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mesimarja
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彡⌒ミ父の日だったようです
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 10:51:50.61 ID:wPfiZSFU0
 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「こんにちは、父者です」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「流石家の中でも影の薄いと評判の私ですが、今日は主役に輝くはずの日です」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「そう、今日は父の日」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「実は母の日と併せて毎年スルーされてきた日なのですが、今年は母の日に母者がプレゼント貰ったようなのでちょっと期待しています」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ちなみにプレゼントは養成ギプスだったそうです 母者にぴったりの贈り物ですね」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「昼から子供たち三人がそろって出かけていたので、きっと私宛のプレゼントを買いにいっていたのでは」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「でも期待し過ぎると何もなかった時のダメージが大きいので、あくまでちょっとだけ期待するに留めておきます」

 彡⌒ミ
(*´_ゝ`)「ああ、どんなプレゼントをしてくれるのかなぁ……」








7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 10:54:06.29 ID:wPfiZSFU0
( ´_ゝ`)ソワソワ

( ´_ゝ`)「おーい弟者ー」

(´<_` )「どうした兄者」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)ソワソワ

( ´_ゝ`)「ノートパソコンが起動しなくなったんだがお前なんかやった?」

(´<_` )「いや、やってない っていうか今日パソコン触ったの兄者だけじゃね?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)チラッチラッ

( ´_ゝ`)「言われてみればそうか……」

(´<_` )「またなんかやっちまったのか?」

( ´_ゝ`)「失敬な! 今日はいつも通り2chのスレを見つつうpされたロリ画像のリンクを踏んだりZIP落としたりくらいしかやってない!」

(´<_` )「それが原因だろ常識的に考えて……」

( ´_ゝ`)「なん……だと……?」





9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 10:56:16.18 ID:wPfiZSFU0
 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)ソワソワ

( ´_ゝ`)「……」

(´<_` )「……」

( ´_ゝ`)「なぁ弟者」

(´<_` )「なんだ」

( ´_ゝ`)「これなおs(´<_` )「無理」

( ´_ゝ`)「……」

(´<_` )「……」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)フー…



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 10:58:29.17 ID:wPfiZSFU0
l从・∀・ノ!リ人「あにじゃたちー、どうしたのじゃー?」

( ´_ゝ`)「おお、妹者」

(´<_` )「兄者がパソコンを壊したんだ」

(;´_ゝ`)「こ、壊してないもんっ」

(´<_` )「往生際が悪いな……」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)オチツケオチツケ

l从・∀・ノ!リ人「おっきい兄者のパソコン死んじゃったのじゃー?」

( ´_ゝ`)「いや、まだ死んではないんじゃないか きっとたぶんおそらく」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 11:00:30.04 ID:wPfiZSFU0
 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)ドキドキ

l从・∀・ノ!リ人「じゃあまだ生きてるのじゃ?」

(´<_` )「まぁほぼ逝きかけだけどな」

( ´_ゝ`)「またまたそんなこと言ってー 実は直し方知ってるんだろ弟者君?」

(´<_` )「ねーよ」

( ´_ゝ`)

(´<_` )「ねーよ」

( ´_ゝ`)



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 11:03:16.40 ID:wPfiZSFU0
 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)ソワソワ

( ´_ゝ`)「俺、バックアップとか一切取ってないんだけど」

(´<_` )「諦めろ」

( ´_ゝ`)「……数年かけて集めたお宝画像がいっぱいあったんだけど」

(´<_` )「諦めろ」

( ´_ゝ`)「…………本当に直せないの?」

(´<_` )「諦めろ」

( ´_ゝ`)

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)チラッ…

( ;_ゝ;)

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)!?



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 11:07:29.91 ID:wPfiZSFU0
( ;_ゝ;)「くそっ……くそっ……俺はなんて無力なんだ……!」

l从・∀・ノ!リ人「おっきい兄者……」

( ;_ゝ;)「まだ……まだこいつは生きてるのにっ! 死にゆくこいつを見守ることしかできないなんて!!」

( ;_ゝ;)「俺に力があれば助けられたかもしれないのに! どうしてこんな……!」

(´<_` )「どんまい☆」

( ;_ゝ;)「ちくしょおおおおおおお――――っっ!!!!」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)??



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 11:11:16.01 ID:wPfiZSFU0
l从・∀・ノ!リ人「おっきい兄者、泣かないでなのじゃ」

( ;_ゝ;)「妹者……」

l从・∀・ノ!リ人「大丈夫なのじゃ、妹者が直してあげるのじゃ!」

( ぅ_ゝ;)「へ?」

(´<_`;)「は?」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)…

l从・∀・ノ!リ人「妹者にお任せなのじゃ!」

(;´_ゝ`)「いやいやいや待て待て待て」

(´<_`;)「パソコンに触ったこともない妹者がいったいどうやって直す気だ」

l从・∀・ノ!リ人「確かに妹者は兄者たちみたいにパソコンのことはよく知らないのじゃ……」

l从・∀・ノ!リ人「だけど妹者は母者に教わったのじゃ!」

(;´_ゝ`)「は」

(´<_`;)「はは……じゃ……?」




18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 11:15:00.83 ID:wPfiZSFU0
l从・∀・ノ!リ人「『機械の調子が悪くなったらとりあえず叩けば直る!』のじゃ!」

(;´_ゝ`)「やめてえええええええええええっっ!!」

(´<_`;)「それは今となってはとどめの刺し方だ妹者ぁ―――っっ!!」

l从・∀・ノ!リ人「とうっ!」

ばっし ぼりっ ごきんっ

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)チョwwwww

l从・∀・ノ!リ人「いっけなーい、うっかり力入れすぎちゃったのじゃ☆」

( ;_ゝ;)「俺のFMV――――――――っっっっ!!!!」

(;<_; )「俺の秘匿動画―――――――――っっっっ!!!1」

( ´_ゝ`)「えっ」

(´<_`;)「あ」









19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 11:19:00.10 ID:wPfiZSFU0
 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)

( ´_ゝ`)「なるほど、単に電源コードが抜けてただけだったと」

(´<_` )「ああ……」

( ´_ゝ`)「最初から壊れてなんかいなかったんだな」

(´<_` )「そうさ……ちょっとからかってやろうって思っただけだったんだ俺も」

( ´_ゝ`)「代償は……大きかったな……」

(´<_` )「まさか妹者がビンタの一撃でノートパソコンかち割ると思わなかったからな……」

( ´_ゝ`)「母者の血……か……」

(´<_` )「流石だよな……」

( ´_ゝ`)bd(´<_` )グッ

( ´_ゝ`)「今日は……もう寝ようか……」

(´<_` )「ああ……」




 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「……あれ?」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 11:24:23.03 ID:wPfiZSFU0
 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)コソコソ

l从;-∀-ノ!リ人「母者、妹者今日ちょっと失敗しちゃってしょんぼりさんなのじゃ……」

@#_、_@
 (  ノ`)「ん、どうしたんだい?」

l从;・∀・ノ!リ人「おっきい兄者のパソコン直してあげようと思ったのに、逆に壊しちゃったのじゃ……」

@#_、_@
 (  ノ`)「おやおや」

l从;-∀-ノ!リ人「おっきい兄者、怒ってるかなぁ……」

@#_、_@
 (  ノ`)「なぁに、たまにはあれもパソコンから離れた方がいいのさ いい機会だ 妹者は気にすることないよ」

l从・∀・ノ!リ人「そんなもんなのじゃ?」

@#_、_@
 (  ノ`)「そうさ ……さて、妹者もそろそろ寝る時間だよ」

l从・∀・ノ!リ人「はーい、おやすみなさいなのじゃ!」

@#_、_@
 (  ノ`)「おやすみ」



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 11:29:41.70 ID:wPfiZSFU0
@#_、_@
 (  ノ`)「……さて、あたしも寝るとするかねぇ」

@#_、_@
 (  ノ`)「あんたも、明日仕事あるんだから早く寝なよ!」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)そ「き、気づいてたのか母者っ」

@#_、_@
 (  ノ`)「あたしがあんたに気付かないわけないだろ? じゃあね、おやすみ」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「あ、ああ、おやすみ母者」

@#_、_@
 (  ノ`)「電気消すよ」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「ああ……」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「……」








27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 11:35:00.28 ID:wPfiZSFU0
 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「結局何もなかったな……」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「別に、父の日だからってプレゼントとか特別期待してたわけじゃないけど」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「……」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「いやごめん嘘、やっぱり期待してた」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「うん……」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「まぁ、仕方ないよな」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「……寝るか」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ふぅ、なんかいつもより布団があったかい気がするなぁ……」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「……グスン」





30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 11:41:15.97 ID:wPfiZSFU0
翌朝

(*´_ゝ`)「いっただっきまーす!」

l从・∀・ノ!リ人「いただきますなのじゃー!」

(´<_` )「いただきます」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「いただきます……」

@#_、_@
 (  ノ`)「はいよ、たんとおあがり」

l从・∀・ノ!リ人「はーいなのじゃ!」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「はぁ……」

@#_、_@
 (  ノ`)「……」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)そ



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 11:46:52.55 ID:wPfiZSFU0
@#_、_@
 (  ノ`)「飯の最中にため息とは随分だねぇ あたしの料理はお気に召さなかったのかい?」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「めめめめめっめめめめ滅相もございません!! とっても美味しいです!!」

@#_、_@
 (  ノ`)「ふん、ならもうちっと明るい顔しな そんなシケた面で食ってるとこ見てるとこっちまで飯がまずくなる」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「そ、そうだな、すまん母者」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「……」



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 11:52:28.59 ID:wPfiZSFU0
 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ごちそうさま」

@#_、_@
 (  ノ`)「もういいのかい」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ああ、そろそろ支度しないといけないしな」

@#_、_@
 (  ノ`)「ふぅん……」

( ´_ゝ`)「なんかいつもより少し早い気がするなぁ」

(´<_` )「まぁそういう日もあるだろう」

l从・∀・ノ!リ人「あ、そういえば父者!」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ん、どうしたんだい、妹者」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 11:56:59.40 ID:wPfiZSFU0
l从・∀・ノ!リ人「兄者たちと妹者のプレゼント、気に入ってくれたのじゃ!?」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「へっ?」

( ´_ゝ`)「おいおい何を間抜けな声出してるんだ父者」

(´<_` )「あんなに分かりやすく置いといたのに、まさか気付いてないなんてことはないだろう」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「!?」

( ´_ゝ`)「昨日は父の日だったからな」

(´<_` )「いつも影の薄い父者だが、せっかくの父の日だしたまには……って話になってな」

l从・∀・ノ!リ人「気持ちよく眠れたのじゃー?」

( ´_ゝ`)「前のくたびれたせんべい布団よりもよっぽどいい寝心地だっただろう」

(´<_` )「というか穴空いてたぞあの布団 もっと早く替えればよかったのにな」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「!!」

@#_、_@
 (  ノ`)ニヤ



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 11:59:25.19 ID:wPfiZSFU0
l从・∀・ノ!リ人「ねー父者ー?」

 彡⌒ミ
(*´_ゝ`)「あ、ああ! 最高の寝心地だったぞ! ありがとうな、兄者、弟者、妹者」

l从*・∀・ノ!リ人「わーいなのじゃ!」

( ´_ゝ`)b「流石だよな俺ら」

(´<_` )「まぁ選んだのは妹者で金出したのは俺だから兄者は何もやってないんだけどな」

(;´_ゝ`)「しっ、失敬な! 俺だってちゃんと布団運んだだろ!」

(´<_` )「金出してないんだからそれくらい当然だろ」

(;´_ゝ`)「むぐぐ、仕方ないだろ、自宅警備員は年中無給なんだから」

(´<_` )「働け」

@#_、_@
 (  ノ`)「働け」

(;´_ゝ`)そ「は、母者まで……!」

 彡⌒ミ
(*´_ゝ`)「……」





37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 12:02:49.90 ID:wPfiZSFU0
@#_、_@
 (  ノ`)「おいあんた、そんなとこでぼさっとっつっ立ってていいのかい? さっさと支度しないと遅れるよ」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)そ「そ、そうだった!」

( ´_ゝ`)「おいおいちゃんとしてくれよ父者」

(´<_` )「たぶん兄者にだけは言われたくないと思うぞそれ」






 彡⌒ミ
(*´_ゝ`)「おお、本当だ、布団が変わってる……」

 彡⌒ミ
(*´_ゝ`)「昨日は落ち込んでたせいで全然気づかなかったけど」

 彡⌒ミ
(*´_ゝ`)「……私はいい子供たちを持ったなぁ」








38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 12:06:02.50 ID:wPfiZSFU0
 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)ゞ「よし、と」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)ノ「それじゃ、いってきます!」

l从・∀・ノ!リ人「いってらっしゃいなのじゃー!」

( ´_ゝ`)「いってらー」

(´<_` )「いってらっしゃい」

@#_、_@
 (  ノ`)「気をつけていっといで」

 彡⌒ミ
(*´_ゝ`)「ああ」





 彡⌒ミ
(*´_ゝ`)~♪







40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 12:10:25.54 ID:wPfiZSFU0
その日の父者は

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「うおお、スーツがえらいことに」

車に泥水ひっかけられても

(,,゚Д゚)「おい父者君、ここ間違っとるじゃないか」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「あ、すみません、すぐ直します」

仕事で失敗して怒られても

 彡⌒ミ
(;;´_ゝ`)「あっつううぅぅぅぅぅぅっっ!!!!」

(;*゚ー゚)「きゃー、ごめんなさい!」

お茶を頭からぶっかけられても

終日ご機嫌だったようです


 彡⌒ミ
(*´_ゝ`)~♪



おしまい

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 12:28:13.47 ID:wPfiZSFU0






また別の父の日






47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 12:32:28.64 ID:wPfiZSFU0
l从・∀・ノ!リ人「今日は父の日、父の日なのじゃー♪」

( ´_ゝ`)「で、結局なに買うか決めたのか、弟者?」

(´<_` )「んー、布団ぼろぼろみたいだから布団でいいんじゃね? と」

( ´_ゝ`)「布団ってなにそれ高価」

(´<_` )「金払うの兄者じゃないんだから別にいいだろ」

( ´_ゝ`)「それもそうだな」

(´<_` )「……」

( ´_ゝ`)「なんだよその何か言いたげな目つきは」

(´<_` )「別に……」








壁】∀゚)「……」





48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 12:37:45.14 ID:wPfiZSFU0
  _
( ゚∀゚)「知らなかった……今日がそんな大事な日だったなんて」
  _
( ゚∀゚)「乳の日」
  _
( ゚∀゚)「そんな一大イベントをおっぱい紳士たる俺が見過ごすとは何たる不覚……!」
  _
( ゚∀゚)そ「はっ!」

川 ゚ -゚)ボインボイーン
  _
( ゚∀゚)「待たれよそこのでかめろ……御嬢さん!」

川 ゚ -゚)

(゚- ゚ 川

川 ゚ -゚)ゞ「?」
  _
( ゚∀゚)b「YesYes」



50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 12:44:02.39 ID:wPfiZSFU0
  _
( ゚∀゚)「今日が何の日かご存知ですか?」

川 ゚ -゚)「父の日ですね」
  _
( ゚∀゚)「そう、乳の日です さては貴方、そのために外出されておいでなのですか?」

川 ゚ -゚)「よくお分かりで 父のためのプレゼントを買いに来たんです」
  _
( ゚∀゚)「ほほう、なんと素晴らしい心がけだ さぞかしその乳を大事にされておいでなのでしょう」

川 ゚ -゚)「ええ、私を今まで支えてきてくれましたからね こんな日くらいは、と」
  _
( ゚∀゚)「互いに支え支えられ……まさに理想の共存生活というわけですね」

川 ゚ -゚)「そんなたいそうなものじゃ……」
  _
( ゚∀゚)「もしよろしければ不肖な私めにもプレゼントを選ぶ手助けをさせて頂けませんか?」

川 ゚ -゚)「いや、見ず知らずの方にそれは……」
  _
( ゚∀゚)「見ず知らずなどとは水臭い! こうして出会って会話している、それだけでもう私たちは知己ではないですか!」

川 ゚ -゚)「はぁ」



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 12:50:07.95 ID:wPfiZSFU0
  _
( ゚∀゚)「それに、一人で選ぶよりも二人で選んだ方がより良いプレゼントも見つかるというもの!」

川 ゚ -゚)「……確かに、男性の視点があった方がいいかなとは思いますね 私、男性のことはよく分からないもので」
  _
( ゚∀゚)「そうでしょうそうでしょう」

川 ゚ -゚)「では、せっかくなのでお願いします ええと……」
  _
( ゚∀゚)「おっと申し遅れました 私、ジョルジュ長岡と申します ジョルジュと呼んでください」

川 ゚ -゚)「ジョルジュさんですか 私は素直クールです クーと呼んでください」
  _
( ゚∀゚)「素直クール……なんという素敵な響き 良い乳を持つと名前も神性を持つのですね」

川 ゚ -゚)「お世辞を言っても何も出ませんよ」
  _
( ゚∀゚)「お世辞など! 偽りなき本心です!」

川 ゚ -゚)「そうですか まぁなんでもいいですけど、とりあえず今日はよろしくお願いします」
  _
( ゚∀゚)「お任せあれ!」



54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 12:56:21.42 ID:wPfiZSFU0
川 ゚ -゚)「男性ってどういうものを喜ぶのでしょう?」
  _
( ゚∀゚)「そうですねぇ バリエーションは色々ありますが、ここはやはりオーソドックスに下着でしょう」

川 ゚ -゚)「し、下着ですか?」
  _
( ゚∀゚)「おや、ご存じでない? 昨今は下着の重要性が改めて議論されているのですよ」

川 ゚ -゚)「そうなんですか?」
  _
( ゚∀゚)「ええ、下着は外からは見えませんが、それ故に内面からその人の魅力を引き出してくれる大事なものなのです」

川 ゚ -゚)「男性にもそのような思考があるのですね……」
  _
( ゚∀゚)「ええ、女性だけかと思われがちでしょうが、むしろ男性にこそ下着には強い嗜好があるのではないでしょうか」

川 ゚ -゚)「知りませんでした 勉強になります」
  _
( ゚∀゚)「訊きたいことがあれば何でも訊いてください 答えられる範囲でなら何でも答えます」

川 ゚ -゚)「お気持ちだけで結構です ありがとうございます」



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 13:02:35.51 ID:wPfiZSFU0
川 ゚ -゚)「ところでジョルジュさんはどうして一緒にプレゼント選ぼうと思って下さったのですか?」
  _
( ゚∀゚)「私は乳を守り乳を敬い乳をこの手に抱くために生まれし気高き紳士……」
  _
( ゚∀゚)「その乳のために贈り物をしようという、クーさんの邪心無き殊勝な心がけに胸を打たれただけですよ」

川 ゚ -゚)「抱くのはどうかと思いますが、ジョルジュさんもなにか父には特別の想いがあるのですね」
  _
( ゚∀゚)「ええ、人一倍強い想いを持っていると自負しております」

川 ゚ -゚)「私も、母を亡くしてからは父だけが私をここまで育ててきてくれましたから 父への感謝の念は尽きません」
  _
( ゚∀゚)「おっと……これは辛い過去を思い出させてしまったようで 申し訳ありません」

川 ゚ -゚)「私が勝手に話しただけですから、お気になさらず」

川 ゚ -゚)「それよりも、早く選んでしまいましょう あまりお時間を取らせるのも悪いですから」
  _
( ゚∀゚)「私のことでしたらそんなにお気になさらずとも良いのですが……分かりました」






57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 13:08:09.04 ID:wPfiZSFU0
川 ゚ -゚)「あ、あのお店とかどうでしょう」
  _
( ゚∀゚)「む……あそこはちょっと……」

川 ゚ -゚)「駄目でしょうか」
  _
( ゚∀゚)「確かに貴方のお名前に合ったクールなものは見つかるでしょうが……少々男性的に過ぎますな」

川 ゚ -゚)「男性的ではいけないのですか?」
  _
( ゚∀゚)「いや、いけないわけではないですが、もう少し柔らかい雰囲気のものがよろしいのではないかと」

川 ゚ -゚)「そんなものですか?」
  _
( ゚∀゚)「ええ まして、かけがえのない人を喪って人生を歩んできた方には、もう少し母性あふるる品の方が良いと思います」

川 ゚ -゚)「父に母性、ですか……考えたこともなかったです」
  _
( ゚∀゚)「女性ならばそうかもしれませんね しかし男性にとって母性はとても大事なファクターです 覚えておいて損はありませんよ」



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 13:14:51.75 ID:wPfiZSFU0
  _
( ゚∀゚)「あ、あのお店にしましょう!」

川 ゚ -゚)「え、あれですか?」
  _
( ゚∀゚)「はい」

川 ゚ -゚)「さっきの店よりもずっと男性らしさはなくなりましたけど、ちょっとポップというかファンシー過ぎませんか?」
  _
( ゚∀゚)「先ほども言ったでしょう! 重要なのは母性!」

川 ゚ -゚)「そうですけど……」
  _
( ゚∀゚)「まぁまぁ、物は試しというではありませんか とりあえず入ってみましょう!」

川 ゚ -゚)「は、はぁ……」





61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 13:19:19.04 ID:wPfiZSFU0
川 ゚ -゚)「うーん、あまり父が喜びそうなものがあるようには思えませんが」
  _
( ゚∀゚)「そうでしょうか しかし一見無さそうなところにこそ掘り出し物も見つかるというものですよ」

川 ゚ -゚)「そうかもしれませんね」
  _
( ゚∀゚)「ところで、つかぬ事をお伺いいたしますが、サイズはおいくつで?」

川 ゚ -゚)「父ですか? えーっと、Lでちょうどいいんじゃなかったかな……」
  _
(;゚∀゚)「Lっ!?」

川;゚ -゚)「え、何かおかしなことを言いましたか?」
  _
( ゚∀゚)「おっとこれは失敬 想定以上の答えに思わず取り乱してしまいました ははは、これでは紳士失格ですな」

川 ゚ -゚)「そんなに意外でしょうか」
  _
( ゚∀゚)「ええ、私の人生で初めて聞いた大きさです」

川 ゚ -゚)「またまたご冗談を……」



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 13:24:15.39 ID:wPfiZSFU0
  _
( ゚∀゚)「しかしそんなに大きいと、ここではサイズの合うものがないかもしれませんね……」

川 ゚ -゚)「え、いや、普通にあるのではないでしょうか」
  _
( ゚∀゚)「え、普通に売ってるんですか……? オーダーメイドとかではなく……?」

川 ゚ -゚)「Lくらいなら当然あるでしょう 一般的なサイズですし」
  _
(;゚∀゚)「なんということだ……俺が知らぬ間に人類はかなりの進化を遂げていたというのか……!」

川 ゚ -゚)「ジョルジュさん?」
  _
(;゚∀゚)「はっ、すみません そ、それじゃ早く選んでしまいましょうか!」

川 ゚ -゚)「そうですね」


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 13:32:06.87 ID:wPfiZSFU0
川 ゚ -゚)「うーん、やっぱり父に合いそうなものは……」
  _
( ゚∀゚)「あったあああああああ!!」

川 ゚ -゚)「えっ……ジョルジュさんそれって」
  _
( ゚∀゚)「どうですか! この色、艶、質感! 全てが調和した天使の逸品ですよ!」

川 ゚ -゚)「いやそれはいいんですけど」
  _
( ゚∀゚)「気に入っていただけましたか!」

川 ゚ -゚)「いや、そうじゃなくて」
  _
( ゚∀゚)「?」

川 ゚ -゚)「それブラジャーですよね?」
  _
( ゚∀゚)「はい!」

川 ゚ -゚)
  _
( ゚∀゚)

川 ゚ -゚)
  _
( ゚∀゚)「?」



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 13:38:14.41 ID:wPfiZSFU0
川 ゚ -゚)「なんで父にブラジャーなんですか?」
  _
( ゚∀゚)「え? 乳にブラジャーでなくて何にブラジャーなんですか?」

川 ゚ -゚)「おっしゃる意味がよく分かりませんが」
  _
( ゚∀゚)

川 ゚ -゚)
  _
( ゚∀゚)

川 ゚ -゚)
  _
( ゚∀゚)そ ハッ



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 13:42:17.00 ID:wPfiZSFU0
  _
(;゚∀゚)「ままままさかノーブラっ!?」

川 ゚ -゚)
  _
(;゚∀゚)「なんということだこのでかおっぱいでノーガード戦法とは完全に予想外ッ! なんたる希少種ッッ!!」

川 ゚ -゚)
  _
( ゚∀゚)「クーさんっ!」

川 ゚ -゚)「はい」
  _
( ゚∀゚)「こんな布きれよりもっと乳が喜ぶものを教えて差し上げましょう!」

川 ゚ -゚)
  _
(*゚∀゚)「それは! 両手でわしづかみにしてもみくちゃにすることです!」

川 ゚ -゚)
  _
(*゚∀゚)「揉むと大きくなるという噂を一度は聞いたことがあるでしょうあれはおっぱいが喜んでいるからで喜ぶと成長するのは植物と同様で……!」

川 ゚ -゚)ノ[]ピポペ
  _
(*゚∀゚)「うんぬんかんぬん……というわけで実際にやってみましょう! さぁ! この紳士の手にそのおっぱいを差し出すのです!」

川 ゚ -゚)[]「……あ、もしもし警察ですか?」



72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/21(火) 13:48:28.32 ID:wPfiZSFU0








 __[警] _
  (  ) (゚∀゚)
  (  )Vノ )
   | |  | |


川 ゚ -゚)ノシ

川 ゚ -゚)「さて、父さんにはネクタイでいいか」

川*゚ -゚)「ふふっ、喜んでくれるかな父さん……」



おしまい

[ 警 ]
( ゚∋゚)「おう、お前俺の娘に手ェ出そうたぁいい度胸してるじゃねぇか お?」
  _
(; ∀ )(や、殺られる……誰かたすけてー!)


コメント

乙乙、面白かった。
父の日何もあげてないな…。
[2011/07/24 07:52] URL | #- [ 編集 ]


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