mesimarja
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( ^ω^)ブーンは豪華客船に乗り込むようです
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 01:32:05.49 ID:IxNTxbN80
【東京にて】

(*^ω^)「おっおっ。いっぱい買っちゃったお!」

(*^ω^)「たまには無駄遣いもしたくなるってモノ……」

( ^ω^)「……お?」


    [開店50周年記念福引 一万円以上のレシートで一回]


( ^ω^)「何かやってるお……えーっと……」

Σ(;^ω^)「三等に3DSがあるじゃないかお!!」 ドッキーン

(;^ω^)「ぐぬぬ……」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 01:34:13.51 ID:IxNTxbN80
(;-ω-)「……一万円以上」

(;^ω^)つ□ ペラッ

( ^ω^)つ□「……お。ギリ一万円。意外だおー」

( ^ω^)「これで3DSは僕のモノだお!」

( ^ω^)b グッ

( ^ω^)「すんません、これで一回お願いしますお」

( ^ω^)つ□ スッ

( ^ω^)

( ^ω^)「あ。これを回せば良いのかお?」

( ^ω^)つ「よーし……」


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 01:36:18.15 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)つ ガラガラ…

( ^ω^)つ コロン…

( ^ω^)

( ^ω^)「おっ? 金の玉……」


カランカラン!! カランカラン!!


(;^ω^)「な、何だお? 何だお?」

(;^ω^)

( ^ω^)「……え? 一等?」

( ^ω^)

( ^ω^ )


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 01:37:56.43 ID:IxNTxbN80












( ^ω^)ブーンは豪華客船に乗り込むようです














10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 01:40:24.88 ID:IxNTxbN80
【東京 ドクオの家】

( ^ω^)「っつー訳で、豪華客船旅行が当たったんだお」

('A`)「それ、普通に凄ぇな」

( ^ω^)「うん。普通に凄いお」

('A`)「で、どんなスケジュールなんだ?」

( ^ω^)「スケジュール?」

('A`)「書いてあるだろ。チケットに」

( ^ω^)つ□ スッ

( ^ω^)つ□「えーっと……豪華客船『VIPⅡ』……、6月3日から……」

( ^ω^)つ□

∑(  ゚ω゚)つ□「一か月間?!」 テテーン!

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 01:43:48.48 ID:IxNTxbN80
('A`)「ほぉ……、どこに行くんだ?」

(;^ω^)つ□「ええと……、美府から……ニューヨークって書いてあるお」

('A`)「ま、その位はかかるか。恐らく、ほかにも観光地を巡っていくんだろ」

(;^ω^)「とんでもないモノを当ててしまったお……」

('A`)「豪華客船なんてそんなもんだ」

( ´ω`)「おーん……。一か月も拘束されるのかお……」ショーン

('A`)「……で?」

( ´ω`)「お?」

('A`)「困った事があるってんで、俺ん家に来たんだろ?」

( ^ω^)「ああ、そうだったそうだった」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 01:45:41.95 ID:IxNTxbN80
('A`)「じゃあ本題に移ってくれ。俺はいち早くチキンラーメンを啜りたい」

( ^ω^) ゴクリ…

( ^ω^)「驚かないで聞いてほしいんだけど……」

('A`)「おう」

( ^ω^)「実は……」

('A`)「おう」

( ^ω^)

( ^ω^)つ□ スッ

(;^ω^)つ□「ペアチケットなんだお……!」テテーン!

('A`;)「なんと」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 01:48:52.55 ID:IxNTxbN80
( ´ω`)つ□「彼女もいなければ童貞な僕にとって、こんなの嫌がらせでしかないお……」

('A`;)「クッ! その言葉は俺にも突き刺さる……ッ」

( ^ω^)「つーわけで、一緒に行こうお」

('A`;)「俺とお前でか?」

( ^ω^)「そうだお。僕とドクオでだお」

('A`;)

(-A-;)「ま、良いだろう。一か月くらい、家空けたって文句言われないしな」

(*^ω^)「おっおっ! それでこそドクオだお!」

('A`)「よせやい」


コノヤロコノヤロ (*^ω^)つ)'A`) グイグイ


('A`)「よせやい!!!!」

( ´ω`)「ごめん」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 01:52:11.37 ID:IxNTxbN80
('A`)「って言うか、お前……」

( ^ω^)「お?」

('A`)「豪華客船について、ちゃんと分かってるのか?」

( ^ω^)「ふつーに豪華な船じゃ無いのかお?」

('A`)「まあそうなんだが……。結構ややこしい所もあるんだ」

( ^ω^)「ややこしい所?」

('A`)「ああ。それなりに予習して行った方が良い」

( ^ω^)「予習かお……」

('A`)「豪華客船ってのは、現実とは別世界になるからな」

●   ●
( ^ω^)「ディズニーランドみたいなモンかお?」ヤァ、ボクミッキーダオ

('A`)「んー……。合ってると言えば合ってるし、間違ってると言えば間違ってる」

( ^ω^)「お……」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 01:55:18.49 ID:IxNTxbN80
('A`)「とにかく、しっかりと勉強しておくに越したことはない。楽しい一か月にする為にな」

( ^ω^)「ドクオがそう言うなら……」

( ^ω^)

( ^ω^)「つっても、どうやって勉強するんだお?」

('A`)「その辺は俺に任せろ」

(*^ω^)「おっ! 流石ドクオ。頼りになるお!」

('A`)「よせやい」


コノヤロコノヤロ (*^ω^)つ)'A`) グイグイ


('A`)「やめろ」

( ^ω^)「はい」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 01:58:21.52 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「じゃ、ドクオ先生。ご教授お願いしますお」

('A`)「良いだろう」

( ^ω^)「マジック・ザ・ギャザリングを教えてくれた時みたいに丁寧なのを望みますお」

('A`)「うーわ。懐かし。それ」

( ^ω^)「カーチャンに捨てられちゃいました」

('A`)「奇遇だな。俺もだ」

( ^ω^)「今考えると金をドブに寄付してる様なもんだったお」

('A`)「思い出には胸を張ろうぜ」

( ^ω^)「無理だお。僕は大人になってしまったんだお」

('A`)「へっ……。東京砂漠とはこの事か……」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:01:02.31 ID:IxNTxbN80
(*^ω^)「で、どんな風に教えてくれるんだお? 教材は映像とかが良いお!」

('A`)「映像なんかより、もっと退屈しない教材があるぞ」

(*^ω^)「ほぉー。それは?」

('A`)「実際乗ってみる事だ」

( ^ω^)

( ^ω^)「は?」

('A`)「こういうのは実際に経験してみないとな」

( ^ω^)「ちょっと良く分からないお。どうやって経験するんだお」

('A`)「俺が連れて行ってやる」

( ^ω^)

( ^ω^)「は?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:03:39.87 ID:IxNTxbN80
('A`)「よし。準備は良いか? 早速行くぞ」

( ^ω^)「いやいやいやいや。ちょっと待て。意味わからんお」

('A`)「1、2の3、でジャンプだ。良いな?」

( ^ω^)「あの、もうちょっと分かりやすくオナシャス」

('A`)「いっくぞー」

(;^ω^)「えっ……、ちょ」

('A`)「いーち、にーーのぉー」

(;^ω^)「ええ? 何だお何だお?!」

('A`)「さん! 飛べ!」

(;^ω^)「??」



           (;^ω^)       ('A`)   ぴょ~ん!
            l l l l         l l l

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:06:44.47 ID:IxNTxbN80














                 第一章  1900年代前半














.

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:10:20.25 ID:IxNTxbN80
【1912年 イギリス サウサンプトン 港】

('A`) スタッ…

('A`)「……到着っと」

(;^ω^) スタッ…

(;^ω^)「……お?」

('A`)「よう」

(;^ω^)「ここは何処だお?」

('A`)「イギリスだ」

(;^ω^)「イギリス……? ドクオの家は?」

('A`)「未来で待ってる」

(;^ω^)「?」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:13:19.06 ID:IxNTxbN80
('A`)「ま、説明してしまえば……。ここは1912年のイギリスだ」

(;^ω^)

(;^ω^)「頭打った?」

('A`)「嘘じゃないぞ。現に俺の格好を見ろ」

(;^ω^)

( ^ω^)「あ。スウェットじゃない」

('A`)「お前の格好も見てみろって」

∑(  ゚ω゚)「お! 何かよれよれのコートにパンチング帽だお?!」 テテーン!

('A`)「時代が時代だからな」

(;^ω^)「どうなってるんだお……」

('A`)「言ったろ? 実際に体験した方が良いって」

(;^ω^)「……と言う事は?」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:15:50.08 ID:IxNTxbN80
('A`)つ□「察しの通り。ここに二人分のチケットがある」

( ´ω`)「……やっぱり。実際に体験、が常識の範囲を超えてるお」

('A`)「まあ、いい経験になるよ」

( ´ω`)「何その適当な感じ」

('A`)「さ。乗船の時間が迫ってる。急ごう」

( ´ω`)「つーか、ちょっと良いかお?」

('A`)「ん?」

( ´ω`)「僕たちはどんな船に乗るんだお? やっぱり、豪華客船なのかお?」

('A`)「うむ。現時点で最高の豪華客船と言った所だな」

( ^ω^)「ほぉーん」

('A`)つ□「ちなみに、これが今から乗る船のポスターだ。見てみるか?」 ガサッ

http://www.candytower.com/link/1000/0516.jpg


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:18:48.22 ID:IxNTxbN80
( ´ω`)つ□「……? チタニカ?」

('A`)「読み方が違うぞ、ブーン」

( ´ω`)つ□「何て読むんだお? 僕は英語が苦手だお」

('A`)「タイタニック」

( ^ω^)

( ^ω^)「もう一度お願いします」

('A`)「タイタニック」

( ^ω^)

( ^ω^)「ゴメン。もう一回」

('A`)「タイタニック」

( ^ω^)「帰るわ」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:22:12.39 ID:IxNTxbN80
('A`)「おいおい。そりゃ無いぜ」

( 'ω`)「おいおい。そりゃ無いぜ」

(  ゚ω゚)「じゃねぇおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 ドッカーン!

('A`;)「耳元で怒鳴るなって」

(; ゚ω゚)「この船、沈むやつじゃん!! ダメじゃん!!」

('A`;)「そういう事言うなよ。良い船だぞ」

(; ゚ω゚)「良い船だって事くらい僕でも知ってるお! ってかそこじゃねぇし!!」

('A`;)「良い経験になるぞ」

(; ゚ω゚)「何でも良い経験で済ませようとするなお!」

('A`;)「こんな機会滅多に無いぞ」

(; ゚ω゚)「うるせぇ!」イランワ、ソンナキカイ!

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:26:39.52 ID:IxNTxbN80
(-A-;)「良いか、よく聞け。ブーン」

(;^ω^)「何だお?」

('A`)「タイタニックってのはな、凄いんだ」

( ^ω^)「んな事分かってるお。自慢じゃないけど、映画も劇場で見たお」

('A`)「この船は、ホワイト・スター・ラインの神髄……、いや、世界中の船の技術、そしてエレンガントさが集まっている」

( ^ω^)

( ^ω^)「ホワイト・スター・ライン?」

('A`)「会社の名前だ。飛行機でいう、ANAやJALみたいなモンだな」

( ^ω^)「ああ……」

('A`)「他社が早さにこだわる中、タイタニックは早さを追求せずに優雅さを全面に押し出した、味な作りになっているんだ」

( ^ω^)「流行に流されないってやつかお」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:30:05.70 ID:IxNTxbN80
('A`)「とはいえ、相当のスピードは出るがな」

( ^ω^)「へぇ……」

('A`)「さらに言えば、世界最大の客船として処女航海の前から話題になってる」

( ^ω^)「良く分からないから、ドラゴンボールで例えてくれお」

('A`)「ミスター・ポポが女」

( ^ω^)「凄い」

('A`)「そんな凄い船に乗れるんだぞ。光栄だとは思わないのか」

(;^ω^)「ぐぬぬ……」

('A`)「大丈夫大丈夫。死にゃしないから」

( ^ω^)「本当かお?」

('A`)「ホントホント」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:34:07.23 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「信じるお……」

('A`)「おう。信じてくれ」

( ^ω^) ウズウズ

(*^ω^)「……実は少しワクワクしてるんだお」

('A`)「だろ? ワクワクするだろ?」

(*^ω^)「伝説の豪華客船がどんなもんか……。ワクワクだお!」

('A`)「うんうん。早く乗りたいな」

(*^ω^)「だお。いち早く海に飛び込んでしまえば、ドクオの言うとおり死にはしないだろうし……」

('A`)(極寒の海に入ったら一分で死ぬがな)

( ^ω^)「つっても、死ぬ可能性もあるわけで」

( ´ω`) ショーン

('A`)(正気に戻った)

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:37:31.11 ID:IxNTxbN80
【イギリス サウサンプトン タイタニック号乗り場】

( ^ω^)「どっひゃー……。すっげぇ列だお」

('A`)「約二千人の人が集まってるからな」

( ^ω^)「二千人……トンでもないお……」

('A`)「さ。俺たちは前に行くぞ」

( ^ω^)「え? 並ばないの?」

('A`)「俺たちは三等客室だからな」

( ^ω^)「三等客室かお?」

('A`)「簡単に言えば、一番位の低い客室だ」

( ^ω^)「あー。じゃあ、一と二もある訳かお」

('A`)「そうだ。一等客室、二等客室……、そしてスイートルームだ。けど、スイートルームの数は二つしかない」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:40:32.23 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「おお。数か少ないとスイートって感じがするお」

('A`)「乗船は三等客室から。だから俺たちは先に行かないと」

( ^ω^)「そう言う事かお。だったらさっさと行くお」

('A`)つ□「ほれ、チケット。先に持っててくれ」スッ

( ^ω^)「……このペラッペラの紙がチケットかお?」

('A`)つ□「おう。昔はそんなもんそんなもん」

( ^ω^)

( ^ω^)つ□ スッ

( ^ω^)つ□))ペラペラ…

( ^ω^)つ□「何だか心許ないお~」

('A`)「そう文句言うな。しゃーないってヤツよ」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:44:08.67 ID:IxNTxbN80
( ^ω^) キョロキョロ

(^ω^ ) キョロキョロ

   +
川 ゚ -゚) +  キラキラ…
  +    +
ξ゚⊿゚)ξ +  キラキラ…
     +
( ´W`)  +  キラキラ…
+  +


( ^ω^)「凄いお~。映画で見るような貴族ばっかりだお」

('A`)「この辺は一等客室の人たちが溜まってるからな」

( ^ω^)「というと?」

('A`)「格差があるんだよ。一等と二等、そして三等の間にな」

( ^ω^)「ふーん」

('A`)「……さ、ここが三等客室の並びだ」


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:47:26.81 ID:IxNTxbN80
(;;::;・∀・) ボロボロ
  _
( ゚∀゚)  ボロボロ

(,;;;:゚Д゚) ボロボロ


(;^ω^)「わわ……。むちゃくちゃ汚い人たちだお」

('A`)「これが三等客室に乗る人たちだ」

(;^ω^)「良いのかお? こんな人たちが豪華客船なんかに……」

('A`)「良いも悪いも無いさ」

(;^ω^)「そうかお……」

('A`)「彼らの多くはアメリカへの出稼ぎだ」

( ^ω^)「アメリカかお?」


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:50:01.24 ID:IxNTxbN80
【しばらくして……】

(係´⊃`)『チケットを拝見いたします』

( ´ω`)「ようやくだお……」

('A`;)「流石に並び疲れたな」

( ^ω^)つ□「はいお」スッ

(係´⊃`)つ□ スッ

(係´⊃`)『それでは奥にお進みください』

( ^ω^)「はいはいお」

(係゚△゚)『あっ、ちょっと待って』

( ^ω^)「お?」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:51:32.49 ID:IxNTxbN80
(係゚△゚)つ=『二人とも頭下げて』

( -ω-)「? 何するんだお?」 スッ

(-A-)「さあ……」

          ;;::::));;::;;;;::)
(係゚△゚)つ=< );:;;;)) )::: :; :))  ブシュゥゥゥウウ!!
          ;;:));;;;;;;::)   


( ×ω×)「おお?!」

(×A×)「ゲホッ……!」

(係゚△゚)『はいお終い。先に進んで』

( ×ω×)「ガハッ……、ゴホッゴホッ……! 気管に入ったお……」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:55:00.07 ID:IxNTxbN80
( ×ω×)「ドクオー……、今のは何だお?」

(×A×)「恐らくDDTだ」

( ×ω×)「DDT?」

(×A×)「ああ。小学校の頃習わなかったか?」

( ×ω×)「この不良児がそんな事覚えてるわけねーお」

('A`;)「……まー、平たく言えば殺虫剤ってとこだな」

(;^ω^)「殺虫剤? 何でまた……」

('A`;)「船の中で変な虫が入り込んで、病気になったらどうする」

(;^ω^)「そんなやべー虫が居るのかお? この時代は」

('A`;)「いやいや。蚤やシラミがヤバイ病原菌を持って入って来ちゃうんだよ」

(;^ω^)「あー……、なるほど」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 02:57:37.13 ID:IxNTxbN80
('A`;)「だからこうして、乗船前にDDTを散布して回ってるって訳だ」

( ^ω^)「うーん……、映画にこんなシーンあったかお?」

('A`;)「さあ。何分、しばらく見てないもんで覚えてないぜ」

( ^ω^)「……ま、何はともあれこれで乗船出来る訳だおね」

('A`)「ああ。多分な。そして、タイタニック号は目の前だ」

http://koinu2005.up.seesaa.net/image/titanic.jpg

(*^ω^)「おお……。でっけぇお!!」

('A`)「タイタニックはオリンピック級の客船。この時代ではバケモノレベルなんだ」

( ^ω^)「僕は、とてもこの船が沈むとは思えないんだけど……」

('A`)「こうして目の前にしてみると、俺もそう思ってくるぜ」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 03:01:57.98 ID:IxNTxbN80
(;;::;・∀・)「すげぇな……、タイタニック。流石は不沈船だ……」

(,;;;:゚Д゚)「俺たち、アメリカで成功すると良いな」

(;;::;・∀・)「大丈夫だよ。こんな縁起の良い船に乗れるんだからさ」


( ^ω^)「何か、不沈船とか言ってるお……」

('A`)「ああ。タイタニックは不沈船としても有名だからな」

( ^ω^)「絶対に沈まないって意味かお?」

('A`)「そうだ」

(;^ω^)「えー」

('A`)「えー、と思うのも無理はない。でも構造上、確かに不沈船なんだよ」

( ^ω^)「と言うと?」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 03:05:59.77 ID:IxNTxbN80
('A`)「まず、タイタニックには浸水しても沈没しない区画が6つもある。ちなみに、区画ってのは大きく分けられたエリアだと思ってくれれば良い」

(;^ω^)「それって凄くないかお?」

('A`)「ああ。凄いんだ。さらに言えば船底は二重になってて、そこそこ固い」

( ^ω^)「おー……」

('A`)「その上、万が一の浸水時には区画を自動的に隔離出来る様、あらゆる場所にシャッターが備わっている」

( ^ω^)「無敵だお」

('A`)「そう。無敵なんだ」

( ^ω^)「じゃあ、どうして沈んでしまったんだお?」

('A`)「簡単に言えば、思ってたより水の勢いが凄すぎてシャッターがぶっ壊れた」

( ^ω^)「うわ。単純。どこが無敵だお」

('A`)「詳しくは自分の目で確かめるんだな」

(;^ω^)「嫌すぎるお」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 03:09:05.14 ID:IxNTxbN80
【タイタニック号 甲板】

(* ゚ω゚)「ひょー! もう既に人で一杯だお!」

('A`)「後から二等客室と一等客室の人たちも来るぞ」

(* ゚ω゚)「すっげー! タイタニックすっげー!」

('∀`)「今から出港が楽しみだぜ」
  _
( ゚∀゚)つ トントン

( ^ω^)「?」
  _
( ゚∀゚)「よお」

( ^ω^)「お?」
  _
( ゚∀゚)「アンタら、先に荷物置きに行かなかったのか?」

('A`)「ああ。ごらんの通りさ。いち早く海が見たかったんでね」
  _
(*゚∀゚)「ははは。俺もだよ。ちなみに、アンタら……三等客室?」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 03:12:32.19 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「うん、そうみたいだお」
  _
( ゚∀゚)「おお! 一緒じゃねぇか! 長い船旅だし、仲よくしようぜ」

( ^ω^)[景気の良い兄ちゃんだお] ヒソヒソ

('A`)[変な奴に絡まれるよりマシだな] ヒソヒソ
  _
( ゚∀゚)「あっ、そーいや自己紹介がまだだったな。俺、ジョルジュ。アンタらは?」

( ^ω^)「僕はブーンだお」

('A`)「俺はドクオ」
  _
( ゚∀゚)「へぇ……。珍しい名前してんな」

('∀`;)「だろ? ハッハッハ」

(;^ω^)「おっおっおっ!」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 03:15:05.43 ID:IxNTxbN80
  _
( ゚∀゚)「ちなみに、こう見えて俺……、スナオ家の庭師なんだ」

( ^ω^)(……スナオ家?)

('A`)「ああ……、あのスナオ家の……」

( ^ω^)[すげぇお。ドクオ何でも知ってるんだお] ヒソヒソ

('A`)[知るわけねぇだろ] ヒソヒソ

( ^ω^)[えっ] ヒソヒソ

('A`)[テキトーに口裏合わせとけ。テキトーに] ヒソヒソ

(;^ω^)[はいお] ヒソヒソ
  _
( ゚∀゚)「旦那様のご厚意で乗せてもらったって訳さ……。俺にゃ勿体ない話だね」

('A`)「乗せてもらった……、って事はそのスナオ家の人たちもいるのか?」
  _
( ゚∀゚)「ああ。旦那様とお嬢様がな」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 03:17:30.64 ID:IxNTxbN80
('A`)「っほー……」
  _
( ゚∀゚)σ「ほら、見ろ」

('A`)「ん?」
  _
( ゚∀゚)σ「あそこで帽子をかぶってる女の人がお嬢様だ」

   +
川 ゚ -゚) +  キラキラ…
  +  

(  ゚ω゚) ポカーン

(  ゚ω゚)「むちゃくそ美人だお」

('A`;)「まるで絵画だな」
  _
( ゚∀゚)「だろー? 自慢のお嬢様さ」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 03:21:33.95 ID:IxNTxbN80
(;^ω^)「あの人は一等客室かお?」
  _
( ゚∀゚)「当たり前だろ。二等や三等に居る人じゃないぜ」

('A`)「……って事はもうすぐ出港か」
  _
( ゚∀゚)「ああ。楽しみだなぁ」

(*^ω^)「ウキウキだお!」

('A`)σ「お、見ろ」

( ^ω^)「ん?」

('A`)「港に野次馬共が集まってやがる」

( ^ω^)「おおお……、凄い人の数だお」

('A`)「これだけ注目の的だったって訳だな、この船は」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 03:24:07.97 ID:IxNTxbN80
フゥゥゥ……

( ^ω^)「あっ……、煙突から煙が一杯出てきたお!」

('A`)「そろそろだな」

( ^ω^)「……ん? でも、一番後ろの煙突からは煙が出てないお」

('A`)「あれはダミーだ」

( ^ω^)「ダミー?」

('A`)「あの煙突だけは厨房なんかと繋がってて、ただの換気扇の役割を果たしている」

( ^ω^)「へぇー……。じゃあ見た目だけってヤツかおー……」

('A`)「そういうこった」

カーン……! カーン……!

('A`)「お……。動くぞ」


     ボォォォォォォオオオオ!!

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 03:26:49.14 ID:IxNTxbN80
(*^ω^)「おお! 動き始めたお! ゆっくりだけど動き始めたお!!」


                  「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


(*^ω^)「おお……、野次馬から引くくらいの歓声が……」

('A`)

(゚A゚) ギンッ

( ^ω^)「ドクオ?」

(゚A゚)ノシ「お~~~~~~~~~い!!!」 ブンブン

(;^ω^)「いきなりどうしたお、ドクオ」

(゚A゚)「何ボーっとしてるんだ! 手を振れ! お~いって言って手を振れ!!」

(;^ω^)「え?」

(゚A゚)ノシ「お~~~~~~~~~い!!!」 ブンブン
  _
(*゚∀゚)ノシ「お~~~い!」ブンブン

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 03:29:06.49 ID:IxNTxbN80
(゚A゚)「早くしろブーン! お~いだ!」

(;^ω^)「何の意味があるんだお?」

(゚A゚)「意味なんてない! これが豪華客船のお約束なんだよ!!」

(゚A゚)ノシ「お~~~~~~~~~~いいい!!」ブンブン

(;^ω^)

(;^ω^)ノシ「おーい」 ブンブン

(゚A゚)ノシ「もっと腹の底から声出せ! お~~~~~~~~~~いいいいい!!」ブンブン

(; ゚ω゚)ノシ「お~~~~~~~~~~~~~いいい!!」ブンブン

(゚A゚)ノシ「お~~~~~~~~~~いいい!!」ブンブン
  _
(*゚∀゚)ノシ「お~~~い!」ブンブン


                  「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


.

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 03:31:32.07 ID:IxNTxbN80
【しばらくして……】

( ´ω`)「疲れたお」 クタクタ…

('A`)「いやぁ、楽しかったなブーン」

( ´ω`)「まあ……、少しは」

( ´ω`)

( ^ω^)「っていうか、あっという間だお」

('A`)「何がだ?」

( ^ω^)「港が見えなくなるの」

('A`)「うん。まあ、さっきも言ったと思うがこの船は結構速いからな」

( ^ω^)「おーん……、どのくらいだお?」

('A`)「最大で23ノットだ」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 03:34:59.62 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)

( ^ω^)「いまいちピンと来ねーお」

('A`)「うーん。大体、原付くらいの速さかな……」

( ^ω^)「原付……って、あのオバチャンとかが乗ってるちっせぇバイクの?」

('A`)「そう。その原付だな」

( ^ω^)「あー……、なんとなく速い気がするかも」

('A`)「まあもっと速い客船もあるが、それでも結構速い部類だと思う」

( ^ω^)「へぇ……。1900年の初頭とは思えないお」
  _
( ゚∀゚)「おーう、アンタら客室いかねーのか?」

( ^ω^)「お?」

('A`)「ああ。行くぜ。一緒にどうだ?」
  _
( ゚∀゚)「ははは。俺が誘おうと思ったのによ」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 03:37:59.71 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「その三等客室ってのはどこにあるんだお?」

('A`)「下の方になる」

( ^ω^)「おっ……。まあ、三等って言うくらいだからそうだおね」
  _
( ゚∀゚)「格安なんだし、気にしたら負けだ。負け」

( ^ω^)「おー……。どのくらいの値段なんだお?」
  _
( ゚∀゚)「俺は六ポンドだって聞いたが……」

( ^ω^)[六ポンドってどの位なんだお?] ヒソヒソ

('A`)[どのくらいだろう……。今でいうと……300ドルくらいか?] ヒソヒソ

( ^ω^)[とすると……。大体3、4万円くらいってことかお……] ヒソヒソ

('A`)[安いな] ヒソヒソ

( ^ω^)[安いお] ヒソヒソ

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 03:40:59.40 ID:IxNTxbN80
【タイタニック号 三等客室】
  _
( ゚∀゚)「おー……。これが三等客室か」

( ^ω^)

('A`)「実に三等って感じだな」

( ^ω^)

( ^ω^)「倉庫かお? ここは倉庫なのかお?」

('A`)「いや、三等客室だ」

( ^ω^)「一人一人の部屋は無いのかお? まさか、この中にすし詰めかお?」
  _
( ゚∀゚)「そんなもんだろ……」

( ^ω^)「ひどい……、これが豪華客船かお……。ベッドすら無いってどういう事だお……」

('A`)「現実を見ようぜ」

( ´ω`) ショーン…

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 10:53:39.43 ID:IxNTxbN80
  _
( ゚∀゚)「よーし、俺はいっちょ船内探検してくるぜ! お前らも行くか?」

('A`)「どうする、ブーン」

( ´ω`)「もうちょっと休憩してからで」

('A`)「……だそうだ」
  _
( ゚∀゚)「ちぇー。じゃ、俺は先に行くからなー」
  _
( ゚∀゚) タッタッタ…

('A`)「行っちまった……。元気な奴だぜ」

( ´ω`)「これが……豪華客船……」

('A`)「おいおい。いつまでしょげてるんだよ。元気出せ」

( ´ω`)「元気でねぇお」

('A`)「ったくよぉ……」

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 10:56:12.82 ID:IxNTxbN80
(#゚;;-゚)「……みなさん聞いてください」 スッ…

                        ざわざわ……
       がやがや……

('A`)「ん?」

( ´ω`)「なんだお?」

(#゚;;-゚)「安全な航海の為に……、一度祈りましょう」

  ガヤガヤ……
                                ざわざわ……

(#゚;;-゚)「私たちが無事でアメリカにたどり着ける様に……」

( ´ω`)

(;´ω`)「うーん」

('A`)「複雑だな」

(#゚;;-゚)「どうか……神様……」

                   シーン……


127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 10:58:55.95 ID:IxNTxbN80
(-A-) スッ

(;´ω`)「ドクオ?」

(-A-)「一応形だけでも祈っとくんだ。変に思われちまう」

(;-ω-)「おっ……」スッ

(-A-)

( -ω-)


              シーン……


(#゚;;-゚)「……、きっと神様も応えてくれる事でしょう」

                   がやがや……
      ざわざわ……
                                ざわざわ……

( ^ω^)「……んー。何とも言えん気持ち」

('A`)「しょうがないさ。運命は時として残酷なんだ」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 11:04:17.40 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「ドクオって意外とクール……」

( ^ω^))) ユラユラ…

( ^ω^)「おー……」

('A`)「ん?」

( ^ω^)「今更なんだけど……、結構揺れるおね」

('A`)「ああ。三等客室だからな」

( ^ω^)「お? って事は、一等客室や二等客室は揺れないのかお?」

('A`)「揺れない様な設計になってるはずだ」

( ^ω^)「すげぇ……」

('A`)「実際に行ってみるか? 一等客室とか」

( ^ω^)「入れるのかお?」

('A`)「流石に入るのは無理だろうが……、もしかしたら中を覗くことくらいは出来るかもな」


130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 11:07:55.14 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「おーん。じゃあ行ってみようかお」

('A`)b「よし。探検だ。途中でジョルジュに会うかもな」 グッ

(*^ω^)「一回、あのでっかい階段見てみたいお! 映画で一目ぼれだお!」

('A`)「でっかい階段? オリンピック級の大階段の事か?」

( ^ω^)「……? つーか、さっきからオリンピック級ってなんだお?」

('A`)「んー。タイタニックの姉妹の呼称みたいなもんだ。その大階段はオリンピックって客船にもついてるんだ」

( ^ω^)「ほぉー。叶姉妹みたいな?」

('A`)「ニュアンス的には、てじなーにゃみたいな感じかも」

( ^ω^)「僕には違いがわからない」

('A`)「まあ、その話は置いといて……。あの階段ならすぐに見れるだろうし、そこから行くか!」

(*^ω^)「お! 行くお行くお!」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 11:11:34.13 ID:IxNTxbN80
【タイタニック号 大階段】

(*^ω^)「おおおおおおおお!!」

('A`;)「大迫力だな、こりゃ」

(*´ω`)「マジもんだお……」ウットリ

('A`;)「こんだけゴージャスにしてるんだ。相当の金が……」

川 ゚ -゚)「あの……」

(*´ω`)「お?」

川 ゚ -゚) 「少し訪ねて良いだろうか……」

('A`)「ん……?」

( ^ω^)「あー、あなたは……」

川 ゚ -゚)「……私を知っているのか?」

('A`)「スナオ家の御嬢さんだろ?」

川 ゚ー゚)、「まあ、そうだが……」 ヘラ…

( ^ω^)「まさか話しかけられるとは思わなかったお」

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 11:15:17.57 ID:IxNTxbN80
('A`)「で、そんな御嬢さんが俺たちに何の用だい?」

川 ゚ -゚)「君たちは三等客室の人間だろう?」

Σ(;^ω^)「ゲッ……! まさかお説教かお?!」ドッキーン

('A`;)「やっぱ入っちゃ不味かったか!」

川 ゚ -゚)「いや……、そうじゃないんだ……。ジョルジュって人を知ってるかと思って……」

('A`)「ん? ジョルジュ……庭師のか?」

川 ゚ -゚)「あ、ああ。そうだ。どこにいるか知ってるか? Fデッキの三等客室は見たんだが、いなくて……」

('A`)「Gデッキの客室だが……、探検とか言ってどっか行っちまったぞ」

川 ゚ -゚)「そうか……。ちなみに何処に行ったとかは?」

('A`)「いや、知らない」

川 ゚ -゚)、「……そう。ありがとう」

川 ゚ -゚) スタスタ…

( ^ω^)「行ってしもうた……」

('A`)「何だったんだろうな……」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 11:18:09.90 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「まさかラブロマンスかお?」

('∀`)「かも知れん」

(*^ω^)「すっげぇ! 本当に映画のタイタニックみたいだお!」

('∀`)「ありゃ作り物の話だが、実際にあんな様なラブロマンスがあったのかも知れないな……」

(*^ω^)「ヒュー! 後で冷やかしてやるお!」

(*^ω^)

( ^ω^)「あれ……、今思ったんだけど……」

('A`)「どうかしたか?」

( ^ω^)「三等客室って他にもあるのかお?」

('A`)「ああ。最大で700人を収容出来るようになってるぜ。三等客室だけでな」

( ^ω^)「とんでもねぇや」

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 11:21:46.96 ID:IxNTxbN80
【タイタニック号 一等客室前廊下】

(*^ω^)「ぶえぇぇぇえ! 豪華すぎるお!」

('A`;)「確かに。凄い照明の数だ。シャンデリアだらけだぞ」

(*^ω^)「素人の僕でも、お金かけてるーってのが分かるお!」

('A`;)「莫大なマネーの塊みたいなモンだな」

(*^ω^)「お金シップ……」

( ^ω^) クンクン

( ^ω^)「おや。……なんか美味そうな匂いが」

('A`)「この近くにダイニングサロンがあるんだろう」

( ^ω^)「お。食堂みたいな?」

('A`)「そうそう。食堂」

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 11:24:05.47 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「へぇー。でも、豪華客船のごはんって高そうだお」

('A`)「ブーン、勘違いしちゃいけない」

( ^ω^)「お?」

('A`)「タダだよ」

( ^ω^)

( ^ω^)「え?」

('A`)「だからタダなんだって」

( ^ω^)「食い放題って訳かお?」

('A`)「食い放題って訳ではないが、ある程度の量は出てくる。酒に関しては飲み放題だ」

( ^ω^)

Σ(  ゚ω゚)「すげええええええええええええええええええええええええええ!!」テテーン

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 11:26:14.38 ID:IxNTxbN80
(* ゚ω゚)「凄すぎるお! 凄すぎるお!」

('A`)「お……。ダイニングのドアが開いてるから、何食ってるか見えるぞ」

( ^ω^)「おっおっ! 覗いちゃうお!」

≡≡≡≡≡( ^ω^) ピューン

('A`;)「早っ」


│^ω^)  コソッ…

│A`) コソッ…

│A`)「どうだブーン」

│^ω^) 「肉ばっかりだお。すげぇお」

│A`)「ワインも美味そうだな……」

│^ω^) ジュルリ…

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 11:29:17.17 ID:IxNTxbN80
│^ω^)「こんなモノを毎日食べれるなんて……」

│*^ω^)「……豪華客船は最高だお!」ポッ
  _
│゚∀゚) ヌッ…
  _
│゚∀゚)「二人して覗きとはいい趣味じゃねぇか」

│ ゚ω゚)そ「ジョルジュ!」 ビクッ

│A`)「お前も覗いてるじゃねぇかよ」
  _
│゚∀゚)「だって美味そうな匂いがするから……」

│^ω^)「……あー。僕もお腹減って来ちゃったお」
  _
│゚∀゚)「そろそろ用意されてる頃なんじゃねぇか?」

│^ω^)「お?! 僕たちにもごはんかお?!」
  _
│゚∀゚)b「ああ。腹が減っては戦は出来ぬ、だぜ」 グッ

│*^ω^)「わーい! やったお!」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 11:31:20.87 ID:IxNTxbN80
(*^ω^)「あ~、早く食べたいお! あのジューシーなお肉をかぶりつきたいお!」

('A`)「えーっと、三等客室のダイニングは……」
  _
( ゚∀゚)「また下の方だ。戻らなきゃだな」

(*^ω^)「よ~し! その三等客室のダイニングまで競争だお!」
  _
( ゚∀゚)「はしゃぎすぎるなよ。一等客室の人を怪我でもさせたら……」

(*^ω^)「そん時はごめんなさいだお」
  _
( ゚∀゚)「知らねぇぞ?」


        三三三三 ⊂二二二(*^ω^)二⊃  ブーン!


('A`)「あーあー、行っちまった」
  _
( ゚∀゚)「お前の連れ、可愛いな」

('A`)「だろ?」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 11:33:47.94 ID:IxNTxbN80
【タイタニック号 三等ダイニング】

( ^ω^)

( ^ω^)σ「これは?」

('A`)「豆だな」

( ^ω^)「こんなに干からびてるのに?」
  _
( ゚∀゚)「豆だって」

( ^ω^)「おーん」

( ^ω^)

( ^ω^)「じゃあ、これは?」

('A`)「そぼろだな」

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 12:13:08.66 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「いや、これは……、そぼろじゃないお」

('A`)「じゃあなんだ?」

( ^ω^)「肉カスだお」
  _
( ゚∀゚)「あー、肉カスか。それっぽい表現だ」

( ^ω^)「だお?」

( ^ω^)

( ^ω^)「で、あとは?」

('A`)「以上だ。これが今日の晩飯だな」

( ^ω^)

(  ゚ω゚)「これの何処が豪華客船の料理だおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」ドッカーン!!

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 12:21:39.28 ID:IxNTxbN80
('A`;)「いきなりどうしたブーン」

(;'ω`)「いきなりどうしたブーン」

(  ゚ω゚)「じゃねぇお!! 豪華客船で出された食べ物がこれだったら釈迦も不機嫌になるお!」

('A`)「しょうがないだろう。時代だよ、時代」

( ^ω^)「くそっ! 恵まれた時代を生き過ぎたんだ!」
  _
( ゚~゚)「文句言わずに食え食え。なかなかイケるぞ」モグモグ

( ´ω`)「……本当かお?」

( ´ω`) モソモソ

( ´ω`)「普通に豆と肉カスの味だお」
  _
( ゚∀゚)「それを言われちゃ悲しくなるぜ」

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 12:25:15.12 ID:IxNTxbN80
('A`)「出されたモノは残さず食べる。人類のオキテだ」

( ´ω`)「カーチャンみたいな事言うなお」
  _
( ゚∀゚)「一日一食なんだから、しっかり食べなきゃ持たないぞ」

( ´ω`)

( ´ω`)「一日一食?」
  _
( ゚∀゚)「おう」

('A`)「それ、どこ情報よ」
  _
( ゚∀゚)「船員」

('A`)

('A`)「まじかー」

( ^ω^)「おい。どう責任取るんだ、干物野郎」

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 12:31:14.84 ID:IxNTxbN80
('A`)「すまん。ガチで知らなかった」

( ^ω^)「許さない。絶対に許さない」
  _
( ゚∀゚)「良いじゃねぇかよ。この船に乗れてるってだけでも感動もんだぜ」

( ^ω^)「ポジティブ過ぎるお」
  _
(; ゚∀゚)「そうかぁ? 俺ら位の身分の奴らなら、みんなそう思ってるかと……」

( ^ω^)「ほぉーん……」
  _
( ゚∀゚)「なんてったって、天下のホワイト・スター・ラインだぜ? 最新鋭の豪華客船だぜ?」

( ^ω^)「……ドクオもさっき、ちょろっとだけ言ってたけど、そんなに凄いのかお? ホワイトなんちゃらって会社は」

('A`)「まあ、凄いっちゃ凄い」

(;^ω^)「なんか含みのある言い方だお」

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 12:36:17.74 ID:IxNTxbN80
('A`)[言っちゃ何だが、電化製品で言うソニーみたいなもんだ]ヒソヒソ

( ^ω^)「?」

('A`)[途上国の子供なんかは、ソニーってだけで神製品扱いだったりするだろ? 大事そうにダンボールなんて持ってさ]ヒソヒソ

( ^ω^)[あー……」 ヒソヒソ

('A`)[つまりはそう言う事だ。分かったか?] ヒソヒソ

( ^ω^)[何となく] ヒソヒソ
  _
( ゚∀゚)つ□ スッ
  _
( ゚∀゚)つ□「ほら、見てくれよ。俺なんか、ポスター引っぺがして持って来ちゃったもんね」

http://cache2.allpostersimages.com/p/LRG/18/1848/5JG8D00Z/posters/%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3.jpg

('A`)「おぉ……、結構イカしたデザイン……」

( ^ω^)「そうかおー?」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 12:40:27.80 ID:IxNTxbN80
  _
( ゚∀゚)「俺ぁ、死ぬまでに一度でいいからホワイト・スター・ラインの船に乗ってみたくてさ……」

( ^ω^)「夢叶った訳かお」
  _
( ゚∀゚)「おう。旦那様のおかげでな」

('A`)「キュナード・ラインとかには興味ないのか? あそこも凄い船を作ってるだろう」
  _
( ゚∀゚)「あー……、何かポッと出って感じがして好きじゃねぇかな……」

( ^ω^)(僕には分からない話だお) ナンダオ、キュナードッテ

( ^ω^)

( ^ω^)「あ、そうだ」

('A`)「どうした?」

( ^ω^)「御嬢さんとやらが、アンタの事探してたお」
  _
( ゚∀゚)「ん? クーお嬢様が……?」

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 12:44:41.51 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「んーと、名前は知らないけど、ジョルジュが甲板で教えてれた綺麗な人だお」
  _
( ゚∀゚)「……そっか」

(*^ω^)つ「もしかして、ラブロマンスなんじゃないかお?」コノヤロコノヤロ
  _
(; ゚∀゚)「ち、違ぇ……、と思うけど……」

(*^ω^)「お~? 何だお~? その反応は?」
  _
(; ゚∀゚)
  _
(; -∀-)「……違ぇよ。身分が違いすぎるぜ」

(*^ω^)「なーに言っちゃてんだお! まんざらでも無い癖に!」
  _
(; ゚∀゚)「まんざらでも無い……、のかな」

('∀`)「正直だな」
  _
(; ゚∀゚)「……確かに、いっぱい話したりとか、お菓子ごちそうになったりとか、散歩に連れて行って貰ったりとか色々あるけどよ」

(*^ω^)「ヒュー! 聞いても無いのに言っちゃうあたりが憎いお!」

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 12:50:21.79 ID:IxNTxbN80
  _
(; ゚∀゚)「でも……、本当にダメって言うか……。その……」
  _
(; ゚∀゚)
  _
(; -∀-)=3「……うん。やっぱりさ、身分が違いすぎるんだって」 ハァ

(*^ω^)「がんばれお~! 美人の奥さんゲッチューだお!」
  _
(; ゚∀゚)))… 「ええい!! この話は止めだ止め! 俺は寝るからな!」 タジタジ

(*^ω^)「お? お?」
  _
(; ゚∀゚)))…「お、お、お……」タジタジ…


  _
(゚∀゚; )≡≡≡ 「おやすみ!」 ピューン!


(*^ω^)「おっおっ! 恥ずかしがっちゃって。どの時代にもピュアボーイはいるもんだお」

('∀`)「好きなのバレバレだな」

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 12:53:26.37 ID:IxNTxbN80
( ´ω`)=3 アフ…

( ´ω`)「僕も眠くなっちゃったお……」

('A`)「結構いい時間だ。時間が経つのは早いぜ」

( ´ω`)「明日はどうするかお?」

('A`)「どうするって事もなく、適当にフラフラしようぜ」

( ^ω^)「とりあえず海でも見て……、カモメとかに餌あげて、みたいな感じかお?」

('A`)「寒いぞ、外は」

(;^ω^)「えっ」

('A`)「海の上だからな。風は吹きさらしだし、流氷も出てくれば空気も冷える」

(;´ω`)「……明日もインドアで」

('A`)「それが良い」

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 12:56:17.03 ID:IxNTxbN80
【翌朝 タイタニック号 三等客室】

( ´ω`) ギュルギュルギュル…

( ´ω`)

( ´ω`)「お腹減ったお」

('A`)「我慢だ、我慢」

( ´ω`)

( ´ω`)「ドクオは良いお。だって、そもそもがガリガリだから」

('A`)「ガリガリで悪かったな」

( ´ω`)「僕はそもそもが小太りだから、我慢ならないんだお」

('A`)「みんな我慢してるぞ」

( ´ω`)「それを言われるとグゥの音も出ません」

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 13:01:13.71 ID:IxNTxbN80
( ´ω`) フラフラ…

('A`)「どこ行くんだ?」

( ´ω`)「一等客室のダイニングに行って、おいしい匂いだけでも嗅いでくるんだお」

('A`;)「そんな事したら余計に腹が減らないか?」

( ´ω`)「良いんだお。僕がそうしたいって言ってるんだお」

('A`;)「絶対後悔するぜ」

( ´ω`)「そんときゃそんときだお」

( ´ω`) フラフラ…

( ´ω`)「ほら、ドクオ。お前も来いお」

('A`)「あ、俺も行くんだ」

( ´ω`)「お前が居ないと迷子になるお」

('A`)「間違っても俺にかぶりつくなよ?」

( ´ω`)「お前にかぶりつく位なら、骨っこ食べた方がまだマシだお」

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 13:04:15.60 ID:IxNTxbN80
【タイタニック号 一等ダイニング前】

(ヽ ゚ω゚) ゴギュルグルゴルグル……

(ヽ ゚ω゚)

(ヽ ゚ω゚)「オナカヘッタ」

('A`;)「言わんこっちゃない」

(ヽ ゚ω゚)「なんって美味そうなもん食ってるんだお」

('A`;)「朝から肉はキツイと思うがな、俺は」

(ヽ ゚ω゚)「干物の意見なんて聞いてないお」

('A`;)「着いてこさせといて酷い言いぐさだ……」


179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 13:07:46.90 ID:IxNTxbN80
川 ゚ -゚)

('A`)「おっ……、ブーン。昨日の女性じゃないか?」

(ヽ ゚ω゚)「僕には肉にしか見えないお」

ε=(;;;;;;;;;;;;)=3 モワワワーン 

('A`)「随分原始的な肉に見えてるんだな」

(ヽ ゚ω゚)「分かりやすいイメージをモットーに」

川 ゚ -゚)「……ん?」

('A`)「おや。こっちに気が付いた様だ」

(ヽ ゚ω゚)「見ろお。あのデブのおっさん、あんなに美味しそうに食べてる」

川 ゚ -゚) スタスタ…

('A`)「近寄ってくるぞ」

(ヽ ゚ω゚)「お肉ハウスに住みたい」

川 ゚ -゚)「やあ……、君たちは昨日の……」

('A`)「ああ。アナタは確かクーさん、でしたか?」

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 13:11:47.44 ID:IxNTxbN80
川 ゚ -゚)「うむ、そうだが……。何故名前を?」

('A`)「ジョルジュから聞いたんだ」

川 ゚ -゚)「そうか……、ジョルジュが……」

(ヽ ゚ω゚) ゴギュルゴルギュルルル……

川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚)「もしかして、腹が減ってるのか?」

('A`)「お分かり頂けただろうか」

(ヽ ゚ω゚)=3 ハッハッハッ…!

川 ゚ -゚)「分からない方がおかしい」

(ヽ ゚ω゚)「何か恵んで下さいお」

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 13:14:42.08 ID:IxNTxbN80
川 ゚ -゚)「ふむ……、私の残飯で良ければすぐに用意出来るが……」

(ヽ ゚ω゚)「何でもするんで下さい」

川 ゚ -゚)「良いだろう。はしたないから、父上にはナイショだぞ」

(ヽ ゚ω゚)

(ヽ ´ω`)「女神様だお……」

川 ゚ -゚)「少し待っていてくれ。すぐに持ってくる」

川 ゚ -゚) スタスタ…

(ヽ ´ω`)「ジョルジュが好きになる理由が分かるお」

('A`)「単純で良いな、お前は」

(ヽ ´ω`)「飯の食えない時くらいは単純で居させてくれお……」


……

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 13:17:41.46 ID:IxNTxbN80
【しばらくして……】

(* ゚ω゚) ガツガツガツガツ!!

川;゚ -゚)「そんな必死にならなくても……」

(* ゚ω゚)「うめぇ! 美味過ぎるお!」

川;゚ -゚)「残飯だぞ?」

(* ゚ω゚) ガツガツガツガツ!!

(* ゚ω゚)「んなもん関係ねーお! 空腹は最高の調味料だお!」

('A`)「……だそうだ」

川;゚ -゚)「まあ、喜んでくれる分には構わないのだが……」

(* ゚ω゚) ガツガツガツガツ!!

川;゚ -゚)「自分の残飯を必死に食われてるのを見ると、何とも言えない気持ちにはなる」

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 13:20:17.54 ID:IxNTxbN80
(*´ω`)「いやぁ、マジで美味いお……」

川;゚ -゚)「良かったな……」

( ^ω^)「アンタらはいつもこういうもの食ってるのかお?」

川 ゚ -゚)「……いつもって訳では無いが、偶にだな」

( ^ω^)「すっげー……」

川 ゚ -゚)「とは言え、三等客室でもそれなりの食べ物は出ているんだろう?」

( ^ω^)

( -ω-)=3 フゥ…

( -ω-)「聞いたかお、ドクオ君?」

('A`)「ん? それなりのモノ食わせて貰っただろ」

( ^ω^)「お前は鳥か」

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 13:23:40.93 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「良いかお? 昨日出たメシを教えてやるお? 腰抜かすなお?」

川 ゚ -゚)「あ、ああ……」

( ^ω^)「まずその一。豆」

川 ゚ -゚)「豆……」

( ^ω^)「その二。肉カス」

川 ゚ -゚)「肉カス……」

( ^ω^)「以上だお」

川 ゚ -゚)「囚人みたいだな」

( ^ω^)「その上、一日一食だお」

川 ゚ -゚)「一等客室と三等客室にそこまでの差があったとは……」

(  ゚ω゚)「身分の高さに罪悪感を感じるが良いお……!」 ギンッ

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 13:26:32.81 ID:IxNTxbN80
川 ゚ -゚)「ふむ……。やはり、人を入れ過ぎたのが原因だろうな」

('A`)「と、言うと?」

川 ゚ -゚)「何でも、三等客室を多く売ってしまったもんだから、予定した人数よりも上回っているらしい」

( ^ω^)「なんと」

('A`)「なるほど……。それで俺らのメシはあんなもんなのか……」

川 ゚ -゚)「多分な」

( ^ω^)「客室もギュウギュウな理由も分かるお。許すまじ、ホワイトなんちゃら」

川 ゚ -゚)「確か、最下層だったか君たちは」

('A`)「ああ。一番下にある三等客室だ」

川 ゚ -゚)「じゃあ、個室じゃないんだな」

( ^ω^)「え、個室の三等客室とかあるの」

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 13:31:21.11 ID:IxNTxbN80
('A`)「そもそも基本は個室、と言うかベースルームだ。小さいベッドが四つくらい入ってるような部屋がずらーっと並んでる」

( ^ω^)「林間学校で使ったかも。そっちの方が全然マシだお」

('A`)「まー……。さっきの理由から、大部屋に相当数入れさせられてるんだろうな」

川 ゚ -゚)「噂によると喫煙室を客室扱いにしてる場所もあるらしい」

('A`)「へぇ……。どうやら、俺らの部屋はそれっぽいかも。やたらベンチが多かっただろ?」  ※この辺は章末の資料と補足にて

(;^ω^)「思いっきし間に合わせじゃねぇかお!」

川 ゚ -゚)「さぞかし寝づらいだろうな……」

( ´ω`)「お察しの通り、死ぬほど腰が痛いお」 サスサス…

川 ゚ー゚)「ふふ……、そうか」クスッ

( ´ω`)「笑い事じゃないお」

川 ゚ー゚)、「悪かったよ……」

( ^ω^)「ま、メシに免じて許してやるお」

206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 13:35:33.01 ID:IxNTxbN80
川 ゚ -゚)「あ、そういえば……、まだ君たちの名前を聞いていなかったな」

( ^ω^)「ああ、そうだおね。僕はブーンで、コイツはドクオだお」

('A`)「よろしくです」

川 ゚ -゚)「ああ、よろしく。私は、クー・スナオだ」

( ^ω^)「お?」

('A`)「どうした?」

( ^ω^)「身分の高い人だって聞くからもっと長い名前かと思ったお」イメージテキニ…

('A`)「俺は別にそんなイメージ無いが……」

川 ゚ -゚)「全部言うか?」

( ^ω^)「……へ?」

川 ゚ -゚)「クー・ディエン・マスカ・トーエイク・ティオ・マズロ・トスカ・トスカ……」

( ^ω^)「うん。もうお腹いっぱいです」

207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 13:38:31.86 ID:IxNTxbN80
('A`)「洗礼名か」

川 ゚ -゚)「ああ」

('A`)「これだけの長い洗礼名となると……、スペイン系?」

川 ゚ -゚)「ほぉ……。物知りだな、君は。確かに、私の祖父の祖父はスペインの南で……」

( ^ω^)「お前らの話は難しすぎて着いて行けんお」

川 ゚ -゚)「ん? まぁ、なに。普通にクーって呼んでくれれば良い」

( ^ω^)「おっおっ。よろしくお、クー」

川 ゚ -゚)「ああ、よろしく……」

川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚)「……それでなんだが」

( ^ω^)「お?」

210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 13:41:57.75 ID:IxNTxbN80
川 ゚ -゚)「ジョルジュは客室に居るのか?」

(*^ω^)「ほっほー。気になるかお?」

川;゚ -゚)「……なんだその反応は」

(*^ω^)「何でもねーお! 多分ジョルジュなら客室に居るハズだお!」

川 ゚ -゚)「そうか……」

川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚)「彼も似たような食事を?」

('A`)「ああ。大体そんな感じだ」

川 ゚ -゚)「……じゃあ、昼も残飯を持ってこようか?」

(*^ω^)「ヒュー」

川;゚ -゚)「いちいちうるさいな、君は」

212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 13:45:03.84 ID:IxNTxbN80
(*^ω^)「きっとジョルジュ喜ぶお」

川 ゚ -゚)「本当か?」

('∀`)「多分な」

川*゚ -゚)「……そうか、なら持っていこうかな」

(*^ω^)「僕たちの分も頼むお」

川 ゚ー゚)「分かった分かった」

ヽ(*^ω^)ノ「わーいわーい」 ウッヒョヒョーイ

( ´W`)「……クー、友達かね?」 ヌッ

( ^ω^)(お……)

川 ゚ -゚)「あ、お父様……、友達というか……」

( ´W`)「そうか……」

( ^ω^)(すげぇ髭だお。映画の貴族みたいだお……)

215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 13:48:29.43 ID:IxNTxbN80
( ´W`)「君たち」

( ^ω^)「お?」

( ´W`)「クーと仲良くしてやってくれな」

('A`)「ええ……」

( ^ω^)「もちろんですお」

( ´W`)「私は部屋に戻る。あまりハメを外し過ぎるなよ」

川 ゚ -゚)「はい」

( ´W`) スタスタ

( ^ω^)「おー……。あれがクーのお父さんかお」

('A`)「ウチのクーと話すな、下賤が移る! とか言われるかと思ったぜ」

川 ゚ー゚)「お父様はそんな人じゃないさ……」

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 13:52:16.23 ID:IxNTxbN80
('A`)「それもそうだな。だって庭師のジョルジュを連れて来たんだもんな」

川 ゚ -゚)「……本当は、ジョルジュも一等客室の予定だったんだ」

('A`)「ほぉ……」

川 ゚ -゚)「でも、自分は身分が違うからって……」

( ^ω^)「あんなナリして、意外とウジウジなんだおね」

川 ゚ -゚)「気にすることないのに……」

( ^ω^)「僕だったら喜んで一等客室に乗り込んじゃうお」

川 ゚ -゚)「君くらい純粋な方がこっちとしては気が楽だ」

('A`)「ずっと一緒にいるとしんどいだけだぞ」

川 ゚ー゚)「そうかもな……」クス

( ´ω`)「ひでぇ事言うお……」ショーン

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 13:56:09.05 ID:IxNTxbN80
【昼 タイタニック号 三等客室】

( ^ω^)「つー訳で残飯を分けてくれる事になったお」
  _
( ゚∀゚)「お嬢様が……?」

( ^ω^)「そうだお。優しい人だお」

('A`)「良かったじゃないか」
  _
(; ゚∀゚)「え?」

('∀`)「大好きなお嬢様に会えるぞ」

(*^ω^)「ティヒヒ」
  _
(; ゚∀゚)「お前らなぁ……」

│リ ゚ -゚) コソッ…

('∀`)「ほら。噂をすれば何とやらだ」

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 13:59:36.16 ID:IxNTxbN80
(*^ω^)「わーい、残飯だお~」

川 ゚ -゚)「ほら、好きなだけ食え」

(*^ω^)「おっおっ! 幸せだお!」

川 ゚ -゚)「あと、ほら……。三等客室の子供達にも、と思ってパンを持ってきた」

('∀`)「おお……、後で適当に配って回るか」

(* ゚ω゚) ガツガツガツガツ

('A`;)「おい、あんまりお前一人で食いすぎるなよ。多少は周りに分けないと……」

(* ゚ω゚)「分かってるお!」ガツガツガツガツ

('A`;)「分かってねぇよ!」

川 ゚ -゚)「……君は食べないのか?」
  _
(; ゚∀゚)「じ、自分ですか……?」

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 14:02:12.26 ID:IxNTxbN80
川 ゚ -゚)「ああ。君もお腹を空かせてると思って持って来たんだが……」
  _
(; ゚∀゚)「え、えーっと……」

川 ゚ -゚)、「余計なお世話だったかな……」
  _
(; ゚∀゚)「いや、そんなんじゃ……」

( ^ω^ ) モグモグ…
  _
(; ゚∀゚)「何だよ、ブーン……。こっち見んな」

( ^ω^ )「別にぃ……」 モグモグ…

('A`)「素直になれば良いのに」
  _
(; ゚∀゚)「おい、どう言う意味だこの野郎」

川 ゚ -゚) ジー…
  _
(; ゚∀゚)
  _
(; ゚∀゚)「いただきます」

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 14:05:38.51 ID:IxNTxbN80
  _
( ゚∀゚) モグモグ…

川 ゚ -゚)「美味いか?」
  _
( ゚∀゚)「……はい」

川 ゚ -゚)「……そうか、良かった」

( ^ω^)「上層の味を噛みしめるが良いお」
  _
(; ゚∀゚)「いちいちうるせぇヤツだな……」

('A`)「一々突っ込んでたらキリ無いぞ」

( ^ω^)「何だお、その厄介者みたいな扱いは」

('A`)「おしゃべりなデブほど面倒なモノは無い」

川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚)「なあ、ジョルジュ」
  _
( ゚∀゚)「?」

229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 14:08:25.89 ID:IxNTxbN80
川 ゚ -゚)「後で……、一緒に甲板に出て見ないか?」
  _
( ゚∀゚)「甲板に……?」

川 ゚ -゚)「ああ。ダメかな?」
  _
( ゚∀゚)「……でも、俺なんかがお嬢様と」

( ^ω^)「うわ、出た」

('A`)「出ましたな、ブーンさん」

( ^ω^)「ええ、出ましたな。ドクオさん」
  _
(; ゚∀゚)「うるせぇな畜生!!」

川 ゚ -゚)、「やっぱり、嫌なのか……?」シュン
  _
(; ゚∀゚)「い、いえ! 嫌なんかじゃなくて! その……、本当は……」

川 ゚ -゚)「本当は……?」

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 14:11:26.03 ID:IxNTxbN80
  _
(; ゚∀゚)「本当は……、えーっと……」
  _
(; ゚∀゚)
  _
(; -∀-)「やっぱ何でも無いっす」

川 ゚ -゚)「そうか……」

                        _
グイグイ   ……((( ^ω^)つ川 ゚ -゚)(; ゚∀゚)「お? お?」


( ^ω^)「ほらほら。早く行って来いお」

('A`)「早くしないと日が暮れちまうぜ」

川;゚ -゚)「お、おい……」
  _
(; ゚∀゚)「……まだ三時だろ」

(*^ω^)「楽しい時間は早く過ぎるって言うお」ニヤニヤ

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 14:15:51.60 ID:IxNTxbN80
  _
(; ゚∀゚)「この野郎、またおちょくりやがって……」

('∀`)「ほらほら。早く行った行った」
  _
(; ゚∀゚)「ぐぬぬ……」
  _
(; ゚∀゚)
  _
(; ゚∀゚)「行きます……、か。御嬢様」

川*゚ -゚)「うん……」テレ…

( ^ω^)「お、偉い。自分から言った」
  _
(; ゚∀゚)「うぜー」

('A`)「さて、このパンを子供たちに分けてやるとするか」

( ^ω^)「ちなみに、このジャムみたいなのが塗ってあるパンは僕が食べるから置いといてお」

('A`;)「一番美味そうなヤツじゃねぇか。ガキに譲ってやる余裕は無いのかよ」

( ^ω^)「あったら、こんなだらしない体してないお」
  _
(; ゚∀゚) ウジウジ…

(;^ω^)「お前は早く行けお」

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 14:16:11.39 ID:IxNTxbN80
ご飯たべてきま

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 14:29:05.03 ID:IxNTxbN80
【夜 タイタニック号 三等プロムナードデッキ(遊歩道)】

( ^ω^)=3 ハァァ…

( ^ω^)「おお~。息が白いお」

('A`)「これだけ寒ければ息も白くなるさ」

( ^ω^) ジー…

( ^ω^)「つーか、外に出たは良いけど何にも見えないおね」

('A`)「そりゃ夜だからな」

( ´ω`)「出る時間帯間違えたお」ショーン

( ´ω`)「……ん?」

  _
( ゚∀゚)川 ゚ -゚)


( ^ω^)「お。ここから甲板が見えるお。アイツら、まだ話してたのかお……」

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 14:32:22.01 ID:IxNTxbN80
('A`)「良くもまあ、こんな寒い場所に長時間居られるな」

( ^ω^)「ラブパワーってやつだお」

('A`)「ラブパワー(笑)」

( ^ω^)「うるせぇ」

('A`)「……さて、俺は戻るぜ。さすがに冷える」

( ^ω^)「ちょい待ちだお」

('A`)「ん?」

( ^ω^)「ジョルジュ達があれをやるのを待とうお」

('A`)「あれ?」

(*^ω^)「腕を広げて、わぁー空を飛んでるみたいってヤツ」

('A`)「映画でも寒い演出だったじゃねぇか」

( ^ω^)「僕のオキニのシーンを散々な言いぶりだお」

('A`)「俺は話題になるヤツを批判するケンモメンだからな」

( ^ω^)「ケンモメン(笑)」

('A`)「うるせぇ」

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 14:35:12.40 ID:IxNTxbN80
ビュゥゥゥー……

::( ´ω`):: ブルッ

( ´ω`)「うおー、寒い」

::('A`)::「だから早く戻ろうって」ガクガク

( ´ω`)「うんお……」

('A`)「窓あるのに風が入り込んで来る所は評価出来ないぜ」

( ´ω`)「いっぱいイスが置いてあるけど、誰もこんな所でゆったりするのはムリだお」

('A`)「日でも出てればマシなんだがな」

( ´ω`)「さ、部屋に入ってウダウダしようお……」

('A`)「豪華客船に乗ってまでウダウダするとは」

( ´ω`)「だって何もする事ねーし」

('A`)「三等客室って悲しい事だな」

( ´ω`)「どうせならスイートとかにして欲しかったお……」

('A`)「ゲメン」

( ´ω`)「謝る気ねぇだろ」

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 14:38:03.35 ID:IxNTxbN80
【翌日 タイタニック号 三等客室】

( ^ω^)「そろそろかお……」

│リ ゚ -゚) コソッ…

(  ゚ω゚)「来たか」 ガタッ

川 ゚ -゚)「今日も持ってきたぞ」

(*^ω^)「おっおっ。待ってたお!」

('A`)「毎度すまんな……」

川 ゚ -゚)「どうせ捨てるモノなんだから、気にしないでくれ」

川 ゚ -゚) チラ…
  _
( ゚∀゚)

川 ゚ -゚)「ジョルジュも、食べてくれよ」
  _
( ゚∀゚)「え、ええ……」

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 14:41:35.20 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「なーんだ、まだたどたどしい感じなのかお」

('A`)「一晩中一緒に居た癖にな」
  _
(; ゚∀゚)「冷やかすなって……」

( ^ω^) モグモグ…

( ^ω^)「そうだ、クーさん」

川 ゚ -゚)「ん?」

( ^ω^)「一等客室ってヤツが見てみたいお」

('A`;)「おいおい、何を言い出すんだお前は」
  _
(; ゚∀゚)「お嬢様のお部屋だぞ、バカ野郎!」

( ^ω^)「だって、暇だし」

('A`;)「ちょっと仲良くなったらすぐこれだ」

259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 15:04:23.01 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「ドクオも見たいんじゃないかお?」

('A`;)

( ^ω^)「どうなんだお? ん? ん?」

('A`;)

('A`;)「見たい、です」
  _
(; ゚∀゚)「お前らなぁ……」

川 ゚ -゚)「私は別に構わないが……」
  _
(; ゚∀゚)「ええ?」

(*^ω^)「おっおっ! やったお!」

('A`)「……良いのか?」

川 ゚ -゚)「ああ」

('∀`)「……やったぜ」

261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 15:07:34.10 ID:IxNTxbN80
  _
(; ゚∀゚)「お、お嬢様……」

川 ゚ -゚)「君も一緒にどうだ?」
  _
(; ゚∀゚)「……へ?」

川 ゚ -゚)
  _
(; ゚∀゚)「それは……、その……。自分みたいなのが……」

川 ゚ -゚)「嫌か?」

( ^ω^)「あーあー。また困らせてしまって」

('A`)「憎い男だぜ」
  _
(; ゚∀゚)「お前らは黙ることを知ってくれ!」

川 ゚ -゚) ジー…

川 ゚ -゚)「嫌なら、良いんだが……」

( ^ω^)(クーさんも結構ヤリ手だおね……)

263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 15:11:26.35 ID:IxNTxbN80
【タイタニック号 一等客室】
  _
( ゚∀゚)
  _
( ゚∀゚)「結局来てしまった」

( ^ω^)「おお……、すっげぇお……」

('A`*)「素晴らしい……。一つ一つの家具、全てがシックな色合いで統一されてるんだ……」

\('A`*)ノ「かと思えば、対照的な照明は華々しく……。くぅー! しびれるぜ!」 ジタバタ

( ^ω^)「実に豪華客船って感じだお」

川 ゚ -゚)「何、豪華とは言え三日も経てば慣れて普通に感じてくる」

( ^ω^)「とんでもねぇ発言」

('A`*) ナデナデ

(;^ω^)「恥ずかしいから箪笥を撫でるのはやめて!」

265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 15:14:19.71 ID:IxNTxbN80
('A`*)「気持ちいぞ。お前もやってみろよ、ブーン」

( ^ω^)

( ^ω^) ナデナデ

( ^ω^)(やべぇ。別に気持ちよくない)ナデナデ…

('A`*)「この机も良いなぁ……。傷一つ無い……」

( ^ω^)「全部、タイタニックの為に買いそろえたって事かお?」

('A`*)「全部……って事はないだろうが、この状態を見ると買い揃えたモノも多くあるだろうな……」

( ^ω^)「すっげぇ……」

('A`*)「ホワイト・スター・ラインがどれだけ本気だったかが分かるぜ」

('A`*) スリスリ

(;^ω^)「恥ずかしいから机に頬ずりするのはやめて!」

266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 15:17:15.89 ID:IxNTxbN80
  _
( ゚∀゚) ボー…

川 ゚ -゚)「どうした?」
  _
( ゚∀゚)「え?」

川 ゚ -゚)「ボーっとしてしまって……」
  _
( ゚∀゚)「いや……、凄いなって思って……」

川 ゚ -゚)「どこが?」
  _
( ゚∀゚)「どこが……、何か違う世界に住んでるんだなって思ってしまって……」

川 ゚ -゚)「そうかな……。私にとっては君の方が凄いと思う」
  _
( ゚∀゚)「なんでです?」

川 ゚ -゚)「だって、君は私の様に温室暮らしじゃない……。厳しい環境で育って来ている」
  _
( ゚∀゚)「そうっすかね……」

川 ゚ -゚)「そうさ。……私みたいな苦労の何も知らない人間にとっては君みたいな存在が大きく見えるんだ」
  _
(; ゚∀゚)「……え、えーっと」

川;゚ -゚)「す、すまん……。変な事言ったな」

269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 15:20:58.12 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)(お、何か良い雰囲気……)

( ^ω^)[ドクオ……] ヒソヒソ…

('A`)

('A`)b グッ

( ^ω^)b グッ

(;-ω^)「……おお! 急にお腹が」 イテテ…

(-A-;)「き、奇遇だなブーン。俺もだ」 イテテ…

川;゚ -゚)「大丈夫か……?」

(;-ω^)「ズルして良いもの食ってたからバチが当たったんだお……」

(-A-;)「キリキリするぜ」

川;゚ -゚)「トイレならそこに……」

272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 15:25:08.76 ID:IxNTxbN80
(;^ω^)「いや、僕たちは大人しく客室で寝てる事にするお」

('A`;)「だな。それが良い……」

川;゚ -゚)「そ、そうか……?」

(;^ω^)「うんお。客室見せて貰ったのに、ゴメンお」

川;゚ -゚)「いや、気にしないでくれ……」

(;^ω^)「じゃあまた……」

('A`;)「ごゆるりと……」

バタン……

川;゚ -゚)
  _
( ゚∀゚)
  _
( ゚∀゚)(あれ。二人っきり……?)

276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 15:30:35.36 ID:IxNTxbN80
【タイタニック号 廊下】

(*^ω^)「ふっふっふ……」

('A`)「ブーン」

(*^ω^)「お?」

('A`)b グッ

(*^ω^)b グッ

('A`)「男にして貰えると良いな、ジョルジュ」

( ^ω^)「クッ……、何かそう考えると急に悔しいッ」

ヒソヒソ…

( ^ω^)「……ん?」

278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 15:33:43.29 ID:IxNTxbN80
ξ゚⊿゚)ξ「良いのですか? 御嬢さん、三等の人を部屋に……」

( ´W`)「うむ……」


( ^ω^)「……クーさんのお父さんだお」

('A`)「……見つかるとややこしくなるかも知れない。隠れよう」

( ^ω^)「おっ……」


ξ゚⊿゚)ξ「……それに、どう考えても庭師のジョルジュの事が」

( ´W`)「分かっている」

ξ゚⊿゚)ξ「ならどうして……。御嬢さんには許嫁がいるのでは……」

( ´W`)「……この船旅の間は許してやってくれ」

280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 15:37:08.75 ID:IxNTxbN80
( ´W`)「私とて、クーの気持ちは分かっている。だが……」

ξ゚⊿゚)ξ「スナオ家が生き残る為には……」

( ´W`)「……そうだ。あそこの大地主と縁を深めるしかない」

ξ゚⊿゚)ξ「なら、なおさら……」

( ´W`)「良いんだ。今だけは……、クーの好きにさせといてくれ」

ξ゚⊿゚)ξ「しかし……」

( ´W`)「それに、クーも知っているさ」

ξ゚⊿゚)ξ「何をです……?」

( ´W`)「彼とは……、どう世界がひっくり返っても結ばれない運命にある事を」

ξ゚⊿゚)ξ「……そうですか」

( ´W`)「だから、今だけはそっとしておいてくれ。……私からのお願いだ」

282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 15:40:43.30 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)

('A`)

( ^ω^)「……なんか、聞いちゃいけない話を聞いてしまった感がMAX」

('A`)「だな」

( ´ω`) ショーン…

( ´ω`)「何だか落ち込んぐ」

('A`)「没落スレスレの家には良くある事とは言え……」

( ´ω`)「あー。今更ジョルジュを部屋に置いて来た事が悔やまれる」

('A`)「でも、一緒に出てきたら今の話を聞くことになってしまうな」

(;´ω`)「それもそれで……」

('A`)「運命は残酷だぜ」

285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 15:43:29.30 ID:IxNTxbN80
【タイタニック号 エレベーター】

ウィーーーーン

( ^ω^)「エレベーターなんてあったのかお」

('A`)「階段で上り下りしてたからな。気づかないのも無理はない」

( ^ω^)「まるで海上に浮かぶホテルって感じだお」

('A`)「その表現はかなり正しいぞ」

( ^ω^)「まー、お世辞にも三等客室は豪華とは言えないけど」

('A`)「だな」

( ^ω^)

('A`)


ウィーーーーン……



288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 15:45:23.36 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「ドクオ」

('A`)「ん?」

( ^ω^)「なんか、テンション下がっちゃったお」

('A`)「まーな……。あんな話、聞いちゃったらな……」

( ^ω^)

('A`)

チーン……

( ^ω^)「おっ……」

('A`)「着いたぞ。ここからは階段だ」

(;^ω^)「直接一番下まで連れて行ってくれる訳じゃ無いのかお……」

290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 15:48:53.77 ID:IxNTxbN80
【翌日 昼 三等ダイニングサロン】

( ^ω^) モグモグ…

( ^ω^)「豆も豆でおいしく感じる様になって来たお」

('A`)「良いことじゃないか」

( ^ω^)「この肉カスも結構イケるっていうか……」

( ^ω^)

( ^ω^)「あれ? ジョルジュは?」

('A`)「そういえば姿が見えないな……」

( ^ω^)「メシの時間になれば来るかと思ったのに……」

('A`)「客室じゃないかな」

( ^ω^)「何やってるんだろうお」

292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 15:51:48.64 ID:IxNTxbN80
【タイタニック号 三等客室】
  _
( ゚∀゚)つο イソイソ…

( ^ω^)「ジョルジュ」
    _
Σ(; ゚∀゚)つο「うおっ」 ビクッ

( ^ω^)「何やってるんだお?」
  _
(; ゚∀゚)「な、何もしてねぇよ」

('A`)「……何か作ってんだろ?」
  _
(; ゚∀゚)
  _
(; ゚∀゚)「ちょっと、ブローチなんかを……」

(*^ω^)「見たいお見たいお!」
  _
(; ゚∀゚)「見せる様なもんじゃねぇし」

297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 15:54:56.85 ID:IxNTxbN80
  _
( ゚∀゚)
  _
( ゚∀゚)「結局見せてしまった」

( ^ω^)つο「お~……。意外に精巧だお」

('A`)「手先が器用なんだな」
  _
(; ゚∀゚)「一応それだけが取り柄だと思ってる……」

( ^ω^)つο「これは貝殻で作ったのかお?」
  _
(; ゚∀゚)「ああ……、船に乗る前に買ってきたんだ」

('∀`)「ほぉ……。で、それは誰にプレゼントするんだ?」
  _
(; ゚∀゚)「プレゼントなんて……ただ作ってるだけだって」

( ^ω^)「まーたまた、嘘ばっかり」

299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 15:57:24.80 ID:IxNTxbN80
  _
(; ゚∀゚)「別に嘘じゃねぇよ……。一回試しに作ってみて……」

(*^ω^)「作ってみて?」
  _
(; ゚∀゚)「……それで、良い感じに出来たら、今度はもっと良い貝で作って……、プレゼントしようかなって」

(*^ω^)「ヒュー」
  _
(; ゚∀゚)「やめい」

('∀`)「喜ぶと良いな」
  _
(; ゚∀゚)「どうだろうな……。俺が作るのなんかよりも、もっと良いの持ってるかも知れないし」

(*^ω^)「そういうのは、良いものとか良いものじゃないとか関係無いんだお」
  _
(; ゚∀゚)=3「ホントかねぇ」ハァ…

(*^ω^)「ホント、ホント。僕を信じてお」
  _
(; ゚∀゚)「……ま、なんとなく勇気出てきたわ」

('∀`)「そいつぁ、よかったぜ」

300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:00:16.32 ID:IxNTxbN80
  _
(; ゚∀゚)「……ありがとよ」

( ^ω^)「例には及ばんお」
  _
( ゚∀゚)「……つっても、このブローチ今日中に出来上がりそうなんだ」

( ^ω^)「お?」
  _
( ゚∀゚)「俺が作ったなんて言わないでさ、お嬢様に見せて……、綺麗だなって思ってくれたら……自信出ちゃうな」

(*^ω^)「ティヒヒ」
  _
(; ゚∀゚)「なんだよ」

(*^ω^)「いやぁ、可愛い事言うなぁと思って。ねぇドクオさん?」

('∀`)「ああ。純粋で良いな」
  _
(; ゚∀゚)「あんましからかうんじゃねぇよ……」

303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:03:19.10 ID:IxNTxbN80
【夜 タイタニック号 三等客室】

( ^ω^)「出来たら、すぐに見せに行っちゃったお」

('∀`)「可愛いヤツめ」

( ^ω^)「でも……、クーのお父さんが言ってた事……」

('A`)「ああ……。ま、気にしないでおこうぜ」

( ^ω^)「そうだ! 船がニューヨークに着いたら駆け落ちでもして……」

( ^ω^)

( ^ω^)「あれ?」

('A`)「どうした?」

( ^ω^)「この船、沈むじゃん」

('A`)「だな」

306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:06:10.96 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「じゃあ、クーさんもジョルジュも死んじゃうのかお?」

('A`)「そればかりはわからん」

( ^ω^)「おっ……」

('A`)「言いたかないが……」

( ^ω^)「何だお?」

('A`)「多分、クーさんだけは助かると思う」

( ^ω^)「根拠は?」

('A`)「これは、資料によって違うんだが……、一等客室の女子供からボートに乗せたらしいからな」

( ^ω^)「あー……」

('A`)「かなり説はあるが、何もなければクーさんは助かる……。かもな」

( ^ω^)「そうかお……」

310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:09:10.68 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)

( ^ω^)「と言うか」

('A`)「ん?」

( ^ω^)「いつ沈むの?」

('A`)「もう、そろそろだ」

( ^ω^)「えっ」


グラ……


(( ^ω^)) ユラユラ…

(('A`)) ユレユレ…

(;^ω^)「……おっ。何か揺れたお」

317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:12:56.24 ID:IxNTxbN80
('A`)「氷山にぶつかった」

(;^ω^)「え? 今のがかお?」

('A`)「ああ」

(;^ω^)「もっと映画みたいにガガガガガ! ってぶつからないのかお?」

('A`)「皆勘違いしてるが、氷山衝突時に開いた穴はほんのちょっと。こんなもんだろうな」

(;^ω^)「……何か嫌な恐怖が」 ドキッ…


 ざわっ……
                                               
                         ざわざわ……
             揺れたか……?


(;^ω^)「……なあ、ドクオ。早く逃げなきゃマズイんじゃないかお?」

('A`;)「……ああ。そしてここは、ほぼ最下層」

322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:15:55.49 ID:IxNTxbN80
(;^ω^)「と、言いますと?」

                                       ピキッ……
キシ……、  キリ……
                        ミシ……


('A`;)

('A`;)「来るぞ」


                    バキッ…
              バキッ…
                                  バキッ……
   バキッ……!
                         バキバキッ!

(; ゚ω゚)「んだお……、この音」

('A`;)「逃げろ! ブーン!」

327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:18:44.10 ID:IxNTxbN80

                   ドバァァァァアアアアア!!


(; ゚ω゚)「ぎゃあああああああああああああ!! 水が! 水が!!」

('A`;)「船首付近からの傷が広がったんだ! 走れ!」

(; ゚ω゚)「ぬおおおおおおおおおおおお!!! 水の勢いマジやべぇええええええ!!」

≡≡≡≡(; ゚ω゚) ダッシュ!

≡≡≡≡(;'A`) ダッシュ!

(; ゚ω゚)「ふぉおおおおおおおおおおおお!!」 タッタッタ

(;'A`)「もっと早く走れ! 閉じ込められるぞ!」 タッタッタ

(; ゚ω゚)「へ?」 タッタッタ

(;'A`)「区画ごとにシャッターがある。浸水しないように閉めるんだ! 閉まってしまったらもうお終いだぞ!」タッタッタ

(; ゚ω゚)「ぎゃああああああああああああ! 思った以上にやべぇぇぇええええ!!」タッタッタ



……

333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:21:12.07 ID:IxNTxbN80
(;'A`)「ぐわ……、この辺はもう水浸しか……」 ジャブジャブ…!

(; ゚ω゚)「は、早くしないと……」

(;'A`)「一応、浸水し始めた区画は抜けたらしいから大丈夫だが……、思った以上に水の勢いが強い」

(; ゚ω゚)「どういう事だお?」

(;'A`)「現存の資料で見る過程なんかよりも、沈むの早いぞ、これ」


「きゃああああああ……!」
                                          「走れー!! 浸水してるぞー!!」

                      「甲板だ! 甲板に行けばボートがある……!」


(; ゚ω゚)「甲板にボート……」

(;'A`)「……そうだな。とりあえず、甲板だ」

(; ゚ω゚)「どのくらいの距離があるお?」

(;'A`)「わからん。がむしゃらに走りすぎて此処がどこだか分からない」

336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:24:02.37 ID:IxNTxbN80
(; ゚ω゚)「やべぇじゃねぇかお!」

(;'A`)「とにかく、上に上に、だ! ここでフラフラしてても何の意味も無いぞ!」

(; ゚ω゚) ジャブジャブ…

(; ゚ω゚)「簡単に言うけど、水に足がとられて中々前に進めないお!」

(;'A`)「水温も低すぎる。完全に舐めてかかってたぜ」

(; ゚ω゚)「この野郎! どうすんだお!」

(;'A`)「うるせぇ! とにかく甲板を目指せ! 死んじまう!」

(; ゚ω゚)「わーってるお!」

(; ゚ω゚) ジャブジャブ

(;'A`) ジャブジャブ…

(; ゚ω゚)「中々前に進まねぇええええええええええええええええええ!!」ジャブジャブ

342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:27:07.35 ID:IxNTxbN80
【タイタニック号 甲板】

(; ゚ω゚)「ようやく着いたお……!」 ゼェゼェ…

(;'A`)「マジで死ぬかと思った……」 ゼェゼェ…

(; ゚ω゚)「しかし、凄い人の数だお……、まるで身動きが取れない……」 ゼェゼェ…


        「女子供を先に乗せろ! 三等客室の人間は後だ!」
                                                「沈むぞ! 早くしろ!」
                         「乗れ! 早く! 誰でも良い!」
     「どこからの浸水だ!」
                                            「船首か? 船底か?」


(; ゚ω゚)「情報がぐっちゃぐちゃじゃないかお……」

(;'A`)「船員もパニクってる。無理もない」

(; ゚ω゚)「こんな状態じゃまともに避難出来る訳ねーお……」

346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:30:24.96 ID:IxNTxbN80
(((; ゚ω゚) ギシギシ…

(; ゚ω゚)「ド、ドクオ……」」

(;'A`)「あ?」

(; ゚ω゚)「この船はどのくらいで沈むのかお?!」

                「キャー……ッ」
                                        「バランスを取れ!! 転ぶぞ!!」
       「どけっっ!」
                     「逃げろーー!!」

(;'A`)「だいたい二時間……、いや、一時間半か?!」

(; ゚ω゚)「意外と時間が無いお……ッ」

(;'A`)「とにかく、ボートだ。無理やり割り込めばなんとかなるかも……」

(; ゚ω゚)「良いのかお?!」

(;'A`)「四の五の言ってられるか!!」

348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:34:16.38 ID:IxNTxbN80
(; ゚ω゚)「……あ」

(; ゚ω゚)σ「あああああああああああああああ!!」

(;'A`)「ど、どうした?」

(; ゚ω゚)σ「あのボート、半分も乗って無いのに出ちゃったお!!」

(;'A`)「そんな事言ったら出て行ったほとんどのボートがそうだぞ!」

(; ゚ω゚)「こりゃ死人が山のように出る訳だお……!」

(;'A`)「そう言う事だから、無理やり割り込めば何とかなるかも知れないって言ってるだろ!」

(; ゚ω゚)「よっしゃ! 本気出す!!」


川;゚ -゚) キョロキョロ


(;^ω^)「おっ……。クーさん? あれ、クーさんじゃないかお?」ハッ…

(;'A`)「……良かった。一等客室だったから上手く逃げてこれたんだ」

351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:37:04.66 ID:IxNTxbN80
川;゚ -゚)「ジョルジュ……」

(;´W`)「え……?」

川;゚ -゚)「お父様、ジョルジュがいないんだ……」

(;´W`)「何?」

川;゚ -゚)「い、行かなきゃ……!」

≡≡≡≡≡川;゚ -゚) ダッシュ!

(;´W`)「おい! 何処に行く! クー!!」


(; ゚ω゚)「どうしたお? クーさん、船内に戻って行っちゃったお?!」

(;'A`)「きっとジョルジュを探しに行ったんだ!」

(; ゚ω゚)「なっ……、止めなき」

357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:41:16.91 ID:IxNTxbN80

                               バチィ!!


Σ(; >ω<)「おっ?!」

(;^ω^)「……電気が消えた?」

(;'A`)「船内の通電が途絶えた……のか? まさか発電室がやられたんじゃないだろうな……?」

(;^ω^)「ど、どどど……、どうすんの……」


              バキ…… ベキ……
                                             キキィィ……
            キ――――――――――――ィィ……

(;'A`)「なんだ……、この音は……。船体が折れる……?」

(; ゚ω゚)「ぎゃあああああああああああああああああ!! 何処があと一時間半だおおおおおおおおおおお!!」

(;'A`)「この様子じゃあと10分が良い所だ!!」

(; ゚ω゚)「音怖すぎ笑えねえええええええええええええええええ!!」


                       「次のボートは?!」
                                             「こっちには無いぞ!!」
             「なんでこれしか積んでないんだ?!」
                                          「知るかよ!! どうなってるんだ!」

361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:44:32.54 ID:IxNTxbN80
(;'A`)「ボートも無くなったか……!」

(; ゚ω゚)「ど、どど、どうすんだお……? このまま沈み行くのを待つだけかお?」

(;'A`)「と、とりあえず……、救命胴衣を……」

(;^ω^)「なるほど……。救命胴衣を着て飛び込む訳だお。なんとか助かりそう……」

(;'A`)「いや、そんな事したら三十秒で死ぬ!」

(; ゚ω゚)「何で?!」

(;'A`)「極寒の海だぞ! 浸かっちまえば心臓停止か凍死がオチだ!」

(; ゚ω゚)「もう詰んでるじゃねぇかお! 救命胴衣意味ねぇし!」


         ガコンッ!!


……(((; ゚ω゚)「お?」グラ…

……(((;'A`)「傾き始めてる……、いよいよマズイ……!」

364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:47:27.79 ID:IxNTxbN80

              ギギギギギ……ッ
                                  ミシミシ……ッ
 

(; ゚ω゚)「おっ……、転ぶ……!」

(;'A`)「柵を掴め!落ちたら死ぬぞ!」

(; ゚ω゚)つ「落ちなくても死ぬお!!」 ガシッ

(;'A`)つ「それを言ったらお終いだ!」 ガシッ


                        「きゃああああああああ!!」
                                              「わああああああああああああ!!」
              「誰かぁあ! 誰かああ!!」
                                                 「神様ぁぁあ!」


……(((((; ゚ω゚)つ「お、お、お、……も、もう、ほとんど垂直に」

(;'A`)つ「ぐおお……、手が千切れそうだ……!」

http://instinctmagazine.com/images/stories/blogs/jhigbee/april2012/titanic.jpg

368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:51:37.81 ID:IxNTxbN80
                     ベキッ……! パキパキ……!

                バキ……!  バキキキイイ……!!


(; ゚ω゚)

(; ゚ω゚)「何、このやばそうな音」

(;'A`)「船体が折れるぞ! しっかりつかまれ!」



             バキベキバキ……ベキバキキ……!!
                                                     バキキキバキバキ……!
                                キィィィイイイイ!!
       キシィィィィィイイイイイイ……!!
                            ガコ……ッ!!


(; >ω<))))≡≡≡≡≡≡「うわぁあああ!!」 

(;'A`)「ブーン!」

(; >ω<)つ ガシッ!

(; ゚ω゚)つ「死ぬ!! 死ぬ!! ヤバイ!! 死ぬ!!」ハァハァ!!

374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:54:52.76 ID:IxNTxbN80
(;'A`)「大丈夫か?!」

(; ゚ω゚)つ「これが大丈夫に見えるんなら、アンタどうかしてるお!!」

             ヒュルルル……パァン!!
       パァン!!                             パァン!!


(; ゚ω゚)つ「な?! 花火? こんな時に花火なんて上げるなお! 場違いにもほどがあるお!」

                               バキバキ……!

             「キャァァァアアアア!!」
                                           「助けてくれぇぇええええええ!!」

(;'A`)「違う、花火じゃない! これは信号弾だ! 撃つのが遅すぎるぜ!」

          パァン!!                                        
                               バキバキバキバキ……!    ヒュルルル……パァン!!

                ドドド……                                   パキッパキッ……!!


(; ゚ω゚)「何言ってるか全然聞こえねぇお!! もっと大きな声で喋れおおおお!!!」

379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:57:11.45 ID:IxNTxbN80

                      「わぁぁぁあああああ!!」

          「たすけてぇぇぇぇえ!!」
                                           「いやぁぁぁあああああああ!!」

(;'A`)「……人が落ちていく」

(; ゚ω゚)「誰かぁぁぁあああ! 助けておおおおおお!!」


                   ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


(;'A`)「俺たちもダメだ、ブーン。もう沈むぞ……!」

(; ゚ω゚)「ぎゃあああああああああああああ!! 嫌ぁぁぁあああああああ!!」

(;'A`)「覚悟を決めろ!」

(; ゚ω゚)「なんだお?! 何言ってるか全然聞こえないお!! ドクオ、声小さすぎるんだお!!」

(;'A`)「……もうダメだ!!」

(; ゚ω゚)「ぴぃぃぃいいいいいいいい!! 水が迫ってくるぅぅううう!!」

384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 16:59:00.88 ID:IxNTxbN80






















.


389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 17:01:17.12 ID:IxNTxbN80

 ⊂⊃
( ^ω^) チーン

⊂⊃
('A`) チーン

 ⊂⊃
( ^ω^)「おい」

⊂⊃
('A`)「ん?」

 ⊂⊃
( ^ω^)「死んじまったお」

⊂⊃
('A`)「だな。海に浸かってからはあっという間だったな」

 ⊂⊃
( 'ω`)「だな。海に浸かってからはあっという間だったな」

 ⊂⊃
(  ゚ω゚)「じゃねえええええええええええええええええええええええええええ!!」ドッカーン

398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 17:04:11.95 ID:IxNTxbN80

⊂⊃
('A`)v「そう気にするな。大丈夫、大丈夫」 ブイッ

 ⊂⊃
( ^ω^)「うぜー」

⊂⊃
('A`)「と言うことで、初の豪華客船はどうだったかな?」

 ⊂⊃
( ^ω^)「最悪だったお」

⊂⊃
('A`)「そうか……、残念だ」

 ⊂⊃
( ^ω^)「これを最高だったって言えるキチガイは居ないと思います」

⊂⊃
('A`)「それはそうと、ブーン」

 ⊂⊃
( ^ω^)「それはそうと、じゃねーよ。流そうとすんなよ」

405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 17:07:10.58 ID:IxNTxbN80
⊂⊃
('A`)「どうして、沈没してしまったか気にならないか?」

 ⊂⊃
( ^ω^)「氷山にぶつかったからじゃないのかお?」

⊂⊃
('A`)「もっと根本だよ。どうして氷山にぶつかってしまったか、だ」

 ⊂⊃
( ^ω^)「あー……。それは少し気になるかも」

⊂⊃
('A`)「そいじゃ、少しだけ時を遡って見てみよう」

 ⊂⊃
( ^ω^)「おっおっ。どのくらいまで遡るんだお?」

⊂⊃
('A`)「俺たちが船に乗る前だな」

 ⊂⊃
( ^ω^)「え、そんな前まで?」

409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 17:10:33.08 ID:IxNTxbN80

(船 ´ゝ`)「……おい」

(゚⊆゚ 船)「ん?」


 ⊂⊃
( ^ω^)「なんか、船員が会話してるお」

⊂⊃
('A`)「此処から全ては始まったんだ」


(船 ´ゝ`)「双眼鏡、知らね?」

(゚⊆゚ 船)「え? しらねーけど……」

(船 ´ゝ`)「おっかしぃな……。どこいったんだろ……」

(゚⊆゚ 船)「前使ってたヤツは?」

(船 ´ゝ`)「ブレアじぇねぇかな……」

412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 17:13:12.07 ID:IxNTxbN80

 ⊂⊃
( ^ω^)「ブレア……?」

⊂⊃
('A`)「前任の航海士だ。どうやら、彼がありかを知ってるらしい」


(゚⊆゚ 船)「おいおい。ブレアって降格になったんじゃねぇか?」

(船 ´ゝ`)「だな。引き継がないまま帰っちまったぜ……」

(゚⊆゚ 船)「参ったな……。どうする?」

(船 ´ゝ`)「何とか肉眼でいけねぇかな……」

(゚⊆゚ 船)「氷山や船は分かるだろうけどな~……。でも夜だったら怖いぜ」

(船 ´ゝ`)「船は音で分かるし、氷山は臭いでわかるさ。何とかなるって」

(゚⊆゚ 船)「お前がそう言うなら良いんだけどよ……」

416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 17:17:33.43 ID:IxNTxbN80
 ⊂⊃
( ^ω^)「あーあーあー。この会話からやっちまってる感がにじみ出ている」

⊂⊃
('A`)「どうも、双眼鏡は二等航海士キャビンにしまってあったらしいけどな」

 ⊂⊃
( ´ω`)「しっかり確認しておけお……」 ショーン

⊂⊃
('A`)「……ブーン、どうやら次の場面に移るみたいだ」

 ⊂⊃
( ^ω^)「お?」


(通信;゚△゚)「ぬおおおおおおおおお!! 通信が絶えねぇええええええ!!」

 ブプッ……

(通信;゚△゚)「ん……?」

「オー……、ブブブブブ……プーーーーーーー」

(通信;゚△゚)「なんだ、このビープ音は……。混信してるのか?」


428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 17:22:09.50 ID:IxNTxbN80

 ⊂⊃
( ^ω^)「これは……?」

⊂⊃
('A`)「当日の通信室だな。どうも忙しそうだ。その上混信してるのか?」

 ⊂⊃
( ^ω^)「良く分からないけど、大変そうだお」


(通信;゚△゚)「だあああああああ!! 次々に処理しないと追いつかねぇ!!」

「……こちらカリフォルニアン、こちらカリフォルニアン。貴船は流氷群に接近している、繰り返す、貴船は流氷群に接近……」

(通信;゚△゚)「次! 次! どんどん整理しないと大変だこりゃ!」


 ⊂⊃
( ^ω^)「お? 流氷群に近づいてる事、教えてくれてるじゃねぇかお」

⊂⊃
('A`)「だが、気が付いてない様だな。これだけ忙しくちゃ、連絡の一つや二つ見逃しちまうぜ」

439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 17:26:42.86 ID:IxNTxbN80

 ⊂⊃
( ^ω^)「なーんか、いろんな要因が積み重なってるって感じかお……」

⊂⊃
('A`)「そうだ。ちなみに、船長は流氷群の危険を勘で察知して、航路を南側にとっている」

 ⊂⊃
( ^ω^)「でも、ぶつかっちゃった訳だおね」

⊂⊃
('A`)「その点に関しては運が悪かったとしか言いようがない」

 ⊂⊃
( ^ω^)「あ。シーンが変わるお」

⊂⊃
('A`)「これは……、船の上だな。見張り番だ」


(船 ´ゝ`)「……ん?」

(゚⊆゚ 船)「どうした……?」

444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 17:29:46.62 ID:IxNTxbN80
(船 ´ゝ`)「なんか、先の方がぼやけて見えないか……?」

(゚⊆゚ 船)「どれ……?」

(゚⊆゚ 船) ジー…

(゚⊆゚ 船)「暗くて良く分からないぜ」

(船 ´ゝ`)「そうか……。気の所為かも知れん。すまない」

(゚⊆゚ 船)「いや、なに……」

(゚⊆゚ 船)「……あ?」

(゚⊆゚;船) ドキッ

(゚⊆゚;船)「……気の所為なんかじゃないぞッ」

(船 ´ゝ`)「え?」

(゚⊆゚;船)「氷山だ……ッ!! 鐘を鳴らせ!!」


 ⊂⊃
( ^ω^)「おっ……。どこに氷山が見えるんだお?」

452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 17:32:48.45 ID:IxNTxbN80
⊂⊃
('A`)σ「あのでっぱりだ」

 ⊂⊃
( ^ω^) ジー……

 ⊂⊃
( ^ω^)「本当だ。良く見たら確かに……って感じだお」

⊂⊃
('A`)「これを肉眼で確認ってのも酷な話だな」

 ⊂⊃
( ^ω^)「双眼鏡があっても厳しいお……」


カーン!! カーン!! カーン!!

【(゚⊆゚;船)「……こちら見張り! ブリッジ、聞こえるか?!」

【(゚⊆゚;船)「良く聞け!! 真正面に氷山!! ぶつかるぞ!」

461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 17:35:23.15 ID:IxNTxbN80
 ⊂⊃
( ^ω^)「さて……、どうなるかお?」

⊂⊃
('A`)「次はブリッジ内部だ」


(ブ;`凸´)「と、取り舵いっぱい!!」

(ブ;゚只゚)「全速前進……ッ!!」

(ブ;`凸´)「ボイラー室は?!」

(ブ;゚只゚)「連絡が行ってるハズだ!」


⊂⊃
('A`)「ごらんの通り、即座に回避行動に移ってる」

 ⊂⊃
( ^ω^)「凄い連携だお。訓練されてなきゃ無理無理」

⊂⊃
('A`)「だが……」

469 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 17:37:49.56 ID:IxNTxbN80
(((ブ;`凸´))) グラッ…

(ブ;`凸´)「……ぶつかった?」

(ブ;゚只゚)「マズイ……ッ! 防水隔壁を閉めろ!! 今すぐだ!」


 ⊂⊃
( ^ω^)「防水隔壁?」

⊂⊃
('A`)「俺の言ってたシャッターの事だ」

 ⊂⊃
( ^ω^)「ああ……。浸水した区画を閉じ込めちゃうやつかお」

⊂⊃
('A`)「……これがタイタニックが氷山に激突するまでの一連の流れだ」

 ⊂⊃
( ^ω^)「なるほど……」

474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 17:39:44.88 ID:IxNTxbN80
(ボ;`∪´)「……圧力下げろ!! 爆発するぞ!!」


 ⊂⊃
( ^ω^)「お……? 今度は?」

⊂⊃
('A`)「ボイラー室だ。既に浸水が始まってる様だな……」


(ボ;`∪´)「マズい……防水隔壁が下がる!! お前ら逃げろ! どの道この船は沈む!」

(゚Θ゚; ボ)「機関長はどうするんですか!!」

(ボ;`∪´)「俺は良い! 最後まで排水する……! 早く行け!」

(゚Θ゚; ボ)「そんな……」


 ⊂⊃
( ^ω^)「この人、最後まで残るつもりかお?」

480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 17:41:42.46 ID:IxNTxbN80
(゚Θ゚; ボ)「機関長一人で残るつもりですか……ッ」

(ボ;-几-)「だったら俺たちも……」

(ボ;`∪´)「死ぬぞ、お前ら……」

(゚Θ゚; ボ)「死にませんよ……! 最後まで排水して、稼働させて、陸地に上がれば死にません!」

(ボ;`∪´)「……後悔するなよッ」

(ボ;-几-)「良いから早く指示を!」

(ボ;`∪´)「……ワトソンは蒸気圧の調整! 出来るだけ低くだ! 俺は電力を調整……、お前は残ってるバカをかき集めて排水、急げ!」


 ⊂⊃
( ^ω^)「ボイラーの人たち、凄いお……」

⊂⊃
('A`)「彼らが映画のように逃げ出していたら、水蒸気爆発が起こってどてっぱらに大きな穴が開いていたな……」

 ⊂⊃
( ^ω^)「結局、この人たちはどうなっちゃったんだお?」

484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 17:43:16.95 ID:IxNTxbN80
⊂⊃
('A`)「全員死んじまったに決まってるだろ」

 ⊂⊃
( ´ω`)「……そうかお」ショーン

 ⊂⊃
( ´ω`)

 ⊂⊃
( ^ω^)「あっ」

⊂⊃
('A`)「どうした?」

 ⊂⊃
( ^ω^)「クーとジョルジュはどうなったお……?」

⊂⊃
('A`)「そういえば……、どうなったんだろう……」

545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:01:28.69 ID:IxNTxbN80

          Ο
    ○  ο   ο
     ο    。
    。     _ 。   ブクブク…
川 - )つ⊂( ∀ ) 


 ⊂⊃
( ^ω^)「……やっぱりかお」

⊂⊃
('A`)「甲板に居た俺らが死んでるのに、こいつらが死なない訳無いもんな……」

 ⊂⊃
( ^ω^)「手、つないでるって事は……会えたんだおね」

⊂⊃
('A`)「……だな」

 ⊂⊃
( ^ω^)「ブローチ、見せれたのかな……」

550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:03:33.28 ID:IxNTxbN80

⊂⊃
('A`)「衝突した時点でクーと一緒に居なかったから、見せれてないだろう」

 ⊂⊃
( ^ω^)「……今日の昼まで元気だったのに」

⊂⊃
('A`)「事故って言うのはそういうもんだ。今までの流れが、プツっと切れちまうんだよ」

 ⊂⊃
( ´ω`)「それは分かってるけど……、やるせないお……」

⊂⊃
('A`)「クーのお父さんが言ってた事、思い出しちゃうな」

 ⊂⊃
( ´ω`)「?」

⊂⊃
('A`)「どう世界がひっくり返っても結ばれない運命にあるって話さ」

 ⊂⊃
( ´ω`)「あー……」

554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:06:07.63 ID:IxNTxbN80
⊂⊃
('A`)「本当に、そうだったのかもな」

 ⊂⊃
( ´ω`)「それを言われると、もっと切なくなるお……」

 ⊂⊃
( ´ω`)ショーン…

⊂⊃
('A`)「……さて気分も沈んだし、そろそろ戻るか」

 ⊂⊃
( ´ω`)「戻るってどこに?」

⊂⊃
('A`)「何処にって……、俺んちだよ」

 ⊂⊃
( ^ω^)「へ? 戻れるの?」

⊂⊃
('A`)「そりゃそうだろ。帰れなかったら嫌すぎる」

 ⊂⊃
( ^ω^)「てっきり僕はこのまま死んだものかと……」

560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:08:44.34 ID:IxNTxbN80
 ⊂⊃
( ^ω^)「またジャンプかお?」

⊂⊃
('A`)「ああ。当たり前だ」

 ⊂⊃
( ^ω^)「何か意味はあるの? ジャンプのくだり」

⊂⊃
('A`)「これがなきゃ、時代を飛ぶって感じがしないだろ」

 ⊂⊃
(;^ω^)「そーかお?」

⊂⊃
('A`)「愚痴なら後で聞いてやる。ほら、行くぞ……、いち、にーのー」

                  ⊂⊃      ⊂⊃
                 ( ^ω^)「さん」('A`)  ピョーン
                  l l l      l l l
………

564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:11:21.09 ID:IxNTxbN80
                                 ☆資料と補足☆
                                                   (全て直リン)

【タイタニック号の出港】
http://www.maritimequest.com/liners/titanic/photos/ship/titanic_departing_southampton.jpg

この写真でも分かるように、タイタニックの出港には多くの野次馬が集まった。
ブーンが驚くのも無理はない。

【ホワイト・スター・ライン】
http://farm3.static.flickr.com/2775/4259047243_4bdbb19020.jpg

真っ赤な背景に、強大な白い星。シンプルでかつ、目を引くデザインが特徴。
数々の豪華客船を作り続けたが、タイタニック号の沈没やブリタニック号の沈没で財政難になる。その後、キュナード・ラインに吸収された。

【タイタニック号の広告】
http://www.maritimequest.com/liners/titanic/photos/ticket_poster.jpg

これは三等客室のもの。写真にはタイタニック号と三等客室、三等ダイニングサロンが移っている。
ブーンたちが泊まる事のなかったベースタイプの客室である。値段も表記されていて、大変貴重な資料だ。

【タイタニック号のチケット】
http://a.abcnews.com//images/GMA/abc_gma_titanic_080402_mn.jpg

タイタニック号のチケット。簡素なもので、番号、目的地などはすべて手書き。

567 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:14:29.82 ID:IxNTxbN80
【タイタニック号の大階段】
http://www.abratis.de/ship/interior/pic/gndstair.jpg

ブーンが感動していた大階段。映画でもちょくちょく出てきた。

【一等客のジム】
http://www.abratis.de/ship/interior/pic/gym1.jpg
http://www.abratis.de/ship/interior/pic/gym2.jpg

船内に運動できる場所が存在した。長旅を考慮してのことである。
こちらを向いて微笑む貴婦人は、無事タイタニック号から生還したのだろうか。

【一等客室】
http://www.abratis.de/ship/interior/pic/b58.jpg

クーが泊まっていた一等客室。広くはないが、ゴージャスそのものである。

【三等客の喫煙室】
http://www.abratis.de/ship/interior/pic/3rdgeneral.jpg

ブーンたちが泊まっていた場所。収容人数以上の三等客室のチケットを売ったため、ここで寝泊まりしていた人も居ただろう。

【海の底のタイタニック号】
http://www.titanicuniverse.com/wp-content/uploads/2009/10/Titanic2.jpg

海上で真っ二つに割れた後、海中で三つに分断。海の藻屑となった。
今でも調査は続けられており、科学者たちの重要なサンプルとして活躍している。

570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:18:13.82 ID:IxNTxbN80
【現代 東京 ドクオの家】

( ^ω^)「あ……。本当に戻ってきた……」

('A`)「凄い体験だったな……」

( ´ω`)「本当だお……。豪華客船って割には豪華なのは一等や二等だけだし……」 ショーン

('A`)「そういう意味じゃ、ブーンは豪華客船を体験出来なかった訳か……」

( ´ω`)「沈没体験だったお」

('A`)「でも、分かっただろ? 豪華客船のなんたるか、が」

( ´ω`)「分かったっちゃ分かったけど……」

( ´ω`)つ○ スッ

( ´ω`)「おせんべいおいしい……」ポリポリ……

573 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:20:51.77 ID:IxNTxbN80
('A`)「……じゃあ、次はしっかりと豪華客船を体験させてあげないとな」

( ^ω^)「お?」

('A`)「どうした?」

( ^ω^)「次もあるのかお?」

('A`)「おう」

( ^ω^)「……三等客室かお?」

('A`)「まさか。今度は一等ってやつだ」

( ^ω^)

(*^ω^)「一等……」 ポッ

('A`)「楽しみだろう」

(*^ω^)「たのしみだお」ワクワク

576 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:23:02.74 ID:IxNTxbN80
( ^ω^) ハッ

('A`)「どうした?」

( ^ω^)「……沈没」

('A`)「ん?」

( ^ω^)「沈没、しないかお?」

('A`)

( ^ω^)

('A`)「一等って言ったら、凄いぞ。なんてったって、一等だからな」

( ^ω^)「おい」

('A`)「ネタバレをすると、沈没する」

( ^ω^)「ふざけんな」

582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:26:37.67 ID:IxNTxbN80
('A`)「ふざけてなんか無いぜ」

( 'ω`)「ふざけてなんか無いぜ」

(  ゚ω゚)「じゃねぇぇおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」ドッカーン

('A`;)「なんだよ……」

(# ゚ω゚)「なんだも糞もあったもんじゃないお!! 何でそういう船ばかり乗せようとするんだお!!」

('A`)「なんでって……」

('A`) ウーンウーン

('A`)

('A`)「楽しいだろ」

( ^ω^)「今さっき死んで来たばっかりじゃねぇか。どこが楽しかったんだよ」コイツアスペ?

587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:30:06.75 ID:IxNTxbN80
('A`)「つっても、今度は一等だぞ?」

(;^ω^)「だ、だから何だお……」

('A`)「うんめぇメシが、ドッカーンって出てくるな……」

( ^ω^)「うんめぇメシが、ドッカーン……」

( ^ω^)

( ^ω^) ジュルリ

('A`)「な? 楽しみだろ?」

( ^ω^)「……少し」

('A`)「じゃあ、行こうか……」

::(;^ω^)::「クッ……、本当に行きたくなってる自分がムカつくお……ッ!!」 ワクテカワクテカ


……

591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:33:27.81 ID:IxNTxbN80
('A`)「つーわけで、準備は良いか? いち、にの、さん、だぞ?」

( ^ω^)+「うんめぇメシ食ってすぐ帰って来てやるお……」 キリッ

('A`)「すぐに帰れる訳ないじゃん」

( ´ω`)「ですおね」ショーン…

('A`)「よーし。グダグダ喋ってても勿体ないから、さっさといっくぞ~」

( ´ω`)「はいはいお」

('A`)「いーち、にーのー……」


           ( ´ω`)   「さん」    ('A`)   ぴょ~ん!
            l l l l             l l l



.

594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:35:27.22 ID:IxNTxbN80












                 第二章  1900年代中期












.


597 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:37:25.75 ID:IxNTxbN80
【1956年 イタリア ジェノバ】

('A`) スタッ…

( ^ω^) スタッ…

('A`)「到着……っと」

( ^ω^)+「おっ……。今度はスリムなスーツだお」 キッチリ

+('A`)「さっきは1900年の前半。今は1956年だ」キッチリ

( ^ω^)「だんだん今風になっていくのかお……」

('A`)つ~「ほれ」

( ^ω^)「ん?」

('A`)つ~「スカーフなんか巻くと、それっぽくなるぞ」

601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:40:00.30 ID:IxNTxbN80
    +
(*^ω^)+ キラーン
  +

(*^ω^)「決まってるかお?」

('A`)「おう。上等上等」

(*^ω^)「で、聞き損ってたんだけど……」

('A`)「何だ?」

(*^ω^)「此処はどこだお?」

('A`)「よく聞いてくれた。ここはイタリアのジェノバだ」

( ^ω^)「おお……イタリアかお……」

('A`)「そして、今から乗るのはイタリアの伝説的客船よ」

( ^ω^)「なんか凄そうだお……」

603 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 19:42:11.54 ID:IxNTxbN80
('A`)「その名も、アンドレア・ドリアだ」

( ^ω^)「もう名前からして美味しそうだお」ドリアノブブンガ

('A`)「ここ、イタリアではアイドル的な存在だな。一番人気と言ってもいい」

( ^ω^)「へぇ~……。じゃあ凄い船なんだおね……」

('A`)「んー、性能的には他の船に劣るかもしれない……」

( ^ω^)「お? そうなのかお?」

('A`)「ま、とりあえずこれを見てくれ」

('A`)つ□ スッ

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/thumb/f/fd/Andrea_Doria_poster.jpg/220px-Andrea_Doria_poster.jpg

( ^ω^)「おお……、なんかすっげぇシャープなデザインって言うか……」

('A`)「そう。この独特のデザインが人気の秘訣なんだ」

622 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:01:34.64 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「うんうん。シュッとしてるんだけど、どこか丸みを帯びていて……。ポスターの構図もグッドだお」

('A`)「カッコいいだろ」

(*^ω^)「カッコいいお!」

('A`*)「かくいう私はアンドレア・ドリアのファンでね」 ポッ

(*^ω^)「ファンになる理由もなんとなく分かるお」

('A`*)「いやぁ、乗りたかったんだ。アンドレア・ドリア」

(*^ω^)「僕もすっごく乗りたくなってきたお」

('A`*)「本当に良い船だぞ」

( ^ω^)「お……、イタリアって事は……、出てくる料理も……」

('A`*)「もちろんイタリア料理だ」

(* ゚ω゚)「HUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUU!!」 パッパカパーン!

628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:04:31.91 ID:IxNTxbN80
(*^ω^)「もうテンションMAXだお! MAXだお!!」

('A`*)「よ~し、早速乗船だ!」

(*^ω^)「おっおっ! 美味いメシと一等客室が僕を待ってるお!」

□⊂('A`*)「さあ、チケットだ。行こうぜ、俺たちの豪華客船」

(*^ω^)つ□「行こうお。僕たちのイタリアクルーズ!」

('A`*)「最高の船旅の始まりだ!」

(*^ω^)「VIVA! アンドレア・ドリア!」

(*^ω^)b グッ

(*^ω^)b(なんか大切なことを忘れてる気がする)ナンダッケ

634 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:07:52.56 ID:IxNTxbN80
【イタリア ジェノバ港 アンドレア・ドリア号、乗船】

http://i.ytimg.com/vi/b0N3uLQTsIk/0.jpg

(* ゚ω゚)「タイタニックもそうだったけど、こうして目の前にしてみると圧巻だお……」

('A`*)「いやぁ……良い船だなぁ……」

(*^ω^) キョロキョロ

(^ω^*) キョロキョロ

( ^ω^)「あれ。タイタニックの時みたな大行列が無いお」

('A`)「この頃になると整備も進化してるからな。あんなに待たされる事は無いと思う」

( ^ω^)「おーん……」

('A`)「あと、当たり前だがDDTの散布もない」

( ^ω^)「ああ、あの殺虫剤かお」

636 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:11:17.87 ID:IxNTxbN80
('A`)「街が清潔になって来てるからな……」

( ^ω^)「ちなみに、この船もホワイトなんちゃらラインなのかお?」

('A`)「いや、ホワイト・スター・ラインはイギリスの会社。これはイタリアの船だぞ」

( ^ω^)「おっ……。じゃあ、何て会社の船なんだお?」

('A`)「イタリアン・ラインだ」

( ^ω^)「わー。まんま」

('A`)つ□「で、これがパンフレット」

http://cruiselinehistory.com/wp-content/uploads/2010/09/ital3301.jpg

( ^ω^)「お~。おっしゃれ~。時代は変わるもんだお……」

('A`)「どんな事でも、時代の変化ってのは面白いな」

639 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:13:23.13 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「こうして見てみると、お客さんもおしゃれって言うか……」 キョロキョロ

('A`)「だな。モダン、って感じが良いよな」

( ^ω^)「僕たちもそんな感じに見えてるかお?」

('A`)「どうだろうな。もっと胸元を空けてイタリア感を出した方が正解だったかもな……」

(*^ω^)「おっおっ。僕、セクスィーなのは似合わな……」

(*^ω^)

( ^ω^)「……ドクオ」

('A`)「なんだ? まさか俺にセクシーを……」

( ^ω^)σ「あっち見てみろお」

('A`)「んん……?」

642 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:15:42.73 ID:IxNTxbN80

   +
川 ゚ -゚) + キラキラ…
  +


('A`)

('A`)「えっ」

( ^ω^)「あのシャレオツなチャンネーは……」

('A`)「どう考えても……」

( ^ω^)「クーさんだおね……」

('A`) ポカーン

( ^ω^) ポカーン

('A`)「他人のそら似か?」

( ^ω^)「そんなレベルかお? 瓜二つじゃないかお」

('A`)「しかし……、ここはイタリアだぞ? その上、時代も違う」

648 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:18:37.24 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「おっ……。そうだったお……」

('A`)「その上、もう死んでしまっただろ……」

( ^ω^)、「そうだおね……」

('A`)「やっぱ他人だよ。良く似た、な」

( ^ω^)「だお。きっとそうだお」

('A`)b「さ、乗船だ。ぱっと行って甲板から海でも眺めようぜ!」 グッ

(*^ω^)「うんうん。そのあとはシーフードいっぱいの料理を食べるんだお」

('∀`)「小食ながらも楽しみだぜ」

(*^ω^)「えーっと、パスタ、ピザ、ドリア……。楽しみだお~」

('∀`)「俺はオリーブが食べたい」

( ^ω^)「漬物じゃねぇか」

653 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:21:58.56 ID:IxNTxbN80
【アンドレア・ドリア号 甲板】

丶( ^ω^)ノ「んー! 気持ちいお!」 ンー

('∀`)「良い感じに晴れてるからな。最高の出港日和だぜ」

( ^ω^)「おっ! タイタニックの時みたいに野次馬が集まって来てるお!」

('∀`)「流石アンドレア・ドリアたんは人気者だなぁ」

(*^ω^)「あと、ドクオ。僕は一つ覚えたんだお」

('A`)「何をだ?」

(*^ω^)「挨拶だお」

('A`)「挨拶?」

( ^ω^)+「ボン・ボヤージュ」キリッ

('A`)「ほう。お主、出来おるな」

655 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:24:36.60 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「ちなみに、どう言う意味なんだお?」ジツハシラナカッタオ

('A`)「良い旅を、って意味だ」

(*´ω`)「へぇ……。素敵な響きだお、ボン・ボヤージュ」

('A`)「ブーン、ブーン」

( ^ω^)「お?」

('∀`)b「ボン・ボヤージュ」グッ

( ^ω^)

( ^ω^)b「ボン・ボヤージュ」グッ

('∀`)b「最高だな!」

( ^ω^)b「最高だお!」

660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:26:23.24 ID:IxNTxbN80
('A`)「それはそうと、気が付いたかブーン」

( ^ω^)「お? 何がだお?」

('A`)「煙突が一つしかねぇだろ」

( ^ω^)「マジだ」

('A`)「これがな……」

( ^ω^)「うん?」

('A`*)「……カッコいいんだよなぁ!」

( ^ω^)「本当に大好きなんだおね……」

('A`*)「大好きも良い所だぜ!」
  _
( ゚∀゚)「おう! 分かるなぁ、その気持ち……」

('A`*)「だろ? アンタは良く分かって……」

('A`)

664 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:28:42.91 ID:IxNTxbN80
  _
( ゚∀゚)「ボン・ボヤージュ。となり失礼するぜ」

(;^ω^)

(;^ω^)「……ジョルジュかお?」
  _
( ゚∀゚)
  _
( ゚∀゚)「へ? 何で俺の名前知ってるの?」

(;^ω^)「ちょっとタンマ」

(;^ω^)[ドクオ!] ヒソヒソ

('A`;)[これは一体どういう事だ!] ヒソヒソ

(;^ω^)[知らねぇお! でも、本当にジョルジュみたいだお!] ヒソヒソ

('A`;)

('A`;)「あ、あのさ……」
  _
( ゚∀゚)「ん?」

665 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:31:04.10 ID:IxNTxbN80
('A`;)「昔、昔……、凄い船に乗ってたりした?」
  _
( ゚∀゚)「昔ってどれくらい?」

('A`;)「えーっと……。40年前くらい?」
  _
(; ゚∀゚)「いや、生まれてねぇし」

('A`;)「ですよねー」
  _
(; ゚∀゚)「変な事聞くヤツだな……」

('A`;)「今の質問は忘れてくれ」
  _
(; ゚∀゚)「つーか、何で俺の名前知ってたわけ?」

(;^ω^)

(;^ω^)「勘だお」
  _
(; ゚∀゚)「お前の勘、すっげぇなぁ……」

667 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:33:45.73 ID:IxNTxbN80
(;^ω^)「……ちなみに、僕はブーンだお。知ってる?」
  _
(; ゚∀゚)「知るわけねぇじゃん……。初めて会ったんだから……」

(;^ω^)「……コイツはドクオ」

('A`;)「ドクオだ。初めまして……、なのかな?」
  _
(; ゚∀゚)「うん。完全に初めましてだと思うぞ」

('∀`;)「だ、だよなー。あははははは」

(;^ω^)「おっおっおっ……」
  _
( ゚∀゚)「まー、此処で会ったのも何かの縁だな。名前も知られてたし」

(;^ω^)「そうだおねー……」
  _
( ゚∀゚)「よろしく頼むぜ!」

('∀`;)「ああ、よろしく」

671 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:35:25.35 ID:IxNTxbN80
(; ゚ω゚)[どういう事なんだお?! 意味わかんねーお!] ヒソヒソ

('A`;)[俺だって知りてぇよ! 一体どう言う事なんだ……] ヒソヒソ


   ボーーーーーーーーーッ……

  _
( ゚∀゚)「お前ら、出港だぞ。せっかく乗ったんだから、ちゃんと見てようぜ!」

(;^ω^) ハッ


                      「ワァァァァァアアアア!!!」


('A`;)「し、しまった! 肝心の動く瞬間を見逃した!」

(;^ω^)「僕も見逃してしまったお!」

675 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:37:32.47 ID:IxNTxbN80
('A`;)「クソッ! 今からでも遅く無ぇ! 手を振るんだ!」

(;^ω^)「お?」

('A`;)「おーーーーいだよ! おーーーーーい!!」

(;^ω^)「そ、そうか……、おーーーいしなきゃダメだお!」

(゚A゚;) ギンッ

(゚A゚;)ノシ「おーーーーーーーーーーーーいいい!!」ブンブン

(;^ω^)ノシ「おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいいい!!」ブンブン



                        「ワァァァァァアアアア!!!」



……

678 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:39:26.88 ID:IxNTxbN80
【しばらくして……】

( ^ω^)「おー……。相変わらず陸が見えなくなるのが早いお……」

('A`)「おーーいに夢中だったからな」

( ^ω^)「ちなみに、この船は何ノットくらいまで出るんだお?」

('A`)「23ノットだ」

( ^ω^)「……あれ? タイタニックと同じかお?」

('A`)「ああ。同じだな」

( ^ω^)「おー……。もっと進歩してるかと思ったお……」

('A`)「最初に言った通り、この船の性能はお世辞にも良いとは言えないからな」

( ^ω^)「フォルム命ってやつかお……」

('A`)「命って程では無いが、かなりファッショナブルで斬新。内装もグッドだぞ」

681 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:41:15.06 ID:IxNTxbN80
  _
( ゚∀゚)「さーてと、俺は客室にでも行くかね……」 ヨッコラショ…

('A`)「あのさ……」
  _
( ゚∀゚)「ん?」

('A`)「アンタはどのランクだ?」
  _
( ゚∀゚)「俺はツーリスト・クラス。金も無ぇしな」

( ^ω^)「ツーリスト・クラス?」

('A`)「んー……。今で言うエコノミーみたいなもんだ」

( ^ω^)「ああ……。って事はまたスシ詰めかお?

('A`)「いーや、タイタニックみたいな事はまず無い」

( ^ω^)「そうなのかお。じゃあ、エコノミーでも十分楽しめるって事じゃないかお……」

682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:43:38.35 ID:IxNTxbN80
  _
( ゚∀゚)「金さえあれば一等客室にしたかったんだけどなぁ……」

('A`)「とは言うが、ツーリスト・クラスでも相当な金額だぞ」
  _
( -∀゚)=3「まーな……。借金までして乗り込んだぜ」

(;^ω^)「そんな人気なのかお、この船……」
  _
( ゚∀゚)「……確かに人気だし、借金をしてでも乗る価値のある船だと思うが、」

( ^ω^)「思うが?」
  _
( ゚∀゚)「俺の場合、目的はまた別と言いますか……」

('A`)「ん……?」
  _
( ゚∀゚)「なんとも、まあ……、言いづらいんだけどさ……」

( ^ω^)「何だお?」
  _
( ゚∀゚)「好きな人を……、追いかけて来たって言うか、何て言うか……」

685 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:45:14.97 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「……好きな人」 ジー…

('A`)「まさかとは思うが……」 ジー…
  _
( ゚∀゚)「ん? どうした? 俺の顔に何かついてるか?」

( ^ω^)「その好きな人の名前……、クーさんかお?」
  _
( ゚∀゚)
  _
( ゚∀゚)「え? 何で知ってるの?」

(;^ω^)[ドクオ!] ヒソヒソ

('A`;)[やっぱり何かあるぞ……!] ヒソヒソ

(;^ω^)[ますます分からねぇお……] ヒソヒソ
  _
(; ゚∀゚)「お前ら、エスパーなんじゃねぇか?」

(;^ω^)

(;^ω^)「おっおっおっ……。どうだろうかお……」

687 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:47:19.93 ID:IxNTxbN80
【アンドレア・ドリア号 サロン】

('A`)「ブーン!」

( ^ω^)「おっ!」

('A`)「客室に行く前に緊急会議だ!」

( ^ω^)「合点承知!!」

('A`)「まず疑問その一!!」

( ^ω^)「ジョルジュ!」

('A`)「そうだ! ぶっちゃけ、顔も似てるし声も似てる! つーか、ジョルジュそのものな件について!」

( ^ω^)「ドクオ先生の考えをお聞かせください!」

('A`)「全くわからん!!」

( ^ω^)「だめじゃん!」

690 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:49:45.68 ID:IxNTxbN80
('A`)「確かに、ジョルジュは死んでた……」

( ^ω^)「生きてたとしても、あの年のままこの時代を生きている訳が無いお」

('A`)「とすると……」

( ^ω^)「生まれ変わり……?」

('A`)「んなアホな……」

( ^ω^)つο スッ…

( ^ω^)「だって、それしか考えられないお……」モグモグ…

('A`)「何食ってんの?」

( ^ω^)「マカロン。おいしいお」モグモグ

ο⊂('A`) スッ

('A`)「……本当だ。うまい」モグモグ

( ^ω^)「ファミマのヤツとは一味違うおね」モグモグ…

692 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:52:47.28 ID:IxNTxbN80
('A`)「でも、そんな漫画みたいな事って実際にあり得るのか?」

( ^ω^)「あり得るんじゃねぇかお……?」

('A`)「ほうほう。その根拠は」

( ^ω^)つο スッ…

( ^ω^)「世界仰天ニュースで似た様なのを見た」モグモグ…

('A`)「胡散臭いな……って今度は何食ってんの?」

( ^ω^)「なんか、焼き菓子。美味いお」 モグモグ…

ο⊂('A`)「どれ……」 スッ

('A`) モグモグ…

('A`)「リンゴの焼き菓子かな……。伝統菓子っぽいぜ」モグモグ…

( ^ω^)「美味いお?」

('A`)「おう」

694 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:55:01.69 ID:IxNTxbN80
('A`)「……結論は出たな」

( ^ω^)「あれは生まれ変わりだお……!」

('A`)「そしてこれは第二の疑問に繋がる」

( ^ω^)「その第二の疑問とは?」

('A`)「俺たちが乗船前に見た女性だ」

( ^ω^)「……やっぱり、クーさんだったんじゃないかお?」

('A`)「そう考えるのが妥当だよな……」

( ^ω^)「二人とも、この時代に生まれ変わったんだお」

('A`)「そんな話あんのかあ?」

( ^ω^)「世界仰天ニュースならやりかねない」

('A`)「うん。胡散臭いけど、結構好きなんだよねあの番組」

695 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 20:57:21.65 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「んー……。やっぱ、運命ってやつじゃないのかお?」

('A`)「と言うと?」

( ^ω^)「ほら、ジョルジュはまたクーさんと出会ってて……」

('A`)「好きになって……って感じ?」

( ^ω^)「そうだお。運命だお」 ディスティニーダオ

('A`)「なるほど、運命かぁ……」

( ^ω^)「それ以外説明つかんお」

('A`)「んー……、だよなぁ……」

( ^ω^)「確かに、少しだけ性格は違うみたいだけど……」

('A`)「ちょっと明るく感じるよな」

( ^ω^)「イタリア風だお」

696 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:00:02.68 ID:IxNTxbN80
('A`)「じゃあクーさんも少し違うって事か?」

( ^ω^)「そうなんじゃないかお?」

('A`)「会ってみるまでは分からんか……」

( ^ω^)つο スッ

ο⊂('A`) スッ

( ^ω^) モグモグ…

('A`) モグモグ…

( ´ω`)「……おいし」 ホッ…

('A`)「部屋、行くか……」

( ´ω`)「そうするお……」

719 名前:さるってました:2012/05/29(火) 21:32:21.63 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)スタスタ…

http://b.vimeocdn.com/ts/103/035/103035361_640.jpg

( ^ω^)「お……、おっきな銅像」

('A`)「これは、アンドレア・ドリア氏だ。この船の由来だな」

( ^ω^)「おーん。やっぱり、偉い人かお?」

('A`)「確か、イタリアの軍人でオスマンをフルボッコにした」

(;^ω^)「オスマンをフルボッコって凄くないかお? オスマンってチートなイメージだけど……」

('A`)「結局、別の戦いでオスマンに二倍ボコられてるけどな」

( ^ω^)「なんだ。大したことないじゃん」

('A`;)「十分に偉人だって。イタリア人に怒られるぞ」


720 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:35:05.07 ID:IxNTxbN80
【アンドレア・ドリア号 一等客室】

(*゚ω゚)「SUGEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!」

('A`*)「おお……。イタリアン・ラインらしいエキゾチックな豪華さだ……」

(*゚ω゚)σ「見ろお! スリッパが使い捨てじゃないお!!」

('A`)「ビジネスホテルじゃないんだから当たり前だろう……」

(*゚ω゚)σ「ほおおおおお!! 蝋燭が! 金の蝋燭立が!!」

('A`*)「室内の家具との統一感が素晴らしい」

(*゚ω゚)「まるで悪魔城ドラキュラだお!」

('A`)「もうちょっといい例え無いのか?」

(*゚ω゚)つο スッ

(*゚ω゚) モグモグ

('A`)「そして、すぐに菓子をつまむな」

725 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:38:41.90 ID:IxNTxbN80
(*´ω`)「凄いお……、こんな部屋を使えるのかお……」

('A`)つ□ ピッピッ…

( ^ω^)「お? なにしてんだお?」

('A`)「ちょっと暑かったからな」


うぃ~ん……


( ^ω^)「え? エアコンついてるの?」

('∀`)「すげぇだろ」

(*゚ω゚)「SUGEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!」 ドドーン!

('∀`)「全室完備だぜ」

731 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:41:03.42 ID:IxNTxbN80
(*゚ω゚)「だって、まだ50年だお?」

('∀`)「ちょうど家庭や職場に浸透するようになった頃だ。流石は豪華客船、客にストレスを感じさせない」

(*´ω`)「凄いお……」


うぃ~ん……


('∀`)「涼しいな」

(*´ω`)「涼しいお……」

( ^ω^)「……お?」

('A`)「どうした?」

( ^ω^)σ「この小さな木箱はなんだお?」

734 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:44:47.51 ID:IxNTxbN80
('A`)「開けてみな」

( ^ω^)つ カパッ…

( ^ω^)「うおっ……。茶葉かお」

('∀`)「最高級の茶葉だな」

( ^ω^)「客室のお茶って言うと、パックに入ってるヤツなイメージが……」

('∀`)「おいおい。そん所そこらのホテルと一緒にするなよ」

( ^ω^)「お?」

('∀`)「だって此処は第一ホテルも裸足で逃げ出す豪華客船だぜ?」

(;^ω^)「クッ……、スーパーホテルしか止まった事ない僕には全てが煌びやかだお!」

('A`)「最高でアパホテルの俺にとっても煌びやかに見えるぜ」



……

737 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:47:23.01 ID:IxNTxbN80
( ´ω`) ズズ…

( ´ω`)「……最高級と言われると、何だか凄く美味しいような気がするお」

('A`)「俺もお茶の事は分からんが、凄く美味しい様な気がする」

( ´ω`)「優雅だお……」

('A`)「さて……」

( ^ω^)「……お? もうどこか行っちゃうのかお?」

('A`)「もうって……三時間は経ってるぞ」

(;^ω^)「わわっ……、本当だお」

('A`)「もう日が暮れてしまうぜ」

( ^ω^)「……と言う事は?」

('A`)「メシだ」

ヽ(*^ω^)ノ「やったお~!!」

739 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:50:34.56 ID:IxNTxbN80
('A`;)「さっきまで菓子食ってた癖に、もう食う気マンマンなのかよ」

(*^ω^)「あんなの食った内に入らないお」

('A`)「俺なんてクッキー三つでお腹いっぱいになるのに」

( ^ω^)「それは病院に行った方が良い」

('A`)「最近うんこも細いし、本気で悩んでる」

( ^ω^)「素で心配だお」

('A`)「ま、そんな話は置いといてさっさとメシ食いに行こうぜ!」

(*^ω^)「ふふ……、食い放題のメシが僕を待っているお……!」

('A`)「俺はオリーブが食いたい」

( ^ω^)「さっきも聞いたわ」

744 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:53:12.44 ID:IxNTxbN80
【アンドレア・ドリア 一等ダイニング】

                                  ガヤガヤ……
 
                    ガヤガヤ……
                                                    ガヤガヤ……


( ^ω^)「お~……、まるでパーティー会場だお……」

('A`)「このダイニングはバイキング形式らしい」

(  ω゚)「ふふ……、すべてのブースを空にしてやるお……ッ!」 ギンッ

('A`)「よ~し、気合も十分入ったところで……。取り皿を持ったか?」

( ^ω^)つ◎「もう準備満タン。三つも持っちゃったお」

('A`;)「落として割るなよ? 恥ずかしいから」

749 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:56:15.87 ID:IxNTxbN80
(;^ω^)つ◎「皆に注目されながら皿を片付けるのは恥ずかしいかも……」

            ざわっ……
                                  ざわざわ……

( ^ω^)「……お?」

('A`)「何だ、急にざわめきだしたな」


              「あれは、石油王の娘じゃないか……?」

                                                「たしかにそうだ。噂通りの美人だな……」
         「ほぉ……」

( ^ω^)「石油王の娘……?」

('A`)「どうやらとんでもないボンボンが乗船してるらしい……」

( ^ω^)「……まさかとは思うけど」

('A`)「ん?」

752 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 21:59:21.55 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)σ「あの人じゃないおね?」

   +
川 ゚ -゚) + キラキラ…
  +

('A`)

('A`)「確定だろ」

( ^ω^)「やっぱりかお……」


ミ,,゚Д゚彡「いやぁ、あなたは噂に名高い……ミス・クーでは?」

川 ゚ -゚)「……そうだが?」

ミ,,゚Д゚彡「やはり……。イタリアの石油界を牛耳るスナオ家のお嬢様にお会い出来るとは……」

川 ゚ -゚)「まあ、何。挨拶は食べ終わった時でも良いじゃないか……」

755 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:02:12.31 ID:IxNTxbN80
( ´∀`)「抜け駆けとは卑怯だモナ」 ヤンヤヤンヤ

ミ,,゚Д゚彡「抜け駆けなんて、そんなつもりじゃ……」 ヤンヤヤンヤ

(-_-)「ミス・クー。私がワインをお注ぎいたしましょう」 ヤンヤヤンヤ

川 ゚ -゚)「気にしないでくれ。私は私でやるから」


( ^ω^)「うおー、すっげぇモテモテ」

('A`)「あの顔とスタイル……。しかも、この上ない大金持ち。モテモテじゃない理由が無いな……」

( ^ω^)「こっちのクーさんはシュッとしてて凛々しいお」

('A`)「服装でそう見えるだけかも。こんな場所で黒のドレスなんて、ファッショナブルだぜ」

(*^ω^)「……おっと、メシを忘れる所だったお!」コッチノホウガダイジデス

('A`)「時間はたっぷりあるんだから、ゆっくり食えよ」

757 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:05:33.37 ID:IxNTxbN80
(*^ω^)「さーて、何をよそっちゃおうかな……」

(*^ω^)「まずは……、このチキンをば……」

(*^ω^)つ スッ

川 ゚ -゚)つ スッ…

( ^ω^)つ(おっ……、クーさん) ピタッ

川 ゚ -゚)つ ピタッ

( ^ω^)つ「どうぞどうぞ」

川 ゚ -゚)つ「……いや、気にせず先にどうぞ」

( ^ω^)つ「では、遠慮なく……」

(;^ω^)つ「あっ……」 ベチャ…

川 ゚ -゚)「……おっと」 ベチャリ……

(;^ω^)(派手にソースを飛ばしてしまった……。よりにもよってクーさんに……)

761 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:08:05.97 ID:IxNTxbN80
('A`;)「バカッ、何やってんだ!」

(;^ω^)「ご、ごめんなさいお……」

川 ゚ -゚)「……まあ、黒だし目立たん」

('A`;)「クリーニング代、出すか?」

川 ゚ -゚)「いや、構わん」

('A`;)「船内のクリーニングは高くつくが……」

川 ゚ -゚)「なに、気にしないでくれ」

(;´ω`)「おー……、本当にごめんなさいお……」

川 ゚ -゚)「そう謝られると、こっちが申し訳なくなる」

(;´ω`)「でも、高そうなドレス……」

川 ゚ -゚)「これが、高そう……?」

(;´ω`)「とっても高そうだお」

767 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:10:36.08 ID:IxNTxbN80
川*゚ -゚)「はは……、まさか。きっと安物だ。だから気にしないで」

('A`)「きっと……?」

川*゚ -゚)「もらい物なんだよ。だから値段は分からん。なけなしの金を叩いたとか言ってたがな」

('A`)「貢物か」

川 ゚ -゚)「そんな良いものじゃない」

( ^ω^)「……もしかして、ジョルジュかお?」

川 ゚ -゚) ポカーン

川 ゚ -゚)「何故それを?」

(;^ω^)「あ、何ていうか……、勘って言うか……」アセアセ

川 ゚ -゚)「君たち、ジョルジュを知ってるのか?」

(;^ω^)「ま、まあ……、よく知ってるお」

(;^ω^)(嘘は言ってない……)

769 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:13:17.29 ID:IxNTxbN80
川 ゚ -゚)「アイツにこんな知り合いが居たとはな……」

(;^ω^)「おっおっ……」

川 ゚ -゚)「どこで知り合ったんだ?」

(;^ω^)「えーっと……」

(;^ω^)

(;^ω^)「船内」

川 ゚ -゚)「何? 此処でか?」

(;^ω^)” コクコク

川 ゚ -゚)「……アイツ」

('A`;)[おい! もしかして、言っちゃマズかったんじゃねぇのか?] ヒソヒソ

(;^ω^)[やっぱり……?] ヒソヒソ…

772 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:16:20.39 ID:IxNTxbN80
川 ゚ -゚)「そうか……、乗ってるのか」

川 ゚ -゚)

川 ゚ー゚)「ふっ……」

(;^ω^)「お?」

川 ゚ー゚)「いや、何でもない。……私は着替えてくる。またな」

川 ゚ー゚) スタスタ…

(;^ω^)「……何だったお? 最後の笑みは」

('A`;)「分からん……。嬉しいんじゃないか?」

(;^ω^)「そうなのかお?」

('A`;)「し、知るかよ……。俺に女心とやらを聞かないでくれ」

( ^ω^)「それもそうだおね。ゴメンお」

('A`)「なんかムカツク」

774 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:19:30.51 ID:IxNTxbN80
【しばらくして……】

( ´ω`)=3「おぉ……、食った食った」ゲフッ

('A`)「最後にでっけぇケーキ出てきたな。ウェディングケーキみたいなの」

( ´ω`)「とんでもねぇクオリティだお……」
  _
│゚∀゚) コソッ…

('A`)「……あれは?」

( ´ω`)「どうかしたかお、ドクオ」

('A`)「ジョルジュがコソコソと隠れている」

( ^ω^)「お……」
  _
│;゚∀゚)「やべぇ見つかった……」

( ^ω^)「どうしたお、ジョルジュ」

777 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:21:58.29 ID:IxNTxbN80
  _
(; ゚∀゚)「あ、あのさぁ……」コソコソ…
  _
(; ゚∀゚)
  _
(; ゚∀゚)「クー……見てない? 確か、お前ら知り合いなんだろ?」

( ^ω^)「おー……。部屋に入って行っちゃったお」

('A`)「コイツの所為でな」

(;´ω`)「うっ」グサッ
  _
(; ゚∀゚)「……そうか」

('A`)「もう少ししたら戻ってくるんじゃないのか?」
  _
(; ゚∀゚)「うーん、それはそれで緊張するな……」

( ^ω^)「? プレゼント上げちゃう様な仲じゃねぇのかお? 何をいまさら緊張する必要があるんだお?」
  _
(; ゚∀゚)「おいおい、何でも知ってるんだな」

(;^ω^)「これはクーさんから聞いたお」

779 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:25:14.01 ID:IxNTxbN80
  _
( ゚∀゚)「まー、そんな仲っちゃ仲なんだけど……」
  _
( ゚∀゚)
  _
(; ゚∀゚)「あれだ。あれ。……訳ありってヤツよ。あはは」

( ^ω^)「おーん……」

川 ゚ -゚) スタスタ…

('A`)「お、クーさん戻ってきた……」
  _
(; ゚∀゚)「……あ」

川 ゚ -゚)

(゚- ゚ 川 プイッ!

( ^ω^)「おお?」

(゚- ゚ 川 スタスタ…

('A`)「行ってしまった……」

781 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:28:03.26 ID:IxNTxbN80
  _
(; ゚∀゚)「お、おーい、クーさーん……」

( ^ω^)

( ^ω^)[喧嘩だお] ヒソヒソ

('A`)[喧嘩だな] ヒソヒソ
  _
(; ゚∀゚)「聞こえてんだよ!」

( ^ω^)「泣くなよボーイ」
  _
(; ゚∀゚)「泣いてねぇし!」
  _
(; ゚∀゚)
  _
(; -∀-)=3 ハァ…
  _
(; -∀-)「とは言え、落ち込んじゃうな……」

782 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:30:43.08 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「何やらかしたんだお?」
  _
(; ゚∀゚)「……聞いてくれるのか?」

('A`)「ここまで聞いてほしいオーラが出てればな」
  _
(; ゚∀゚)「クッ……! 何か言い方に毒があるけど、優しい!」

('A`)「ここじゃなんだし……。俺らの部屋、行くか」

( ^ω^)「違うクラスの人も部屋の中に入れられるのかお?」

('A`)「本当はダメだろうな」

( ^ω^)「ナイショって訳かお」

('A`)「ナイショだぞ」
  _
(; ゚∀゚)「ほーい……」


……

786 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:32:59.79 ID:IxNTxbN80
【アンドレア・ドリア号 一等客室】
  _
(*゚∀゚)「ひょぉ、すっげぇ!」

( ^ω^)「そうだろうそうだろう。君の部屋とは違うのだよ」
  _
(*゚∀゚)「イスがふっかふかだぞ!」

( ^ω^)「君の所は木製のベンチみたいなやつだろう」
  _
( ゚∀゚)「いちおー、もうちょっとマシだぜ」

( ^ω^)「え、そうなのかお?」

('A`)「タイタニックの三等客室みたいにすし詰めって事は無いからな」

( ^ω^)「やっぱ、個室って事かお?」

('A`)「ああ。つーかさっきも言ったような」

( ^ω^)「そうなんだけどね、何か悔しいじゃん」

788 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:36:44.07 ID:IxNTxbN80
  _
( ゚∀゚)「この菓子、食っていい?」

('A`)「おう」
  _
( ゚∀゚)つο スッ
  _
( ゚∀゚) モグモグ…
  _
(*゚∀゚)「うんめぇ……」

( ^ω^)「そーいえば何だけど」
  _
(*゚∀゚)「ん?」

( ^ω^)「ジョルジュは何のお仕事してるんだお?」
  _
( ゚∀゚)「なんだ、名前と色恋沙汰は分かっても職業は分からないのか」

(;^ω^)「すんません」

790 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:39:59.17 ID:IxNTxbN80
  _
( ゚∀゚)「普通に会社員ってヤツだよ。印刷工場で働いとります」

('A`)「へぇ……、でもどうして石油王の娘と知り合いに?」
  _
( ゚∀゚)「行きつけのカフェが同じだっただけさ。最初は石油王の娘なんて知らずに接してたけどな」

( ^ω^)「要するにたまたま出会ったって事かお」
  _
( ゚∀゚)「そーいうこと。ロマンチックな要素なんて一つも無いぜ」

( ^ω^)「おーん……」
  _
( ゚∀゚)「もっと面白い反応しろよ」

('A`)「いつ、石油王の娘だって分かったんだ?」
  _
( ゚∀゚)「最近。それが原因で喧嘩した」

('A`)「ふむ……?」

795 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:43:14.44 ID:IxNTxbN80
  _
( ゚∀゚)「だって、いきなり石油王の娘でしたってカミングアウトされたら、えっ……ってなるじゃん?」

( ^ω^)「なるお」
  _
( ゚∀゚)「でさ、言ったのよ」

('A`)「何て?」
  _
( ゚∀゚)「俺、釣り合ってねぇじゃんって」

( ^ω^)「ほうほう」

('A`)「それでそれで?」
  _
( ゚∀゚)「色んな場所行ったり、色んなモノ上げたりしたけど、あんまり嬉しくなかっただろ、とも言った」

( ^ω^)「そして?」
  _
( ゚∀゚)「張り手を食らいました」

('A`)「でしょうな」

801 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:47:42.91 ID:IxNTxbN80
  _
( ゚∀゚)=3「痛かったなぁ、心も頬も……」ハァ…

( ^ω^)「どんまいだお」
  _
( ゚∀゚)「それで、謝ろうと思ってこの船に乗り込んだ訳よ」

('A`)「健気なヤツだぜ」
  _
( ゚∀゚)「だろ?」

( ^ω^)「案の定シカトされてたじゃないかお」
  _
( ゚∀゚)「言うな。泣きたくなる」

('A`)b「まぁ、頑張れ。彼女と仲良くなれたのは運命ってヤツだ。これだけは言える」 グッ

( ^ω^)b「そうだお。運命ってヤツだお」グッ
  _
(; ゚∀゚)「お前らってロマンチックな奴らだなぁ……」

804 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:50:57.39 ID:IxNTxbN80
  _
( ゚∀゚)「……そうだな。これも言ってしまおう」

( ^ω^)「まだ何かあるのかお?」
  _
( ゚∀゚)「実は俺、プロポーズしようと思ってんだ」

(*^ω^)「ヒュー」

('∀`)「へぇ、上手く行くと良いな」
  _
( ゚∀゚)「とまあ、意気込んではいるけど……」
  _
(;-∀-)=3「まずは仲直りから、だな」 ハァ…

(*^ω^)「僕たちも応援するお」

('∀`)「協力するぜ」
  _
( ゚∀゚)「……会ったばかりなのに、優しいなーお前ら」ムネガイッパイ

(;^ω^)(そうか、一応会ったばかりなのか)

810 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:53:26.21 ID:IxNTxbN80
【アンドレア・ドリア号 一等客室】

('A`)「ほら! 起きろブーン!!」

( ´ω`)。ο ムニャムニャ

( ´ω`)「お……?」

('A`)「十二時だぞ」

( ´ω`)「あ、本当だお……。チェスをやりすぎたお……」

('A`)「朝飯の時間はとっくに終わっちまったぜ」

( ´ω`)「ああ……、ごはん……」

('A`)「ま、すぐに昼飯だがな」

( ^ω^)「よっしゃ」キリリ!

('A`)「メシの事になると目覚め良いなーお前」

813 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:56:25.56 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「生きる活力だお」

('A`)「うん。決して間違った事は言ってない」

( ^ω^)「……その手に持ってるのは?」

('A`)「ん? 海パンだぞ」

( ^ω^)「おっ……。と言うことは?」

('∀`)「メシ食ったらプール行こうぜ!」

(*^ω^)「おおおおおおおお!! 船にプールとか豪華客船っぽいお!」

('∀`)「本当はタイタニックにもあったんだがな。アンドレア・ドリアのプールの方が百倍良い」

(*^ω^)「わー、楽しみだお」

('∀`)「ちなみに、三つあるからな」

(*゚ω゚)「三つも!」 ウェーイ

816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 22:59:47.56 ID:IxNTxbN80
('∀`)「それぞれの客層でプールが分かれてるんだよ」

(*^ω^)「ほうほう」

('∀`)「一等プール、キャビンプール、ツーリストプール……。当然俺らは一等プールだ」

(*^ω^)「ひょー! ワクテカだお!」

('∀`)「高い太陽に、青い海。パラソルの下でトロピカルジュースだ」

(*´ω`)「なんと素敵な響きだろうか……」

('∀`)「俺のガリガリボディを見せつけるのは恥ずかしいが、楽しみだぜ」

(*´ω`)「僕のブクブクボディを見せつけるのは億劫だけど、はやくプールに行きたいお」

('∀`)「そして、レディ達の水着姿も拝める……」

(*´ω`)「早く行きたい……」


……


819 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:03:38.07 ID:IxNTxbN80
【アンドレア・ドリア号 甲板 一等プール】

( ●ω●)+「どうだお? サングラス似合ってるかお?」 ジャキーン

(▼A▼)+「ああ。良い感じだ。最高にクールだぜ」 ジャキーン

( ●ω●)「ドクオも決まってるお」

(▼A▼)「だろ? 間違いなく、モテるな」

( ●ω●)「それにしても……」

                              ガヤガヤ……

                   ガヤガヤ……

                                                    ガヤガヤ……


( ●ω●)「人口密度が凄すぎないかお」

822 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:06:28.48 ID:IxNTxbN80
(▼A▼)「みんな同じ時間に入り始めちゃったな」

( ●ω●)「時間ずらせば良かったお……」

(▼A▼)「せっかく決めて来たのに、人が多すぎて埋もれてしまってる……」

( ●ω●)「トロピカルジュース、貰ってきたのに座る場所が無くて立って飲むしか無いお」

( ●ω●) チュー…
  つ白

(▼A▼) チュー…
つ白

(▼A▼)「ダサいな、俺ら」

( ●ω●)「むちゃくちゃダサいお」

(▼A▼) チュー…

( ●ω●) チュー…

826 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:09:26.89 ID:IxNTxbN80
<おい……

( ●ω●)「お?」

川 ゚ -゚)「此処が空いてるぞ」

( ●ω●)「クーさん……」

(▼∀▼)「良いのか?」

川 ゚ -゚)「私の隣で良ければな」

(*●ω●)「むしろ喜んで、ですお」

川 ゚ -゚)「ただ……」

(▼∀▼)「ただ?」

川 ゚ -゚)「そのサングラス、似合ってないから取った方が良いぞ」

( ●ω●) チュー…
  つ白

(▼A▼) チュー…
つ白

……

829 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:11:09.56 ID:IxNTxbN80
川 ゚ -゚) ボー…

( ^ω^)(おっぱいでけぇな……)

川 ゚ -゚)「どうした?」

( ^ω^)「いや、何でも無いお」

('A`)「ブーン!」

( ^ω^)「何だお?」

('A`)「チョモランマが咲いてる! 隠せ隠せ!」

( ^ω^)「え?」モッコリーニ

( ^ω^) ハッ

(;^ω^) モゾモゾ

川;゚ -゚)「あえて言わなかったんだから察してくれ」

('A`;)「すみません」

832 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:14:35.42 ID:IxNTxbN80
川 ゚ -゚)「……そういえば、あの後ジョルジュに会ったのか?」

( ^ω^)「お……、会ったお」

川 ゚ -゚)「何か言ってたり……」

('A`)「仲直りしたいって言ってたぜ」

川 ゚ -゚)「そうか……」

川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚)「高い金払って……、こんな所まで来るなんて、な」

(*^ω^)「嬉しいんじゃないかお~?」

川;゚ -゚)「やかましい!」

('A`)「もう許してやったら良いんじゃないか?」

川;゚ -゚)「……それが出来れば苦労は無いさ」


833 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:16:26.73 ID:IxNTxbN80
( ^ω^)「何だお? そんなに怒ってるのかお?」

川;゚ -゚)「そうじゃない……。そこも察してくれると助かるのだが……」

( ^ω^)

( ^ω^)「察したかお、ドクオ」

('A`)「いや、分からん」

( ^ω^)「どういう事だお……」

('A`)「怒ってる訳じゃ無い、しかし……、それが出来ない。難しいな」

川;゚ -゚)「恥ずかしいから目の前で考察するのは止めろ!」

('A`)「だって分からないもんな」

( ^ω^)「分からんお」

川;゚ -゚)「クッ……、純粋な奴らだ……!」

839 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:19:37.87 ID:IxNTxbN80
('A`)「まぁ、なに。口くらい利いてやったらどうだ?」

川;゚ -゚)「そうなんだが……」

川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚)「ま、アイツが謝りに来てからだな」

( ^ω^)「おお。仲直りの兆しが」

('A`)「だとよ、ジョルジュ」

川;゚ -゚)「ん?」

('A`)σ「そこ」
  _
│゚∀゚) コソッ

川;゚ -゚)
  _
│゚∀゚)
  _
│゚∀゚)「ごめんね、クー」 ボソッ

川 - ) イラッ…

843 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:22:03.71 ID:IxNTxbN80
川 - )「謝るなら……」 ゴゴゴ…

川;;;;;;- )「ちゃんと……」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

川;;;;;;-゚)「出てこい」 ギンッ!
  _
│;゚∀゚)そ ビクッ

川;;;;;;-゚) ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
  _
│;゚∀゚)

川;;;;;;-゚)

川 ゚ -゚) フッ…
  _
│;゚∀゚)

川 ゚ -゚)「もう知らん」

川 ゚ -゚) スタスタ…

847 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:24:42.66 ID:IxNTxbN80
(;^ω^)「あーあー……、行っちゃったお……」

('A`;)「ちゃんと謝れば、ああはならなかっただろ……」
  _
│;゚∀゚)「だって……、怒ってたし……」

(;^ω^)「そこは勇気出せお」
  _
│;゚∀゚)=3 ハァ…

('A`;)σ「ほら、見ろ」
  _
│;゚∀゚)「ん?」


( ^Д^)「うっほー、美人のネーチャン。後で俺の部屋来ない?」

川 ゚ -゚)「いや、遠慮する」

( ^Д^)「そう言うなって! な? な?」


('A`)「美人で金持ちなんて……、すぐに取られちゃうぞ」

849 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:27:07.33 ID:IxNTxbN80
  _
│;゚∀゚)「うっ……」

('A`)「ほら。追いかけろ追いかけろ」
  _
│;゚∀゚)
            _
   ≡≡≡≡≡(; ゚∀゚)「クー!」 バッ

川 ゚ -゚) ギロッ
  _
(; ゚∀゚)「……あ」

川 ゚ -゚)「気安く話しかけるな」
  _
(; ゚∀゚)「は、はい……」

(;^Д^)「え、何、何? 喧嘩?」

川 ゚ -゚) スタスタ…
  _
(; ゚∀゚)「……おーい」

(;∩ω^)「アチャー……、だお」 パシッ…

851 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:30:18.35 ID:IxNTxbN80
  _
( ゚∀゚)「なんだか俺、悲しくなってきた」

('A`;)「心中お察しいたします」
  _
( ゚∀゚)「ちきしょう……」
  _
( ;∀;)「……ちきしょう!!」 ポロリ…

(;^ω^)「泣く事ないでしょ……」
  _
( ;∀;)「だってよぉ!! 酷くない?! 酷くない?!」

白⊂('A`;)「ほら……。ジュースでも飲んで落ち着け」
  _
( ;∀;) チュー…
 つ白

(;^ω^)「今夜は……飲もうお……」

('A`;)「昼食の時ワイン貰ってきたんだ。夜、開けような」
  _
( ;∀;)「うん……」

852 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:32:56.10 ID:IxNTxbN80
【アンドレア・ドリア号 一等客室】

( ´ω`)「……飲み過ぎたお」

('A`;)「大丈夫か?」

( ´ω`)「頭がガニガニする……」

('A`;)「大人しくしておけ」

( ´ω`)「しかし……、ごはんが……」

('A`;)「部屋まで持ってきてやるから……」

( ´ω`)「本当かお?」

('A`;)「ああ……」

(*´ω`)「優しいお……」 ポッ

('A`;)「頬を赤らめるな、気持ち悪い」

854 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:35:16.18 ID:IxNTxbN80
【アンドレア・ドリア号 朝食会場】

('A`)「えーっと……、オリーブと、オリーブと……、あ、これもオリーブか。うまそうだな」

('A`)「……ん?」

川 ゚ -゚)「やあ」

('A`)「クーさん……。おはようございます」

川 ゚ -゚)「おはよう」

('A`)「そうそう、昨日ジョルジュと飲んだんだ」

川 ゚ -゚)「アイツ、酔わないだろ」

('A`)「本当に。ブーンの奴が真っ先にやられてしまったよ……」

川 ゚ -゚)「ジョルジュのヤツ、何か言ってたか?」

860 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:37:51.51 ID:IxNTxbN80
('A`)「どうせ社会的地位が違うんだ、とか……。もともと結ばれない運命なんだ……、とか」

川 ゚ -゚)、「またそんな事……」

('A`)「ずーっとネガティブだったぜ」

川 ゚ -゚)「地位だとか、生まれだとか……。そんなの関係ないだろう」

('A`)「まあな……」

川 ゚ -゚)「そんなもので人の幸せが決まると思ったら大間違いだ……」

('∀`) ニヤニヤ

川;゚ -゚) ムッ

川;゚ -゚)「何だその顔は」

('∀`)「それはジョルジュに言ってやれよ」

川;゚ -゚)「む……」

867 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:40:40.81 ID:IxNTxbN80
('∀`)「それ言ってやるだけで仲直り出来るぜ」

川;゚ -゚)「……お前から伝えてくれないか?」

('A`)「えー」

川;゚ -゚)「だって……、そんな事言えないだろう」

('A`)「俺、伝達能力ないからさ……」

川;゚ -゚)「なんだよ、伝達能力って」

('A`)「伝言ゲームとかで、違うの言っちゃう」

川;゚ -゚)「と言うと?」

('A`)「リンゴを島らっきょうと間違えたりな」

川 ゚ -゚)「うん。すっごく伝達能力無いな」 ナンダヨシマラッキョウッテ

868 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:43:46.72 ID:IxNTxbN80
('A`)「ま、気が向いたら伝えてやるよ」

川 ゚ -゚)「本当か?」

('A`)「クーさんから話があるみたいだぜってな」

川;゚ -゚)「意地が悪いな」

('A`)「つー訳で、そろそろ戻るわ。アイツが腹空かせて待ってるし」

川;゚ -゚)「あ、ああ……」

川;゚ -゚)

川;゚ -゚)「ちなみに、ジョルジュはどこに?」

('A`)「自分の部屋じゃないか? 少なくとも俺たちの部屋にはいないぜ」

川;゚ -゚)「そ、そうか……」

871 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:45:53.26 ID:IxNTxbN80
【アンドレア・ドリア号 一等客室】

('A`)「なんて、最後にジョルジュの居場所を聞くあたり、仲直りする気なんじゃねぇのかな」

( ´ω`)「おっおっ……。それは良いとして……」

('A`)「良いとして?」

( ´ω`)「何でオリーブだらけなんだお?」

('A`)「うまいじゃん」

( ´ω`)「漬物だらけで萎えるお」

('A`)「最高じゃん」

( ´ω`)「日本で言う奈良漬てんこもり、って感じなんですけど」

('A`)「もっと最高じゃん」

( ´ω`)「うん、そうかお」

874 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:48:21.41 ID:IxNTxbN80
( ´ω`) モグモグ…

( ´ω`)「すっぱい……」

('A`)「そこが良いんだろ」

( ´ω`)「僕はお肉みたいなコッテリした奴が好きなんだお」

('A`)「不健康だぞ」

( ´ω`)「それはお前だお」

('A`)「まったく……」

( ´ω`)「まったく……」

( ´ω`) モグモグ…

('A`)モグモグ…


……

875 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:50:39.95 ID:IxNTxbN80
【数日後 アンドレア・ドリア号 サロン】

( ^ω^)「それにしても、凄いおー」

('A`)「ん?」

( ^ω^)「ここ数日夕食は毎日がパーティみたいなもんだし、日中は遊び放題。もちろん全部タダ」

('A`)「カジノですっからかんになった癖に何言ってんだ」

( ^ω^)「言うな。それを言うな」

('A`)「ま、すっからかんでも十分遊べるのも豪華客船の一つの魅力だな」

( ^ω^)「だおだお」

('A`)「……で、ジョルジュ」
  _
(ヽ゚∀゚)「んあ?」 ゲッソリ…

878 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:54:09.75 ID:IxNTxbN80
('A`)「仲直りは?」
  _
(ヽ゚∀゚)「この顔を見れば分かるだろ」

( ^ω^)「体に現れすぎだろ」

('A`)「あれ……、クーさんお前の居場所聞いて来たから、もうとっくに仲直りしてるかと思ったのに……」
  _
(ヽ゚∀゚)「来てないぞ……。俺のところなんか……」

('A`)「結局行かなかったんだなー……

(;^ω^)「仲直り出来ないのかお……?」
  _
(ヽ゚∀゚)「しょうがないじゃんかよ……、そっけなくされちゃうんだから……」

(;^ω^)「そうかお……」
  _
(ヽ゚∀゚)「毎日枕をビショビショにしてるぜ」

('A`)「脱水症状になっちゃうな」

( ^ω^)「もうなってるんじゃねぇかお」

880 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:56:30.50 ID:IxNTxbN80
  _
(ヽ゚∀゚)「クー……、俺の事、嫌いになっちゃったのかな」

('A`)「いや、会うたびにジョルジュの事聞いてくるからそれは無いと思うぞ」

( ^ω^)「僕も聞かれるお……」
  _
(ヽ゚∀゚)「うーん……」
  _
(ヽ゚∀゚)
  _
(ヽ゚∀゚)「また悲しくなってきたぜ」

('A`)「そう言うな。頑張ろうぜ」
  _
(ヽ゚∀゚)「頑張るのも限界だわ……」

(;^ω^)「おっ……」

('A`;)「そう言うなって。元気出そうぜ」
  _
(ヽ゚∀゚)「無理だ……、俺には元気を出すことが出来ない……」

(;^ω^)「重症だお……」

882 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/29(火) 23:58:38.85 ID:IxNTxbN80
  _
(ヽ゚∀゚)「だって、話しかけるたびにシカトされちゃうし……、目を合わせるだけでそっぽ向かれるし……」
  _
(ヽ゚∀゚)
  _
(#゚∀゚)「くそう! ちくしょう! むしゃくしゃして来たぜ!!」 ムカチーン


                         ざわっ……
                                               がやがや……
                 ガヤガヤ……


('A`;)「おい、あんまり騒ぐなって……」
  _
(#゚∀゚)「だって酷くないか? 酷いだろう! あの女は分かってねぇんだ! 俺の気持ちを!」

(;^ω^)「ジョルジュ! 抑えて抑えて!」

885 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:01:09.29 ID:KCuQNDT10
  _
(#゚∀゚)「少し金持ちだからって調子に乗りやがってあんにゃろ~!!」

(;^ω^)「ボリューム下げて! ボリューム下げて!」
  _
(#゚∀゚)「金持ちは心が腐ってるんだ! キチガイどもめ! 恥を知れ!」

('A`;)「そんな事言ってはいけない! 周りは金持ちだらけだぞ!」
  _
(#゚∀゚)「……もう、あんなヤツ知らん!」

('A`;)「おいおい……」
  _
(#゚∀゚)「次、泊まった場所で降りるからな!」

('A`;)「次はニューヨークだぞ」
  _
(#゚∀゚)「結局最後まで乗っちまったぜ……、クソッ」

(;^ω^)「クーさん、もうちょっとで心を開いてくれるお!」
  _
(#゚∀゚)「どーだかな!」 プンプン

886 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:04:04.35 ID:KCuQNDT10
('A`;)「完全にスネちゃってるぞ……」

(;^ω^)「おっ……、まあしょうがないお……」
  _
(#゚∀゚) スタスタ……

(;^ω^)「ちょっ……、どこに行くんだお?」
  _
(#゚∀゚)「甲板! 海を見に行く!」

('A`;)「お、おい……」

(;^ω^)「何か事件を起こしそうだから僕たちも行った方が良いおね……」

('A`;)「だ、だな……」




……

889 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:06:44.94 ID:KCuQNDT10
【アンドレア・ドリア号 甲板】
  _
(#;∀;)「クーのバカヤロー!!」 オヨヨヨヨ…

( ^ω^)+「うーん、夕日が美しいお……」 シミジミ

('A`)「青春の灯だな」
  _
(#;∀;)「お前なんて知らねーからなー!!」

( ^ω^)「そしてなんと醜い雄叫びだろうか」

('A`)「青春の断末魔だな」
  _
(#;∀;)「海のバカヤロー!!」 オヨヨヨヨ…

( ^ω^)「いや、海には何の咎も無いでしょ」

891 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:09:21.91 ID:KCuQNDT10
  _
(#;∀;)「俺はなあああ!! お前が好きなのになああ!!」

( ^ω^)「みんなこっち見てるお……」

('A`)「少し離れてるから大丈夫だ。俺たちは知り合いだと思われてない」
  _
(#;∀;)「ちくしょー!! 何だよ! 俺が何をしたって言うんだー!!」

( ^ω^)「こう、夕日が綺麗だと走りたくなってくるおね」

('A`)「ジムならあるぞ」

( ^ω^)「いや、行ってみただけで実際走りたくは無いお」

('A`)「あるある」
  _
(#;∀;)「海のバカヤロー!!」

( ^ω^)「だから、海は責めないでやってくれお。何もやってないから」

895 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:12:26.11 ID:KCuQNDT10
│ ) コソ…

( ^ω^)「お……?」

('A`)「どうした?」

(*^ω^)σ クイクイ

(*^ω^)「見ろお……。呼び声に釣られた女が一名」


│ ) コソコソ…


('∀`)「余計に関係が悪化しちゃうんじゃないのか?」

(*^ω^)「可愛そうに」
  _
(#;∀;)「ハァ……ハァ……」
  _
( う∀;) グシグシ
  _
( ゚∀゚)「すっきりした」 ケロッ

( ^ω^)「後でちゃんと海に謝っとけお」

900 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:15:35.17 ID:KCuQNDT10
  _
( ゚∀゚)「やっぱ……、好きなんだよなー……」

('∀`)「クーさんの事がか?」
  _
( ゚∀゚)「ああ。あんなに冷たくされても、アイツの事考えちゃうもんね……」

(*^ω^)「おっおっ。きっとクーさんもジョルジュの事考えてるお」


│ )そ ドキッ

  _
( ゚∀゚)「そうかなぁ……」

('∀`)「絶対そうだ。そうに決まってる」
  _
( ゚∀゚)「何で分かるんだよ」

( ^ω^)b「エスパーだからだお」グッ

902 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:18:11.39 ID:KCuQNDT10
  _
( ゚∀゚)「そうか……、お前らエスパーだもんな……」
  _
( ゚∀゚) ムムム…
  _
( ゚∀゚)+「よしっ! 決めた! 俺、明日にでもプロポーズをするぞ!」 キラーン

(;^ω^)「行動早ッ」

('A`;)「単純なんだな……」
  _
( ゚∀゚) ガサゴソ…
  _
( ゚∀゚)つ□「……これ、見てくれ」

( ^ω^)「ん……、何だおこの箱は……」

( ^ω^)つ□ カパ…

( ^ω^)「おお……、指輪だお」

('A`)「でっけぇ宝石だなぁ……。相当しただろ、これ」

907 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:21:58.54 ID:KCuQNDT10
  _
( ゚∀゚)「まあな……、これは結構前に買ったやつで……。何だかんだ渡せないでいたんだけど……」

('A`)「お前も結構ボンボンだろ」
  _
( ゚∀゚)「んな訳ねーだろ」

( ^ω^)「じゃあ、どこでこんなモノを手に入れたんだお?」
  _
( ゚∀゚)「生活費削って買ったんだよ。毎日食パンで過ごしたぜ」

( ^ω^)「根性あるなー」
  _
( ゚∀゚)「金貯めるのに2年はかかったね」

( ^ω^)「僕にはとても出来ない」ショクヒハダイジ

('A`)「まあ俺は出来るけど」

( ^ω^)「普段何食ってるの?」

('A`)「マロニー」

( ^ω^)「あー、似てるもんな。マロニーに」

910 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:24:47.70 ID:KCuQNDT10
  _
( ゚∀゚)「そんな訳で……、これをあげたいんだけど……」
  _
( ゚∀゚)、 ショーン
  _
( ゚∀゚)「……石油王の娘だもんなぁ。こんなもん、チンケだよな」

('A`)「さあ? 案外良いものかも知れないぜ」
  _
( ゚∀゚)「そう?」

('A`)「クーさんにとっては、な」
  _
( ゚∀゚)「……ま、勇気振り絞ってみるぜ」

( ^ω^)b「ファイトだお!」 グッ
  _
( -∀-) スゥゥ……
  _
( -∀-)=3 ハァァ…
  _
( ゚∀゚)「クー!! 好きだぁあ! 結婚してくれ~!!」 ザッパーン

(;^ω^)「おい! いきなり練習するなお!」

('A`;)「恥ずかしいからやめてくれ!!」

913 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:27:16.94 ID:KCuQNDT10
                                    ざわ……
                 「クーって、あのクー……?」
                                                   「なんだアイツ……」
                               「結婚してくれっていってたぜ……?」
             ガヤガヤ……                                         ざわり…ざわり……

('A`;)「ほら! 変な空気になり始めたぞ!」
  _
( ゚∀゚)「気にするな! むしろ気持ちが良い!」


│ ) コソコソ

│ 彡 サッ…


( ^ω^)「あ……」

('A`;)「どうした?」

( ^ω^)「クーさん、帰っちゃったお」

('A`;)「恥ずかしくなったんだろ」

917 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:30:34.09 ID:KCuQNDT10
  _
( ゚∀゚)「クー!! 大好きだ~!!」ウォォ!

('A`;)「おいおい、もう止めろって!」

(;^ω^)「もう真っ暗だし、帰ろうお! ごはんの時間だお!」

('A`;)「それに、何だか急に霧も出てきた……。髪の毛ベタベタになるぞ」
  _
( ゚∀゚)「……うっし。次はどんなに怖い顔されても逃げない」

(;´ω`)「そうかお……」 ゲッソリ
  _
( ゚∀゚)=3「お前ら、ありがとうな。俺、がんばるよ」 フン!

(;´ω`)「ああ、頑張れお」

('A`;)「いい気なもんだぜ……」

(;´ω`)「本当に……」

921 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:33:17.73 ID:KCuQNDT10
【アンドレア・ドリア号 一等客室】

(*^ω^)「ふぅー……食った食った……」

('A`)「今日も豪華だったな……」

(*^ω^)「あんなモノがタダで食べれるなんて……、僕はどうかしちゃいそうだお……」

('A`)「さて……」

('A`)つ凸 スッ

('∀`)つ凸「昼間、貰ってきたウイスキーでも空けるか」

(*^ω^)「良いねぇ良いねぇ……」

('∀`)「食って飲んでばっかりで……、太っちまいそうだな」 トクトクトクトク…

(*^ω^)つ凹「お前は少し太った方が良いお」 トクトクトクトク…

924 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:35:52.56 ID:KCuQNDT10
(*^ω^)凹 チビチビ…

(*^ω^)「うまいお~……」 

('∀`)「そういや、クーさん……、夕食会場でソワソワしてたな」

(*^ω^)「そりゃ、あんな公衆の面前であんな事言われたら後はソワソワするお」

('∀`)「ある意味災難だ」

(*^ω^)「言えてるお」

('∀`)「俺だったら部屋に引きこもってるぜ」

(*^ω^)「ドクオの得意技じゃないかお」

('A`;)「酷い良い様だな……」

(*^ω^)「ま、あの様子を見たら……、やっぱり満更でも無さそうな訳で……」

927 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:38:38.40 ID:KCuQNDT10
('∀`)「だな……。ありゃ、期待してるソワソワだったぜ」

(*^ω^)「ドクオ、ソワソワの種類分かるのかお?」

('∀`)「分かるわけねぇだろ。適当言っ」


      ドゴォォオオオオ!!!!   


   ( >ω<))))ΞΞΞΞΞΞΞΞ ピョーン…

    ('A`))))ΞΞΞΞΞΞΞΞ ビョーン…


Σ( >ω<)そ ドガァ!!

Σ( A )そ バキッ!!

( ´ω`)「あ……う……、」 


      ゴゴゴ……           ゴゴゴゴゴ……



930 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:41:03.98 ID:KCuQNDT10
(;;;;´ω`) ツー…

(;;;;´ω`)「な、何だお……、今のは……。尋常じゃない音だったお……」

(う´ω`) グシグシ…

( ´ω`)「血……? 痛たた……、頭、ぶつけた?」

( ´ω`) フラフラ……

( ´ω`)「ドクオ……、大丈夫かお?」

('A`)

( ´ω`)

('A`) チーン

( ^ω^)

Σ(; ゚ω゚)「えええええええええええええええええ!! 死んでるし!! 死んじゃってるし!!!!」 ドドドドドーン!!

939 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:44:20.59 ID:KCuQNDT10
(; ゚ω゚)つ「ドクオ!! ドクオ!!」ユサユサ!

('A`) チーン

(; ゚ω゚)「チーンじゃねぇお! どうすんだお! 僕一人にしないでくれお!!」

('A`) チーン

(; ゚ω゚)

(; ゚ω゚)「……つーか完全に忘れてたお。この船、沈むんだった」

(;´ω`) ショーン

(;´ω`)「ど、どうすれば……」

(;´ω`)「……とりあえず、窓から外は見えないかお? 外の状況を見て、なんとか逃げ」

(  ゚ω゚) ギョッ

(  ゚ω゚)「な……? どうなってんだお?」

http://lorettadalola.files.wordpress.com/2010/09/andreadoria.jpg

(; ゚ω゚)「違う船がぶつかって来てる……? この広い海で、こんなことがあるのかお……?」 ドクン…

941 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:47:32.70 ID:KCuQNDT10

                  グラ……ッ
                              グラグラ……ッ

……(((; >ω<)「おおっ」 ユラユラ…

(; >ω<)「……嫌な揺れ方だお」

(; ゚ω゚)「こうしちゃおれん……。いち早く逃げないと……」

('A`) チーン

(; ゚ω゚)「……ど、どうしよう、この死体」ホットクワケニモ…

(; ゚ω゚)つ スッ

(; ゚ω゚)つ('A`) グワシ

(; ゚ω゚)「め、めちゃくちゃ軽い……」

('A(; ゚ω゚)「よいしょ……」 ヒョイ

('A(; ゚ω゚)「しょうがないからおぶって行くお!」


……

944 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:50:06.87 ID:KCuQNDT10
【沈み行くアンドレア・ドリア号 船内】

('A(; ゚ω゚) タッタッタ…!


                       グラ……ッ


('A(; ゚ω゚))))……「おっとっと……」ヨロヨロ…


                    グラ……ッ グラ……ッ


……(((('A(; >ω<)「おっ!」 ヨロヨロ…

('A(; ゚ω゚)「フゥ……! フゥ……!」

('A(う>ω<) グイッ

('A(; ゚ω゚)「まだ水浸しじゃないからマシだと思ってたけど……、これじゃあロクに走れないお……ッ!」ハァハァ…

946 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:53:07.77 ID:KCuQNDT10

                    ズウウゥゥゥン……

((('A(; ゚ω゚)))「お、お、お、……」ユラユラ


                         「なんだ今のは……!」

          「穴でも開いたんじゃないか……?!」
                                                       「沈むぞ……!」
                                「早く逃げろッ! 甲板だ! 甲板に行けばボートがある!」


('A(; ゚ω゚)「み、みんな一斉に甲板に向かって行くお……!」


                                「どけっ! 通れないだろう!」
                                                     「どうなってる?! この船はどうなってるんだ?!」
                 「まて!あわてるな!!」                     
                                       「いやぁぁ!」


('A(; ゚ω゚)「パニックだお……! もみくしゃで人も通れない……!」

947 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:56:08.57 ID:KCuQNDT10
(船;`∪´)「あ、あわてないで……! みんな、落ち着いて行動を……!」

('A(;^ω^)「最初の揺れからそんなに経ってないのに、船員が出て来てるお……」 ホッ…

(船;`∪´)「ボートは十分にある……ッ! 全員が逃げられる! だから落ち着いて……!」

('A(;^ω^)「おっ……、タイタニックみたいに少ししかないって事は無いのかお……、だったら少し安心かも」


                             ガヤガヤ……
              ガヤガヤ……
              
                                      ガヤガヤ……


('A(;^ω^)「みんなも落ち着き始めたお……」

(船;`∪´)「ゆっくり甲板へ。大きな揺れが来たらしゃがんで動かない様に!」

('A(;´ω`)=3 フゥ…

('A(;´ω`)「こうやってリードしてくれる人が居るだけで随分違うお……」


951 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 00:58:59.12 ID:KCuQNDT10
('A(;´ω`)))……「おっ…!」 ユラユラ…

(船;`∪´)つ('A(;´ω`) ガシッ

(船;`∪´)「大丈夫か! ゆっくりで良いからな」

('A(;´ω`)「おっ……、ありがとうですお……」


                 「こっちに来てくれー!! 足を怪我してる人がいるんだ!」
               ガヤ……                  
                                   ガヤガヤ……

(船;`∪´)「今行く! そこで待っててくれ!」

('A(;^ω^)「凄いお……。こんな状況なのにあんなに動ける……。訓練されてるんだお……」

('A(; ゚ω゚)「……って、感心してる場合じゃないお! 早く逃げなくちゃ!」


……

952 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:01:47.95 ID:KCuQNDT10
【沈み行くアンドレア・ドリア号 甲板】

('A(;^ω^)「お……! 思ったより人が居ない……?」

(船;゚卅゚)「何をしてるんだ! 早くこっちに来て!」

('A(;^ω^)「……そうか、どんどん逃がしてるから人があんまり居ないんだお!」

('A(う^ω^) グイッ…

('A(;´ω`)「しっかりとした船員が少なかったら、タイタニックの時みたいに甲板の上でパニックになる所だったお」

(船;゚卅゚)「君っ!」

('A(;^ω^)「おっ……?」

(船;゚卅゚)「救命胴衣は?!」

('A(;^ω^)「あ……」

954 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:04:34.37 ID:KCuQNDT10
(船;゚卅゚) ヌギヌギ…

(船;゚卅゚)つ廿「これを使いなさい」

('A(;^ω^)「で、でも、これはアナタの……」

(船;゚卅゚)つ廿「私は良い! 早く!」

('A(;^ω^)つ廿 スッ…

('A(;^ω^)「……ありがとうですお」

(船;゚卅゚)「……ん?」


川;゚ -゚) ウロウロ…


('A(;^ω^)「……クーさん?」

(船;゚卅゚)「そこの! 早く来なさい! このボートはまだ乗れる!」

959 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:07:09.42 ID:KCuQNDT10
('A(;^ω^)「どうしたお! 早く逃げないと……!」

川;゚ -゚)「……居ないんだ!」

('A(;^ω^)「え?」

川;゚ -゚)「ジョルジュが居ないんだ!」

('A(;^ω^)「先に逃げたんじゃないかお?!」

川;゚ -゚)「違う! ずっと探してたけど、まだ来てない! 来てないんだよ!」

('A(;^ω^)「おっ……」

≡≡≡川;゚ -゚) ダッ!

(船;゚卅゚)「も、戻る気か?!」

('A(; ゚ω゚) ハッ

('A(; ゚ω゚)「……これじゃ、タイタニックの時と同じだお!」

963 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:10:36.88 ID:KCuQNDT10
(船;゚卅゚)「え……? 君?」

('A(; ゚ω゚)


【            Ο       】
【      ○  ο   ο     】
【       ο    。       】
【      。     _ 。ブクブク…  】
【  川 - )つ⊂( ∀ )           】


('A(; ゚ω゚) ゴクリ…

(; ゚ω゚)つ('A`)「これ、ちょっと預かっててくださいお」

(船;゚卅゚)「……き、君?」

(; ゚ω゚)「スグに戻りますお!」

≡≡≡≡≡(; ゚ω゚) ダッ!

(船;゚卅゚)つ<; ゚ω゚)「ちょ……!」 ガシッ!

966 名前:1000まで行ったら寝る。後日続きは投下:2012/05/30(水) 01:13:20.05 ID:KCuQNDT10
(船;゚卅゚)「バカ言っちゃいけない……ッ!」

<; ゚ω゚)「で、でも……!」 グイグイ

(船;゚卅゚)「行くなら私が行く! 君は逃げ……」

(船;゚卅゚)つ≡≡≡(; >ω<) パシッ!

(船;゚卅゚)「あ……!」

(; ゚ω゚)「ドクオを頼みますお!! 死んでるけど!!」 タッタッタ

(船;゚卅゚)「おい!! 君……ッ!!」

(; ゚ω゚) タッタッタ

(船;゚卅゚)

('A`) チーン

(船;゚卅゚)「死んでるのかよ、これ……」


……


970 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:16:30.17 ID:KCuQNDT10
【沈み行くアンドレア・ドリア号 船内】

(; ゚ω゚)「もう大分傾き始めてるお……」


               ゴォォォ……


(; ゚ω゚)))… ゴゴゴゴ……

(; ゚ω゚)「……のんびりしてられないお!」

川;゚ -゚) ウロウロ…

(; ゚ω゚)「あっ……」

川;゚ -゚)「……ジョル」

(; ゚ω゚)つ川;゚ -゚) ガシッ

(;^ω^)「見つけたお……!」

川;゚ -゚)「な、なぜ此処に……」

974 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:19:13.56 ID:KCuQNDT10
(;^ω^)「アンタを連れ戻しに来たに決まってるお!」

川;゚ -゚)「え……?」

(;^ω^)「早く逃げるお!」

川;゚ -゚)「ダメだ」

(;^ω^)「何でだお……!」

川;゚ -゚)「だって……、言ってたじゃないか……!」

(;^ω^)「お……?」

川;゚ -゚)「ジョルジュ、言ってたじゃないか! 指輪持ってプロポーズするって!」

(;^ω^)「ク、クーさん……」

川;゚ -゚)「だから、早く見つけて……、一緒に逃げないと……!」

977 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:22:13.60 ID:KCuQNDT10
(;-ω-) グヌヌ…

(;^ω^)、「良いからクーさんは逃げてお!」

川;゚ -゚)「いや……」

(; `ω´)「いや……、じゃないお! 逃げなきゃダメだお!」 カッ

川;゚ -゚)

(; `ω´)「ジョルジュを見つけても、君まで死んでしまったら意味が無いお!」

川 ゚ -゚)

川 ; -;) ポロ…

川 ; -;) 「じゃあ……、どうすれば良いッ!」

(; `ω´)「おっ……」 タジ…

川 う-;)「私、嫌だ……! あんな状態のまま、離ればなれになるのは嫌だ!」 グシグシ…

982 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/30(水) 01:26:26.66 ID:KCuQNDT10
(; `ω´) ヌーン…

川 う-∩) グスッ…

(;-ω-)、「……ジョルジュは、必ず僕が探し出すお!」

川 う-∩) グスッ…グス…

(;^ω^)「絶対だお! 絶対、探し出して……、それで、クーさんの所に連れて行くお!」

川 う-∩) グスッ…

(;^ω^)「だから、クーさんは逃げるお! クーさんが死んでしまったら元も子も無いお……!」

川 う-;)「でも……」

(;^ω^)「でも、じゃないお! 僕の事なら心配しなくて良いお!」

(;^ω^)つ川 う-;) グイグイ

(; `ω´)つ「良いから! 早く! 逃げてくれお~!」 グイグイ

986 名前:1000まで行ったら寝る。後日続きは投下(理由:まだ全体の半分もいってない):2012/05/30(水) 01:29:41.58 ID:KCuQNDT10
川 ; -;)

(;^ω^)「ほら! 走って!」

川 ; -;)「……頼むぞ」

(;^ω^)b「当たり前だお! 一応、動けるデブなんだお! 任せてくれお!」 グッ

川 う-;) グシグシ…

川 う-;)「……約束だからな」

(;^ω^)b「約束だお! 小学校の頃パパイヤ鈴木とかスタン・ハンセンとかあだ名された僕ならやり遂げられる自信があるお!」

川 ; -;)” コクリ

≡≡≡川 ; -;) タッタッタ…

(;^ω^)

(;^ω^)=3「……行ったかお」フゥ

992 名前: ◆24es8un4MA :2012/05/30(水) 01:32:46.32 ID:KCuQNDT10
(;^ω^)「……とまあ、カッコ良く言ってみたは良いけど」

(;^ω^) ジャブジャブ…

(;^ω^)「すでに浸水してるし……」

(;-ω-) ゴクリ…

(;-ω-)「急がなきゃ、本格的にマズイお……!」

(;-ω-)

(;-ω-)「って言うか、この広い船内何処を探せば良いのか……」

(;-ω-)

(;;;-ω-)ダラダラ…

(;;;-ω-)「やっべー、冷や汗止んねー」 ダラダラ…



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