj6aJm0
(A`)】『なんだシューか』

Lw´‐ _‐ノv】「貴様にその名を呼ぶことを許した覚えはないぞ」

(‘A`)】『あーはいはい …で?何の用?』

Lw´‐ _‐ノv】「七輪で何故薬缶に水が必要なんだ?」

(‘A`)】『…………七輪で何する気だよ』

Lw´‐ _‐ノv】「なぁに 餅をちょいとな」

(‘A`)】『薬缶は何に使うのかと聞いている』

Lw´‐ _‐ノv】「だから、何故七輪に水の入った薬缶をかけるのかと」

(ノA`)】『もういい お前に聞いたのが馬鹿だった
      いいか?絶対にやるなよ。あと、外でやれ。クー達とやれ 絶対な』



19 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:17:56.32 ID:+WLj6aJm0
Lw´‐ _‐ノv】「おぬし何か知っておろう。教えい」

(‘A`)】『やだね。ロマに俺が殺される』

Lw´‐ _‐ノv】「使えん奴m…」 ガチャツー

Lw´‐ _‐ノv】「……」

電話は切られてしまった
奴は何かを知っているようだったが、教えてはくれなかった
しかし何故 薬缶の話を出しただけで「外でやれ」などと言うのだろう

常識的に考えて、七輪は屋外で使うものだ
わざわざそんなところを指摘するのはおかしい
私が何をするのか 見抜いたというのか
奴はエスパーだったのか


そして 最後の一言

Lw´‐ _‐ノv「……ロマ、か」




22 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:19:55.48 ID:+WLj6aJm0
杉浦ロマネスク
最近よく面倒をみてくれる(世話をしてくれる)先輩だ
元々彼と特に接点はなかったが、
確かに自分が自殺するとしたら 誰より本気で止めにかかるタイプだろう
普段は冷静沈着 だが根は熱い男なのだ    多分


最近、彼とよく話すようになった
元来の言動が気になっていたらしい
一度親しく話し出したら、距離が縮まるのはあっという間だった


Lw´‐ _‐ノv「男って 難しいけど単純なんだよね」

種を蒔けば 一年越しにでも芽が出てしまう
そんな 恐ろしく簡単なものだと 私は思う

彼はそれに嵌ったのか はたまた別の理由なのか  私にそれを知る術はないけども


ただ……―――――     真剣みのある彼の顔は 好きなのだ


Lw´‐ _‐ノv「……なーんて、今となっては全く関係ないけどね」

薬缶に水 の真意を探すため、もう一度パソコンに向き直った



23 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:21:11.37 ID:+WLj6aJm0
ξ゚⊿゚)ξ 川 ゚ –゚) ノパ⊿゚)
lw´- _-ノv  (*゚―゚) ζ(゚―゚*ζ

女子 というのは、群れで行動する
群れていないと安定した生活が送れない しょうもない生き物
かくいう私もその群れの中に居るが 周りの反応を見て楽しむことに専念した



Lw´‐ _‐ノv「なぁ、今度の連休を使ってちょっと自殺してみようと思うんだが」

時折、そんなブラックジョークを投入してやるのも 私の役目だ

ノパ⊿゚)「…………ん?」

川 ゚ –゚)「一緒に温泉行きたい?仕方がないなぁ付き合ってやろう」

Lw´‐ _‐ノv「期待通りの展開をありがとう」




25 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:24:07.27 ID:+WLj6aJm0
そう これでいい
私は道化に徹する

「本気」にしか聞こえない「冗談」を言い
「冗談」にしか聞こえないことを 結構「本気」で言う
その実全て半分本気で 提案した冗談でも、可決されれば本気で実行する
空気を害した場合すぐに 「冗談」だったこと に切り替えればいいだけなのだから

ζ(゚―゚*ζ


真実と知っている輩が 私を見ている

内緒だよ と、目配せしてみせる
嘘だよ なんて都合のいい解釈をしない子だから
きっと私は彼女を傷つけている

ブラックジョークが本当は「本気」であることを知っているのは 彼女だけ


そして 彼女の心に葛藤を生むことに成功したことにほくそ笑む私は きっと質が悪い



28 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:27:15.94 ID:+WLj6aJm0
カラオケで
クーがしぃにセクハラをした
だから私も 彼女に便乗したと見せかけて、デレに近付いた

ζ(゚―゚*ζ「何?」

lw´- _-ノv「セクハラに便乗しに来ました」

ζ(゚―゚*ζ「温度が足りないの?」

lw´- _-ノv「…………」

最近余所で摂取していることは秘密だ

最初は覆いかぶさるように
次に 後ろから抱き締めるように
首筋を爪でなぞる

彼女は逃げない し、ネタにもしない
ただ黙って受け入れていく
後ろからだから顔は見えないが
心音だけが大きく伝わってきていた




30 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:31:03.17 ID:+WLj6aJm0


とくん とくん


私は心臓の音が好き
いきものに触れている実感と いきもの特有の温もり
その両方を一気に感じることが出来るから

私は彼女の心音に溺れていく
一瞬一瞬を大事に刻んでいく

残した時間は あと僅かだから




そっと デレの耳元に唇を添えた
彼女は動じない
ただ少しだけ 心臓のリズムが早くなった




31 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:33:38.22 ID:+WLj6aJm0
Lw´‐ _‐ノv「…デレ」

しぃの歌声に掻き消されるよう
デレにだけ聞こえるよう ちいさくちいさく囁きかけた

デレは少しだけこちらに首を傾け、聞く体勢をとった

また彼女を傷つけてしまう
それでも伝えておきたかった
これから自殺していろんな人に迷惑をかけるのだ
今更ひとつくらい迷惑が増えたって変わらないと思うのは やはり我儘なのだろうか


Lw´‐ _‐ノv「……デレ 私ね…………」


以前 デレに告白した時のことを思い出す
確か 三年越しの、二度目の告白の際だ
勿論結果は連敗
仕方のないことだと思っている
あの時彼女は 「その想いに応えられなくてごめんなさい」と泣いた
あの時と同じように また傷つけてしまうのだろう
そう思う
でも伝えたい
彼女の心に 記憶に 少しでも多く私の存在を残しておいてほしい
歪んだ 届かない恋心   ―…執着力・独占欲 の方が正しい気もするが



34 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:35:37.15 ID:+WLj6aJm0
Lw´‐ _‐ノv「今日が終わったら、死ぬ予定だったんだ」

囁く

デレが少しだけ硬直する
顔は見えない

心音が 早くなる
心なしか 呼吸が早い
これは 心を壊している音だろうか

かわいいな
素直にそう思った私は きっと残忍




35 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:36:30.94 ID:+WLj6aJm0
Lw´‐ _‐ノv「ごめんね」

デレは動かない 喋らない

Lw´‐ _‐ノv「…でも、」

少しだけ、溜めた後

Lw´‐ _‐ノv「もう少しだけ 頑張るね」

希望をちらつかせて

Lw´‐ _‐ノv「あと、ニ・三日」




デレの表情は見えない
クーが失恋ソングを熱唱している
デレの鼓動は聞こえない
マイクの振動に疎外されている
どんな思いをしているのか 確かめる術はない

ただ俯いて 私の手に、小さな掌を重ねた
強く抱き締めると 掌で応えてくれた




37 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:38:00.52 ID:+WLj6aJm0
首筋に顔を埋める
頬を寄せてくる
温かい温もりと、首筋からのダイレクトな鼓動に酔う
あぁ  まだ、デレが好きだ

Lw´‐ _‐ノv「……ごめん」

デレは答えない
ちいさな掌は 震えている




39 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:39:35.62 ID:+WLj6aJm0






42 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:41:29.23 ID:+WLj6aJm0
例えば、貴方が本を読んでいたとしよう
展開的に言えば 今は『転』の辺り
結末はわからない
まだ読んでいないから
しかし貴方は、もうすぐこの物語が終わることを知っている
何故なら 本の残りのページが残りわずかだから
この残りわずかな中に 物語は加速し、終焉を迎える
貴方はそれを知っている
しかし結末はわからない
『終わりを迎える』ことのみを知っている

人生を この『本』に例えてみよう
人の命には必ず終わりがあり、
長いか短いか 濃いか薄いか 個人差はあれど、それはそれぞれの物語である

さて、
もし、己が人生という『物語』の 終焉に気付いてしまったら…




Lw´‐ _‐ノv「私は 結末を自分で決める」

( ФωФ)「ちょっと待て」


43 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:43:52.69 ID:+WLj6aJm0
( ФωФ)「で、何がどうなってそういう思考になるのか 聞いてみようか」

Lw´‐ _‐ノv「なんかさー、仕事も嫌だし、あの上司にも耐えられないし
        でも 会社には変に心配されてるし
        心配されてあの部署に飛ばされてるから、移動願い出せないし
        こういう関係もあるし、あの子とはこうはならないし
        …なんていうか、詰んじゃったかなって」

(;ФωФ)「や、しかしだな。命を絶つ必要はないんだぞ」

Lw´‐ _‐ノv「誰にも必要とされない…誰の『一番』でもない私なんか いらない」

( ФωФ)「……死んでしまうなら、いっそ逃げてしまえばいいのではないか?」

Lw´‐ _‐ノv「不安定なまま生きてるなんて 耐えられない」

(;ФωФ)「む」

Lw´‐ _‐ノv「…し、めんどくさい」

(;十ωФ)「……止め、られないのであるか」

Lw´‐ _‐ノv「先輩、私を繋いだりしないんでしょう」

( ФωФ)「繋ぐ…とは?」



45 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:46:32.89 ID:+WLj6aJm0
Lw´‐ _‐ノv「付き合う気はないんでしょ
        ロマ先輩だって シておいて 友達に留める
何人いるか知らないけど 私は単なる セフレの中の一人
私が居なくなっても 代わりはいくらでもいるでしょ?
誰の一番にもなれない私なんて 価値がない
このまま愛玩人形続けるくらいなら 死んだ方がマシ」

(;十ω十)「…………むぅ……」

Lw´‐ _‐ノv「先輩は優しいよ?アサピ先輩に比べれば…や、今まで付き合ってきた誰よりも」

(´ФωФ)「…もっと優しい男だっているはずである。 」

Lw´‐ _‐ノv「でも 此処にいる」

ぎし

ベッドが軋む

Lw´‐ _‐ノv「私は、先輩と こう なったことを、後悔はしていません」



46 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:48:36.53 ID:+WLj6aJm0






50 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:50:04.73 ID:+WLj6aJm0

Lw´‐ _‐ノv『先輩、私を繋いだりしないんでしょう』

(;十ω十)『…………むぅ……』


Lw´‐ _‐ノv『ごめんね』

ζ( ― *ζ『私に決定権はないもの   …寂しいけどね』





……ほら、誰も止めない
繋ぎ止めれば(誰かの『一番』になれたということだから)死んだりしないのに
誰一人 それが自分である自覚がない
私は結局誰の一番でもない
だから …サヨナラ

…………メンヘラ?かまってちゃん? なんとでも言えばいいよ
私は あの人達に必要としてほしかっただけ





51 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:51:06.38 ID:+WLj6aJm0

川 ゚ –゚)「お前が居なくなるのは寂しいぞ 止めはしないがな」

Lw´- _-ノv「…………」

川 ゚ –゚)「人の人生に口を出す気はない
     私はお前が好きだからな 最期までお前に嫌われるような、偽善的なことを言う気はない」

Lw´ _ ノv「…………」

…………あぁ
此処に いた






52 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:53:56.83 ID:+WLj6aJm0
浴室

Lw´- _-ノv「排水溝に栓、通気口と換気扇に ガムテープ」

きゅ  びりびり ぺたぺた

Lw´- _-ノv「煉瓦の上に七輪」

ことん

Lw´- _-ノv「更に、薬缶に水」

ことん

Lw´- _-ノv「ぃゃしかし、温度を下げて不完全燃焼をこれで狙うとか
       些か無理がある気がするがね」

Lw´- _-ノv「練炭 点火」

かちっ

Lw´- _-ノv「して、密度が上がるまで 私は居間で待機」


八畳一間の部屋に戻る
ベッドの上には 安らかに眠るロマ先輩
机の上には たくさんの薬達



56 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/11(火) 23:57:21.36 ID:+WLj6aJm0
準備は整った
アルファの最終回は拝めなかったが 戦死者達とヴィップ国を見守ることにしよう
吐き止めを飲み、睡眠薬を飲む
申し訳ないが、遺してしまうロマ先輩に 置手紙を書く

じゃ、お先に失礼します  ?
第一発見者に仕立て上げます すいません  ?
ざまぁwwww   ?

…………段々、何を書けばいいのかわからなくなってきた
ただ、起きた時のロマ先輩の反応も見てみたかったな なんて笑う私の心は
今とても穏やか

Lw´- _-ノv「……死んで逃げてしまうのも 悪くないのかもしれない」

そう思うのはきっと 自殺を決めてからの日々が充実していたからだ
最期の夜も ロマ先輩と過ごした
先輩は まさか朝起きたら私が死んでいるとは思わないだろう …―悪い冗談だと


でも残念
半分本気で冗談を言う私は、悪い冗談を本気で実行出来るのだよ



61 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/12(水) 00:00:18.38 ID:7t9ntoMG0
薬が回ってきた
マイスリーは 飲むと楽しくなる睡眠薬だ
処方が変わる前に ストックしておいて良かったと思う
デパスも好きだ こいつらのお陰で、今私は、最高に愉快な気分だ
ブーンでなくても空を飛べる気がする

気分が いい


昨日仕上げた遺書を、机の上に置く
正直 ここまでくると、遺書とかどうでもいい気もしてくる
自分の我儘で死ぬのに 更に言い残すとか我儘が過ぎる気もする
念入りに形式なんかも調べたが、結局は弁護士に見せておかないといけないらしいし
そこまでする気にはなれないから あとは遺していく人達の良心に任せるとしよう




62 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/12(水) 00:01:55.64 ID:7t9ntoMG0
例えば、貴方が本を読んでいたとしよう
展開的に言えば 今は『転』の辺り
結末はわからない
まだ読んでいないから
しかし貴方は、もうすぐこの物語が終わることを知っている
何故なら 本の残りのページが残りわずかだから
この残りわずかな中に 物語は加速し、終焉を迎える
貴方はそれを知っている
しかし結末はわからない
『終わりを迎える』ことのみを知っている

人生を この『本』に例えてみよう
人の命には必ず終わりがあり、
長いか短いか 濃いか薄いか 個人差はあれど、それはそれぞれの物語である

さて、
もし、己が人生という『物語』の 終焉に気付いてしまったら…?




63 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/12(水) 00:03:34.08 ID:7t9ntoMG0
私は 友達には恵まれたが 家族には恵まれなかった
高校の途中 何処かに捨ててきた感情を
就職して出会ったアサピ先輩に拾い戻された
シュールが笑うようになった と、職場でも褒められた
…………その頃には私は、アサピ先輩に依存して  いいように使われる愛玩人形と化していた
そして気付けば、半端に感情の残ったままの私は捨てられていた


私がデレに出会ったのは中学校の時だ
三年からデレに依存し始め、デレのことを好きだと気付いた時には もう卒業間近だった
高校は別々だった

同じ市内でも、年一度くらいしか会わなかった
深夜のメール 薬のテンションと雰囲気で告白してしまったことは 今でも反省している


ロマ先輩も、職場で出会った
挙動が気になっていたらしい   …シュールってか 悪かったな
曰く 自分とどこかが似ている気がした と。…うん、アサピ先輩にも言われた
「ちょっと自殺してみようと思って」と言ったら 先輩は少しだけ表情を変えた
自分も以前 友達にそう言っていて、
「言われる立場になって、こんなにイラッとすることだと初めて知った」
「止められないのがもどかしい」などとほざいた



65 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/12(水) 00:04:56.21 ID:7t9ntoMG0
人間関係は 苦手だった
しかし気にはしていなかった
だから シュール なのだろうか
いや シュール だからなのだろうか
もう そんなこと、どうでもいいけれど


社会的に詰んだ
そう思った時に ふと 自分の人生が、一冊の本に見えてきた
本の読み過ぎだろうか
起承転結 今自分は、限りなく『結』に近い『転』にいる気がした

物語の主人公は 比較的恵まれている
恵まれていないと 話が展開していけないから
ただその『恵まれた設定』は、必ずしもいいことばかりではない
悲壮 孤独 監禁
そういった負の設定から始まる物語もある
つまりは 『設定に恵まれている』『主人公たり得る設定がある』 それだけに過ぎない

そして、自分の人生はきっと 書き手に飽きられてしまったのだと思う



66 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/12(水) 00:06:40.28 ID:7t9ntoMG0

唐突に 終わりが見えた
先がないことに気が付いた とでも言うべきか

人間 誰しもが、未来なんて予測できない
夢がない・希望がない そんな人間でも  食って寝れば、確実に明日は訪れる
例えば、 (‘A`)←こいつもだ
でもこいつは生きている
ウツダシノウ とか言ってるわりに、なんだかんだ生きている

でも自分には それすらないことに気が付いた
残りのページが ない
時間軸が切断されたかのように 先が見えないのだ

…高校の時も、実はそうだった
ただ漠然と 自分には高校から先はないと思っていた
卒業後 何をしているかは知らないが きっとどこかで生きている  なんて感覚は なかった
私はそこで終わると思っていた

いや 展開的には そこで終わっておくべきだったのかもしれない
以降は、蛇足でしかなかった
あのまま デレを好いたまま 穢れないうちに死んでしまうべきだったのかもしれない


68 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/12(水) 00:10:04.27 ID:7t9ntoMG0
薬のお陰で 頭がぐるぐるする
普段以上に色が鮮明に見える
ベッドに腰掛け、ロマ先輩の髪を撫でる

先輩が今日うちに来たのは 別件でだ
が そんなの気にしない

お仕事お疲れ様
ごめんなさい 先に逝きます

Lw´ _ ノv「…嘘でもいいから……言ってほしかった」

大好きだ と
タラシのくせに なぜそれが言えんのだ   馬鹿者



69 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/12(水) 00:12:15.16 ID:7t9ntoMG0
メールの着信音 クーだ
何の用だろう
右手で携帯を操作し、メールを
開く

瞬間 溢れ出す涙

脳裏に 鮮明な走馬灯が駆け巡る
最近の出来事から 中学の頃まで  断片的に、一気に


From 川 ゚ –゚)

『今更なんだが   お前は死ぬのが怖くないのか?』




Lw´ _ ノv「…………」


「今は しあわせです」




71 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/12(水) 00:14:09.64 ID:7t9ntoMG0
返信は早かった


『死ねるからか?』

「さいごに みんなに会えたから」

『…そうか。後悔がないならそれでいい』

「ありがとう」



Lw´ _ ノv「……………………」

後悔がないのなら この涙は何なのだ
何の涙だ




73 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/12(水) 00:17:14.09 ID:7t9ntoMG0
両手で握り締める携帯

噛み締められた奥歯

止まらない 大粒の涙

噛み殺す 自責の叫び


Lw´ _ ノv「…………ごめんなさい…っ」


脳裏に流れ出すのは
みんなで行ったカラオケで、トリを飾ったツンの歌

みんなはプチ鬱になんて言っていたけれど 私には…
腕の中にデレを抱いていた私には 致死量オーバーな鬱を投げ込んできた歌



75 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/12(水) 00:19:01.28 ID:7t9ntoMG0


不思議だね どうして人はすぐに
守れない約束をするのだろう
人の心を繋ぎ止めるものなど
どこにもないと知っているのに

最後の言葉が 優しすぎて痛いよ
二人はお互いのこと分かりすぎてしまった


心を繋ぎ止められるものは約束じゃない
約束は自分への気休めなのだろうか…

抱きしめて貴方の腕で
あと1秒だけでもこうしていたい
もう喧嘩する事も もうやきもち焼く事も
もう顔を見る事さえ出来ないのなら
もう会いたくなっても
もう息が出来なくても 

貴方を呼ばないと約束するから



76 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/12(水) 00:21:51.08 ID:7t9ntoMG0

躊躇いが生まれる
これ以上ここに居ちゃいけない
抑えがきかなくなってしまう

携帯電話を遺書の隣に置いて
最後の薬を飲む
アバモン ロヒプノール
完全に眠りの世界へ誘って、長時間睡眠を持続させる


ロマ先輩を起こさないようにそっと頬にくちづけると、
替えの練炭と冷えた水を持って 完全密室の浴室へと急いだ






82 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/12(水) 00:25:56.93 ID:7t9ntoMG0

深呼吸
脳の血管が委縮していく感覚
白む視界

…………







私の腕を   掴んだのはだぁれ…?






Lw´- _-ノvちょっと自殺してくるようです

おわり



86 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/12(水) 00:28:27.29 ID:7t9ntoMG0
以上です

なんかシューの顔文字を パソコンがちゃんと記憶してくれてない気が…
Lw´‐ _‐ノvですかlw´‐ _‐ノvですか
変換時に どちらかしかでてきませんごめんなさい


最後の 腕 は かいな と読んでほしい
そして主役で使うにはちょっとシューを知らな過ぎたようですね
そんなあとがきです
何かあればどうぞ


94 名前: ◆zynqho4iRI :2011/01/12(水) 00:48:58.61 ID:7t9ntoMG0
>「本気」にしか聞こえない「冗談」を言い
「冗談」にしか聞こえないことを 結構「本気」で言う
その実全て半分本気で 提案した冗談でも、可決されれば本気で実行する
空気を害した場合すぐに 「冗談」だったこと に切り替えればいいだけなのだから

>でも残念
半分本気で冗談を言う私は、悪い冗談を本気で実行出来るのだよ


ここを強調できるのはシューだけかなと思いました



>>88 は、小説を書く上で必要ないと判断しています

コメント

凄い。この空気感はシューだから醸し出せるものだ。私もこの連休にちょっと自殺してくる。
[2011/05/05 21:46] URL | #- [ 編集 ]


コメント>>1やめれww

>>88が気になるなぁ
蛇足のことかね
[2011/05/06 01:26] URL | #- [ 編集 ]


楔だね
[2011/05/11 02:18] URL | #- [ 編集 ]


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