mesimarja
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ξ゚⊿゚)ξツンは実のようです
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 15:43:42.18 ID:uA1EWY7T0
      桃の木


昔々、あるところに、腐った桃の木があった。

もとは巨大な一本の樹木で、周囲の木立と共に森に存在していた。
が、巨大な反面、養分を多く必要としたため、大地はおろか、
森を構成する全ての木から養分を吸い上げてしまった。

桃の木は吸い上げた養分を糧に成長を続け、やがて天を突く高さになった。
が、桃の木の成長が原因で、周囲は雑草さえ生えない砂漠と化してしまった。

桃の木は、全盛期の半分以下に萎れ腐りながら、なおも実をつけた。
実は、桃の木にとって、子供に等しかった。
桃の木は、全身の養分をひとつの実に集中し、眠るように佇んでいた。
人間に譬えるのならば、妊婦が何も食べずに転がっているように見える。

悠久の年月が流れ、桃の木は萎れながらも、実の成長を見守った。
できるだけ消費を抑えるため枝を切り落とし、実をつけた一本だけを残した。
幹を少しずつ萎ませながら、体を維持していった。桃の木の念願は、あと少しで叶うと思われた。


一匹の雉が近づくまでは……。


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 15:45:38.56 ID:uA1EWY7T0
      一物


昔々、あるところに、老夫婦が住んでいた。
大層仲がよく、爺様は働き者で、婆様は献身的な賢妻だった。

二人の生活は平穏そのものだった。若干食料の蓄えに不安を感じる時期もあった。
が、やはり二人の生活は平穏で、幸せに満ち溢れていた。
しかし、爺様は、婆様が口に出さずとも、悲しみに暮れていることを知っていた。
原因は、爺様が流行性耳下腺炎を患ったことによる、不妊症だった。

流行性耳下腺炎は、俗にいうおたふく風邪のことだ。
生涯に一度だけ罹るのが一般的で、風邪との違いは、顔面の疼痛と、高熱、顎周辺の腫れだ。
俗称のとおり、顔が阿多福面のように脹れるのが特徴だった。

本来ならば大したことのない病だ。しかし、稀に男性が不妊症に罹ることがある。
爺様は運が悪かったのだろう。彼の精子に子を授かる力はなくなっていた。

/ ,' 3「ええい。忌々しい……」

一度、まな板の上に陰部を乗せ、鉈を振り下ろそうとしたことがあった。
幸いにも、陰部が萎縮したために難を逃れた。
が、縮んだ一物を情けなく思い、自殺まで考えた。

爺様は、神経衰弱の気があるようだった。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 15:48:15.73 ID:uA1EWY7T0
      桃の実


雉は、自慢の羽を収め、ゆっくりと落下していった。

長い尾が風圧で軋み、音を立てて千切れ飛んだ。が、まるで頓着した様子は見せない。
雉は走るのは得意だった。しかし、飛ぶのは苦手であり、捕食者に追いかけられ、
長距離の飛行をしたせいで、精根尽き果てた状態だった。

実を落としてしまったのは、雉の責任か、雉を追った捕食者の責任なのかはわからない。
しかし、結果として、桃の木は子供を失った。

実は、凄まじい速度で落下しながら、風圧に果肉を削られていった。
皮が飛び、ついで果汁が線となって空を舞った。
実が落ちた後には、果肉や果汁の道が、さながら虹のように輝いていた。

雉は、果汁を吸い、果肉を啄ばみながら桃を追った。
すでに羽を開くことさえままならず、目は瞑ったままだ。
本能のみで桃を食しているように思えた。

桃と雉は、壮大な滝を背に落下を続けた。
下では渦を巻く滝壺が、巨大な口を開き、獲物を待ち侘びていた。
飛んで火に入る夏の虫とは違い、桃と雉には選択の余地など存在していなかった。

水飛沫を浴び、雉が目を開いた時には、すでに滝壺に引きずり込まれていた。
雉は桃に赤子を見た。赤子は笑いながら、渦をゆりかご代わりに笑っていた。

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 15:51:00.31 ID:uA1EWY7T0
      山下り


川を流れてきた赤子を拾い上げたのは、婆様だった。
婆様はさっそく爺様に赤子を見せるため、山道を登った。

/ ,' 3「本当に、流れてきたのかい?」

婆様が頷くと、爺様は喜びを表した。
のみならず、実際に赤子を天に掲げ、軽快な踊りを舞って見せた。
が、爺様の心境は複雑な模様を描いていた。

/ ,' 3(婆様が他の男と寝たのではないか)

などと考えてしまい、踊りもそこそこに、赤子を婆様の腕に押しつけた。
しかし、婆様は嬉しそうな笑みを浮かべるばかりで、爺様の不審に気づいた様子はない。
爺様は鼻を鳴らして赤子と婆様を一瞥すると、芝刈りの作業に戻った。

('、`*川(全く、素直じゃないんだから)

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 15:51:59.33 ID:uA1EWY7T0
婆様は腰に挿した鎌を手に取ると、爺様に近寄った。

/ ,' 3「おい。赤子が崖から落ちてしまったらどうするのだ」

('、`*川「落ちやしませんよ。動かないのですから」

爺様は不満げな表情を浮かべて見せた。
が、内心は婆様の心遣いに感謝していた。
のみならず、感謝を表すために口笛を吹き始めた。

/ ,' 3「ひょうい! さあ!」

段々と興奮してきた爺様は、鎌で芝を軽快に刈り、自慢の腰使いを披露した。
婆様は嬉しそうに手を叩き、大声を上げて笑った。
が、爺様の饗宴は長く続かなかった。
爺様は赤子に蹴り飛ばされ、崖を転がり落ちていった。

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 15:53:24.73 ID:uA1EWY7T0
      泥棒猫


赤子は日増しに成長を続けた。爺様は日増しに衰弱していった。

赤子に蹴り落とされた際に全身の骨を折り、
肋骨が肺に突き刺さって生死の狭間を彷徨った。
のみならず、実際に黄泉の国で閻魔と対談したと力説した。

婆様は、涙を堪えることができなかった。
が、当の赤子は暢気なものだった。

ξ゚⊿゚)ξ「やーい。糞爺ー。くたばれー。へんたーい」

などと囃し立て、枕元に線香と菊を飾り、お経を唱えた。
婆様が怒ってツンの頬を張ると、逆に股間を蹴り上げ、
呻く婆様の背中に尻を乗せると、乗馬の真似をして笑った。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 16:02:14.67 ID:uA1EWY7T0
しかし、ツンの悪行や読経にも負けず、爺様は健康を取り戻した。
ツンは再び戻った夫婦の暢気な会話が気に入らなかった。
そこで、爺様を誘って風呂に入った。

そうして婆様が火を燃やしているのを確認すると、大声で喘いで見せた。
婆様は慌てふためき、腰を抜かした。滑稽だった。が、尚更に滑稽だったのは、爺様だった。

/ ,' 3「はあはあ。ツン。可愛いよツン。むふうん。はあはあ。あふうん」

萎びたままの一物を懸命に尻に押しつけ、爺様は腰を振り続けた。

('、`*川「こ、この、この泥棒猫っ!」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 16:04:10.47 ID:uA1EWY7T0
      永眠


ツンの悪行は留まることを知らず、爺様と婆様はほとほと呆れ果て、
殺してしまおうと考えた。実行役は、婆様に決まった。
というのも、爺様はツンとの擬似性交によって、腰を病んでしまったのだった。

婆様は計画通りにツンが寝静まったのを確認すると、包丁を振り下ろした。

('、`*川「死ねえ。死んでしまえ。ふひひ。いひっ。泥棒猫! 泥棒猫!」

しかし、前日から不審を感じていたツンは、爺様と布団を取り替えておいたのだった。
こうして爺様は婆様に刺殺され、この世を去った。享年、八十三歳の大往生だった。

爺様は息を引き取る間際に、「筏を俺だと思って大事にしてくれ」といい残したらしい。
ツンは深い眠りについていたので、聞いていなかった。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 16:05:21.91 ID:uA1EWY7T0
      旅立ち


婆様が追い出したというよりも、ツン自身が旅立ちを望んだ。
というのも、からかう相手が死んでしまったことにより、
暇潰しが容易にできなくなってしまったことに起因する。

ξ゚⊿゚)ξ「私は鬼を討伐する旅に出るわ」

婆様は心底驚き、「ようやくツンも一人前になったのね」などと喜んで見せた。
が、心の中では「ようやく出ていく気になったか」と喜び勇んだ。
のみならず、久方ぶりの舞を披露した。

('、`*川「ほっほー! ほあっ。よいよい」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 16:08:59.72 ID:uA1EWY7T0
婆様は華麗な舞で山に登ると、毒草を手に、戻ってきた。
そうしてツンの冷笑を背に浴びながら、団子を作り始めた。

ξ゚⊿゚)ξ「気を使わなくてもいいのに」

('、`*川「なにをいっているんだい。孫の旅立ちだ。餞別代りに持っていっておくれ」

婆様はなけなしの金で一張羅を買い込み、黍団子と共にツンに渡した。

('、`*川「無事に帰ってくるんだよ」

婆様の見せた涙は、嬉し涙だった。
が、ツンが爺様の形見の筏に乗り込むと、本物の涙を流した。

('、`*川「まっ、おま、お……」

婆様は溺れてしまった。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 16:11:33.12 ID:uA1EWY7T0
      川下り


爺様の作った筏は、あまりに粗末な出来だった。
半刻も経たぬ内に水が滲み込み、せっかくの一張羅は濡れそぼり、まるで役を成さない。
ツンは早々に川から上がってしまいたかった。
が、櫂が流されてしまい、途方に暮れた。

ξ゚⊿゚)ξ(死んでまで迷惑をかけるなんて……)

実はツンにとって、悪戯は愛情の裏返しだった。
爺様が好きだから崖から蹴落とし、成仏するようにお経を唱え、菊を飾った。
風呂場で誘惑したのも、爺様が欲求不満だと見抜いた上での行動だった。

もちろん嘘だ。ツンは腰まで水に浸かりながら、「これが自業自得か」と妙に得心した。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 16:13:13.02 ID:uA1EWY7T0
      猿


慌てて着物を羽織りながら、刀に手を伸ばした。
完全に乾いてはいなかったが、生憎全裸を晒す趣味はない。

ξ゚⊿゚)ξ「誰なの」

木立に向かい、声を張り上げた。
砂利を踏む音が一瞬だけ途絶え、嗚咽が聞こえた。

(´・ω・`)「ううっ。お嬢さん。お嬢さん。どうか刀をお収めください」

ξ゚⊿゚)ξ「姿を見せたらしまってあげる」

僅かに躊躇する間があってから、葉が擦れた。
ツンは思わず眉を顰め、鼻を抓んだ。

(´・ω・`)「お初にお目にかかります」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 16:14:23.74 ID:uA1EWY7T0
猿と思しき影は、黄ばんだ歯を見せて笑ったように見えた。
が、所々の体毛が抜け落ち、露呈した皮膚は赤い発疹に覆われていた。
おいそれと警戒を解くわけにはいかないと、ツンは気を引き締めた。

ξ゚⊿゚)ξ「なにか用なの?」

当然だが、ツンは鼻を抓んだままだから、明瞭な発音はしていない。
猿は困ったように額の皺を寄せながら、「落ち着いてください」と繰り返した。

(´・ω・`)「お腰の袋は黍団子でしょう。ひとつ僕にくれませんか」

ξ゚⊿゚)ξ「それはできないわ。婆様が作ってくれた大事な黍団子だもの」

毒入りだと気づいていたので渡しても問題はなかった。
が、ツンは目的達成のためにわざと渋って見せた。

(´・ω・`)「そこをなんとか。このままでは飢え死にしてしまいます」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 16:16:04.97 ID:uA1EWY7T0
ξ゚⊿゚)ξ「私はこれから鬼を退治しに行かなければならないのよ。
大事な兵糧を、おいそれと差し出すわけにはいかないわ」

(´・ω・`)「鬼を退治に! 傾国の美貌を持つ麗しい貴女が、
何故そのような危険な旅をしているのです?」

満更でもないようにツンは頬を赤め、腰に下げた袋に手を入れた。
が、しばらく思案し手を抜くと、背負った袋から栗を取り出した。

ξ゚⊿゚)ξ「ここに栗があるわ。これでどう?」

(´・ω・`)「おおっ。僕の見込んだとおり、貴女は見た目だけでなく心もお美しい」

ξ゚⊿゚)ξ「でも、条件があるわ。実は私、お供を探しているのよね。
あんたが私と来るなら、この栗をあげてもいいわよ」

傾国は、国を滅ぼす美貌の他に、遊女の意もあった。
猿は心の中で「売女は死ね!」と叫びながら、栗を受け取った。

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 16:16:52.23 ID:uA1EWY7T0
      雉


(´・ω・`)「見てください。珍しい雉がいます」

猿の指差す方を見ると、枝に留まっている雉と目があった。

(´・ω・`)「せっかくですし、お供に引き入れてみては?」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね。あんたよりかは綺麗だし」

猿に冷笑を送っていると、大きな羽音が聞こえた。
慌てて視線を枝に移すと、雉が自分に向かってくるのが見えた。
ツンは咄嗟に刀を抜き払った。が、雉は優雅な身のこなしで躱し、地面に足を着いた。

( ^ω^)「刀を収めてくれお。ブーンはなにもしないお」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 16:17:39.33 ID:uA1EWY7T0
ξ゚⊿゚)ξ「どうだか。怪しいものだわ」

雉は目を見開き、慌てて羽音を立てた。

( ^ω^)「君の名前はツンだお?」

刀を雉の脳天に振り下ろそうとしていたツンは、ふいに肩の力を抜いた。

ξ゚⊿゚)ξ「そうだけど……。あんたは?」

( ^ω^)「おっおっ。ブーンはブーンだお。ツンがまだ実の時に見ているんだお」

猿が怪訝そうな顔を向けてきたが、取りあわずに雉を見つめた。
見覚えがあるような気はした。しかし、犬ならともかく、雉はまるで見分けがつかない。

雉は「心中察するお」と呟き、頭を垂れた。

( ^ω^)「どうか怒らないで聞いて欲しいお」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 16:18:52.37 ID:uA1EWY7T0
雉の話を要約すると、以下のとおりになる。

・獣に追われ、命からがら逃げた先に桃の木があった。
・休もうとしたが、体勢が崩れ、実を蹴飛ばしてしまった。
・気が付くと、赤子と一緒に川辺に流れ着いていた。
・赤子は婆様に拾われた。

(´・ω・`)「木に人が生るなど、考えられませんが」

( ^ω^)「でも、事実なんだお。ブーンは、いつもツンを遠くから見守っていたお。
ツンの爺様が崖から転げ落ちた時、懸命に身を挺して速度を緩めたのはブーンだお」

尻尾の有無を、爺様救出と繋げた雉は策士だった。
ツンは感動のあまり咽び泣き、雉を供とすることを決めた。
というのはもちろん嘘で、使いやすそうな奴隷を見つけ、喜んだのだった。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 16:20:36.82 ID:uA1EWY7T0
      旅の果て


いつの間にやら猿を供に加えたツン一行は、
砂浜に並んで立ち、沖合いに浮かぶ島を眺めていた。
太陽は禍々しい雲に隠れ、辺りは強風によって不穏な空気が漂っている。

('A`)「やっぱり帰りてえな」

犬がおどけたように舌を出した。
猿は犬に同意するように尻を掻き、幾度となく頷いている。
しかし、雉だけはツンに寄り添うように、爛々と輝く瞳を島に向けていた。

ξ゚⊿゚)ξ「さあ。準備はいいかしら」

('A`)「……よくねえ。やっぱり俺は帰るわ。黍団子さえ貰ってないし」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 16:22:07.20 ID:uA1EWY7T0
(´・ω・`)「僕もそうしようかな。よく考えたら、栗と命じゃどうも吊り合わないし」

ξ゚⊿゚)ξ「今更なにをいっているのよ。もう遅いわ」

( ^ω^)「そうだお。鬼を倒して、英雄になるんだお」

('A`)「英雄ねえ。なってどうなるんだ?」

( ^ω^)「ど、どうって」

('A`)「肩書きで飯が手に入るか? 誇りで飯が炊けるか?」

(´・ω・`)「肩書きも誇りも飯や火に劣る! 不思議!」

('A`)「俺たちは栗に騙されたんだ。空腹だったんだから、仕方がねえことさ。
大体、飢え死にしそうな動物に、恩着せがましく栗を渡すってどうなのよ。おかしくね。
無償の愛ってのが感じられないんだけど。そんなやつに命を懸けるのもねえ」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 16:24:31.12 ID:uA1EWY7T0
これほどに回る頭が犬にあるなど想像もしなかったツンは、一瞬だけ言葉に詰まった。
が、得意の暴力を使わずに、場を収めて見せた。

ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ宝物が要らないってこと?」

(´・ω・`)「た、宝物? 鬼が島には宝物があるんですか?」

目を輝かせた猿を見つめ、何度も頷いて見せる。

ξ゚⊿゚)ξ「あるなんてものじゃないわ。
打ち振ると望むものが出る打ち出の小槌さえあるのよ」

(´・ω・`)「そうなると、打ち出の小槌を何度でも出せば、好きなだけ好きなものが出せますね」

('A`)「けっ。騙されんなよ。上手い話には裏があるってね」

ξ゚⊿゚)ξ「裏なんてないわよ。大体、あそこに見える鬼が島だって、
打ち出の小槌で出したものなんだからね」

ツンは怯む犬を見、後一押しだと考え、腰から黍団子を取り出して三匹に分け与えた。
満腹は、思考を鈍らせる効果がある。
さらにツンは、自分の分も犬に与え、機嫌を直すように求めた。

('A`)「仕方ねえな。食の恩は命の恩ってね。俺に任せておきな」

ξ゚⊿゚)ξ(ばーか。あんたたちはただの保険よ)

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 16:25:33.66 ID:uA1EWY7T0
      鬼が島


ツンが自分たちを討伐に来ると知った鬼たちは、
壅塞阻止に全霊を込めた。とはいえ、元来より頭の鈍い種族だ。

彼らの作成した柵は、不恰好な枝を地面に刺しただけのもので、
風が吹けば、たちどころに薙ぎ倒されてしまうような酷い出来だったが、
身軽な猿や雉とは違い、ツンと犬に功を奏したようだった。

さらに柵は、作成した当人たちでさえ予想しなかった効果を及ぼした。
即ち、ツンを孤立させる役目を果たしたのだ。

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 16:27:20.81 ID:uA1EWY7T0
柵を楽々と飛び越えた雉は矢で狙われ、猿は勢い余って落とし穴に嵌り、
犬は憤慨して柵に体当たりをし続けたが、弱りきった体で柵を壊すのは不可能だった。
柵を迂回するツンを放置し、鬼は動物に襲いかかった。

鬼からすれば、ツン以外は、矮小で低俗な生物に過ぎなかった。
苦労して策を練らずとも、力押しだけで容易に殺すことができるのだ。

穴で足掻く猿には落石を、追い詰められた雉には大量の矢を射かけた。

犬は手を下すまでもなく、柵を破壊するのに精力を浪費していたから、
なんなく生け捕りにし、沸騰する湯の中に放り込んだ。
かくして討伐一行は、瞬く間にツン一人となってしまった。

ツンは得意の悪知恵を発揮することができず、鬼に捕らわれてしまった。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 16:28:28.06 ID:uA1EWY7T0
      黍団子


犯されるツンを肴に、鬼たちは酒をのみ始めた。
中央には鍋が置かれ、茹で上がった犬、猿、雉が濃厚な香りを発している。

久方ぶりの戦闘とあって、鬼の興奮は止まる所を知らなかった。
踊り、笑い、のみ、食べ、叫び、吐き、歌い、犯す。
宴は次第に狂気を帯び、共食いをはじめる鬼まで出る始末だった。

しかし、負け腹の業煮やしを見縊っていると、恐ろしいことになる。
代わる代わる犯され続けているツンの瞳にあるのは、涙だけではなかった。
麻姑掻痒とはいかぬのが世の定めであり、鬼も例外ではなかった。

婆様の怨念がこもる黍団子から猿、犬、雉に毒が回り、
やがて三匹の鍋を食した鬼の軍団は、瞬く間に息絶えていった。

それは、膣から毒を摂取したツンも例外ではなかったという。



      了

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 16:31:30.97 ID:uA1EWY7T0
あとがき

芥川龍之介の桃太郎からTOUYO!
いろんな部分をすぐSAIYO!

YO!YO!

もちろん芥川の桃太郎は、こんなに汚い文章やお粗末な展開ではないけれども。

ところで、地の文って難しい。
例えば>>1の「膨らませながら」は、「膨らましながら」とで悩み、
結局はググって数の多いほうを使った。

「せ」と「し」の使い分けがどうもよくわからない。
ちなみに「い」を真ん中に挿入すると、「せ」「い」「し」となる。

爺様にならぬよう、精子の無駄遣いにはご注意を。

コメント

え?あぁ、そう。
[2011/11/24 22:22] URL | #- [ 編集 ]


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