mesimarja
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ξ#゚⊿゚)ξ音速パンチのようです(>ω< ;)
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:07:51.83 ID:sNEW13Jt0
僕の想い、ツンちゃんに届け!!


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:09:30.38 ID:sNEW13Jt0
や、やったあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!
建ったどおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!

この短編が、ツンちゃんに届くと信じてゆっくりと僕は投下を始めます。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:10:46.90 ID:sNEW13Jt0






              Case0 「前奏」 1000m








5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:12:03.37 ID:sNEW13Jt0
さぁ、始まりのキスをして――。





言える訳が無くて。

夕焼けに染まるVIP坂。

全長1kmもある長い坂。
お洒落な古着屋やゲームセンター、可愛らしいカフェテリヤにあやしい小物屋が軒を連ねるこの坂は
絶好のデートスポットとして近隣住民達に親しまれていた。

その坂の天辺で、まだあどけなさを顔に残す少年と少女は向かい合う。
もうすぐ日が暮れる。楽しいデートの時間はもう終わり。
『さよなら』って言わなくちゃ。

少年と少女は小さい頃からの幼馴染だった。
お互い中学に入ってから、その仲はある種必然的に接近していった。
そしてこの春から二人の関係は一歩ずつ、ゆっくりと歩み始めた。

おままごとの延長線上のような恋愛ごっこ。
時にそれはめまぐるしくて。時にそれはじれったくて。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:13:35.57 ID:sNEW13Jt0
でも、それでも、目の前の『《貴方》/《君》』が好きなのは本当なんだ。
伝えたいけど、伝え方が分からない。
カタツムリのような速度で進む彼らの関係。

(* ^ω^)「今日は楽しかったお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「わ、私もっ!」

(* ^ω^)「また、いくお」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^) 「……じゃあ、帰るかお」

ξ*゚⊿゚)ξ「あ、あのね、ブーンっ!」

( ^ω^) 「なんだお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「あ、あの、あのね、えっとね」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:15:45.85 ID:sNEW13Jt0
自分の顔が真っ赤に染まっているのが分かる。もちろん沈む夕日のせいじゃなくて。
さよならを聞くのが、とても恐ろしいことのような気がして。
分かってほしい自分の気持ち。伝わってほしい私のココロ。

もじもじ。

もじもじ。

どんなに前髪を弄っても。どんなに指先を合わせても。
私の言葉は引っ込み思案。





――して、初めてのキスを。

伝わるはずが無くて。



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:17:34.30 ID:sNEW13Jt0
この可愛らしくて儚い恋を、もっと確かに感じたくて、少女は少年にそれを望む。
しかし、この少年はとても大らか、言い換えれば鈍感で。

そんなところが少女はとても好きだけど、今日だけはそれが悪徳に思えた。

元々彼女は自分の気持ちを素直に表現するのがとても苦手。誤解されるものしょっちゅうで。
そんな時彼の大らかさに彼女はいつも助けられるのだ。

でも、今日だけは、分かってほしい乙女心。
大好きを表現するには、それしかないのっ! と頭の中で己の中のお姫様がくるくる回る。
でも恥ずかしいから、向こうからしてほしいっ! とも。

少女がもぞもぞとつま先をこすり合わせ始めた時、少年の顔色は疑問から不安へと移る。
今日のデートでなんかダメなところがあったのか、それとも他に好きな人が……。

それとも、それとも、それとも……。
少年の頭の中で今日一日が物凄いスピードで再生される。
記憶の中の少女の顔は全部笑顔で。だからこそ少年は戸惑ってしまう。

自分が気付かないところで傷付けていたのかな。
大切な宝物だと思っていたのに、傷付けたことに気付けない?

少年の『鈍感』は加速する。

お互いの気持ちが少しずつすれ違い始める。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:20:09.70 ID:sNEW13Jt0
お互いの気持ちが少しずつすれ違い始める。

ξ#‐⊿‐)ξ。o(ここまできたら、ためらう方が阿呆なのよっ! 分かるでしょ! ブーンの鈍感!)

思わず少女は心の中で悪態を付く。
しかしそれも仕様の無いこと、まだ瑞々しい感性の猛りを抑えきれないのが若さなのだ。

すっと目を瞑って、顎をくっとあげて、キスを待つ。
そんな大人のように振舞えればきっと鈍感な彼でも気付いてくれるかも知れない。
だけどそんなこと、恥ずかしくって出来る訳ない。彼女の中の乙女がイヤイヤと首を振る。


鈍感な少年と、素直になれない少女が向かい合ったまま、日はゆっくり傾き始めていた。



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:21:44.90 ID:sNEW13Jt0
そんな彼らの甘酸っぱい静寂に割って入るものがいた。
それは普段はお花の恋のキューピッドをしている『ハチ』であった。

それはとても小さなミツバチであったが、少年は驚いた。

思春期ゆえの過剰な反応。

彼女を危機から救わねば!!

多感な故の暴走。

それにあわよくばコレをきっかけに沈黙が破られればなんてちょっぴり打算的な考えもあったり。
ともかく、彼は動く。
彼女を救うために動く。

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:23:08.04 ID:sNEW13Jt0
(; ^ω^)「ツンっ!! 危ないお!」

ξ゚⊿゚)ξ「ふぇ?」

トンッ

彼は彼女を優しく腕で押す。ハチから距離をとらせようとする。
優しさゆえ。大切な人を護るため。

ξ>⊿<)ξ「キャッ」

しかし、そんな単純な優しさで、彼女はバランスを崩した。
そして数歩後ろによろめいたかと思うと、思わずしりもちをついてしまった。


荷台の上に。


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:24:38.68 ID:sNEW13Jt0
ξ゚⊿゚)ξ「え、え?」

( ^ω^)「お?」

少年と少女が事態を察するよりも早く、彼女のしりもちの運動エネルギーが荷台の車輪に伝わる。
ゆっくりと、だが確実に動き出す。

それはまるでジェットコースターが頂点に到達するときの様に
それはまるで車に轢かれる寸前の様に
二人の目にはとてもスローモーションに映った。

それは二人の関係の様に
それは二人の気持ちの様に

ゆっくりと、だが着実に動き出す。

でもそれも束の間。

少女を載せたままの荷台は、少年の視界から消えた。


ξ゚⊿゚)ξ「あ」

( ^ω^)「お」


――どうせ転がってくなら、音の速さで。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:25:54.71 ID:sNEW13Jt0







              音速パンチのようです








23 名前:ここから投下がゆっくりになるまふ:2011/04/03(日) 16:27:36.79 ID:sNEW13Jt0
***

欝田ドクオはスプリンターであった。
中学から始めた陸上の短距離走では県内記録を塗り替え、二年の夏には全国大会にも出場した。

あのむせ返るような競技場の芝の匂い。
薄めに出来たウェアを通り過ぎる夏の風。
そして大勢の人間の歓声。

まだ昨日の事のように思い出せる。

始めは小学校の頃のからの親友が入るからという至極ありふれた理由で陸上部へ入部した。

しかし、己の身一つで空気を切り裂くようなあの感覚が
競争相手が視界から消え、まるで全世界に自分しかいなくなったかのようなぶっちぎりの時の全能感が
彼を陸上の虜にするのには十分すぎる理由になっていった。

競技場の大歓声すら置き去りにして、彼は走っていた。


そしてそんな彼は今、

从 ゚∀从「……」

(;'A`) 「……」

ヘビに睨まれていた。

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:30:27.38 ID:sNEW13Jt0
Case1 「さぁ大きな声で言えないといえども」 800m地点




从 ゚∀从「……お前さァ、今あたしのこと無視しようとしたろ」

(;'A`) 「……エッ」

从 ゚∀从「え、じゃねーよ。あたしと一回目ェ合ったろ。お前が路地裏から出てくる時よォ」

(;'A`) 「あ、そ、そっすね」

从#゚∀从「なのにすぐ方向転換して無視しようとしたろうがよォ!!」

(;゚A゚) 「ヒィッ! す、すんません!」

从 ‐∀从「……あー、いや、悪ィ。あー、いや、怒ってはねェんだ。怒ってねェ」


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:32:49.05 ID:sNEW13Jt0
从 ゚∀从「ただよォ。無視はねェんじゃねーかってさーァ。仮にもクラスメイトだろーがよォ」

(;'A`)「あ、ご、ごめ、あ、えっと、迷惑かと、お、思って」

从 ゚∀从「あ? なんで」

(;'A`)「え、えっと。俺なんかが高岡さんに話しかけてもいい事ないっつーか……」

从 ゚∀从「なんで、それをお前が決めるんだァ?」

从#゚∀从「それ決めんのはあたしだろーがよォオオ!!!」

(;゚A゚)「ひぎゅぅっ!! すんませんすんませんすんません」

从 ‐∀从「……ああ、いや、怒ってはねェんだ。うん、怒っちゃねーよ」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:35:11.90 ID:sNEW13Jt0
ハインリッヒ高岡は、中学校では応援団に属している。
もちろんドクオの出場した陸上の全国大会にも応援に行った。
そして誰よりも大声で彼を応援したと自負している。

弾丸のように走る彼はまるで音よりも速いかのようで
だから自分の声援が届かないんじゃないかと考えた。

それは、なんか――腹が立つな。

自分の声援が応援対象に届かないことほど応援団員として惨めなことは無い。
応援団が自分の天性だと信じてやまない彼女にとって、ドクオの速度はそれほどまで強く彼女の目に映った。

だから彼女は更に声を張り上げる。
あのひょろっちい背中に追いつくように大声で声援を上げる。
聞けよ、馬鹿。あたしの応援届いてるか?

元来負けず嫌いの彼女だから、声は一層大きさを増す。


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:38:37.68 ID:sNEW13Jt0
はえェよ、馬鹿。もっと、速くなれよ馬鹿。

それであたしの声が聞こえなくなるのは、ちょっと腹立つけど、

応援団は応援するぜっ! お前がもっと速く走れるように。

そして、そんなに想いを込めて声援を送った相手が
今まさに自分と目が合ったにも関わらずそそくさと逃げ出そうとしたことに
彼女の内情は、カッと燃えた。

それは彼女の言うとおり、怒りではないのかもしれない。

しかし何かが熱くなったのも本当で。

だから彼女は面倒くさく、ドクオに絡んでいるのである。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:40:53.02 ID:sNEW13Jt0
从 ゚∀从「……なにそれ」

(;'A`) 「え、ど、どれ」

从 ゚∀从「その、抱えてる袋」

(;'A`) 「あ、こ、これ? う、うん。ちょっとね」

从 ゚∀从「……なんだよ。教えろよ」

(;'A`) 「いや、つまんないものだから」

从 ゚∀从「だからァ、つまんねーかどうかはァ……」

(;'A`) 「あ、ご、ごめん。え、えっと、さっきお店で買い物して、そ、その袋」

从 ゚∀从「ふぅん。なんの店?」

(;'A`) 「あ、そ、こ、この裏の……店」

从 ゚∀从「……その路地裏、えっちィ店しかねーぞ」

(;゚A゚)「あ、ば、ぼ、ぼあqwせdrftgyふじこlp」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:43:59.32 ID:sNEW13Jt0
从 ゚∀从「……お前さァ、クラスの奴らからなんて呼ばれてるか知ってんの?」

('A`) 「……」

从 ゚∀从「高速エロゲー戦士」

('A`) 「……」

从 ゚∀从「悔しくねーの?」

('A`) 「……帰る。さよなら」

从 ゚∀从「おーィ、逃げんなよ」

(#'A`) 「た、高岡さんには関係ないよっ!!」

从 ゚∀从「……そーかよ」

('A`) 「そーだよ……関係ないよ……」

从 ゚∀从「そっか……」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:45:15.94 ID:sNEW13Jt0
('A`) 「……帰る、じゃあね」

从 ゚∀从「……あたしさァ」

('A`) 「……」トボトボ

从 ゚∀从「応援してたんだぜ、あの全国大会」

('A`) 「……」ピタッ

从 ゚∀从「なァ……もっかい走らねェの?」

('A`) 「……走らない」

从 ゚∀从「なんで?」

('A`) 「……見れば、わかるでしょ」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:47:26.19 ID:sNEW13Jt0
欝田ドクオには足が無い。
正確には右足の膝から下が、無い。

華々しい全国大会から数ヵ月後。

確かに優勝は出来なかったが、自分の全てを出し切り、更に目標を見つけられたあの夏から
冬の寒さが身に沁み出したある日。

彼の足はずいぶんとあっけなく事故により消失した。
星の降りだしそうな空気の澄んだ冬の夜、酔っ払いの運転する車と民家の外壁とに挟まれ、彼の右足は潰れた。
それ以外の外傷はなく、ただ彼の生きる全てとも言って過言ではなかった足だけが犠牲になった。

右足と、それと陸上に対する情熱を失った彼だけが残った。

そんな彼が一ヶ月振りに訪れた教室で待っていたのは、友達だと思っていた奴らの憐憫の目と
元々彼の活躍を快く思っていなかった数名の心無い奴らの、不愉快な嘲笑だった。

退院し、松葉杖をつきながら登校して来る彼は既に『俊足ヒーロー』ではなく。
ただの障害者としてクラスメイトの目に映っていた。

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:49:28.92 ID:sNEW13Jt0
唯一の救いは入院した頃から毎日お見舞いに来てくれていた親友である内藤と、その幼馴染であるツン。
二人だけはずっと変わらず友達でいてくれた。
しかし、なんとなく『健常』な彼らを見ていると途端に自分が惨めに思えて。
いつしか自ら距離を置くようになっていった。

そもそも自分は内藤に誘われて陸上に入ったのだ。
そして親友である内藤が心優しいことは誰よりも知っているつもりである。

どこをどうするかは知らないが、「僕も陸上やめるお!」と言い出しそうなのが目に見えていた。
ドクオほどでもないが、彼も中々の俊足の持ち主で来年は一緒に全国に行こうと誓い合ったこともある。
そんな彼から己の事故のせいで陸上を取り上げることを、ドクオは良しとはしなかった。

それから、ドクオはゆっくりと腐っていく。
学校以外のほとんどを家で過ごすようになった彼は、アニメにのめり込み、PCにのめり込み、そしてこの時期の少年には不道徳なモノにのめり込んでいった。

そうして数ヶ月後の今、
彼はお気に入りのえっちィ店から出てきたところをハインリッヒ高岡に見つかったのだ。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:55:21.35 ID:QcFFkGux0
从 ゚∀从「……別にそれでも走れるじゃん」

('A`) 「どうやってさ」

从 ゚∀从「義足だってあるだろ。大会だってあるだろ、パラリンなんとかってさァ」

('A`) 「……ダメだよ」

从 ゚∀从「なんでさ」

('A`) 「……もう、走りたくないから」

从 ゚∀从「なんで。陸上好きだろ?」

('A`) 「……本物の足で走れない陸上なんて、やりたくないよ」

从 ゚∀从「……わっかんねー」

('A`) 「わかんないよ。高岡さんにはずっとわかんないよ」

从 ‐∀从「あたしはお前が足無くても別にいいけどなァ」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 16:59:35.50 ID:QcFFkGux0
('A`) 「……?」

从 ‐∀从「……あー、えー、いやな。あたしはな、応援団な訳だ」

('A`) 「……」

从 ‐∀从「だからな、頑張ってる奴なら誰でも応援するんだな」

('A`) 「……だから?」

从 ‐∀从「うん、だからな、お前が足あろうと無かろうと、頑張れば応援するぞ。お前はそうじゃねェの?」

从 ゚∀从「好きなもんだったら足あろうが無かろうが、やるだろ?」

('A`) 「……」

从 ゚∀从「やんねーの?」

('A`) 「……やらない」

从 ゚∀从「……そっかァ。それは……」

('A`) 「……それは?」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:00:51.77 ID:QcFFkGux0
――腹立つな。

そう言い掛けて、彼女は自分のいる地点よりも上の方の坂から何か異音が近づいてくるのに気が付いた。

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタという非常に不愉快な騒音と、それに乗っかるように聞こえる誰かの叫び声。

从 ゚∀从「なァ、なんか聞こえね?」

('A`) 「……え?」

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

<ゥァァァァァァァン

从 ゚∀从「ほら」

('A`) 「あ、ホントだ」

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

<ゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:02:10.75 ID:QcFFkGux0
从;゚∀从「お、おい。坂の上の方からなんか来るぞ」

(;'A`) 「な、なにあれ。凄い速いけど」

从;゚∀从「おい、おいおい。あれ見たことある奴だぞ」

(;'A`) 「俺も、よく知ってる奴の気がする……」


ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

<ああああああああん


ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

<うわああああああああん


从;゚∀从「あ、あれは」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:03:39.19 ID:QcFFkGux0
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

三  ======
 三  ||   || ξ ;⊿;)ξ <あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!
 三  ||   || ( つ つ     ぶーん!ぶぅぅぅぅぅぅぅん!!!!!
 三_||_ || と_)_) _.  あぁぁぁん!!!!!!!!!!
三  ̄(_)) ̄(.)) ̄ (_)) ̄(.))













(;'A`) 「「ツンっ!!!」」从;゚∀从

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:04:54.96 ID:QcFFkGux0
从;゚∀从「お、おい、今の、同じクラスのツンだよな?」

(;'A`) 「う、うん、多分」

从;゚∀从「なんで大泣きしながら超高速で転がる荷台の上に正座してたんだ?」

(;'A`) 「し、知らない」

从;゚∀从「叫び声にドップラー効果掛かってたぞ」

(;'A`) 「ね、ねぇ、まだ変な音聞こえるんだけど」

从;゚∀从「え、マジで?」


ドドドドドドドドドドドドド

<ゥゥゥゥゥゥゥゥン

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:07:18.19 ID:QcFFkGux0
(;'A`) 「ほら」

从;゚∀从「ホントだ。しかもまた上の方から聞こえるぞ」

(;'A`) 「あ、あれは……」

从;゚∀从「またメチャ見知った顔なんだけど……」

(;'A`) 「うん、何か、俺の友達な気がする……」


ドドドドドドドドドドドドドド

<ゥウウウウウウウウウウウン


从;゚∀从「ああ、絶対クラスメイトだわ」

(;'A`) 「うん、あれはやっぱり」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:08:21.92 ID:6MthuGrpO
ちょwwwまさかのツン荷台www
腹かかえて笑っちまったじゃねぇか

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:10:45.52 ID:QcFFkGux0
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

           ‐-;-.,_ "''=;- .,_\ \\
             "‐ニ‐-> "`"'-' \
      ______二)          ヽ
         ̄"'''─-、             ヽ
__   ____-─        /⌒ヽ   ヽ,
   ̄ ̄ ̄ ̄    三  ⊂二二二(; ^ω^)二⊃ ヽ<ツゥゥゥウウウウウウウン!!!!!!!
  ――=                  |    /      |
        ――         ( ヽノ         |
    _____          ノ>ノ       !
 ̄ ̄ ̄ ̄     ̄ ̄ ̄ ̄ヾ、 _、 レレ         |
                 ヾ./_     _   //
                、ー`、-、ヾ、、,  、, /i/
                 // ./// /
                 /  / / /












(;'A`) 「「ブーン!!!!!!」」从;゚∀从


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:12:52.70 ID:QcFFkGux0
从;゚∀从「何がどうなってんだ……」

('A`)「……」

从 ゚∀从「……しっかしアイツはえーなァ。もう見えなくなっちった」

('A`)「……」

从 ゚∀从「……ん? どうした?」

('A`)「……速いよなぁ。アイツ」

从 ゚∀从「……」

('A`)「でもさ、去年の冬まで俺の方が速かったんだ」

('A`)「二人でさ、全国行こうって約束してさ」

('A`)「俺は短距離、あいつは中距離だったけど」

('A`)「二人で夜まで練習してさ……」


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:14:14.54 ID:QcFFkGux0
( A`)「あいつのあの走り方さ、顧問の先生にめっちゃ怒られてさ」

( A`)「『腕を広げながら走ると進路妨害になるだろっ!!』ってさ」

( A`)「でさ、それ、直すために、二人で特訓して」

( A`)「あいつ、実はあっちの方が速いんだ」

( A )「おかしいよな、あんなメチャクチャなフォームでも速いんだから」

( A )「大会では普通に走るからあんまいい結果残してないけど」

( A )「でもあっちの走り方ならすげー速いんだ」

( A )「それでも」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:15:40.53 ID:QcFFkGux0
( A )「……ヒック。そえれも……」

( A )「そえれもっ!」

(;A;)「そえれも、おれのほ、ほうば、はやがったんだ!!!」

(;A;)「あいつよりも速くってさぁ!!」

(;A;)「お、おれははやくって、はやくってさぁ……」

(;A;)「もっど、ばじりだがっだ!!」

(;A;)「もっど、はやぐ、はじりだがっだんだ!!」

(;A;)「う、うぁぁぁああああ……」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:17:33.58 ID:QcFFkGux0
気付けばドクオは大声で泣いていた。
親友が走り抜けていく姿が、あの頃の自分と被って見えた。
あの時の約束が急に存在を主張しだして、心の中はぐちゃぐちゃになる。

溜め込んでいた本音。
もっと走りたかった。
もっと早く、何よりも速く。

見てみぬフリして置き去ろうとしていた想いが溢れてくる。
上手く言葉にならなくて、ただ大声でみっともなく泣くことしか出来なくて。

走りたくないなんて嘘に決まってる。
まだあの夏の大会の時の、肌を包む風の感触も思い出せる。
吐くまで走った特訓の日々も。
バカみたいに競い合ったあの日々も。

もっと速く走りたくて。誰より速く走りたくて。
今はもう無くなってしまった右足だけど、それでもあの宝石箱のように大切な思い出が詰まった日々だけはいつまでも無くならなかった。
思い出すさ。ふとした瞬間に全部、自分の全身全霊・全部だった陸上への情熱を思い出すに決まってる。

でも、思い出したところで、実際に俺の右膝から下は無いんだよ。


無いんだよ。

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:19:23.61 ID:QcFFkGux0
だから、いっそ無くしてしまうなら、ホントに全部無くしてしまって
全部忘れてしまって。
そうして自分を取り巻く何もかもから逃げてしまえば
それはとても『楽』だろうな。

そう思って彼は『親友』から遠ざかって、『陸上』から遠ざかって、『自分自身』から遠ざかって。

そうして全部仕舞ってしまって。
溜め込んで閉じ込めてしまって。

でももう噴出してしまった。
スタートラインを飛び出してしまった。

あの競技ピストルのように乾いた嗚咽が何度も何度も喉を鳴らして

ドクオの本音は加速する。彼はスプリンターだった。

加速した弱音はボロボロで、ガラガラで

それでも誰かに聞いてほしくて、ドクオは必死に叫ぶ。

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:21:18.76 ID:QcFFkGux0
(;A;)「はしりだくないなんて、嘘にきま、決まってるんだ!!」

(;A;)「全部、何も聞こえなくなるくらい、速く走りたかった!!」

(;A;)「なんでっ!!」

(;A;)「……なんで俺だったんだよぉおぉおおおお……」

(;A;)「うぁあああぁ……」

从 ゚∀从「……走ればいいじゃん」

(;A;)「無理だ、無理なんだよぉぉおお……」

从 ゚∀从「なんで。走ればいいじゃん」

(;A;)「だめだよぉおお。こんな足じゃ出来ないよぉおお……」

从 ゚∀从「応援するから」

(;A;)「嫌だぁあああぁぁ、ダメなんだぁああ」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:22:37.76 ID:QcFFkGux0
从 ゚∀从「ダイジョーブだよ。応援するから」

(;A;)「応援されたって、もう頑張れないよぉお」

从 ∀从「応援するから」

(;A;)「足が、ないんだ、もう走れないぃいいいい」

从 ∀从「義足でもなんでもいいよ。走れよ」

(;A;)「走りたいよぉおおおおお」

从 ∀从「走れよ」

(;A;)「無理だぁああああああ」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:26:36.86 ID:QcFFkGux0


ハインリッヒ高岡は、応援団に属している。

応援団は、応援するんだ。

応援するんだ。

彼の弱音は聞いたから
あの夏の大会の時に見たひょろっちい背中を震わせて泣く彼の
ずっと溜め込んでいた本音は聞いたから。

応援団は、応援するんだ。

あたしの応援《ホンネ》も聞いてくれ。

聞けよ、ばか。

あたしは応援団だから。
応援は聞いてくれる人がいるから応援なんだから。

聞けよ、ばか。あたしの応援《ホンネ》、聞けよ、ばか。


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:27:55.71 ID:QcFFkGux0
从 ∀从「おおえんするんだ」

(;A;)「あぁあああぁあぁああ……」

从 ∀从「おおえんするからぁぁああ……」

从 ;Д从「おおえんするからああああああ!!!!!」

从 ;Д从「おおえんするからぁあああ!!! お、お前に届くまでおおえんするからはしれよおおおおお!!!!」

(;A;)「むりだよおおおおお!!!!! はしれないよぉおおおおお!!」

从 ;Д从「おおえんずるがらあああああ!!! ずっとおうえんずるがらああああ!!!!!」

(;A;)「うああああああああああああん!!!!」

从 ;Д从「フレええええええっ!!!! フレェエエエエエエエエッ!! どっ!! ぐっ!! おっ!!」

(;A;)「やめてよぉおおおお!!! もうむりだよぉおおお!!!」

从 ;Д从「ガンバレエエエエエ!!! ガンバレエエエエエ!!! ドッグッオォオオオオオオ!!!!!」

(;A;)「頑張りたいけど、怖いんだよぉおおおおおおお!!!」

72 名前:ドクオを応援してあげて……っ!!:2011/04/03(日) 17:29:24.27 ID:QcFFkGux0
从 ;Д从「こわぐなぐなるまで、おおえんずるがら、がんばれえええええええ!!!」

从 ;Д从「お、おまえが、またはしれるように、おうえんするから、ずっと、おうえんするから!」

从 ;Д从「あ、あたしが、お、おうえ、おうえんする、するからああああああ!!!」

从 ;Д从「ずっど、ずっど、ずっどおおえんずるがらぁああああああ!!!!」

从 ;Д从「はしってるお前の背中にしっかり届くように、ずっとおおえんするからああああああああ!!!」

(;A;)「こ、怖いんだよおおおおお!!!! 上手く走れなかったらどうしたらいいんだぁあああああ!!!」

从 ;Д从「上手く走れるまでおうえんずるがらああああああ!!!!!!!!」

(;A;)「遅かったら、どうしたらいいんだよぉおおおおおおお!!!!!」

从 ;Д从「はやぐ走れるまでおおえんずるがらああああああああ!!!!!!!」

(;A;)「は、はじれるかなあああああああああ!!!!!」


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:31:30.52 ID:QcFFkGux0
从 ;Д从「はじれる!!!!! お前だったらはじれるからああああああああ!!!!!!」

从 ;Д从「だがら、走れよぉおおおお!!!! あたしにお前をおおえんさせろよおおおおおお!!!!!」

从 ;Д从「お、おま、おまえのおうえん、ずっとしてたいからああああああ!!!!」

从 ;Д从「だがら、だがら走れぇええええええ!!!!!!!!!」

(;A;)「あ、ありがとおおおおおおおお!!!!!」

从 ;Д从「フレええええええっ!!!! フレェエエエエエエエエッ!! どっ!! ぐっ!! おっ!!」

(;A;)「が、がんばる おれ、がんばるがらああああああああ!!!!!」

从 ;Д从「ガンバレエエエエエ!!! ガンバレエエエエエ!!! ドッグッオォオオオオオオ!!!!!」

(;A;)「ずっどおおおおお、ずっどおおおおおお、おおえんじでぐだざいいいいいい!!!」

(;A;)「また、はじれるように、なっで、また、大会とか出るからああああああ」

(;A;)「そしたら、またおおえんじでぐだざいぃいいいい!!!!」


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:35:44.69 ID:NSGorJqh0
从 ;Д从「する! してやる! ずっとしてやるからあああああ!!!!」

从 ;Д从「だから、だからまた走ってくれよおぉおおおおおお!!!」

从 ;Д从「あたし、もっと、お前、おおえんしたいからあああああああ!!!!」

(;A;)「うわあああああああん!!!!」

从 ;Д从「うわああああああああん!!!」


82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:37:53.98 ID:NSGorJqh0
気付けばハインもバカみたいに泣いていた。
二人で、バカみたいに泣いていた。

自分の本当の気持ちなんて、普段は誰も気付けない。
だから大声でなんて言えやしない。

だからそう、みっともなく泣き叫んで、そうしてやっと相手に伝わって。

彼らはまだスタートライン。ピストルは鳴ったばかり。
どうなるかは分からない。未来なんて見えてちゃつまらない。

ただ、そう遠くない未来、馬鹿でかい声援を送る女とと、アホみたいに速い義足の男がそのうち世界を騒がすことになる。

彼らはまだ、スタートライン。

(;A;)「うわああああああああああああああああああああああああん!!!!」

从 ;Д从「うわあああああああああああああああああああああああああああん!!!」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:40:14.05 ID:NSGorJqh0
***


(-@∀@)「……」

川 ゚ -゚)「……」

二人は恋人同士である。

(-@∀@)「……」

川 ゚ -゚)「……」

二人は似たもの同士である。

二人の間に会話は要らない。

ただ二人、並んで歩いて
軽く手が触れていればそれでいい。

それだけで満たされる。
それだけで伝わっていく。

――――ただ。

言葉にしなければならないときもあるわけで。


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:41:56.48 ID:NSGorJqh0
Case2 「耳元で囁いて、中に届く迄に」 600m地点





(-@∀@)「……クーちゃん」

川 ゚ -゚)「……なんだ」

(-@∀@)「……さよならしようか」

川 ゚ -゚)「……ここでか?」

(-@∀@)「……うん。『ここ』で」

川 ゚ -゚)「……坂の下の駅じゃだめか?」

(-@∀@)「……そうじゃないんだ」

川 ゚ -゚)「……何か用事でも?」

(-@∀@)「違うよ、違うんだ」

川 ゚ -゚)「?」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:43:45.66 ID:NSGorJqh0
(-@∀@)「さよならっていうのは」

(-@∀@)「その」

(-@∀@)「……」

川 ゚ -゚)「ふむ。じれったいのは好きではない」

(-@∀@)「うん、知ってるよ」

川 ゚ -゚)「私も君が知ってることを知ってる」

(-@∀@)「でも、知らないこともあるよね」

川 ゚ -゚)「む……それはこれから知っていけばいいだろ」

(-@∀@)「うん、そうだね」

(-@∀@)「でも、知っていてほしいことがあるんだ」

川 ゚ -゚)「なんでも言ってくれ。君の事はなんでも知りたい」


87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:45:05.14 ID:NSGorJqh0
(-@∀@)「うん」

川 ゚ -゚)「さぁ」

(-@∀@)「僕と」

川 ゚ -゚)「ああ」

(-@∀@)「別れてください」

川 ゚ -゚)「……え?」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:46:48.88 ID:NSGorJqh0
彼らはもうすぐ離れ離れになる。
朝日モララーは地元の私立大学へ、そして素直クールは都会の音大への入学が決まっている。
そのためクーは慣れ親しんだこの土地を離れ、独り暮らしをする予定なのだ。

しかし別にそれが直接の原因になって、彼が別れようと言っているわけではない。

だた、ずっと抱いていた小さなつぼみが花開いただけなのだ。

「僕は、クーとは釣り合わない」

彼は劣等感の塊だった。

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:48:31.18 ID:NSGorJqh0
モララーとクーの出会いは今から二年前になる。
夏の暑さが以前尾を引く秋口、彼らは斜陽差し込む音楽室で出会った。

子供の頃に諦めた夢『ピアニストになりたい』
ずっと昔に忘れてしまった稚拙な夢を思い出させる音色に、モララーは吸い込まれるように音楽室に足を踏み入れる。
そこにクーがいた。

少し開けた窓から、ふわりと風が忍び込み
白のカーテンとそれとは対照的なコントラストの美しく長い黒髪が靡く。

(-@∀@)「……」

川 ゚ -゚)「……」

言葉はなかった。

ただモララーは少年の日々を思い出していたし
クーはピアノに夢中だった。

なんとなく、本当にただなんとなく。
ほんの小さなトゲがココロに刺さったような気がして
モララーは軽く頭を振る。

――――僕は、ああなりたかったのかな。

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:50:57.88 ID:NSGorJqh0
何故諦めたかも正確に思い出せない夢だったけど
確かに彼は少年で、そして夢を捨てた事実だけがココロの根元に沈んでいった。

(-@∀@)「……」

(-@∀@)「……ッ」

言葉は、なかった。

ただ、音楽室を満たすピアノの旋律の中に、あの日少年だった男の嗚咽が小さく混じっていた。


川 ゚ -゚)「ショパンで泣くのは、風情知らずだな」

(-@∀@)「……そうでしょうか」

川 ゚ -゚)「『葬送』だぞ。これを聞いて泣かれても、私は慰める言葉が浮かばない」

(-@∀@)「……ちがうんです。少し小さい頃を思い出してまして」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:52:30.33 ID:NSGorJqh0
川 ゚ -゚)「ピアノ、引いてたのか」

(-@∀@)「ええ。もっとも今では聞き専ですけど」

川 ゚ -゚)「ふぅん」

(-@∀@)「……あの」

川 ゚ -゚)「……なんだ」

(-@∀@)「もし」

(-@∀@)「もし迷惑でなかったら」


――――アナタのピアノ、もう少し聞いていてもいいですか?



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:54:30.42 ID:NSGorJqh0


(-@∀@)「別れてください」

川 ゚ -゚)「……は?」

(-@∀@)「僕と、別れてください、お願いします」

川 ゚ -゚)「待て、理由は」

(-@∀@)「聞かないで」

川 ゚ -゚)「馬鹿、納得できるか」

(-@∀@)「言いたくないんです」

川 ゚ -゚)「そっ」

川 ゚ -゚)「そんなのズルイじゃないか……」

(-@∀@)「……ごめんね」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:56:25.74 ID:NSGorJqh0
川 ゚ -゚)「……私の事嫌いになったのか?」

(-@∀@)「ううん」

川 ゚ -゚)「だったら」

(-@∀@)「クーちゃんには、僕よりもいい人がいるから」

川 ゚ -゚)「それは、どういう意味だ?」

(-@∀@)「僕は、クーちゃんに相応しくないから」

川 ゚ -゚)「???」

川 ゚ -゚)「まて、相応しくないってなんだ?」

川 ゚ -゚)「私じゃダメなのか?」

(-@∀@)「違うよ。『僕』じゃダメなんだよ」

(-@∀@)「『完璧』なクーちゃんに、僕じゃダメなんだ」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 17:58:52.76 ID:NSGorJqh0

川 ゚ -゚)「なんで」

(-@∀@)「相応しくないから」

川 ゚ -゚)「分からん。君の言っている事が理解できない」

(-@∀@)「いいよ。それで。クーちゃんは変わらなくていいよ」

(-@∀@)「変われなかった僕が悪いんだから」

川 ゚ -゚)「もう、やめてくれよ」

(-@∀@)「ごめんね」

川 ゚ -゚)「あやまらないでくれ……そんなの……」

川  - )「悲しいじゃないか……っ」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:00:58.57 ID:NSGorJqh0
素直クールは『完璧』だった。

幼い頃から音楽に関する英才教育を施され育った彼女は、音楽のみに留まらず様々な才能を持ち合わせていた。
勉強も、運動も誰よりも出来た。周りの子供達が少女だった頃から彼女は『大人』であった。

しかしそれを褒めるのは全て大人達であり
彼女と同じ子供達からしてみればそれは悪徳であり、気味悪く映っていた。

――――アイツはロボット。

いつからか、彼女は独りになっていた。
しかし『完璧』故に彼女は気付かない。

ヒビ一つ無い完璧なココロでは、そのヒビから内側の覗くことが出来ない。
自分自身を見つめなおす事を必要としないが故の無知。

子供の中で誰よりも物事を理解していた彼女は
子供の中で誰よりも自分を知らなかった。

そしてそのまま成長し、見目も麗しくなった彼女は更に人を遠ざけた。
彼女の発する『完璧』に触れることを誰もが怖がった。

彼女の完璧を自分が見つめることで汚してしまうのではないか。
彼女の完璧を自分が触れることで壊してしまうのではないか。

そして何より彼女の完璧に、自分の不完全を浮き彫りにされてしまうのではないか。


100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:03:50.18 ID:NSGorJqh0
いつまでも、彼女は独りになっていた。

そんな彼女の内側に、初めて触れたのが朝日モララーなのだ。

あの出会いの日から彼らの交流会は何度も音楽室で行われた。
共通の音楽と言う話題もさることながら
モララーの忘れた夢であるクーとクーの知らない優しさであるモララーが
互いの隙間を埋めていくように惹かれあうのは当然の結果だったと言えるだろう。

しかし、やっぱりどこまでも素直クールは『完璧』であった。

そんな彼女と一緒にいると、モララーは劣等感を抱かずにはいられなくなる。
やはり彼もまたクーから遠ざかった一般人と同じであって。
故に彼女の『完璧』が持つ毒気に徐々にココロを蝕まれていく。

月とすっぽん。
猫に小判。
ペガサスと駄犬。
ダイヤとゴミ。

夢と、――――現実。

彼女の奏でる旋律が、次第に彼を苦しめていく。
彼女の奏でる『自分との差』が、次第に彼を苦しめていく。

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:06:13.87 ID:NSGorJqh0
釣り合わない。

僕とクーとは釣り合わない。

そればっかりを繰り返すようになった。

そして今回の進学。

自分は私立。彼女は国立の音大。
別に学歴がどうのこうのという訳ではない。
ただ、自分の夢と彼女の現実が、あまりにも被りすぎていて。

それがあまりに辛すぎて。

結局、モララーはクーから逃げたかったのだ。

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:07:33.06 ID:NSGorJqh0



(-@∀@)「じゃあ……バイバイ」

川 ゚ -゚)「まっ」

待って。

その一言が出てこない。

喉の奥がひりついて、鼻の奥がツンとする。

彼は坂を下りていく。

(-@∀@)「……ありがとうね」

川 ゚ -゚)「……」

既に彼女の方も諦めかけていた。
引き止める言葉が見当たらない。
きっと彼に伝わるだけの言葉は私は持ち合わせない無い。

だって今までそうしなくても伝わってると信じていたから。
隣にいるだけで幸せだと信じていたから。

自分の気持ちを言葉にすることをしてこなかったから。
だから。

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:10:33.16 ID:NSGorJqh0
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ
<ォォォォォォォ!!!!




川 ゚ -゚)「……?」



ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ
<ォォォォォォォォォォォ!!!



川;゚ -゚)「な、なんだこの音は。坂の上の方から何かが超高速でやってくるぞ」




ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ
<ォォォォォォォォォォォ!!!



川;゚ -゚)「あ、あれは!!」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:11:40.91 ID:ohHsk/1I0
くるぞー!

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:12:06.39 ID:NSGorJqh0






ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

三  ======
 三  ||   || ξ ;⊿;)ξ <ベボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!
 三  ||   || ( つ つ    
 三_||_ || と_)_) _.  
三  ̄(_)) ̄(.)) ̄ (_)) ̄(.))












川 ゚ -゚)「……なんだ?」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:12:29.03 ID:YfJsFWcY0
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:13:38.14 ID:NSGorJqh0
突然の出来事にあっけに取られてしまったが、彼女はあることに気付く。
このままいけば、あの正座しながら大泣きする少女を乗せながら超高速で転がる荷台がモララーにぶつかってしまう。

考えるより速く体が動いていた。

川 ゚ -゚)「危ない!!」

背中を向けていた彼にとっさに飛びつくと、そのまま路地裏の方に飛び込んだ。

カラン

何かが落ちる音がする。

しかしそれも先ほどの荷台に乗る少女の奇声でかき消されていく。


112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:15:39.45 ID:NSGorJqh0
(; -∀・)「……いてて」

川;゚ -゚)「も、モラ、大丈夫か!?」

(; ・∀・)「う、うん」

川;゚ -゚)「そうか、よ、良かった」

(; ・∀・)「何があったの?」

川 ゚ -゚)「私にもよく分からん」

(; ・∀・)「僕達がいた場所を高速で何かが通り抜けていくのは見えたけど……」

川 ゚ -゚)「……ちょっとまて」

(; ・∀・)「ん?」

川 ゚ -゚)「まだ何か……」


115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:18:35.93 ID:NSGorJqh0
ドドドドドドドドドドドドドド
<ゥウウウウウウウウウウン



川;゚ -゚)「まるで『運命』のような旋律が超高速で接近してくるぞ」

(; ・∀・)「い、一体何が」



ドドドドドドドドドドドドドド
<ゥウウウウウウウウウウウン



川 ゚ -゚)「さっきの荷台を追いかけてるのか?」

(; ・∀・)「多分」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:23:18.26 ID:nK5XD0hZ0



ドドドドドドドドドドドドドドドドドド


           ‐-;-.,_ "''=;- .,_\ \\
             "‐ニ‐-> "`"'-' \
      ______二)          ヽ
         ̄"'''─-、             ヽ
__   ____-─        /⌒ヽ   ヽ,
   ̄ ̄ ̄ ̄    三  ⊂二二二( ;ω;)二⊃ ヽ<ベボオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!
  ――=                  |    /      |
        ――         ( ヽノ         |
    _____          ノ>ノ       !
 ̄ ̄ ̄ ̄     ̄ ̄ ̄ ̄ヾ、 _、 レレ         |
                 ヾ./_     _   //
                、ー`、-、ヾ、、,  、, /i/
                 // ./// /
                 /  / / /








(; ・∀・)「「ベボオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!?!?!?!?!!?!?」」川;゚ -゚)

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:24:54.34 ID:nK5XD0hZ0
川 ゚ -゚)「ってなんだ。流行ってるのか」

(; ・∀・)「というか、もうあの状況がなんなんだ……」

川 ゚ -゚)「……」

( ・∀・)「……」

川 ゚ -゚)「……」

( ・∀・)「……」

川 ゚ -゚)「……さよなら、出来なかったな」

( ・∀・)「……」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:26:15.82 ID:nK5XD0hZ0
川 ゚ -゚)「……眼鏡、どうした?」

( ・∀・)「……あ、本当だ。ない」

川 ゚ -゚)「……あそこ」

( ・∀・)「……どこ?」

川 ゚ -゚)「……粉々」

( ・∀・)「……あちゃー」

川 ゚ -゚)「……ごめん」

( ・∀・)「……いいよ」

川 ゚ -゚)「……ごめん」

( ・∀・)「……いいって」


126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:27:31.37 ID:nK5XD0hZ0
川 ゚ -゚)「……なぁ」

( ・∀・)「……なに?」

川 ゚ -゚)「君は私の事を『完璧』だって言ったよな」

( ・∀・)「……うん」

川 ゚ -゚)「……一個思い出したことがあるんだ」

川 ゚ -゚)「一年くらい前に、君がコンタクトにしようかどうか悩んでいた時期があっただろ」

( ・∀・)「……あったね」

川 ゚ -゚)「その時私に相談してきて、私は眼鏡の方が好きだから眼鏡のままでいてくれって言ったな」

( ・∀・)「うん、覚えてる」

川 ゚ -゚)「あれな」

( ・∀・)「うん」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:29:27.00 ID:nK5XD0hZ0
川 ゚ -゚)「嘘だ」






( ・∀・)「……え?」

川 ゚ -゚)「ホントはな、君の素顔が他の女の子に見られるのが嫌だったんだ」

川 ゚ -゚)「嫉妬ってやつだな。本当の君を知っているのは私だけでいいんだ」

川 ゚ -゚)「この地球で私が一番君の事を知っていたいんだ」

川 ゚ -゚)「他の女の子には教えたくない」

川 ゚ -゚)「君の好きな曲も、君の物思いに耽る時の手癖も、君の好きな食べ物の好みも」

川 ゚ -゚)「本当はいつだって君を私だけのものにしたかった」


130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:31:11.50 ID:nK5XD0hZ0
川 ゚ -゚)「そうだ」

川 ゚ -゚)「言葉になんてしようと思わなかったから、ずっと気付かなかった」

川 ゚ -゚)どうやら、私は私と君が思っている以上に君のことが好きらしい」

(; ・∀・)「ちょ、ちょっとまって」

川 ゚ -゚)「これが『みっともない』私の本音だ」

川 ゚ -゚)「……幻滅したか?」

川 ゚ -゚)「私だって女の子だ。嫉妬くらいするし独占欲だってある」

川 ゚ -゚)「今だって君の首筋に全力で吸い付いて私のものだと言うマークを深く刻みたいとか考えてるぞ」

(; ・∀・)「ちょ!?」

川 ゚ -゚)「なんだ、もっと言おうか? 私は――――」

(; ・∀・)「もういい!! もういいです!!」


133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:32:34.75 ID:nK5XD0hZ0
川 ゚ -゚)「……幻滅、した?」

( ・∀・)「……」

川 ゚ -゚)「……」

( ・∀・)「……ごめんね」

川 ゚ -゚)「やっぱり、遅すぎた、かな」

( ・∀・)「ううん」

( ・∀・)「ちがうよ」

( ・∀・)「僕も」

( ・∀・)「僕と君が思っている以上に」

( ・∀・)「君の事」

( ‐∀‐)「好きだったみたい」

川 ゚ -゚)「……」

( ・∀・)「……」

川 ゚ -゚)「……」

( ・∀・)「……」

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:33:50.84 ID:nK5XD0hZ0





        川川゜)∀・ ;)ダキツキッ!!
            つそ






139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:36:03.17 ID:nK5XD0hZ0
(; ・∀・)「……あの、クーさん?」

川 ‐ ‐)「ぢゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅううぅうううううううううう」

(; ・∀・)「いいいいいいイタイイタイイタイ!!!! く、首、首筋!!!」

川 ‐ ‐)「ぅぅうぅぅううううう……」

川 ‐ ‐)「ぅうぅうぅううぅぅううううう」

川 ‐ ‐)「うぅぅうううううううううう」

川 ‐ ‐)「うぅううううううううううううううううううううう……」
 
川 ゚ -゚)「ぷは」

(; ・∀・)「……い、痛いよ」

川*゚ -゚)「……ふふ、真っ赤だ」

川*゚ -゚)「明日明後日じゃ消えないぞ」

川*゚ -゚)「『みっともない』な」

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:37:32.54 ID:nK5XD0hZ0

( ・∀・)「……いいよ『みっともない』で」

( ・∀・)「僕らにはきっとそれが足りてなかったから」

川 ゚ -゚)「みっともなさ?」

( ・∀・)「みっともなさ」

( ・∀・)「……帰ろうか」

川 ゚ -゚)「……うん」

( ・∀・)「絶対に、会いに行くから」

川 ゚ -゚)「……うん」

( ・∀・)「ずっと好きだから」

川 ゚ -゚)「……私もだ」

( ・∀・)「もう、さよならなんで言わないから」

川 ゚ -゚)「そうしてくれ。次に言われたら私はきっと泣いてしまう」

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:38:47.91 ID:nK5XD0hZ0




言わなきゃ伝わらないこともあるわけで。

でも言えないこともそれと同じくらいあるわけで。

だから、皆に聞こえないように、その人だけに伝わるように。

耳元で囁いて、ココロの中に届く迄。





147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:40:16.90 ID:nK5XD0hZ0
***



('、`*川「本当にいいのね」

/ ,' 3「ああ、もううんざりじゃ」

('、`*川「私だってもうウンザリです」

/ ,' 3「せいせいするわ」

('、`*川「こっちこそ」

/ ,' 3「慰謝料は払わんぞ」

('、`*川「裁判沙汰にしてブンだくってやるわ」

/#。゚ 3「このクソババアアアアアアアア!!!!!」

('Д`#川「なんだとクソジジィイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!!」

/#。゚ 3「「離婚だ/よ!!!!!!!!!!!!!」」('Д`#川

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:41:32.95 ID:nK5XD0hZ0
Case3 「冷たくなって そう 御悪戯に悶える」 400m地点




/ ,' 3「ああババア ああクソババア クソババア」

('、`*川「ハゲジジイ 耄碌したなら 棺おけへ」

/ ,' 3「更年期 生理あがれば 産廃だ」

('、`*川「オムツ履き 保険かけられ 殺されろ」

/#。゚ 3「そこまでいうかコラアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!」

('Д`#川「貴様こそ生理とかセクハラで訴えんぞボケェエエエエエエ!!!!!!!!!!!」

/#。゚ 3「お前、だいたい今まで誰のお陰でメシが食えてたとおもってるんじゃ!!!」

('Д`#川「作ってるのはいつも私よ!!!!」

/#。゚ 3「お前息子と娘が独り立ちしてから急に味噌汁濃くしたろ!!!! 塩分過多で高血圧狙いか!!!!!」

('Д`#川「お前が年で味噌汁の味がワカンネェって言い出したんだろうが!!!!!!!」

/#。゚ 3「限度があるじゃろうがあああ!!!!! あんなモンだたの塩汁じゃねええかああああ!!!!!! おまわりさああああああん!!!!
  ワシ殺されまあああああっす!!! 助けてヘルプミーこうぼくううううううう!!!!!」


150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:42:18.18 ID:6MthuGrpO
お前ら実は仲いいだろwww

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:42:58.47 ID:nK5XD0hZ0
('Д`#川「ヘルプだかヘルペスだか知りませんけどね! あんだけエロ本溜め込んでたら血圧も上がるわ!!!! 毎晩興奮しやがって!!!!」

/ ,' 3「ちょ、ちょっと待って」

('、`*川「なによ」

/ ,' 3「なんでお前がワシのコレクションのこと知ってるの?」

('、`*川「掃除とかするから」

/ ,' 3「じゃ、じゃあ先週そのコレクションが綺麗さっぱり消失したのは……」

('、`*川「古紙回収の車来てたから」

/#。゚ 3「やっぱりテメェかアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」

('∀`*川「そうだ私だブハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!」

/#。゚ 3「お前あの中には今売ったらすごい値段のつく奴とかあったんだぞお前こらああああああ!!!!!!!」

('、`*川「あ、それはヤフオクで売っといた」

/ ,' 3「……お前先週エステにいくとか言ってなかった?」

('、`*川「臨時収入(笑)」

/#。゚ 3「キェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!!!!!」

('∀`*川「ザマァクソジジジイイイイイイイイイwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:45:51.81 ID:nK5XD0hZ0
/#。゚ 3「殺す!!!」

('Д`#川「やってみなマザーファッカー!!!!」

/#。゚ 3「カバディカバディカバディカバディ!!!!!!」ザザッ!!

('Д`#川「カバディカバディカバディカバディ!!!!!!」ヒョンッ!!

/ ,' 3「……ふんっ。あーあー無駄なことに残り少ない寿命消費しちゃったなぁー」

('、`*川「私だって何十年もあなたの世話した時間が本当にもったいないとおもってますぅ~」

/ ,' 3「あーあ、なんでこんなのと結婚したんじゃろう」

('、`*川「あーあ、なんでこんなのと結婚しちゃったのかしら」


/ ,' 3「「はーあぁ~」」('、`*川


/#。゚ 3「「ため息ついてんじゃねぇぞコラアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!」」('Д`#川


155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:47:13.51 ID:6MthuGrpO
いやむしろベストカップルだと思うwww

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:47:46.92 ID:nK5XD0hZ0
荒巻スカルチノフと荒巻ペニサス、旧姓伊藤ペニサスが出会ったのは
今から、えーっと……まぁそれなりの年月遡る。

今でこそ70過ぎのジジイ・ババアだが、もちろんその頃は若かった。

若くて若くて若かった。

若気の至りでできちゃった。

できちゃったから結婚して。

そのままズルズル半世紀。

別にそれ以外語ることのない結婚生活。

決して愛が無かったわけじゃなかったけど、
それ以上に子供に仕事に忙しくって。

いつしか二人は色々置き去りにしていった。

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:49:41.46 ID:nK5XD0hZ0
/ ,' 3「あーあ、あと30年どうしよっかなぁ~。適当に年金で女かこって悠々自適に暮らそうかなぁ。これでも公務員だったしぃ~」

('、`*川「30(笑) 二秒の間違いじゃないですか?」

/ ,' 3「1・2.はーい死にませんでしたー。やーいやーいばーかばーか」

('、`*川「はいはい死ね死ね。私だってあなたよりも若いんですから今からでも玉の輿でも狙って大富豪夫人コースかしらねぇ」

/#。゚ 3「お前ワシと二歳しか違わねーだろ!!!」

('、`*川「二歳違えばそれはもう大人と赤ちゃんくらいの差はありますぅ~。ピチピチですぅ~」

/#。゚ 3「カリカリ梅みたいな肌してなに戯けたことを!! お前お肌の曲がり角どれだけ曲がってると思っとるんじゃ!!
  ボーリング初心者の投げた球くらい曲がってるじゃろ! どんだけ曲がるねんゆうくら曲がってるじゃろ!!!
  ガーター肌じゃ、ガーター肌!!!!」

('Д`#川「あなただって頭がボーリングの玉みたいにピッカピカじゃないの!! そのくせ重さは1ポンド以下(笑)
     そんな頭してるから孫から、『おじいちゃんまぶしいから太陽を背にしないで』って言われるのよ!!!!」

/#。゚ 3「ぐあああああああ!!!!! 孫の話はだすなああああああああ!!!!!!!」

('Д`#川「あんた孫から影でなんていわれてるか知ってるの!? 『ツルピカお小遣い製造機』よ!!?!!?!?!!?」

/#。゚ 3「ヒィイイイイイイイイイ!!!!!!!!!! ミセリが!! ミセリがそんなことをおおおおおお!!!?!!?!?」

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:50:49.27 ID:YL9Z+hEv0
小遣い製造機wwwwwwwwwwww

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:51:43.93 ID:nK5XD0hZ0
/ ,' 3「……ちょっといいかもしれんのう」

('Д`#川「このドMペドがあああああああああ!!!!!!! おまわりさーん!!!!! 性犯罪者がここにいまああああああっす!!!
      しょっぴいて残り少ない余生を豚箱で過ごさせてくださあああああ!!!!!」

/#。゚ 3「ばっ!! ヤメロ!!!!!!!」

('Д`#川「うっせえんだよ糞が!!! 触んなし!!!!!」

/#。゚ 3「さ、触ってねーし!!!」

('Д`#川「あ? 触ったろうがよ今!!! おまわりさああああああん!!! 未だ衰えを知らぬジジイの獣の性が私の熟れた肉体をねらってまあああっす!!!
      しょっぴいて残り少ない余生を電気椅子で閉じてあげてくださああああああああ!!!!!」

/#。゚ 3「誰がテメェの干し柿みたいな体を抱くか!!! お前を襲うくらいなら、マツコデラックスと織田無道同時に相手したほうがマシじゃあああああ!!!」

('Д`#川「織田無道は完全に男じゃねええええかああああああ!!!!!」

/#。゚ 3「うるせぇこのクソバアアアアアア!!! お前のことミセリがなんて言ってるか教えてやろうか!!!!!!」

('Д`#川「や、やめろ! 孫のことは出すんじゃねえええええええ!!!!!!!」

/ ,' 3「『妖怪:口臭が馬糞以下』って呼ばれてますよペニスさんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

('Д`#川「ゲボァアアアアアアアア!!!!! み、ミセリがそんなことをおおおおおおお!!!!!!! いつも笑顔で『おばあちゃんっ♪』と走り寄ってくる
     可愛い孫はイミテーションだったというのかあああああ!!!!!!」

('Д`#川「っていうかペニスじゃねええええええええええ!!!!!!!!!!」

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:55:28.69 ID:nK5XD0hZ0
/ ,' 3「は、はぁはぁはぁ」

('、`*川「ふ、ふぅふぅふぅ」

/ ,' 3「ちょ、ちょっとタイム……」

('、`*川「いいでしょう……はぁはぁ、一時休戦しましょう……」

/ ,' 3「……」

('、`*川「……」

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:57:07.32 ID:nK5XD0hZ0
('、`*川「熟年離婚って」

('、`*川「こんなもんなんでしょうね」

/ ,' 3「なんじゃ急に」

('、`*川「多分ちゃんとした理由が無くて」

('、`*川「いつのまにかうんざりしてるんです」

/ ,' 3「だから……解決のしようがいんじゃろ……」

('、`*川「あーぁ、嫌いになりたくなかったなぁ」

/ ,' 3「ワシだって」

('、`*川「……昔は貴方はかっこよかった」

/ ,' 3「……お前だって昔は可愛かったじゃないか」

('、`*川「戻りたいです」

/ ,' 3「ワシだって」

('、`*川「でも戻れないですからね」

/ ,' 3「そうじゃ、ワシらもうクソババアにクソジジイじゃ」

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:58:56.13 ID:nK5XD0hZ0
('、`*川「覚えてますか」

/ ,' 3「なにをじゃ」

('、`*川「貴方が私にプロポーズした時の言葉」

/ ,' 3「……」

('、`*川「『お前も、お腹の子も、俺の全身全霊をかけて幸せにさせてください』」

('、`*川「貴方大泣きで言ったんですよ」

/ ,' 3「……お前だって大泣きじゃったろ」

('、`*川「あら、覚えてらっしゃるんですね」

/ ,' 3「当たり前じゃ。そこまで耄碌しとらんわ」

('、`*川「じゃあ昨日がなんの日だか覚えてます?」

/ ,' 3「……ワシが始めて白髪染めをした日?」

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:00:23.39 ID:nK5XD0hZ0
('、`*川「……結婚記念日です」

/ ,' 3「……」

('、`*川「やっぱり忘れてたんですね」

('、`*川「私は、私は忘れたことなんてなかったのに」

('、`*川「もうずっと、祝ってくれませんでしたね」

('、`*川「他にも色々、恋人だった頃にキャッキャしながら二人で作った沢山の記念日」

('、`*川「ぜーんぶ、覚えてるのは私だけ」

('、`*川「……そんなの」

('、`*川「耐えられるわけ、無いじゃないですか」

/ ,' 3「……む」

('、`*川「あーぁ、嫌いになんて」

('、`*川「なりたくなかったのになぁ……」

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:02:41.56 ID:nK5XD0hZ0
/ ,' 3「……そんなの、『女』の意見じゃ」

/ ,' 3「ワシは、娘や息子が生まれてから『男』を捨てて、『父親』になったんじゃ」

/ ,' 3「お前らを大切に思っとったからこそ必死に働いたんじゃ」

/ ,' 3「苦労をさせまいと、必死に頭下げて」

/ ,' 3「売りたくも無い媚売って」

/ ,' 3「摺りたくも無いゴマ摺って」

/ ,' 3「そうやってワシは『父親』をしっかりとやっとったんじゃ」

/ ,' 3「お前も、そうじゃないのか」

/ ,' 3「『女』を捨てて、『母親』になったんじゃないのか」

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:04:13.27 ID:nK5XD0hZ0
('、`*川「……。私だって毎日家事して、ちゃんと『母親』に……」

('、`*川「でも、だって」

('、`*川「割り切れるわけないじゃないですか……っ!」

('、`*川「ずっと愛してくれると思ってたから貴方と一緒になったのに」

('、`*川「母親になったら愛されちゃいけなかったんですか!?」

('、`*川「私はずっと好きでした。貴方が父親になってもずっと好きでした」

('、`*川「それなのに貴方は母親の私を好きにはなってくれなかったじゃないですか!!」

/ 。゚ 3「愛していたとも!」



175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:05:32.63 ID:nK5XD0hZ0
('、`*川「それは家族としてでしょ!!」

/ 。゚ 3「当たり前じゃ!!」

('、`*川「私は、ペニサスです」

('、`*川「伊藤ペニサスなんですよぅ……」

('、`*川「荒巻ペニサスは家族かもしれないけど、伊藤ペニサスは恋人でいたかったんですよぅ……」

('、`*川「分かってくださいよぅ……」

/ ,' 3「……じゃあ、ワシは、一体どうしたらよかったんじゃ」

/ ,' 3「貧しくても愛があればよかったのか」

/ ,' 3「そんなの、無理じゃ」

/ ,' 3「貧しかったらきっと愛だって消える」

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:06:58.80 ID:nK5XD0hZ0
/ ,' 3「だからワシは必死に働いて、稼いで」

/ ,' 3「お前はそれを『愛』だとは捉えてくれなかったのか」

/ ,' 3「お前だって、ワシの愛を、分かってくれてないじゃないか……」

/ ,' 3「好き勝手いいおって……」

/ ,' 3「……クソババァ」

('、`*川「……クソジジィ」

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:07:11.54 ID:9lWRn7hF0
  人_从人__人_从人_从            ______
     < あぁぁぁん!     >       /        / ゙ヽ
    < ぶーん!ぶーん! >       i  100t   i    i
    < あぁぁぁん!!    >       ヽ______ヽ_,ノ
      Y⌒W∨⌒Y⌒YW⌒Y         _(_ | |  __ _ _
                            ィノレlハkゞ. |  三二=  _
            ======  三         (゚々 ゚ 川 | ── -
     .ξ ;⊿;)ξ||   ||  三       ┳とl::I:::::(つ |   
       と と )  ||   ||  三       ┃ 〈::A:::::;>i,」 二二=―
   ._ (_(_つ || _||_ 三      ┃ ヽ,i,,ノ     ̄ ̄ ̄ ̄
 ((.) ̄((_)  ̄((.) ̄((_) ̄  三      ◎ ̄ ̄ ̄ ̄◎  ─ ‐


179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:10:26.70 ID:nK5XD0hZ0
>>177
やめてください!!!!! いま投下中ですよ!!!!!!!
なんで人が必死にツンちゃんへの愛を伝えようをしているときにそういう酷いAAを貼るんですか!!!!
別に僕はスレが荒らされようが支援がもらえなかろうが、ラーメンの話で雑談されようが全然構いません!!!
でもツンちゃんをいじめるのは絶対にしないでください!!! いいですか!?!!? 絶対です!!!
これは警告ですから!!! 次にやったらマジでなにするかわからないですからね僕は!!!!!

181 名前:じゃあ続けます……:2011/04/03(日) 19:12:09.52 ID:nK5XD0hZ0
共に歩めると思った人生という長い道。
互いに隣り合いながら歩いていこう平行線。

でも、もし一度でも
でも、もし『1°』でも

進む道、ずれてしまったらそれまでで。
時間が進めば進むほど、そのズレは大きくなる。
そしていつの間にか遠く、遠くに離れてく。

スカルチノフもペニサスも、間違っている訳じゃない。
何か決定的に悪い出来事があったわけじゃない。

ただ

ただ『1°』に気付けなくて
それが全てで、終わってく。

離れてく。

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:13:40.65 ID:nK5XD0hZ0
('、`*川「あ、ああああ」

('Д`#川「ああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」

('Д`#川「チックショオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!! イライラしてきたああああああああああああ!!!!!!」

/#。゚ 3「ワシだって腹立ってきたぞクソババァあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

('Д`#川「り!」

/#。゚ 3「こ!!」

('Д`#川「ん!!!」

/#。゚ 3「「だ!!!!」」('Д`#川

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:15:00.01 ID:nK5XD0hZ0
/ ,' 3「ブラジャーが いらなくなった シワシワで」

('、`*川「うんこたれ 起きたらオムツが べっちゃべちゃ」

/ ,' 3「閉経だ お前も人生 閉じちゃえば?」

('、`*川「孫娘 お前の頭 眩しがり」

/ ,' 3「孫娘 笑顔見せるの 社交辞令」

('Д`#川「……ガッフゥウウウウウウ!!!!!」ブシュー

/#。゚ 3「……ゲバアアアアアアアアア!!!!」ブシュシュー

/ ,' 3「はぁ、はぁ、孫娘の威力高すぎじゃろ……」

('、`*川「み、ミセリを使うの禁止で……」

/ ,' 3「地方ルールか……よいじゃろう」

('、`*川「ゲッホゲホ」

/ ,' 3「……では」

('、`*川「参る!!」

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:16:28.64 ID:nK5XD0hZ0
/ ,' 3「……ん?」

('、`*川「ミセリちゃん お前の体臭」

/#。゚ 3「ちょ、待て!!」

('、`*川「なんですか」

/ ,' 3「なんか聞こえないか?」

('、`*川「は? 何言ってるんですか? ついに痴呆ルール発動しました?」

/ ,' 3「いや、そうじゃなくて本当に。ていうかお前いきなりルール破って孫娘つかってるじゃねーか」

('、`*川「戦いは時に非情なんです」

/ ,' 3「まぁいい。とにかく聞こえるじゃろ」

('、`*川「何がですか? そうやって油断をさそう戦法ですか?」

/ ,' 3「いやいやマジで、でじま、マジデジマで。坂の上の方から……」

('、`*川「いーえ聞こえませー……」


192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:18:04.26 ID:nK5XD0hZ0


ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

三  ======
 三  ||   || ξ ;⊿;)ξ <ど、どいてぇぇぇぇエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!!
 三  ||   || ( つ つ    
 三_||_ || と_)_) _.  
三  ̄(_)) ̄(.)) ̄ (_)) ̄(.))



ドゴォオオォォオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!




(゚Д゚#川「モバァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」

/ 。゚ 3「ババァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!」


195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:20:02.41 ID:nK5XD0hZ0
/ 。゚ 3「糞、更年期のせいで耳が遠くなっていたか!!!!」

/ 。゚ 3「それともあの程度の速度の飛来物すらよけられぬほど耄碌したか」

/ ,' 3「ともかくババアが大泣きしつつ正座している女の子を載せた超高速で転がっている荷台に轢き逃げされてしもうた……」

( 、 川「……」

/ ,' 3「おーい大丈夫かの?」

( 、 川「……」

/ ,' 3「あの程度も避けられぬとはとうとうお前にもヤキが回ったかの。フォッフォッフォ」

( 、 川「……」

/ ,' 3「ほれ、手を貸してやるから立ち上がれ。今日はもう帰ろう」

/ ,' 3「そんで明日離婚届を市役所にとりに行こう」

( 、 川「……」

198 名前:もうNGIDに登録しましたから!!:2011/04/03(日) 19:21:41.73 ID:nK5XD0hZ0
/ ,' 3「……ペニサス?」

( 、 川「……」

/ ,' 3「おーい、クソババァ」ユサユサ

( 、 川「……」

/ ,' 3「おーい、死んだふりとか笑えないんですけどぉ~」ユサユサ

( 、 川「……」

/ ,' 3「ほ~らペニサスさ~ん。おっぱいに触っちゃうよ~? お前のシワシワヘチマおっぱいビロビロさせて遊んじゃうぞ~?」

( 、 川「……」

/ ,' 3「……あ! ほら、あそこにミセリが!!! おーいミセリ!! おばあちゃんがこんな所で地面に含まれるミネラル分を摂取しようとしてるぞ~」

( 、 川「……」

/ ,' 3「おいペニサス! 孫が見てるぞ! サイバイマンにやられたヤムチャみたいになってるの孫に見られてるぞ!!」


200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:23:21.11 ID:nK5XD0hZ0
( 、 川「……」

/ ,' 3「……」キュ……

 肉
( 、 川「……」

/ ,' 3「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

/ ,' 3「肉てwwwwwwwwwwwwwwwwwwww肉てwwwwwwwwwwwwwww」

/ ,' 3「きんにーくーまーんwwwwwwwwwwwwwwwwごーふぁーいwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

( 、 川「……」

/ ,' 3「……おいババァ。そろそろつまんねーぞ。滑ってるって」

( 、 川「……」

/ ,' 3「な、寒いし。帰りたいし。かえって笑点見たいし」

( 、 川「……」

/ ,' 3「おい、ババアまじでいい加減にしろよ」

( 、 川「……」

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:25:00.71 ID:nK5XD0hZ0
/ ,' 3「ペニサス?」

( 、 川「……」

/ ,' 3「ちょっと、待ってよ」

/ ,' 3「いやいやいやいや」

/ ,' 3「ないないないない」

( 、 川「……」

/ ,' 3「死んでるとかwwwwwwwwwwwwwwないよねwwwwwwwwwwwwwww」

( 、 川「……」

/ ,' 3「冷たくなってるとかwwwwwwwwwwwwwないないwwwwwwwwwwwwwww」

( 、 川「……」

203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:26:22.50 ID:nK5XD0hZ0
/ ,' 3「おーいwwwwwwwwwwwww御悪戯《オイタ》が過ぎるぞwwwwwwwwwwwww不謹慎wwwwwwwwwww」

( 、 川「……」

/ ,' 3「もーワシの負けでいいからwwwwwwwwwwもーお前の勝ちでいいからwwwwwwwwwwwwwwww」

( 、 川「……」

/ ,' 3「慰謝料も払っちゃう!! 持ってけドロボーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

( 、 川「……」

/ ,' 3「ほらほらwwwwwwwwwwwwwwwwもうワシ十分うろたえたからwwwwwwwwwwww悶えたからwwwwwwwwwww」

( 、 川「……」

/ ,' 3「もういいっしょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwな?wwwwwwwwwwwwwwもうマジで僕の負けでーしゅwwwwwwwwww」

( 、 川「……」

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:29:08.77 ID:nK5XD0hZ0
( 、 川「……」

/ ,' 3「なぁ、もうホントいいって」

( 、 川「……」

/ ,' 3「……なぁ」

( 、 川「……」

/ ,' 3「え、マジ?」

( 、 川「……」

/ ,' 3「マジ死に? マジ死になん?」

( 、 川「……」


206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:30:27.39 ID:nK5XD0hZ0
/ 。゚ 3「……うそぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?!?!!?!?????」

/ 。゚ 3「ええええええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!!?!?!?」

/ 。゚ 3「マジ!?!!? マジデッド!?!!?!?!」

/ 。゚ 3「ババアアアアアアアアアアアアアアアア!?!!?!?! なに死んでんの!?!!??!?!!?」

( 、 川「……」

/ 。゚ 3「ちょっと待ってくれやあああああ!!!!!!」

( 、 川「……」

/ 。゚ 3「そ、そうじゃ!!! 119!!!! 救急車!!!」

( 、 川「……」

/ 。゚ 3「このミセリから貰ったiPhoneで……」

/ 。゚ 3「……ダメじゃああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

/ 。゚ 3「使いかたわかんねえええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!」

/ 。゚ 3「なんでミセリ説明書くれなかったん!!!!!!」

/ 。゚ 3「ミセリィイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!」

207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:34:26.74 ID:GPHMOqZw0

( 、 川「……」

/ 。゚ 3「こうなったら、ワシが運んでいくしか!!!!」 ガッ

( 、 川「……」

/ 。゚ 3「今病院連れて行くからなぁあああああああああああああああ!!!!!!!!!!」ズリズリズリズリズリズリ

('、`;川「あだだダダダダダダだだだだ!!!!!!!!!!!!!」

/ ,' 3「え?」

( 、 川「……」

/ ,' 3「……」

/ 。゚ 3「……今連れて行くからなぁあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」ズリズリズリズリズリズリズリズリズリ!!!!!!!!!!

('、`;川「イデデデデデデデデデデデデデデ!!!!!!!!!!!!」

/ ,' 3「……」

212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:36:20.39 ID:GPHMOqZw0
/ ,' 3「……」

( 、 川「……」

/ ,' 3「生きてるじゃろ」

( 、 川「……」

/ ,' 3「お前生きてるじゃろ」

( 、 川「……死んでます」

/#。゚ 3「生きてんじゃねええかあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

('Д`#川「死んでるっつってんだろおがああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:38:25.33 ID:GPHMOqZw0
/#。゚ 3「おま、おまえ、やっていいことと悪いことの区別もつかんのか!!! ゆとりか!!!!!」

('、`*川「うっせ、うっせ、ちょっとからかっただしぃ~」

/#。゚ 3「おま、おまええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

/#。゚ 3「わ、ワシがどれだけ心配したと思っとるんじゃあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

('、`*川「……心配してくれたんですか?」

/#。゚ 3「あったりまえじゃああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

/#。゚ 3「あああああああああああああああああああああああ!!!!! ……あ」

('、`*川「……そーですかそうですか。心配してくれたんですか」

/#。゚ 3「ち、ち、ちっげーし!! し、し、心肺停止してるかもって思っただけだし!!!」

('、`*川「そーですかそうですか。心配してくれたんですかぁ~」

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:41:23.92 ID:GPHMOqZw0
/ ,' 3「……」

/ ,' 3「…………………………あたり前じゃろ」

('、`*川「え?」

/ ,' 3「あたり前じゃろ」

('、`*川「だって……」

/#。゚ 3「当たり前じゃろ!!!!!!!!!!!!!」

('、`*川「……」

/#。゚ 3「心配したに決まってるじゃろ!!!!!!!!!!」

('、`*川「……」

/#。゚ 3「ばーかばーか!!!!!!!!!!! お前ばーか!!!!!!!!!!!!!」

('、`*川「……」

/#。゚ 3「あー損した!!!!! もう損失600兆円くらい損した!!!!!!!!」

('、`*川「……私は」

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:43:35.04 ID:GPHMOqZw0
('、`*川「私は」

/#。゚ 3「なんじゃ!!!!!」

('、`*川「……得、したかもしれませんねぇ」

/#。゚ 3「あ? 訳わかんねぇこと言ってんじゃねぇよ!!!!! 更年期か!!!! ボケが始まったか!!!!!」

('、`*川「……ふふ」

('、`*川「離婚、なしにしてあげてもいいですよ」

/#。゚ 3「あ? なんじゃ急に」

('∀`*川「貴方がそんなに私の事好きだったら、別れる訳にはいきませんからね~」

/#。゚ 3「べ、別に好きじゃねーし!!!!! た、ただ来週ミセリをVIPランドにつれてく約束してたからそれで!!!」

('∀`*川「あーぁ、貴方は私が好きなんですか~。あーぁそうですか~」

/#。゚ 3「ち、ちげーよ!!! ミセリが! ミセリがおじいちゃんとおばあちゃんと一緒に行きたいって!!!!」

('∀`*川「あーぁ、離婚、したかったなぁ~」

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:48:32.47 ID:GPHMOqZw0
('、`*川「あーぁ」

/#。゚ 3「ばーかばーかばーかばーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

('、`*川「はいはい、おじいちゃん帰りましょうね。お家分かりますかぁ?」

/#。゚ 3「ナメんな!! ボケ老人かワシャ!!!!」

('、`*川「ボケ老人です」

/#。゚ 3「ちげーよ!!!! 未だ現役のヤングメンだよ!!!!」

('、`*川「いいえ、ボケ老人です。ホントに」

('、`*川「……お家に帰るのに、ずいぶん遠回りしちゃったんだから」

/ ,' 3「……うっせ」

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:50:03.36 ID:GPHMOqZw0
('、`*川「かえろ」

/ ,' 3「寒いからな」

('、`*川「……手ぇ、寒いんですけど」

/ ,' 3「は?」

('、`*川「手ぇ寒いんですけど」

/ ,' 3「……」

('、`*川「……」

/ ,' 3「……帰るぞ」キュッ……

('、`*川「……はい」

227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:52:30.71 ID:GPHMOqZw0
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!


           ‐-;-.,_ "''=;- .,_\ \\
             "‐ニ‐-> "`"'-' \
      ______二)          ヽ
         ̄"'''─-、             ヽ
__   ____-─        /⌒ヽ   ヽ,
   ̄ ̄ ̄ ̄    三  ⊂二二二( ;ω;)二⊃ ヽ<待ってくれおツゥウウウウウウウウウウウウん!!!!!!!!
  ――=                  |    /      |
        ――         ( ヽノ         |
    _____          ノ>ノ       !
 ̄ ̄ ̄ ̄     ̄ ̄ ̄ ̄ヾ、 _、 レレ         |
                 ヾ./_     _   //
                、ー`、-、ヾ、、,  、, /i/
                 // ./// /
                 /  / / /


ゴシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!

/#。゚ 3「ボブアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」ドンガラガッシャーン!!!!!!!!!!!!

('Д`#川「じ、ジジイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:52:54.74 ID:6GCYv6wU0
忘れてたwwwwwwwww

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:55:43.34 ID:GPHMOqZw0
幸せってなんだろう。
家族ってなんだろう。
恋人ってなんだろう。

そんなこと何年生きても分からなかったけど

ただ、いつの間にかずれていた互いの歩む道も
ズレにズレにズレまくれば、一周して元通り。

多分またズレるけど。そんときゃまた喧嘩して。
ズレてズレてズレましょう。

冷えた関係も、喧嘩して、御悪戯《オイタ》して、悶えて、悶えて、暖めて。

そうやって四の五の折り合いつけて行きましょう。

二人で歩いて生きましょう。


234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:56:54.15 ID:6MthuGrpO
ジジイどうなったんだよwww

236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 20:00:58.32 ID:GPHMOqZw0
★お知らせ★

あと二つ話が残ってるけど、ちょっと休憩させてください。
多分再開は二時間後になります。ごめんなさい。

皆さんに分かってほしいのは、おそらく読者である皆さんよりも、作者である僕のほうがダメージが非常にでかいという事です。
何度も胃に穴が開きそうになってもツンちゃんへの愛ゆえに頑張って書き上げました。しかしもう限界です。

保守はしてくださらなくても構いません。
ただ、僕は、このスレをツンちゃんへの愛で溢れ返していきたいと考えております。
だから、みんなのツンちゃんへの愛ある行動をキボンヌします。

ツンちゃんへの愛を語ったり、ツンちゃんの絵を描いたり、ツンちゃんで抜いたティッシュをうpしたりしてください。
もしそれが面倒ならこのスレは落としてください。また二時間後に立てます。

では

                        
                                                    ツン荷台教信者

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 20:01:53.12 ID:puag7tRH0
お前信者じゃなくて教祖だろwwww

273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:06:19.83 ID:kthhYuYD0
川д川「タカラさん……」

( ,,^Д^)「なんだい」

川д川「ごめんなさい」

( ,,^Д^)「君は、謝ってばっかりだねぇ」

川д川「だって、だって」

( ,,^Д^)「いいんだ。これは僕が望んでやっているんだから」

川д川「わ、私がいつも泣くから」

( ,,^Д^)「君が気に病むことは無いよ」

川д川「私がいつも謝るから……」

( ,,^Д^)「貞子ちゃんが好きなのは、君が泣くからでも謝るからでもないよ」

川д川「ごめんなさい……」

( ,,^Д^)「君は、可愛いな」

川д川「違うの。私は、可愛くなんか」

( ,,^Д^)「いいんだよ。僕がそう思っているのだから」

川д川。o(違うの……私が本当に謝らなくちゃいけないのは……)

274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:07:47.13 ID:kthhYuYD0
Case4 「ねぇ 背中合わせのまま 密かに突イテ」 200m地点


私はダメな女です。

小さい頃から根暗でブスで馬鹿で。
人の視線が怖くて怖くて。

無造作に伸ばした髪の毛で、視界を遮った時だけ安心できました。

青春という誰しもが与えられる真っ白なキャンパスを
黒く、黒く塗りつぶして。

カラフルな青春を撒き散らす人のなかで私だけモノクロの世界を引きずって
ずるずると惨めに生きてきました。

もちろん人とまともに喋れない私ですから、恋愛なんて遠い夢の物語。
少女漫画の中でしか体験できない非現実。

そんな私が「VIP商事」でOL出来ていることは、最早世界の七不思議に数えていただいても構わないと思っています。

私は気付いていました。
常々世界は私に興味が無いことを。

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:09:05.81 ID:kthhYuYD0
食堂でランチを楽しむほかのOLの子たちと、会社の近くの公園で独りぼっちのお食事をしている私は根本的に違う生き物で
故に既に最初から、神様が私を作ったその日からきっと私は仲間はずれだったんでしょう。

もし次に生まれるなら日光浴だけしていれば生きられる植物になりたい。
そんなことを考えている私にふとした瞬間気付くとたまらなく怖くなる。
もしかして私はもう既に『私』を諦めているんじゃないのかな。

毎日毎日リセットボタンと電源ボタンとコンセントの存在を追い求めているのは
きっと消えてしまいたいからで。

夜、独りきりの部屋の隅、膝を抱えてうずくまる。
消え入りそうな「消えてしまいたい」を何度も何度も唱える。

それが私。

それがダメな私なんです。


279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:10:36.01 ID:kthhYuYD0
そんな私の世界に『色』がつき始めたのは今から1年前。

( ,,^Д^)「以前までラウンジ支社で働いていましたタカラといいます。よろしくね、貞子さん」

彼に、会えた。

タカラさんは一年前ラウンジ支社からこのVIP本社に転属してきた所謂『デキル』人で
そんな誰にでも優しく、仕事のできる彼は、こんな私にも至極当然といった風にやさしくしてくれた。

川д川「ひゃば、びお、あ、あよ、よろ、よろしくおねがぃしまぅ……」

第一印象は最悪だったと思う。私自身もう二度と話しかけられないと思っていた。
でも次の日も、その次の日も、タカラさんは挨拶をしてくれた。

次の日も、次の日も、次の日も。

親以外の優しさに初めて触れた私は、むしろその優しさに脅えていました。
優しいってとても怖いことなんだ。漠然とそう思ってしまいました。
それは無条件に与えられるものではないと考えていたからです。

私はなんの見返りも用意できません。タカラさんの優しさに、何も返すことができません。
だって挨拶すらまともに返せない私に、一体何を返せと言うのでしょうか。

ちょっとずつその挨拶にも慣れていく自分も怖かった。
今更カラフルな生き方を提示されてもそれにノコノコと順応できるほど私の基礎能力は高くありません。

281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:11:51.96 ID:kthhYuYD0
もう一度言います。私はダメな女なんです。

次の日も、次の日も、次の日も。

私はダメなんです。自己肯定のしようがないほど。

ただそんな私の世界にタカラさんは易々と侵入してきます。
近所で子猫が生まれただとか、転勤したばっかりでまだ道に迷うだとか
そんなありきたりだと普通の人なら感じる私にとっての初めての日常のような会話をよくしてくれるようになりました。

私の世界に、『色』が

タカラさんが私のキャンパスを染めていく。

気付ば惹かれていて、気付けば魅かれていて。

でも、私はその少女漫画の主人公のような感情に戸惑うだけで。

それに私は知っていたから。

タカラさんには奥さんと子供がいることを知っていたから。

282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:13:34.38 ID:kthhYuYD0
だからただ、そんな唯一の人間らしい思い出を抱けただけで、
人のことを好きになれただけで幸せだと思い込むようにしました。
それ以上のことを望むなんてきっとおこがましすぎるから。

だから黙って享受して。タカラさんの優しさだけで十分だと言い聞かせて。
それ以上なんてイラナイって理解して、私。
これ以上なんて望まないって約束して、私!

毎日のタカラさんがしてくれる挨拶だけで十分だって……っ!!

思えなくなって……。

284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:15:37.08 ID:4estFUdN0
( ,,^Д^)「でね、その子猫がさぁ塀から落ちちゃって」

川д川「……クスッ」

( ,,^Д^)「あ、いま貞子ちゃん笑ったでしょ」

川д川「え、あ、はい、タカラさんのお話面白くって」

( ,,^Д^)「笑ったほうが可愛いよ」

川д川「え!! ば、ばび、そ、そ、そんな、あ、そんなこと」

( ,,^Д^)「笑顔が似合う女の子は、いいお嫁さんになるよ」

川д川「あ、う、そ、そうでしょうか……」

( ,,^Д^)「うん、僕が保障するよ」

川д川「……」


285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:17:48.37 ID:4estFUdN0
(;,,^Д^)「あれ? どうしたの? も、もしかして今のってセクハラになるのかな? あわわ、ご、ごめんね」

川д川「……」

川д川「……グスッ」

(;,,^Д^)「あ゛ー!! ご、ごめんごめん!! なんかマズいこといったかな、言ったよね僕! ご、ごめんね貞子ちゃん」

川д川「……ち、ちがうんです」

川д川「……だめなんですよぅ私」

川д川「……ダメな女なんですよぅ」

(;,,^Д^)「そ、そんなこと」

川д川「ううん、だめなんです。イケナイって分かってるのに、止まらないんです……」

川д川「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ……」

(;,,^Д^)「さ、貞子ちゃんはダメなんかじゃないよ! ね、ほら、泣き止んで」

川д川「私、わたし……」

( ,,^Д^)「なんだい?」

川д川「タカラさんの事が、すき、なんです……」


287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:19:31.70 ID:4estFUdN0
(;,,^Д^)「え……?」

川д川「奥さんも子供もいることも知ってるのに」

川д川「だから、ダメなんですよぅ……」

( ,,^Д^)「……」

川д川「ごめんなさい……。すきになって、ゴメンナサイ……」

( ,,^Д^)「あ、え、えっと……」

川д川「……スン……スン」

( ,,^Д^)「……そうだね、たしかにそうだ。僕には妻も娘もいる」

( ,,^Д^)「けど、貞子ちゃんが、僕を好きになってくれたことはとっても嬉しく思うんだ」

( ,,^Д^)「好きになられて嫌になる人はいないしねw」

( ,,^Д^)「でも、やっぱり僕は君の気持ちには答えられない」

290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:21:13.74 ID:4estFUdN0
川д川「……いいんです。そんなのあたり前ですから」

川д川「私のほうがオカシイんですから……」

( ,,^Д^)「でもね、その、僕も」

( ,,^Д^)「さ、貞子ちゃんのことは大切に思ってるから」

川д川「……え」

( ,,^Д^)「だから、ね。泣き止んで」

( ,,^Д^)「好きな女の子が泣いてるのをじっと見ていられるほど、僕はできた男じゃないんだ」

川д川「……そんな優しさ」

川д川「……ズルイですよぅ」

川д川「また、泣いちゃうじゃないですか……」

( ,,^Д^)「ごめんね」


291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:23:47.60 ID:4estFUdN0
こうして私達の誰にもいえない関係は始まった。

これは世間では所謂不倫と言われるやつなんだろうけど、
私達、特に私は恋愛そのものに対して物凄い苦手意識を持っていたから
大事な工程を一足飛びに進むような爛れた恋愛はしなかった。

本当にただたまに二人っきりで会って、食事をしたり、映画をみたり、本当にそれだけの関係。
それはむしろ『友達』に近いんじゃないかなと自分でも思っていたけど

でもそれだけで十分すぎるくらい私は幸せだった。
時々タカラさんの携帯に奥さんから電話が掛かってくる時以外は。

その時ばかりは私の内側に真っ黒な色をした大蛇のような物がゆっくりと扇動しているのを感じた。
多分名前は『罪悪感』
電話から聞こえてくる奥さんの声はとても綺麗で、タカラさんとお似合いの優しそうな声

それからたまにタカラさんが、本当にごくたまにお話する娘さんの話も私には耐えがたかった。
普段はタカラさんは絶対に家族の話をしないけど、お酒を飲むと気持ちが緩むのか少しだけ話をするときがある。
もちろんそのお話をして『しまった』後は、バツの悪そうな顔をして「ごめんね……」と言うのだけれど。

違うのタカラさん。
悪いのは私なの。謝らなくちゃいけないのは私のほうなの。
弱い子でごめんなさい。悪い子でごめんなさい。

私もちょっぴりお酒を飲むと、ずっと泣いて謝ってしまう。
そんな時タカラさんは黙って全部聞いてくれる。
その優しさがまた辛くて泣いてしまう。無限ループ。

292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:27:50.19 ID:4estFUdN0
とても面倒くさい女だと自分で思う。いや、とても面倒くさい人間だと自分で思う。
でもこんなに強く誰かを思うことも初めてで。どう制御したらいいかも分からなくて。
伝え方も分からなくて。

初めて手を繋いだ日も、私はずっと謝っていて。

初めてのキスをした日も、私はずっと泣いていて。

嬉しかったのもあるけど、でも、それよりもなにより
タカラさんに無理矢理犯罪の片棒を担がせているような感覚がずっと私から離れなくて

私の涙で無理矢理タカラさんを繋ぎとめているような、
無理矢理家族を裏切らせているような






――――最低だ、私。


293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:29:57.22 ID:4estFUdN0
それでも貴方から離れることができなくて。
知ってしまった、恋の味から、今更逃げることができなくて。

私はドロドロとしたとてもとても悪いものになって
貴方にへばりついているのかな

いつからか、会うたびに「別れましょう」と言う気でいた。
でも言えた試しが無い。

今日だってそう。

別れましょうという言葉が自分の口から出そうになるたび泣きそうになって
代りに出てくる言葉は、ごめんなさい。
本当に幸せになんてなれない関係だと全部分かっているはずなのに。
こんなの私が憧れていた漫画の中の恋物語じゃないのに。

貴方が好きで、泣いてしまう。

296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:32:20.17 ID:4estFUdN0
川д川「今日は、ありがとうございました」

( ,,^Д^)「うん、またどこか行こうね」

川д川「……は」

川д川。o(終わりに、しなきゃ)

川д川「……はい」

川д川。o(……なんて、思うだけで)

( ,,^Д^)「じゃあ、送るよ」

川д川「はい、ありがとうございます」

( ,,^Д^)「どういたしまして」

297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:33:42.78 ID:4estFUdN0
ピリリリリリリリリ

( ,,^Д^)「あ、ごめん。電話、でてもいいかな?」

川д川「どうぞ」

ピ

( ,,^Д^)「……なんだい?」

(;,,^Д^)「……え?」

(;,,^Д^)キョロキョロ

(;,,^Д^)「あ」


300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:35:05.02 ID:4estFUdN0






                  (#゚;;-゚)








305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:41:59.89 ID:4estFUdN0
タカラさんは車道を挟んで向こう側の歩道を見る。
そこにはタカラさんと同じように電話を耳に押し当てながらこちらを見る女性がいた。

もう日もだいぶ落ちてその顔はよく見えないが、
頬に走る大きな傷だけが、まるで涙を流すようにぬらりと夕日を反射させていた。

タタタタタタタタ

女の人は身を翻して坂を降りていく。

私はもう、気付いていた。

あれは、タカラさんの奥さんだ。

多分偶然。

全部偶然。

でも、最悪の偶然で。

タカラさんは携帯電話を握った腕を力なく降ろした。
その表情は今までに見たことの無いもので。

もし私がその表情に名前をつけることが許されるなら
それ、多分『無表情』

何も考えていない、思っていない、そんな顔をしていた。

311 名前:伝えてもらった瞬間解けました。ありがとうございます。ちょっとゆっくりにします:2011/04/03(日) 22:43:48.73 ID:4estFUdN0
川д川「た、タカラさん!」

( ,,^Д^)「あ、ああ」

川д川「お、追いかけなくていいんですか! あ、あれ!」

( ,,^Д^)「あ、ああ……いいんだ」

川д川「よくないですよぅ。今ならまだ間に合いますよ!」

「わ、私の事はたまたま会った会社の同僚だって言えば」

( ,,^Д^)「はは……」

川д川「わ、笑ってないで」

( ,,^Д^)「いや、いいんですよ」

( ,,^Д^)「これでもう、僕は……」

川д川「タカラさん……?」

319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:46:48.15 ID:4estFUdN0
( ,,^Д^)「彼女の顔、見えました?」

川д川「え、ええ」

( ,,^Д^)「傷があったでしょう」

川д川「……はい」

( ,,^Д^)「あれね、僕がつけたんです」

川д川「……え?」

( ,,^Д^)「私の不注意でした。車の事故でね」

( ,,^Д^)「相手も悪かったんですけど、酔っ払いで」

( ,,^Д^)「前科持ちの最悪な奴で」

( ,,^Д^)「それで、私達はまだ恋人だったんですけど」

( ,,^Д^)「私は責任を持って彼女と結婚したんです」

川д川「……」


323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:49:23.03 ID:4estFUdN0
( ,,^Д^)「もちろん好きです。好きだから結婚したんです」

( ,,^Д^)「でも、段々自信が持てなくなって……」

( ,,^Д^)「僕は、やっぱり、義務感や責任感で彼女と一緒になったのか」

( ,,^Д^)「自分自身でも分からなくて」

( ,,^Д^)「好きなんです。とても」

( ,,^Д^)「でもそれすらあの事故で、むりやり抱いてしまった感情なのではないかと」

( ,,^Д^)「……」

川д川「……」

( ,,^Д^)「……そんなときに君に出会いました」



325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:51:18.77 ID:4estFUdN0
( ,,^Д^)「あの頃のでぃにそっくりで。物静かだけど笑うと可愛くて」

( ,,^Д^)「だから僕は事故に会う前のでぃと君を、重ねてしまって」

( ,,^Д^)「でぃを愛することから逃げようとしたんです」

川д川「……」

( ,,^Д^)「……罰なんでしょうねぇ」

( ,,^Д^)「やっぱり、悪いことはできないなぁ、ハハ」

川д川「ま、まだっ!」

( ,,^Д^)「もういいんです、もう、悩むことに疲れてしまって……」

川д川。o(結局この人も、私と)

川д川。o(同じなんだ……)

川д川「本当に追いかけないんですか?」

( ,,^Д^)「うん……」

327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 22:57:01.02 ID:4estFUdN0
川д川「……」

( ,,^Д^)「……」

川д川「……?」

( ,,^Д^)「……?」

川д川「……なにか」

( ,,^Д^)「……聞こえる?」


ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ
<あぁあぁぁぁぁあああああああああああん!!!


川д川「あ、あっちです」

( ,,^Д^)「坂の上から何かくる……?」


ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ
<あぁあぁぁぁぁあああああああああああん!!!


川д川「あ、あれは」


332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:00:03.62 ID:4estFUdN0


ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

三  ======
 三  ||   || ξ ;⊿;)ξ <ブゥウウウウウウウウウウウウウウン!!!!!! 
 三  ||   || ( つ つ       とめてェエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!!
 三_||_ || と_)_) _.  
三  ̄(_)) ̄(.)) ̄ (_)) ̄(.))










( ,,^Д^)「「……………………………………………………」」川д川

334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:02:53.49 ID:4estFUdN0
川д川「……何でしょう、あれ」

(;,,^Д^)「……わ、わからない」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
<ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!


川д川「ま、まだ来ます!!」

(;,,^Д^)「使途か!!」


ドドドドドドドドドドドドドド
<もうちょっとデェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!


川д川「あ!」

(;,,^Д^)「あれは!!」

337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:06:56.55 ID:4estFUdN0


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

           ‐-;-.,_ "''=;- .,_\ \\
             "‐ニ‐-> "`"'-' \
      ______二)          ヽ
         ̄"'''─-、             ヽ
__   ____-─        /⌒ヽ   ヽ,
   ̄ ̄ ̄ ̄    三  ⊂二二二(#`ω´)二⊃ ヽ<マックスハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアットォオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!
  ――=                  |    /      |
        ――         ( ヽノ         |
    _____          ノ>ノ       !
 ̄ ̄ ̄ ̄     ̄ ̄ ̄ ̄ヾ、 _、 レレ         |
                 ヾ./_     _   //
                、ー`、-、ヾ、、,  、, /i/
                 // ./// /
                 /  / / /









( ,,^Д^)「「……………………………………………………………………………………」」川д川


340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:09:33.28 ID:4estFUdN0

川д川「あ、あの女の子を追いかけてるんでしょうか」

( ,,^Д^)「……そうかもね」

川д川「あんなに必死で……」

( ,,^Д^)「……」

川д川「……ねぇ」

( ,,^Д^)「……なんだい?」

川д川「もし、私があの女の子みたいに転がっていったら、タカラさんはあの男の子みたいに追いかけてくれますか?」

( ,,^Д^)「……ああ」

川д川「……嘘」

川д川「あーあ、わかっちゃいましたっ」

川д川「あの子たち見てたら、わかっちゃいました」

川д川「タカラさんはきっと私を追いかけてくれません」

( ,,^Д^)「……そんなこと」

川д川「……だって、タカラさんはもうずっと、でぃさんを」

川д川「追いかけていたんでしょう?」

341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:13:13.31 ID:4estFUdN0
( ,,^Д^)「……」

川д川「ちゃんと自分の本当の言葉で、『好きだ』って言いたくて」

川д川「ずっと追いかけてたんですよ」

川д川「でも、中々追いつけなくて」

川д川「疲れて走るのをやめちゃって」

川д川「そこに私が来たから」

川д川「私が来たから」

( ,,^Д^)「ち、ちがう! 君は悪くない!!」

川д川「……追いかけて」

( ,,^Д^)「……え?」

川д川「追いかけて!!」

342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:15:08.72 ID:4estFUdN0
( ,,^Д^)「な、にを」

川д川「ちゃんと、好きだって伝えてあげて」

( ,,^Д^)「さ、貞子ちゃん……」

川д川「じゃあ」

――――ありがとう、そして、さよなら。

私は坂を上りだす。

背中合わせのタカラさんが、私に何かを言おうとして止めたのが伝わってくる。
代りに彼が坂を走り降りていく足音だけが私の耳に残った。

これでいいんだ。

振り返らない。

振り返ったら多分、また泣いちゃうから。

私は坂を上る。

楽しかった思い出に、すぐにケリがつけられるほど私は上手くできていない。
ただいつか必ず、私も、きっと誰かを追いかけられるように。

その時に背中を押してくれる思い出ができたと、密かに胸に仕舞いましょう。

あの人みたいに、追いかけて、抱きしめて、好きだと言えるように。

346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:19:05.75 ID:U59twP3I0
***




少年の足は限界だった。
実際に坂道を全速力で駆け下りるのは辛いものがある。

転ばないように自分自身の体幹を制御しながら、それでもトップスピードを落とさないようにしなければならない
陸上をやっていてよかった、と疲れきった頭の片隅で思う。

追いかけているものは愛する人。

それはとてつもなく様々な偶然が重なっただけの出来事だけど
そこに誰かの意思があったわけじゃないけれど

少年からすれば、好きな人が攫われたのと変わらない。

だから僕が救うんだ。大好きなあの子の泣き顔なんて地球で一番見たくない。

腕をめいっぱい広げ、今にも離陸しそうな飛行機のように唸りを上げて走り続ける。
もうちょっと……あと少し……っ!!

350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:20:37.17 ID:U59twP3I0
だが、その距離が縮まらない。
後一歩が届かない。

少女の助けを呼ぶ声が彼を苦しめる。
嗚呼、こんなに近くで僕を求めているのに、僕は、なんてノロいんだ。

思い返せばあの時も、僕は彼女に届かなかったのかな。
あの時彼女は、何を言おうとしたんだろう。


不安にさせてしまったのかな。僕はこんなに好きなのに。
それが届いていなかったのかな。

だったら

だったら

だったら届けてやろうじゃないか!!!!!!!!!!!!!

352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:23:14.98 ID:U59twP3I0
The last case 「アカリを燈せ 錆び付いた手で」 100m地点


少年と少女は気付かない。
この坂で織り成されていた恋物語に、自分達が深く関わっていた事を。


足の無いスプリンターと応援団の女。

夢を諦めた男と完璧な女。

長年連れ添った老夫婦。

自分を知った女と自分をしらなかった男


彼らの物語に灯を燈していった事に彼らは気付かない。
それぞれがそれぞれの物語を歩み始めて、そしてページは動き出し。

もうすっかり日が沈んでしまって、街頭にも火が入る。

次は、最後は彼らの番だ。
物語を進めよう。少年と少女のつたない恋を確かなものに。

355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:24:56.20 ID:U59twP3I0
(# ^ω^)「ツゥウウウウウウウウウウウウン!!!!!!!!!!」

ξ;⊿;)ξ「ブウウゥウウウウウウウウウウウウウン!!!!!!!」

(# ^ω^)「い、今、助けるお!!!!!!」

ξ;⊿;)ξ「あぁあああああああああああぁああん!!!」

この坂の下には駅があり、いつも人でごった返している。
そこにあの荷台がぶつかる前に何とかして止めなければならない。
狙うはあの持ち手だ。あれさえ掴めば荷台は止まる。






……止まるか?

356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:26:19.86 ID:U59twP3I0

ちょっと待った。

少年は中学で習った理科の授業を思い出した。

物体の運動には慣性とか言う謎のパワーが働いていて、
もし仮に僕がツンの乗る荷台の持ち手を掴んでブレーキをかけたら
その慣性のせいでツンは勢いよく射出されてしまうのではないだろうか。

……ギリッギリセエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッフ!!!!!

あぶねー、まじあぶねー。
考えなしにやるとこだった。

ツンがカタパルトから飛び出すロボみたいになって駅の人ごみに突っ込むシーンが浮かぶ。
多分大惨事。

じゃあ一体どうしたらよいのか。

……もうアレしかないんだお!

357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:27:52.42 ID:U59twP3I0


           ‐-;-.,_ "''=;- .,_\ \\
             "‐ニ‐-> "`"'-' \
      ______二)          ヽ
         ̄"'''─-、             ヽ
__   ____-─        /⌒ヽ   ヽ,
   ̄ ̄ ̄ ̄    三  ⊂二二二(#`ω´)二⊃ ヽ<ラストスッパアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアットオオオオオオオオ!!!!!!!!!
  ――=                  |    /      |
        ――         ( ヽノ         |
    _____          ノ>ノ       !
 ̄ ̄ ̄ ̄     ̄ ̄ ̄ ̄ヾ、 _、 レレ         |
                 ヾ./_     _   //
                、ー`、-、ヾ、、,  、, /i/
                 // ./// /
                 /  / / /










ξ;⊿;)ξ「ブーン!!」

358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:29:10.02 ID:U59twP3I0

     o ゜         ○    ゜
         o 。     ゜゚  ゚ .    o      ○o
           \丶 r⌒ヽ (⌒⌒)  r⌒ヽ/,  / /,
        ヽ  、、;(⌒ヾ . (((⌒⌒)))  /⌒) ),  ,
         、ヾ (⌒ブゥゥゥゥゥゥゥゥーーン/,
       、\(⌒ゝ;(⌒ヾ    /⌒ヽ    ⌒)/)) .,  /
      ((⌒-丶(;;;(⌒ゝ;;⊂二( `ω´ )二⊃ ,⌒⌒);;;;;)))⌒)
       (;;;;(⌒(⌒;;;(⌒    .ヽ   ノ / ))⌒));;;;)-⌒))
      ゞ (⌒⌒=─     (⌒) |    ─=⌒⌒)ノ;;ノ;;;::)
      ((⌒≡=─.       ⌒∨    ─=≡⌒)丿;;丿ノ










ξ;⊿;)ξ「ブゥウウウウウウウウウウウウウウン!!!!!」


361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:30:42.58 ID:U59twP3I0
       :/   /
     ./ /  丿 :
    //  /_,. -;=''" _, ブゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!!!!!!!!!!!   
   // '-'"`" -‐ニ‐"___=__---
 :/レ    ____-__-_  /`''-w´ヽ  ,√"´\       /`''-w´ヽ  ,√"´\ O    /`''-w´ヽ  ,
.,/′     /⌒ヽ    : ̄ ̄0 ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄oヾ  ̄ ̄ ̄`゛ ̄ ̄ ̄/ ̄○ ̄ ̄ ヾ  ̄ ̄`゛ ̄ ̄ ̄/ ̄
; i:::″⊂二(`ω´#)二二二⊃; __○...........o.......〈..............................〉..............................0..〈................................〉...。...........
.!::^:     丶、   | _ _................/...............................\............................./................................\......................./.........
.!::^:       ヽノ  ) _ _   ,/´O ゚      ○ ゙`'i、     ,/´ o       O ゙`'i、    ,/´ 0
 i:: :: :      ヽ くヽ   _-__  o ヾ _  ,        O /     ヾ _          ○/   ヾ _  ,
 ヽ  ヾ    ヽ`JJ  三__ ̄ ̄ ̄`ヽ、_,/ ̄ ̄ヾ_/ ̄ ̄ ヾ '' ゚̄  ̄ ̄`ヽ/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヾ ''  ̄
  ヾ\\:  \,. -;=''" _,.-;-\         \ ̄ノ
    . \ |\  :: |i''-'"`" -_ヾ______\_ソ′‘ ・. ’、
    ( ─丶 :: ,. -;=''"─ヾへメフ ̄ ̄     ̄ ̄/フ二ニフ ; ゜+°′。.・”;
‘ ・. ’、′( ( (  ))へ从从へ从( ソ从へへ从从 ))  ) へ. ’、 ′‘ ・. ’










ξ゚⊿゚)ξ「え」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ」

ξ;⊿;)ξ「どこにいくのヨォォォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!???????」

363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:31:57.91 ID:U59twP3I0
少年は彼女の乗る荷台を全力で追い越すと、そのまま走り抜けていった。




当然止めてもらえると思っていた彼女の顔には驚愕の相が浮かぶ。




しかしそれもつかの間、彼女は彼の真意を知ることになる。


364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:33:17.63 ID:U59twP3I0
                        
         ,, -──- 、._        
       -"´         \     .
      / #            ヽ   
      /             ヽ   
     |    /\    /\  |        
      l               |    <こっから先にはいかせないんだお!!!!!!!!!! 
     ` 、     (_人_)    /.          通せんぼなんだォオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!
  ,―――`ー 、_         /ー 、           
 l´        `''     ‐''´    `l        
 ` ̄ ̄ ̄ヽ         / ̄ ̄ ̄´        
       |         |              
       i  `/ ̄`l  /                
       \    / ./
         \__//
         /  /
         ` ̄


367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:39:15.89 ID:U59twP3I0
少年は、正座しながら大泣きする大好きな彼女を載せて超高速で転がる荷台の前に立ちはだかった。

少年は自分の体で荷台を止める気であった。
確かにこれなら少女がカタパルトから射出されるロボットのようになる心配はない。


しかしこれでは、少年が






三  ======
 三  ||   || ξ ;⊿;)ξ <ブゥウウウウウウウウウウウウウウン!!!!!! 
 三  ||   || ( つ つ       危ないよぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!
 三_||_ || と_)_) _.    どいてよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
三  ̄(_)) ̄(.)) ̄ (_)) ̄(.))

369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:41:37.72 ID:VwLJjCmo0
(# ^ω^)「どかないお!!!! ツンを助けるんだお!!!」

ξ;⊿;)ξ「ばか!! 死んじゃうわよ!!!」

(# ^ω^)「いいお!!」

ξ;⊿;)ξ「よくない!!」

(# ^ω^)「ツンを護れるなら、僕は死んでもいいんだお!!!!」

ξ;⊿;)ξ「ダメよ!!! ばか!!! 死んじゃったら嫌いになるんだから!!!」

(; ^ω^)「お……」

(# ^ω^)「で、でもツンが怪我するくらいなら、僕は嫌われた方がいいんだぉおおおおおお!!!!!」

ξ;⊿;)ξ「ばかああああああああああああ!!!!! にげなさいよおおおお!!!!!」

(# ^ω^)「おおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」

(# ^ω^)「バッチコオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオイ!!!!!!!!!!!!!」

ξ;⊿;)ξ「ブゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!!!!」

372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:43:08.96 ID:VwLJjCmo0
―――――――――――。


耳を劈くような轟音。

乗り手を失った荷台は安定を失い、倒れこみながら自身の体を強くアスファルトに打ち付ける。

そしてその役目を終えたことを悟ったかのようにバラバラになって四散した。


僕は荷台とぶつかる瞬間に自らの体を突っ込ませ、彼女を抱えて丸まった。
荷台の持ち手に僕の体は強く打ち付けられ、思わず意識が飛びそうになる。
でも、ここで手を緩めてしまったら彼女はきっとこのアスファルトに投げ出されることになる。

彼女の華奢な肩が僕のちょっぴりふくよかなお腹に食い込み、内臓を圧迫する。
荷台は既に僕らから進路をそらし、路地裏の方へと高速で走り去っていった。

そして多分ぶっ壊れた。

だがまだ僕らの体は空中にある。
自分自身が持っていたベクトルよりも彼女が持っていたベクトルのほうがはるかに大きかったのか。
僕と、僕の抱える大事な人は坂の下のほうへと吹き飛んでいく。

彼女には、かすり傷一つすら負わせない!
僕は彼女の体を強く抱きしめると、自分の背中を地面に向け激突を待った。

376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:46:42.59 ID:VwLJjCmo0
ガンッ

強い衝撃。背骨から体の内側に伝わる鈍い痛み。
僕の体はゴムマリみたいにバウンドして、もう一度地面に吸い込まれる。

ガンッ

ガンッ

ガンッ

地面に落ちて、空中に飛び。
それを数度繰り返して、やっと僕の体は止まった。

体中がばらばらになりそうなほど痛い。
でもそれよりももっと痛いことがこの世界にはあるから
大切な人が傷つくほうがもっとずっとイタイから。

腕の中の彼女は無事だろうか。僕はゆっくりと腕を開く。

……よかった。怪我はないようだ。

それを確認した瞬間、坂を駆け抜けた疲労と、体を地面に打ち付けた痛みと、そしてなにより愛する少女を護れた安堵感からか
僕はいとも簡単に意識を手放すことになる。

(  ω )「つ  だ  すき  ぉ」

最後に君に伝えたかった言葉は上手く形を成さなくて。
僕はゆっくりと倒れこんだ。

377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:47:22.85 ID:6GCYv6wU0
ブーンかっけええええええ!!!

380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:48:37.33 ID:VwLJjCmo0
***



ξ ⊿ )ξ。o(あれ、どうなったんだろ、私)

ξ ⊿ )ξ。o(なんかすごくあったかいな、死んじゃったのかな)

ξ ⊿ )ξ。o(ブーンは大丈夫かな)

ξ ⊿ )ξ。o(ブーンが無事なら、それでいいかも……)

ξ ⊿ )ξ。o(息が苦しくなってきたなぁ)

ξ ⊿ )ξ。o(お父さん、お母さん、それにブーン……)

ξ ⊿ )ξ。o(先立つ不幸をお許しください)




ξ ⊿ )ξ。o(……ん?)

382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:50:24.55 ID:VwLJjCmo0
ξ‐   「……」

ξ゚  「……ん?」パチ





ξ゚ (‐   )チュー

ξ゚ (‐   )チュー

ξ゚ (‐   )チュー

ξ゚ (‐   )チュー

ξ;゚ (‐   )チュー

::ξ;゚ (‐   )チュー

::ξ; (‐   )チュー


384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:51:53.84 ID:VwLJjCmo0
ξ;⊿;)ξ「ん゛んんんんんんん(イヤアアアアアアアアアア)!!!!!!!!!!!!!!!!」



ξ;⊿;)ξ「ん゛んんんんん、んんんん(起きてよ、ちょっとおおおお)!!!!!!」



ξ;⊿;)ξ「ん゛んんんんん(初めてが)……」



ξ;⊿;)ξ「ん゛ん゛ん゛んんんんんんんん(もっとロマンチックなのがあああああああああああああ!!!!!!!!!!)」


388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:53:12.51 ID:VwLJjCmo0
::ξ; (‐   )グイグイ ←なんとかどかそうとしている

::ξ; (‐   )グイグイ ←全然動かない

::ξ; (‐   )ゲシッゲシッ ←膝でわき腹を蹴っている

::ξ; (‐   )ン゛ンン…… ←無理な動きをすると疲れて息を吸いたくなる事に気付く

::ξ; (‐   )スゥー、ヒュゥー ←口が塞がっているので鼻で呼吸している

::ξ; (‐   )グイグイ ←ピクリともしない

::ξ; (‐   )ン゛ーン!!! ←ブーン!!! と言っている



390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:54:44.74 ID:VwLJjCmo0
ξ;⊿;)ξ。o(も、もっとちゃんとさぁ……順序を踏んでさぁ……)

ξ;⊿;)ξ。o(ちゃんと好きだよって、いっぱい好きだよって伝えてからさぁ)

ξ;⊿;)ξ。o(そうやって一番幸せなときに)

ξ;⊿;)ξ。o(キッ)

ξ;⊿;)ξ。o(キスってするもんじゃないの……?)

ξ;⊿;)ξ。o(それなのに)

ξ;⊿;)ξ。o(それなのに)

ξ;⊿;)ξ。o(それなのにいいいいいいい)

393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:56:32.28 ID:VwLJjCmo0
ξ#; 「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛(めちゃくちゃじゃないのよおおおおおおおおおおお)!!!!!!!!!!!!!!!」



ド ゲ シ ッ ! ! !



ξ;⊿;)ξ「は、はぁはぁはぁ」

( ‐ω‐)「オー……ツーン……ムニャムニャ」

ξ;⊿;)ξ「ば、ばかっ」

ξ;⊿;)ξ「ブーンのばか!!」

ξ;⊿;)ξ「ていうかそもそもブーンのせいだし!!」

ξ;⊿;)ξ「ブーンが私を押すからだし!!」

( ‐ω‐)「オー……オッパイチイサイケド……ガンバレバ……」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

ξ#゚⊿゚)ξ「……」ピキ

396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:58:03.69 ID:VwLJjCmo0
ξ#;⊿;)ξ「何を頑張れいうんじゃあああああああああああああああああああああい!!!!!!!!!!!」ドッゴオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!



(  ゚ω゚)「ジャネット・ジャクソンッッッ!!!!!!!!!!!」ゲバアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!



ξ#;⊿;)ξ「が、頑張っても大きくならへんのじゃボケエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!」

ξ#;⊿;)ξ「こちとら寝る前に毎日巨乳体操しとるっちゅーねん!!!!!!!!!!」

ξ#;⊿;)ξ「キャベツもたべとるっちゅーねん!!!!!!!!!!!」

ξ#;⊿;)ξ「それでもアカンねやあああああ!!!!!!!!!!!」

ξ#;⊿;)ξ「大きくならへんねやああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ξ#;⊿;)ξ「ああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

ξ#;⊿;)ξ「あ゛あ゛あ゛あ゛あああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 23:59:25.29 ID:VwLJjCmo0
( ‐ω‐)「……オ」

( ‐ω^)「……おー」

( ^ω^)「……お」

(; ^ω^)「……」

(; ^ω^)。o(……目を醒ましたら目の前で最愛の幼馴染が怒り狂っている)

(; ^ω^)。o(……ヒュー、クレイジー)

(; ^ω^)「あ、あのツンさん」

ξ#;⊿;)ξ「なんじゃい!!」

(; ^ω^)「あ、あ、お、お怪我は……」

ξ#;⊿;)ξ「怪我!!??」

400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:02:35.03 ID:976oHNcl0

ξ゚⊿゚)ξ「怪我?」

ξ゚⊿゚)ξ「……けが」

(; ^ω^)「え、どっか怪我あるのかお!??!」

(; ^ω^)「ちょ、僕に見せてみるお!!」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

ξ゚⊿゚)ξ。o(私のココロは……)

ξ゚⊿゚)ξ。o(私の気持ちは、見せられないから)

ξ ⊿゚)ξ。o(だから、いつだって上手く伝わらなくて)


402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:03:50.91 ID:976oHNcl0
ξ ⊿ )ξ「……」

ξ ⊿ )ξ「みせられませーん」

(; ^ω^)「な、なんで!? 病院いくかお!?」

ξ ⊿ )ξ「病院じゃなおせませーん」

(; ^ω^)「そ、そんな……」

ξ ⊿ )ξ「でも、たった一つ、なおす方法がありまーす」

(; ^ω^)「そ、その方法とは!?」

ξ ⊿ )ξ「……」

(; ^ω^)「方法とは!?!!?」

403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:05:06.39 ID:976oHNcl0
ξ ⊿ )ξ「……まず、目を瞑ります」

(; ^ω^)「ふむふむ」

ξ# ⊿ )ξ「ブーンが瞑るの!!」

(; ^ω^)「え、なんで僕が? 怪我してるのはツンじゃ」

ξ# ⊿ )ξ「いいから!!」

(; ^ω^)「おー……」

(; ‐ω‐)「こ、こうかお?」

ξ ⊿ )ξ「そうでーす」

ξ ⊿ )ξ「次に、私の質問に答えてくださーい」

( ‐ω‐)「……わかったお」

ξ ⊿ )ξ「……ブーンが世界で一番好きな人は誰ですか?」

( ‐ω‐)「好きな人……いっぱいいるおー」

406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:06:23.80 ID:976oHNcl0
ξ ⊿ )ξ「その中で一番は?」

( ‐ω‐)「おー……それは」

ξ ⊿ )ξ「それは?」

( ‐ω‐)「それは多分きっと、とても可愛くて」

( ‐ω‐)「とても怒りっぽくて」

( ‐ω‐)「でもとても恥ずかしがり屋な」

( ‐ω‐)「僕の大事な幼馴染」

ξ ⊿ )ξ「……」

( ‐ω‐)「……君だお」

ξ ⊿ )ξ「……」

( ‐ω‐)「……」

ξ* ー )ξ「……」ニコ

410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:08:51.30 ID:B+sMo9pT0







                     ――――私も、好きだよ。






                                                

                                                チュッ

412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:10:07.61 ID:B+sMo9pT0
(; ^ω^)「お!!!!!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「目ェあけんな!!」ビシュ!!!

(; *ω*)「オギャアアアアアアア!!!!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「まったく」

ξ;゚⊿゚)ξ。o(多分今、私の顔真っ赤だから)

ξ゚⊿゚)ξ「まったく」

ξ*゚⊿゚)ξ「まったくもー」

( *ω*)「……怪我は」

ξ゚⊿゚)ξ「ん?」

( *ω*)「怪我は治ったかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「んー……」

( *ω*)「……」

ξ*゚ー゚)ξ「……んっ!!」

( ^ω^)「おっ」ポンッ

417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:11:32.16 ID:B+sMo9pT0
ξ゚⊿゚)ξ「……ねぇブーン」

( ^ω^)「なんだお?」

ξ゚⊿゚)ξ「ありがとう」

( ^ω^)「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「助けてくれてありがとう」

( ^ω^)「そんな、あれは僕が」

ξ゚⊿゚)ξ「いつも優しくしてくれてありがとう」

( ^ω^)「お……」

ξ゚⊿゚)ξ「素直になれない私を、好きになってくれて」

ξ゚⊿゚)ξ「ありがとう」

( ^ω^)「……」

419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:12:47.61 ID:B+sMo9pT0
ξ゚⊿゚)ξ「もし」

ξ゚⊿゚)ξ「もしブーンがよかったら」

ξ゚⊿゚)ξ「ずっと一緒にいてください」

( ^ω^)「……」

( ^ω^)「……」

( ^ω^)「……僕も」

( ^ω^)「僕も」

( ^ω^)「こんな僕を好きになってくれて」

( ^ω^)「ありがとうなんだお」

423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:14:06.24 ID:B+sMo9pT0
ξ゚⊿゚)ξ「……」

( ^ω^)「ずっと一緒だお」

ξ゚⊿゚)ξ「ん」

( ^ω^)「ずっとずっと一緒だお」

ξ ゚ー゚)ξ「ん」

(* ^ω^)「ずっとずっとずうううううううっと一緒だお!!!!!!」

ξ*゚ー゚)ξ「んっ!!!」

425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:15:26.82 ID:B+sMo9pT0
それはとても甘えた願いだった。
言葉にしなくても自分の想いが伝わってほしい。

きっとそう考える人は世界中に沢山いると思う。
でも、きっと、伝わらない事のほうが全然多くて。

だからこそ、僕らは動かなくちゃいけない。
灯を燈さなきゃいけない。

暗くて見えない僕らの未来は、きっと照らしてこそ見えてくるものが多すぎるから。
だから気持ちを言葉で、行動で、キスで伝えなきゃいけない時がきっとある。

それは例えば誰かを応援するためだったり

例えば誰かにホンネを言うためだったり

例えば愛を確かめ合うためだったり

例えば別れの時だったり

僕らはきっと気持ちを伝えなきゃいけない。
音の速さよりももっと速く転がっていく人生だから。
その大事な一瞬を逃さないためにも、僕らは届けなくちゃいけない。

とっても簡単でシンプルなルール。

427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:16:48.76 ID:B+sMo9pT0
どんなに悲しみの涙で錆び付いた腕でも、きっと誰かを抱きしめられる。

大切だから、伝えるの。

大事だから、届けるんだ。

好きだよ。

どんな形でもいい。

好きだよ。

伝えてあげて。

届けてあげて。

そうしてやっと始まる事が、きっといっぱいあるんだから。

甘えた願い、叶えてみせて。


430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:18:24.55 ID:B+sMo9pT0
( >ω<)「……ヘックシュン」

ξ゚⊿゚)ξ「大丈夫?」

(; ^ω^)「な、なんか背中寒いお」

ξ゚⊿゚)ξ「……あ」

( ^ω^)「なんだお?」

ξ゚⊿゚)ξ「ブーンの服、背中ボロボロよ」

(; ^ω^)「えー!! 通りで寒いわけだお」

ξ゚⊿゚)ξ「私のカーディガン使う?」

(; ^ω^)「……入らないお」

ξ゚ー゚)ξ「それもそうねw」

431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:19:53.92 ID:B+sMo9pT0
( ^ω^)「おー! 寒いから早く帰るお! もうメッチャ暗いお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「送って!」

( ^ω^)「お!」

ξ*゚⊿゚)ξ「で、また行こうね!!」

( ^ω^)「お!」

ξ*゚⊿゚)ξ「好きだよ!」

(* ^ω^)「好きだお!!」

(* ^ω^)「「お!!/ん!!」」ξ*゚ー゚)ξ


434 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:21:33.52 ID:B+sMo9pT0

ξ゚⊿゚)ξ「そういえばさ」

( ^ω^)「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「坂の上で、何で私を押したの?」

( ^ω^)「おー……ハチさんが」

ξ゚⊿゚)ξ「ハチ?」

( ^ω^)「お! ハチさんがツンの頭の近くを飛んでたから、それで」

ξ;゚⊿゚)ξ「え!? スズメバチとか!?」

( ^ω^)「ううん。ミツバチ」

ξ゚⊿゚)ξ「みつばち」

( ^ω^)「ミツバチ」

ξ゚⊿゚)ξ「みつばち」

( ^ω^)「だお! それで、ツンが刺されたら危ないと思って」

ξ゚⊿゚)ξ「それで、押した」

( ^ω^)「お!」


438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:22:54.03 ID:B+sMo9pT0
ξ‐⊿‐)ξ「……はぁ」

ξ゚⊿゚)ξ「なんかもっと」

ξ#゚⊿゚)ξ「別の方法があったでしょ!!」

(; ^ω^)「おー……」

ξ#゚⊿゚)ξ「もう! めっちゃくちゃ怖かったんだからね!!」

ξ#゚⊿゚)ξ「ブーンの……」

(; ^ω^)「お、ごめんだお!」





    



ξ*゚⊿゚)ξ「ブーンのぉおおお……」スゥゥー……


440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:24:18.38 ID:B+sMo9pT0
          ばかっ!








                                     ミ
                               ξ*゚⊿゚)ξつ音速パンチのようです(>ω< *)









                                                                ★☆★おわり★☆★

458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:31:44.63 ID:B+sMo9pT0
ツンちゃん。僕の可愛いツンちゃん。本当は君を救うのは僕のはずだったんだ。君と会話するのも、君に触れるのも、君とキ、キッスするのも僕のはずだったんだああああああ!!!!!
でも! 僕が世界で一番ツンちゃんを愛しているから。僕が一番ツンちゃんの事を知っているから。僕じゃ君を幸せにできないことも全部全部知ってるから!!!
僕はその役目を内藤君に任せたんだ。それが一番君の幸せなんだって、僕は知ってたから。
君が内藤君と楽しそうに物語の中を躍動するのを僕は誰よりも一番近くで見ていたよ。それがどんなに苦しくて、悲しくて、辛いものか、君は知らなくていいんだと僕は思う。
ただ、僕は君のために自らを犠牲にすることを厭わない自分を誇りに思う。無償の愛はこの世界にあるって証明できたんだから。
だから僕は求めない。君に愛されることも、会話することも、触れ合うことすら僕は決して求めたりしない。ただ、唯一つだけ願いが叶うなら
君は幸せになってくれ。内藤君とどこまでも幸せになってくれ。本当にそれだけを心から願うよ。ずっと愛しているよツンちゃん。
 


                                                                                                      ツン荷台教信者

464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:35:50.20 ID:B+sMo9pT0
やばい……僕泣いてる……こんなに辛いならツンちゃんなんていっそ知らなければよかった……


何かあれば僕の涙が乾かぬうちに言ってください。
ここまで読んでくれた皆さんには、ここまで僕の気持ちを知ってくれた皆様には
できる限り答えたいのです

442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:25:30.22 ID:ATwap9umO
乙!!!
是非過去作をば!!!!!!

474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:39:43.55 ID:B+sMo9pT0
>>442
まだツン荷台教に入信するまえに「塔の魔法使いのようです」っていうのを書きました。

>>451
内藤君……その場所は、ホントは……僕の……。

461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:33:29.28 ID:bWH/47H70
これって荷台つける意味あるの?

472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:38:34.25 ID:WIrXeiPU0
ツンがかわいいのはわかった
超乙だよ

でもさ、荷台、なぜ荷台なのよ
他の何かは選択肢に入らないのか?

475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:40:23.36 ID:12C+IOn3O
>>464
過去作ある?

478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:41:56.82 ID:B+sMo9pT0
>>461
前にもどこかで書きましたが、僕が各AAに求めているのは普遍的な可愛さなんです。
そしてツンちゃんにはたまたま荷台がジャストフィットオオオオオオ!!!! していた。それだけです。

>>472
上に同じ

>>475
まだ入信する前に「塔の魔法使いのようです」っていうのを書きました。
完結してるのはそれだけです

479 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:45:50.39 ID:O68Jj/0h0
えええええええおまえかーい
この短期間で一体なにがあったというんだ

482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/04(月) 00:48:20.77 ID:B+sMo9pT0
>>479
出会ってしまったとしか……

あ、あとどの恋物語が一番気に入ったか教えていただけると幸いです。
次回作の参考にします。

494 名前: ◆B9UIodRsAE :2011/04/04(月) 00:55:16.73 ID:B+sMo9pT0
じゃあ最後に酉をつけて寝ます

でも、僕は今回の恋物語の感想や絵をキボンヌしますので!!!!!!
こっそり見てますので!!!!!!
どんな話が読みたいかとか見てますので!!!!!


あと、こんかいモチーフにさせていただいたCoccoさんの曲を貼っておきます
Coccoさんはとても顔がサカナ君に似ていますが、歌はいいと思います

http://www.youtube.com/watch?v=YML3RvChLcA

じゃあ読んでくれてありがとうございました。みんなにも好きなAAが見つかりますように


                                        ツン荷台教信者

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