mesimarja
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月の揺れる水面。のようです
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/06(水) 23:40:39.74 ID:v7lS2RpHO
7月31日

(゚、゚;トソン「暑い……」

真夜中の1時丁度に、私は目をさました

エアコンは壊れており、扇風機だけが頼りだが
緩く、不快な温風を循環させるだけの機械など
動かしても無駄だろう

台所に行き、冷蔵庫から冷えた麦茶を取り出す

家族はどうやらこの暑さのなかでも、堪えることなく眠れているようだ

私は部屋に戻り、グラスの麦茶をゆっくり飲む

(-、-;トソン「ふー……美味しい」


突然、マナーモードにした携帯に着信が入り
その振動で机の上から携帯が滑り落ちる

(゚、゚トソン「こんな真夜中に……ちょっと非常識ですね」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/06(水) 23:51:57.43 ID:v7lS2RpHO
着信はメールだった

一応確認しておき、返事は昼にしようと思ったのだが

送信者名を見て、疑問と興味が少しだけ湧いた

(゚、゚;トソン「ドクオ……君?」

隣に住んでいる幼なじみではある。が、それだけの子だ
私との接点はそれだけ。

教室ではいつも一人でいる。友達も少ない様子
窓の外ばかり見ている。そんな子

(゚、゚トソン「何でしょうね?」

メールには、こうあった

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 00:02:13.76 ID:+e+Z2jrnO
「今からプールに来ないか?」

(゚、゚;トソン「は?」

意味が分からない。鏡に映った私がきょとんとした顔をした

暑いから?いやいや
夜の1時だ。プールなんて開いているわけない
というか、なんで私?


……また着信

「中学校のプールだ。いいものが見れるぜ?」

(゚、゚;トソン「これは……忍び込んだんですね」

(゚、゚;トソン「暑いからプールには入りたいけど、見つかったらえらい事ですよ」

私は「遠慮します」と返事を出した

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 00:11:29.24 ID:+e+Z2jrnO
また着信

「待ってる。3時迄いる。水着持って来なよ?5分でこれる距離だろ?」

確かに、中学校までは5分もかからない

(゚、゚;トソン「ドクオ君って、こんな大胆な子だったっけ……?」

その中学校は、私やドクオ君が2年前まで通っていた母校
とはいえもちろん、私とドクオ君の間に、そこでの思い出はない

私は「行きませんよ?」と、返事のメールをした

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 00:21:58.70 ID:+e+Z2jrnO
返信はなくなった

私はおかしな興奮をしていた
こんなワケわからないメールが来たら、余計に眠れないではないか

変な汗をかいたので、台所へ麦茶のおかわりを取りに行き
部屋で一息に飲み干す

(-、-;トソン「ふぅ……」

冷静になって考えてみよう
ドクオ君はなんで私に突然、こんなメールをしたのだろうか

「いいものが見れるぜ?」
いいものとはなんだろう?
ドクオ君のヒョロッとした体か(笑)?それとも?

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 00:30:33.23 ID:+e+Z2jrnO
時計の針は、1時45分を指していた

(゚、゚トソン「あ、よく考えたら昼にメールして聞けば済みますよね」

(-、-トソン「そうしましょう……寝ましょ寝ましょ」

私はベッドに横になり
暑苦しさとさっきのメールを忘れて、眠ろうとした




しかし、駄目だった
目を閉じると、プールで涼んでいる自分と
どこかよそよそしく、夜空を見上げているドクオ君が頭に浮かんでくるのだ

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 00:42:14.53 ID:+e+Z2jrnO
(゚、゚#トソン「あーもう!気になって眠れませんよ!」

(゚、゚トソン「……冷静でいられないなんて、私らしくない」

時計の針は2時丁度

マテマテマテ私
2時丁度だから何だというのか?
まだ間に合うとか考えているのか私は?

ドクオ君がいう、「いいもの」が
私にはそうでないかもしれないではないか?

5分もかけてわざわざこんな夜更けに?プールに忍びこむ?
常識人の私が?

あり得ない

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 00:55:13.03 ID:+e+Z2jrnO
(゚、゚;トソン「あー暑い……」

こんな夜中にわざわざメールしてきたのだ。大事なことなのかもしれない

頭がオーバーヒートしてきた
ただでさえ蒸し風呂のような部屋で寝ようと言うのに
頭の中まで暑くなってしまってはもうあれだ

水風呂でも入らねば、おさまらないではないか
そう、例えば

プールに浸かるとか?

(-、-;トソン「って、私は一体何を考えているのでしょうね」


そこに着信

「来るなら急がないと、いいものが見れなくなりそうだぜ?」

(゚、゚#トソン「コイツめ……」

私は、1度くらい、夏休みだし、怒られても、
と。

多分生まれて初めて思った

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 01:11:04.73 ID:+e+Z2jrnO
視点変更。


0時35分

('A`)「金網は……これくらい切れば、俺でも充分通れるな」

懐かしい母校の、校庭の外れにあるプール
その金網をニッパーでプツリプツリと切断し、
長身のドクオがどうにか通れる穴を開けた
もちろん、トソンなら楽にくぐれるだろう

('A`)「悪いけど、いや、本当に悪いと思うけどさ」

('A`)「ちょっとトソンちゃんのために、我慢してくれよな……」

('A`)「後でちゃんと直すからさ」

ドクオは、優しい男だが変な性格ではある
例えば今の様に、物に語りかけたりとか
まぁ、いろいろと


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 01:25:06.72 ID:+e+Z2jrnO
('A`)「いい天気だ」

真夜中にいい天気だと言う者は少ない
このあたりも、ドクオの変人ぶりのなせる業か

確かに雲もなくよく晴れていて
美しく、蒼黄色の満月はでているけれど

ドクオは、プールへ一目散に駆け出し
水温を確かめもせず
準備運動もせず
着の身着のままで

バッシャーン!!

(*'A`)「おっひよーっ!」

残念w心臓マヒなどおこすこともなくw

(*'A`)「きんもちいいー!やふー!」

調子に乗っていた

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 01:36:32.87 ID:+e+Z2jrnO
(;'A`)「いけね!携帯が死ぬ!」

防水ではあるが、冠水したら携帯は死ぬ。と気付き
あわててプールから這い上がる

セーフであってくれと祈りつつ
ポケットから携帯をひねり出し、トソンへのメールを打つ

この時、深夜1時。
非常識な時間だ。トソンは寝ているはずだ

(*'A`)「非常識だからこそ、今なんだ!」

(*'A`)「現在のところ計画通り!」

トソンが来ないという確率を無視しておいて、何が計画通りか

まあ、こんな感じでドクオは変人なのだ
愛すべき、変人なのだ


前編、終わり

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 03:11:46.71 ID:+e+Z2jrnO
視点変更。

(゚、゚;トソン「思ったとおり、外の方が私の部屋より大分涼しいですね……」

だから来たのだ

などと、よく分からない理由でもつけなければ
自分でも真夜中に中学校に来る事に納得がいかない

暑さで参っていたのだろう。そうに違いない

(゚、゚;トソン「歌が、聴こえる……」

「五月雨は、緑色……」

プールの方から、ちょっとどこかで聞いたことのある歌詞とメロディー。
普通、こんなシチュエーションなら不気味に感じるべきなのに
何故か私は
いい声だな……などと
思って、しまった

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 03:19:22.30 ID:+e+Z2jrnO
(゚、゚トソン「ドクオ君の声。で、間違いないようですね」

そうか、彼は歌が上手いのかそうかそうか

だからなんだというのか?
そんなことより、私はいつもの私ではない。そちらを心配すべきだ
家に今すぐ帰って、ベッドに潜り込むべきだ

でも、「いいもの」とは何なのか?
ああ、ヤバイ。思考がぐるぐるぐるぐるしてきて……

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 03:31:44.56 ID:+e+Z2jrnO
「振り子細工の心ー」

(゚、゚;トソン「ドクオ君!いますね!返事をしてください!」

「ああ……いるよー。最高の夜だね」

プールの方から返事
そちらを見れば、フェンスに大穴。
ドクオ君が開けたのか?とすれば、ドクオ君はやはり普通じゃない

(゚、゚トソン「誰かに見つかったらどうするんですか!」

「そうなる前に、早く水着に着替えて来なよー」

(゚、゚;トソン「わ、私はただ、貴方の意味不明な行動を止める為に……」

嘘だ。と気付き、そして
私は私がここに来た本当の理由に
気づいてしまった

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 03:43:20.27 ID:+e+Z2jrnO
自分の本心に気が付いてからは、私の行動は早かった

プールサイドの更衣室で、手早く水着に着替えると
足早にプールへと向かう

まるで子供の様にいそいそと。そして無邪気に

綺麗な蒼黄色の月の浮かぶプールの真ん中
そこにドクオ君は、仰向けにぷかりぷかりと浮かんでいた

(゚ー゚*トソン「ドクオ君!」

(*'A`)「おー!トソンちゃん!ビューチホー!」

(゚ー゚トソン「ありがとう!」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 03:51:11.06 ID:+e+Z2jrnO
(*'A`)「よく来たな。まあ浸かれ!」

(゚ー゚*トソン「言われなくても……とうっ!」

水温を確かめず
準備運動もせず
いつもの私ならあり得ない大股開きでジャンプ!

バッシャーン!!

(゚ー゚*トソン「うひー!冷たくって凄く気持ちいいですね!」

(*'A`)b「最高だろう?」

(゚ー゚*トソン「最っ高!ですよ!」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 04:01:10.83 ID:+e+Z2jrnO
水を掛け合ったり、泳ぎ回ったり
はしゃげるだけはしゃぐ。子供の様に

バカップルのイチャコラなんかでは断じてない
例えるなら幼稚園児の無邪気、熱気、狂気。

高校生二人して幼稚園児


楽しい事を、紛れなく楽しもうとするだけ

叱る大人などいない。いらない

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 04:07:36.43 ID:+e+Z2jrnO
そうして


はしゃぎ疲れたころ、私はドクオ君に聞いた

(゚ー゚トソン「いいものって何ですか?」

('A`)「あー。ちょっとさ、俺の真似してみ?」

ドクオ君はプールの底に潜り、底を背に仰向けになる
私も真似て、ドクオ君の隣で仰向けになる




12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 04:19:25.36 ID:+e+Z2jrnO
ドクオ君は、水中から水面を指差す



指の先にあったのは、月



蒼黄色の月が、水面にたゆたっていた
ゆるゆる。ゆるゆる。と揺れる、蒼黄色
光がゆらめく
私とドクオ君を照らしている
それだけなのに

(゚ー゚*トソン(凄い……綺麗だ……魔法みたい)

残念ながら、月の魔法はドクオ君の顔をイケメンにはしなかったが(笑)

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 04:30:26.81 ID:+e+Z2jrnO
(>、<トソン「っぷはぁー!」

(*>A<)「ぶはああ!ごはっがはっ!」

息が続かなくなり、顔を上げて見れば、
ドクオ君の青い顔

(゚、゚;トソン「だ、大丈夫ですか?」

(;'A`)b「大丈夫大丈夫ゴエェェ!」

(;'A`)「月ってさ……はあはあ」

(;'A`)「満月だと丸いじゃん」

(;'A`)「常識だけどさ」

(゚ー゚トソン「ですね」

ドクオ君のいいたい事は、私にはもうわかっていた

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 04:38:14.49 ID:+e+Z2jrnO
でも、話の腰を折らずに聞こうと思った

('A`)「普通の月も、そりゃ綺麗だよ。うん」

('A`)「でもさ。ちょっと変わった見方をしたら、また良さが見つかったりして」

(゚ー゚トソン「はい」

('A`)「んで、水中から見るなら夜の夏しかないし」

(゚ー゚トソン「ええ」

('A`)「この辺りじゃそんな時間、プールやってないし」

(゚ー゚トソン「じゃあ、なぜ私なんですか?」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 04:45:35.88 ID:+e+Z2jrnO
(*'A`)「トソンちゃんてさ」

(*'A`)「子供の頃から、なんかこう……カタイって言うか」

(゚ー゚トソン「確かに」

(*'A`)「それでいて、何か常識に縛られている生活に、不満がありそうな感じでさ」

(゚ー゚トソン「不満はありませんよ?退屈してはいましたが」

(*'A`)「あ、そうか。言い方が悪かった」

(*'A`)「そんなトソンちゃんだからこそ、無茶苦茶をしてみて欲しかったんだ」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 04:53:11.62 ID:+e+Z2jrnO
(*'A`)「多分さっき見た月もさ、俺が見る以上にトソンちゃんの方が」

(*'A`)「感動してもらえると思ったんだ」

(゚ー゚トソン「なるほど。でも」

(゚ー゚トソン「そのためにフェンスを壊してっていうのは……ですよね?」

(;'A`)「反省しています。後で直しとく」

(゚ー゚トソン「ならよろしいw」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 05:01:38.51 ID:+e+Z2jrnO
('A`)b「もちろんトソンちゃんの水着が見たかったからでもあるんですがね」

(゚ー゚トソン「イケメン的なフォローですね」

('A`)「至らなくてスマン。顔とか」

(゚ー゚トソン「でも、今夜は非常識な夜を満喫できました」

(゚ー゚トソン「ありがとうございます。ドクオ君」

('A`)b「なんのなんの!」


いけない!だいじな事を思い出した

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 05:10:32.06 ID:+e+Z2jrnO
水着を着てきたので……
下着を忘れてしまっていたのだー!
もちろんドクオ君は、私服全部ずぶ濡れで帰ったわけだが


などという細かいポイントを拾いつつ、私の7月は終わる

だからといって、8月から常識を捨てて生きる積もりもない
常識にこり固まって来たからこそ



あの月の感動があるのだから




19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 05:14:21.59 ID:+e+Z2jrnO
私はこのまま、頑固な程に常識人でありたい

いつかまた、水中から水面にたゆたう月を見る為に





21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 05:15:35.50 ID:+e+Z2jrnO
月の揺れる水面。。。。のようです


終わり

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 05:22:20.03 ID:+e+Z2jrnO
あの後少しして
ドクオ君に言われた事を、思い出して書く

(*'A`)「これはつまりデートだから。俺、リア充だから!」

ま、別にそういう事にしてもいいだろうか?

残念ながら、私に好きだ嫌いだの感情はないけれど(笑)

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 05:26:27.50 ID:+e+Z2jrnO
月の揺れる水面。。。。のようです



支援だかムーミンだかありがとうございます

あと隣のOLは市ね
いい加減にしてくれ
もっとやれ
まぜろ

ありがとうございました

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