mesimarja
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('A`)ブーン系小説業界雑談のようです
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 20:57:07.34 ID:MMlgPelf0

現状に疑問のある人。
それなりに楽しくやってる人。
読者、作者、その他。

以上を対象。


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 20:59:15.62 ID:MMlgPelf0


その1




 職業、ブーン系小説出演AA。
 この業界はやばい。
 何がやばいって、色々な部分で気力が続かない。
 ほら、もうすぐ俺の出番だ。

 声が響く。
 呼ばれた俺が立ち上がる。

('A`)「……はい。お願いします」

 何で辞めないのかって?
 そんなの分からないよ。





4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:01:11.13 ID:MMlgPelf0






('A`)ブーン系小説業界雑談のようです









5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:03:38.16 ID:MMlgPelf0

 台本を憶えて、地の文と合わせて演ずる。
 その辺のドラマと変わらない。
 台本を書いているのは『作者』と呼ばれる連中だ。
 彼らも大変だけど、今は俺の話をする。

 俺達AAが身近なのは、やっぱりVIPなのかな。
 VIPにブーン系小説が投下される訳だから。
 さて、その制作現場だ。

('A`)「えーと、これは……短編でバトルものか」

 地の文に合わせて刀を持ち、尋常じゃない動きでスタジオを駆ける。
 時折ワイヤーの力も借りる。あとスタントとか無い。
 ケガとかもするけどすぐ治る。AAだからね。
 理屈はよく分からないけど。

 先程撮影した短編から台本を出すけど、アクションに注目してもらいたい。



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:06:54.05 ID:MMlgPelf0
― 総合短編  台本より ―

('A`)「いくぞ!」

 ドクオの体が宙高く舞い、無数の光刃を放った。

( ^ω^)「そんなもの!」

 一方のブーンはドクオの攻撃をはたき落とし、
 刀を構えて空中へと斬りかかる。
 二人の刀がぶつかり、火花が散った。
 その時既に二人は地上に立っている。

 何も無い空中で数度、火花が散った。
 二人の剣撃だ。
 続いて爆風が巻き起こる。
 互いの剣が噛み合い、数瞬の鍔迫り合い。

('A`)「その程度か、ブーン」

( ^ω^)「何を言っているお。そろそろ本気を出していいかお?」

('A`)「ぬかせ!」

 再び、二人の姿が消えた。
 押し出された空気が、空へと抜けて、剣同士がぶつかり合う。
 戦いは続く。

― ― ―

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:10:19.64 ID:MMlgPelf0

 正直、俺は飽きあきしている。
 一体作者は俺達をどれだけ戦わせたいんだ。
 だいたい戦っている最中に喋る暇なんかあるのか。
 もう戦死してもおかしくないんだぞと。
 
 こうしたリアリティの無さ、短絡さはどこから来ているのか。

 短編をクランクアップし、ワイヤーを外す。
 同僚のブーンと一緒に楽屋に戻る。
 何故かスタジオは二十四時間体制なのだ。

( ^ω^)「痛い痛い。マジで斬るとか」

('A`)「書いてあるんだもん。『ブーンを斬り倒した』って」

 こんな事を言い合いながら通路を進む。
 互いに無表情だ。
 ありがちな短編の後はこうなる。

 つまらないのだ。
 俺が思うに、作者の書きたい事を書いたのが、こういった短編だ。
 わかっている。文句を言うのは筋違いだ。
 書いているだけでも凄い事なのだから。

 毎度毎度、疲れる。
 書いているだけでも凄いブーン系。
 最近の俺は業界に不満を持っているのだと自分でも思う。
 しばらく歩いて、俺とブーンは楽屋に着いた。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:13:52.42 ID:MMlgPelf0

( ^ω^)「息苦しい」

 このブーンについて書く。
 彼こそがブーン系小説きってのエース。
 主人公にして代名詞。看板にして、業界のアイデンティティー。
 にもかかわらず扱いは酷い。

 剣を持たされ、馬鹿な役を押し付けらる。
 殺人鬼にもなるが基本的にはお人よし。
 多面的な役を演ずるのは俺も同じだが。
 そんな彼が息苦しいと言っている。

 ブーン系小説業界は若い。誕生から約六年程だ。
 だが、既に黎明期を終え、黄金期を過ぎた。
 衰退期、もっと言うなら『終った』と言われ早数年。
 読者の言う事は適当だ。

 しかしながら俺もブーンの言葉には同意したい。
 適当極まる読者の言葉も、一定の真理を含んでいる。
 自身はブーン系小説を演じるので終ってほしくない。
 一方で、業界は息苦しいので変化してほしい。

 妙な自己矛盾を、読者以外は抱えているのだと思う。
 無論、読者の中にも存続を願う者がいるのだろう。
 重さが違うのだ。
 無くなれば、作者は表現の場を失うという事実がある。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:17:20.34 ID:MMlgPelf0

 だからこそ考えている。
 今のブーン系って、どうなんだ。

('A`)「いや、別にいいんだよ。今のままでも」

( ^ω^)「昔は良かったお」

 ブーンは、いわば懐古の精神を持っていた。

( ^ω^)「名作の毎日投下。まとめサイトも一杯あったお」

('A`)「名作ねぇ」

( ^ω^)「色々あったお」

 確かに数年前までは多くの、今では名作と呼ばれる作品群が投下されていた。
 俺達も憑かれたように演じ、時には作者の地の文に口を出した。
 毎日が祭りのようであった。

( ^ω^)「今では長編すらもスルーされる時代だお」

 確かに俺達の拙い演技のブーン系黎明期。
 名作と言われるものは多かった。

('A`)「でもさ、今また読み返してみろよ」

 そう言われて読み返す奴が、どれだけいる?

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:20:51.89 ID:MMlgPelf0

('A`)「確かに文章のレベルは上がった」

( ^ω^)「そうかお? 地の文が増えただけじゃないかお?」

('A`)「それもあるが……今はリアル志向だからな」

( ^ω^)「言わば『世界の全て』みたいな雰囲気は受けぬと」

('A`)「ああ。徐々に変化していったが、『アルファ』と『歩く』の影響かな」

 台本からは台詞が減っている。
 俺達は動きにこだわるようになり、皆、文法にうるさくなった。
 問題だったのは、新規の作者がその影響を受けてしまった事だ。

('A`)「これじゃあ地の文重視になっても仕方ない」

 こうして、厳しい目線を持つ業界になった。
 余談だが俺達のアクションも細かく激しい物になった。

( ^ω^)「……辞めるのはどうだお?」

('A`)「それが出来れば、一番良い」

 しがみついている。
 別に、他に仕事はある。
 こだわる必要などは無いはずなのだ。

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:24:30.84 ID:MMlgPelf0

('A`)「でも俺は、ブーン系をやりたいと確かに思っている」

( ^ω^)「普通の小説には僕達は出れないからかお?」

('A`)「それもある。もうブーン系と一般小説も、AAがあるか無いか位の差だけど」

 たぶん、辞めるかどうかを突き付けられて、僅かでもこだわった方。
 それが俺達なのだろう。

('A`)「ブーン系人口が減った今だからこそ、まともな作品を演じたい」

 正確には分からないが、俺には人口が減っているように思える。

( ^ω^)「結局、僕達演じる側は何を求めているんだお」

 ブーンの質問の答えは持っていない。
 俺も探しているからだ。

('A`)「作者の場合は、知名度とか信者とか。馴れ合える場所とか」

( ^ω^)「そんなものの為に書いているのかお」

('A`)「初期は、盛り上がりたい、面白そうという理由で始まったんだろう」

('A`)「だけど、この業界は厳しくなった」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:28:32.02 ID:MMlgPelf0

( ^ω^)「乖離なんだな。読者と作者の」

('A`)「俺たちゃ板挟みだな」

 きっと、みんな盛り上がりたいと思っている。

('A`)「いつからか、お客様気分が蔓延していると思う」

 例えば、新しい現行のスレを開く時。

( ^ω^)「この作品はどれだけ俺を楽しませてくれるのか」

('A`)「つまらんから、この作品は読まなくていいや」

 だから変化が訪れる。

('A`)「読まれるには、どうすればいいのか」

 この発想こそに問題があり、ブーン系の息苦しさの元。
 そして、ブーン系が小説として進化した原点。
 今なお、多くの作者が心を砕く点だ。

('A`)「やはり……」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:31:58.08 ID:MMlgPelf0

 その時、俺達を呼ぶ声がかかった。

( ^ω^)「収録だお」

('A`)「シベリアスタジオだったかな」

 楽屋から出て、新設された収録現場に向かう。
 二人のため息が廊下に響いた。






18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:35:19.68 ID:MMlgPelf0
その2

― 比較 ―

 例① 『朝』

 やかましいアラームが部屋を満たしている。
 俺は起きるかどうか迷って、結局起きる事にした。
 変わらない自室が視界いっぱいに広がった。

('A`)「今日も、学校だ」

 変わらない日々。終らない毎日。
 部屋からのろのろと出て、洗面所へ。
 顔を洗うと頭がすっきりしてきた。

('A`)「おはよう」

 何気なく、自分に言ってみると凄く恥ずかしかった。
 そして適当に朝食を終えて、だらだら着替えて家を出る。
 春の空が俺をまっていたとばかりに出迎えてくれた。

('A`)「さぁて……今日も一日」

 頑張りますか。
 桜の花が風に乗って近くを舞う。
 反対に俺の休日は遠かった。

 ― ― ―

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:38:33.60 ID:MMlgPelf0

 例② 『夢』

 そこは無限に広がる白い空間だった。
 俺は、漂っている。
 動いても意味が無いからだ。
 やがて空間に変化が訪れ始めた。

 目の前に巨大な窓が現れて、開く。
 草原があった。
 今度は遠くの足元で窓が開いた。
 海が煌めいている。

 次々と、無数に世界が開いていく。
 山脈、町、城。
 幾つもの景色の中心で、声が響く。
 己が世界はどれか。

('A`)「……!」

 何か応えなければいけないような気がした。
 咄嗟に叫ぶ。

('A`)「俺の世界は――!」

 全ての起点は、この妙な夢だった。
 俺の毎日が急激に変わった、この夢なのだ。

 ― ― ―

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:42:04.62 ID:MMlgPelf0

('A`)「困ったねぇ」

 俺がリア充っぽい。

( ^ω^)「多いなぁ」

 最近ブーンが主人公じゃない。

('A`)「これ何なんだろう? 差別化?」

( ^ω^)「主人公が僕じゃなければ目立つから? んな馬鹿な」

 もはや誰を主人公にしようが優位性は無い。
 そもそも俺が主役と言うのは多い。

('A`)「何を意味するのかって、AAが誰でも良いって事だよな」

 AAの個性を生かすのではなく、役割を押し付ける。
 もしくはプロットに合ったAAを適当に当てはめる。

('A`)「まぁこれは前からだけどね」

( ^ω^)「問題はこれだお。この……導入部?」

 例①と例②の事だ。今朝撮影を終えた部分である。

('A`)「うむ。悩ましい部分だな」


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:45:32.98 ID:MMlgPelf0

 ただし、ブーン系のシステム上、一般小説と同じとは一概に言えない。

('A`)「導入さえしっかりしていれば読まれる」

 というのが、一般的な小説に言われる。
 実際どうなのだろう。

('A`)「ラノベや一般小説とのでかい違いがある」

( ^ω^)「タダなんだお。ブーン系って」

('A`)「俺、序盤面白くても中盤で容赦なく切るぜ?」

( ^ω^)「厳しいっすね。演じてる割には」

('A`)「作者=読者ってもの、素人集団の基本だからな」

('A`)「そりゃ収録だったら否応なくやるけどさ。仕事だし」

( ^ω^)「逃亡は怖くないかお?」

('A`)「AA的にもあれが一番怖い」

 逃亡については後記する、避けては通れぬ問題だ。

('A`)「導入に力を入れるのは大切だが、問題は燃え尽きる事だ」

 序盤で燃え尽きては話にならない。
 否、完結しない。

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:49:10.50 ID:MMlgPelf0

( ^ω^)「終らぬ名作より、完結した駄作」

('A`)「俺は後者を評価する」

('A`)「この評価と言う言葉自体、立場を見誤ってるよな」

( ^ω^)「結局どんなのが読まれるんだお?」

('A`)「インパクトだよね」

( ^ω^)「最終的な答えがそれかお? 死であがなう覚悟が」

('A`)「最近で言えば、『現実的ヒーロー』。元祖は『アルファ』、狙いを絞った『あらチー』」

('A`)「爆発的にレスを貰えるのは、それなりの仕掛けかインパクトが必須」

( ^ω^)「聞けお」

('A`)「さて、ここで元ネタ無しでインパクトもないが、冒頭に戻る」

( ^ω^)「え? ああ、例①と例②かお」

('A`)「例①は『よくあるパターン』」

( ^ω^)「学園物ってことは何となく分かるお」

('A`)「これ、読む?」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:52:39.77 ID:MMlgPelf0

( ^ω^)「うーん、評価が高ければ一応」

('A`)「そう。こういったありがちな導入なら、読者は離れて様子見をする」

( ^ω^)「面白いと背中を押されれば読む人間は増えるのかお」

('A`)「作者の力量がより必要になるな」

( ^ω^)「下手だと支援も乙も減少し、最悪の場合逃亡かお」

('A`)「一方、例②は『意味不明系』だ」

( ^ω^)「僕はとりあえず、一話に進むお」

('A`)「この場合は合う人、合わない人をふるいにかける」

( ^ω^)「一定数の初期読者なら得られる。その後は評価次第かお」

('A`)「結局のところ、現在のブーン系にありがちな冒頭では技量が必要になる」

('A`)「昔は少々馬鹿なオープニングでも済んだが」

( ^ω^)「ジャンルは細分化したお」

('A`)「俺も俺で演じ分けてるよ。顔文字バリエーションも増えたし」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 21:57:42.43 ID:MMlgPelf0

( ^ω^)「僕にはかなわないけどNE」

('A`)「表出ろ」

('A`)「まぁいい。導入部だけ見ても、皆で盛り上げていくジャンルではなくなっている」

( ^ω^)「昔は僕が登場しただけでも感想が飛んできたもんだお」

('A`)「今でも収録は公開されているけどな」

( ^ω^)「支援支援」

('A`)「ギャラリーそんなんばっかだよな」

( ^ω^)「何なのあれ? ブーン系見に来て、シエンって……」

('A`)「怖いよな。急にやってきてシエンシエン、オツとかさ」

 *出演AA達の意見です

( ^ω^)「つーか疲れてきたお」

('A`)「今のブーン系。導入から下手では話にならん」

('A`)「お前と俺の意見はだいたい同じだな?」

( ^ω^)「まぁね」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:00:55.01 ID:MMlgPelf0

('A`)「申し訳ないが、今日はとことん俺の考えをぶつける」

( ^ω^)「勘弁してよ、収録あんだから」

('A`)「俺もあるよ。お前と同じ短編と中編」

( ^ω^)「……」

 お呼びがかかった。
 今度はヒナンジョスタジオだ。
 いそいそと楽屋を後にした。





39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:03:59.13 ID:MMlgPelf0

その3





('A`)「どこかで聞いた事はないか『面白いは正義』」

( ^ω^)「あるお」

('A`)「これは逃げだよな」

( ^ω^)「え?」




45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:07:03.81 ID:MMlgPelf0

― ながら撮影風景 ―


('A`)「それが、あなたの目的か」

|  ^o^ |『ドクオは言った。世界を虚無に還す事こそが、冥王の望みだと』

|  ^o^ |『かの者こそが、今まで、世界に起きた異変の元凶であると明言したのだ』

( ^ω^)「それを汝が知り、汝は何をなす?」

|  ^o^ |『冥王ブーンは厳かに答えた』

|  ^o^ |『VIP国国王の真の顔。この場にいるのは名君ではない』

('A`)「私はVIPの騎士だ。騎士は何のために生きるか、俺はあなたの前で誓った」

|  ^o^ |『声高らかに。ドクオは、かつて、王の前で行われた騎士叙勲を思い出す』

( ^ω^)「ならば! 今、その答えを告げよ」

('A`)「我がVIP国の為に! 忠誠を誓った王の為に」

|  ^o^ |『ここに契約が破棄された。あるいは、新たなる契約がなった』

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:10:18.02 ID:MMlgPelf0

|  ^o^ |『全ての魔物達の王。全ての人々の王』

|  ^o^ |『民の騎士、王の騎士』

|  ^o^ |『真実に辿りついた、二人の男』

|  ^o^ |『VIP国、そして世界の命運は!』

('A`)「いざ参る」

( ^ω^)「汝、我を滅せよ。我、汝を滅す」

|  ^o^ |『ここに、世界最後の戦いが幕を開けるのだ!』



― ― ―



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:13:13.07 ID:MMlgPelf0

('A`)( ^ω^)「お疲れ様です」

|  ^o^ |「あうあうあー」

('A`)「そんなんでよく『ながら』できますね」

|  ^o^ |「かきためとか むりです」

( ^ω^)「さすがはブームさんだお……」

 この時点で俺達の演技に、作者の『地の文』処理がかかっている。
 しかも完成していた。
 直せないのは『ながら』の弊害だ。

('A`)「現行の推敲はどうしてるんですか?」

|  ^o^ |「すいこうって なんですか」

 昔はこれでも良かったのだ。
 ブームさんも、口ではこんな事を言っているが、現行では大変だ。
 何度も推敲を繰り返し、納得のいくまで完成度を高める。
 まるで刀を研ぐように。

('A`)「今格好良い事書いたよな、俺」

( ^ω^)「わざわざ言うな」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:16:52.79 ID:MMlgPelf0

|  ^o^ |「わたしは 読者のみなさんに あいさつして 一度帰ります」

('A`)「それじゃあ」

( ^ω^)「またですお」

 帰り際、ブームさんは見に来ていた読者達に手を振っていた。

|  ^o^ |「おつおつー」

 俺も疲れているな。
 ブームさんが、あのブームさんが。

|  ^o^ |「あうあうあー」

('A`)「頭がおかしいように見えちまうぜ」

( ^ω^)「前からだろ」

 楽屋には戻らず、表に出る。
 真冬の風が身にしみた。

('A`)「総合案内所にでも行くか?」

( ^ω^)「お茶でも貰うのかお」

('A`)「今日はもう撮影ねぇしさ」

( ^ω^)「あぁ、今日は推敲処理の日かお」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:19:59.94 ID:MMlgPelf0

 今日は午前で撮影が終わる。
 基本的には俺達の仕事は終わりだが、作者には最も重要な仕事が残っている。
 件の『推敲』だ。

('A`)「地獄だぜ、あれ」

 現場をのぞいた事があるが、ひどい物だった。
 筆舌に尽くしがたい。よって書かない。

( ^ω^)「でもクオリティの為には」

('A`)「お前の言うクオリティって何だよ」

 俺は少し前に、『技量』と書いた。
 これはつまり高い完成度の作品を書ける力を持っているか。
 ところが完成度と一口に言っても色々ある。

('A`)「文章技法に優れる者。展開力が高い者。意表を突く設定や、読者参加をまとめる力」

( ^ω^)「ううむ。特化するのか、バランスを求めるのか」

('A`)「読者どころか、作者によっても違う」

('A`)「今回は個々人の求める物が違うという点を忘れないで貰いたい」

( ^ω^)「ドクオさんとの約束」

('A`)「ところで先日、この案内所でとんでもない書きこみを見た」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:22:50.09 ID:MMlgPelf0

('A`)「『批評してやろう』」

( ^ω^)「これは酷い」

('A`)「もうね、ダメだよね。発狂しそうだったよね。今西暦何年? 明けまして2011年だぞコラ」

( ^ω^)「落ち着けお」

( ^ω^)「きっと作者的にも批評を受け、完成度を高めたいんだお」

('A`)「批評っておかしくね?」

( ^ω^)「そりゃ全員、多分素人だお。批評というのは意見がバラけるかもしれないお」

('A`)「皆、分かっているのに批評や感想を求めるんだよな」

( ^ω^)「つーか感想を求めたのに批評される例もあるお」

('A`)「感想と批評の違いを分かっていないのかもな」

( ^ω^)「投下作品の粗ばかり探すからこうなるお」

('A`)「そこでようやく冒頭の伏線が生きるというわけだ」

( ^ω^)「そこは黙って伏線回収をやれ」



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:25:44.13 ID:MMlgPelf0


('A`)「 だ か ら 面 白 い っ て 何 ? 」


( ^ω^)「演出強化してぶっちゃけましたね」

('A`)「一度言ってみたかった、そしてやってみたかった」

 面白ければ良い?
 では、自分の思う『面白い』が説明できるのか?
 俺は出来ない。

('A`)「台本を読んでいて思う。これ、何が面白いんだろう」

( ^ω^)「部分部分で切り離すと、ただの台詞だからね」

('A`)「それらを物語として纏めあげた物が作品という訳だ」

('A`)「物語は物語であり、それが意味だ」

( ^ω^)「どうしちゃったの」

('A`)「要するに、面白さの実体は無い。俺的には」

( ^ω^)「そうなのかお?」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:29:49.67 ID:MMlgPelf0

('A`)「お前だって、現行の面白さを説明しろと言われても困るだろ」

( ^ω^)「そりゃね。物語全体を評価して、面白いと言っている訳だから」

('A`)「この場合の評価というのは自己完結しているので、上記の『評価』とは異なる」

( ^ω^)「心のうちに秘めるが良い」

('A`)「結局言いたいのは、面白さの実像が無いってのに……」

( ^ω^)「おもしろい は せいぎ!」

('A`)「等と馬鹿みたいに言っているのが、俺には理解できん」

( ^ω^)「だから『逃げ』なのかお」

('A`)「そう。意見を言うなら、正当に自己評価するべきだ」

( ^ω^)「一言つまらないでは駄目だと?」

('A`)「今のブーン系ではな」

('A`)「それこそ一昔前までは大騒ぎだったから問題なかったが」

( ^ω^)「今じゃレスポンス自体が少ないから」

('A`)「一言が、作者のモチベーションを根こそぎ奪い去る」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:34:50.13 ID:MMlgPelf0

( ^ω^)「うーん……息苦しいお」

('A`)「その言葉を待っていたぞ」

 ここまで俺が言ってきた事は、
 自由あるブーン系を求めながら形式と技量を求めてる。
 目的と手段の乖離が、現在のブーン系の問題なのでは。

('A`)「俺はより高い文章技法と、小説的なブーン系を求めている」

('A`)「一方で、ほのぼのギャグ顔文字のみ、などの原始のブーン系も望む」

( ^ω^)「不可能くせぇ」

('A`)「現状ではね」

('A`)「だが、風通しが良ければ実現はできそうだ」

( ^ω^)「どういう事よ」

('A`)「かつて、ギャグ作に始まり、『歩く』を書いた作者がいた」

('A`)「『ポケマス』を引き継ぎ、『アルファ』まで書く作者がいる」

('A`)「他にも大勢の、レベルアップを遂げた作者達がいたのだ」

( ^ω^)「今ではどうなのか」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:38:10.05 ID:MMlgPelf0

('A`)「つまり! 今はレベルアップする土壌がない」

 ようやく言えた。
 皆さんお気づきのように、モチベーション維持には悪い環境なのだ。

('A`)「昔は批評なんて言葉は無かった。皆、雑談レベルの書きこみをしていた」

('A`)「自分の作品の雑談をされたら多くの作者とAAはどう思う?」

( ^ω^)「ちょっ、僕の雑談ですか、恥ずかしい、でも嬉しい」

('A`)「お前が作者だったとしたら、台本の執筆速度は?」

( ^ω^)「僕、覚醒」

('A`)「こうした事が、ごく自然に行われていた」

('A`)「SSスレのようにな」

('A`)「正のスパイラル」

('A`)「無限のモチベーション」

('A`)「もう無敵だよ」

( ^ω^)「落ち着け」

('A`)「失礼、普段喋らないから熱くなっちまった」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:40:52.58 ID:MMlgPelf0

( ^ω^)「次が『やる気』と『逃亡』の話題になるとエスパーしたお」

('A`)「さすが主人公」

( ^ω^)「じゃあ僕帰るお」

('A`)「ああ、明日な」

( ^ω^)「引きとめねぇのかお」

 俺達は総合案内所を出た。
 背後では、『オダイ』だとか『ホシュ』だとか、
 気味の悪い叫び声が聞こえる。
 使われない場所を『ホシュ』し、消化されない『オダイ』を貰う。

 冬の夜空に、この光景は寒々しく映る。
 そう思ってしまう俺は、AAとして駄目なのかな?






68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:47:54.18 ID:MMlgPelf0

その4


('A`)「読者には主体性がほしい」

( ^ω^)「要するに、自身の影響力を考えて欲しいと」

('A`)「作者には個性があるのに対して、読者はそれ自体が個だから」

( ^ω^)「一人の発言が総意のように錯覚される」

('A`)「例外はあるが」

( ^ω^)「確かにお客様気分なら、そこんとこ勘違いしないでほしいお」

('A`)「もともとは作者と読者で一作品を作り上げたりしたけどな」

( ^ω^)「作品総数が増え、読者はバラけたから、伝統どうこう言っていられない」

('A`)「自然、変化しなければならない」

( ^ω^)「変化の中で、愚かな作者・読者・AAであらぬために」

('A`)9m「勉強から逃れる事は日本人には出来ないぜ?」

( ^ω^)「誰に言ってるお」

― ― ―


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:50:41.20 ID:MMlgPelf0

('A`)「なんだかんだ言ってきたが、作者も問題だ」

 かつて練度は高まりきった感があったが、最近のブーン系は妙だ。
 ほのぼの系は減り、地の文みっしりが増えている。

( ^ω^)「現状を見る力」

('A`)「そうだな。今こそ、ほのぼの系とかが流行るだろう」

 新人が流入すると、とっつきやすい物が流行る。
 新たなる作品が始まり……

( ^ω^)「逃亡の山を築く」

('A`)「去年の完結数は少なかった……」

 ブーン系の大問題。
 逃亡は、けして消える事の無い呪いみたいなものだろう。

('A`)「呪いをはねのけ完結する作品はあるが」

( ^ω^)「今回は逃亡者に告ぐと?」

('A`)「震えて続きを書け、とな」

 やる気をだせ。
 読者の目的と、作者の目的は既に変わっている。

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:55:56.47 ID:MMlgPelf0

('A`)「ここで俺は立場を変える」

('A`)「俺は原理主義を辞めるぞ、ブーンッ!!」

( ^ω^)「バァ~ン!」

( ^ω^)「して、どうするんだお」

('A`)「ここまでは基本的にブーン系業界に文句を言ってきた」

( ^ω^)「だがそれでは変わらんと?」

('A`)「そう。アクションを起こせる者が変化せねばならない」

( ^ω^)「僕達AAとか作者とか?」

('A`)「俺達は俺達でAAの元の設定とかを見直していきたい」

( ^ω^)「作者どもは」

('A`)「メンタルが脆すぎる」

( ^ω^)「少し無視されたくらいで……」

('A`)「お前らの学校での扱いとさほど変わらんだろうにな」

(´・ω・`)「知らない人間の悪口を言うのは感心しない」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:59:33.86 ID:MMlgPelf0

 申し遅れたが、現地は喫茶オムライス。
 目の前でオムライスを喰いながら文丸新聞を読んでいるのは、
 同期のショボンだ。

('A`)「確かそうだけど。最近のVIPには、厨房やリア充も増えたし」

(´・ω・`)「市場を見て『売れる』作品を目指すのは、どうなんだ」

 市場=ブーン系小説業界であるのは言うまでもない。
 ショボンもまた現状に違和感を持っているのだろう。

( ^ω^)「無条件に読んでもらえる場所を想像するお」

(´・ω・`)「横には広がっても上に伸びていかねぇと思うがね」

('A`)「市場にも属性があるのかもしれん」

('A`)「分けてみるか? 一応」

(´・ω・`)「わいわい型」

('A`)「厨房、そして気楽なフィールド。ブーン系初期であり、SSスレに近い」

( ^ω^)「小説サイト型」

('A`)「上を目指すフィールド。匿名ではない分、本意は出にくい。パラドックスだな」

(´・ω・`)「……ふむ。どっちも悪い部分はある」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:03:20.19 ID:MMlgPelf0

( ^ω^)「好きなものを書く。ブーン系ではそんな言葉が飛び交うお」

(´・ω・`)「完結すれば読むという言葉もある」

('A`)「嘘だよな、あれ」

( ^ω^)「読んだかどうか分からないなら、作った方には無反応と同じだお」

(´・ω・`)「そもそも完結したら読むというのは、まとめ専に多い」

('A`)「さて、こうした事実がある以上は手を打たねばならないよな?」

('A`)「勿論好きな事を書くのは良い。そうじゃなければ続かないからな」

('A`)「しかし目的を考えて欲しい」

('A`)「何故、自分は『書く』のか」

( ^ω^)「盛り上がりたい!」

('A`)「よそに行け。もしくは適当に投下しろ」

(´・ω・`)「俺の妄想を聞け」

('A`)「そういう人は気をはらう必要がある。読まれる為に」

('A`)「面倒くさいと思うか?」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:07:55.62 ID:MMlgPelf0

('A`)「AAの物語を書きたいから、ここにいる。それは間違いないと思う」

(´・ω・`)「たまに聞くが、『これブーン系でやる意味ないよな』」

('A`)「逆に聞きたいよな。ブーン系でやる意味のある話を」

( ^ω^)「確かに思い浮かばないお」

('A`)「だから、ブーン系でやる意味は無いんだろう。どんな話も」

(´・ω・`)「つまりブーン系でやりたいからやっている」

('A`)「たった一つのシンプルな答えだ」

ξ゚⊿゚)ξ「てめぇは俺を怒らせた」

( ^ω^)「お怒りですかお」

ξ゚⊿゚)ξ「探したよショボン、短編の収録だって」

(´・ω・`)「そうか……」

 ショボンはオムライスをブーンに渡して、俺には文丸新聞をくれた。
 そして一息つく。

(´・ω・`)「……じゃあ行くよ。二人ともお疲れ」

ξ゚⊿゚)ξ「そんじゃね」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:13:42.47 ID:MMlgPelf0

 二人は去っていった。
 ショボンの言葉づかいが急に変っていた。

( ^ω^)「役作りかお。念の入った事で」

('A`)「俺達は凡庸キャラだからな」

 今度、ボウスレ街にでも出かけようかな。
 暗い風が窓の外を流れて行く。
 曇りの空だった。




86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:16:59.24 ID:MMlgPelf0

― 情景描写 ―



 今にも降り出しそうな雨雲。
 湿った風。
 真昼の街は、暗い。
 街にはいつもの人気が無いように見えた。

 乱立する高層ビル。
 いつもは太陽を反射する窓ガラスも、今は雲を映す。
 思えば、今日は平日だ。
 人々はビルの中で仕事をしているのだろう。

 朝から晩まで。
 蟻の様に街をめぐり、そして街を回す。
 いつ終わるともしれない。
 きっと終らない。


88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:19:55.06 ID:MMlgPelf0

 自分もまた街の景色の一つなのだ。
 死んだ顔をした電車の人々。
 駅で急ぐ人々。
 一人一人に歴史がある。

 一人一人が風景だ。
 街と言う額縁に切り取られた、目に映る世界。
 死んだ街。
 そう、見えた。



― ― ―



90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:22:53.29 ID:MMlgPelf0

('A`)「確かに俺は今日収録をしたよ」

 分かるよ。情景描写がしたいのは分かる。
 だからと言って、それで終っちゃダメだろ。

( ^ω^)「凝る部分が間違っているんだお」

('A`)「求めてねぇんだよな。荘厳な景色とか」

( ^ω^)「と言うより、僕じゃ理解が及ばないんだお」

('A`)「AAとしてそれはどうなんだ」

( ^ω^)「あくまでユーザー目線のAAでありたい」

('A`)「目が覚めた」

( ^ω^)「よろしい」

 文学作品。
 文章どころか、一文字ごとに吟味して生み出された作品群。
 圧倒的な表現力。どこまでも現実的。
 こうも重厚な文章を、素人が理解できるものだろうか。

 それ以前に、書けるものだろうか。

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:25:13.95 ID:MMlgPelf0

('A`)「俺文学読まないんだよね」

( ^ω^)「読んだけど意味分からない派」

('A`)「純粋なエンターテイメントではないからだと思うんだが」

( ^ω^)「年代が違うお」

('A`)「ブーン系は十代~二十代」

( ^ω^)「文学や大衆文学はもっと上なんだお」

('A`)「だから、独自の体系を持つ事は必要だと思うんだ」

( ^ω^)「どういう意味だお」

('A`)「俺達は中二病あがりたてだ」

( ^ω^)「思い返される黒歴史」

('A`)「だがだ。ちょっと間違えた治り方をしていたら……」

( ^ω^)「傷は開き、痛々しい妄想が唸りを上げると」

('A`)「ブーン系にあてはめる」

( ^ω^)「新人はいきなり『長編+バトル』とかに走りやすい」

('A`)「俺なら出来ると思っちまうんだろうな」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:27:49.97 ID:MMlgPelf0

( ^ω^)「随分とリアリティを感じますが」

('A`)「余計な詮索は俺を滅ぼすぜ?」

( ^ω^)「一向に構いませんね」

 初心者養成プログラム。
 とまでは行かずとも、地図が欲しいと思った。
 ブーン系を志した時に何をすればよいのか。
 伸ばす土壌が無い今、自力で伸びるには?

('A`)「とりあえずは『オムライス』の『ブーン系入門』なんかがいいよな」

( ^ω^)「あの喫茶店タダで読めるし」

 だが、今回は養成プログラムは作らない。
 その前に俺はそんなもの作れる身分ではない。

('A`)「しかし一番の間違いは挙げられる」

( ^ω^)「その実体は?」

('A`)「文書力崇拝だ」

('A`)「そもそも文章力の定義があいまいだ」

('A`)「お前は何だと思う?」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:31:26.91 ID:MMlgPelf0

( ^ω^)「そりゃ、読みやすくて想像力をかきたてるような……」

('A`)「無難な答えだな。確かに小説世界には必要だろう」

('A`)「だが俺は必ずしもブーン系に必要ではないと考える」

( ^ω^)「憶えなくていいのかお?」

('A`)「あるに越したことはないが、もっと大切な物がある」

('A`)「それは『展開力』だ」

( ^ω^)「文章力と展開力の違いとは?」

('A`)「文章力は表現の力だ。展開力は、構成する力だと考える」

( ^ω^)「プロットの事かお?」

('A`)「近い。どう話を転がせば面白いのか?」

('A`)「驚かせる展開とはどんなものなのか?」

('A`)「文章が上手いよか、こっちの方がブーン系には大切だ」

( ^ω^)「そうかお? 厨臭い文章だったら読まないお」

('A`)「どっちも最低限は欲しい。だが、力を入れるなら展開力だと思う」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:35:27.23 ID:MMlgPelf0

('A`)「ライトノベルなんかは、そういった『展開』に特化している」

( ^ω^)「ラノベは確かに難しい表現を省いて、娯楽性を前面にだしているお」

('A`)「そして『展開力』が集約されるのが『導入部』なんだろうなぁ」

( ^ω^)「一太刀で決まるのは現実も小説も同じかお」

('A`)「……うわ雨降ってきた」

( ^ω^)「帰りめんどくせぇお」

('A`)「どうせ今日は徹夜で収録じゃね?」

( ^ω^)「……」

 いつだって、俺達は物語を作る。
 俺達は物語を待っているのだ。




106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:39:09.01 ID:MMlgPelf0

その5


 鐘が鳴ったのだと思う。

 それは晴天の霹靂であった。
 楽屋に、激震が走った。
 まるで太陽系が誕生するかのような衝撃が、皆の心にある。
 俺は、恐る恐る確認した。

(;'A`)「……もう一度言ってくれ」

(;´∀`)「これをもう一度言わせるのか」


108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:41:42.57 ID:MMlgPelf0

(; ^ω^)「ドクオ、もういい。やめるお」

(´・ω・`)「いや、現状を受け入れねばならない」

ξ;゚⊿゚)ξ「死人が出るかも?」

 決定を伝えに来たモナーは言った。
 嘘であってくれと願った。

(;´∀`)「新規長編五本が開始、及び祭りが開催される」

 デスマーチの開始を告げる、鐘の音だった。



― ― ―



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:43:57.40 ID:MMlgPelf0

 俺の記述は色々とごっちゃになっている。
 ここまでの話は、デスマーチの中で思った事を記録したのだ。
 だから、現実と虚構の区別が曖昧になっている。

 果たして、ブーンやショボン、ツンといったAAは存在したのか。
 いや、俺と言う人格は存在しているのか。
 全てが分からなくなるような、ひどい戦いだったのだ。

 こうして、生きてボウスレ街にいる事が奇跡に思える。
 思い返すだけで、頭がおかしくなりそうだった。

( ^ω^)「いい天気だお」

 無論、ブーンと言う隣人は実際し俺は確かに自分の足で歩いている。

('A`)「どのくらいが完結するんだろうな」

 祭りは盛り上がり、長編の出だしも悪くない。

( ^ω^)「さぁ? 良くて半分くらいかお」

('A`)「最初に飛ばすとガス欠は早いからな」

( ^ω^)「でも、それでも良いと思うんだお」

('A`)「そうか」

 作者は、何を求めるのか。
 一番楽しい時とはいつなのか。

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:48:18.21 ID:MMlgPelf0

('A`)「きっと、妄想して書き始める時なんじゃないかな」

 その事を楽しいと思えただけで、価値はある。

( ^ω^)「読んでいる方は、迷惑って言うかもしれないお」

 ブーンは言った。
 読者が求めるのは、『定義すらもはっきりしない面白さ』。
 そんな物実現する事自体が難しい。
 重要な点として。

( ^ω^)「自由なんだお。ブーン系って」

('A`)「だから好きな物を書く。好きな物を読む」

 今までは、肩に力を入れ過ぎていたのかもしれない。

('A`)「勿論、今まで言ってきた事は一つの意見として正しいと思っている」

( ^ω^)「一方で違う意見もあるお」

('A`)「意見同士をぶつける必要のない、『風通し』」

 俺は、それが欲しいのかもしれない。

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:52:09.61 ID:MMlgPelf0

('A`)「もちろん空気は読んでほしいが」

( ^ω^)「お前が言うかお」

('A`)「間違うのは良い、自分で間違いと分かればな」

 一日中ボウスレ街にいるのは間違いだ。
 それでも居着いてしまう魔力がある。
 気が付けば、月が高々とあがっていた。
 きっと俺はまた間違ったんだろうな、貴重な休日なのに。

 日付が変わる頃、風が抜けて行った。
 昔、ボウスレ街に吹いた風と似ている。

( ^ω^)「ブーン系には自由があるお」

 商業には無い自由。
 名無しと言う自由。
 この二つは、何にも代えがたい、ブーン系の特質だ。

('A`)「深夜のボウスレ街みたいに、もっと自由な風通しがあるといいな」

 また、新しい作品と出会える。
 俺達AAにとって、それ以上の喜びは無いのだから。

( ^ω^)「さて、帰るかお」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:57:00.46 ID:MMlgPelf0

('A`)「ちょっと待って。おでん買いたい」

( ^ω^)「そんなんだから結局お前はドクオなんだお」

 日付が変わって暫くは、良い風が吹き続けた。
 今のブーン系だってそんなに悪くない。
 俺は、そう思うようになっていた。
 毎日何かがあるのだ。


 これからもブーン系は続くのだろう。
 だから、俺の考えを書くのはここまでにしよう。
 ダラダラ続けるのは御法度だろう?
 予定もあるしな。

('A`)「今日も激務だな……」

 予定があるのは良い事だ。
 お互いに。

 そして今日も、物語は紡がれる。




116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:58:11.58 ID:MMlgPelf0






('A`)ブーン系小説業界雑談のようです



 終わり





120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:02:15.88 ID:EKjDTJfd0
今のブーン系について、どう自分は思っているのか?
そして他の人はどう思っているのか?
思った事から書き始め、結果として滅茶苦茶な文章になってしまった。

少しでもブーン系を書く、読む、理由を考えてもらう事。
もしくは暇つぶしに。
どちらかになったのなら幸いである。

*このブーン系に登場するAAや団体や現行はフィクションである。
*このお話の作者は、btgrとは何の関係もありません。

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