mesimarja
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( ^ω^)ブーンはレジェンドな盗賊のようです
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:29:51.08 ID:UTb1oxEc0

(‘_L’)「こらぁ待て――!」

( ^ω^)「へへ、この盗賊ブーン様が捕まえられるかってんだお」

ひょい!

(‘_L’)「ぐおおお! 煙玉とは卑怯な!」

( ^ω^)「雑魚がっ! あばよぅ!」



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:32:48.50 ID:UTb1oxEc0

(‘_L’)「チクショォォォ おい、用心棒! 何とかしろ!」

川 ゚ -゚)「把握。風神剣」

びゅおぉぉぉん

( ^ω^)「うおっ! 風の刃が足に突き刺さった!?」

川 ゚ -゚)「風神剣は風を操り自由自在に刃として飛ばす剣技。
     盗賊如きが調子に乗るからこうなるのだ」


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:34:41.86 ID:UTb1oxEc0

(‘_L’)「よくやった。高い金を払っただけの価値はあったな」

川 ゚ -゚)「私は金さえ貰えればなんでもいいのです」

(‘_L’)「観念しろ、盗賊ブーン。このフィレンクト・ザ・ゴールデンマキシマム様から奪った
      金銀財宝をかえしてもらおうか」

(;^ω^)「く、くそ。足が痛くて逃げられない」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:35:14.37 ID:yGzd+JCS0
風www神www剣wwwwwwwww

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:35:54.10 ID:wFFgwh3Y0
テラマキシマムwwww

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:38:12.75 ID:UTb1oxEc0

(‘_L’)「ついでに、貴様がいままで盗んだ財宝も頂こうか」

( ^ω^)「フィレンクト。貴様はどれだけ偉いか私は知らん。
       だが、貴様がどれだけ悪どいことをしてその富を増やしてきたか
       知っているお」

(‘_L’)「ハハハハハ。盗賊如きが、俺様に説教か。
      安心しろ。お前は、ここで死ぬ。財宝のありかを吐かせた後にな」

( ^ω^)「……」

川 ゚ -゚)「それより、私の用心棒代なんだが」

(‘_L’)「おうおう、100万ゴールドでいいか?」

川 ゚ -゚)「安い。1000万よこせ」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:40:15.56 ID:UTb1oxEc0

(;‘_L’)「はぁぁぁぁあぁああん!? 用心棒如きが1000万ですってぇぇぇ!?
       大根も真っ白のボッタクリですかぁぁぁ!?」

川 ゚ -゚)「やかましい。よこせ」

(‘_L’)「120万」

川 ゚ -゚)「1000万」

(‘_L’)「125万」

川 ゚ -゚)「1200万」

(#‘_L’)「増やすなっ! 騎士くずれのお前に、そんな大金は払わんぞ!」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:42:15.60 ID:UTb1oxEc0

(‘_L’)川 ゚ -゚) 「130万」「いや1300万」「だから増やすなって」


( ^ω^)(今の内に逃げられるか……?
       だけど、この足じゃ無理だお。他に逃げられそうなルートは、川くらいか)

ざあああああ!!!!!

( ^ω^)(これはひどい激流。入ったら間違いなくしぬ)

( ^ω^)「しかし、これしか道は無いお。とうっ!」

ザパァン!!


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:44:34.05 ID:UTb1oxEc0

(‘_L’)「あ、逃げたぞ!」

川 ゚ -゚)「自ら川に飛び込むとは」

(‘_L’)「早く追え! 奴の財宝庫を聞き出すんだ!」

川 ゚ -゚)「無茶言うなよ……この激流で生け捕りとは無理だろ常考」

(#‘_L’)「クソッ! 役立たずめ!」

ざぁぁぁぁぁ……

(;^ω^)「苦しいお。水飲んじゃってるお。死ぬ、死ぬ、し……」


ざあああああ――――



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:46:40.86 ID:UTb1oxEc0

……




( ^ω^)「生きてるお」

(*゚ー゚) 「大丈夫ですか? 川を流れているところを私が助けました。
     生きててよかったです」

( ^ω^)「助けてくれてありがとうだお。君は?」

(*゚ー゚) 「私はしぃ。そして、ここはVIP村です」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:48:00.13 ID:UTb1oxEc0

/ ,' 3「ふぉっふぉ。大丈夫かね?」

(*゚ー゚) 「おじいちゃん」

( ^ω^)「どうも」

/ ,' 3「見たところ旅人のようじゃが」

( ^ω^)「はい。そんな感じですお」

/ ,' 3「何も無い小さな村じゃが、ゆっくりしていってくれ」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:50:31.99 ID:UTb1oxEc0

( ^ω^)「そういえば、お腹すいたお……」

(*゚ー゚) 「ご飯食べますか?」

( ^ω^)「頂くお。何から何までありがとうだお」

(*゚ー゚)「いえいえ。人間助け合いですから。はい、あーん」

( ^ω^)「いやー、流石にそれは」

(*゚ー゚)「駄目です。病人なんですから、私がちゃんとお世話します」

( ^ω^)「ふっ。そこまで言われちゃ仕方ねぇな……。
       ご好意に甘えるとしようかお。もぐもぐ。うめぇ」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:52:53.30 ID:UTb1oxEc0

(*゚ー゚) 「よかった。お口にあいましたか」

( ^ω^)「とても合いましたお。あー眠くなってきたぁ」

(*゚ー゚)「それじゃ、今日はゆっくり体を休めてください」

( ^ω^)「オヤスミだお」


( ^ω^)(月が綺麗だお。これからどうするかお……。
       とりあえず怪我が治るまで、ここでお世話になるかお。
       巷じゃお尋ね者だけど、ここなら顔バレしてないみたいで好都合だし)


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:53:56.40 ID:lood4jgL0
こwwwwwwwwれwwwwwwwwwっうぁwwwwwwwww

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:56:14.53 ID:UTb1oxEc0

次の日も、ブーンはこの家でお世話になった。
彼女の名前はしぃ。そして、おじいさんお名前は荒巻といった。
VIP村は本当に小さな農村で、村人も少なくなんというか本当に小さな村だった。

でも自然とかあっていい感じだった。
手配書とかは無さそうだが、ブーンは一応偽名としてホライゾンと名乗りました。

( ^ω^)「それで、あの時は本当に死ぬかと思ったお。
       行商人の馬車が通らなかったら、餓死してたと思うお」

(*゚ー゚)「ホライゾンさんってチャレンジャー精神旺盛なんですねー。
     すごいなぁ。もっとお話聞かせてください」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:00:42.85 ID:UTb1oxEc0

( ^ω^)「他にも超都会っぽい所もいったお。
       大きな船があったり変な歌歌ってる人もいてすごく楽しかったお。
       えーっと、なんて歌だったかな。たしか」

( ^ω^)「君はどうして怒っているんだい?
      君はどうして悲しんでいるんだい?
      そんな事をしてないで歌おうよー♪歌には地位も何も関係ない♪
      歌声はこの世に生きる命の息吹ー。誰もかれしも歌って踊れや
      歌えば楽しい。綺麗な歌声聞かせてよラララー」


(*゚ー゚)「いい歌ですねー。あ、ちょっと待っててください」

( ^ω^)「??」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:02:33.92 ID:UTb1oxEc0

(*゚ー゚)「よいしょ、よいしょ」

( ^ω^)「うわ。大きなギターだお」

(*゚ー゚)「お父さんのギターなんです。
     私の宝物なんですよ。……ホライゾンさん、さっきの歌、もう一度歌ってみて」

( ^ω^)「~♪」

ブーンの歌に合わせて、しぃがギターを弾いた。


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:03:17.37 ID:UTb1oxEc0

君はどうして怒っているんだい?

君はどうして悲しんでいるんだい?

そんな事をしてないで歌おうよ 歌には地位も何も関係ない

歌声はこの世に生きる命の息吹ー 誰もかれしも歌って踊れや
歌えば楽しい。綺麗な歌声聞かせてよ 


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:05:29.06 ID:UTb1oxEc0

( ^ω^)「しぃ凄いおwwwwうめぇwwww」

(*゚ー゚)「ギターはお父さんに教わってましたから、唯一の自慢です」

/ ,' 3「コラー。夜中にうるさいぞー」

(*゚ー゚)「おじいちゃん。ごめんなさい」

/ ,' 3「ふん。子供はさっさと寝なさい。
    まったくギターなんて出してもうっ!」

(*゚ー゚)「はーい。おやすみ、おじいちゃんホライゾンさん」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:07:37.21 ID:UTb1oxEc0

バタン。

( ^ω^)「何かすいませんお。夜中にドンチャン歌っちゃったりして」

/ ,' 3「いや、いいんじゃよ。あの子がギターをひくなんて久々じゃったしな」

( ^ω^)「この家ではギターを作っているんですか?」

/ ,' 3「作っていた、と言った方が正確じゃのー。
    今は後継者もいなくなって、廃れていく一方じゃ」

( ^ω^)「後継者が?」

/ ,' 3「しぃの親父、つまりワシの息子も死んでしまったしのぉ」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:11:10.30 ID:UTb1oxEc0

( ^ω^)「なんか気まずい事聞いちゃってサーセン」

/ ,' 3「いいんじゃ。ギターなんて作っても所詮はわがまま貴族の遊び道具。
    どんないい楽器でも使い手の心が物欲におぼれているようでは
    本当の音は奏でる事は出来ん」

( ^ω^)「……」

/ ,' 3「しぃの親父も、あの糞貴族に殺された。親父の作ったギターが、発表会で演奏中に壊れたらしくてな。
    ふん。原因は貴族のギターに対する扱いが悪かったからにきまっとる。
    それを製作者のワナだとか言いがかりをつけて――」

( ^ω^)「……殺されちゃったんですかお?」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:12:45.80 ID:UTb1oxEc0

/ ,' 3「つまらん話を聞かせてしまったな。
    まあアンタがきてからしぃも少し明るくなった。感謝しておるよ」

( ^ω^)「そうですかお」

/ ,' 3「ずっといてくれてもわしは構わないんじゃが」

( ^ω^)「いえ、僕は……」

/ ,' 3「そうか。すまん、老人の戯言じゃ。忘れとくれ。おやすみ」

バタン


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:15:47.32 ID:UTb1oxEc0

( ^ω^)(まぁここで過ごすってのも悪くないお)

( ^ω^)(でも僕は盗賊だお。堅気の人のとこに転がり込んだら
       いつか迷惑をかける。それに、僕の手はもう汚れてるんだお
       一緒にいる資格はないお)



( ^ω^)「明日にでも、ここを出て行くかお」

( ^ω^)「久々に、人間らしい生活を送れたお。
       あんまりぬるま湯につかってると、抜け出せなくなりそうだお」

ブーンは空を見上げる。今日は満月だった。


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:18:57.00 ID:UTb1oxEc0




(‘_L’)「さーて、今日も農民どもから集めた金でパーティーじゃあああ!」

私はフィレンクト・ザ。ゴールデンマキシマム♪
毎日パーティーとか開催しちゃう茶目っ気な貴族♪
でもアタシが欲しいのはお金だけじゃないの。それは芸術♪

(‘_L’)「次の歌い手、参れ」

(*゚∀゚)「つーです。らーららー」

(‘_L’)「つまらん氏ね」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:21:05.81 ID:UTb1oxEc0

(‘_L’)「はー、全く。もう少しましな歌い手はないものか」

川 ゚ -゚)「何か仕事ない?」

(‘_L’)「うるせーな。もうお前必要ないから。仕事とか無いから」

( ・∀・)「フィレンクト様。今日の歌い手はこれで終いです」

(‘_L’)「ええい、ロクな歌い手がおらん! こうなったら俺が歌う!
     モララー、最高の楽器を用意せい!」

( ・∀・)「はっ! 仰せのままに!」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:23:31.82 ID:UTb1oxEc0

( ・∀・)「用意しました」

(‘_L’)「何だコレは。最近の楽器職人はやる気あるのか?」

( ・∀・)(たいしてわかんねーくせにワガママ言うなよ)

( ・∀・)「そう言えば、南にある辺鄙な村に伝説のギター職人がいるという噂が」

(‘_L’)「何ぃ!? 伝説!? レジェンド!? それいいじゃん!
      今すぐいって特注しようじゃないか!」
 

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:26:12.82 ID:UTb1oxEc0

こうして、フィレンクト公とその一味は辺鄙な村へと出かけていった。
そんなことは知らず、ブーンは旅立ちの準備をしていた。

( ^ω^)「今日の夜にでも旅立つお」

(*゚ー゚)「ホライゾンさん……」

( ^ω^)「泣くな。僕はしぃの笑顔が大好きだ。
      だから、最後まで笑顔でいてほしい」

(*゚ー゚) 「んっ。わかった……うん!」

/ ,' 3「ごほんごほんっ! うぇーっほん!」


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:29:54.24 ID:UTb1oxEc0

/ ,' 3「ニヤニヤさせるでない。さあ、最後なんじゃ。
    村人たちに挨拶してくるとええ」

( ^ω^)「荒巻さん。今までありがとうございましたお。
       本物のおじいちゃんみたいで、一緒に過ごせて本当に良かったお。
       とても楽しかったお」

/ ,' 3「……! べ、別にワシはあんたを孫みたいに思ってないんだからねっ!
    さっさといきなさいばか!」

バタン!

(*゚ー゚) 「おじいちゃん泣いてましたね」

( ^ω^)「これが噂のジジデレかお……」


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:32:51.08 ID:UTb1oxEc0

ブーン達はこの一ヶ月間お世話になった村人たちに挨拶をしてまわった。

( ^ω^)「ふー、大体まわったかお。のどかわいたお」

(*゚ー゚)「じゃあ水くんできますね。ちょっと待っててくださいw」

ぱたぱたぱたっ

( ^ω^)「ふー、本当にいい子だお。可愛いし」

( ^ω^)「ずっと一緒にいたいお……」

(;^ω^)「って駄目だお。そんなワガママだめだお。
       迷惑かけられないお!」



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:35:57.17 ID:UTb1oxEc0

ブーンは悩んでいた。
本当の事を言えば、このままホライゾンとして、しぃと一緒に過ごしたかった。

だけど、それは駄目だ。

いくら辺鄙な村といっても、お尋ね者であるブーンがいては
いつか迷惑をかけてしまう。

それに、自分の手は盗みで汚れきっていた。
庶民をこき使う貴族から、あらゆる物を盗んできたのだ。

( ^ω^)「誓ったはずだお……。盗賊になったあの日から、こんな日常の幸せなんて忘れてしまおうと」


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:38:03.44 ID:UTb1oxEc0

( ^ω^)「このまま、去るかお」

もう一度、しぃの顔を見てしまったら、去るのが辛くなる。

( ^ω^)「さよならだお、しぃ」

ブーンが歩き出そうとしたその時。

(‘_L’)「まだつかないのー?」
( ・∀・)「もう少しですよ。我慢してください」

( ^ω^)「!! なんであいつらがここに」

川 ゚ -゚)「むっ!?」




44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:40:41.62 ID:UTb1oxEc0

( ^ω^)「しまった!」

川 ゚ -゚)「ここで会ったが百年目!」

(‘_L’)「貴様はブーン。生きていたのか」

( ^ω^)「生憎、悪運は強い方でね! 煙玉!」

(‘_L’)「ぐわっ! ごほごほっ!」

( ^ω^)「あばよっ! ちなみに僕は村とは正反対の方向に逃げるぞ!」

ブーンはすたこらさっさと逃げ出した。


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:42:21.33 ID:UTb1oxEc0

川 ゚ -゚)「待てっ!」

(‘_L’)「ほっとけ。俺様ははやく伝説と呼ばれたギターがひきたい」

川 ゚ -゚)「しかし」

(‘_L’)「俺は雇い主だぞ! 貴族だぞ!」

川 ゚ -゚)「わかった」

( ・∀・)「見えてきました。あの村です」

パカパカ。パカパカパカ。


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:44:14.53 ID:UTb1oxEc0

「なんだなんだ?」
「貴族だ、貴族」

馬に乗った貴族に、村人たちは物珍しげに集まってきた。

(‘_L’)「俺はフィレンクトォォ! この中に、伝説のギターを知ってる者はいるかぁぁ!?」

ざわざわ……。
「それって、荒巻さんとこの?」
「でも、今はギター作ってないはずだけど」


lω^)(ギター? あいつ、それが狙いなのかお?)


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:46:11.81 ID:UTb1oxEc0

(‘_L’)「たのもう」

/ ,' 3「なんじゃい。ワシの家は見ての通り貧乏じゃ。
    何も無いぞ」

(‘_L’)「伝説のギターがあると聞いてね」

/ ,' 3「そんな物ないわい。昔はギターを作ってたが、あんたとおなじ貴族に
    作り手が殺されてね。貴族は好かん。さっさと街へ帰れ」

(‘_L’)「実に無礼な爺だ。もういい、力づくだっ! どこにギターがある!」

/ ,' 3「ぐおっ! 何をする!」



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:49:19.36 ID:UTb1oxEc0

(*゚ー゚) 「やめて! ギターってこれのことでしょう?」

(‘_L’)「む、そのギターは?」

(*゚ー゚)「お父さんが作ったギターよ。
     これが欲しいならあげるから、さっさと出てって。
     おじいちゃんに乱暴しないで」

(‘_L’)「ふははぁ。最初からそういえばいいんだ」

ずかずかっ

(‘_L’)「さあ、よこせっ!」


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:50:48.63 ID:UTb1oxEc0

ずばしゃぁ!

(‘_L’)「ぐおっ! 目がぁぁぁ!」

(*゚ー゚)「!?」

( ^ω^)「生憎だなフィレンクト。そいつは僕の獲物なんでね」

しゅたっ!

(*゚ー゚)「ホライゾンさん?」

( ^ω^)「ちっちっち。ぼくはホライゾンではない。
       泣く子も黙る盗賊ブーンさ」


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:51:33.04 ID:UEBvGgjS0
ブーンかっこいいなw

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:52:24.33 ID:UTb1oxEc0

(‘_L’)「貴様、この期に及んでまだ邪魔をするか!
      クー! 奴を捕まえろ!」

川 ゚ -゚)「1000万」

(‘_L’)「くそ、やるから早く捕まえろ!」

川 ゚ -゚)「いいだろう。盗賊ブーン。お前に恨みは無い。大人しく掴まれ」

( ^ω^)「だが断る」

川 ゚ -゚)「ならば実力行使だ」


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:53:42.90 ID:UTb1oxEc0

川 ゚ -゚)「風神剣!」

びゅおおおっ!

( ^ω^)「同じ手をくらうかっ!」

川 ゚ -゚)「なんと。姿勢を低くして避けるとは」

( ^ω^)「くらえ タバスコの舞」

川 ゚ -゚)「く、か、辛いっ!」


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:55:27.03 ID:UTb1oxEc0

(‘_L’)「何をやっている! さっさと捕まえろ!」

川 ゚ -゚)「駄目だ辛い、水、水」

(‘_L’)「クソ、役立たずめ!」

( ^ω^)「さあ、観念しておうちに帰りな。
       痛い目見る前にな」

(‘_L’)「ふざけるなぁぁぁ。俺はフィレンクト様だぞ!!」

その時

( ・∀・)「そこまでだ。この爺を殺されたくなきゃ、ギターを渡しな」


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:56:52.70 ID:UTb1oxEc0

(*゚ー゚) 「おじいちゃん!」

/ ,' 3「ぐぬう……」

( ^ω^)「くっ」

(‘_L’)「モララー! でかした!」

( ・∀・)「いえいえ。これもフィレンクト様の為。
      ついでに財宝のありかも教えてもらおうか」

(;^ω^)「ぐ、ぐうう」

(*゚ー゚) 「わかったわ。ギターをあげるから、おじいちゃんを放してよ!」


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:58:35.73 ID:UTb1oxEc0

( ・∀・)「それだけじゃ駄目だ。
      ブーン。お前のしこたま盗んだ財宝はどこにある」

(  ω )「無いお」

( ・∀・)「何だと?」

( ^ω^)「全部、貧しい兄弟達の仕送りに使ってんだよぉぉ!
       だから今までのたくわえなんてあるわけないでしょーがっ!」

( ・∀・)「……ちっ! くだらん。実にくだらん。
      盗賊が正義のヒーロー気取りか。美談だな、反吐が出るわっ!」




59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:00:59.35 ID:UTb1oxEc0

(;‘_L’)「おいおい、何もそこまで言わなくても」

( ・∀・)「フィレンクト公。ブーンはもう用済みです。殺しましょう」

(‘_L’)「し、しかし……」

( ・∀・)「何を躊躇していられる。今、ここでブーンを討ち取れば貴族としての地位もあがります」

(‘_L’)「でも、なぁ、その……そこまでしなくても」

(;^ω^)「わ、わかった。煮るなり焼くなり好きにするお。
      そのかわり、荒巻さんやしぃには手を出さないで欲しいお」



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:04:54.02 ID:UTb1oxEc0

/ ,' 3「よさぬかっ。それならばワシを好きにしろ。
    ワシはもう十分生きた。殺せ! ワシを殺せ!」

(;・∀・)「この爺暴れるな!」

(;‘_L’)「な、なぁ。もういいじゃん。俺様はギター貰えればそれでいいよ」

( ^ω^)「待ってくれお。そのギターはしぃの父親の形見で、大切な宝物なんだお」

(‘_L’)(マジかよ。え、それってまずいんじゃ。可愛そうじゃね?)

( ・∀・)「だからどうした。庶民が貴族に逆らうな。
      庶民ってのはなぁ、貴族様を喜ばせる為に存在してるんだよ!
      貴様らに発言権はない!」 
 

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:07:12.76 ID:UTb1oxEc0

川 ゚ -゚)「あー、からかった」

( ・∀・)「おお、クー。いい所に来たな。
      ブーンを殺して、ついでにギターを奪うんだ。
      仕事だ。やれっ!」

川 ゚ -゚)「悪いが断る」

( ・∀・)「何!?」

川 ゚ -゚)「確かに私は金が必要だ。
     だが、人の心や気持ちを踏みにじるような仕事は引き受けたくない」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:09:20.94 ID:UTb1oxEc0

( ・∀・)「この野郎」

川 ゚ -゚)「ついでに言うと、今お前のしている行為は人間のすることではない。
     フィレンクト公。今回はやめときましょう」

(‘_L’)「そ、そうだな。ギターはもういいや。行くぞ、モララー」

( ・∀・)「ふざけるな。ここまできてそれはないでしょう?」

(‘_L’)「モララー!?」

川 ゚ -゚)「聞き分けの無い奴だ」



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:10:48.73 ID:UTb1oxEc0

川 ゚ -゚)「風神剣」

びょおおおぉぉ!!!

(;・∀・)「んぶっ!? き、貴様……」

/ ,' 3「ぷは!」

(*゚ー゚) 「おじいちゃん!」

( ^ω^)「今だお! でやぁぁっぁああ!!」

ブーンの拳が、モララーの腹に炸裂した。


64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:13:22.05 ID:UTb1oxEc0

……



(‘_L’)「まあ、何か色々あったけど今回は諦める。
      だが、忘れるなよブーン。お前を捕まえるのは私だ。
      それにしても、まさか貴様が貧しい兄弟を支える為に盗みをやっていたとは知らなかったぞ」

( ^ω^)「つまらん身の上話を聞かれちまったお」

(‘_L’)「今までの事は水に流して、うちで雇ってやっても」

( ^ω^)「馬鹿いうな。貴族の元でなんてしんでも働かないお」




65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:15:29.73 ID:hulRtvO0O
なんというツンデレたち…

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:15:28.71 ID:UTb1oxEc0

こうして、フィレンクトはモララーを担いで帰っていった。

( ^ω^)「……」

(*゚ー゚)「あの、ホライゾンさん、助けてくれてありがとう」

( ^ω^)「もうわかってるお? 僕は……盗賊ブーンだお。
       ホライゾンなんて偽名だお。盗みばかりする、ただの悪人だお」

(*゚ー゚)「……でも、私にとってホライゾンさんはホライゾンさんです」

( ^ω^)「そんな屁理屈……」



67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:18:22.96 ID:UTb1oxEc0

反論しようとした時、喉まで出ていた言葉が止まった。
しぃに抱きつかれたからだ。

(*゚ー゚)「ずっと一緒にいてください……! いなくなっちゃ、嫌です!」

( ^ω^)「しぃ」

僕だって、離れたくない。別れたくない。
だけど、それは駄目なんだ。僕は盗賊なんだから。

( ^ω^)「わかってるお? 僕なんかじゃなくて、もっといい人を探すお。
       盗賊なんて悪人に惚れたら、親父さんが泣くお?」

(*゚ー゚)「ホライゾンさんは悪人なんかじゃないっ!
     どうして、そんなに自分の事を悪く言うんですか!」


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:21:18.47 ID:UTb1oxEc0

( ^ω^)「しぃ。でも――――」

/ ,' 3「ほれ、ホライゾン」

( ^ω^)「荒巻さん。あなたからも何か言って……」

/ ,' 3「何を言っておる。それはおぬしが決める事じゃ。で、どうするんじゃ?
    お前はこーんな健気な女子の頼みを断っちゃうのか?」

( ^ω^)「し、しかし、僕は!」

/ ,' 3「……君はどうして怒っているんだい♪
    君はどうして悲しんでいるんだい♪」


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:22:56.17 ID:UTb1oxEc0

突然、荒巻さんが歌いだした。

その歌は、あの時の……。

/ ,' 3「そんな事をしてないで歌おうよ 歌には地位も何も関係ない」

「歌声はこの世に生きる命の息吹ー 誰もかれしも歌って踊れや」

それまで押し黙っていた村人達が、口を開き歌い始める。

「「歌えば楽しい。綺麗な歌声聞かせてよ」」 



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:24:54.54 ID:UTb1oxEc0

/ ,' 3「そうじゃな。ワシも、この村の皆も、お前にいてほしいと思っておるぞ」

( ^ω^)「え……?」

/ ,' 3「歌の通りじゃ。ワシはお前の歌声が聞きたい。
    ……これだけじゃ、お前にいてほしいと思う理由には不十分か?」

( ^ω^)「荒巻さん」



71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:28:54.30 ID:UTb1oxEc0

昔々、ブーンという名の盗賊がいましたとさ。
彼は盗む事を止め、歌う事を始めたそうだ。

ギターを奏でる女子と一緒に、ホライゾンは素晴らしい歌声を各地に届けた。

それは、本当に心に響く歌だそうで、かのフィレンクト公も大喜び。
年に10回は公演を頼んだそうな。

その歌声の影響か、貴族達の心も優しくなり、
庶民と貴族の関係も昔ほど厳しくなくなっていったそうだ。


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:29:32.71 ID:UTb1oxEc0

君はどうして怒っているんだい?

君はどうして悲しんでいるんだい?

そんな事をしてないで歌おうよ 歌には地位も何も関係ない

歌声はこの世に生きる命の息吹ー 誰もかれしも歌って踊れや

――歌えば楽しい。綺麗な歌声聞かせてよ 


fin

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:41:38.88 ID:UTb1oxEc0

・あとがき

HAHAHA。読んでくれてた人が一人以上いて安心したぜ。
シュールな感じで書いたら意外と思い浮かんだテーマが真面目で
もうね、アホかと馬鹿かと。料理するのにカッターナイフをつかっちゃった感じ。
消化不良な作品でしたが、色々勉強になったと前向きに捉えます。
うはは。では

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