mesimarja
気に入ったスレを集めてみました。
10 | 2017/11 | 12
S M T W T F S
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

('A`)は本当は気付いていたようです
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 05:39:20.19 ID:VUKhtPmqO
誰かが笑えば、あははと笑う。
誰かが怒れば、相づちをうつ。
誰かが悔しがると慰めるし、誰かと誰かが喧嘩するとなだめる。

誰かのために、誰かのために。
気がつくといつもそればかり考えて行動してきた気がする。

でも自分が笑っても、誰かの笑いは返ってこない。
自分が怒っていても、相づちはない。
自分が悔しがってもほっとかれるし、喧嘩をすれば煽られるだろう。


誰も自分を見てないことに気付いたのはいつだっただろうか?

自分は普通なんだと、意味もなく言い聞かせるようになったのはいつからだっただろうか・・・。


('A`)は本当は気付いていたようです





4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 05:53:08.35 ID:VUKhtPmqO
放課後の校舎は、実はまだ慣れていない。
西日の差した廊下はほんの少し前まで騒がしかったことが嘘のようだ。


('A`)「なんか放課後の校舎って不気味だな・・・」


鬱田ドクオ、入速高校三年。
成績は普通、容姿も悪くはない、運動もそこそこ。
何か目を引く長所もないけれど、恥じるような短所もない、自分ではそう思っている。


('A`)「はやいとこ忘れ物とってこよう」


人の気配のしない校舎を、一人忘れ物をとりにもどる。
なんらおかしいこともない、そんな動機でドクオは教室まで戻ってきた。

だから、ドクオに故意があったわけではないのだ。

('A`)「・・・まだ誰かいんのか?」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 06:02:56.93 ID:VUKhtPmqO
ぼそぼそとどこかから声が聞こえる。
まだ部活を引退して日の浅いドクオにはいつも誰が学校に残っているのか皆目見当もつかない。

まあ関係ないか、はじめはそんなことを思ってたけれど、自分の教室に近づくにつれて声が近づいていることに気づいた。


('A`)「・・・」

自分の教室の前、息を潜めた。
中から聞こえてくる声が自分の存在を気づかせてはいけないと思わせたからだ。

とはいっても忘れ物はとらないといけない。

少しの間入るかやめるか葛藤していたドクオの頭は、中から聞こえてくる声にシャットダウンした。

「ドクオって哀れだなwww」
「あいつこないだマジびびってたもんなwww」

('A`)「は・・・?」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 06:20:11.36 ID:VUKhtPmqO
「今度あいつシカトしてみたら面白いんじゃない」


('A`)「え・・・あ・・・」

誰の声かはわからない。
だがそれを確かめる前にドクオの足は動きだしていた。

ここにいたらいけない。
理由を考えるまえに思考はうめつくされていて。
気付けばドクオはもう下駄箱の前にいた。

ざわざわと胸騒ぎがする。
心臓に変な液体をいれられたみたいで苦しい。


下駄箱で一息ついても、もう教室に戻る気持ちは出てこなかった。

('A`)「明日でいいや・・・」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 06:30:09.78 ID:VUKhtPmqO
('A`)「あれ誰だったんだろうか・・・俺って・・・」

家に帰っても、風呂に入っても、夕食を食べていても、ドクオの耳にこびりついたあの声が再生される。

誰かと仲が悪かったとか喧嘩したことがあるとかそんなことは三年間一度もなかったと思う。


だから余計に深くのしかかった。

('A`)「今までなにもなかった、なにもなかったと思うのに・・・」

いくら考え込んでも答えはでてこない。
だんだんと気分が悪くなって、ベッドに転がり込んだ時に考えるのをやめた。

('A`)「明日も学校だ・・・」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 06:44:14.87 ID:VUKhtPmqO
思ったよりも寝覚めはいい。
それが気分と反比例してはいるだけだ。

('A`)「学校いくか」

学校に近くなるとちらほら顔見知りも見かけ始める。

( ^ω^)「おいすー」

('A`)「あ、あぁ・・・」

こいつは内藤ホライゾン、あだ名はブーン。
愛想がよくて穏やかなやつだ。
( ^ω^)「どうしたんだお?」
('A`)「な、何でもない」

ブーンとは同じクラスで同じ部活だった。
だけど、それ以上に俺は仲良い友達だと思ってる。
あいつは今も部活のエースで、俺は先に引退するような実力ではあるけれど。

( ^ω^)「そうなのかお?じゃお先に」

('A`)「あぁ、んじゃ」

いつもと違ってブーンは先に行ってしまった。
人ごみの中をすりぬけて、やがて見えなくなっていく。

昨日は部活なかったっけ。

('A`)「は、はは、まさか」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 06:56:38.61 ID:VUKhtPmqO
いつもの通り道、学校へ真っ直ぐの一本道。

まだ今日はブーン以外と話してない。
周りの学生を見渡すと友達や彼女、先輩に後輩など誰かしらと話している。

自分は一人だった。

そういえば挨拶はいつも自分からしていた気がする。


('A`)「・・・」


まだこない、まだこない。
極力平然を装いつつも、誰かがおはようと背中を叩いてくれるのを身構えていた。
いつもは何とも感じない通学路の一歩一歩が、自分の命運を握ったカウントダウンに聞こえる。


('A`)「き、気にしすぎだよな・・・」


今朝、声をかけられたのは結局ブーンだけだった。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 07:10:17.17 ID:VUKhtPmqO
気分が悪い。
教室に近づく程に胃が下にめり込むような感じに襲われる。
ゆっくり歩くと不思議なことにその症状は軽減されるのだが、教室の扉に手をかけるところまでくるとどうしようもない。


('A`)「教室ではいつも通りいくか・・・」


もしこれで皆が反応しなかったら。
皆の嘲笑の視線に気付いてしまったら・・・。

自己主張の激しい腹の重たさを振り切って、思い切りよく扉をあけた。

('A`)「よお、おまえら」

 _
( ゚∀゚)「よお」
( ^ω^)「やっときたお」
(´・ω・`)「おはよう」

('A`)「!」

ああ、良かった。
さっきまであんなに重たかった胃はどこかへとんでいってしまったようだ。


('A`)(そうだよ、いつも通り振る舞えばいいんだよ)

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 07:20:38.41 ID:VUKhtPmqO
('A`)「なんの話してたんだよ?」


熱血でクラスの中心のジョルジュ、いつも冷静でイケメンなショボン、そして穏やかで運動のできるブーン。
このクラスになって一番話すのはこの三人だった。


どうやら議題はまた下らない話らしいが、そのことでジョルジュがショボンに熱弁していた最中らしい。


('A`)(まさにクラスの中心だよな・・・)


三人は一人一人に個性があって、それでいて話も面白い。

今思うと不思議だ。

後輩からは尊敬の眼差し、先生には一目置かれるような、そんな三人の中に・・・俺?

('A`)(なんで俺はこいつらと話してるんだろう・・・?)

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 07:38:34.19 ID:VUKhtPmqO
('A`)(い、いや今まで話してたんだ)

――見下されてるのかも・・・。

('A`)(き、昨日だって話した)

――昨日は一緒に帰ってない。

('A`)(いつも通りやればいい、いつも通りいつも通り・・・)

 _
( ゚∀゚)「だからぁ、一番変態なのはお前だって!」

(´・ω・`)「ないない」

('A`)(いまだ!)

('A`)「お・・・、お前に決まってんだろジョルジュ・・・」


中途半端な声と中途半端なタイミング。
そしてワンテンポ遅れた発言。
いつもならなんでもない一言が、微妙な雰囲気をつくってしまう。

 _
( ゚∀゚)「あ?」

('A`) ビクッ

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 07:43:08.59 ID:VUKhtPmqO
(;'∀`)「あ、あはは・・・」

あまりの微妙な雰囲気に、それ以上突っこむことも、前言を撤回する声もでてこない。
曖昧に苦笑いをつくるのが精一杯だった。


( ^ω^)「いや、ジョルジュが一番変態だお」

('A`)「!」

 _
( ゚∀゚)「おいwwwお前もかよwww」

(;^ω^)「っていうかあんなでかい声でおっぱいおっぱい叫べるのはお前くらいだお・・・」

 _
( ゚∀゚)「はははwwwまあなwww」


('A`)(助かったけど・・・)

ジョルジュが笑っていたらチャイムが鳴った。

教室にいる各々が自分の席に戻り始める。

そのなかでドクオだけがジョルジュの背中をじっと見つめていた。

('A`)(冷たい目だった・・・)

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 07:50:47.60 ID:VUKhtPmqO
休み時間はほとんど話さなかった、なんだか話したくなかった。
授業が終わっても顔を机に突っ伏したまま過ごす。

( ^ω^)「ドクオどうかしたかお?」

('A`)「少し頭痛くてな」

( ^ω^)「さっさと保健室いくお!」

('A`)「おk・・・あとでな」


('A`)(・・・)

机に伏した状態でも意外とよく教室の音は聞こえる。

人の笑い声、ひそひそ話、忍び笑い。

今の精神状態からすると、その音は甚だ不快だった。
まるで自分のことを馬鹿にされているように聞こえた。

('A`)(もう考えるのをやめよう、我ながら被害妄想が激しい)

放課後までの時間がどんなに長いかをドクオは初めて知った。

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 08:16:44.32 ID:VUKhtPmqO
川 ゚ -゚)「おい、鬱田」

突然かけられた声に、上手く反応することはできなかった。

('A`)「ど、どうした」

ああ、我ながら上ずった声だったと思う。
それも仕方ないことだと思った。

川 ゚ -゚)「掃除当番だが、体調悪そうだから先帰っていいぞ」

('A`)「そ、そっかありがとう」

彼女はそれだけ告げると放課後の教室から去っていった。

昨日と同じくらい心臓がざわざわとしている。
ただそれは悪い感じではない。

素直クール、クラス一の美少女。
釣り合わないと思いながらも、憧れの人だった。

('A`)「今日唯一いいことだったな」

一日沈みっぱなしだった気分が、少し軽くなった気がした。

 _
( ゚∀゚)「・・・」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 08:32:57.61 ID:VUKhtPmqO
浮かれた気分はそう長くも続かなかった。
クラスメートが続々と帰るなかで、自分一人だけ取り残されていることに気づく。

('A`)「帰りも一人は嫌だな」

ブーンは部活があるから先に行った、ショボンは委員会の仕事があるとか言ってたかな・・・、ジョルジュは・・・?

('A`)「ジョルジュ・・・」

あいつも先に帰ってしまったらしいが、一緒に帰ろうとは一言も声をかけられていなかった。

('A`)「今日の朝のこと怒ってんのかな」

結局教室に残されたのが自分だけになり、一人で帰るはめになった時にふと、俺って友達少ないんだななんてことを思い苦笑いを噛み殺した。

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 08:46:46.24 ID:VUKhtPmqO
(゚、゚トソン「あ・・・」

('A`)「ん?」

入れ違いで誰かとすれ違う。
たぶんクラスメートの目立たない女子だったと思うけど。

(゚、゚トソン「さようなら」

('A`)「さよならまたねー」スタスタ
名前なんだっけ、チラッと思ったけれど深くは考えなかった。

(゚、゚トソン「・・・」


(゚、゚トソン「ふふっ」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 09:15:47.10 ID:VUKhtPmqO
('A`)「謝ったほうがいいのかねえ」

夕食を食べてそのままゴロンと転がったベッドの上で、今日一日のことを思い返す。

('A`)「昨日の声の主も誰だかわからないし、ジョルジュとも微妙な雰囲気つくっちゃったし」

なんだかついてないなあ、なんてため息をつく。
もちろん誰も聞いてはいないが。

('A`)「とりあえずジョルジュに今日のことを謝っておこう」

手早く携帯をとりだし、ジョルジュ宛てにメールをうつ。

('A`)「今日のことは冗談だからっと・・・」ピポパポ

送信完了の画面を確認すると、携帯をポケットにしまう。

メールがくるまで2ちゃんでもやっていようか。

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 09:38:42.58 ID:VUKhtPmqO
('A`)「なになに、キョロ充の特徴あげてけ・・・?」

いつもなら覗きもしないようなスレが、何故だか今日は強烈に目を引いた。

('A`)「・・・」

いや、もしかしたら無意識的に探していたのかもしれない。

プライドなんだろうか、安心を得たかったのだろうか。
ともかく画面が切り替わるときにどこか緊張したのは嘘ではなかった。

('A`)「・・・お、俺はキョロ充じゃないからな」

そんな呟きをなんだかひどく虚しく感じる。

('A`)「え、えーと、なになに?」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 09:57:53.05 ID:VUKhtPmqO
('A`)「発言権がない、これは違うな・・・」

('A`)「笑えないとこでも無理やり笑う、これもない」

なんだ、大丈夫じゃないか。
一つ一つを否定してくたびに、自分の顔がほころんでいくのがわかった。

('A`)「周りのボケに突っ込めない、ないないwww」

('A`)「喋ると周りが静かになる、だいじょう・・・www」

――――あ?

('A`)「ぶ・・・?」

周りのスペックについてけない。

('A`)「あー・・・」

実は彼女いたことない。

('A`)「こ、告白されたことあるし・・・」

登下校が一人。

('A`)「た、たまた・・・」

誰にも挨拶されない。

('A`)「・・・」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 10:22:23.20 ID:VUKhtPmqO
使い古されたネタだったのだろうか。
スレはあまり伸びることはなかった。

上げる勇気もなかった。

否定したいけれど、もし出来なかった時にきっと目をそらすことが出来ないだろう。

('A`)「・・・」

更新しなければ画面は変わらないのに、パソコンを閉じようと焦っている自分に気づいた。

('A`)「俺・・・違う・・・」

シャットダウンを確認するとベッドに倒れこむ。

確かにあいつらの話についていけないことがあったことはある。
平凡で容姿も普通な自分には、バレンタインのチョコを数え、選抜に選ばれるかどうかなんてことは無関係だった。

('A`)(考えるな、もう寝よう)

そういえば、最近考えるなってよく言っている気がする。
でもそうしないと・・・。

必死に思考を停止させる。
微睡む頃には、すっかり夜はふけていた。

ジョルジュからの返信が無いことに気付かなかったのは、幸いだったかもしれない。

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 10:43:47.80 ID:VUKhtPmqO
目覚まし時計が鳴る。
まだいつもの起床時間よりもずっと早い。
昨夜あまり眠れなかったことを考えると寝不足になってもおかしくない時間だった。

('A`)(起きなきゃ・・・)

眠い目を擦り重たい身体を引き摺ってベッドから這い出る。
特に用事や理由があったわけではない。
しいて言うならば、自信がなかった。

('A`)(眠い・・・)

朝イチの電車にのり朝イチに学校につく。
もちろん誰もいない。

教室に一番に入り、席に座る。
他の生徒が入ってきたのは20分も後のことだった。

川 ゚ -゚)「鬱田じゃないか」
(゚、゚トソン 「あ、本当だ」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 11:23:58.66 ID:VUKhtPmqO
('A`)「あ・・・、どうも」

予期してない状況だったけれど、今度は落ち着いて答えられた。
心の中まで落ち着けることはできなかったけども。

川 ゚ -゚)「朝早いなんて珍しいな」

('A`)「まあ今日はたまたまだよ」

まさか挨拶が嫌で朝早く来たなんて言えるはずもなく、曖昧にごまかす。

('A`)「あっ・・・と、昨日は掃除当番ありがとう」

川 ゚ -゚)「そのことなら都村に言ってくれ」

('A`)「都村?」

あまり聞きなれない名字に疑問を浮かべていると、後ろに立っていた女子が言葉を継ぎ足した。

(゚、゚トソン「あ、私が都村です」

('A`)「あ、昨日の人か、ありがとう」

川 ゚ -゚)「こいつが鬱田が死にそうだと騒ぐもんだからな」

(゚、゚トソン「大袈裟に言い過ぎです」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 11:45:17.75 ID:VUKhtPmqO
川 ゚ -゚)「しかしひどいぞ鬱田、クラスメートの名前を忘れるなんて」

('A`)「あーごめん都村さん」

(゚、゚トソン「いえ、私クラスで存在感消してるんで大丈夫です」

川 ゚ -゚)「・・・さて、私は用事があるからまた後でな」

彼女の足早に去っていく後ろ姿を見て、少し落胆したのは確かだ。
それに心配してくれたのもどうやら都村さんらしい。

('A`)「ありがとう、都村さん」

(゚、゚トソン「い、いえ、当然のことをしたまでです」

(゚、゚トソン「私も用事があるので失礼します」

('A`)「うん、またな」

都村さんも足早に去っていったことで、教室はまた静かになった。

静かな教室はなんだかとても眠気を誘うので、一眠りすることにしよう。

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 12:19:05.26 ID:VUKhtPmqO
目を覚ました時、教室はもうかなり賑わっていた。
携帯で時間をみるとHRまであと10分、そろそろジョルジュ達がくる時間だろう。

('A`)(あれ・・・返信きてない)

すっかり忘れていた。
朝気付いていたらおそらくずっと気分が悪かっただろう。
ただ、幸か不幸かそんな暇はなかった。

 _
( ゚∀゚)「うーっす」

 _
( ゚∀゚)「お、ドクオいるじゃんwww」

('A`)「お、おう」
 _
( ゚∀゚)「昨日メール返してなかったわwww」

ああ、忘れてなかったのか。
メールが返ってこなかったことは少し気に掛かったけれど、ジョルジュの態度はいつも通りだったので少し気持ちが緩んだ。

別に怒ってなかったのか。

('A`)「いや、気にしてな・・・」

 _
( ゚∀゚)「別にドクオだから返さなくてもいいだろwww」

('A`)「えっ?」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 12:36:18.48 ID:VUKhtPmqO
('A`)「えっ・・・は?どういう意味・・・」

 _
( ゚∀゚)「あーもう、別にいいだろ?な?」

('A`)「いや・・・っていうかさ・・・」

 _
( ゚∀゚)「あ?だめなの?」

('A`)「あ・・・いや平気」

 _
( ゚∀゚)「そうそうwww大丈夫だよなwww」

(;'∀`)「あ、あはははは・・・」


―――――発言権がない。
―――――笑いたくもないのに笑う。


(;'∀`)(あれ?)

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 14:00:32.61 ID:VUKhtPmqO
( ^ω^)「あれドクオが早いおwww」

(´・ω・`)「雪でも降るんじゃないの?」

('A`)「あっ、ブーン、ショボン・・・」

 _
( ゚∀゚)「よお、お前ら」

昨日と似たような場面。
でも昨日と違うことがある、昨日と変わったことがある。

('A`)「すまんwwwちょっと腹痛いわwww」

( ^ω^)「お?またかお?」

('A`)「ああ、慣れないことはするもんじゃないな」

言うが早いか、走ってその場を離れる。
ただ、離れたのはそれだけじゃなかったかもしれない。

まだそれが何かわからないけど―――。

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 14:33:01.30 ID:VUKhtPmqO
('A`)「・・・逃げちまった」

当然保健室に行くわけにもいかず、トイレで顔を洗って気持ちを落ち着ける。

これから先どうするか。
他人の顔を見て、自分を殺して仲良くするか。
自分を尊重して、仲間と喧嘩するかもしれない道を選ぶか。

('A`)「俺は――――」

―――――。

(´・ω・`)「ドクオどうしたのかな」

 _
( ゚∀゚)「さあなー」


( ^ω^)「・・・」


( ´∀`)「おまえら前向けモナ」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 14:56:23.27 ID:VUKhtPmqO
(゚、゚トソン「・・・はあ」

とぼとぼ教室に向かってあるいていると、何故かこの子にあった。
そして何故か身の丈を話しているはめになっている。

(゚、゚トソン「少し考えすぎかもしれないですけどね」

('A`)「うーん・・・」

(゚、゚トソン「ジョルジュくんはそんなに嫌な人じゃないと思うんですけど・・・」

('A`)「教室で聞いた声がジョルジュかはわからない」

(゚、゚トソン「そうですか・・・」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 15:58:04.91 ID:VUKhtPmqO
(゚、゚トソン「じゃあ私はこれで」

('A`)「ああ、ありがとう」

(゚、゚トソン「礼には及びません」


都村さんはそれだけ言うと、教室に戻っていった。
トイレに隠れる気も保健室で休む気もでなかったので後から戻ることにしよう。


(゚、゚トソン「ジョルジュくんはたぶん・・・」

都村さんのそんな呟きは、耳に入ることはなかった。

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 16:16:50.37 ID:VUKhtPmqO
( ^ω^)「ジョルジュ」

 _
( ゚∀゚)「あ?」

( ^ω^)「ちょっと話があるお」

いつも穏やかなブーンから何か怒りみたいなものを感じる。
なんかやらかしたっけな俺。

 _
( ゚∀゚)「なんだよ」

( ^ω^)「最近ドクオと何かあったのかお?」

 _
( ゚∀゚)「・・・」

ああ、そのことか。
 _
( ゚∀゚)「別になんもねーよ」

( ^ω^)「嘘つくな、見ればわかるお」

( ^ω^)「ドクオが引け目を感じそうなのをわかってて絡んでるのかお?」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 16:36:29.69 ID:VUKhtPmqO
 _
( ゚∀゚)「・・・悪いのかよ」

( ^ω^)「・・・それだけじゃないお、最近ジョルジュは柄の悪い奴ばかりとつるんでる」

 _
( ゚∀゚)「チッ・・・」

( ^ω^)「それと関係があるのかお?」


関係は・・・ある。
だがあまりに幼稚で馬鹿馬鹿しいこと。
口にだせるようなことじゃない。

 _
( ゚∀゚)「うるせーな、気にくわねえんだよあいつが!」

真っ正面から質問に答えられないことにイライラして、でもそれをぶつけることもできずに、ブーンの横を過ぎ去ることが今できる精一杯の抵抗だった。

( ^ω^)「・・・」


(゚、゚トソン「・・・」

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 21:52:12.85 ID:VUKhtPmqO
(゚、゚トソン「内藤くん、覗くつもりはなかったんだけど・・・」

( ^ω^)「あ、都村さんかお」

内藤くんはばつの悪そうな顔をしている。
普段あまり怒ることのない内藤くんだから余計にそうみえるのかもしれない。

( ^ω^)「何か用でも?」

(゚、゚トソン「あ、今のことと関係あるんですけど」

たぶん私だけが知っていること、知ってしまうとなんだそれと言いたくなるかもしれないけど。

でも物事の最初って意外と単純なものだ。
それをこねくり回してしまうからややこしくなる。

(゚、゚トソン「私も話を聞いたんですがジョルジュくんってたぶん―――」

204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 21:58:47.36 ID:VUKhtPmqO
 _
( ゚∀゚)「チッ・・・」

なんだか気分が悪い。
さっきのことも要因の一つだけれど、この底の浅い笑いを浮かべている奴らの顔を見てるだけでイライラする。

「ぎゃははwwwマジでだせえwww」

 _
( ゚∀゚)「・・・」

今さらだが、やりすぎたかもしれないと思った。
なんだか相手よりも優位に立ってると思いたかった気持ちが強すぎたのかもしれない。
意固地になっていた。

そんな時に話しかけてきたから、こいつらと仲良くなった。
ドクオが嫌いなこいつらとたまたま話が合った。

 _
( ゚∀゚)「だるいな・・・」

今はもう、だるいだけだ。

だけど謝ろうという気分にもならない、今さらどの面さげていくっていうんだ。

ああ、イライラする。

208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 22:05:33.38 ID:VUKhtPmqO
( ^ω^)「うーん・・・」

都村さんから聞いた話はなんだか納得できるようなできないような話だった。
なんというか単純すぎるというか。
でも彼女は、単純なことをこねくり回すから問題が大きく見えるんですよと言っていた。

案外そうかもしれない。


(´・ω・`)「なんか僕影薄くない?」

( ^ω^)「えっ?あっ・・・だ、大丈夫だお!」

上の空で聞いていたところに急な疑問をぶつけられて、適当な相づちをうつ。

ただ思考を中断されたことで、踏ん切りがついたかもしれない。

( ^ω^)「・・・そうだ、ショボンに頼みたいことがあるんだお」

(´・ω・`)「?」

こうなったらもう確かめてしまった方が早い。


( ^ω^)「明日ジョルジュと・・・」

( ^ω^)「素直さんをよんでおいてほしいんだお」

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 23:09:46.72 ID:VUKhtPmqO
('A`)「ここ二日学校じゃまともに喋ってないな」

('A`)「・・・」


このままでいいんだろうか。

いや、きっと良くない。


そんな声が、どこかから聞こえた気がする。

正直、今は放課後の教室のことはあまり大したことではないと思えてきた。

だって、気付いたから。


('A`)「明日・・・」

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 23:16:10.97 ID:VUKhtPmqO
――――――。

近くの段差に腰をおろす。


(゚、゚トソン「・・・」


今、少し離れたところでジョルジュくんやクーちゃん達が話をしている最中だ。

でも私は、もうどうなるか知っている。

大事なことはそのあとなのだ、本当に大事なことは。

(゚、゚トソン「ふう・・・」


彼らはどうなるだろう。
仲直りするのだろうか。
喧嘩別れするのだろうか。

ドクオくんはどうするのだろう。
そして私も・・・。

話が終わったみたいなので、立ち上がろう。
きっとこのあと、ジョルジュくんに蹴りを食らわせるだろうから、素振りをしておくといいかもしれない。

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 23:20:08.77 ID:VUKhtPmqO
('A`)「・・・」

放課後の教室の窓から町の景色を眺める。
遠くの方に小学生ぐらいの子供たちがみえる。


いつからだろう、友達と友達じゃない人の境目ができたのは。

いつからだろう、放課後に空き地にいかなくなったのは。


(゚、゚トソン「あれ、まだ残ってるなんて珍しいですね」

('A`)「あー・・・ちょっとジョルジュと話があってな」

(゚、゚トソン「!」

(゚、゚トソン「そうですか・・・明日呼ぼうと思ってたんですけど、そっちのほうがいいですね」

('A`)「・・・」

(゚、゚トソン「ドクオくん」

('A`)「・・・」

(゚、゚トソン「怒っていいんですよ」

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 23:25:43.52 ID:VUKhtPmqO
(゚、゚トソン「いえ、むしろ怒らないとダメです」

('A`)「そうか?」

(゚、゚トソン「それでやっと対等なんですから」

私はここで、一息つく。
心臓がはね上がっているのを悟られないように、今までと同じ調子で、話さなきゃ。

(゚、゚トソン「ドクオくんはクーちゃんのこと好き・・・いや憧れですか」

('A`)「えっ、ちょっ!」

(゚、゚トソン「大丈夫です、見てればわかりますから」

(゚、゚トソン「でも仲良くなるとも思ってなかったし、周りもそう思ってた」

(゚、゚トソン「ジョルジュくんも」

('A`)「え、つまり・・・」

(゚、゚トソン「嫉妬ってやつですよ、単なる」

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 23:37:12.54 ID:VUKhtPmqO
(゚、゚トソン「でもクーちゃんはドクオくんに話しかけるようになった」

(゚、゚トソン「理由は・・・」

(-、-トソン(私のために・・・)

(゚、゚トソン「わからないですけど」

('A`)「いや、でもそんなことで怒る奴じゃ・・・」

(゚、゚トソン「ドクオくんには負けたくなかったんだと思います」

(゚、゚トソン「仲が良くて、でも近しい分負けてると思いたくなかった」

('A`)「はあ・・・」

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/14(木) 23:53:06.90 ID:VUKhtPmqO
(゚、゚トソン「でもあの人は勘違いしてたんですよ」

('A`)「ええっと・・・」

(゚、゚トソン「・・・」

(-、-トソン「さっき、ジョルジュくんとクーちゃんが付き合うことになりました」

('A`)「あー・・・」

(゚、゚トソン「だから、ドクオくんはとばっちりくらっただけってことになります」


都村さんの話でだいたいの大筋はつかめた。

確かに怒っていい話ではある。
けれど今はジョルジュの誤解が解けたことで怒る気も・・・。

('A`)「あーそうか・・・」

(゚、゚トソン「・・・はあ」

(゚、゚トソン「もう一度言いますよ、怒らないとダメです」

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 00:05:47.59 ID:j7R1giPHO
(゚、゚トソン「相手が間違えた時に許すだけじゃ、きっとその人は負い目を感じてしまいます」

(゚、゚トソン「何も感じない人は論外ですが」

(゚、゚トソン「笑っているだけじゃダメな時もあると思うんです」

('A`)「・・・確かにな」

友達を叱るのは難しい。
ただ怒るだけじゃダメなんだ。

でも、ただ笑っているだけの友達よりも叱りあえる仲間の方がきっと大切なんだろう。

大事な仲間の方がきっと大事にする価値があるのかも・・・。

(゚、゚トソン「あ、でも暴力はダメですよ」

('A`)「え?」

(゚、゚トソン「私がそれはやっときましたので、喧嘩になるとまずいし」

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 00:13:59.71 ID:j7R1giPHO
('A`)「それじゃそろそろいこうかな、あんまりいちゃいちゃさせんのもムカつくし」

(゚、゚トソン「そうですか」

('A`)「なんか色々世話になったな、ありがとよ」

(゚、゚トソン「気にしないで下さい」

その時、教室を出ようとする背中に声をかけたのには私自身が一番驚いた。


(゚、゚トソン「あのっドクオくん!」

('A`)「ん?」


(゚、゚トソン「私・・・」

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 00:22:00.82 ID:j7R1giPHO
(゚、゚トソン「私・・・応援してますから・・・」

('A`)「オッケー、まかしといて」


――――――。


一人だけポツンと残された教室で、あんまり経験したことがないチクチクとした痛みが私の胸を刺す。


出てきたのはやっぱり深いため息。


(゚、゚トソン「はあ・・・」


(-、-トソン「やっぱり私ってダメだなあー・・・」


誰もいない教室で、忘れ物の筆箱だけがそんな呟きを聞いてくれた。

257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 00:40:59.57 ID:j7R1giPHO
いつもの通り道、学校へ真っ直ぐの一本道。

周りの学生を見渡すと友達や彼女、先輩に後輩など誰かしらと話している。

でも今日は一人じゃない。

( ^ω^)「おはようだお」
(´・ω・`)「おはようドクオ」

結局嫌われてたあの声の主はわからないままだが、今のところ何の問題もないし大丈夫だろう。

('A`)「あっ!あれジョルジュじゃん、見せつけやがって・・・!」

挨拶も気にしないことにした。
それにおはようと先に声をかけるほうが清々しい。


結局、何もかも気持ち次第なのかもしれない。
自分がキョロ充だと思ったらそうだし思わなければ違うんだ。


まあ俺の勝手な解釈なんだけど。
(゚、゚トソン「あっドクオくんおはよう」

('A`)「お、都村さんおはよう」

終わり。

261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/15(金) 00:46:24.17 ID:j7R1giPHO
なんかとても疲れました
見てくれた人ありがとう
投下も遅くてすみません

とりあえずこれで俺は寝ます、お休み

コメント

少し、心の救いになったよ、
ドクオに自分を重ねちゃうんだよな
[2011/12/10 21:37] URL | #SFo5/nok [ 編集 ]


コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する



プロフィール

K-AYUMU

Author:K-AYUMU

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

リンク

ユーザタグ

カ行 タ行 ア行 ちんこ ハ行 サ行 マ行 ナ行 英数字  ^ω^) ('A`) ラ行 1レス ワ行 (´・ω・`) ショボーン ヤ行 ブーン ショボン トソン 'ー`)し ξ゚⊿゚)ξ (,゚Д゚) ドクオ まんこ (=゚д゚) J( 1レス カラマロス大佐 シュー ミセリ (-_-) いよう 川д川 人狼 (∪^ω^) 世紀末 ツンデレ 

FC2カウンター

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。