mesimarja
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('A`)「二次元、ねぇ。」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 21:35:32.47 ID:D6mBI27z0
外は灰色だった。午後の天気予報は雨。もう直ぐで降り出す頃合だろう。
ドクオは萎びたケースの中から、最後の一本を取り出す。
('A`)「煙草、買いに行けねぇな。

ライターで火を付ける。たったの105円で買えるこのライターでさえ、残り少なくなった事に気づき、ドクオは舌打ちした。
('A`)「俺、なんで苛ついてんだろ。」


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 21:39:28.00 ID:D6mBI27z0
心当たりはある。先週、ブーンから電話があった。

( ^ω^)「ドクオ!聞いてくれお!」

いつもテンションの高いブーンだが、この日のものは、類を見なかった。電話越しでもわかる興奮に、ドクオは少し興味を持った。

('A`)「いつになく興奮してるな。新しい嫁でも買ったのか?」

軽い調子で返す。どうせ、そんな所だろう、と思って。

( ^ω^)「違うお!就職先決まったんだお!明日から仕事だお!お前のようなニートとは、もうお別れだお!」

一気にまくしたてたせいか、ブーンは少し息切れしていた。

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 21:44:59.87 ID:D6mBI27z0
電話越しの沈黙。
ドクオの脳は思考停止していた。おめでとうとか、よかったなとか、そんな事も言えずに。
頭が回り出すと、漸くドクオの口から言葉が漏れた。

('A`)「お前にも裏切られた、な。」

返事を聞く前に重力に従って電話機を叩きつける。お前のようなニートとはお別れだ。頭でぐわんぐわんと鳴り響く。
ドクオは部屋に戻ると、一人自嘲の笑いを漏らした。


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 21:47:24.04 ID:D6mBI27z0
前にも同じ事があった。ドクオやブーンと絡む「友人」は、所詮一年程就職活動をしなかった者や、果ては20台で就職してしまうような奴ばかりだった。
その時もドクオは、ショックを覚えなかった訳ではない。しかしその時はブーンがいた。長年一緒に居るブーン。自分のように万年ニートのブーン。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 21:50:29.60 ID:D6mBI27z0
( ^ω^)「違うお!就職先決まったんだお!明日から仕事だお!お前のようなニートとは、もうお別れだお!」

ブーンだけは違うと、信じていた。

部屋に戻ってから腰を降ろそうとすると、ドクオの携帯が鳴った。電話着信。ブーンからだ。
初めから無視する腹は決まっていた。ドクオは携帯の電源を切ると、頭を抱えた。
友人からの裏切り。
ドクオは盲信し過ぎた。自分の唯一無二である親友、ブーンを。
ドクオは元々、友達を作ろうとする人間ではなかった。心を開こうとする男でもなかった。
しかし、ブーンはそんなドクオにしつこく話しかけた。自分から心も開いた、自分と共通点がある、そう確信して。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 21:52:49.88 ID:D6mBI27z0
ドクオはそんなブーンを次第に信頼するようになった。親友とさえ思った。二次元の嫁について話す時間はとても楽しかった。

('A`)「やっぱり、心なんて開くモンじゃないよなぁ…。」

笑おうとしたドクオの頬は、既に涙で湿っていた。

それから数日、ドクオは二次元に対する興味を失っていった。彼はひたすら自問した。唯一無二の親友、ブーンについて。
パソコンの電源も入れなかった。母の料理も食べなかった。ドクオにはここが現実ではないように感じられた。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 21:53:27.47 ID:D6mBI27z0
('A`)「どうしよう…買いに行くか。」

先程までの回想を振り切り、ドクオは財布を持って立ち上がった。ついでに飯も買おう。ここ数日、食べていないのだから。

ドクオの家は、少しコンビニから離れている方で、15分程度歩かないと辿り着けない。その為か、ドクオはあまりコンビニに行かなかった。

('A`)「あー、雨の匂いがする。こりゃ、ひと降り来るよなぁ。」

冷たい風と、曇天のせいか、ドクオは走り出した。親友との思い出が、少しでも消えればいいと思って。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 21:54:03.61 ID:D6mBI27z0
通りは混んでいた。何故か救急車が数台止まり、周囲がざわついている。
ドクオは反射的に誰か死んだんだな、と直感した。はは、こんな雨が降りそうな空の下で、死ぬなんて可哀相に。
ドクオの精神は擦り切れていた。ブーンが居た頃なら、こんな程度の事故だってドクオは心を痛めた。
あの時の親友はいない。ドクオは何故か笑いがこみ上げるのを感じた。

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 21:54:50.92 ID:D6mBI27z0
ξ゚⊿゚)ξ「…ン!ブーン‼」

女連れか、死んじまえ、ざまぁ見ろ。
そう思った瞬間、叫んでいるのが知り合いであるツンと、その対象がブーンである事に気づく。

('A`)「…え…。」

一瞬、時が止まった。

気づいた時にはざわめいている人混みを掻き分け、ブーンの方へと走っていた。

('A`)「ブーン‼‼‼」

轢かれている死体の横で泣いているツンが顔を上げる。

ξ゚⊿゚)ξ「…ド…ドクオ…。」

前へ出てきた迄はいいものの、ドクオは何をしていいのか一瞬にしてわからなくなってしまった。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 21:55:31.98 ID:D6mBI27z0
ξ゚⊿゚)ξ「轢かれたの…、トラック…あいつよ。」

ツンはしゃくりあげながらも、ドクオのかつての親友を殺した犯人を指差した。
犯人はツンに指刺された瞬間、身体をビクッと震わせ、手錠が派手に鳴る音を周囲に響かせた。

(`∠´)「おっ、おおおお俺じゃない…人違いだ…俺がやったんじゃない…」

激しく震えながら言葉を紡ぎ出す。
ドクオは返事をする前に手が出ていた。その瞬間、物凄い力でドクオは後ろから襟を引っぱられた。


/ ,' 3「手荒な真似はよせ、若造。」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 21:57:59.34 ID:D6mBI27z0

('A`)「な、なんで…知ってるんだ…?ブーンが喋りに来たのか…?相談に乗ったのか…?」

ドクオは最早自分が何を言っているのかすら分からなくなっていた。ただ、このやり場のない怒りをぶつけたかった。

/ ,' 3「その辺の事は言う必要はないだろうが、お前が裏切られた、裏切られたと喚いている時も、ブーンはお前の事を信頼していた。」



('A`)「…、…。」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 21:58:35.18 ID:D6mBI27z0
荒巻が去った後、ドクオは
それ以降の記憶を一切持っていなかった。
気づいたのは夜、自室のベットで泣きながら携帯を握りしめていた時だった。

('A`)「…ブーン…ごめんな…。」
('A`)「お前を殺したのは、俺も同然だ…。」
('A`)「お前を一瞬でも疑った事…許してくれとは言わない。」

('A`)「俺が…お前に対しての罪を償ったあとは…お前に会いに行くから…」




だから、もう少し眠っていてくれ。




End

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 21:59:55.88 ID:D6mBI27z0
小説試しということで一時間くらいで仕上げたよ。
改行が大切ということがわかったよ。ありがとう。
このスレは落としといてくれよな★

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