mesimarja
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('A`)ドクオがジャズバンドを組むようです
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:59:16.86 ID:gIOQMASXO
代行ありがとうございます!


第1コーラス「ドクオとブーン」


( ^ω^)「おいすー」
('A`)y-~「おー」


俺、ドクオは友人ブーンのあいさつにけだるく答えた
( ^ω^)「なんだお、テンション低いお…顔色も悪いし」

('A`)y-~「そりゃいつものことだろ」


よっこらせ、とブーンが隣に腰かけ煙草をくわえる

青空に浮かんだ紫煙は、そよ風に溶けた


( ^ω^)y-~「ふー」
('A`)y-~「…」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:01:14.63 ID:gIOQMASXO
――――1年前、

俺はここ、VIP大学に入学した
元々、人付き合いが上手な方ではない俺は当然のようにぼっちだった

周りのやつらが難なく友人をつくりつつある中で
自分だけはなかなか友人が出来なかった

いや、出来なかったというのは語弊がある


最初は俺にも話しかけてきたやつらがいた

しかし持ち前のコミュ障のせいで会話は盛り上がらず次第に形成されていくコミュニティーの中に入り込むことが出来なくなっていた

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:03:01.89 ID:gIOQMASXO
ドクオはそれでもいいと思っていた


たくさんの友人、サークル、バイト、恋人

思い描いた青春がないわけではなかったが
そのためにかけなければならない手間

勇気をもって話しかけることや、働くこと、それに女の子へのアプローチ


それらを行う勇気を出すのが億劫で…

結果、彼は孤立を選んだ


なんとかなるさ、と先伸ばしの道を選んだ



いつしか彼の居場所はキャンパス裏口の誰も立ち寄らない喫煙所だけになった


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:04:55.43 ID:gIOQMASXO
('A`)y-~「ふー…」

煙草は大学に入ってから覚えた
高校のころ喫煙者はDQNしかいなかったから、まさか自分が喫煙者になるとは思ってなかったが
大学ですることがないのでなんとなしに煙草を覚えた


('A`)y-~「……あ、」


('A`)y-~(やべ、1限休んだから来週の小テストの範囲わかんねえ)


('A`)y-~(………はぁ)


「ここ、いいかお?」

('A`)y-~「えっ」

( ^ω^)「よっこらせっと」


予期せぬ訪問者にドクオは困惑した

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:07:28.38 ID:gIOQMASXO
(;^ω^)「おっ・・おっお・・・?」ガサゴソ


('A`)y-~(こいつ・・・ライターないのか・・・?)
(;'A`)y-~(・・・。)


(;'A`)つb「こ、これ・・」
(^ω^;)「お!す、すまないお」


カチ、シュボ


( ^ω^)y-~「ふーっ、助かったお!ドクオくん」

(;'A`)y-~「えっ!あ、なんで・・・俺の名前・・」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:08:50.51 ID:gIOQMASXO
( ^ω^)y-~「お?確か文学の講義で一緒だお!俺はブーンていうお」

('A`)y-~「文学!?そ、そうだったのか・・・」

( ^ω^)y-~「そうだお。ドクオくん今日の講義休んでたお?」

(;'A`)y-~「あ、そ、そうだ!来週小テストだった・・・よな?」

( ^ω^)y-~「そうだお。範囲知ってるかお?知らなかったら教えるおー」
('A`)y-~「ま、まじかっ!ありがたい!」

( ^ω^)y-~「火のお礼だお!」


―――――こうして俺の大学生活はじめての友達ができたのだった―――回想、おわり。


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:10:08.22 ID:gIOQMASXO
('A`)「ふー・・・さて、帰るかな」

( ^ω^)y-~「ドクオ、もう帰るのかお?」

('A`)「ああ、することもないしな」

( ^ω^)y-~「なら今から俺のアパートに来ないかお?」

('A`)「ま、ひまだからいいけどよ。なんかあんのか?」



ギュッと煙草を消しながらブーンが立ち上がった


( ^ω^)「ふふふ、まあ話はうちでするお!」



―――このブーンの誘いが後々の俺の大学生活、いや人生に輝きを与えてくれることになるとは、まだ思っていなかった


( ^ω^)「さ、いくお!」

とにもかくにも、俺はブーンのアパートに向かうことになった



つづく

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:12:05.10 ID:gIOQMASXO
第2コーラス「ジャズとの出会い」


('A`)「・・しっかし」

('A`)「相変わらず汚い部屋だな・・・」


ブーンの部屋は安いボロアパートではなかったが、お世辞にもキレイとは言い難い室内だった


(;^ω^)「も、物が手にとれる位置に配置してあるだけだお!」



ドクオは足下の脱ぎっぱなしの服、エロ本、CDをどかし座った


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:18:29.96 ID:gIOQMASXO
('A`)「で、なに用だったんだ」

( ^ω^)「お、そうだお。まずはこれを聴くお」


('A`)「なんだこれ、ジャズ・・・か?」

( ^ω^)「そうだお。ドクオ、ストレートに言うお」


( ^ω^)「ジャズバンドやらないかお?」

('A`)「はっ?」

( ^ω^)「ジャズやるお!ってやつだお」

('A`)「いやいや、お前ジャズなんてよくわからん難しいの出来ねーよ・・・」

('A`)「だいたいジャズってバスローブのオッサンがワイン片手に聴くやつだろ?」
('A`)「いくら喪の俺でもオッサン臭いのはプライドが許さねーぜ」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:20:08.79 ID:gIOQMASXO
( ^ω^)「ふーむ。そんな回答は予想済みだお」

( ^ω^)「次はコイツを聴いてみるお」


http://www.youtube.com/watch?v=UIGsSLCoIhM&sns=em

(*'A`)「お、おおおお!!かっけえ!」

( ^ω^)「これもジャズだお。渋くてオッサン臭いだけのがジャズじゃないんだお。次は・・・」

http://www.youtube.com/watch?v=bC3t-3aB6Fs&sns=em

(;A;)「なんだよ、世界は愛で回ってるよ・・・涙が・・・」

( ^ω^)「これもジャズなんだお」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:21:16.21 ID:gIOQMASXO
ブーンはCDの音量をさげて座りなおした


( ^ω^)「俺がジャズと出会ったのは去年ラウンジ大学の学園祭にいったときだお」


( ^ω^)「そのとき俺は組んでたロックバンドの演奏でドラムを叩きにいったんだお」

( ^ω^)「まぁ本番自体は話に関係ないから割愛するけど」

( ^ω^)「なんとなくジャズサークルの演奏を見にいったんだお」


( ^ω^)「あとは今のドクオと同じ、ジャズって音楽に衝撃を受けたんだお」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:22:20.95 ID:gIOQMASXO
('A`)「ああ、正直ジャズという音楽を食わず嫌いしてたよ」

( ^ω^)「そうだお?俺もそうだったお」


('A`)「でもお前はロックバンドでドラム叩いてたかもしれんが・・・俺楽器できねーし」


(;^ω^)「まあそれはそうだが・・」

(;^ω^)「俺だってピザ体型ってだけで半ば無理矢理ドラム叩かされてただけの初心者だお・・・」


( ^ω^)「で、でも!」

( ^ω^)「俺らはまだ大学2年、あと丸3年大学生活があるんだお」


( ^ω^)「今からでも遅くないお!ジャズやってみるお!」

('A`)「し、しかし」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:24:01.77 ID:gIOQMASXO
( ^ω^)「ドクオ、ラウンジ大のジャズサークル」

( ^ω^)「演奏してたやつがかわいいおにゃのこにキャーキャー言われてたお」

('A`)「!」


(*^ω^)「お、俺たちもジャズやればモテモテになれるかもしれないお!」
(*'A`)「モ、モテモテ」


(*^ω^)「そうだお、モテモテどころか・・脱童貞も夢じゃないかもしれないお・・・!」

(*'A`)「なん・・・だと・・・!」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:25:44.09 ID:gIOQMASXO
(*^ω^)「き、決まりだお?」

(*'A`)「決まりだな?」


( ^ω^)「よし!ドクオ!ジャズやるお!」

('A`)「やってやろうぜブーン!」



やはり彼らも年頃の男子
女性への憧れは男の絆を強めた

とにかく彼らはジャズをやることにしたのだった!



('A`)「で、具体的にどうすりゃいいんだ?」

('A`)「楽器できねーし」

(;^ω^)「そ、そうだお・・・ジャズ云々より、まず楽器確保が先だお・・・」



つづく

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:30:12.12 ID:gIOQMASXO
第3コーラス「楽器選び」


( ^ω^)「てなわけで楽器屋に来てみたお」

(;'A`)「な、なんか緊張するな」


<ヽ`∀´>「いらっしゃいニダ」

( ^ω^)「俺たちジャズやりたいんだお!俺はドラムって決まってるけどコイツはなにやればジャズなんだお?」


<;ヽ`∀´>「と、唐突なお客ニダ・・・」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:31:14.44 ID:gIOQMASXO
<ヽ`∀´>「おたくがドラムならピアノはどうニダ?」

<ヽ`∀´>「ピアノは万能な楽器ニダ。左手でベース音域鳴らせるし、ドラムと2人でも出来るニダ」


('A`)「俺がピアノ?wwがらじゃねーなぁ」

<;ヽ`∀´>「い、いやピアノは楽器全ての基本ニダ!やって損はないニダよ」

('A`)「ピアノかぁ、うーん」

<;ヽ`∀´>(高価なピアノ買わせようとしてるのに乗り気じゃないニダ)

<;ヽ`∀´>「ぴ、ピアノにするニダ!絶対ピアノがいいニダ!」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:32:09.25 ID:gIOQMASXO
('A`)「・・ん?なんだ、これ」



ドクオの見つめたモニターには・・・なんだろう知らない楽器だが
黒人が一心不乱にブロウしている映像があった


その横の棚に並んだ楽器


ゴールドにきらめくボディに、まるで美女のウエストのようにくびれたライン

そして黒人がその楽器を吹き込んでいるシルエットのかっこよさ



('A`)「これ・・・」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:33:29.71 ID:gIOQMASXO
<ヽ`∀´>「あ、ああそれはテナーサックスって楽器ニダ。」

<;ヽ`∀´>(サックスは単価安いニダ・・興味をそらさなければ・・・)



('A`)「テナー・・・サックス」


('A`)「コイツだ、コイツにするよ、ブーン!」

( ^ω^)「お、サックスかお!ジャズの花形楽器だお」

<;ヽ`∀´>「い、いやサックスなんて・・」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:34:32.03 ID:gIOQMASXO
('A`)「これをくれ!金ならある。仕送り貯めてたからな」

<;ヽ`∀´>「わ、わかったニダ」




―――ありがとニダー(ウィーン


('A`)「ふう、買っちまったぜ!」

( ^ω^)「ドクオがサックス、俺がドラム!とりあえず近くに練習スタジオがあるから合わせてみるお!」
('A`)「おう!」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:35:39.45 ID:gIOQMASXO
――――スタジオ


('A`)「よっ・・と、」

首にかけたストラップにサックスの重みがずしりと伝わる

(;'A`)「意外と重いんだな・・・」


(*^ω^)「おー!イカしてるお!ワクワクしてきたお!はやく合わせるお!」

(;'A`)「合わせるってまだ指もわかんねーし吹きかたも」

(*^ω^)「そこに付属の説明書あるお!はやくやってみるお!」


(;'A`)「まぁ慌てるなよ・・・ブーンテンション高いぞ」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:37:32.94 ID:gIOQMASXO
(;'A`)「えと、下くちびるをまいて、と・・・」

(;'A`)「指はリコーダーと同じなのか・・ここと、ここで・・・」


♪ぶゃ~


('∀`)「おお!鳴った!」
(*^ω^)「おお!」


(*^ω^)「よし俺も!」


ドン、ドン、ドコドコ
ドン、ドン、ドコドコ

(*^ω^)「ドクオ!なんか吹いてくれお!」

('A`)「曲はまだムリだよwww」

(*^ω^)「なんでもいいお!ジャズは魂でやるんだお!とりあえず適当でもいいお!」

(;'A`)「あ、ああ」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:38:39.11 ID:gIOQMASXO
♪ぶゃ~ぶゃ~
ドンドコドコドコ

♪ぶゃ~ぴー!
ドコドコドコドコ

♪ぴゃーびょーん
ドンドコドコドン


(;'A`)「ぷはっ!ちょ、ブーン休憩っ」

( ^ω^)「お?」

(;'A`)「はぁーはぁー、くそ、こんな息つかうのかよ・・・」

( ^ω^)「でも楽しかったお!これをもっと極めてったらジャズになるんだお!」

('A`)「そうだな・・・ジャズ楽しいもんだな!」


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:40:23.43 ID:gIOQMASXO
ガチャ!

('A`)( ^ω^)「!?」


ξ゚⊿゚)ξ


(*'A`)(か、かわいい・・・)


突如練習スタジオの扉を開け放ったのは、金髪縦ロールの美少女だった


ξ#゚⊿゚)ξ「ちょっとアンタたちうるっさいのよ!!!!」

(;'A`)(;^ω^)「ひっ!!」



つづく

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:41:47.58 ID:gIOQMASXO
(;゚ω゚)「ちょwwやめっ、やめるおっ!」

ξ#゚⊿゚)ξ


ブーンの首は金髪少女の手でがっちり絞められていた
ああ、少しうらやましいな、とドクオは思った

ドクオは生粋のドMだった

第4コーラス「ジャズピアニスト」


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:43:31.23 ID:gIOQMASXO
(;゚ω゚)「ま、まじで、きまっ、てる、・・お、ドク・・・オ」

('A`)「・・はっ!」


(;'A`)「お、おい絞まってるって!やめろ!」

ドクオは金髪少女の腕をつかんで引き離した・・・


・・つもりが、はずみで金髪少女の小ぶりな胸をつかんでしまった


ξ;゚⊿゚)ξ「!!」

(*'A`)「あ、やわらk」


ξ#゚⊿゚)ξ


ゴッ、と鈍い音が頭の中に響いてドクオの視界が暗転した


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:44:48.32 ID:gIOQMASXO
「dクオ・・・」

「・・ドクオ!」



('A`)「はっ」


あれ、何をしてたんだったか
確かブーンとサックス買ってから練習スタジオきて
そしたら金髪少女が来て、おっぱいを触って、え、あれ?


ξ゚⊿゚)ξ


('A`)



(;'A`)「ひいっ!」

(;'A`)「こっ、殺さないで!」


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:45:38.96 ID:gIOQMASXO
(;^ω^)「落ち着けドクオ、殺されはしないお」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、あの」

ξ;゚⊿゚)ξ「さっきは、その」

ξ;゚⊿゚)ξ「怒りで、やりすぎちゃって・・その」


ξ//⊿/)ξ「ごめんなさい・・・」



金髪暴力少女―――ツンと名乗った彼女は
隣の部屋でピアノを練習していたそうだ


そしたら奇声とやかましいサックス、やかましいドラムが聴こえてきて
自分の練習の邪魔で仕方なかったそうだ


ドクオが気絶してるあいだにブーンが言った

( ^ω^)「それって防音設備が整ってないこのスタジオが悪いんじゃね?店長に文句言えお」


という言葉にハッとさせられ謝罪したとのことだ


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:46:43.07 ID:gIOQMASXO
ξ;゚⊿゚)ξ「あの、ほんとにごめんなさい」

('A`)「ああ、大丈夫だから・・・いいよ」


(*'A`)(はじめて女の子のおっぱい触っちゃったし・・・あとからブーンに自慢しよww)


(;^ω^)「なに赤くなってんだお?キモいお・・」



(;'A`)「い、いや。それより、まぁこんなだし、そろそろ帰るか」

ξ゚⊿゚)ξ「待って、アンタたち・・・」


ξ゚⊿゚)ξ「ジャズやってるの?」

('A`)「そうだけど」


ξ゚⊿゚)ξ「やっぱり!サックスあるからもしかしてと思ったら」

ξ゚⊿゚)ξ「あたしもジャズやってるの。よかったらセッションしてみない?」


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:47:59.92 ID:gIOQMASXO
('A`)「セッション?」

( ^ω^)「一緒に曲やることだお。ジャズはアドリブソロがメインだからセッションしやすいんだお」

('A`)「そ、そうなのか。でもツンさん生憎俺らは超初心者なんだ・・・楽器もさっき買ってきたばっかで」


ξ゚⊿゚)ξ「なんだ、そうだったの。なら無理ね」


( ^ω^)「・・・」



( ^ω^)「ツンさん、セッション誘うってことはそこそこジャズ弾けるのかお?」


ξ゚⊿゚)ξ「ま、自慢じゃないけどかなり上手いわね」
(;^ω^)「はっきり言いやがったお・・・」


ξ゚⊿゚)ξ「一応女子高生ジャズピアニストですから」

('A`)「ま、まじか」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:49:41.21 ID:gIOQMASXO
( ^ω^)「しかし、これから先ツンさんみたいな指導者がいると頼もしいお!ドクオ!」

('A`)「ああ」



('A`)「ツンさん!俺たちにジャズを教えてくれないか?」


ξ;゚⊿゚)ξ「え、あたしが?」

('A`)「ああ、頼む!」

ξ//⊿/)ξ「ま、まぁあたしでよかったら・・教えてやっても・・・いい・・けど」


('A`)「おお!ありがたい!」
( ^ω^)「やったお!ドクオ!」


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:53:37.36 ID:gIOQMASXO
ξ゚⊿゚)ξ「まぁ教えるけど、アンタたち曲はなにが出来るの?Fブルースなんかは大丈夫?」


('A`)・・・。( ^ω^)・・・。


ξ゚⊿゚)ξ・・・。



ξ゚⊿゚)ξ「アンタたちほんとに初心者なのね・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「ま、いいわ。とりあえず1曲弾いてみせるから」


♪ジャッジャーン!
♪チャララ~ン

参考URL
http://www.youtube.com/watch?v=YHobIUQMlSw&sns=em

(;^ω^)「め、めちゃくちゃうまいお」

(;'A`)「か、かっけえ・・・!」


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:55:11.25 ID:gIOQMASXO
ξ゚⊿゚)ξ「ふぅ、今の曲はNow's The Timeていうの」

ξ゚⊿゚)ξ「テーマも簡単なFのブルースだからまずはこれをやってみなさい!」


('A`)( ^ω^)「サー!イエッサー!」


ξ゚⊿゚)ξ「返事はいいわね」

ξ゚⊿゚)ξ「じゃ、とりあえずこれあたしの名刺だから。練習して出来てきたら連絡ちょうだい」


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:57:16.41 ID:gIOQMASXO
――――その夜

('A`)あれがジャズかー

('A`)生で聴くとやっぱ迫力あるもんだな・・・



Prrrr♪

('A`)「お、電話か・・って!ツン!?」

(*'A`)「な、なんでこんな夜に?ま、まさか今から抱いてとかめちゃくちゃにしてとかハァハァ」


ピッ

(*'A`)「は、はい、もしもし」

ξ゚⊿゚)ξ「もしもしードクオ・・だったよね、名前」

(*'A`)「あ、はい」

ξ゚⊿゚)ξ「アンタあさっての日曜あいてる?6時から」

(*'A`)(なっ!?せ、積極的すぎる!まさかもうデートなんて!)

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:58:17.32 ID:gIOQMASXO
(*'A`)「あ、あいてます!予定スッカスカです!」

ξ゚⊿゚)ξ「だろーねー暇人ぽいもんね」

ξ゚⊿゚)ξ「とにかく時間あるなら6時に駅前で待ち合わせね。それじゃ」
ガチャ、ツーツー



('A`)「」


('A`)「お」



(*'∀`)「おおおおっ・・!!!!」

(*'∀`)「ツンさんとデートおおおっ!!!!」


悪いなブーン、僕の勝ちだ

(*'A`)「に、日曜だよな。と、とりあえずしまむら以外の服を」


浮かれに浮かれてる、しまむらードクオであった


つづく

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:21:09.74 ID:gIOQMASXO
夕方の駅前は帰路につく人々で溢れていた

せわしないサラリーマン、ばか騒ぎしている大学生、そしてカップル


('A`)「さすがにはやく来すぎたか」

時計台にふと目をやると時刻は5時をすぎたところだった


「おいすー」

('A`)「!」


( ^ω^)「はやく来すぎたお」

(;'A`)「ちょっ、あれ?なんでブーン!?」

( ^ω^)「まさか俺よりはやく来てるとは思わなかったお」


83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:22:19.82 ID:gIOQMASXO
(;'A`)「えっ?それってもしかしてツンの・・・?」
( ^ω^)「??そうだお。今日はツンがジャズバーに見学つれてってくれるって連絡あったお?」

('A`)「なんだよ・・・待ち合わせ時刻と場所しか聞いてねーよ・・・」


デートだとばかり思ってたドクオはがっくりとうなだれた

ちくしょう、わざわざ朝一でジーンズメイトいったのに・・・


('A`)「そうか・・・まあいいや。お互いはやすぎたみたいだ。ゲーセンでもいくか」

( ^ω^)「そうするお」


84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:23:45.68 ID:gIOQMASXO
――――――ゲーセンにて

(;^ω^)「おっ、おっ!ドクオ!クレジットないお!はやく100円・・・」

('A`)「麻雀格闘倶楽部とか情弱ゲーやるなよ・・・」

(;^ω^)「100円、100円・・・アッー!」
(;^ω^)「間に合わなかったお・・・」

('A`)「楽しんだか?そろそろ時間・・・ん?あれは・・・?」



ξ゚⊿゚)ξ「あと少し・・・あと少し」

ドクオの視線の先にはUFOキャッチャーに悪戦苦闘するツンの姿があった

( ^ω^)「ちくしょー・・・まさか北家がダマテンではってるとは思わなかったお・・・」

( ^ω^)「ん?あれ、ツンかお?」


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:26:06.37 ID:gIOQMASXO
ξ゚⊿゚)ξ「よし、こい・・・こい・・・!」

('A`)( ^ω^)「ツンさん!」

ξ;゚⊿゚)ξ「!!!」

キャッチャーがつかんだぬいぐるみはあと一歩のところで辿り着けなかった

ξ゚⊿゚)ξ「・・・」

('A`)「ツンさんもやっぱまだ女子高生なんですね。UFOキャッチャーなんt」
ξ#゚⊿゚)ξ「アンタらが声かけたせいでスティッチ取り逃がしたでしょ!!!」
(;'A`)(;^ω^)「ひいっ!」

ξ#゚⊿゚)ξ「ったく・・・」

ξ//⊿/)ξ「・・・」

ξ//⊿/)ξ「あたしがUFOキャッチャーやってたこと誰にも言うんじゃないわよ・・・」
( ^ω^)「なんでだお?」

ξ//⊿/)ξ「うっ、うるさい!行くわよ!」

('A`)(ジャズピアニストと名乗ってても、ツンもまだただの女子高生
ぬいぐるみに愛着をもつかわいらしい面もあるんだな)
(*'A`)「・・・」

ツンは早足で歩き出した


86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:29:54.88 ID:gIOQMASXO
―――――――駅裏路地

ξ゚⊿゚)ξ「ついたわよ」

【JAZZ BARショボン】

( ^ω^)(ん・・・?ショボン・・・?)


カランカラーン

ξ゚⊿゚)ξ「こんばんは」


87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:31:18.96 ID:gIOQMASXO
やあ (´・ω・`)

ようこそ、ジャズバーショボンへ。

このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。


うん、「また」なんだ。済まない。

仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。


でも、この店名を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない

「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。

殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい

じゃあ注文を聞こうか。


89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:33:13.96 ID:gIOQMASXO
(;^ω^)「ショボンじゃないかお!」

(´・ω・`)「やあ、ブーン」

ξ゚⊿゚)ξ「なに、知り合いだったの?」

( ^ω^)「一緒にロックバンドやってた仲間だお!ショボンはベースひいてたんだお!」

(´・ω・`)「そうだね。でもそれは仮の姿」

(´・ω・`)「本職はラウンジ大3年兼ジャズベーシスト兼ジャズバーショボンの息子なんだ」


( ^ω^)「そうだったのかお・・・実家がバーとは聞いてたが・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「偶然なつながりね」


3人の笑い声が響いた

(;'A`)(俺だけつながりねーのかよ・・・)


90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:34:58.77 ID:gIOQMASXO
(´・ω・`)「さて、ツン。彼らはセッション参加者かい?」

(;'A`)「い、いや俺たちは」

ξ゚⊿゚)ξ「あー、見学だけよ。ジャズやりたいらしいからセッション見せてあげようと思って」

(´・ω・`)「なるほど。ブーンもついにジャズに目覚めたか」

( ^ω^)「ま、そういうことだお。とりあえずビールくれお」

(´・ω・`)「はいよ。そちらのお客さんは?」

(;'A`)「あっ、俺もビール・・・」

(´・ω・`)「はいよ」


ピアノ借りるわね、と言ってツンはその場を離れた


91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:38:22.46 ID:gIOQMASXO
('A`)「・・・」

( ^ω^)「しっかしショボンがツンと知り合いだと思わなかったお」

(´・ω・`)「僕もブーンとツンが知り合いだなんて知らなかった」


(´・ω・`)「彼女はここら界隈ではわりと名の通ってるジャズピアニストだからね」

(´・ω・`)「うちのセッションでもホストプレイヤーで頼んでるんだ」

('A`)「ホスト?女の子なのにホスト?」


(´・ω・`)「そのホストじゃないよ。ジャムセッションやるのにはホストプレイヤーが不可欠なんだ」


92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:41:21.31 ID:gIOQMASXO
天の声「ジャズバーなどではジャズライブとは別に定期的にジャムセッションが開催されています

これはお客さんが各々楽器を持ちより3人~最大6、7人(もっと多い場合も)で即興演奏を繰り広げるというものです


ジャズにはスタンダードと呼ばれる曲がたくさんあり、ジャズミュージシャンは実力関係なくそれらを多く知っていることが必須です

セッション参加者は任意の曲を選び、テンポ、リズムを決めただけで演奏がスタートします

初対面であいさつもそこそこに曲は始まります
参加者はアドリブソロを展開することで音によるコミュニケーションを図る

それがジャムセッションです」


94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:43:01.02 ID:gIOQMASXO
(´・ω・`)「天の声が届いたね」

('A`)「へー、なんだかすごい世界だな・・・」

(´・ω・`)「かといって堅苦しくとらえる必要はないよ」

(´・ω・`)「初心者でも、ジャズはテーマのメロディー→管楽器など言わばボーカリスト的な立ち位置のアドリブソロ
→ピアノのアドリブソロ→ベースのアドリブソロ
→ドラムの見せ場→もう1回テーマメロディーやって終わり

という流れさえわかっていれば誰でも参加出来るんだ」

(;^ω^)「言葉で聞いてもわけわかんないお・・・」

(´・ω・`)「そこはホストプレイヤーとよばれる人が助けてくれる」
(´・ω・`)「通常セッション時にはピアノ、ベース、ドラムの3人は絶対いる」
(´・ω・`)「一般的なセッションが成り立つ最低人数だからね」
(´・ω・`)「だからホストプレイヤーは実力があるミュージシャンが担当してる」
(´・ω・`)「ツンも高校生だけど実力があるからホストプレイヤーとして雇っているわけさ」


(;^ω^)「まじかお・・・」
(;'A`)「次元が違いすぎる・・・」


96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:51:11.35 ID:gIOQMASXO
(´・ω・`)「ま、今日は見学なんだ。セッションがどんなものかってのを見てけばわかるさ」



そして・・・・
店内は徐々に混雑していき、ついにセッション開始となった


ξ゚⊿゚)ξ「じゃあー、サックス、ギコさん。ベースまたんきさん。ドラムはヒッキーさんでお願いします」


( ゚Д゚)「よろしくゴルァ」
(・∀ ・)「よろしくでーす」
(-_-)「よ、よろしk(サックスのオッサン怖い・・・)

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:57:26.32 ID:gIOQMASXO
( ゚Д゚)「じゃ曲はヨルセン、テンポはこんくらい」(指ぱっちんぱっちん)

ξ゚⊿゚)ξ(・∀ ・)(-_-)「はーい」


チャッチャーン♪ドコドコ

http://www.youtube.com/watch?v=4D7eYSD3IJ0&sns=em


('A`)「夜専?いやらしい曲名だな・・・」

(´・ω・`)「夜は千の目をもつって曲だね」

(;^ω^)「あのサックスのオッサンめっちゃうまいお・・・」

(;'A`)「あ、ああ・・・サックスはあんな鳴らせるもんなのか」


ギコのサックスは時に優しく、時に甘く、時に激しくフレーズを紡いでいき
それに呼応するようにツンのピアノが鳴り響き
またんきのベースは推進力のある4ビートを刻み
ヒッキーのドラムはまだ行ける、まだ行けるとサックスを煽った


(;'A`)「なんだか、すげえアツさだ」

(;'A`)「これが、セッション・・・!」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 22:58:54.64 ID:gIOQMASXO
ブーンも4人から発せられるエネルギーに圧倒されているようだった



その後もメンバーは入れかわり立ちかわり
ジャズバーショボンのセッションは大盛況のうちに終わった


(*^ω^)「いやーすごかったお!」

(*'A`)「ああ!特にあのギコってオッサンのサックス!」

(*'A`)「なんかわからんが魂が震えたぜ!」

(*^ω^)「ドクオの厨2発言が素直に聞けるほど同意だお!」


(´・ω・`)「当たり前だよ。ギコさんは日本でも指折りのプロサックスプレイヤーだからね」

(;'A`)「プ、プロだったのか・・・どうりで上手いわけだ」

(´・ω・`)「世界的にも知られてる有名プレイヤーさ。」
(´・ω・`)「それが家が近くてよくこの店にも来てくれる。ありがたいことだね」


99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:00:38.73 ID:gIOQMASXO
ξ゚⊿゚)ξ「ふう、楽しかったわね。どうだったかしら」

ツンがジュース片手に腰かけた


(*^ω^)「すごかったお!ツンもかっこよか・・・あ、」

ξ゚⊿゚)ξ「いいわよ、ツンで。あたしのが年下でしょ?」


ξ゚⊿゚)ξ「ところでドクオ、アンタあのサックスの人わかる?」

('A`)「え、いや今ちょうどショボンさんから聞いたが有名なプロなんだってな・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「そう。なかなかあたしたち若手の面倒もいい人でね。
アンタのこと頼んだらすんなりオッケーくれたわよ」

(;'A`)「えっ?」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:01:42.98 ID:gIOQMASXO
ξ゚⊿゚)ξ「レッスンよ、レッスン。アンタギコさんにサックス習いなさい」

(;'A`)「な、なにーっ!!そんなこと頼んでな・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「甘いわね、ドクオ。アンタは楽器初心者でしょ?」
ξ゚⊿゚)ξ「初心者のうちはまず楽器を正しいフォームで演奏できること。それが第一よ」


('A`)「まあ、そうだが・・・」

( ^ω^)「ドクオ!がんばるお!俺もドラムの師匠さがすつもりだお!」

( ^ω^)「ふたりでうまくなって、最強のジャズバンドつくるお!」


(´・ω・`)「なに?バンドやろうとしてるのか、それは面白そうじゃないか」

( ^ω^)「おっ!そういえばショボンはジャズベースひけるんだお?なら一緒にやるお!」

( ^ω^)「俺らはまだ初心者だけど、がんばってそのうち必ずうまくなるお!」


(´・ω・`)「面白そうだね、僕でよければぜひ」

( ^ω^)「やったお!」


101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:02:59.66 ID:gIOQMASXO
( ^ω^)「あとはピアノだお・・・」



(^ω^ )チラッ


ξ゚⊿゚)ξ


(^ω^;)・・・


(;^ω^)・・・


103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:07:27.18 ID:gIOQMASXO
ξ#゚⊿゚)ξ「な!なによ今のっ!」

(;^ω^)「ツ、ツンは上手いけど怖いけど上手いけど・・」

ξ#゚⊿゚)ξ「なっ・・・!」


ξ#゚⊿゚)ξ「も、もうアンタたちにジャズは教えない・・・!!」

(;'A`)「ちょっ!いや、ツン!きみにピアノ頼みたいと思ってる!少なくとも俺は」

ξ゚⊿゚)ξ・・・


ξ//⊿/)ξ

ξ//⊿/)ξ「し、しかたないわね!そこまで言うなら・・・」

(;^ω^)「わ、わかったお。よろしくだお。でも・・・」

(;^ω^)「殴ったりしないなら・・・」

ξ#゚⊿゚)ξ

(;^ω^)「ひいっ」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:08:52.58 ID:gIOQMASXO

(´・ω・`)「ハハハ、なかなか個性的なメンバーじゃないか。こりゃ楽しそうだ」

('A`)「なんだかとんとん拍子にメンバー集まったな」

ξ゚⊿゚)ξ「でもまだアンタたちは初心者」
ξ゚⊿゚)ξ「あたしはもちろんショボンもなかなかいいベース弾くからね」

ξ゚⊿゚)ξ「とりあえず2カ月、2カ月先からの活動にしましょう。それまでは各々練習よ!」

('A`)「そうだな・・・ま、とりあえずギコさんに話通ってるならあいさつしてくるか・・・」

こうしてバンドのメンバーは決まった

2カ月先のバンド活動スタートに向けて彼らは動きだした!


つづく

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:10:15.43 ID:gIOQMASXO
5話のタイトル忘れたwwwwwwwww


第5コーラス「ジャムセッション」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:25:47.83 ID:gIOQMASXO
あの夜から1ヶ月がたった

俺はギコさんのところに週2でレッスンに通っていた
ギコさんは気性は荒いが、その実丁寧なレッスン内容で
俺はめきめきとサックスの実力を伸ばしていっていた


( ゚Д゚)「よし、なかなかいい音鳴ってきたぞゴルァ!」

('A`)「は、はい!」


( ゚Д゚)「ふーむ、お前は技術はまだまだだが」

( ゚Д゚)「その神経質そうな外見からは想像できないほどとても大胆なプレイが出来るやつ!」


('A`)「ありがとうございます!」


110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:27:01.44 ID:gIOQMASXO
( ゚Д゚)「ふーむ、そろそろ1回戦場にでてみるか。」

('A`)「・・・」


('A`)「つまりこういうことですか?」
('A`)「『ジャズバーショボンのセッションにお前も参加してみろ』と」

( ゚Д゚)「Exactly(そのとおりでございます)」


(;'A`)「わ、わかりました。しかし・・・」

( ゚Д゚)「大丈夫だ。最初は誰でも緊張する」


天の声「作者も初心者のころ知りもしらないオーニソロジーという曲やらされて大恥かいた経験があります」


( ゚Д゚)「ま、間違えてもいい。恥かいてもいい。とにかく飛び込んでみて体で覚えろ!」

('A`)「は、はいっ!」



第6コーラス『挫折』

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:28:01.38 ID:gIOQMASXO
――――ジャズバー・ショボン

(´・ω・`)「やあ、これはこれは。いらっしゃいませギコさん」

('A`)「よう」

(´・ω・`)「お、ドクオじゃないか。どうだレッスンは」

('A`)「まあ、ぼちぼちとな」


( ゚Д゚)「今日はコイツにセッション参加させる」

(´・ω・`)「・・へえ!1ヶ月で・・・。さすがギコさんの指導ですね」


( ゚Д゚)「まあな。しかし、遅すぎたか?もうセッション終わりか?」

(´・ω・`)「すいませんが、次で最後の曲です。ナウズザタイムですが」


('A`)(ナウズザタイム!はじめてツンと会ったときに聴かせてもらった曲!)


112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:29:06.42 ID:gIOQMASXO
( ゚Д゚)「ちっ、最後の曲か。もっとはやく来るんだったな」

( ゚Д゚)「まぁいい。ドクオ、準備してろ。楽しんで吹けばいいから気をはるな!」

(;'A`)「は、はい!」



ガサゴソ・・・

(;'A`)(とは言っても・・・)

(;'A`)「今やってるやつらの演奏は嫌でも耳にはいる」

(;'A`)(今日はピアノはツンじゃないが、みんな俺よりはるかに上手いプレイヤーばっかだ)


(((;'A`)))ガクガクブルブル


(;'A`)(ギコさんは・・・決して気をはるなと言った・・・しかし・・・それは・・・)

(;'A`)(無理ってもんだッ!)


(;'A`)(こんな状況で緊張しねえヤツはいねえッ!)


113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:32:28.83 ID:gIOQMASXO
「はーい、じゃあ最後の曲はみなさんでですね。ナウズザタイムですね。えー、ドクオさん、ですね。どーぞ」

(;'A`)「アヒャァ!!wwwは・・・はい(ガチガチ」


( ゚Д゚)「・・・」
(´・ω・`)「だいぶ・・・緊張してますね・・・」

( ゚Д゚)(大丈夫だドクオ・・・!下手に普段出来ない技術を追うな)
( ゚Д゚)(それよりも他プレイヤーの音を聞け・・・そしてそこから意図を汲み取れ)


115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:34:12.00 ID:gIOQMASXO
「1、2、」

(;'A`)「えっ!」


「1234!」トトン

(;'A`)「あっ、え!はじまり?え、」
(;'A`)「ぶぴゃ~ぴゃ~♪」


(;'A`)(な、曲のはじまりにテンポの確認は!?イントロは!??)



天の声「ナウズザタイムなど定番中の定番曲ではそれらを省いてサクッとはじめるプレイヤーが多いです」
天の声「というか上級者になると曲も言わずにはじめる人もいます。このコード、メロディーだからわかるだろ?といった感じに」

天の声「とりあえずサクッとはじめるだけはじめちゃって、あとは音で打合せしろ、といった流れです」

参考ようつべ
http://www.youtube.com/watch?v=-xWjYMGI3DM&sns=em

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 23:36:03.04 ID:gIOQMASXO
(´・ω・`)「あちゃー・・・出だしミスりましたね・・・でも・・」


(#'A`)「ブギャー!♪」


(´・ω・`)「これがほんとに楽器歴1ヶ月のジャズか・・・?」



(#'A`)(よし・・・最初ミスったがノレてきた・・・ペンタ1発のソロだが・・・まだやれる!)


(#'A`)「ギャー♪ブギャー!♪」
ドコドン!ジャジャーン♪


( ゚Д゚)(いいぞ、ドクオ・・・フレーズが上昇していく)
( ゚Д゚)(きっと音楽の流れを感じとってるんだ。教えてなくてもフレーズが組み立てられてく)


119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:14:22.09 ID:WwUYZ6RmO
(#;'A`)(盛り上がってきた・・・!)

(#;'∀`)(た、楽しい!もっとやりたい、吹きたい!)

(#;'∀`)(でも盛り上がった頂点で!一番高いFの音で・・・!)

(#;'∀`)(終わらせるッ!)

ブギャー!♪



「ぴぃ・・・」

(#;'A`)(ッッ!!?)

( ゚Д゚)「!?」

(;´・ω・`)「!?」


120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:17:36.69 ID:WwUYZ6RmO
(;'A`)(し、しまった・・・)
(;'A`)(テナーサックスの音域は実音Eまで・・・)

(;'A`)(その上のFは鳴らない・・・!)




天の声「F=ファの音です。テナーサックスの音域は最低音A♭から1オクターブ上のA♭。
さらにもう1オクターブ上のA♭。
そこから半音づつ上がり、ABCDEとあります

つまり最高音はEのためその上のF以上の音は
フラジオ奏法という特殊奏法(裏声みたいなもん)に頼らなければ出せないのです

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:19:15.63 ID:WwUYZ6RmO
(; A )「・・・・・。」


( ゚Д゚)「・・・」
(;´・ω・`)「ドクオ・・・・」




その夜、帰宅した俺はフラジオ奏法の本を眺めながら煙草を吸っていた

あのFがあたれば、かっこよく終われた

しかし当たらなかったから・・・・


バン、と力任せに本を投げつけた

(# A )y-~「・・・ちくしょう・・」


122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:23:14.47 ID:WwUYZ6RmO
頭の中であの演奏が繰り返し流れた
がむしゃらに行きたいのに行けない
到達できない
とっかかりがあるのに、先に進めない

かつての自分自身、いや今でもそうかもしれないが
人間関係を築きたいのにできない
サークルもバイトも恋愛も・・・・

きっと、あれを聴いてた人はなんでもないことだと思っているだろう

『ソロの最後ミスした』

ただそれだけのことだ
だがドクオにとってそれは
EからFに踏み出せないことが
いつまでたっても理想の自分になれないことが
弱さをつきつけられた気しかしなかった

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 00:24:32.82 ID:WwUYZ6RmO
( ;A;)y-~「ツン・・・」

( ;A;)「ツン・・・!」

ドクオは部屋を飛び出した
自分を乗り越えるために
理想に踏み出すために
ツンに、想いを伝えたい

がむしゃらに、そう思った


つづく

136 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/11(金) 13:01:25.04 ID:WwUYZ6RmO
~前回まで~

VIP大学2年のドクオはあるとき同級生ブーンの誘いでジャズをはじめることになった
テナーサックスを購入したドクオはブーンとの練習中ひょんなことから
女子高生ジャズピアニスト、ツンと知り合いますますジャズの世界に浸ることになる

ツンに連れられたジャズバー・ショボンにてセッションの楽しさを知った彼らは意気投合

ドクオ(T.sax)、ツン(p)、ショボン(b)、ブーン(dr)としてバンドを結成することに

セッションで知り合ったプロサックスプレイヤー、ギコに師事することになったドクオだが
はじめてのセッション参加で挫折を味わう

自分を変えるため、自信を手にいれるため
ドクオはツンへの秘めた想いを伝えるため走り出した


第7コーラス『あなたと夜と音楽と』

137 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/11(金) 13:04:40.02 ID:WwUYZ6RmO
(;'A`)「はぁ、はぁっ」

息がきれてもドクオは走りつづけた
時刻は夜11時

たどり着いた駅前にはいつもの喧騒はなく、2、3人の疲れた顔をしたサラリーマンが家路を急ぐ様があるだけだった


(;'A`)「はぁ・・・はぁ・・・ちくしょう」

脇腹に鋭い痛みが響いている
ドクオは倒れこむようにベンチに身をあずけた


カチ、シュボ・・・

(;'A`)y-~「はぁー・・・」


勢いあまってアパートを飛び出したはいいものの
ドクオはツンの家はおろか、今どこでなにをしているかすら把握していなかった

(;'∀`)y-~「はは・・・」
自分のあまりのまぬけさを自嘲し、紫煙を吐き出した

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 13:05:58.64 ID:WwUYZ6RmO


不思議だった

全力で走ったからだろうか

さっきまでの、自暴自棄なまでの衝動はいくらかおさまり
代わりに冷静に考えを巡らすことができている


('A`)y-~(ブーンなら・・・どうせひまだろ)


ピ、ポ、パ

prrr・・・

ガチャ


( つω`)「んぁ・・・はい・・・」

('A`)「悪い、寝てたか」

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 13:06:50.41 ID:WwUYZ6RmO
( つω`)「いいお・・・どうしたお」

('A`)「いや、なんとなく。今駅前だからさ」
('A`)「酒でも飲みにでてこないか?」

( ´ω`)「わかったおー10分くらいでいくおー」


ブーンの家は駅から近かった

電話をきって間もなくしてスウェット姿のブーンがあらわれた


( ^ω^)「おいすー」
('A`)「おお、悪いな起こしちまって」

( ^ω^)「いいお!そのかわり酒はドクオのおごりだおwwww」

(;'A`)「うっ・・まあそんくらいは仕方ないな、出すよ」

( ^ω^)「さすが社長wwwんじゃ、ショボンとこでもいくお!」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 13:08:34.40 ID:WwUYZ6RmO
――――ジャズバー・ショボン


(`・ω・´)「らっしゃい!」
('A`)( ^ω^)「!?」

(;^ω^)「ショボン、なんかいつもとキャラ違うお」

(`・ω・´)「ショボン?ああ、息子の友達か」
(`・ω・´)「私はショボンの父、シャキンだ」

(;^ω^)「ちょwwまじか」
(;'A`)「似すぎだろjk・・・」

二人はビールを頼み、程なく提供されたそれを流し込んだ
爽やかな冷たさと苦味が身にしみた

(*'A`)「っっっ・・・かぁー!うめえ」

( ^ω^)「そういやドクオ、こんな時間に呼び出すってことは」
( ^ω^)「なんか話したいことがあったんじゃないのかお?」

('A`)「あ、ああ・・・」

(`・ω・´)「・・・・」

ドクオはジョッキを静かに置いた
シャキンさんはなにかオーディオ機器をかまってCDをいれかえていた
(http://www.youtube.com/watch?v=JLM_nS2XgXg&sns=em)

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 13:09:36.33 ID:WwUYZ6RmO
('A`)「ブーン、真面目な話だ」

( ^ω^)「おー」

('A`)「ブーン・・・俺は」

('A`)「ツンが、好きだ」
(;^ω^)「な、なんだってー!?」

('A`)「さっきも実はツンに、告白しようと思って出てきたんだ」

(;^ω^)「ま、まじかお・・・あんなグラップラーのどこがそんなに」


(;'A`)「それは・・・わかんねーけどよ、」

(;//A/)「ひ、一目惚れってやつかもしれん・・・」

恥ずかしさに耐えかねてビールを飲み干した

つーかコイツにツンへの気持ち話すのにこんな緊張してんのに
告白なんて無理だろ・・・
ドクオは思いとどまれたことに少し安心した


143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 13:10:25.81 ID:WwUYZ6RmO
( ^ω^)「ま、でもそれは素晴らしいことだと思うお」

( ^ω^)「応援するお!ドクオ!」


(*;'A`)「あ、ああ。ありがとう・・・」


('A`)「実はな」
('A`)「今日ここのセッションに参加してたんだ」

( ^ω^)「おー」

('A`)「散々だったよ・・・ギコさんに習って少しはうまくなった気がしてた」
('A`)「それがいざやってみたら・・・ひどいもんさ」
('A`)「無様だったよ・・・。自信なくなっちまってさ」

('A`)「家帰って考えてたらさ、なんだか頭ん中ごっちゃになって」
('A`)「自暴自棄みたいにツンに気持ち伝えようとしてた」

(;'A`)「まあ、実際ツンの家も知らないし電話する勇気もなくて」
(;'A`)「走ってるうちに思いとどまったんだけどな」

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 13:11:50.21 ID:WwUYZ6RmO
( ^ω^)「そうだったのかお・・・」

('A`)「ああ。で、お前に電話してみたわけだ」


ブーンは相変わらずやさしい笑顔を浮かべ、ジョッキに口をつけた


(`・ω・´)「話に割って入ってすまない。キミがドクオくんだったのか」

('A`)「えっ」

(`・ω・´)「いや、息子から聞いたんだ」
(`・ω・´)「楽器1ヶ月でアツい演奏するテナーマンがひとりいる、とな」


テナーマンなんて、とドクオはうつむいた

(`・ω・´)「息子は・・ショボンは嬉しそうだったぞ」
(`・ω・´)「そいつとバンドやる予定なんだ。世界一のジャズバンドになるぜ、親父、とな」


('A`)「そ、そんな、買いかぶりですよ・・・」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 13:12:44.07 ID:WwUYZ6RmO
(`・ω・´)「ドクオくん・・・ジャズの道は・・・いや音楽全て」
(`・ω・´)「ひとつやふたつのミスで立ち止まっていては先に進めない」

(`・ω・´)「悔しい思いも恥をかくこともある」
(`・ω・´)「でも、キミは楽しかっただろう?」


('A`)「それは・・・」

確かに、楽しかった


(`・ω・´)「その気持ちが一番大事さ」
(`・ω・´)「出だしミスったからなんだ、フラジオFがでなかったからなんだ」
(`・ω・´)「そんなのは些細なことさ」
(`・ω・´)「音のコミュニケーションを楽しむこと。それがジャズさ」


('A`)「シャキン・・・さん」

(;A;)


(;つA∩)「う、くっ、」ゴシゴシ

(`・ω・´)「・・・」

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 14:10:44.68 ID:WwUYZ6RmO
('A`)「ありがとうございます、シャキンさん」

('A`)「ショボンとは・・・みんなとバンド活動はじめるのはあと1ヶ月先なんです」

('A`)「それまでにもっとうまくなって・・・もっと楽しめるようになります!」

('A`)「ブーン!」

(;^ω^)「おっ?」

('A`)「てことだ!わざわざ付き合ってくれてありがとな!」
('A`)「俺はもっとうまくなってやる!ジャズを楽しむためにな!」


ドクオはそう言って店を飛び出した

(^ω^;)「あっ!ちょwwwwお前のおごりじゃないのかおwww」


カランカラーン・・・

ドクオの姿はもうなかった

150 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/11(金) 14:12:17.23 ID:WwUYZ6RmO
(;^ω^)「やれやれだお・・・」


(`・ω・´)「さて、もういいかな」


(つω∩)ゴシゴシ
 ↓
(´・ω・`)パッ


(;^ω^)「ちょwwwショボン!」

151 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/11(金) 14:13:09.47 ID:WwUYZ6RmO
(´・ω・`)「ふぅ、親父は海外旅行中でいないっつーの」

(´・ω・`)「おーい、もう大丈夫だからでてこいよ」

ξ゚⊿゚)ξ・・・

(;^ω^)「つつつツン!まさか今の話・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「聞かせてもらったわ」

(;^ω^)「じゃ、じゃあドクオの話も・・・」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ//⊿/)ξ


(´・ω・`)「ま、さっきの話のとおりだ」
(´・ω・`)「ドクオ、セッションで相当へこんでたからね」
(´・ω・`)「僕らがなぐさめても、と思ってひと芝居うったわけさ」
(´・ω・`)「大成功だったね」

(´・ω・`)「ツンのことは予想外だったけど」

ξ//⊿/)ξ「」


( ^ω^)「ツンは・・・ドクオのことは・・・」
ξ;゚⊿゚)ξ「そ、それは」


152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 14:14:22.17 ID:WwUYZ6RmO
ξ//⊿/)ξ「そんなの・・・まだわかんないわよ・・知り合って間もないし・・・」
ξ//⊿/)ξ「直接言われたわけでもないし・・・」

(´・ω・`)「まあ、そりゃそうだ」
( ^ω^)「ドクオは・・・根暗だけどいいやつだお!だからツン」

(´・ω・`)「おっと、個人の色恋に干渉するのはもうここらにしとこう、ブーン」
(;^ω^)「うっ、そ、そうだお」

(´・ω・`)「とにかく、あと1ヶ月先が楽しみだね」
(´・ω・`)「ドクオも、ブーンも実力つけて」
(´・ω・`)「世界一のバンドって言ったの、あれは本当に僕の本心さ」

( ^ω^)「そうだお!世界一のバンドにするお!な、ツン!」

ξ;゚⊿゚)ξ「あっ、うん!あ、あたしがいるから当たり前でしょ!」

(;^ω^)「相変わらず自分至上主義だお・・・」
ゴッ!!!

ξ#゚⊿゚)ξ

(´・ω・`)「ハハハ、こりゃいい気分だね。1杯飲むか。ツンはジュースで」


「乾杯!」

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 14:16:33.50 ID:WwUYZ6RmO
(*;'A`)「はぁつ、はあっ」タッタッタ

風が心地よい
はじまりの春は、躍動の夏に変わろうとしていた

(*;'A`)「やってやるぜー!ジャズ!」


後ろ向きな気持ちはなりをひそめ、ドクオは満ち溢れていた


夏がはじまろうとしていた
そして・・・・
1ヶ月がすぎ、いよいよバンド活動スタートとなった!!


つづく

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 23:10:31.83 ID:WwUYZ6RmO
(-@∀@)「~~であるからにして、ハルパゴスはメディア王アステュアゲスに反旗を翻したわけでなんたらかんたら」


('A`)「あー眠い暑いマンドクセ・・・」


今年の夏ははやかった
7月半ばにして平年より暑い夏がやってきていた


(-@∀@)「ば~~~っかじゃねえの!!!!!」

(;'A`)びくっ!

(-@∀@)「・・という言葉を残してですね」

(;'A`)(急に大声だすなよな・・・)


第8コーラス『バンド始動』

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 23:12:23.74 ID:WwUYZ6RmO
―――VIP大学多目的室
( ^ω^)「おいすー」
('A`)(´・ω・`)「おーす」

さらにあの夜から1ヶ月がたち、さらなる練習を重ねたドクオたち
今日はその成果を見せる顔合わせセッションだった

('A`)「あとはツンの到着を待つだけだな」
( ^ω^)「麻雀でもして待つかお?」
('A`)「どんだけだよ、お前」
(´・ω・`)「牌ならあるよ」
(;'A`)「なんでんなもん持ち歩いてんだよ・・・」
バタン!

ξ゚⊿゚)ξ「おはよう。みんなそろってるわね」
(*'A`)「!」
( ^ω^)(´・ω・`)「おはよー(だお」

(*'A`)(せ、せ、制服かよ!!)
(*'A`)(私服ばっかだから何気に忘れてたが、ツン女子高生だったな)
(*'A`)(これはけ、けしからん・・実にけしからーん!)

ξ゚⊿゚)ξ「ん・・・?」
( *'A`)ジトー
ξ゚⊿゚)ξ「~~ッ!」

ξ//⊿/)ξ「な、なに人のことジロジロと見てんのよ!」
(;'A`)「ハッ!い、いやちが」
いかん、つい見とれて自我が保ててなかった・・・ドクオはそそくさと楽器を用意しだした

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 23:13:47.65 ID:WwUYZ6RmO
・・・・・・

ξ゚⊿゚)ξ「準備できたわね」
ξ゚⊿゚)ξ「とりあえず今さらながらこのメンバーでやるのは初めてだしね」
ξ゚⊿゚)ξ「あらためて、よろしく」

('A`)( ^ω^)(´・ω・`)「よろしくー」

ξ゚⊿゚)ξ「2ヶ月の練習の成果、見せてもらおうじゃないの」
ξ゚⊿゚)ξ「さ、曲はなにやる?」
('A`)「じゃあ、コンファメーションでも」
ξ゚⊿゚)ξ「チャーリー・パーカーの名曲ね。了解したわ」

参考つべhttp://www.youtube.com/watch?v=XrUI3-Otbu8&sns=em

・・・・・・・・

チャッチャーン♪

('A`)「ふう」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、アンタたち見違えたわ・・・」
(;´・ω・`)「うん、ギコさんに習ってたドクオも相当うまくなってるけど」
(;´・ω・`)「ブーン、きみはいったいなんでそんなうまくなってるんだ」

( ^ω^)「とりあえずジャズドラマーの映像見まくってマネしてたお!」
ξ;゚⊿゚)ξ「それにしてもここまでとは」
(´・ω・`)「やはり・・・天才か」
('A`)「いや、でも正直やればやるほどツンの上手さがよくわかるよ」
('A`)「ショボンのベースもさすがって感じだ」

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 23:15:39.86 ID:WwUYZ6RmO
「いや、まだまだだ!!」
バタンッ!

怒号と共に勢いよく開け放たれた扉
そこにいたのは・・・!

( ゚Д゚)「俺だッ」

('A`)( ^ω^)ξ゚⊿゚)ξ(´・ω・`)「ギコさん!」

( ゚Д゚)「偶然通りかかったらふとジャズが聞こえたと思ったらお前らだったか」

(;^ω^)(どんな偶然で学内入ってくるんだお・・・)

( ゚Д゚)「いいか、その程度で満足するのはまだはやすぎる!」
( ゚Д゚)「まずドクオ!勢いはあってよろしいが楽器を扱う技術不足だ!」
(;'A`)「は、はい」

( ゚Д゚)「そしてツン!テクニックも表現も申し分ない。しかしまるで感情が伝わってこない!」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ!そんな・・・」

( ゚Д゚)「ショボン!お前に足りないのは音程を正しくとる技術だ!」
(;´・ω・`)「はい・・・」

( ゚Д゚)「ブーン、と言ったな。お前はテンポぶれすぎ!勢いだけじゃダメだ!」
(;^ω^)「おっ・・・」

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 23:16:46.39 ID:WwUYZ6RmO
( ゚Д゚)「いいか、お前たちにはまだまだ足りないものが・・・・ん?」

(; A )ずーん・・・
ξ; ⊿ )ξカンジョウガナイ・・・
(´ ω )ウスウスワカッテハイタンダ・・・
(;^ω^)「み、みんな落ち込むなお」

( ゚Д゚)「なんだ、お前ら意外と打たれ弱いんだな・・・ブーンのぞいて」

( ^ω^)「俺は滅多なことじゃへこまないお!」( ^ω^)「過去へこんだのは風呂にオナホ忘れたの家族に見つかったときくらいだお!」

(;゚Д゚)「そ、そうか・・・」

( ゚Д゚)「ま、しかしバンド全体としては悪くないサウンドだ」
( ゚Д゚)「そこでお前たち!このポスターを見てみろ!」


【夏だ!海だ!音楽だ!VIP海岸夏のジャズ祭り】主催・海の家ドルフィンダンス

('A`)「これは・・・?」
( ゚Д゚)「俺がステージ頼まれたイベントなんだが」
( ゚Д゚)「お前ら、前座ででてみろ!」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 23:26:23.06 ID:WwUYZ6RmO
(;^ω^)「海の家ドルフィンダンスのイベントって行ったら毎年すげー人集まるって有名だお・・・」
( ゚Д゚)「ああ、去年は200人は集まったな」
(´・ω・`)「すごい大舞台ですね・・・」
( ゚Д゚)「まあ重荷と思うなら別にいいんだが・・」
('A`)「いや、やります!」
(;^ω^)(´・ω・`)「!?」

('A`)「俺は・・・やってみたい!」
( ゚Д゚)「ほう」
ξ゚⊿゚)ξ「ま、あたしは怖じ気づかないからどんとこい、だわ」

(;^ω^)「ま、まじかお」
(´・ω・`)「せっかくのチャンスだしね・・・頑張ろうじゃないかブーン」
( ^ω^)「そ、そうだお!俺たちの初舞台だしやってやるお!」
('A`)「師匠、やらせてください!」

( ゚Д゚)「うむ、いいだろう」

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/11(金) 23:40:32.98 ID:WwUYZ6RmO
( ゚Д゚)「本番まであと・・・1週間だな」
( ゚Д゚)「ステージは1時間だ。自分たちで曲決めていいライブにしろ!
( ゚Д゚)「楽しみにしてるぞ」

そう言ってギコは部屋をあとにした

ドクオたちは来るべき本番に向けて各々の弱点を克服すべく練習を重ねた

(#'A`)「あー、くそ!指の練習はやっぱサボっちゃだめだな」
ドクオはテクニックをつける為に

ξ゚⊿゚)ξ「感情、感情・・・あたしのピアノに足りないものは」
ツンはさらなる表現力を得る為に

(;´・ω・`)「ドーレーミー、あれミが低いか?あれ」
ショボンは安定した音程を身につける為に

(;^ω^)「あー、またメトロノームとずれてるお・・・」
ブーンは正しいテンポを理解する為に

1週間はあっという間にすぎた

そして、いよいよ海の家ドルフィンダンスでの
彼らの初ライブの日がやってきた!

つづく

210 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 12:55:06.67 ID:eYxVZZbiO
( ^ω^)y-~「ときにドクオさんよ」

('A`)y-~「あ?」

( ^ω^)y-~「映画GANTZ見に行ったお」

('A`)y-~「おお、そうか。どうだった?」

( ^ω^)y-~「子供ネギ星人の再現度と岸本役の夏奈?のおっぱいは大変素晴らしかったお」

('A`)y-~「へー。それ以外は?」

(;^ω^)y-~「んー。やっぱ大阪編の星人レイプがないと」

('A`)y-~「あー、あそこねー」

(;^ω^)y-~「映画後編はオリジナルストーリーらしいし大阪編見たかったお」

('A`)y-~「確かになー」



第9コーラス『サマータイム』

211 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 12:56:01.11 ID:eYxVZZbiO
ξ#゚⊿゚)ξ「アンタたちいつまで煙草吸ってんの!協賛の楽器屋さんきてるからあいさつ行くわよ!」

('A`)( ^ω^)「はーい」


―――ステージ裏

ξ゚⊿゚)ξ「ギコさんの前座でやらせていただきます。よろしくお願いします」
「ツンちゃんニダ?美少女高校生ジャズピアニストの噂どおりかわいいニダーwwハァハァ」
ξ;゚⊿゚)ξ「は、はぁ・・・」
「どうニダ?今夜ステージ終わったらオジサンとキムチ鍋でも」

('A`)( ^ω^)「失礼しまーす!」
「!!」

('A`)「今日お世話になります、ドクオでs・・・あれ?」

<ヽ;`∀´>「あ」

('A`)( ^ω^)「あっ」

213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 12:57:04.20 ID:eYxVZZbiO
( ^ω^)「楽器屋のオッサンじゃないかおー!>>28参照だお」
<ヽ`∀´>「きみらだったニダか・・・」
('A`)「オッサン久し振りだなー」
<ヽ;`∀´>「なんだか態度がでかくなってるニダ・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「じゃ、アンタたちもう準備するわよ」
('A`)「ああ、そうだな。じゃあなオッサン」
( ^ω^)「もう登場予定ないだろうし、さよならだお!」タッタッタ・・・

<ヽ`∀´>・・・。

<ヽ`∀´>「男子三日会わざらば刮目して見よ、とは言うが」

<ヽ;`∀´>「うちに楽器買いにきたときとは、まるで別人みたいだったニダ」
ニダー楽器店長、ニダーは自分の売った楽器がいい持ち主に渡ってくれたことに
ちょっとだけ、喜んでいた

214 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 12:59:34.99 ID:eYxVZZbiO
「はーい、じゃあサックスさん音お願いしまーす」

( 'A`)~♭「ブギャ~♪」

「・・・オッケーです!じゃあ本番まで待機しててくださーい」


('A`)「ふう」
ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ控え室で待ってましょ」

―――――控え室

(;^ω^)「はー、うーん」キョロキョロ
(´・ω・`)「なんだブーン、そわそわして」
(;^ω^)「いやさすがに緊張するお・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「まあ、無理もないわね」
(;'A`)「人を書いて・・・飲む。人を書いて・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「ここにももうひとりいたわ」

215 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 13:00:23.20 ID:eYxVZZbiO
( ゚Д゚)「おー、いるかー」
('A`)「ギコさん!」
( ゚Д゚)「緊張してるんじゃないかと思ってな。どうだ、心境は」
(;^ω^)「はっきり言って緊張で死にそうだお」
ギコはハッハッハ、と笑いとばしたあと椅子に座りこんだ

( ゚Д゚)「まあ緊張するのは当たり前だ」
( ゚Д゚)「いいか、ジャズは即興演奏だ」
( ゚Д゚)「普段練習してることが出来ないこともあるが、その逆もある」

('A`)「逆・・・?」

( ゚Д゚)「迷ったら周りの音を聴け!」
( ゚Д゚)「今まで思いつきもしなかった新しい音楽が生まれるかもしれんぞ」
( ゚Д゚)「ま、気楽にな。客席で聴かせてもらうからな」

216 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 13:02:01.05 ID:eYxVZZbiO
('A`)「新しい音楽、か」
( ^ω^)「なんだかギコさんのアドバイス聞いたらちょっとは気が楽になったお!」
ξ゚⊿゚)ξ「大丈夫、楽しめばいいの。緊張はすぐとぶわ」
(´・ω・`)「そうだね、楽しめるステージにしよう」

('A`)「よし、俺たちの最初のライブだ。やってやろうぜ!」
( ^ω^)ξ゚⊿゚)ξ(´・ω・`)「おー!!」

ドクオもブーンも、不思議と緊張は消えた
それはギコのアドバイスのおかげもあるが
何よりも、この仲間たちを信頼しているから

この仲間たちとなら成功する
そんな核心が確かにあったからだった

ξ゚⊿゚)ξ「じゃ、ステージあがるわよ!」

217 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 13:13:48.41 ID:eYxVZZbiO
ステージから見た景色は、思っていたよりずっと広かった

マイクチェックのときはいなかった観客のせいか
本番という状況がそう思わせるのか

ドクオは息をのんだ

観客の表情は意外なほど簡単に見てとれた
期待の眼差し、まだステージを見ず会話している者
フライドポテト片手にステージを見つめる子供、その保護者と思われる父親


「~~ギコさんのお弟子さんのバンドでして」

司会者がなにか言っているが、それはなかなか耳に入らなかった

「・・・れでは!やっていただきましょう!ドクオジャズカルテットです!」


ざわめきがシン、と止まる
(;'A`)「あっ・・・」

やばい、始まった。いつのまに司会が終わって、え、もう、本番なのか?今から?

「ドクオ!」

(;'A`)「!!」

218 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 13:14:54.12 ID:eYxVZZbiO
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオ!」

(;'A`)「あっ、」

ξ゚⊿゚)ξ「大丈夫、ブーンもショボンも、あたしだっている」
ξ゚⊿゚)ξ「心配しないで、好きにジャズしなさい!」
ξ゚⊿゚)ξ「ちゃんとサポートしててあげるから」

(*'A`)「ツン・・・」

('A`)「ありがとう・・・!」
(´・ω・`)「さ、はじめますか」
( ^ω^)「1曲目、チキンだったお?カウントだすおー!」

( ^ω^)「1、2、3、4!」
http://www.youtube.com/watch?v=ES41_eidgmc&sns=em

220 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 13:23:39.76 ID:eYxVZZbiO
ブーンのカウントではじまった1曲目、The Chicken
(;'∀`)(はは、人間関係に飛び込めてなかったチキン野郎の俺が)
(;'∀`)(はじめてのライブでチキンって曲か。傑作だな)

チャッチャーン♪ドコドコ
(*'∀`)(ツンのピアノが、ショボンのベースが、ブーンのドラムが)
(*'∀`)(もっとやれって煽ってきやがる!!)

(#'A`)~♭「ブギャオー!♪」
観客「オオー!」パチパチ

ξ゚⊿゚)ξ(ドクオ、ちゃんと伝わってるわね!)
(´・ω・`)(ふふ、僕は言わば司令官。熱くなりつつも冷静にラインつくらなきゃ)
(*^ω^)(おおお!ドクオのプレイにワクワクとまらないお!もう楽しいままに叩くお!)

ドコドコ!シャーン!

(*'∀`)(ブーンのやつ、だんだん加速してるぜwwでも、もう今はそれでもいい!)

荒削りだが、4人の若さ溢れるジャズは
最高潮のエネルギーを生み出し、それは観客にも確実に届いていた

222 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 13:36:43.60 ID:eYxVZZbiO
ワー!ワー!(パチパチ
「サックスのあんちゃんいいぞー!」
「ツンちゃんかわいー!wwww」

(;'A`)「はぁ、はぁ」

あっという間のステージだった
チキンに続き、全5曲を演奏したドクオたちを
割れんばかりの拍手と歓声が包んでいた

ξ;*゚⊿゚)ξ「ふーっ」
(;*´・ω・`)「・・・」
(;*^ω^)「もう終わっちゃったのかお・・・」
(;'A`)「あ、あのっ!」
(;'∀`)「ありがとうございましたっ!」

観客「おー!」「よかったぞー!」パチパチパチパチ

ξ;゚⊿゚)ξ「ふう、じゃ戻るわよ」

223 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 13:37:53.54 ID:eYxVZZbiO
(*^ω^)「みなの者、よく聞くお!」
(*^ω^)「乾杯という字は杯を乾かすとかくお!www」
(*^ω^)「ドクオジャズカルテットの初ライブ終了を祝って!」
(*^ω^)「かんぱーい!!だお」

('A`)ξ゚⊿゚)ξ(´・ω・`)「かんぱーいっ」


無事ライブを終えたドクオたちは続くギコのライブを見たあと、ジャズバー・ショボンにて打ち上げをしていた

(`・ω・´)「いやー私も見せてもらったがなかなかのライブだったぞ!」
(*'A`)「いやーシャキンさんのあの夜のアドバイスのおかげですよ」
(`・ω・´)「あの夜?・・私とキミは初対面のはずだg」
(;´・ω・`)「あああーっと!ドクオ!お疲れさま!か、乾杯!」

225 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 13:41:37.99 ID:eYxVZZbiO
(*^ω^)「いやーしっかしツンのCaravanのソロよかったおー!エスニックで熱くて」
ξ゚⊿゚)ξ「当たり前でしょ、あたしを誰だと思ってんのよ」
(*^ω^)「でも本当ツンはこのバンドになくてはならない存在だお!楽しかったお!」
ξ//⊿/)ξ「ば、バカ誉めすぎよ・・・」

(*^ω^)「ドクオもショボンも最高だお、おまいら!」

(*'A`)「ははは、俺も最高のライブだったぜ」

それからはあまりに盛り上がって覚えていない
調子にのったブーンが飲みすぎてゲロはいたり
平静な様子だと思っていたショボンが急に感激泣きしだしたり
ツンは・・・

('A`)「・・・ツン」
ξ゚⊿゚)ξ「ん?」
(*'A`)「あ、ありがとな」
ξ*゚⊿゚)ξ「う、うん。こちらこそ」

なんだか夢のような一時だった
つぶれたブーンのせいで終盤グダグダになりつつも
とにかくこうして俺たちの初ライブは無事に終わった・・・

今思えば、このときが一番楽しかったのかもしれない
俺たちを引き裂く残酷な運命が訪れるなんて
このときは全く思わなかったんだ

つづく

235 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 16:51:42.59 ID:eYxVZZbiO
( ^ω^)「イヤッホゥwww海が見えてきたおー!」
('A`)y-~「おー、ほんとだ」

8月に入り大学も夏期休暇に入った俺たちはツンとショボンを誘い4人で海へ遊びにきていた

ξ゚⊿゚)ξ「あーほんと海!すごーい!」
(*'A`)(ツン・・・)

窓から吹き込む風がツンの髪を揺らした

(´・ω・`)「さーて、とりあえず民宿に荷物だけ置きにいこうか」


第10コーラス『You Don't Know What Love Is』

236 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 16:53:11.46 ID:eYxVZZbiO
今夜の宿となる民宿はややボロいながらも、浜辺は目と鼻の先で充分満足できるものだった

夕方は火を起こしてバーベキューが予定されているなど夏の雰囲気たっぷりであった


ξ*゚⊿゚)ξ「キャー海!」パシャパシャ
( ^ω^)「うひょーwww」

('A`)y-~「ふー、きもちいい陽気だな」
(´・ω・`)「ん?ドクオは泳がないのかい?」
('A`)y-~「ま、もう少ししたらな」

波打ち際ではしゃぐツンを見ているとドクオはなんだか胸が高鳴った

(*'A`)y-~(ジャズやってるとき以外は普通の女の子って感じなんだよな・・・)
ξ゚⊿゚)ξ「しっかしブーン・・・アンタなんなのその腹」
(;^ω^)「う、うるさいお・・昨日ピザ食いすぎたんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「1日でそんな太るわけないでしょ・・・」

('A`)y-~「ははは」
(´・ω・`)「さて、僕も泳ぐかな」ガバッ

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 16:55:16.57 ID:eYxVZZbiO
「おーい、僕も混ぜてくれよ~」


  __
  / )))   _
`/ イ~   (((丶
(  ノ      ̄Y\
| (\     | )
丶 丶`(´・ω・)/ノ/
 \ | ⌒Y⌒ / /
  |丶  |  ノ/
  \トー仝ーイ
   | ミ土彡/
   )   |
   /  _  \
  /  / \  丶
  /  /   丶 |


238 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 16:56:59.29 ID:eYxVZZbiO
ξ;゚⊿゚)ξ「キャー!!」
(;゚ω゚)「おおおおっ!!」

(´・ω・`)「どうしたんだよーハハハ」バシャバシャ


(;'A`)「あ、あいつあんなマッチョだったのか・・・着痩せにも程があるだろ・・・」

――――――夕刻
(;^ω^)「ハムッ!ハフハフ!ハフッ!」
(´・ω・`)「お、おいそんな慌てて食うなよ」
ξ#゚⊿゚)ξ「あ、あたしの育ててた肉・・・」
(*'A`)「あービールうめー。ビールとメシ同時に食うやつ死ねよ・・・」

夕食のバーベキューは大いに盛りあがり、ブーンは相変わらず飲みすぎて寝てしまった

(*'A`)「ふー、飲んだな。ちょっと便所」
(´・ω・`)「はいよー」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「ショボン、ちょっと・・・話があるんだけど」

ドクオが行ったのを確認したツンが神妙な顔で切り出した

239 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 17:00:35.09 ID:eYxVZZbiO
・・・・・・・

(;´・ω・`)「な、なんてことだ・・・」
ξ ⊿ )ξ「ごめん・・・」
(;´・ω・`)「し、しかし・・・うん」

('A`)「ただいまーっと。なんだよお前ら神妙な顔して」
(;´・ω・`)「あ、いや!・・なんでもないんだ」
ξ ⊿ )ξ「あたし、お風呂いくわね」

ツンは足早に席をたって行ってしまった

('A`)「・・・ショボン、ちょっといいか?」
(;´・ω・`)「あ、ああ。なんだい?」

(*'A`)「あ、あのな。真面目に聞いてくれよ?」
(*'A`)「俺、ツンのこと好きなんだよね」
(*;'∀`)「わ、笑うなよな!」

(´・ω・`)「あ、う・・うん」
('A`)「なんだよ、もっとびっくりするかと思ったぜ」

240 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 17:02:25.52 ID:eYxVZZbiO
(*'∀`)「なんつーかさ、一目惚れみたいなのもあったんだけど」
(*'∀`)「あ、あいつさ。意外と普通の女の子ぽいとこもあって、そこがまたかわいいってかさっ」
(*'∀`)「ま、ま、守ってあげたい的な?アッハハww」

(´・ω・`)「う、うん。そうなんだ・・・」

(*'A`)「なんだよーつれねー反応だな」

(*'∀`)「ま、いいけどよ。とにかく俺この旅行で、決めよっかなと思って、さww」
(;´・ω・`)「えっ!それって・・・」
(*'∀`)「告白だよ!こくはくww言わせんな恥ずかしいwww」
(;´・ω・`)「ド、ドクオ酔ってるからだよ。もっと冷静に」
(*'A`)「いや、確かに酒は飲んだが、ツンのことに関してはいたって冷静だ」

(;*'∀`)「まぁさ、もしフラれたら慰めてくれよーあはは」
(;´・ω・`)「あの、う・・・ん」
(*'∀`)「ま、そゆことだ!俺も風呂いくわ。おさきー!」
(;´・ω・`)「あ、あのさ」

ショボンの声は届かずドクオは鼻歌まじりに歩いていった

(;´・ω・`)「ああ、くそ!」
(;´・ω・`)「僕は・・・どうすれば・・よかったんだ・・・」

241 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 17:04:12.62 ID:eYxVZZbiO
('A`)「ふー、いいお湯だった。って、あれ?」

ドクオが風呂からあがり先ほどのバーベキュー場に戻ると、そこにはツンひとりがいるだけだった

(*'A`)「つ、ツン。みんなは?」

ξ゚⊿゚)ξ「ああ、ブーンのやつが起きたら飲みすぎて気分悪いってね」
ξ゚⊿゚)ξ「今ショボンが部屋につれていったわよ」
(*'A`)「そ、そうか」


ドクオはツンの正面に腰かけた
まだくすぶっているたき火越しに見えるツンの顔は
湯上がりからか、頬に軽く赤みがさしていた

静かだった
少し遠くから波が押し寄せる音が聞こえ、時折たき火の中の何かがパチッとはじけた

(*'A`)「しかしブーンもしょうがないヤツだよなー!毎回毎回さ!」
ξ゚⊿゚)ξ「あはは、そうだねー」

(*'A`)(くっ・・こんなことしゃべりに来たんじゃねえだろ!)

言わなきゃ。伝えるんだ!
届くかどうかわかんないけど、でも!
大丈夫。俺はもう以前の俺じゃない!変われたんだっ!

(*'A`)「つ、ツン!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「な、なによ!」ビクッ

243 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 17:07:27.64 ID:eYxVZZbiO
(*'A`)「あ、あの、」
ξ;゚⊿゚)ξ「?」
(;*'∀`)「こ、この前さビル・エヴァンスのCDはじめて買ってさ、はは」
ξ゚⊿゚)ξ「ああ、エヴァンスはいいわね。叙情的で。あたしはやっぱワルツフォーデヴィなんかが~~~」
(*'∀`)「は、ははそうなんだ。今度聴いてみようかな」
(;'A`)(何やってんだ俺は!クソッ)

ξ゚⊿゚)ξ「ふう、ちょっと冷えてきたわね」
ξ゚⊿゚)ξ「そろそろあたしも部屋に戻るわ」

ツンは足元の砂を払い立ち上がった

(;'∀`)「そ、そうだね。おー寒さむ」
(;'A`)(だ、だめだ!ツン!俺は、俺は!キミに伝えたいことがあるんだ)

好きって言うんだ!!

(;*'A`)「つ、ツン!」
ξ゚⊿゚)ξ「なによー、まだなにか用事?」

頑張れ、俺・・・!
言うんだ、勇気をだせ!


(;*'A`)「・・・・」

(;*'A`)「ツン!・・・キミのことが」

(;*'A`)「好きだ!!」

244 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 17:10:03.87 ID:eYxVZZbiO
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ・・」
(;*'A`)「好き、なんだ・・・ツン。」
(;*'A`)「練習スタジオではじめて見たときから」
(;*'A`)「どんどん、好きになって・・・」

ξ;*゚⊿゚)ξ「・・・・」
(;*'A`)「俺と・・・付き合ってくれないか・・?」
ξ; ⊿ )ξ「・・・」
ξ ⊿ )ξ「・・・ありがと」

(;*'A`)「!」

ξ ⊿ )ξ「でも・・・・」
ξ; ⊿ )ξ「ごめん・・・なさい・・付き合うのは・・・」
(;'A`)「・・!?」
ξ ⊿ )ξ「あたし・・・好きなひと、いるの」
ξ; ⊿ )ξ「そのひとと・・・付き合ってて」
(;'A`)「えっ!・・・そ、そうだったのか・・」
(;'A`)「誰・・・なの?そのひと・・・」

ξ;⊿;)ξ「ごめん、ドクオ・・・あたし」
ξ;⊿;)ξ「ブーンと、付き合ってるの・・・」
(; A )「!?」

ごめんね、と言い残し
ツンは走ってその場を去った
俺は立ち尽くしたまま、動けなかった
たき火はとっくに消えていて、うっすらと煙が立ち上っているだけだった

つづく

252 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 19:36:27.08 ID:eYxVZZbiO
ξ;゚⊿゚)ξ「ブーンと、付き合ってるの」
(;´・ω・`)「えっ!」

ξ゚⊿゚)ξ「あのライブの打ち上げのあと」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーンが心配で家まで送っていったときにね」
ξ//⊿/)ξ「その、ブーンのやつが、好きだって・・・」
(;´・ω・`)「そうだったのか・・・それは、祝福するよ」
(;´・ω・`)「でも、知ってるだろ?ドクオはキミのことを・・・」

ξ ⊿ )ξ「うん・・・」
ξ ⊿ )ξ「でも、ブーンはいつだって素直に、ストレートにあたしに接してきてくれた」
ξ*゚⊿゚)ξ「あたしだって、そこまでブーンに想われてたなんて知らなかったから・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオのことわかってたけど」
ξ*゚⊿゚)ξ「ブーンに好きって言われて・・・あたし」
ξ*゚⊿゚)ξ「うれしかった・・・」
ξ ⊿ )ξ「ドクオに、なんて言ったらいいか・・・」

(;´・ω・`)「な、なんてことだ・・・」
ξ ⊿ )ξ「ごめん・・・」
(;´・ω・`)「し、しかし・・・うん」


第11コーラス『涙』

253 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 19:39:26.81 ID:eYxVZZbiO
どのくらい、そのままでいたか

(; A )「戻らなきゃ・・・」

頭が空っぽになるってこういう感覚だったのか
今まで追い続けてきた光
触れることすら出来なかった俺が
いざ勇気を出して触れてみたときには、もうそこにはなかった

―――――初めて出会ったとき
(;゚ω゚)「ま、まじで、きまっ、てる、・・お、ドク・・・オ」
(;'A`)「お、おい絞まってるって!やめろ!」

・・・・・・・・

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、あのさっきは、その、怒りで、やりすぎちゃって・・その」
ξ//⊿/)ξ「ごめんなさい・・・」

255 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 19:42:06.58 ID:eYxVZZbiO
―――――バンド結成のとき

(;'A`)「ツン!きみにピアノ頼みたいと思ってる!」
ξ//⊿/)ξ「し、しかたないわね!そこまで言うなら・・・」

―――――初めてのライブのとき

ξ゚⊿゚)ξ「ドクオ!大丈夫!心配しないで、好きにジャズしなさい!」
ξ゚⊿゚)ξ「ちゃんとサポートしててあげるから」 (*'A`)「ツン・・・」


ツンはいつだって、俺に強烈な印象を残していった
そのたびに、・・・ツンの笑顔を見るたびに
好きになっていった・・・
( ;A;)「う、くっ、・・・!」
( ;A;)「ううっ・・・!」

256 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 19:43:10.09 ID:eYxVZZbiO
―――――あのとき・・・

('A`)「ブーン、真面目な話だ・・・俺はツンが、好きだ」
(;^ω^)「な、なんだってー!?」
(;//A/)「ひ、一目惚れってやつかもしれん・・・」
( ^ω^)「ま、でもそれは素晴らしいことだと思うお」
( ^ω^)「応援するお!ドクオ!」


ショボンのバーで、お前はそう言ってくれたじゃねえかよ・・・!
なぁ・・?ブーン・・・・・・

―――――――
( ;A;)「えぐっ、うっう・・・」
( ;A;)「うわああっ・・・」

とどまることなく、ただ涙はあふれた
苦しい・・・胸が、頭が

ツンへの想いが成就しなかったから?ツンをブーンにとられたから?
ツンがブーンを好きになったから?それとも自分自身が・・・?


ドクオはひとしきり泣いたあと、部屋に戻った

257 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 19:45:14.39 ID:eYxVZZbiO
ガラッ

(´・ω・`)「!」
( A )
(;´・ω・`)「や、やあ」
( A )「・・・知ってたのか?」

ごまかすこともない
ショボンは正直にそうだよ、と答えた

(;´・ω・`)「隠してるつもりじゃなかったんだ」
(;´・ω・`)「僕も・・さっき聞いたばかりで」

( A )「・・・・」

(;'∀`)「そっか」
(;´・ω・`)「・・!」

(;'∀`)「いや、はは。ブーンに先越されるとはなーくっそー」
(;'∀`)「ははは、ツンも見る目ないよなー、あんなピザより俺のがさ」
( ;∀;)「!?」

(;つ∀`)「は、はは。こりゃまいった。もう寝るわ!おやすみ!」

(;´・ω・`)「ドクオ・・・」

258 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 19:47:15.27 ID:eYxVZZbiO
帰りの車内、俺は精一杯強がって笑った

ブーンはまだ俺がフラれたことを知らない様子だった
俺はブーンのテンションにあわせ、しゃべりつづけた
ツンは・・・時折ブーンの問いに返事を返すくらいで
あとはずっと、窓から外を眺めていた

(´・ω・`)「じゃ、旅先でもしゃべったけど」
(´・ω・`)「これからは毎週土曜に定期練習するってことで」

('A`)「りょうかーい」
( ^ω^)「わかったおー!」
ξ゚⊿゚)ξ「・・はい」

(´・ω・`)「じゃあ僕はこのあたりで」
('A`)( ^ω^)「おつかれー!だお」

――――――――
('A`)「・・・」トボトボ...
「待って!」
('A`)「!」

ξ;゚⊿゚)ξ「はぁ、はぁ」
(;'A`)「ツン・・・」
ξ;゚⊿゚)ξ「はぁ、これから・・ちょっと、付き合ってもらうわよ・・時間大丈夫でしょ?」
(;'A`)「あ、ああ」

つづく

272 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 21:26:11.13 ID:eYxVZZbiO
ξ゚⊿゚)ξ「キャラメルモカと、ドクオはコーヒーでいい?」
('A`)「ああ」

「かしこまりましたー」

ツンに連れられていった先は小綺麗なカフェだった

ξ゚⊿゚)ξ「んー、スコーン食べたいわね」
ξ゚⊿゚)ξ「アンタは?」
('A`)「いや、俺はいいよ」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、そう。すいませーん、スコーンも!」


第12コーラス『亀裂』

273 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 21:28:19.20 ID:eYxVZZbiO
「お待たせいたしました」

ツンはキャラメルモカを一口すすり、ドクオを見据えた

ξ゚⊿゚)ξ「昨日は・・話投げちゃってごめん」
('A`)「いや、もういいんだ」
ξ゚⊿゚)ξ「ちゃんと、1回話しとかなきゃと思って」

ツンはたどたどしく、しかしはっきりとブーンとの関係を話しだした
あのライブ後に付き合いだしたこと
ブーンの素直な人物に心動かされたこと
そしてブーンが、俺に気をつかっていたこと

ブーンはいつ俺に打ち明けたらいいかわからず、悩んでいたそうだ

('A`)「そう・・だったのか」
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオの気持ちに答えられなかったこと・・・ほんとに申し訳ないと・・思ってる」

274 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 21:30:31.71 ID:eYxVZZbiO
('A`)「いいんだ、ツン」
('∀`)「ブーンは・・・いいやつだぜ。仲良くな」

ξ゚⊿゚)ξ「わかって・・・くれるの?」
('∀`)「当たり前だ。ま、あんまり殴ってはやるなよ」
ξ;⊿;)ξ「ドクオ・・・」
('∀`)「ははは、俺に諦めつかせられたから嬉し泣きか?www」
ξつ⊿ )ξ「ば、バカ・・・そんなわけないでしょ」
ξつ⊿;)ξ「あたしのせいで・・ひッく・・アンタたちが・・・バンドがどうにかなっちゃう気がして・・・グスッ」
('∀`)「んなわけねーだろ。ま、お幸せにな。先帰るわ。お代は置いとくよ」


ドクオは無理矢理二人分の代金を置くと、笑顔のまま店を去った

275 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 21:33:12.65 ID:eYxVZZbiO
(;'∀`)「は、ははは・・・」

恋は盲目、運命は残酷だ

ツン、ブーンのこと話すとき嬉しそうな顔してたなァ・・・
馴れ初め語るときなんかちょっと赤くなっちゃってさ
( ;A;)「あはは・・うっ」

ツンは悪気なく話しただけだろう
だがブーンが俺に気を使いつつ結局ツンと付き合ったこと

その事実がある以上、どんな言葉も俺には響かなかった

ツンも本当は嬉しいのはわかってる
今すぐにでもブーンのところに行きたいんだろう

俺も・・・そうだったから・・・


(;つA`)「ふう・・・」

('A`)「これで、よかったんだ」

俺が我慢してればバンドもみんなとの関係も
また今までどおりさ

忘れよう・・・・・

282 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 23:02:31.68 ID:eYxVZZbiO
――そして次の定期練習日

('A`)「おはよーす」

(´・ω・`)「おはよ」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、ドクオ遅いじゃない」

VIP大学多目的室、そこにブーンの姿はなかった

('A`)「あれ?ブーンはまだか?」
ξ゚⊿゚)ξ「補講で遅刻らしいわ」
('A`)「そうか、まあドラムレスで軽くやっておくか」

ツンが当たり前のようにブーンの行動を把握している
当然のことなのだが、ドクオにはそれがチクチクと心に痛んだ


――――――――
(;^ω^)「おいすー!悪いお、遅刻したお!」

284 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 23:12:27.71 ID:eYxVZZbiO
ξ#゚⊿゚)ξ「アンタ6時には間に合うって言ったでしょ!」
(;^ω^)「い、いや伸びたんだおww教授の自己満話でww」
ξ゚⊿゚)ξ「ったく」

(´・ω・`)「ははは、まぁまだ時間はある。1曲やってみたいのがあってさ」

('A`)「・・・・」

( ^ω^)「ドクオ!1週間ぶりだお!」
('A`)「ああ、そうだな」
( ^ω^)「ツンから聞いたお!俺たちのこと応援してくれるって!」
('A`)ξ;゚⊿゚)ξ「!!」
( ^ω^)「心配したおーwwなんだか俺がとっちゃったみたいになってたらどうしようかとww」
( ^ω^)「でも、ドクオにも絶対いいひと見つかるお!」
( ^ω^)「これからもずっと、友達だお!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと、ブーン!」

( ^ω^)「ん?どうしたんだお?ツン」
( ^ω^)「こんな嬉しいことはないお!一時はすごい心配しt」

バンッ!!!!

(;^ω^)ξ;゚⊿゚)ξ(;´・ω・`)「!?」

ブーンの言葉を遮った音
それはドクオが机を蹴り倒した音だった

287 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 23:20:59.53 ID:eYxVZZbiO
(# A )「なにが応援だ」
(# A )「お前に俺の気持ちがわかるのか・・・」

(;^ω^)「えっ、お・・・」

(# A )「お前言ったよな・・・俺がツンのこと好きって言ったとき」
(# A )「『応援する』って・・・」
(# A )「今さらなんだよ・・・」

(#'A`)「俺にとっちゃ信頼してたお前に裏切られちまったようなモンなんだよ!!!」
(#'A`)「わかんねーのかよテメー!!」

(;´・ω・`)「お、おいドクオおちつk」

(#'A`)「うるせェ!!テメーもコイツらのこと知ってたくせに!」
(#'A`)「影じゃ笑ってたんだろう!?俺のことを!」
ξ;⊿;)ξ「ドクオ、待って・・違うの」

(;'A`)「・・・ッ!」


(#;'A`)「く、クソが!勝手に仲良しやってろよ!!」

ドクオは乱暴に扉を閉め、その場を後にした

288 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 23:38:25.86 ID:eYxVZZbiO
ξ;⊿;)ξ「う、うぅ・・・」
(;´・ω・`)「・・・・」
(; ω )「・・・」


(; ω )「・・軽率だったお・・・」
ξ;⊿;)ξ「えぐっ・・・う・・グスッ」
(;´・ω・`)「これは・・・最悪な事態だ・・・」

ξ;⊿;)ξ「・・ごめん・・・みんな・・・」
ξ;⊿;)ξ「あたしが・・・グスッ・・曖昧なこと・・してるから・・・!」
(; ω )「・・ツンは悪くないお・・・」
(; ω )「本当に・・・ドクオを傷つけてしまったお・・・」

(;´・ω・`)「・・・・」

残された部屋にはツンの泣き声だけが響いた

ブーンは心底後悔していた
しかし、それはもう遅かった
4人の仲には取り返しのつかない亀裂が入っていた

つづく

291 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/12(土) 23:47:03.54 ID:eYxVZZbiO
ふー、時間かかってさーせん

とりあえず風呂入ってから続き書けたら投下します
支援保守感謝です!


生意気言うと絵師さん来ないかなーなんてwwww
それではまた

307 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 02:30:07.98 ID:vd6pCwFqO
―――1ヶ月がたった

あれ以来ドクオはジャズをやめた
サックスは部屋の片隅に追いやり、バンド活動にも顔を出さなかった

3人・・・特にブーンからは頻繁にメールや電話がきたが
全て無視していた

たまに大学で遭遇しても、俺は避けるようにその場を離れた


('A`)「バイトでもするかなー」

風はだんだんと秋の気配を運んできていた


第13コーラス『ふたつの想い』

308 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 02:31:05.84 ID:vd6pCwFqO
――――VIP大学多目的室

ξ゚⊿゚)ξ「・・・今日も、ドクオ来なかったわね」
(; ω )「毎日電話してるけど、でてくれないお」
(´・ω・`)「まあ、そうだろうね・・・」
(; ω )「このまま・・・もう来なくなるんだろうかお・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・・」

(´・ω・`)「・・今はそれより目先の本番を意識しなきゃ」
(´・ω・`)「VIP大学の学園祭まであと1ヶ月だよ」
ξ゚⊿゚)ξ「あたしも音楽の仕事や学校あるから頻繁には合わせ出来ないしね」
(´・ω・`)「そうだよ、だからブーン。僕らがしっかりしてピアノトリオでも完成した演奏にしなきゃ」
(; ω )「わかってるお・・・」


―――――帰り道
( ^ω^)テクテク
ξ゚⊿゚)ξ

( ^ω^)「ツン、じゃあここまでだお」
ξ゚⊿゚)ξ「また・・・ドクオのとこに?」
(;^ω^)「そうだお。・・・たぶん話聞いてもらえないけどいくお」
ξ゚⊿゚)ξ「そっか・・・ねぇ、ブーンやっぱりあたしも」
( ^ω^)「ツンは一緒に来ないほうがいいって言ったお?」
ξ゚⊿゚)ξ「うん・・・」
( ^ω^)「まかせるお!またきっと前みたいに馬鹿やれる日がくるお!それじゃまた明日だお!」

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン・・・」

309 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 02:32:08.67 ID:vd6pCwFqO
( ^ω^)ノ∥コンコン
(;^ω^)「ドクオー!俺だお!」
(;^ω^)「お前に直接会って謝りたいんだお・・・」
(;^ω^)「話だけでも、してくれないかお?」

「・・・・・・」

(;^ω^)「・・・毎日訪ねて悪いと思ってるお・・じゃあ、帰るお」

('A`)「・・・・」

―――――ブーンは
次の日も、その次の日もドクオのアパートを訪ねてきた
もう1ヶ月以上は毎日夕方になると訪ねてきていた


(;^ω^)「今日も・・・訪ねて申し訳なかったお・・・帰るお」

310 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 02:34:07.75 ID:vd6pCwFqO
('A`)(いいんだよ・・・もう・・・)
('A`)(俺はジャズやめたんだよ)

さらに2週間がたった
かつてのドクオバンドは、きたる学園祭ステージに向けて練習を重ねていた

( ^ω^)「ふー、じゃ俺はお先に!」バタン!

(´・ω・`)「・・・」
(´・ω・`)「ツン、ブーンはまだ」
ξ゚⊿゚)ξ「うん、毎日欠かさず行ってるわ・・・ドクオの家に」
(´・ω・`)「そっか・・・」

―――――――
(;^ω^)「ハァッ、ハァッ・・」タッタッタ
(;^ω^)「大丈夫だお・・・俺はドクオに真剣に謝るお」
(;^ω^)「あのとき軽率な発言して傷つけたこと」
(;^ω^)「裏切って悪かったって・・・」タッタッタ
――――――
(;^ω^)「ふー」
( ^ω^)「ドクオー毎日悪いお!」
( ^ω^)「もし、よければ話だけでm」

ガチャ・・・

( ^ω^)「!」

311 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 02:36:11.78 ID:vd6pCwFqO
キィ・・・

('A`)

(;^ω^)「ドクオ!」
('A`)「・・・入れよ」

ドクオの部屋は荒れていた
散らかったビールの空き缶とカップ麺の器
脱ぎ散らかした衣服

カチッ、シュボ・・・

('A`)y-~「・・・」
(;^ω^)「・・・」

ブーンはドクオの前に土下座した

(; ω )「ドクオ!すまなかったお!」
(; ω )「ドクオの立場になって考えたら・・・確かに裏切ったって言われても仕方ないお」
(; ω )「それに・・・ドクオの気持ちも考えず軽率な発言して・・・」
(; ω )「本当に悪かったお!・・許してくれお・・・」

ふー、っとドクオは煙を吐き出した

('A`)y-~「ああ、わかった。許すよ」
(;^ω^)「えっ、本当・・・かお?」

312 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 02:37:17.44 ID:vd6pCwFqO
('A`)y-~「許すってんだよ」
('A`)y-~「そのかわりなブーン」
('A`)y-~「ツンと・・・別れろ」

(;^ω^)「そ、それは・・・」

('A`)y-~「出来ないか?そうだろうな」
(; ω )「・・・ッ」
('A`)y-~「お前は口では友達だのなんだの語ってるが」
('A`)y-~「実際は自分に被害がない安全圏からモノ言ってるだけだ」
(; ω )「・・・・」
(#'A`)y-~「自分は何も失わず、人には偉そうに・・・何が謝罪だ」
(#'A`)y-~「帰れ!もうかかわりたくねーんだよ!!」

313 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 02:39:52.19 ID:vd6pCwFqO
(; ω )「俺が・・・・・のかお・・・?」

(#'A`)y-~「あぁ?」
(#^ω^)「俺がツンを好きになったことが!そんなにいけないのかお!?」
(#'A`)「なッ・・・!」

(#^ω^)「確かにドクオの気持ちを先に聞いてしまったお・・・」
(#^ω^)「でも・・・だからと言って俺にツンを愛する権利が剥奪されたのかお!?」
(#^ω^)「恋は先出し後出しで決まるもんなのかお!?」

(;#'A`)「・・・ッ!!」
(#^ω^)「俺だって・・・ツンが好きになっちまったんだお!それを邪魔する権利がどこn」

ドガッ!!!
(`Д;(#)「ぐっ・・!」
(#'A`)「はぁーっ、はぁーっ」

(#`ω(#)「ドクオおおっ!!」

バキッ!!!

(#)A`;)「が・・・っ」

314 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 02:42:01.39 ID:vd6pCwFqO
(#`ω(#)「はぁーっ・・・はぁーっ」

(#)A )「・・・クッ」


(#)A`)「出ていきやがれ!クソやろう!」

(#`ω(#)「言われなくても出てくお!」
(#`ω(#)「もう・・・会うこともないお」


バタンッ

(#)A`)「はぁ、はぁ・・・」
(#)A`)「・・・クソッ!」

――――――――
(#´ω(#)「痛・・・・ダメだお」
(#´ω(#)「完全に・・・」
(#;ω(#)「ドクオと終わっちまったお・・・」

ξ;゚⊿゚)ξ「えっ・・・!あれ・・・ブーン!?」

315 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 02:44:16.26 ID:vd6pCwFqO
ξ;゚⊿゚)ξ「どうしたのっ!?血が・・待ってて!」
ブーンを追ってきたのか、交差点の向こうにはツンがいた

(#´ω(#)「ツン・・・」

(;#゚ω(#)「・・!!!」
(;#゚ω(#)「バ・・・危ないお!戻れ!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「えっ!」

ツンのいた場所には1台の車が猛スピードで突っ込んできていた

ξ;゚⊿゚)ξ「きゃあああ!!」
(;#゚ω(#)「ツン!!」
(バカだお・・・赤信号だお・・・!よく見ろお・・・)

恐怖で動けないツンのかわりに咄嗟にブーンは飛び込みツンを思いきりはじきとばし

そして

ドグシャアアッ!!!!!
ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン!!!」

つづく

345 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 14:23:44.07 ID:vd6pCwFqO
「うおっ、なんだ!」「事故よ事故!」「おい!一人ひかれたんじゃねえか!?」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ・・・あ・・」

道路には黒いブレーキ痕が刻まれていた
車はガードレールをへこませ停止していた

そして

ブーンは・・・うつ伏せで倒れていた

(#) ω)#)「」

ξ;゚⊿゚)ξ「や、やだ・・・嘘でしょ・・ブーン!!」


第14コーラス『ずっと友達』

347 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 14:26:32.73 ID:vd6pCwFqO
(; A )「あー、クソ・・・痛え・・・」
(;'A`)「口切れてるな・・・」
(;'A`)「ブーンのクソ野郎・・・」

でも・・・本当にあれでよかったのか?
あいつとこのまま終わりで・・・・

(; A )「・・・・」

本当はわかっていた
ブーンの人柄の良さも
恋愛に先出し後出しはないって言ったあの理屈も
俺だけが・・・勝手に嫉妬に狂って・・・・
でも・・・なら、どうにか出来たのかよ・・・!
俺の気持ちは・・・わがままだったのかよ・・・・!
(;'A`)y-~「・・・・」

348 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 14:27:51.12 ID:vd6pCwFqO
ドンドンドンッ!
「おい!ドクオ!いるのか!?」
('A`)「!!」
(;'A`)「は・・・?」
(;´・ω・`)「よかった!いてくれて!」
(;´・ω・`)「ブーンが交通事故に巻き込まれて・・・!とにかくこれから病院にいくんだ!」
(;'A`)「なっ・・・!」

ガチャ

(;´・ω・`)「ドクオ!急いで行かなきゃ・・・!・・その傷・・・!?」
(;'A`)「ショボン・・・マジなんだよな!?」
(;'A`)「は、はやく行こう!」

350 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 14:29:48.90 ID:vd6pCwFqO
―――市内VIP病院

(;'A`)「ハァッ・・・ハァッ・・!」タッタッタ

ブーン・・・!
ブーン・・・・・!!

ちくしょう!なんでこんなタイミングで・・・・!

(;´・ω・`)「ツンから・・!404号室に・・いるって・・・!」タッタッタ


【404号室 内藤】

バタンッ!!

('A`)「ハァッ・・・ハァッ・・・」

(メ´ω`)

(;'A`)「おい・・・ブーン・・・」
病室のベッドにはブーンが寝かされていた

351 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 14:32:21.03 ID:vd6pCwFqO
(;'A`)「なぁ・・・」
(;'A`)「ブーンよぉ・・・?」

(メ´ω`)

(;'A`)「悪かったよ・・・さっきは・・・殴ったりして・・・」
( ;A;)「俺が・・・グッ・・悪かったから・・・さぁ」
( ;A;)「今度は・・・次は・・俺が、土下座するからさぁ・・・?」

(メ´ω`)

( TAT)「うあああッ・・・・」
( TAT)「わかってたんだよぉ!俺は・・・!」
( TAT)「お前が呆れるくらい馬鹿ないいヤツで・・・」
( TAT)「俺にだって・・えぐ、友達になっでぐれで・・・!」

352 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 14:34:25.85 ID:vd6pCwFqO
( TAT)「ツンがそんなお前に惹かれたのも・・わがっで・・グスッ・・たんだよぉ・・・」
( TAT)「ごめんなブーン!ごめんな・・」
( TAT)「友達だがらっ・・祝福しなきゃ・・・なのに」
( TAT)「俺・・!嫉妬して・・・えっく、なんで・・お前」
( TAT)「死ぬん・・・だよぉ・・・」

(;´・ω・`)「ハァ・・・ハァ・・・」
(;´・ω・`)「ウソ・・・だろ・・・ブーン・・?」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、アンタたち・・・来てたの」

353 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 14:39:57.09 ID:vd6pCwFqO
( TAT)「あああっ・・うわああっ」
(´;ω;)「ブーン・・・!」

ξ;゚⊿゚)ξ「・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、アンタらさぁ」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン・・・ただの打撲、だからね・・・?」


( TAT)「うああ・・、・・・えっ?」
(´;ω;)「えっ」

(;メ´ω`)「・・・」

( ;A;)「え、いや・・グスッ・・・は?」

ξ゚⊿゚)ξ「だから・・・背中の打撲だけで」

ガチャ

/ ,' 3「失礼するぞーい」

355 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 14:41:32.36 ID:vd6pCwFqO
ξ゚⊿゚)ξ「先生」

/ ,' 3「内藤君は・・えー、背中の軽い打撲だけじゃな」
/ ,' 3「ま、入院の必要もないじゃろ」

(;'A`)(;´・ω・`)「!?」

/ ,' 3「ま、起きたら身支度して帰ってかまわんよ。ではお大事に」

(;'A`)「・・・」
(;´・ω・`)「・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン、アンタ起きてんでしょ?」

(;メ´ω`)「Zzz・・」

('A`;)・・・・チラッ
(;メ´ω^)・・・

('A`)「・・・・」
('A`)「殺す・・・」
(;'A`)「・・コイツは殺さなきゃダメだ!」

(;メ^ω^)「わーっ!ま、待つお!せっかく九死に一生を得たのに!!」

356 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 14:43:16.73 ID:vd6pCwFqO
ツンの話では・・・

ツンを助けるために迫りくる車に飛び込んだブーンだが
奇跡的に車が避けられたのでミラーが背中をかすめていっただけだったとか・・・

(;´・ω・`)「で、でもツンが電話でブーンが死んだって!」
ξ;゚⊿゚)ξ「あ・・あたしも動揺してて・・・本当に死んだかと思ったのよ!」
(;´・ω・`)「なんだよ・・・」

(;メ^ω^)「いやー、マジでちんこ縮こまったお・・!」
('A`)「バカ野郎っ!てめー・・・」
('A`)「俺は・・・」
(;A;)「本当にお前が死んだかと・・・」

(;メ^ω^)「ドクオ・・・」
(メ^ω^)「さっきのお前の声・・・全部聞いてたお」
(メ^ω^)「ありがとう・・・そして」
(メ^ω^)「ごめん・・だお」

357 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 14:44:27.96 ID:vd6pCwFqO
(;A;)「それは・・・」
(;A;)「俺の台詞だよ、クソッタレ・・・」

ξつ⊿ )ξ「・・・グスッ」
(´・ω・`)「ブーンには悪いけど・・・一件落着だね」

(メ^ω^)「よいしょっと!」ガバッ
(メ^ω^)「心配かけて悪かったお!みんなで帰るお!」


――――――――
('A`)「ったく・・なんかしてやられた気分だぜ」
(;メ^ω^)「ちょww俺は死にかけたんだおwww」
ξ゚⊿゚)ξ「アハハ!」

('A`)「へっ、どーだか・・・ん?あれ・・」ガサゴソ
(メ^ω^)「・・・」
(メ^ω^)つb「ライターだお?」

(;'A`)「お、ああ悪いな」

カチ、シュボッ

('A`)y-~「ふぅー」

夕焼けが4人を照らしていた
今日の煙草はうまい、とドクオは思った

最終話へ、つづく

391 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 23:13:00.25 ID:vd6pCwFqO
( ^ω^)「おいすー」
('A`)「おーす」
ξ゚⊿゚)ξ「おはよう」
(´・ω・`)「みんな揃ったみたいだね」

(´・ω・`)「えー、では学園祭ライブに向けてとりあえず選曲から決m」

(*'A`)(*^ω^)「かんっぱーい!」カラーン

ξ#゚⊿゚)ξ「アンタらねえ・・・」


俺たちは間近に迫った学園祭に向けての打ち合わせの為
ジャズバー・ショボンに集まっていた


ラストコーラス『Nearness of You』前編

392 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 23:15:04.93 ID:vd6pCwFqO
( ^ω^)「ま~ツン固い話は後で後で」

ゴッ!

ξ#゚⊿゚)ξ
(#)ω;)「サーセン・・・」

(´・ω・`)「ま、まあまず選曲から決めようか」
(´・ω・`)「ドクオはなんかあるかい?」
('A`)「そうだなー」
('A`)「今までビバップとかよくやったし、モードなんかは?」
ξ゚⊿゚)ξ「So WhatやImpressionsなんかね」
(´・ω・`)「そうだね。モードは取り組む価値があると思うよ」

ξ゚⊿゚)ξ「あたしはバラード1曲やりたいかな」
ξ゚⊿゚)ξ「ギコさんに言われた感情表現の練習になりそうだしね」


4人の議論はなかなかまとまらなかったが
2時間を過ぎたところでショボンの仕切りにより4曲に絞られた

393 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 23:16:08.95 ID:vd6pCwFqO
(´・ω・`)「じゃあみんなの意見をもとに絞ってみたけど」
(´・ω・`)「まず1曲目がSo what。これは僕がおいしい曲だね」
( ^ω^)「ショボンは普段目立たないからちょうどいいお」
(´・ω・`)「まあね・・・で、次がBolibia」
('A`)「難しい曲なんだけど師匠がやれって言うからよ・・・」

(´・ω・`)「次はMy foolish heart。ツンをフィーチャーしたバラードだね」
ξ゚⊿゚)ξ「エヴァンスの名演が印象深いわね・・・」

(´・ω・`)「最後にSplit Kick。ブーンのゴリ押し希望で」
( ^ω^)「マジでいい曲なんだお!曲名も必殺技みたいで」
(´・ω・`)「以上で決定でいいかな?」
('A`)( ^ω^)ξ゚⊿゚)ξ「はーい」

395 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 23:17:12.07 ID:vd6pCwFqO
( ^ω^)「やっぱ俺ブレイキーのドラム好きだお!自由奔放で豪快で」
ξ゚⊿゚)ξ「メッセンジャーズは名曲も多いしね」
('A`)「俺はショーターになってからのメッセンジャーズも好きだけどなぁ」
(´・ω・`)「雰囲気はかなり変わってるよね」

ドクオは嬉しかった
またこうやって気兼ねなくしゃべれるこの関係が

('A`)「・・・まぁ、さ、成功させてやろうぜ!学園祭ライブも」
( ^ω^)「そうだお!俺たちは世界一のジャズバンドになるんだお!」

('∀`)「ははは」
ドクオはビールを飲み干し、笑った

(´・ω・`)「そういうことだからまあ今日は解散するか」
(;^ω^)「なんだおー、まだ飲み足りないお」
ξ#゚⊿゚)ξ「ブーン・・・!」
(;^ω^)「ひぃっ・・・わかってるお」

396 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 23:19:57.05 ID:vd6pCwFqO
――――VIP市駅前

('A`)「ふー、寒くなってきたな・・・はやく帰って寝よう」
ξ゚⊿゚)ξ「待ってドクオ!あたしも帰るわ!」

ツンの家はドクオの帰り道と同じ方向だった

―――――――
('A`)「・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・ねえ」
('A`)「んー?」
ξ゚⊿゚)ξ「学園祭・・・うまくいくといいね」
('A`)「ああ、そうだなー」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・」
('A`)「・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・あたし・・ね」
('A`)「ん?」
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオのサックスの音色、すごい好きだよ・・・?」
('∀`)「はは、なんだよ急に?」

ξ゚⊿゚)ξ「四つ角のとこに、公園あるでしょ?」
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと・・・寄ってこっか」
(;'A`)「えっ・・・まぁ、いいけど・・・」

400 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 23:28:04.69 ID:vd6pCwFqO
時刻は夜10時をまわっていた
四つ角の公園は、当然のことだが誰もいなかった

寂しげに瞬く街灯と、月明かりだけが静かに光っていた


ξ゚⊿゚)ξ「・・今日、満月だね」
('A`)「ああ」

少し肌寒いが、酔いのせいか体はぽかぽかと暖かかった

ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと・・・寒いね」
('A`)「そうかな・・・俺はなんか暖かいよ」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・」
('A`)「・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・・ねえ」
('A`)「ん?」
ξ//⊿/ξ「やっぱ・・・ちょっと寒いよ・・」
(;'A`)「・・!!」

ツンはそう言って、俺の肩に身体をあずけてきた

402 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 23:38:37.93 ID:vd6pCwFqO
(;*'A`)(えええっ・・!ツン・・・なんで・・俺にもたれかかって・・)
(;*'A`)(な、なんだよこれ・・・!?つか、シャンプーのいいにおいが・・・!)

(;*'A`)「ちょ、ちょっと!」
思わずツンの肩をつかみ離した

ξ//⊿/)ξ「・・・」
(;*'A`)「な、なんで・・・」

ξ* ⊿ )ξ「・・・んーん」
ξ* ⊿ )ξ「なんでも・・・ない」

(;'A`)「なんでもないって・・・」
ξ* ⊿ )ξ「・・・・」
(;'A`)「・・・・」

ツンは何故だかうつむいたまま黙った

(;'A`)「そ、そろそろ・・・帰るよ・・?」
ξ* ⊿ )ξ「・・・」
ξ*゚⊿゚)ξ「うん・・・」
――――――――
ツンの家は公園から程近い団地にあった
じゃあね、と簡素なあいさつを済ませて俺はツンの家をあとにした

407 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 23:47:21.16 ID:vd6pCwFqO
・・・・・・・

(*'A`)「あー、さっぱりした」

シャワーを浴びたドクオは煙草を加えベッドに倒れこんだ

('A`)y-~「・・・・・」

('A`)y-~(さっきのツン・・・どうしたんだろ)
('A`)y-~(急に俺にもたれかかってきて)
('A`)y-~(・・・・)
(*'A`)y-~(・・・・・・)
('A`)「・・寝よう」


―――そして本番前最後の練習日

ツンはあの夜のことなど無かったかのように、いつもどおりのツンだった
もう今さらブーンとの関係に嫉妬はしなかったし
俺の中からも公園でのことは忘れられつつあった

408 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/13(日) 23:56:14.93 ID:vd6pCwFqO
(´・ω・`)「さ、いよいよ明日が本番だね」
(;^ω^)「なんだかんだで緊張するお」
(;'A`)「同じく・・・」
練習の合間をぬっての外部セッションはあったものの
ドクオとブーンにとってはまだ2回目の本番
緊張は拭いきれなかった

ξ゚⊿゚)ξ「いつもどおりやればいいのよ」
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっとは自分に自信もちなさいよね!」
(;^ω^)「とは言うものの・・・」


最後の合わせ練習は各々の不安箇所を何度も確認しあった

いよいよ明日が学園祭ライブ

(;'A`)(;^ω^)「やっぱ怖えええ!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ビビリ・・・」

・・・そして
いよいよ本番のときがやってきた

つづく

4 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 17:12:54.53 ID:MSZg7h6iO
―――控室

('A`)「いよいよ次が俺たちのステージだな」
(;^ω^)「ガクブルやばいお・・・」

VIP大学の学園祭ステージは広場中央に設置された円形野外ステージにて行われる

ドクオたちの出番の前はダンスグループによるパフォーマンスが行われていた

ξ゚⊿゚)ξ「ま、本番なんてのは気負わず楽に臨めばいいの」
ξ゚⊿゚)ξ「前も言ったけどはじまったら緊張なんかとぶから」

(´・ω・`)「そうだね。お、そろそろ終わったみたいだよ」
ξ゚⊿゚)ξ「じゃ、ステージいくわよ」

(;'A`)(;^ω^)「イエッサー・・・」


ラストコーラス『Nearness of You』後編

10 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 17:15:11.28 ID:MSZg7h6iO
軽いマイク調整のあと見渡すと、円形ステージの周りはたくさんの観客で埋め尽くされていた

(;^ω^)「めっちゃたくさんだお・・・」
(;'A`)「帰れよこいつら・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「アンタたちねー・・・聴いてもらわなきゃ意味ないでしょ」
(´・ω・`)「喜ぶところだね、この観客数は」

('A`)「は、はじめるか」
ξ゚⊿゚)ξ「いつまでビビッてんの!」
(´・ω・`)「よし、じゃあはじめるよ」

ベースがはじめるシンプルなテーマメロディ
先程のダンスグループとはうってかわった大人なサウンドに観客は息をのんだ

1曲目『So What』
http://www.youtube.com/watch?v=bzX1PFOSQnM&feature=related

14 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 17:18:57.69 ID:MSZg7h6iO
So What

ジャズの帝王マイルス・デイヴィスがコードに制約されるジャズからの脱却を目指す為に挑んだ曲
モードスケールによる独特な響き、雰囲気が得られる

('A`)~♭「ブギャ~♪」
ξ゚⊿゚)ξ(ドクオみたいなタイプは理論に弱いかと思ってたけど・・)
(´・ω・`)(ふふふ、なかなかパワフルなソロじゃないか)
(;^ω^)(モードの雰囲気わかんないお・・)


ドクオのソロは限られた音楽知識から捻りだした強引なソロであったが
そのパワフルなプレイに会場からは拍手がとんだ

続くツンは一転、ポリリズムを多様し時に歌うようなメロディで観客を魅了した

21 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 17:26:21.28 ID:MSZg7h6iO
間髪いれず2曲目
Bolibia

http://www.youtube.com/watch?v=XJ6J0wrrClo&feature=related

前半のG7だけの響きからはじまり後半は転調を繰返し、華やかで色とりどりなコード進行になる対比が面白い曲である


(;'A`)~♭(うはーっ!だめだーやっぱ難しい!)
ξ゚⊿゚)ξ(ドクオ落ち着いて!ちゃんとサポートしててあげるから!)

難解なコードに慣れていないドクオのソロはやや失速したものの
ツンによる派手で魅せるソロによって曲全体はなんとかまとまった


「いいぞー!」「かっけーぞお前らー!」

(;'A`)「はぁ、はぁ」
(;^ω^)「ふー・・・」

(;'A`)「じゃ、次の曲に」
(;´・ω・`)「ドクオ!」
(;´・ω・`)「メンバー紹介しといたほうが」
(;'A`)「へっ?」

23 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 17:30:14.97 ID:MSZg7h6iO
(;'A`)「え、お、俺がっ?」
ξ゚⊿゚)ξ「当たり前でしょ!はやくなんかしゃべんなさい!」コソコソ

(;'A`)「え、あー・・みなさんこんちには!」
(;*゚A゚)「あっ!!!いや、ちが・・こん『にち』は!」


「わははーwww」「かむなよー!」「がんばれーww」

(;*゚A゚)「い、一曲目は・・ソーフアット・・に、二曲目は・・・ぼりびあ・・で、した」

ドシャーン♪ドコドコ
(;*゚A゚)「!」

( ^ω^)「へへ、盛り上げてやったお」
ξ゚⊿゚)ξ(ブーン・・!よし、それなら)

即興で始まる、静かなブルース
さながらBGMのように会場の雰囲気を心地よくあたためた

(*'A`)(お、おまえら・・・よし!)
(*'A`)「俺たちは!ドクオジャズカルテットです!」
(*'A`)「ピアノは高校生ジャズピアニスト、ツン!」
ξ゚⊿゚)ξペコリ

「えー!高校生なの?」「かわいー!」パチパチ

25 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 17:36:29.13 ID:MSZg7h6iO
(*'A`)「ベース!ラウンジ大から来てくれました。ショボン!」

「ショボンせんぱーい!」
(´・ω・`)「お、後輩が見にきてくれてたのか」
(´・ω・`)ノシ「おーい」

(*'A`)「ドラムは・・・」
(*'A`)「俺の!一番の親友でもあります!ブーン!」
(*^ω^)「ド、ドクオ・・!」

「おー!」「いいぞー!」
(*'A`)「そして、サックスはドクオでお送りしてます!」
(*'A`)「ど、どうぞ最後までお聴きください!」

ワー!パチパチ

そして、静かな空気ではじまるツンのソロイントロ

三曲目、MY foolish heart
http://www.youtube.com/watch?v=gq8kg74hr8g

29 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 17:44:24.96 ID:MSZg7h6iO
優しくて甘くて、どこか切ないメロディ
愚かなりし我が心、という邦題もある曲

内に秘めた矛盾する感情のぶつかり
若さ故迷い、傷つけ合い、そして・・・

それらの感情を吐き出した長いイントロのあとにはじまる、静かなテーマ


観客は先程の騒ぎとうってかわって、ツンのピアノに酔いしれた

('A`)(ツンのピアノ・・・)
('A`)(なんだか今日は、とても・・・)

いつも気丈なツンが弾くピアノは
今日はとても綺麗で・・・
でも、脆くて・・・
少しの傷で崩れてしまいそうな
儚げな音色だった

34 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 17:47:26.09 ID:MSZg7h6iO
会場からは惜しみ無い拍手が送られた
(;^ω^)「やっぱツンだけは別格にうまいお」
(;´・ω・`)「こっちが引き込まれてしまった」
(*'A`)「すごい・・・」

ペコリ、とツンはお辞儀した
(;'A`)「え、えー次が最後の曲です!Split Kick!」
1、2と即座にはじまるカウント

4曲目『Split Kick』

http://www.youtube.com/watch?v=hlMIqZx4Eq4

心地よいスイングのビートとノリのよいテンポ
ブーンはこの曲が大好きだった
(*^ω^)(楽しいおーwww)
(*'A`)~♭(ブーンのドラムが生き生きしてるな!)
ξ*゚⊿゚)ξ(曲によってやる気に差ありすぎなのよバカ)

ブーンのドラムに呼応するかのように高らかに響くドクオのサックス
色彩をつけるツンのピアノ
重心を支えるショボンのベース

いつまでもやり続けていたかった
このリズムに身を任せて浸っていたかった
長めにとったソロのあと、ブーンによるこれまた長めのドラムソロ
大音量で一心不乱に叩くブーンに歓声がとんだ

そして最高潮の盛り上がりを見せて、ライブは終わった

41 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 18:03:24.86 ID:MSZg7h6iO
拍手はいつまでも鳴りやまなかった

アンコールを1曲やりおえたドクオたちは大満足でステージを降りた


(*^ω^)「おつかれだおー!」
(;'A`)「ふー、おつかれ」
ξ゚⊿゚)ξ「なかなかいい出来だったわね」


( ゚Д゚)「聴かせてもらったぞお前たち!」
('A`)「師匠!」
( ゚Д゚)「お前たち、以前俺がしたアドバイス、完璧ではないがつかんできてるみたいだな」
( ゚Д゚)「いいもん聴かせてもらったぞ!」

(`・ω・´)「お疲れさま!よかったぞ、きみたち」
(;´・ω・`)「親父!来てたの!」

<ヽ`∀´>「ツンちゃん!よかったニダ!」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ、と・・・ありがとうございます(誰だっけ・・・)」

ドクオたちの周りには演奏に心打たれた観客たちが押し寄せた

46 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 18:11:28.46 ID:MSZg7h6iO
川 ゚ -゚)「あ、あの」
('A`)「・・・」
川; ゚ -゚)「・・あのっ!」
(;'A`)「えっ!っと・・俺?」

川; ゚ -゚)「は、はい」
川 ;*゚ -゚)「よければ・・・写真・・とってもらえないかと」
(;'A`)「はぁ!?お、俺なんかと・・?」
川 *゚ -゚)「・・・はい」

(´・ω・`)「なんだよドクオ、女の子つれて」
(;^ω^)「コイツモテてんのかお?ムカつくお」

( ^ω^)「ま、俺にはツンがいるもんねー!な、ツン!」ガバッ
ξ//⊿/)ξ「バッ・・バカ!抱きつくな!」

('A`)「・・・・」
(;´・ω・`)「・・ドクオ・・・」

(#'∀`)「おまえらー!俺の前でイチャつくな!ww死ね!」
(;^ω^)「おわっ!ビールかけんなお!髪がっwww」
(#'∀`)「お前坊主じゃねーかよ!」

(´・ω・`)「はは、ドクオ・・!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ったく・・・」

47 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 18:20:36.25 ID:MSZg7h6iO
――ドクオは思った
人との関わりを避けていた俺が、人との関わりで生まれるジャズという音楽に出会えて自分は変われた
なにより大切な友が出来た
もう二度と手放さない


――ブーンは思った
あの日ドクオに声をかけたこと。大事な友を傷つけ失いかけた過去。
でも過ちは二度と繰り返さない。ずっと、友達で。


――ツンは思った
音楽でつながる絆。そして出来た大切な存在。もう迷わない。曖昧な自分と決別する。この仲間とずっと一緒にジャズやりたいから。


――ショボンは思った
世界一のバンドだなんて、馬鹿げてるとは思わない。
みんなとなら、僕たちなら、もっと高みに・・・

50 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 18:33:00.59 ID:MSZg7h6iO
(;^ω^)「ちょwwwビールじゃなくて焼酎ならいいってわけじゃwww」
('A`)「うるせえwwおらおらーっ!」ドボドボ
(;´・ω・`)「ああっ!それ店からもってきた高級焼酎!」
('A`)「おらーっ!ツン!お前もだよww」ドボドボ
ξ; ⊿ )ξ「きゃあっ、ちょっと!」

ξ#゚⊿゚)ξ「アンタら・・ッ!」
(;'A`)(;^ω^)「ひいっ!」
(´・ω・`)「焼酎・・・」

( ゚Д゚)「ハハハ、若いってやつはいいなァ」
(`・ω・´)「ギコさんもまだまだお若いじゃないですか」
( ゚Д゚)「よせよ・・・・しかし」

When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You can never capture it again.

「音楽を聴き、終った後、それは空中に消えてしまい、二度と捕まえることはできない」


(`・ω・´)「はて?」
( ゚Д゚)「偉大なサックス奏者エリック・ドルフィーの名言だ。しかし」
( ゚Д゚)「あいつらの絆は、ずっと消えはしないだろうな」
(`・ω・´)「はは、確かに」

53 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 18:35:18.74 ID:MSZg7h6iO
彼らの音楽は終わらない

新たなつながりを呼び、仲間が増え
新たなジャズが生まれてゆく

仲間は友となり、絆ができ
無限大に広がっていくのだ

ξ# ⊿ )ξ「待ちなさいっての!」
(;'A`)「お、おいブーン!なんとか、しろ!」
(;^ω^)「無理だおー!」
(´・ω・`)「はははww」



('A`)ドクオがジャズバンドを組むようです


おわり

54 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 18:41:28.51 ID:MSZg7h6iO
ふー、書けたwwww
前スレでも支援保守してくれた方ありがとうございました

以上で終わりとなります
読んでいただいた方、ありがとうございました

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 18:43:15.13 ID:kGBBlBk70
ツンのビッチ疑惑は解消されないのか

57 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 18:48:46.42 ID:MSZg7h6iO
>>55
ビッチと言ってしまえばビッチです・・・
自分としては高校生、大学生くらいのまだ未熟な恋愛精神が描きたくて
あえてそうしました

作中でツンがドクオに惹かれて、でもブーンの告白で付き合いだして
それでも公園の一件でも、フラッとドクオになびくこともあると

ある意味ルーズでいいかげんで、葛藤しつつ最後はブーンに心決めた、と
補完していただけたらと思います
稚拙な文章故、伝わらないとことが多かったことお詫びします

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 18:45:22.31 ID:wX7QH8vc0
乙だけどルールは守れ

60 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 18:51:31.52 ID:MSZg7h6iO
>>56
読んでいただいてありがとうございました
こちらとしては予想外に荒れてしまい、本意ではない部分もありました
初めての投稿で、いまいち総合案内スレの状況がつかめていなかったまま
代理スレ立て依頼しちゃって
無用な混乱を招いてしまったこと、申し訳なく思っています・・・

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 18:51:19.54 ID:31UGmQC80 ?2BP(2)
sssp://img.2ch.net/ico/anime_morara03.gif
駄目だ
ジャズ=僕モナがしみついて離れない

62 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 18:53:52.73 ID:MSZg7h6iO
>>59
実は僕モナの存在知りませんでした
導入だけしか読んでないけど、面白い雰囲気の作品ですよねwww

自分の作品は及ばなかったでしょうが、暇潰しにもなってたら、と思えば幸いです

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 18:54:15.92 ID:ICtNWNIP0
>>60
反省してるならいいと思うよ!
俺はVIPで投下するべきだと思しうね!
面白かったし、また書いてくれ!

65 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 18:58:02.82 ID:MSZg7h6iO
>>63
そう言っていただけることが何よりの救いです
次回作はまだ未定ですが、そのうち書けたらなと

ジャズ系SS見たらこいつあのときの>>1じゃね?って思ってやってくださいwww

66 名前:シュート ◆/pxkd48zb.Zc :2011/02/14(月) 18:58:59.79 ID:ou9A1Qx40
面白かったです。乙

そしてまとめ完了。本当にお疲れ様。
http://www43.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/37.html

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 19:00:06.91 ID:kGBBlBk70
ずっとジャズ路線でいくのか 乙

69 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 19:07:58.53 ID:MSZg7h6iO
>>66
たくさんの支援、まとめまでしていただいて感無量です!ありがとうございました

>>67
ぶっちゃけそこもまだ未定でwww

70 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 19:17:54.02 ID:MSZg7h6iO
生意気にもあとがき的なものを

まず読んでいただいた方、本当にありがとうございました
作中の恋愛描写やツンビッチ疑惑、ブーンの裏切りなんかは賛否両論あったかと思いますが
バンド内で女の子関係の揉め事って結構あると思うんです
そして若い恋愛は表面上きれいでも、裏では打算的でわがままで自己中心的なとこがあると思うんです
ジャズである必要なくね?って思った方もいると思いますが
自分自身大学時代ジャズにどっぷりでしたので
テーマとしてジャズを選ばせていただきました

稚拙な文章で読みづらい箇所が多々あったと思いますが
みなさんの支援、保守、批判も全てが嬉しかったです
ありがとうございました

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/14(月) 19:59:06.30 ID:9PaJ3zY70
お疲れ様ーロックからジャズにちょっと浮気したくなった
騒ぎの方は気にしない方がいいかもね荒らしてる方も荒らされてる方もろくでもない人多いから

73 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 20:23:57.71 ID:MSZg7h6iO
>>72
よかったらつべのリンクもぜひ聴いてください!
作中最後のライブのセットリストは完全に個人的好みですwww

77 名前: ◆0XRZlMnKxE :2011/02/14(月) 21:41:34.99 ID:MSZg7h6iO
ジャズ布教が目的でもあったから興味もってもらえると本当嬉しいですwww

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