mesimarja
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('A`)彼らは本を手に闘うようです
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:21:48.74 ID:Du7czIb80

15時40分
電子音のチャイムが教室に響き渡る

ほとんどの生徒が委員の号令の前に立ち上がり、
それに急かされる様に「起立」と委員が号令をかける

礼を済ませると教師がうっすらと微笑み教室を後にする

それを見送った後、生徒達は次々と言葉を漏らしながら机を下げ始める

ほとんどの者が部活に、残った者は遊ぶ約束、そんな会話をいっさいしないで帰る者など
10分も経つとクラスに残るのは5人にも満たない

しかも残る人間は高確率でカップルやうるさいタイプの人間である

そんな教室にいても意味がない、決して居づらいというわけではない
切ないだけである

俺はそっと教室を後にする




2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:23:57.00 ID:Du7czIb80

ここは私立VIP高校

それなりの進学校である

完全下校時間は6時40分

アルバイトは事情がない限り禁止

「勉強するためだけだったら違う学校いけよ」

校長がぼそりと言った言葉である

大いに学べ!大いに遊べ!ここは私立VIP高校


そんな高校でおこるささやかな闘い



3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:25:14.88 ID:Du7czIb80


('A`)彼らは本を手に闘うようです




4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:28:03.78 ID:Du7czIb80

16時30分

('A`) 雨降ってるよ・・・

俺の名前はドクオ
みんなからはドックンと呼ばれていない

俺には「キモイ」という愛称がある

('A`) これを見ている大きなお友達!ドックンって呼んでもいいよ!

一人何もない空間に言い放つ
小学生の挨拶並だ

「なにあれ・・・」

「キモイじゃなくて気持ち悪い・・・」

どうやら愛称は「気持ち悪い」に変わったようだ

周りの何人かが引いているのがわかる

もしこんな事言ってる奴いたら俺だって引くわ




6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:29:42.70 ID:Du7czIb80

('A`) (さてどうすっかね・・・)

傘は持ってきていない

学校から家までは徒歩、30分はかかる

この学校で時間を潰す場所は一つしかない

昼休みを過ごすあの場所

「図書館」である


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:30:17.57 ID:Du7czIb80

この学校は「図書室」ではなく「図書館」なのである

敷地内に校舎とは別に建てられている

かなりの広さがありこの図書館目当てに入学する者も少なくない


図書館に一番近い出入り口まで行き、できるだけ濡れないように入館する

('A`) なんか面白そうなのないかな・・・

ボソボソと呟きながら本に挟まれた道を突き進む

('A`) 何だこの本?

俺は一冊の赤い本を手に取る

明らかに周りに置かれている本と違っている

('A`) 全く読めん・・・。どこの国の文字だこれ?

最初から最後までペラペラとめっくてみたが理解不能

俺はその本を元の位置に戻した




8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:31:20.70 ID:Du7czIb80

('A`) なんかないかな・・・

面白そうな本を見つけては手に取り棚に戻す
これをずっと繰り返していた

('A`) ・・・と

また一冊手に取る

するとノートのような物が一冊足下に落ちる

きっと本と本の間に挟まっていたのだろう

真っ黒なノート、表紙には白い文字で「DEATH NOTE」と書かれている

中には何もかかれていない

('A`) 誰かの落とし物かな?

その直後、何かの気配を感じ取り振り返る



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:32:42.11 ID:Du7czIb80

立っていたのは2メートルを裕に超えるであろうモノ

目はぎょろりとしていて、唇は卑怯者のような色をしている
顔が白いのに対し、身にまとっている衣類は真っ黒
よく見ると背中に何かついている

「おれがみえるか?」

('A`) え・・・うん。見えるけど(学校でコスプレかよwww)

「そのノートh('A`) あ、これきみの?はい

「え、いらないのか?」

('A`) 人のもらうほど困ってないよ

「でもこれは死にg('A`) 俺は自分のがあるから

「あ・・・うん。ごめん、じゃあね・・・(こいつ所有者なの?)」

そういって男はどこかに消え・・・あれ?

('A`) あれ?今まで誰かと話してた気が・・・

気のせいか、そう思いまた歩き出す



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:34:23.00 ID:Du7czIb80

図書館に入ってからもう30分が経とうとしていた

雨脚は強くなる一方で当分は止みそうにない

('A`) これは!

そんな中、ある本が俺のハートを射止めた
自分で言うのも何だがこの表現は無いな

「全国高等学校野球選手権大会70年史」

(*'A`) ktkr

分厚いそれを手に抱え読む場所を探す

8人用のテーブルが規則正しく並んでいる、いったい何人座れるのだろうか

時計を見ると短針は5を指し、長針は12を指している
この時間に図書館にはいるのは初めてだったが、思ったより人が少ない

体育館の2、3倍はある図書館には30人もいなかった



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:36:14.71 ID:Du7czIb80

適当な場所を見つけ椅子に座る

(*'A`) wktkがとまらないぜwwwフヒヒwwww

全国高等学校(ryを10分ほど読んで俺は気づいた

( A ) これチア載ってないのかよ・・・

こんなにも集中して読んでいたのに
くやしい!でも(ry

ふと前を見る
いつの間にか人が座っていたらしい

川 ゚ -゚)

黒くて長く、美しい髪の女子が座っていた
彼女はこちらを見ると少し微笑み一言言い放つ

川 ゚ー゚) 私の勝ちだな

彼女が手にする本を見て俺は驚きを隠せなかった



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:36:44.85 ID:Du7czIb80

VS 川 ゚ -゚) 素直クール



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:37:41.85 ID:Du7czIb80

angle・・・ 川 ゚ -゚)

16時30分
  _,
川 ゚ -゚) むぅ

帰ろうにも外は雨、雨の中を歩く道具は持ってきていない
すぐ風邪を引いてしまうため、濡れてまで帰ろうとは思わなかった

仕方なく親に連絡をとる

川 ゚ -゚) 「母さん、今から迎えにこれないか?」

「ごめんねクー、これから用事があるから・・・6時過ぎだったら迎えに行けるわ」

川 ゚ -゚)「ん、その時間でいいよ。着いたら電話をしてくれ」

母は了解、と一言言って電話を切った
私は携帯を鞄に戻す

川 ゚ -゚) さて時間ができてしまったな

立ち止まっているのも何なのでそこら辺をうろつき始める



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:38:22.60 ID:Du7czIb80

雨が降っているため、陸上、サッカー、野球などの外で活動をする部活の生徒が、
校内でランニングや筋トレといったことをしている

教室に戻ろうかと思ったのだが、どうやら教室の前はランニングのコースになっているらしい
かけ声を出しながらぞろぞろと廊下を走っている

とても教室に戻る気にはなれなかった

それに、どこかの忘れ物をした馬鹿みたいな目に遭いたくない

川 ゚ -゚) (どこかいい場所はないものか・・・)

窓の外を見る、視界に入るのは大きな建物

川 ゚ー゚) いい場所があるじゃないか

それに気づくと少し早足になりながら目的の場所を目指す


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:39:17.44 ID:Du7czIb80

図書館にはいるとさっきまでの騒がしさはなかった

ゆったりとした音楽が流れ、とても気持ちが落ち着いていく

('、`*川 じゃあね、クー

川 ゚ -゚) 助かったよ、伊藤

困ったときはお互いさまよ、そういって伊藤は歩いていった

彼女のおかげで私は濡れることなく入館することができた


図書館に行くことにしたのはいいが、たどり着く方法がなかった
先ほどよりも雨が強く打ち付け、ほんの少し外に出たら風呂上がりのような状態になるだろう

困っていると後ろから声をかけられる

('、`*川 どしたの?

川 ゚ -゚) 図書館に入りたいのだがな・・・

そう言って私は空を見上げる、灰色がいっぱいに広がっていた



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:39:57.23 ID:Du7czIb80

('、`*川 なんだそんなことか

そう言って彼女は傘をさす

('、`*川 ほら、早く入りなさいよ

川 ゚ -゚) ありがとう、助かった

そして私は無事入館、17時まであと10分と言ったところか

何の本を読もうか、考えながら歩き出す。

館内の人数はどれくらいどろうか

中には赤い本を持ちながら「ざける」と呟いている少年や、
おびえた様子で「しにがみ」と声を上げ、座り込んでいる者もいた

そんな中、隣の列から一人の男がにやつきながら歩いてくる

やたらと分厚い本、野球選手という文字が見えた
髪がながく、前髪は目にかかっている



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:41:00.29 ID:Du7czIb80

あの容姿であの内容の本、しかもあの厚さ、
もはや受け狙いとしか思えない

川 ゚ -゚) あんな愉快な奴がこの学校にいたのか・・・

私も負けてられないな、何か本を見つけなければ

あいつに勝つにはギャップを利用するほか無い
よく私は周りから純粋だ、とからかわれる
つまりは子供っぽいと言うこと!!
ここで大人な知識を見せつけてくれるッ!!

川 ゚ -゚) これならどうだろう

本を一冊とり、先ほどの男を探す
座って読んでいるのが数人だったためすぐに見つかった

私は男の前に座り、男が気づくのを待つ

川 ゚ -゚) (この勝負・・・勝ったな)

3分ほどすると男が本を閉じる

( A ) チアが・・・

あれ?私の存在に気づいていない?



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:41:47.17 ID:Du7czIb80

川;゚ -゚) (はよ気付けや)

若干焦る、まさか空気扱いとかね。ないわー

そう思った矢先、男が顔をこちらに向ける

('A`)

こちらを見つめている
心の中でしっかり突っ込みを入れる、こっちみ(ry

川 ゚ー゚) (さあ見るがいい・・・)

表紙が見えるように本を手に持つ
この本はまだ一度も開いていない
勝利を確信したら読み始めようかな、大人な私を見よ

(゚A゚)

男の顔を見て私は勝利を確信した

そしてゆっくりと本を開く
そこで驚いていろ、お子ちゃまめ



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:42:52.68 ID:Du7czIb80

angle・・・('A`)

俺は驚愕した

目の前にいるこの美しいお方が手にする本、それは

「気持ち良い!子供のつくりかた」

なんでこんなの学校にあるんだよ!
それただのエロ本じゃね!?

視線を彼女に移す、なぜか勝ち誇ったかのような顔をしている
そして彼女はゆっくりと本を開き、それを読み始めた

しかし、5分もしないうちに彼女の表情が変わっていく
なんだろう・・・あせっているような

川;゚Д゚) 

彼女はパタンと本を閉じた



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:43:46.23 ID:Du7czIb80

川;゚ -゚) な、なあキミ

(;'A`) ひゃい

急に声をかけられたので変な声が出る
彼女はお構いなしに続ける

川;゚ -゚) 子供ってコウノトリが運んで来るんじゃないのか!?

(;'A`) ・・・え?




27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:46:38.05 ID:Du7czIb80

彼女はスタンド使いですかね
気がつけば1分が経っていた

キングクリムゾンより長い時間とばせんのかよ・・・

川;゚ -゚) 答えろ!どうんなんだ!!

胸ぐらつかんでガクガクやんないで
喋れないから・・・でも美人とこんな至近距離。
おいらの息子が黙っちゃいないぜ

しかもね、女の子っていい匂いするんだ
はい、股にテント完成

(;'A`) ちょ、落ち着いt

川;゚ -゚) 落ち着いていられるか!新事実だ!学会に発表だ!!

やっとで解放される

高校生でコウノトリとか・・・
これマジで言ってるんだよな・・・

迂闊にも萌えた



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:47:40.20 ID:Du7czIb80

とりあえず落ち着かせる

川;゚ -゚)

川 ゚ -゚) 私としたことが・・・すまない

('A`) 気にしないで下さい、どこでそんな・・・つまりはコウノトリ説を?

川 ゚ -゚) 中学生の頃母に聞いたら、あとヨッ○ーアイランド

(;'A`) (うわぁ)


なんか今凄いことに巻き込まれてる気がする

この後も彼女につくりかたを聞かれたが
「人生ゲームをやればわかります」そういうと彼女は嬉しそうにしていた

('A`) (コウノトリ説とほとんど変わらないけどな)



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:48:30.34 ID:Du7czIb80

時刻は17時40分

ここに来てから1時間以上が経っていた
雨脚は弱くなることを知らず、館内に音を響かせている

目の前にいる女子と話すこともなく、ただ二人で窓の外を見ていた

ヴヴヴヴヴヴ

机の上にある携帯が振動を始める

川 ゚ -゚) む

彼女は携帯を開きボタンを押す
どうやらメールのようだ



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:49:31.70 ID:Du7czIb80

angle・・・ 川 ゚ -゚)

届いたメールを確認する

送り主は母親で、もう学校に着いたとのこと
携帯を鞄にしまい、肩に担ぐ

立ち上がると対面している男がこちらを見上げる

川 ゚ -゚) 迎えが来たようだから帰ることにするよ

('A`) あ、ご丁寧にどうも

こいつは面白い男だ

川 ゚ -゚) 私は2-Bのクーという、そっちは?

('A`) 2-Fのドクオっていいます

同学年か、今度Fに顔出しに行こうかな

川 ゚ -゚) よろしくなドクオ、それにしてもキミはキモイな

('A`) え?


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:51:51.65 ID:Du7czIb80

川;゚ -゚) (あれぇ、こんな事言うはずじゃなかったのに)

('A`) ・・・・

スタンド攻撃か?舌を切り落とそうにもジョルノがいない

川 ゚ -゚) 冗談だ、君はこの学校で逢った奴の中で一番面白い

(*'A`) そ、そんなことないやい

川 ゚ -゚) (単純だしわかりやすいなー)

私はドクオに別れを告げ、催促のメールが来る前に図書館を出ようとする

館内を出ると雨は止んでいた、でもきっとすぐに降り出すだろう
それでも私にはありがたかった

くだらない勝負には負けてしまったが良いモノを得た

川 ゚ー゚) 人生ゲームでも買いに行くか


私は少し足早に曇天の下を通り抜けた



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:52:39.19 ID:Du7czIb80


VS 川 ゚ -゚) 素直クール

winner ('A`)

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:54:21.57 ID:Du7czIb80

VS ( ^ω^) 内藤ホライゾン



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:55:30.68 ID:Du7czIb80

angle・・・ ('A`)

クーと初めて逢ってから二週間が過ぎた

最初クーがこの教室に入ってきたときは驚いた
ものすごい勢いでよってきて胸ぐら掴んでぐわんぐわん揺するんだもの

何でも人生ゲームの子供のつくりかたを友達に言ったら笑われたとか
今はもうちゃんとした方法を知っていますけどね

川 ゚ -゚)  今日は図書館行くのか?私は行けないんだが

今ではすっかり仲良しに
周りの連中からの視線が痛い

('A`) どうしようかねぇ

空はあの日と同じように雨が降っている

川 ゚ -゚)  用事がなければ行きたいのだがな。ドクオの薦める本は面白い

嬉しいこと言ってくれるじゃないの



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:57:04.30 ID:Du7czIb80

あっという間に放課後

俺は図書館に行くことにした

('A`) 雨止まないな

館内まで傘を差して歩く
最近は放課後に図書館に行くことが多くなった
家にいても何もすることがないのが一番の理由

他にも理由があるのだが・・・まあそれはおいておこう

('A`) 今日は何を読もうかな

小説のあらすじ部分を見て面白そうな作品を2、3冊手にもち椅子に向かう
窓際の席に座り本を開く

聞こえているのはクラシックと雨が屋根に叩きつける音のみ
それも次第に聞こえなくなり、物語の世界に引きずりこまれる



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:58:10.75 ID:Du7czIb80

一つの話を読んだ頃、17時になったばかり
気づけば一時間が経っている

そしてなにより

('A`) (また前に誰か座ってるよ)

( ^ω^) 

小太りの、少しにやけ顔の男
手に持つ本は外国の本のようで、
どこの国のかわからない文字で埋め尽くされている

こちらが覗いているのに気づいたのか
男がこちらを向く

俺はとっさに男から視線を外す

窓を見ると今日一日で一番強い雨が降っている

( ^ω^) 本がお好きなんですかお?



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:59:04.94 ID:Du7czIb80

ここは流石なドクオ君、同じミスは繰り返さない
変な声が出ないように気をつける

('A`) まあ、それなりには

( ^ω^) そうですかお・・・

('A`) それ何語ですか?

( ^ω^) フランス語ですお

そう言って男は本に視線を落とす

雷の音が館内の音楽をかき消した
俺はしばらく窓の向こうを眺めていた



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 01:59:59.49 ID:Du7czIb80

angle・・・ ( ^ω^)

僕は恋をしていた

数日前にたまたま入った図書館で見つけた人

それから僕はほぼ毎日図書館に来るようになった
図書館に来ても本を読むわけではなく、
あの人を眺めている、それだけだった

だけどその人が一人で来ることは無かった
髪が長く不健康そうな男と一緒

一度会話を聞いたがどうやら恋人同士ではないらしい

彼女は男が薦める本を真剣に見ていた

そしていつも、見終わった後は目を輝かせていた

そんな彼女に僕は少しでも近づきたかった



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 02:00:57.98 ID:Du7czIb80

そして今日もいつも通りあの男が入ってくる

だが彼女は入ってこない

僕はこれをチャンスだと判断した
彼女のいない間にあの男と仲良くなっておけば、
もし彼女が来たときでもすんなり話に入っていける、と。

男が本を持って椅子に座る
僕はしばらくしてから近くにあった本を手に取り、
男の向かい側に腰をかける

1時間近くが経つと男が本を閉じる

僕はそれに合わせて本を読み始めた
本を開いてみると驚かざるをえなかった

( ^ω^)(どこの文字だお・・全然読めないお・・・)



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 02:01:50.18 ID:Du7czIb80

仲良くなることを忘れてはいけない

僕から話しかける

「本は好きですか」と。

返ってきたのは覇気のない言葉
こいつは本当に本が好きなのかと聞きたくなるほどの

会話を続けるのは思っていた以上に難しい

( ^ω^) そうですかお・・・

とりあえず次の話題が見つかるまでは休戦だ、そう考えた直後

('A`) それ何語ですか?

( ^ω^) フランス語ですお

僕はとっさに嘘をついた
きっとわからないだろうと思って



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 02:02:52.81 ID:Du7czIb80

男は窓を眺め続けた
止む気配がない雨をただじっと見ていた

読めない文字を見続けるのも飽きてきた
そんなとき男が呟いた

「クー」

僕はすぐさま横を向く

そこには僕の会いたかった人が立っていた



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 02:03:09.69 ID:sKJDsckR0
( ^ω^)達の世界は狭いようですっての書いてなかった?

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 02:04:27.07 ID:Du7czIb80

angle・・・('A`)

前にいる男はチラチラとこちらを見ている
気づいていないとでも思っているのだろうか

フランス語の本を読めるのは凄い
だがなぜ俺の前で読む

こんなにも席が空いているのに

少し嫌気がさし入り口の方を見る
今日はこないと言っていたクーがこちらに歩いてきている

('A`) クー

そう言ったとたん小太りの男はそちらに目をやる
心なしか耳が赤い

('A`) 今日は来れないんじゃなかったのか?

川 ゚ -゚) 生徒会の仕事が早く終わったんでな

とりあえず顔を出してみたら、この通りだよ

クーはそう言って微笑む




51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 02:05:17.53 ID:Du7czIb80

川 ゚ -゚) こちらは誰だ?

クーが男に気づいたようだった

('A`) えっと・・・

説明しようにも俺はこいつのことを何も知らない

( ^ω^) 僕は内藤ホライゾンですお、よろしくですお

川 ゚ -゚) 私はクーだ、よろしくな・・・っと、内藤お前ドイツ語が読めるのか?

俺は驚き内藤の方を見た

内藤は青くなり、にやけ顔は少し引きつっていた



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 02:06:13.71 ID:Du7czIb80

angle・・・( ^ω^)

まさかクーさんがこの文字を読めるとは
完ッッッッ璧に予想外

僕は必死に言い訳を探す

川 ゚ -゚) 何で内藤は上下逆さまにして読んでるんだ?

はい死んだ

もうね何これ

何であなたこの文字読めるの?

もうここまできちゃったらやる事なんて一つじゃんか

( ^ω^) ばいちゃー

僕は走った、そりゃもう全力で




53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 02:07:01.25 ID:Du7czIb80

angle・・・('A`)

川 ゚ -゚) 何だったんだあいつ

こっちが聞きたい

川 ゚ -゚) ドクオ、雨止んだみたいだぞ

いつのまにか館内はクラシックの音だけになっていた

('A`) 帰りますか

川 ゚ -゚) 途中まで送れ

('A`) うぃ

('A`) そういやクー、お前ドイツ語読めるのか

川 ゚ -゚) ああ、叔父に教えてもらってたんだ

('A`) お前意外と凄いのな

川 ゚ー゚) もっとほめろ

('A`) ・・・・そのうちな



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 02:09:07.71 ID:Du7czIb80

VS ( ^ω^) 内藤ホライゾン


winner 川 ゚ -゚) 素直クール

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/21(木) 02:10:04.28 ID:Du7czIb80

エピローグ


委員の号令と同時にざわつく教室

机を後ろに下げ、掃除をする者を残して皆帰路につく

テスト期間中ということで部活動などもなく、
放課後の図書館はいつもより賑わっていた

ほとんどの者が勉強に専念している中、
一人本を読む者がいる

不健康そうで、愛想が悪そうな男

周りには誰もいない

私はその男の前に腰掛ける

男は顔を上げこちらをじっと見る

「お薦めの本はないか?」

そう訊くと男は一冊の本をとりだす

私はそれを静かに開き、礼も言わずに読み始めた



57 名前: ◆1opJeO9WQk :2008/08/21(木) 02:10:51.41 ID:Du7czIb80


('A`)彼らは本を手に闘うようです

END




64 名前: ◆1opJeO9WQk :2008/08/21(木) 02:14:42.26 ID:Du7czIb80
短く、山場も何もあったわけではありませんがこれで
('A`)彼らは本を手に闘うようです を終わらせていただきます

支援して下さった皆様有り難うございました

途中からのドクオのかわりかたにはもう・・・
お見苦しい点がいくつかあったと思います
申し訳ありませんでした

>>49
自分じゃないです



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